九州大学法学部 2005年度

第三期南野ゼミ 「憲法学の論点」

メンバーによるゼミ風景リポート集

 

更新:2006年3月12日

 

第1回(2005年4月21日・木)

投稿者:星ノ介(法学部3年)     

 今日は、初めてのゼミだったので、とても緊張していました。予定をたてるのがやや大変でしたが、初めに判例評釈をすることに決まりました。私が、あまり意識していなかったようなものから、よく取り上げられる論点まで、幅広い内容の研究テーマが提案されたので、これから、充実した議論ができそうだと思いました。楽しくかつ中身のあるゼミになる気が、若干しました。きっと、そうなるようにがんばっていきたいと思います。

投稿者:(法学部3年)         

 楽しみにしていたゼミがやっと始まった。先生が教室にいらっしゃった。顔を見るのは二ヶ月ぶりだろうか。久しぶりである。髭が伸びていた。服がかっこよくなってた。パリで購入されたのだろうか。一人ずつ自己紹介と研究テーマを述べる。みんな立派な研究テーマや、目標、志望動機を持っていて、自分はこのゼミでやっていけるのかと不安に駆られた。しかし、それ以上に、これから頑張らねばという意欲がわいてきた。後半ではしばしば笑いも出てきた。是非「ピュアグライダー」なるものに挑戦してみたい。さて、次回からいよいよ本格的にゼミが始動する。毎週木曜日が待ち遠しくなりそうである。

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第2回(2005年4月28日・木)

投稿者:トッティ(法学部3年)     

 今回の報告者はだぐさん・きたきつねさん・星ノ介さん・トッティでした。今回のお題は関西靖国訴訟ということで熱い議論が繰り広げられましたが、次回も同じお題だということで、いっそうの議論を期待してます。そして、報告者の皆さん急遽もう一回発表ということで、大変ですが頑張りましょう。
 そして、ゼミ終了後のゼミコンパに参加した皆さんお疲れ様でした!必ずしも品のあるコンパだとはいえませんでしたが、あんな一面もあるということでALL OKではないでしょうか(あくまでも私見です)。
 P.S.植田先生のゼミと一緒に飲めなくて残念でした。次の機会には是非ご一緒させていただきたいですね。

投稿者:たー坊(法学部3年)         

 今日はいよいよゼミの本格始動の日。なのにまずはゼミ合宿について話し合って、いざ中身に入ったのは一時間くらい経ってからだった。しかも初っ端から関西靖国訴訟....、最初から重いの選んだな〜とか思いつつ、スタート。
 発表こそうまくまとまっていたが、最初だからかなかなか議論の方は進まない、、とはいえ、それでもThe Polar Bear(話だけでなく名前も長い)の発言によって生じたまるとの意見の対立は有益だったと思う。政教分離原則の判断が過去の戦争に対する責任と関わりを持つと認める考えと、より厳格かつ単純に国家と宗教との関係のみで考えるべきだとする考えの対立である。途中先生の御指摘された伊勢神宮の問題もあり、僕は後者に賛成だったが、それを皆の様にうまく言葉に表せなかったのが悔しいと思った。
 長くなってしまったので、中途半端にこの辺で。飲み会の話は誰かに....任せるのだ〜☆

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第3回(2005年5月12日・木)

投稿者:チカゲ(法学部3年)     

 今回のテーマは、先週に引き続き関西靖国訴訟でした。憲法判断についての議論が進みましたが、まだまだ自由に論を闘わせるところにまでは至っていません。かく言う私も発言することができませんでした。来週からは議論に参加できるよう頑張ります。報告の仕方等についても、先生から様々なご指摘をいただきました。判例研究の後には個人単位の論点研究も控えていますし、今回見つかった課題を活かしていきたいですね。2週に亘って報告担当者だった4名の方、お疲れ様でした。
 延長して行われたゼミの後はお食事会・・・のはずがアルコールが入りました。こちらもゼミ同様延長戦に。私の文才では、あれらのお話をまとめ、掲載していただくことはほぼ100%不可能ですので、皆様のご想像にお任せして、今回のリポートを終わらせていただきます。

投稿者:The Polar Bear(法学部3年)         

 本格的にゼミが始動して2回目。
 今回も1時間ほど、ゼミ合宿の話をしてからの開始でした。
 関西靖国訴訟の続きなんですが、発表者の皆さん、2週連続で本当にお疲れ様でした! 先生のご指導も厳しく、本当に大変だったと思います。個人的には、今回発言できなかったのが反省点です(涙) システムの話は難しかったですね(苦) 今度はがんばります! 飲み会の話は…まあ、私もどなたかに任せます(汗)(先生、一人だけ仲間外れは結構さびしいです…(涙))

投稿者:霧島2(法学部4年)     

 今回のテーマは前回に引き続き、関西靖国訴訟でした。前回出席していなかったので、今回の発表をとても楽しみにしていました。島原合宿の件の話し合いが長引いたため発表や議論の時間はあまりとれませんでしたが、発表のあり方についていろいろと学ぶことが多かったです。
 ゼミの後の飲み会は、笠原先生と小島先生と笠原先生のお弟子さん(?)も加わって、楽しいひとときが過ごせました。私は、明日日本地図を買いに本屋さんに行く予定です(涙)
 再来週あたりに、南野先生がちゃぶ台をひっくり返すらしいので、再来週報告する人は気をつけてっ!!

ゼミコンパの写真

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第4回(2005年5月19日・木)

投稿者:N(法学部3年)     

 今日は尊属殺の報告でした。誰かさんが以前の飲み会で大口叩いていたので、今回の報告は個人的に期待していたのですが、その期待を裏切らぬすばらしい出来でした。三人の方お疲れ様でした。議論も活発で、みんな最低一回は発言していました。私自身はたいしたことは発言できませんでしたが・・・。それにしても、15人いる最高裁の裁判官たちがあれだけ意見が分かれたのですから、私たちの意見がまとまらないのもいわば当たり前で、「これが妥当な見解だ」というものは導きにくかったのではないかと思います(そこを議論するのがおもしろいのですが)。

 それから、夕食のお好み焼きおいしかったです。先生、ごちそうさまでした! おまけに卓球の手ほどきまでしていただいて。練習しときます・・・。

投稿者:チカゲ(法学部3年)         

 今回の題材は尊属殺重罰規定判決でした。報告は、前回までのゼミで挙がったポイントが踏まえられた丁寧なものでした。担当者の皆さん、お疲れ様でした。
 今日のゼミでは、ディスカッションに出席者全員が加わることができました。報告内の、判決における多数意見への批判をもとに、刑罰と、犯罪行為の主体客体との関係、量刑と立法・司法との関係など、様々な論点について考察を深めることができたと思います。次回からもまた、活発な議論ができるよう、気合を入れていきましょう!
 久々の卓球で、自分の普段の運動不足を実感しました。さすが先生。

投稿者:きたきつね(法学部4年)     

 今回のゼミのテーマは尊属殺重罰規定違憲判決。発表された3人の方本当にお疲れさまでした。自分としては、なぜ刑の加重の程度を判断する際に憲法31条を突然もち出す説があったのか、結局理解できませんでした。つい裁判官が口を滑らせたということでしょうか。判決理由のどの説に立ってもそれぞれ難点がやはりあるようでした。

 今日は、本当にお食事会(お好み焼き屋)ということでほっとしました。お好み焼きをひっくり返したのは初めてだったので、失敗しなくてよかったと思います。今度は、先生とボーリングやカラオケなどにも行ってみたいですね。

食事会と卓球会の写真

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第5回(2005年5月26日・木)

投稿者:チカゲ(法学部3年)     

 今日の題材は宗教法人オウム真理教解散命令事件でした。宗教法人法で定められた宗教法人の設立要件・解散事由と、商法における法人のそれとの比較から、宗教法人法の条文の規定を見直すというポイントが報告担当の方たちから示され、そこからディスカッションへと入っていきました。そもそも宗教法人法が作られた目的は何か、条文にある『宗教法人の公益』とは何か、などが議論されたのですが、もともとのゼミ終了時間が過ぎてから出た論点については、別の講座に出席するため5限目が終わってまもなく席を外した人もいて、残念ながらそろって検討しあうことができませんでした。全体的にディスカッションは、前回に比べると今回はあまり活発に進みませんでした。次回はゲストの方もいらっしゃることですし、頑張りましょう!

南野より         

 ゼミ終了後について若干の報告です。公務員講座出席のため人数が減ってしまったこともあり、南野、チカゲ、N、フォンランテン、霧島2、ss、だぐ、の合計7名だけで食事に行きました。少人数だったので焼き肉屋「牛角」へ行きました。店員さんに久しぶりですねーと言われたのは恥ずかしかったです。また、大名の「たら福」の元店員がこちらの牛角で働いていたのには笑いました。世間は狭い。ちなみにだぐさんは南野ゼミ飲み会には初登場だったようで、そのノリに驚愕されていたようですね。やめないで下さいね(笑)。

 その後、近くで笠原ゼミが飲んでいるという情報を得たので少し顔を出しましたが、すでに異様に盛り上がってしまっている笠原ゼミに、上品な南野ゼミはついていけず、ビール一杯だけで失礼するという悲しい結果に終わりました。居酒屋では静かに盛り上がりたいものです(笑)。そして霧島2、ss、だぐ、の3人が帰宅。近くで七戸ゼミがカラオケをしているという情報を得たので、残った4人で少し顔を出しました。が、こちらもすでに特異な盛り上がりを見せていたため、合流することもかなわず、となりの小さな部屋で「天城越え」を熱唱しておとなしく解散とあいなりました。

 次回の特別ゲストは南野とは比べものにならない相当なキレ者、若手憲法学者のホープです。お楽しみに! 

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第6回(2005年6月2日・木)

投稿者:霧島2(法学部4年)     

 今回のテーマは、プライバシーの権利と表現の自由ということで「宴のあと」事件を取り上げた。リッチーさんの謝罪広告についての見解は、最初は私も賛成だったが、宍戸先生のお話を聞いているうちに、なぜこの事件では謝罪広告の請求が棄却されたのか、なぜ原告は名誉毀損で訴えなかったのかということが分かってきて、「なるほど〜!」と思った。
 また、個人的には、成立要件(ロ)が気になった。個人がプライバシーの侵害を主張しているのに対し、侵害が成立するために一般人の感受性を基準にしていいのか?と思った。中田が自分のキャラをプロデュースする話とからめて考えてみると、疑問点が残った。
 宍戸先生、ゼミに来ていただいてありがとうございました。

投稿者:von Braun (法学部3年)         

 今日は「宴のあと」、プライバシー権についての報告だったが、発表が上手く問題点・論点がよくわかるものだった。是非見習いたいところだ。
 首都大学からのゲストの発言は、人権問題に精通した深いもので、何故名誉毀損で起訴しないのか、という疑問に対する答えはなるほど納得だった。あと南野先生の過去がかいま見られたのも良かった。
 しかし、全体的に議論の内容が高度で感心するばかり、発言できなかったのが悔やまれる。
 モデル小説とプライバシー権という問題が難しいと言うことだけは分かりました!(それがテーマなんだが)
 先日は食事会はありませんでしたが、先生方の「宴のあと」はどうなったのですか?(とか言ってオチたことにしておく)

投稿者:チカゲ(法学部3年)     

 今回のゼミでは、首都大学東京(東京都立大学)の宍戸常寿先生をゲストにお迎えして、「宴のあと」事件についての考察を行いました。報告に入る前に、宍戸先生からお土産の人形焼をいただき(ありがとうございました。)、南野先生との出会いからのお話を伺いました。また、資格試験についての勉強についてもアドバイスをいただくことができました。判例研究では、プライバシー権が侵害された場合と名誉毀損を受けた場合の救済方法の違い等にスポットを当て、議論を進めていきました。宍戸先生・南野先生お二人のご指摘をいただきながら、各自深い考察を行うことができたのではないかと思います。ゼミにいらしてくださった宍戸先生、私たちゼミ生にこの場を設けてくださった南野先生、ありがとうございました。

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第7回(2005年6月9日・木)

投稿者:フォンランテン(法学部4年)     

 今日は博多駅事件についての報告がありました。報告者の皆さんの文章がとてもうまかったので、非常に聞きやすい報告でした。
 報道の自由の主体が誰であるべきかという問題になったときは、非常に建設的な議論ができたのではないかと思います。ユニークな見解というものは、議論の提起やたたき台の提供という重要な役割を持つことを再確認しました。
 ただ、評釈をした人がお二人いたのに、時間の関係上もうお一人の評釈について十分な議論ができなかったのが心残りでした(その人はなぜか時々半笑いでした)。
 個人的には、レジュメの内容を十分理解しないまま的外れな見解を述べてしまったことを一生残る傷として抱えていこうと思います。ウソです。

投稿者:チカゲ(法学部3年)     

 今回の題材は「博多駅事件」でした。ssさん、だぐさん、The Polar Bearさん、そして私チカゲが報告担当でした。グループ報告最後の週だというのに、遅れてしまって大変申し訳ございませんでした・・・。ディスカッションでは、予想(予定?)通り、The Polar Bearさんに質疑が集中。独自に展開された「報道の自由」「取材の自由」 説を中心に、白熱した議論が行われました。最後に先生からご指摘があったとおり、「博多駅事件」最高裁判決が出たのが昭和44年なので、今博多駅事件で争われたような事案が出た際には、新たにプライバシーとの関わりを絡めて検討をしていく必要がありますね。

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第8回(2005年6月16日・木)

投稿者:von Braun (法学部3年)     

 今日は人権擁護法案についてだった。この法案については、インターネット上では悪魔の申し子諸悪の根源、リングの呪いのビデオ並みの酷い扱いを受け、悪法として非難の対象になっており、それを見た自分もかなりそういった偏見をもって授業に臨んでしまった気がする。しかし、人権擁護法案の本旨はそうではない。なのにその偏見から「萎縮効果」が表現者の側にしか及ばないと考えて発言した自分が恥ずかしい。はい、いいわけです。すみません。
 確かに人権擁護法案は、人間の善意への信頼を基礎とする素晴らしいものに思える。しかし人権擁護の名を借りたプライバシー侵害が絶対に起こらないとは言い切れない。人間は権力を持つとそれを濫用したくなるのが性であることは歴史が証明している。法律は性善説に基づいて作られるべきか、性悪説に基づいて作られるべきか。立法の永遠の課題なのかもしれない。
 よし、今日は真面目に書けました。

投稿者:チカゲ(法学部3年)     

 グループ単位での判例研究は先週までで一区切りつき、今日からは個人単位の論点研究に入りました。今回の題材は人権擁護法案、担当者はトッティさんでした。個人情報保護法や児童虐待防止法と比較しつつ、メディア規制や職権調査等について論が展開され、最後には独自の人権擁護法案改正案が提示されました。報告の技術面では参考文献の引用の仕方、内容面では人権の序列(特に表現の自由)についてや、改正案への反駁・再検討などを議論しあうことができました。まさに現在進行中の問題、各自様々に考察を行うことができたのではないでしょうか。

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第9回(2005年6月30日・木)

投稿者:Salvatore(法学部4年)     

 今回のテーマは緊急逮捕と憲法33条でした。引用の仕方に問題があるところがありましたが、2回目の報告にしてはレジュメがよくできていました。先生も珍しく素直に褒めてましたね。報告者は緊急逮捕は違憲とする立場でした。私は文理解釈上そうするしかないと考えるし、そう考える人が多いだろうと思っていましたが、緊急逮捕の必要性から合憲とする人が存外多かったのが印象的でした。緊急逮捕がなくても任意同行→公務執行妨害というテクを使えばいいと思うんですけど。最後は議員の不逮捕特権についても議論が及びました。なかなか充実したものだったのではないでしょうか。公務員講座がなかったらもっと長い時間議論していたのでしょう。助かったという人と残念だったという人がいるでしょう。私は勿論後者です。

投稿者:ss (法学部4年)     

 今週はトルクさんの個人報告でした。
 刑事に関係する報告だったので、その後の議論も含めて個人的にはすごく楽しかったです。緊急逮捕というのは憲法の理念からすると当然に違憲なのでしょうが、実務的な要請を考えるとなかなかそれだけでは切り捨てられないのが現状なんだと思います。議論でのご指摘もあったとおり、憲法の世界では特に、実務に理論が引っ張られてはいけないのでしょうが、それをわかっていてもなかなか割り切れなくて・・・難しいところです。
 個人での報告ではその方の意見がはっきりと見えるので、議論をしていてもとても楽しいです。でもその分報告者はその責任を一身に受けることになり非常に大変なことと思います。ほんとお疲れ様です。
 ちなみにこのゼミのあとは日本法制史の植田先生のゼミとの合同の飲み会でした。なかなかに個性豊かな方ばかりで非常に楽しかったです♪

植田ゼミとの合コン2次会の写真

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第10回(2005年7月7日・木)

投稿者:まる(法学部3年)

 来週が(間接的には)フランス革命記念日により休講のため前学期の最終回となった今回の題材は、「日本国憲法における参議院の意義」でした。前回まで人権論の内容が続いたので統治機構論の内容を取り上げたいと思い題材を選定しました。
 はじめに、先生のお話から始まり、霧島2さんの就職が決まったことが報告され、全員でお祝いしました。おめでとうございました。次に、誰も浴衣を着てこなかったことが確認された後、発表に入りました。
 発表については、最高裁判所が衆議院と参議院の定数配分規定の違憲審査に差をつけていることに注目し、二院制の歴史、意義などを踏まえて日本国憲法に定められている両院関係の規定を参照することを中心にその妥当性について検討しました。
 発表は、脱漏、誤字、誤読のオン・パレードで、しかも内容的にも十分に練られたものではなく皆さんには大変なご迷惑をおかけしましたが、それにも拘わらずその後の議論では、活溌な意見交換をして頂き、本当にありがとうございました。
 議論の内容は、憲法改正をしての任命制による参議院議員の選出は許されるか、一院制の方が妥当なのではないかということ、二院制とすべき積極的な意義は見出せないのではないかということ、「五院制」導入の可否、多様な民意の反映・抑制と均衡・国政の安定といった二院制の意義について、選挙制度のあり方について、道州制、参議院選挙に中間選挙的意義を見出すことの可否、憲法43条「全国民を代表する選挙された議員」の意味など多岐にわたったものでした。
 ゼミ中は議論が面白く楽しく参加できましたが、終わってからは後悔の念ばかりでした。しっかりと反省し、今後に生かしたいと思います。
 今回、The Polar Bearさんが欠席で意見を聞くことができず残念でした。彼は織姫に会おうとしていたのでしょうか。

ゼミコンパの写真

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ゼミ合宿(2005年9月4日・日〜9月5日・月)

投稿者:霧島2(法学部4年)

 ゼミ合宿、お疲れさまでした。台風のせいで一泊二日の旅になりましたが、二日間で密度の濃い親睦を深めることができました。
 一日目のコンパでは、みんなが自己紹介をし合い、場もあたたまってきた所で、南野先生十八番特殊講義を受けました。講義の内容はとてもためになる話ばかりで、途中でうかうかトイレに立つこともできないほどでした。これからの自分に役立てていきたいと思います。
 また個人的には、シャワーが5つしかない狭い大浴場の中で、女同士の友情もはぐくまれたのではないかと思っています。
 ssくんと The Polar Bear くんときたきつねくんとだぐさんが来れなかったのはとても残念でした。次の旅行では全員参加できるといいですね!
 最後に、南野先生をはじめ、笠原先生、小島先生、坂本さん、古賀さん、旅行係の方には旅行の準備やお世話をしていただき、本当にありがとうございました。

特別寄稿:snowy(法学部3年)     

 ゼミ合宿お疲れさまでした。2日間でしたけど、とてもおもしろかったです。「山の家」は改装されてから間もなかったようで、宿舎がきれいなことに驚きました。すぐ隣にあった「小松地獄」(たしか)を近くで見てみたかったのですが、その機会がなくちょっと残念でした。そもそも見学可能なのかどうかもよく分かりませんが…(笑)
 女の子は広い部屋を当ててもらったので、みんなと仲良くなることができ良かったです。体育館でのバレーや卓球は、久しぶりだったのでかなりはしゃいでしまって、次の日筋肉痛に悩まされました(笑)
 今回私は「+α」として参加させてもらったので、知らない人も多く、行く前はけっこう不安だったのですが、実際はあまり緊張することもなく楽しく参加することができました。みなさんありがとうございました。何より、先生方、ゼミ旅行幹事のみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

投稿者:(法学部3年)

 やっと待ちに待ったゼミ合宿の日がやってきた! 前日はウキウキしすぎてなかなか寝付けなかったほどだ。

 全員で集合写真を撮った後、前日に数人で買っておいた大量の飲料・食料(写真参照)をバスに詰め込み、いざ出発。このときこれらの荷物が大量に余ることになるとは思いもしなかった。
 行きのバスというものは楽しいものである。みんなテンションが高かった。踊りだす人、奇声をあげる人、お菓子を食べる人、様々である。
 途中で山田サービスエリアに寄る。なんもない。高速をおり、長者原で昼食。ブタ汁定食がおいしかった。ここで全財産が尽きたので、先生に借金することに。
 そしてついに九大山の家に到着! なんだこれ? 九大の施設とは思えない綺麗さ。液晶テレビまである・・・。みんなまたハイになる。九大のどこにこんなの作る余裕があるのか。
 とりあえず部屋割りを決め、一同は体育館へ。バレー大会の開催である。
 いっぱい汗を流した後は大浴場へ。泳げる。最高。そして食堂にいき夕飯だ。まあまあの味だった。
 八時から飲み会が始まった。それぞれが様々なものを飲み食いし、会話をたのしんでいる。久しぶりにいい気分だ。先生も九大の助教授とは思えない発言を連発している。
 寝る前に数人で小さい方の浴場へ。これまたいい湯だ。布団に入ったら、疲れていたのかすぐに寝た。

 翌日。友達にたたき起こされ食堂へ。全身に激痛が走る。筋肉痛だ・・・。ご飯はおいしかった。そこで台風情報を聞かされる。今日帰ることになるかもしれないらしい。
 食後、みんなはまた元気に体育館へ。自分は温泉につかった後、布団へ。
 起きたら昼食を食べ体育館へ。筋肉痛のため何もできない・・・。
 どうやらバスがお迎えにくるらしい。残念。みんなで片付けをし、山の家をあとにする。バスの中は、みんな煮え切らないムードだった。夕方五時頃、無事到着。お疲れ様でした。
 次の日、先生たちの判断が賢明だったことがわかる。湯布院では避難勧告もでていた。

 以上、一泊二日の合宿になってしまったが、非常に中身が濃く、行ってよかったと思えた。

特別寄稿:SKIII(研究補助室)     

 台風のため1日短縮だったのは残念でしたが、ゼミ合宿楽しかったですね。笠原先生と久住山の下見に行った時は天気がよかったのに・・・。一体誰が雨男・雨女なのでしょう。
 けれども体育館でのバレーボールや夜の懇親会などは本当におもしろかったです。久しぶりに大はしゃぎしてしまいました(大人気ない)。それにしても、南野先生の特殊講義を、みなさんが余裕をもって聞いておられたことには驚きを隠せません。きっと良い人生が待っていることでしょう。
 大変お世話になりました。もし機会があったら、今回登れなかった久住山に登ってみてください。気持ちがいいですよ。
 >snowyさん、「小松地獄」は自由に見学できますよ。

投稿者:チカゲ(法学部3年)

 台風の影響が心配されていたゼミ合宿。間一髪のところで福岡に戻って来られましたが、今回の参加メンバーの中に「嵐を呼ぶ男(女?)」が含まれていたことは間違いないでしょう(世代が違いますね)。聞けば03年度の法政基礎演習のソウル旅行の際、現地では珍しく大雪が降ったとか。ということは「ゼミ合宿参加者」∩「法政基礎演習ソウル旅行参加者」の人が嵐を呼んじゃったに違いありません。
 と、まったく合宿の内容に関係のない話をしてしまいましたが、充実した二日間でした。本当に久しぶりに思いっきり体を動かすことができましたし、合宿に定番のカードゲームとおしゃべりで皆の仲は深まったと思います。あと南野先生の特殊、いえ超集中特別講義に関しては、憲法ゼミらしく「幸福追求(いろんな)」についてのお話を聞くことができました…ということです(あまりにも特殊って文字が消されすぎなので)

ゼミ合宿の写真

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第11回(2005年10月6日・木)

投稿者:まる(法学部3年)

 ゼミ後の「企画」はありましたか? ゼミ終了後9人ほど渡り廊下に溜まっていて先生の研究室の明かりを見ながら「講義の準備や論文で大変なんだろうねぇ」などと語り合っておりましたので、そこに先生がお見えになっていれば‥と思いましたが、また今度宜しくお願いします。

 今回のテーマは、東京都管理職試験訴訟でした。7人もの合同発表というのは調整など色々と大変だったでしょうが報告者だった方、お疲れ様でした。
 発表では、公務就任権の憲法上の位置付け・根拠の問題、外国人の公務就任や管理職昇任の制限根拠としての国民主権原理といったことを中心として考察がなされていました。
 その後の議論では、公務員に「愛国心」が要求されるか否か、を皮切りに、外国人の人権を「調整問題」とみる長谷部恭男説、憲法11条前・後段及び12条に現れる「基本的人権」や「自由及び権利」の字句の意味、国家公務員への就任権と地方公務員への就任権の
性質の違い、住民自治を根拠として外国人の公務就任権を認める議論の妥当性、といったことに触れられました。
 このことについて暴論であることを承知で意見を述べると、国会議員、裁判官、大臣などの統治作用の権限を行使する公務員に外国人が就任できないことには、今回の議論でも異論が出ませんでしたが、そもそもこれが何故かということに疑問を持っています。その答えとしては、抽象的には「国民主権の原理」ということになるのでしょうが、具体的な問題として、外国人がそのような職へ就任することを認めたとしてどのような弊害が生じるのかが自分の中で答えを出せていません。極端な話をすれば国民が幸せになるならば、又、国民がそれを望むならば内閣総理大臣が外国人であってもよいという議論は可能なのではないでしょうか。
 あくまでも自分の考えで述べれば、もし外国人が政府高官となるような事態に至れば、国家の独立が侵される蓋然性が高いということが具体的な弊害なのではないかと思います。歴史的事実としても併合前の保護国化された韓国で日本の官僚が韓国の省庁の次官ク
ラスのポストや大審院長に就いたりといったことがあり、このように自国が他国に支配されることを防ぐための保障として外国人が統治権や公権力を行使する公務員に就くことは禁止されるということでしょうか‥
 それとも、外国人にわが国に対する忠誠は望めずスパイ行為や利敵行為など何をするか分からないということであるのでしょうか。
 「国民主権の原理」という抽象的な言葉を具体的な所に降ろして来れるかどうかということを考えましたが、そのような弊害云々の話ではなくて「原理」的に認められないものなのでしょうか。
 と、混乱した記述で曖昧な終わり方ですが記しておきたいと思います。

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第12回(2005年10月13日・木)

投稿者:星ノ介(法学部3年)

 今回は、猿払事件の検討。公務員の政治的行為の禁止、人事院規則への委任の憲法適合性が大きな論点でした。一例として、職務時間外の行為も公務員であることによって制限され得るのか、私人としての政治活動の自由はないのか議論されました。これに関連して、国家機関としての天皇と私人としての天皇を分ける考え方が抱える問題点との共通性(?)を指摘され、興味深く聞きました。
 最高裁判決は、「国民の信頼」、「国民全体の重要な利益」という様な、抽象的言葉で政治的活動の自由を制限している点に重大な問題があると思います。職種・職務権限、勤務時間の内外等を考慮して、「国民の信頼」とは具体的に誰のどのような信頼を指すのか、などを明確にして判断すべきだと思います。(前回の外国人公務就任権制限における「国民主権」についても同じことがいえるのではないでしょうか。)
 などなど議論が交わされるうちに、終了時刻が延長され、そのまま飲み会となりました。初参加の方、これから半学期ですが、よろしくお願いします!私は、来週から丹田(ここに力を入れると健康と勇気を得る!『広辞苑』より)に力を入れて発言しようと思います。次回から「司法権の論点」の連続報告です。これだけあれば、かなり議論を深めることができそうですね。先生執筆中の論文も素晴らしいものになると良いですね。

投稿者:チカゲ(法学部3年)

 新しく先輩を一人お迎えし、第3期南野ゼミ・改が誕生した本日の報告は、猿払事件が題材でした。担当者のだぐさん、お疲れさまでした。
 まずは予習不足を痛感しました。基本的なところが抜けてしまっているまま、ゼミに参加していました…。次回からの参加姿勢に、本日の反省を活かしていく所存です。
 公務員(地方・国家)の政治活動の自由について議論がなされたわけですが、やっぱり自分としては、かかる制限に対して納得がいかない部分が多いです。人一人に対して違うラベルが複数枚存在する結果でしょう…。
 久しぶりのゼミコンパには、小島先生、坂本さんも参加してくださいました。新しく入られた先輩には、初・先生の特殊講義でした。この先には、楽しい楽しい「通過儀礼」がありますね。
 本の出版、非常に楽しみです。できれば先生方が執筆された本で学んでみたかったなあと感じました。先生、挿絵は私めにまる投げされて、安心して中身を書いてください。

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第13回(2005年10月20日・木)

投稿者:dolce (法学部4年)

 今日は「統治行為」についての議論でした。ペンネームが分からないのですが、今日発表者の方(南野注:「たー坊」さんです)、本当にお疲れ様でした。熱の入ったレジュメのおかげもあり「統治行為論」の輪郭はなんとなく見えてきたような気がしたのですが、その詳細や必要性といったところについてはまだ頭の中で整理できていないという感じです。来週は幸か不幸か少し発表する時間をいただけるようなので、自分なりに調べてみようと思います(汗) 今日のゼミが私dolceにとって二回目のゼミでしたが、みんなしっかりと勉強+発表をされていて凄いなぁと心底感心しています。みんなに負けないようにしっかり勉強しなくてはと改めて思いました。ゼミには様々な分野のエキスパートがいるようなので、学年を問わず勉強について色々教えていただけたらとも思っています。

 ↑の第12回に投稿されていた星ノ介さん、チカゲさん、こちらこそよろしくお願いします。そして南野ゼミのみなさん、これからよろしくお願いします!

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第14回(2005年10月27日・木)

投稿者:(法学部3年)

 本日の報告は「違憲審査制の性格と違憲判決の効力」というテーマでした。報告者は私です。
 発表のテーマが決まるのが遅かったということもあり、この2週間近くは本当に地獄でした・・・。
 レジュメができあがったのは、昨日の午前2時でした(汗)
 内容自体は理想論すぎて、つっこみどころ満載でしたが、その中でも最大の問題点は、「民主的正統性を持たない裁判所がなぜ『消極的立法』作用を行いうるのか」という点でした。この点を指摘されることは予想していたのですが、自分自身、それに対する答えが出せずにいました。しかし、先生の助言やみなさんの議論を通していくつかの解答は見出せたと思っております。この場をお借りしてお礼を言わせていただきます。そして、フォンランテンさんが後に「司法権と民主主義」について報告されるそうなので、さらなる議論の飛躍を期待したいです。
 それと、後で先生にも指摘されたところではありますが、やはり自分は人前で意見を言うのが下手だなと痛感しました。次回以降のゼミではこの点を向上させていきたいと思っております。
 このように、今回の報告には問題点もありましたが、自分の中心的な主張は多少なりともみなさんにご理解いただけたかと思います。発表を終えた今では苦労した甲斐があったなと感じております。

投稿者:The Polar Bear(法学部3年)

 今日の報告は「司法権の論点」シリーズ第2弾「違憲審査制の性格と違憲判決の効力」についてでした。
 報告者のN君、非常にお疲れ様でした。一貫した自論主張、お見事です。ただ、N君がどのような制度設定を最も良いと考えているのかを上手く訊くことが出来なかったのが心残りです。質問を試みてもみましたが、途中で混乱してしまい、支離滅裂な発言をしてしまいました。本当にすみません涙
 前回から始まったばかりの「司法権の論点」シリーズですが(予定ではあと3回実施)、内容が抽象的でイメージしづらく、理解に苦労しています。また、今回は「民意を反映した裁判官の是非」などについても議論が及びましたが、次回に向けて「具体的な事例の想定」や「『司法権の果たすべき役割』『権力分立の意義』などの原則」を頭に置きつつ、復習する必要がありそうです。

 講義の後は男性メンバーだけで夕食に。パソコン用語?の説明や南野先生の過去の栄光話などなど、そこまでアルコールが入っているわけでもないのに相変わらずの独特な盛り上がりでした笑

投稿者:フォンランテン(法学部4年)

 今回のN君による報告も、前回に引き続き司法権をテーマとしたものだった。個人的にも非常に興味のあるテーマであり、さまざまな論点についての示唆を含んだ報告であったと思う。特に民主的正統性の問題については、とても難しい問題であると痛感した。自身の報告にも深くかかわってくる問題であり、今から不安になってくる。
 それにしても前回といい今回といい、3年生がとても高い水準の報告を行っているので少々面食らっている。引用・脚注といった形式的側面はもちろんのこと、内容面に関しても、論理的に一貫性を持った独自の理論を展開していると思う。上級生の皆さん、下の学年に負けないように頑張りましょう!!
 
 あと、飲み会参加できなくて申し訳ないです。次は参加したいです。

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第15回(2005年11月10日・木)

投稿者:フォンランテン(法学部4年)

 今日は真面目な本ゼミにしては珍しく、当初の予定とは大幅に違う内容に終始しました。とは言っても、現在フランスで起こっている暴動の背景、日本の1970年前後の激動の司法など、法学部の学生ならば知っていて損のない内容についてのお話ばかりであり、たまにはこういうことがあるのもいいことかなと思いました(一部学生が「今日は頭を使う時間が少なく物足りなかった・・・」とつぶやいてはいましたが)。
 そういえばゼミが終わった後、数名の学生が先生の研究室を訪れましたが、「ねーみんなー、飲みに行こうよー」と執拗に迫る先生「みなさんよろしければ食事にでも行きませんか」と優しく誘う先生を尻目に、「今日はちょっと肉じゃがが・・・」とか「右肩の調子が悪いので・・・」などといったもっともらしいとすら言えない意味不明な理由を述べつつ、みなさんそそくさと帰ってしまいました。締め切りを延ばし続けている現在鋭意ご執筆中の論文を少しでも早く仕上げていただこうとする学生達の先生に対する思いやりに感激しました。そして、この行動が思いやりから出たものであることを微塵も感じさせない学生達の演技力は、端から見ていて「こいつら本当は先生を疎んじているに違いない」と私に確信させるほどの素晴らしいものでした。・・・ん?
 結局、たー坊、N、フォンランテンの三人と先生とで六本松の居酒屋「月兎」に行き、ひとしきり盛りあがった後、先生の「豪邸」にハーゲンダッツに釣られて連れ込まれお邪魔し、先生の若かりし学生時代の非常にイタいヨーロッパの美しい風景あふれるビデオを見せられドン引きし拝見して感激し、夜は4人で恐怖に震えつつ楽しく眠りました。とにかくハーゲンダッツはおいしかったです。

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第16回(2005年11月24日・木)

投稿者: von Braun (法学部3年)

  本日のゼミのテーマは司法権シリーズ・法律上の争訟概念についてでした。報告においては宗教上の教義に関する争いについての司法権の限界についての判例が精査されていました。しかしその判例の態度は一貫性に乏しく、議論においても何を理由としてそのような結論の変化が生じたのかは明らかになりませんでした。現実では法律上の争訟にあたらないとして本案判決が得られないと当事者は非常に困るでしょうが、団体内部の紛争に関しては裁判所の紛争解決能力の限界があるのもまた事実でしょう。難しい問題です。
 また、報告からはズレるのですが、刑事裁判においては何故法律上の争訟性が問題とならないのか、という点についての議論も盛んに行われましたがこれも確たる結論を得られませんでした。僕は全くわかりません。誰か知りませんか。
 ところでゼミ中、先生がある学生に「実際そういう(法律上の争訟性が問題となりうるような)犯罪を犯してみれば」とおっしゃっていましたが、刑事はともかく民訴でそのような事例をみんなで考えて訴えて実際に裁判所の判断を仰いでみるのも面白いかも知れませんね、訴訟費用は先生の負担で。
 
 さてゼミの皆さんはその後、先生が未だに論文が仕上がっていないという事実に愕然とし、先生の時間を奪わぬようにとの配慮からそそくさと解散なさったのでしょう。実に立派です。先生は感激のあまり「おまえら、ふざけんなよ」「みなさん、ありがとうございます」とおっしゃっていましたが(笑) 
 結局僕を含め四名がオムライスを食べにいきました。そこで先生の**(←検閲させていただきました:南野注)について赤裸々に語って頂きみんな若干引いた次第であります。みなさんも先生の**(←検閲させていただきました:南野注)してみてはいかがですか。

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第17回(2005年12月1日・木)

投稿者:リッチー(法学部3年)

 今回の報告は「客観訴訟と司法権」というテーマでした。一般的には事件性の要件を欠くとされる客観訴訟を司法権に組み込むとき、これをどう説明するかという問題は難しく、報告者は大変だったのではないかと思います。
 僕個人は「事件性の要件を拡大する」という報告者と同じ結論に達しました。佐藤説では客観訴訟を行政作用と捉えざるをえなくなるという点で賛成しかねるし、事件性を排除して司法権概念を再構成する高橋説が、81条を根拠に抽象的違憲審査を認めないとするのにも違和感があったからです。憲法なり法律なりを改正し、最高裁に抽象的違憲審査権を認めるとすれば、一応高橋説の理屈は通る気もしますが…。
 「事件性を拡大する」説では、議員定数不均衡の事例は含むが警察予備隊の事例は含まない、とする意見がありました。この点で、この説には拡大された事件性の射程をどう定めるか、という課題が残ったと思います。
 ここ数回の報告では民訴や刑訴、行政法の知識が必要であったりして、とても難しく感じました。というか、明らかに勉強不足です。
 来週は死刑制度について。議論についていけるように頑張りたいです。

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第18回(2005年12月8日・木)

投稿者:The Polar Bear (法学部3年)

 今日のテーマは「憲法的観点からの死刑」でした。
 報告者は、私…です。でも、あまり名乗り出たくありません涙
 参考文献の表記に始まって、引用の仕方から文章構成に至るまで、先生の厳しいご指導をひたすら頂いてしまいました大泣(これまでの報告で最も問題が多かったと自信を持って言えましょう…)内容的には、総則的な大前提の部分のみを論述せざるを得なかったので(それすらできていませんでしたが汗)「現行死刑制度の憲法的検討」や「公共の福祉との関係」など各論的な部分も機会があれば、論をまとめてみたいですね。
 …まあ、まずはなによりも今回の報告を猛省して、他人の意見を理解した上で自分の意見を的確かつ端的に言えるように努力することにします|||(-_-;)||||||
 ゼミの後には六本松のお店で夕食をおごっていただきましたo(^o^)o
 ごちそうさまでした。とてもおいしゅうございました〜m(_ _)m

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第19回(2005年12月15日・木)

投稿者: トルク (法学部3年)

 今回は司法権シリーズpart5ということで、司法権からみた裁判員制度の合憲性というテーマで発表がすすめられました。時折、足長君(南野注:リッチーさんのことと思われます。→訂正です。トルクさんに確認したところ、教室に乱入してきたほんもののアシナガバチのことでした。)の襲撃にみなさんおびやかされながらも発表は進み、発表者からは『裁判は合議制という前提のもとで考えると、裁判員制度は職業裁判官の少数決が多数決に勝つことを許容するシステムであり、職業裁判官を拘束することになるため違憲』という主張がなされました。その後議論は進み、やはり裁判員制度導入はOKなのかという話に移行しました。自分の意見としては、国民の意見を聞くこと自体は積極的に行なっていくべきであるが、法の解釈、適用というものは法律のプロが最終的に行なうべきだし、量刑を決める際に国民は必ず感情論をはさんでしまうと思います。法治主義をとっている我が国でそのようなことはあってはならないことだし、世論で言われている国民と裁判官の感覚がずれているから国民が量刑を決めるのに参加という考えにも反対です。裁判官はあくまで既存の法律にしたがって判断を下しているわけだから、このことは立法政策の問題として議論されるべきであろうかと思います。
 それにしても司法権シリーズは難しすぎて毎回議論についていけません。いや〜大変大変・・・。

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第20回(2005年12月22日・木)

投稿者: von Braun (法学部3年)

 今日のゼミはオープンゼミということで、多数の二年生の方々が見学にいらっしゃいました。そんな日に限って僕の報告でしたが、見学に来られた方、及びゼミのみなさん、延々と長い報告に付き合っていただき、ありがとうございました。
 「適用違憲について」ということでしたが、日本の法令違憲は確かに文面を審査しているというよりは事件についての適用を検討していると読むのが素直なのかもしれませんね。その点についてより深い議論を行えれば良かったのですが、先生のおっしゃる通り、いかんせん報告が長すぎました。にも関わらず論旨が曖昧なところもあったりして、反省です。しかし、憲法判断の方法についてはやはり具体的事例を伴わせて考える必要があり、また判例の検討も多くなるので、ある程度長くなるのは仕方ないんじゃないか、と一応反論させて頂きますが(苦笑)、もっと論点を絞ってシンプルにまとめられた気もします。
 二年生の方は懲りずに次回のオープンゼミにも参加してみて下さい。きっとより良い報告と、より良い議論が聞けると思いますよ。
 ところで今日の忘年会はどうだったんでしょうか。僕は参加できずに申し訳ありませんでした。でもたとえ忘年会に参加したとしても、僕はこのゼミで過ごした一年は忘れないでしょう。と、南野先生を立てておいて、この辺で失礼します。二年生のみなさん、是非南野ゼミへどうぞ。

投稿者:N(法学部3年)

 今回はいつもとは趣の異なるゼミだった。
 このゼミを見学しに来た二年生が多数いたし、レッドデビル(これは三重の掛詞であることに注意)が一匹いた。
 報告者は von Braun さん。テーマは「適用違憲再考」だった。内容自体かなり難解で、理解するのが大変だった。なんとか報告者の言わんとすることは分かったが、どうやら適用違憲「最高」というには問題がありそうだった。
 私個人としては、以前の報告で抽象的違憲審査制を採用すべしとしていたので、それとの関係でこの問題をどう扱うべきかを考えていた。

 ゼミの後は忘年会だった。男ばかり*人で*に乗った。不可能が可能になった瞬間だった。
 *を入手して、ルートを変更したにもかかわらず、*に遭遇。一人が機転をきかせ、あたかも*ているかのように見せかけた。しばらくするとまた*に遭遇。さきほどと同様にやり過ごす。
 もはや常連となった飲み屋で飲み食いしながら、楽しい会話をした。宗教の話だったり、スカラー波の話だったり、鳥やイルカの話だったり。あとは飲みすぎてよく覚えてない。
 先生のいつもの要求ありがたいご招待を振り切って泣く泣く断ってみんなで最終の地下鉄で帰ることに。
 ご馳走様でした。みなさん、よいお年を。

南野より

本日の第一回オープンゼミに参加してくれた2年生の「ひらめ」さんが、人権論の講義風景リポートにゼミ見学の感想を合わせて書いてくれていますので、一部をここにも掲載させていただきます。

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 今日は南野先生のゼミが一足早くオープンゼミをされるとのことだったので、見学に行ってきました。南野先生は通常の講義でも話しかけるように講義なさるので、他の先生方の講義に比べてあまり距離を感じませんが、何か、「南野ゼミ」という一つの雰囲気があって、やはりゼミとなると全然違うのだなと思いました。
 形式としては法政基礎演習と大きくは変わらないようで、報告者が、作成したレジュメに沿って報告をし、皆で議論するというものでしたが、中身はその内容といいレベルといい、法政基礎演習のそれとは比べものにならないほど深く、難しいものでした。後で、今日の報告者は3年生の方だったというのを聞いて、非常に驚きました。とても1年しか違わないとは思えません。
 しかし最終的には、こんなゼミなら楽しく頑張れるだろうなと思いました。人数も程よく(数えたわけではないので、はっきりしませんが、恐らく15人程度)、全体の雰囲気もダラダラと実の無い感じでは無論無く、かといってガチガチに真面目というのではない、本当に頑張りやすくて過ごしやすいという印象を私は受けました。興味のある人は是非一度、見学に行かれてみてはと思います。

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第21回(2006年1月12日・木、16h00開始)、第22回(第21回終了後スタート)

投稿者: きたきつね(法学部4年)

 発表は散々な出来で、自分としてはまとまっているつもりでしたが、周りの反応を見ると分かりにくい発表という感想が返ってきました。反省しても、次に活かす機会がないのが、残念です。

 私事で恐縮ですが、今民法ゼミの合宿で札幌にいます。福岡と比べると格段に寒いですが、もう慣れてきました。日曜日には福岡に戻ります。ゼミへの土産として「白い恋人」を買って帰ります。

投稿者:チカゲ(法学部3年)

 今回は報告が二つあるということで、いつもより40分早く開始。きたきつねさんが法人の人権享有主体性について、私チカゲが私人間効力について発表しました。
 報告前から気にしたことではありますが、もっと考察を深めて私見を書くべきでした、本当に。要約になってしまっていました。論文のまとめに割いた時間をもっと考察に回せば、少しは恥ずかしくないものができあがったのでしょうが・・・処理能力のなさを実感です、はい。
 延長戦の議題はゼミ旅行について。さてさて、どのようなプランになるのでしょう。78階建ての京都の先生の御宅に伺って、一人ワンフロア独占とかいいかもしれない・・・。

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第23回(2006年1月19日・木)

投稿者: トッティ(法学部3年)

 今回は、解散権について議論がなされました。発表者のリッチーさん、お疲れ様でした。
 さて、今回の発表で活発に議論されたのは発表者が命名した議会解散に対する裁量論と習律論の対立でしたが、個人的な感想を言わせていただくと、どちらも内閣の権限に対する司法権の介入は難しいみたいで、為政者が独裁体制に入った場合に対する弱さや脆さを感じました。三権が対立する場合の調整とは、かくも難しいものなのですね。
 さて、今回のゼミでは風邪などで欠席する人もいたようですが、次回は最終回なので全員元気で顔をあわせられれば良いですね。と言いつつ、風邪をひいてしまったらごめんなさい。

投稿者:リッチー(法学部3年)

 報告後は案の定、「解散権行使の限界」と「解散に対する司法審査」の論点で説明を求められることに。正直、この2点については勉強不足でした(それにもかかわらず、構成から学説の評価まで大半を自分で考えました)。時間が無かったのです。
「裁量論に立って解散権行使の当否を議論しても、水掛け論にしかならない」という私見に対して、「水掛け論になるのは当事者であって、裁判所は解散権の濫用について審査できるのでは?」という意見がありました(レジュメの書き方がマズかった)。
 N曽根内閣が衆参同日選挙を狙って解散を行った事例があります(百選183)。「衆議院の議員定数を是正する」という建前でしたが、「衆参同日選挙は与党に有利」との本音もあったようです。
 裁量論に立って「解散の民主的機能にそぐわない解散だから違憲無効だ」と主張しても、内閣が「議員定数を是正した上で民意を問う必要があった」と反論すれば、当事者間では水掛け論になります。
 こうした問題を司法審査で解決できるか、ということですが、僕は無理だと思います。解散の「建前」と「本音」、どちらの側面も否定できないからです(特に「建前」を否定するのは難しいと思います)。
 もちろん、この事案で裁判所が「期日の決定」について司法審査の余地を認めたように、解散に付随する手続き的事項に対しては司法審査が及ぶべきだとは思います(野中俊彦・浦部法穂『憲法の解釈III 統治』(三省堂,1992)で、この論点が取り上げられていました)。
 レジュメの書き方も反省しましたが、自分の説明力の無さにうんざりしました(笑)。なんとかしたいものです。
 最終回を先輩に譲って良かった。

投稿者:たー坊(法学部3年)

 今回は苫米地事件判決を取り扱い、内閣の解散権について議論をしました。報告者のリッチー君の立場によれば解散権の根拠としては制度説に立った上で、それにより発生する解散権の濫用の問題に対しては、手続的な瑕疵が明らかな場合には砂川事件判決の特殊な統治行為論の理論構成(「一見極めて明白に違憲無効であると認められない限りは・・・・」)を用い、それ以外の部分についてはいわゆる「習律論」を用いることで説明ができるのではないか、とのことでした。そしてその「習律論」に対するフォンランテンさんの、国民に対して解散権行使への正しい判断や批判を期待できるのか、実効性はあるのか、との批判も僕にはもっともに感じられました。この点については、民主主義そのものについて考える必要性も出てくると思われるので、次回のフォンランテンさんの報告とも関連してくるのではないかと思います。そして、いよいよ次回は涙の最終回です。これで南野先生から御教授を賜ることが最後になる人も多いと思います。ぜひみなさん、涙しましょう。(笑いをこらえつつ・・・)
 ちなみにゼミ終了後、僕と The Polar Bear 君は風邪で苦しんでいるという von Braun 君のお見舞いに行きました(いい人アピール☆)。えぇ、それはそれは・・・、喜んでいましたよ。「うわっ、ホントに来やがった!!」との明らかに嫌そうな第一声は、素直じゃない彼なりの喜びの表現だと・・・・。まぁ、意外と元気そうで安心しました。

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第24回(2006年1月26日・木) 涙の最終回

投稿者:トルク(法学部3年)

 最後のゼミは『司法権と民主主義』についてでした。今回は特に言葉の定義に苦しめられ、立憲主義とは?とかずっと悩んでました。まぁ議論については他の人が書くと思うのでこのぐらいで。最終回ということで、ゼミが終わった後、我がゼミから旅立つ四年生に色紙と花束のプレゼント。まさかあんなに喜んでくれるとは・・・。涙する先輩まででる始末。自分も来年ゼミ卒業する暁には、後輩からこんなふうにしてもらえる先輩になりたいなぁと感じた瞬間でした。そのあとみんなで飲みに行き大いに盛り上がりました。思えばあんまり話してない人とかもいて、もっともっと仲良くなりたかったなぁと感じつつ、来月の沖縄ゼミ旅行ではみんなと仲良くなって、いい思い出とともに2005年度第三期南野ゼミを締め括る所存でございますです、はい。

投稿者:フォンランテン(法学部4年)

 今年度の最後のゼミが、私の学部生活最後の授業であり、しかも報告者は私だという数奇な巡り合わせに、つくづく自身のスター性を感じました。やっぱそういう星の下に生まれてるんですかねぇ!!! そして、報告は準備不足の一言に尽きます。質問にしっかり答えた場面が無かった。いっつも最後の最後で決めきれない。やっぱそういう星の下に生まれてるんですかねぇ・・・。まあ、この微妙な終わり方の感じがすごく自分らしくってちょっと嬉しくもありました。
 ゼミ終了後に3年生が色紙と花束を贈呈してくれました。あれ本当に感動したばい。先生に贈り物するのは知っとったけど、自分たちも貰うとは思っとらんかったけんね。どうもありがとうございました。
 打ち上げは久しぶりに大勢で騒いだので、ものすごく楽しかった!! 先生もいつも以上にサイテー発言を繰り返していたので、恐らくいい気分だったんでしょう。なんかものすごく南野ゼミらしい飲み会だったんじゃないかと思います。

投稿者:たー坊(法学部3年)

 今回は違憲審査権と民主主義との関係に関する報告でした。ゼミで一番優秀、ともっぱら噂のフォンランテンさんということで、本当にわかりやすくまとまっていてさすがだなと思った。そして、最後にふさわしいビッグテーマだなと僕は思っていたのだが、先生の「憲法学的に違憲審査権と民主主義との関係は、アメリカの議論で日本には必要のない議論ではないか。」との一言には妙に納得させられてしまった。たしかにアメリカとは異なり、日本には憲法に違憲審査権を認める明文上の根拠があり、それが民主主義に反するか否か、との議論は Nonsense なのかもしれない。しかし、それでは憲法至上主義に陥る危険性があるし、内側から憲法を見過ぎているきらいがあるのではないだろうか。外側から憲法を見る必要性もあるのではないか、その点からすると違憲審査権と民主主義との関係を論じることは決して Nonsense ではないのではないだろうか。しかしそこまで広げると、そもそも憲法学とはどこまでを言うのだろう、ということになってしまった。今考えると、僕はその基本の部分がわかってなかったのかもしれないな、と思った。
 そしてゼミ終了後、南野ゼミ恒例の飲み会、しかも今回は久しぶりに全員参加だった。皮肉なもので、最後の飲み会ほど楽しいものはないな、と思った。今からこのメンツでまたゼミをやっていけたら楽しいだろうな、って思った。まぁ、こんな殊勝な気持ちが長続きしない僕ですが、本当に皆さん一年間お世話になりました。それぞれゼミも違えば、進む道も違います。ですが、それぞれの道がそれぞれにとって素晴らしいものである様に願っています。
 長くなってしまいましたが、気付いてくれてありがとうトルク君! そして、星ノ介さん、キタキツネさん、Salvatore さん、dolce さん、昨日はごめんなさい。僕が悪いのではなく、きっとお酒が悪いと思うのです。でも・・・、飲みが足りないんじゃねぇーのぉー?(ほんとゴメンナサイ)

投稿者:チカゲ(法学部3年)

 今回は涙の最終回。個人報告はフォンランテンさんによる「司法権と民主主義」でした。確かに違憲審査制を念頭に置けば、日本でこのテーマについて、直輸入そのまんまの議論をすることは適切ではないかもしれませんが、今後自分でもこの大きなテーマに関して、「正当」の定義を慎重に確認しつつ、考察していく機会があればと思いました。
 そしてゼミの最後には、3年生一同から先輩方へ花束と色紙を、ゼミ生一同から先生へ、花束と色紙そして抱き枕をプレゼントというサプライズ! 皆さんの表情を見て、企画して本当によかったと感じました。
 ゼミ後は楽市へ。メンバー全員揃って行けました。最終回飲みにふさわしく、リミッターが外れたディープな会となりました。
 飲みの後は、全員ではありませんが隣のシダックス(カラオケ)へ。1年経った今になって、やっと本当のキャラクターが判明した人、歌声を聴けた人と、ここでもいろいろありました。
 私はこのゼミに参加して本当によかったです。メンバーも、活動も、素晴らしく。自分が恵まれていたことを実感し、ここで1年間過ごせたことに感謝しています。先生、皆さん、ありがとうございました。ゼミ旅行は、安全に、楽しく!

投稿者:トッティ(法学部3年)

 今回の発表は司法権と民主主義ということもあり、非常に抽象的で、途中で議論についていけなくなることもしばしば・・・。最後の最後なのに反省しどうしですね。しかしながら、私なりの意見を言わせていただくと、司法権(今回は発表者の意図で途中から立憲主義に置き換わりましたが)のみが多数優位の民主主義に迎合するように証明を迫られるということは非常に理不尽といいますか、そもそも少数者の権利保護を最大の目的とする司法権が民主主義に迎合する必要などない気がしていたのは私だけでしょうか。そして、裁判官の多くは、議会の承認を得た行政のトップから事実上の承認を受けているということから考えて、間接的ではあるが少なくとも日本では、司法権には民主主義の正当性が付与されているといえると思えます。
 ゼミ旅行は沖縄に決まりましたね。勉強の合間の息抜きとして参加させていただく予定です。しかしながら、予定は未定であり決定ではないという言葉もあるように、勉強の進度次第では飲み会時に勉強させていただくなりするかもしれないこともないこともないかもしれないですね。

投稿者:星ノ介(法学部3年)

 今日が最後なんて信じられないと思いつつ最終回。聞き手の反応を気にかけながらの報告の仕方は、さすがです。見習いたいと思いました。民主的正統性のない裁判官がなぜ国会の作った立法を違憲とすることができるのか? すぐに発してしまう問いですが、違憲審査制を定めた日本国憲法のもとでは、憲法学において問題とならない。確かにそうかもしれません。しかし、裁判官がどこまで踏み込んで判断を下せるのか、その範囲を考えるにあたっては関係してくるのではないでしょうか。どうなんでしょうね。『立憲主義と民主主義』読んでみようと思います。
 振り返ってみると、実は、第一回目の飲み会で数々の衝撃発言に驚愕し、これはえらいところに来てしまったと思っていました。でも、今日の飲み会も楽しかったし、結構嫌いじゃないのかも(これ免疫?)。というわけですのでまた集まりましょうね。最後になりましたが、皆様1年間本当にありがとうございました。全員がやるべきことには真剣に取り組んでいて、それを見ながら私もがんばれました。南野ゼミの一員として過ごせたことを心から嬉しく思っております。

投稿者: dolce (法学部4年)

 半年という短い間でしたが、ゼミ、飲み会、特殊講義(?)と濃密で充実した時間を過ごさせていただきました。私を暖かく迎えてくれた先生、ゼミ生のみんなに感謝感謝です。昨日の最終回は先生が予告されていた通り「涙の最終回」になりましたね。三年生のみんな、色紙と花束本当にありがとう! フォンランテンさんの言うとおり全くの想定外の出来事で感動しました。。
 個人的に私dolceはもう少し勉強する機会をいただけることになったので、この南野ゼミでの経験を生かして勉強に取り組んで行きたいと思います。4年生のみんなは卒業するとバラバラになってしまいますが、お互い新天地で頑張りましょう! そして機会を見つけて飲みに行きましょうね! 3年生のみんな、あともう少しご一緒させてもらうことになります。お互い目標に向かって進んでいきましょう!!
 短い間でしたが、本当にありがとうございました。

投稿者: The Polar Bear (法学部3年)

 ついに迎えた最後のゼミ。テーマは「司法権と民主主義」でした。そもそも民主主義とは、立憲主義とは何か。(最終結論の、いわば前段階に当たりますが、)フォンランテンさんの主張は、民主主義を多数決主義、立憲主義を個人の窮極的価値を保障するものとして捉え、前者は後者の枠内でのみ生かされるという、視点の転換を伴う興味深いものでした。しかし、やはり私としては国家の性質上、やはり前者を前提にしつつ、後者の目的を全うするという方が自然ではないかと思います。あくまで多数者による幸福追求の中で、裁判所が人権保障の「最後」の砦として違憲審査権を行使する、と考えた方が人権衝突の際に適切な処理ができるのではないかと思うのです。
 ゼミの後は本当に珍しい、全員そろっての飲み会(さすがゼミ最終回)でした。今回で最後だと思い、先生に負けじと私も完全暴走していましたが、考えてみれば、まだゼミ旅行が残っていたんですね。皆さん、ご迷惑をおかけしました汗
 当初思っていたとおり、優秀なメンバーによる高度な内容で、かなり苦心しましたが、このゼミに参加してよかったです。先生、皆さん、どうもありがとうございました。

投稿者: Salvatore (法学部4年)

 最終回のゼミは司法権と民主主義というテーマで議論を行ないました。司法権は反多数決主義的であり、民主主義的正当性をもっていない、ということを議論の出発点として、司法権の有する違憲審査権を民主主義との関係においてどうやって正当化すべきなのか、過去の試みと報告者が提案する方法の論理構成を明らかにし、その問題点について検討しました。
 ゼミ終了後、三年生から四年生に花束と色紙を贈っていただきました。貴方たちと仕事をできる人は幸せだと思います。それから、ゼミ生全員から先生に穴の開いてない抱き枕と花束と色紙を贈りました。枕が二ヵ月後には亡くなっているかもしれませんが、その時はどんな代替物が提供されるのでしょうか…。
 最後に、私を害さない範囲での皆さんの成功をお祈り申し上げます。一年間有難う。

投稿者: von Braun (法学部3年)

 本日でゼミは最終回。報告内容は「司法権と民主主義」というものでした。ここで言う司法権とは特に違憲審査制のことですが、日本国憲法には違憲審査制を認める条文が存在します。よって、「日本はそのようなシステムを採ったのだ」と言ってしまえば、確かに違憲審査制を民主主義から説明しようとする努力と困難、あるいは報告者が行ったような「立憲主義主位」というコペルニクス的転回による違憲審査制の正当化方法からは解放されるのですが、やはり憲法以前の問題としての「民主主義」と「立憲主義」の関係が政治学的な大論点であることは確かだと思います。
 しかし、「どちらが正当か?」という問いに対して、議論は単なる水掛け論に終始してしまう可能性を孕んでおり、解決は容易ではないでしょう。このような困難な問題に対して僕はまたも言葉を失って、最後のゼミだというのにまたも的確な発言が出来ぬまま終わってしまいました。最後の報告者の先輩は僕なんかにもよく声をかけてくださって、以前の僕の報告の後に嬉しい言葉を頂いたのを今でも覚えています。そのお返しに僕が出来ることと言えば議論を盛り上げることくらいだったんですが、それも出来ませんでした。沈黙は銀、雄弁は金ですね。いや、これは先輩だけに限らず、先生やゼミの皆さんにも謝らねばなりませんね。本当にあまり人付き合いの出来ない僕と仲良くして頂き、ありがとうございました。よろしければこれからも、お願いします。

投稿者:きたきつね(法学部4年)

  最後のゼミの発表は、司法権と民主主義についてでした。なかなか難しいテーマでしたが、発表者の方は非常にうまい発表をされていました。言葉の定義の重要さを改めて確認させられた感じです。
 1年間、このゼミに入って本当によかったと思います。
 特に、最後に、3年の方々から色紙と花束を頂いて、本当に感激しています。全然思ってもみなかった事なので、色紙を頂く時は、ほとんど夢心地の状態でした。ありがとうございました。広島に行くときに、この色紙は宝物として持っていきたいと思っています。
 沖縄旅行も本当に楽しみです。沖縄に行くのも初めてですし、ゼミ員の皆さんとゼミ旅行に行くのも初めてだからです。最後にとても楽しい思い出が作れそうです。

投稿者:リッチー(法学部3年)

 最終回のテーマは1年の締め括りにふさわしい、遠大なものでした。これまでの報告とは次元を異にするもので、報告者の優秀さを感じました。個人的には「立憲主義」と「司法権」について、もっと報告者と理解を共有したいところでした(最後までイメージを固めることができなかった)。抽象度の高い議論では概念の区別や言葉の定義が本当に重要ですね。
 余談ですが、レジュメを読んでいて、報告者の方は「法社会学的」というか(笑)、問題をぐるぐる回転させながら見る、そんな思考が好きなんだなぁと改めて思いました。
 報告の後は、久しぶりに飲み会に参加しました(ここで行かないってのも大した度胸ですが)。楽しかったんですけど、僕は心身の老いを感じずにはいられませんでした。もう若くない。
 来年の南野ゼミはどうなるんでしょうね。楽しみです。
 1年間ありがとうございました。先輩方、それぞれの進路でも頑張ってくださいね。

投稿者: ss (法学部4年)

 今週はフォンランテンさんの個人報告でした。
 「司法権と民主主義」という、いかにも学者肌な彼らしい大きなテーマであったにもかかわらず、
 報告書は抽象論になりすぎないよう具体的にかつ要点だけをしっかり押えてコンパクトにまとめあげられていました。
 文章自体も無駄な修飾語がなくシンプルで非常に読みやすかったです。
 報告自体も、1セクションごとにみんなの理解を確かめながら行なっていくというスタイルで、読み終わってすぐすんなりと議論に入れました。
 本当に最後を締めるにふさわしい素晴らしい報告だったと思います。
 議論の中身については、やはり南野先生が最後におっしゃった、「憲法に書かれていること自体が違憲審査権の正当性の根拠であり、それで十分」というご指摘にすごく納得させられた反面、憲法に書いてないことまで拡大解釈で強引に合憲としてきた過去、そして憲法誕生の中で最も改憲論議が盛んになっている現状を考えると、ただ「書いてある」以上の根拠がなければ、国民を納得させることはできないのではないかとも思いました。
 議論終了後、思いがけず3年生&先生から4年生に対してサプライズプレゼントがありました!
 ほんっとに全然予想してなかったのでびっくり&感激でとても嬉しかったです! 色紙&花束本当にありがとうございました♪
 そして続いて先生へのプレゼント&花束&色紙の贈呈!  先生も喜んでくださっていたみたいで本当によかったです☆
 真ん中に書いてある鉛筆の一言は、先生にばれないよう隠れてみんなでバタバタ準備をしていて色を塗る時間がなかっただけですのでご安心を(^^)
 最後の飲み会は初の全員参加で非常に盛り上がりました!!
 個人的にも普段あんまり話してなかったメンバーとも話せて有意義な時間を過ごさせていただきました。
 ただハメをはずしすぎて一枚不適切な写真が残ってしまいました…まぁある意味南野ゼミ生らしい写真になってしまいましたが(笑)
 あとは来月のゼミ旅行、楽しみにしてます♪ みんなで思い出に残る楽しく、はじけたゼミ旅行にしましょう!!o(^0^)o

投稿者:(法学部3年)

 今回が今期最後の南野ゼミだった。
 まず、ゼミ旅行の話題になった。我がゼミは民主主義を採用しているらしく、多数決により沖縄に行くことが決まった。なかには、「俺は1人で15票持ってるんだよ」といって、結果に納得していない人もいた。その助教授は民主主義の、「多数決の結果、少数派にまわったとしても多数派の決定に従う」という前提に合意していないようだ。
 それから、おまちかね、フォンランテンさんの報告が始まった。テーマは奇しくも「司法権と民主主義」であった。フォンランテンさんらしい、かなり壮大なテーマであった。このテーマは窮極的には「なぜ民主的正統性を持たない司法権が、立法権がつくった法律の憲法適合性を審査できるのか」という問題にいきつき、私の発表した違憲審査制の問題と密接に絡んでくるものである。フォンランテンさんは、違憲審査制とは離れたところで論を展開されていたが、やはり、司法権と民主主義との対立が最も顕著に現れる違憲審査制の発動と関連して議論すべきだったのではないだろうか。また、先生の「日本が違憲審査制を含んだ憲法を採用したから、それでいいのだ」という批判は実に的を射ているな、と思った。しかし、それでは「憲法に書いてありさえすれば何でもいい」ということになりはしないか、とも思った。
 ゼミが終わると、四年生たちに我々三年生から色紙と花束を贈呈した。ある方は涙しておられた。それを見て、このゼミで過ごした一年間の思い出がドッと洪水のように押し寄せてきた。泣きそうになるのをこらえ、なんとか笑顔を保った。送る側が泣いてどうするのだ。
 そして先生にも色紙と花束と抱き枕を贈呈。もう被害者が出ませんように、と祈った。
 そのあとはもはや恒例となった飲み会。なんと全員が参加した。なぜか飲みまくった。もうこのメンバーで飲むことはない、と思ったからなのか。そして二次会には参加せずに帰宅した。
 こうして最後のゼミが終わり、リポートを書いている今でさえ、南野ゼミを選んだことは『最良の選択だった』と思っている。このゼミで得たものをこれからも大切にしていきたい。それから6人の先輩方。本当にたくさんのことをお世話になりました。
 卒業してからはそれぞれの進路に向かって突き進んでください。そして、たまにはこのゼミのことを思い出してください。
 残るイベントはただ一つ。沖縄旅行が楽しみだ。

投稿者:霧島2(法学部4年)

 涙の最終回・・・この仲間たちと机を囲むことはもうないんだなと思いながら、ゼミに臨みました。発表者はトリにふさわしいフォンランテンさんでした。毎回、議論を盛り上げてくれた彼でしたが、やはり最後の発表もみんなに分かりやすいように配
慮されたものでした。お疲れ様でした。そしてありがとう。
 ゼミ終了後に、三年生から綺麗な花束と温かい言葉のこもった色紙をいただきました。個人的には抱き枕のことで頭が一杯だったので、まさかそんなサプライズがあるとは思っていませんでした。とても嬉しかったです。三年生の皆さん、ありがとうございました。
 私は、この一年間、南野ゼミ生になったことで、自分の所属する居場所をやっと見つけることができました。四年間の大学生活で初めて得た感触でした。今年の三月で学生が終わり、これから新しい道へ進むことになりますが、苦しい時は南野ゼミの底抜けの明るさを思い出して、笑いとばして頑張っていこうと思います。
 皆さんのご活躍、本当に期待してます!
 一年間見守ってくださってありがとうございました。

投稿者: まる(法学部4年)

 いよいよ最終回となりました。最終回を記念してという訳ではないのでしょうが、ゼミ生一同敬仰してやまない八田助教授が普段の講義では見せられないネクタイ姿で中途までご臨席下さいました。ありがとうございました。
 テーマは「司法権と民主主義」で発表者はフォンランテンさん。昨年5月19日、第4回の発表「尊属殺重罰と法の下の平等」のレジュメ、フォンランテンさんの執筆部分9頁23行目以下で「裁判所の違憲審査のあり方」が当該判決で意見が対立しており、「各自において考えてみて欲しい」とありましたが、最終回で奇しくも自らが考えられることとなりました。また、後期の「司法権シリーズ」を締めくくるものでもあり、このゼミの最終回としては真に相応しい題材選定でした。
 さて、内容は「司法権と民主主義の断絶」と題する問題提起に始まり、原意主義プロセス理論プリコミットメント理論を快刀乱麻を裁つように次々と切り捨て、パラダイムのコペルニクス的転換、すなわち、「立憲主義と民主主義」という次元に昇華させて論ずべきである!という主張がなされました。さらに百尺竿頭に一歩を進め、民主主義にはその正当性に疑問があり、立憲主義の枠内においてのみ民主主義は正統性を付与されると結論づけられておりました。この間の発表の叮嚀さは皆様方が言を尽くされているとおりです。
 そして、その後の議論では、私めが立憲主義の定義如何についてお尋ね申し上げ、大要「個々人の窮極的な価値を保障するもの」という回答があった外、先生からは今回の議論は米国連邦最高裁判所が司法審査権(違憲審査権)を自己授権したために生じた議論であり、わが国においては司法審査について明文規定が憲法にある以上、それは政治哲学の問題に過ぎないというご指摘がありました。なお、これに関してはトロペール著作を参照せよというお言葉もありました。
 斯くなる次第を経て、いよいよこのゼミもお開きとなる筈でありましたが、その後の経過は文字(もんじ)通り「涙の最終回」となり、先生の予知能力に驚き入った次第であります。
 さてさて、この一年間を振り返れば、初回から最終回まで全員が真摯な姿勢で取り組んでいらっしゃって、学年末まで辿り着くことができました。この間、先生の恐るべき御発言の数々に、こちらが冷や汗をかく思いでしたが、様々なご指導を賜りました。また、何よりも温かい皆さんと一緒に勉強ができて幸せでした。ありがとうございました。

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ゼミ旅行(2006年2月27日〜3月1日:沖縄)

投稿者:チカゲ(法学部3年)  

 まずは、幹事のお二人、そして三日間安全運転で通してくださった四名のドライバーの方々、本当にありがとうございました。沖縄での素敵な三日間を過ごすことができました。
 出発前は、天気予報の微妙な降水確率を見て、もしかすると旅行中ずっと沖縄は雨なのでは…と心配していましたが、一日目曇り、二日目はだぐさんのおかげで晴れでした。よかったよかった。
 一日目はひめゆりの塔と平和祈念公園へ。高校の時にも一度沖縄に来て、訪れた場所です。その時とは展示が変わっていて(去年4月にリニューアルしたそうです)、新しい資料も見ることができました。こころにくるものがあります。写真を撮ることはできません。
 その日の夜に行った「恩納まつり」という居酒屋では琉球音楽を聴くことができました。踊っている人も。ただその時は疲労と空腹でその場のノリにはついていけませんでしたが…。私が沖縄を訪れる前にイメージしていた沖縄の日常を見た気がしました。
 二日目は気持ちのいい天気の中、瀬底島ビーチと美ら海水族館へ。あんなに綺麗な空と、海と、砂浜は、そうそう見ることはできません。こういうのを「美ら」って言うんだなーと思いながら砂浜を歩き歩き。沖縄の太陽も体感しました(夜ホテルで鏡を見たら肩が真っ赤に焼けていました…普通の対策しただけでは甘かった!)。水族館は海洋博記念公園の中にありました。綺麗に整備された花壇にまず心奪われ、そのまま水族館へ…。一番印象に残っているのはやはり大水槽です。が、入ってすぐの小水槽のあたりで、皆で水槽を見ているとなかなか先へ進まないという事実に、南野ゼミの良さを感じて一人じーんとなっていたのでした実は。
 三日目は国際通りに行きましたが、ほんと時間がなくて残念です。でも1回や2回来ただけで、見たいところがなくなってしまうのももったいないですしね。そんな回数で制覇できるほど、沖縄は浅くないですし。次への楽しみができました。ずっと行きたかった公設市場でご飯を食べられたのは嬉しかったです。
 もっともっといろんなエピソードはあったのですが(○○○○が△△にお世話になったりとか、○○劇場とか)、それはもっと文才のある方が記してくれることと期待しつつ、私のレポートは終わります。これで第3期南野ゼミの活動は一通り終わったことになるのでしょうが、実感湧きません。
 いい旅でした。いいゼミでした。

投稿者:リッチー(法学部3年)  

 公務員試験受験生としては追い込みの時期だけに、ゼミ旅行は正直遠慮したい感じでした。1年間、ノリきれないキャラでしたし。
 でも行って良かったです。単純に楽しめました。幹事のお二人と、ドライバーのみなさんに感謝。
 3日間でしたが、書くのが面倒なほどたくさんの思い出ができました。名護まで行っちゃう車が出たり、罰金取られる車が出たり。こんなの南野ゼミだけでしょうね(別の意味でも)。ほんと濃いゼミでした。
 来年度は登録していませんが、今後も仲良くしてくださいね。
 一年間ありがとうございました。

投稿者:フォンランテン(法学部4年)

 南野ゼミ本年度最後の大イベントがこのゼミ旅行でした。幹事のお二人とドライバーの皆さん、本当にお疲れ様でした。大きな負担を負っていただき、感謝しています。
 本当は日記形式で書こうと思ったんですが、それは、大富豪でババを入れるルールなんてしらない誰か(あるいはジンベエザメの前で1人で写真を撮るのもなんですからもしよろしければあなたたちにもご一緒に写真に写っていただきたい誰か)が、私よりも数段うまくやってくれるであろうという確信があるので、私は、この旅行中特に感じたことを書くことにします。

☆「ひめゆりの塔」
 高校卒業時に一度訪れたことのあるこの場所で、これほどのすさまじい感情を抱かされることになろうとは、想像すらしなかった。この感情はまさに筆舌に尽くし難いものである。せめてその一端だけでも言葉にしたいと思うのだが、自身がそれをするにも不足しているといわざるを得ない能力しか持ち合わせていないことは、残念でならない。
 たくさんの、さまざまなものを見た。戦争当時の状況を詳説したパネル、戦争に向かった家族に宛てられた手紙、戦争当時を生き抜いた人々による証言の映像。それらの中でも、最も心に迫ったものは、写真であった。若くして逝った戦没者の、在りし日の写真。そこに写っていたのは、一人一人の顔であった。何百人もの「ひめゆり」。その顔を一つ一つ見ながら、私よりも若くして、人間が人間でなくなる最も恐ろしい瞬間に否応なく立ち会わされた彼女たちの境遇を想った。笑顔の写真を見るたびに、何度も胸が詰まり、目頭が熱くなった。戦時下ですら、彼女たちは笑顔を持っていた。私の想像を遥かに超えるほど、彼女たちは強く、ひたむきだった。その写真には、被写体として彼女たちの、あるいは人間の、崇高さが写っていた。そして背景として、人間の愚かさが写っていた。

☆大富豪について
 やっぱ普通はババありでしょう。「2で切って、イェーイ、9であがりー!!」とか先走っちゃいけません。誰がパスって言ったよ?おれババ持ってるし。2とか切るし。あーあ、9見せちゃったから、ほら、あいつ5枚も残ってるのに、大きい数字から順に出されて、あらあら、やっぱり、お前の負けー。
 今さら「ババありとか知らねぇよ!!」とか言ってもそれは通りません。罰ゲームはさせるけんな。

☆空と海と時間の流れについて
 帰りたくなくなる。

☆「美ら海水族館」について
 じんべえざめもすごかったけど、じんべえざめのまえで、しらないおねえちゃんたちと、しゃしんをとってもらってた、めがねのおにいちゃんのほうが、いっぱいすごかったです。

☆ゼミ旅行全体について
 本旅行は参加者全員がさまざまに、絶妙に調和することで、非常に楽しい旅行になった。ここに言う調和とは、例えば全ての音が一つ一つ美しく、その音の組み合わせは常に美しいものであり、全体としても美しいメロディーを奏でていた、という類のいわば「単純」なものではなかった。むしろ、個々の音が全て美しかったかといえば疑わしいし、局面局面を見れば、決して美しい音の組み合わせばかりだとは言えなかった。しかしながら、全体として見たときには、なぜか常にそのメロディーは美しかった。時にそれは、心を揺さぶるものですらあった。美しい音ばかりの単純な調和からは生じないであろう「深み」をもった、すばらしいメロディーであった。

 これで一応、2005年度の南野ゼミの活動は締めくくられたわけですが、OB会等もあるらしいので今から楽しみにしときます。

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