九州大学法学部 2006年度

第4期南野ゼミ 「憲法学の論点」

ゼミ生(等)による

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

 

更新:2007年3月25日

 

 

第1回(2006年4月14日・金)〜自己紹介・活動計画決定・諸幹事決定・顔合わせ決起コンパ等

投稿者:ボランチ(法学部3年)   #001

 今日は第四期南野ゼミ第一回目です!!自己紹介をし、活動日程等を決めた後、南野先生から自己の能力を伸ばすためには当然自己の努力が必要であり、中でも「読む」ことの重要性についてのお話がありました。あらためて、残りの大学生活で様々な本や論文を読むことを心がけたいと思います。その後は恒例(?)の飲み会が行われ、楽しい一時を過ごしました☆ 来週は早速報告担当なので、南野先生の逆鱗に触れぬよう、力不足ながら頑張ります。

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 いよいよゼミが始まりました。自己紹介の後、次回からの活動計画立てがあり、しっかりと頑張っていかなくてはと改めて思いました。ゼミ終了後の決起コンパの最初に、「一年後、南野ゼミでよかったと思えるようなゼミにしましょう」というようなことを南野先生がおっしゃいましたが、今日一日ですでに南野ゼミでよかったと思えてしまうような、ゼミ生と先生とゼミでした。これからこのゼミで努力をして、一年後に本当の意味で、南野ゼミでよかったと思えるような一年にしたいです。

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 ゼミ初回、多少緊張しつつ教室に入るとメンバーの半分が女子という事態に驚かされた。四年生の友人が座ってなかったら教室を間違えたかと教室名を調べ直しに行くところである。女子の少なかった昨年度の南野ゼミの雰囲気との違いに戸惑ったが、どのようなゼミになるか楽しみでもある。
 先生もおっしゃられていたが、気付けば僕ももう四年生である。今年一年もあっという間に終わってしまうのだろうと思うと悲しくもあり、不安もあるが、だからといって僕に出来ることと言えば一日一日を大切に、一回一回のゼミに全力で臨むことくらいである。であるのだが既に昨年ゼミで学んだ判例評釈の方法などを忘れかけているのだからロクなものではない。早くゼミの感覚を取り戻し、ゼミに貢献できるよう頑張りたい。
 その後飲み会が開催されたが、僕は久しぶりに女性と三単語以上の会話をした。こっちの感覚も早く取り戻したいものである。

投稿者:N(法学部4年)

 今日から私にとっては二年目の南野ゼミがスタートした。教室で supernova君と待っていると、女の子ばっかり入ってくるので教室を間違ったのかと思った。メンバーが揃ったところで、先生がいつものように遅れて入ってきた。そして自己紹介や、今後の予定、担当幹事などをほぼ先生の独断で決めた。いつものことだ。私は一番大変そうなゼミ幹事になってしまった。まぁ、二年目だから仕方あるまい。先生が、去年のゼミでみんな伸びただろうが、もっと伸びるはず、今年はもっと厳しくいく、とにかく読みまくれとおっしゃった。先生の言葉に教師としての優しさを感じた。気持ちが引き締まった。
 その後はいつもの場所で顔合わせコンパが開催された。やはり、初対面の人と打ち解けるには飲み会が一番だと思った。先生の豹変ぶりに驚いている者も多いようだった。おいおい、そのくらいで驚いてどうする。ゼミが終わるまでに、みんな儀式を受けなきゃいけないんだよ? 俺は二年目だから免責されるけど(笑)
 とにかく今年一年も頑張ろうと思った。去年以上に。

投稿者:SR(法学部3年)    #005

 雰囲気よくてこれから頑張ろうと思いました。合宿・旅行とかも楽しみです♪

投稿者:ありーご (法学部3年)

 初めてのゼミはとりあえずドキドキでした。
 自己紹介、もっと話せばよかったといまさら後悔していますが、これからきっと私のこと嫌でも知っていただくことになるのだろうな、と思っています。
 ゼミの雰囲気も多少まだ緊張はあったものの、なごやかで、居心地が良かったです。
 先輩方も、初めてお会いするのにとても優しくしてくださって、先生も思ったとおり素敵な先生で・・・いいゼミを選んだな、と感じました。
 後は自分ががんばるだけ。
 これから1年後悔のないように精一杯やっていこうと思いました。

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第2回(2006年4月21日・金)〜最高裁第一小法廷2006年3月23日判決(監獄法判決、担当:かわうそ、ありーご、ボランチ)

投稿者: snowy (法学部4年)

 報告班の皆さん、お疲れさまでした。今日は初回の報告だったので、私は発表班でもないのに、事前にどの程度勉強しておけばいいのか要領が分からず結構緊張しました。今回の報告では意見も活発に出ていたので、面白かったです。特に「判例の射程」を正解にとらえることは、判例の流れを考察していく上で重要だと思うので、平成15年判決と本件事案の比較はためになりました。私自身、まだまだ判決のとらえ方が甘いなぁ…と反省です。また憲法上の論点としてどうやって資料をとらえていくかという点も勉強しなくては、と思います。今後努力しなくてはならないことが山積みですが、自分たちの報告も討論が弾むようがんばりたいです。

投稿者:よしぴぃ(法学部3年)

 今日のゼミは、監獄法についてでした。一回目なのにレジュメも発表もすごかったので驚きました。かわうそさんが、在監者にはたばこと酒は許されないと熱弁していたのがおもしろかったです。
 在監者の信書の授受については、平成6年の第一小法廷判決が、監獄法50条による信書に対する検閲が憲法21条2項にいう検閲には当たらないと判断しています。刑務所の安全な運営等、諸事由を鑑みれば本判断は妥当であり、信書の検閲は必要であり、検閲したうえで信書の授受を認めるべきであると思います。プライバシー等の問題もありますが、このような人権の制約は刑務所の存在を規定している憲法が当然に予想していると考えられます。

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 今日は監獄法判決について検討しました。初めての報告で時間もあまりなかったこともありますが、あまり濃い報告ができず、また議論に絡めなかったことには反省しています…ただ、今回の判決とH15年の判決は具体的事実の違いからいっても射程の異なる判決であるというN先輩のご指摘には納得させられ、とても参考になりました。次回はもっと議論についていけるよう頑張ります。

投稿者:かわうそ(法学部4年)    #010

 今日は今年の3月23日に出た最高裁の監獄法についての判決の発表。一週間しか時間が無く、全然細部を詰めきれていなかった。今度個人発表する時は出来る限りスキの無いプレゼンを行いたいものだ。
 ゼミの皆の質問の鋭さには驚かされた。いい加減なことをレジュメに書くとえらいことになると思った。もっと時間があれば細部も詰められたと思うが、まぁ、一週間にしては頑張ったかな、と思う。ミーティングも結構やった。少なくとも怠けはしなかった。次はたっぷり時間をかけて、完成度の高い発表をしたい。そして他の人の発表の時も、予習をちゃんとして積極的に議論に参加していきたい。

投稿者:りんご(法学部3年)

 第一回ゼミの自己紹介に引き続き、第二回ゼミはいよいよ本格的な活動に入った。発表も難しい内容を短期間でよくまとめていたし、先輩達がどんどん議論していく姿をみてこれぞゼミだなぁと思いました!でも先輩方の意見に確かにそうだなぁと納得するばかりでとても自分の意見が言えるレベルじゃなかったです。こんなんで大丈夫なのかめちゃくちゃ不安ですが、頑張っていきたいと思います!

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第3回(2006年4月28日・金)〜謝罪広告強制事件判決(担当:N、ひらめ)

投稿者:ハル(法学部3年)

 今日は謝罪広告の強制と良心の自由についてでした。もう3回目というのに、ゼミの前はまだ緊張してしまいます。先輩たちの議論についていくのがやっとで、まだまだ修業が足りないなぁと実感しました。もっともっと予習して、積極的に議論に参加できるように頑張ろうと思いました。
 先生、中華ごちそうさまでした。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年)

 議論のレベルが高く、ついていくのに必死です。次からはもっと予習してしっかり自分の考えをまとめてゼミにのぞみたいと思います。特別ゲストには驚きました。

投稿者:星ノ介(法学部4年)

 今回は、特別ゲストをお迎えし、フランス語にてゼミが始められました。スロバキアから来たフランス人の方には初めてお会いしました。
 続いて、謝罪広告事件について報告がなされました。きれいにまとめられていて報告自体は分かりやすかったです。強制執行で謝罪広告を出させることの是非について教室でも議論されていましたが、「謝罪する意思」が「良心」にはいるか、という問題の以前に、「謝罪」広告のもつ意味についての捉え方の違いがより議論を複雑にしている一因となっているように思いました。
 ある立場は、謝罪広告の「謝罪」には法的な意味しかなく、謝罪する意思は関係ないという立場をとり強制執行を肯定しますが、「謝罪」を文字通り捉える立場からは、強制執行は許されないという方向に傾きやすくなります。また、「謝罪」を文字通り捉えながらも、そこに謝罪広告の有用性をみて、被害者の心情を重視し、やはり強制執行させるべきだと主張することも可能です。
 「謝罪する意思」などという内心の問題には、そもそも法が立ち入ることはできず、法的な意味で「謝罪」を捉えればそれでいいような気もしますが、上告人、その他謝罪広告を見る人の意識はそうとは言えず、それを全く無視してこの問題を片付けてしまうのも一般的意識との距離がありすぎるようにも思います。
 その後、近所の中華料理店で報告者お疲れ様会とえっちゃんさん歓迎会となりました。先生、ご馳走様でした!

投稿者:supernova(法学部4年)   #015

 今回は謝罪広告事件についての報告でしたが、相変わらず憲法論から外れたところに議論を持って行きそうになり、反省です。自分はどうしても、第一義的に道徳論から物事を捉えてしまうという悪いクセがありますので、早く治したいです。途中の議論は難しすぎて全く分かりませんでした。それにしても、刑事事件にしてもそうですが、民事事件においても、何でもやったもん勝ちの気があり、被害者はつくづく救われないなぁ〜と歯がゆく思います。
 ちなみに未だに発言する時声が震えます。自分が的はずれなことを言ってる気がして。ということで、三年生たちももっとどんどん遠慮せず的はずれなことでもいいんで発言していきましょう。それが後々の自分の成長につながると思いますよ。自分もこれからも的はずれなこと言っていきますんで、どんどん反論してください。
 ゼミ後の食事会はえっちゃんの歓迎会も兼ねてということで楽しかったです。先生ごちそうさまでした。帰りにえっちゃんからいろいろフランスのことや、大人のフランスの言葉も教えて頂き楽しかったです。また機会があれば、いろいろお話を聞かせてほしいです。

投稿者:oolt cloud(法学部4年)

 先生の「四国からHPを更新したい」という要望に答えるため、何か書くことになりました。
 毎度のことながら僕もゼミでは適当な発言ばかりしていますが、supernova君の言うとおり、思ったことは何でも言ってみると良いと思います。自分が大したこと無いと思った事柄でも、先生や他の人が新しい視点を見つけてくれて、議論が活発になるものです。しかし今回の給付判決と強制執行の関係については、僕がかなり適当な発言をしてしまったので反省を踏まえて少し調べてみました。
 「強制執行を許さない給付判決」なるものに意味はあるのか、という点についてですが、これは民事訴訟法においては給付の訴えの利益の問題として扱われているようです。例えば有名画家に肖像画を描いてもらうような債務はどのような手段であれ強制執行には馴染みません。これは絵を描くという債務が、画家が自由な心情の下に描いて初めて完全な債務の履行となる、という特殊な性質を有するためですが、このような強制執行に馴染まない給付判決にも、請求権の存在の認定がなされることには意味があるので訴えの利益は認められるとされています(高橋宏志『重点講義民事訴訟法』上、316p)。
 このような性質は謝罪広告にも通ずるものですが、では謝罪広告と絵を描く債務の違いとは何でしょうか。謝罪広告の「謝罪」という債務は、「絵を描く」債務と異なり、二つの内容を有しているようです。一つは(1)「謝罪される側の内部的名誉感情の回復」、二つは(2)「謝罪広告による外部的名誉の回復」です。(1)については絵を描く債務と同様に、債務者が自由な心情の下に謝罪することが完全な債務の履行となるため、強制執行にそもそも馴染まないものであると言えますが、(2)については強制によることも可能であると思われます。
 いわゆる謝罪債務にはこのような二つの側面が存在すると思うのですが、この点、入江裁判官は「”倫理的判断の形成及び表示”・・・を強制することは、19条の良心の自由を侵害し」と述べていることから、謝罪債務の内容の二面性については考慮していないように思われます。この点、僕はそもそも「倫理的判断の形成」の強制執行は、”債務の性質上”不可能であって、少なくとも強制執行の可否を論じるにおいて問題とすべきは(2)に
ついてのみであり、またこれについては正に表現の自由の範疇であると思いました。ただ、給付判決自体の可否を問題とする判決及び多数意見とはあまり関わりの無い話です。そして多分何か間違ってます。すみません。陳謝の意を表します。

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5月5日はこどもの日につき休校です。

第4回(2006年5月12日・金)〜私人間効力論:『憲法学の現代的論点』第9章(担当:supernova、ハル、よしぴぃ)

投稿者:supernova (法学部4年)

 今日は『憲法の私人間効力』について発表しました。主に巻先生が主張する最小限直接適用説についての批判を中心に考察していったんですが、間接適用説に対してしっかりした反論を準備してきてなかったため、そこを指摘されると言葉に詰まってしまい、oolt cloud 君に助けてもらう始末・・・。準備不足で反省です。ていうか俺も正直、間接適用説と新無適用説には大して違いはないんじゃないかと思います。ただ今回は近代的憲法観の堅持に固執してみました。
 そして今回の発表で学んだことは、やはり発表ではいかに自分が勝負したいフィールドに議論を持ち込めるかだと思います。今回しょっぱなから予定外の質問を頂き、焦ってしまい、議論の誘導に苦戦しました。自分の意見を主張するためには、この議論の誘導のテクニックは非常に重要だと痛感した今回の発表でした。

投稿者: pino (法学部3年)

 三菱樹脂判決は何度お目見えしても難しいです。今回のゼミで、間接適用説と無適用説との差違について議題があがりましたが、間接適用説は憲法の前提である中間団体の排除の要素を含んでいるのではないかと思いました。直接排除しない代わりに、権力をもちやすい法人などの団体に対して間接的に憲法を用いていると考えたら間接適用説だけの意味も見いだせる気がします。ただ、団体と私人に限定した私人間効力になりそうなので、もう少し悩んでみたいと思います。長谷部先生の著書と四国のお土産、ありがとうございました。

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 今回は新・憲法私人間効力論ということで、巻先生の論文について報告がされました。今回の間接適用説と高橋先生の主張する新無適用説はほとんど同じものではないかという指摘はもっともと感じるものであり、確かに判決での結論に実質的な差は無いと感じました。間接適用説を採用したとしても、それは憲法の規定を民法の一般条項に読み込むといった説明の違いであり、それも超憲法的な「個人の尊厳」に基づくものならば、その説明の違いにどれほどの意味があるのか疑問に思いました。
 また、個人的にはかわうそさんの憲法を直接適用することに固有の意味があってもいいのではないかという見解も考えるところが多く、今回の議論でははっきりしなかったのですがこれから深く考えたい問題だと思いました。
 やはりまだまだ議論のレベルについていけず、発言することの無いままゼミを終えてしまうのはもったいないと思うので、より掘り下げて予習をし議論についていきたいです。

投稿者:snowy (法学部4年)   #020

 今日のテーマは「私人間効力」でしたが、特に巻先生の「アメリカ憲法から見る直接適用説再考」はもっと詳しく検討したいと思いました。「不平等性・二級市民性の再構築」がなされたことを根拠に、公私の連続性をとらえ私人に憲法を適用する考え方は「市民の意識に対する影響」に注目している点で新鮮でした。また、私は今まで、人権侵害が行われる→侵害したのが私人であった→私人間でも人権を保障する必要がある→私人間での憲法適用、という「憲法上の権利侵害」中心の考え方をしていたので、私人に公的な側面を見出して憲法を適用する巻先生の考え方は、視点が違って面白いと思いましたし、巻先生の意見は憲法の名宛人は国家であるとする原則をより念頭に置いているように思いました。ただ権利侵害の保護をするために憲法を直接当てはめることや名宛人は国家であることにこだわり、該当する私人が公的な性格を有することを要件とするなら、結局私人間適用にも限界が生じて、保護しきれない権利侵害が生じるのではないか、とも思いました。いずれにしてもまだ詳しくは知らないので、今後もっと理解を深めていきたいところです。担当者の皆さんありがとうございました。

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第5回(2006年5月19日・金)〜目的二分論(担当:oolt cloud、りんご)

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 今回は僕の非道い内容の報告で、貴重なゼミの時間を一回分無駄にしてしまい本当にすみませんでした。

投稿者:PTA(法学部3年)

 そんなことはないですよ、オールト先輩! あれは偏に、先生の尚早かつ過多なるツッコミが原因だと。だから、今回のゼミの教訓は「人の話を聞け。」で十分ですよ(笑)
 さて今回は、「目的二分論の正当性と森林法判決」をテーマに、長谷部先生の「二分論の根拠転換理論」と石川先生の「二分論否定説」の対立に重点を置きながら、森林法判決を従来の「二分論」否定の判決として評価し、最後には類型論全体に対する批判へ、という報告の流れでした。確かに森林法判決は二分論を用いているとは考えにくく、ここで二分論を見出そうとするのは、違憲審査基準にウェイトを置くあまり、森林法判決そのものに目を向けていない、と言えましょう。
 今回も勉強不足にて発言できませんでした。二分論に関する問題点は、これから私が報告する予定の二重の基準論という主題にも関係するテーマです。この点を踏まえても、勉強の必要性を実感しました。議論についていけないのは、切ないことです。オールト先輩、りんごさん、報告お疲れ様でした。

投稿者:りんご(法学部3年)

 そうです!!PTAさんのいうとおりそんなことないですよ、オールト先輩!!今回の二分論と森林法についての発表は、先生の予想以上に厳しいつっこみもあってなかなか論点に進めませんでした…。しかし、とても素晴らしい着眼点だったと思うし、それゆえに時間不足でその一番の論点で充分議論できなかったのが残念でした。そして緊張してしまって役に立たずにすみません。今度発表するときはもっと自信をもって発表できるよう力をつけたいです。

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第6回(2006年5月26日・金)〜行政権の概念:『憲法学の現代的論点』第6章(担当:つくしごころ、みけねこ)

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 今回は「65条の行政権の意義」について検討しました。従来の控除説に対して、行政権を積極的に意味付けをしよう、ってことで執行説と執政説が唱えられてきました。抽象的な問題であり難しかったですけど、個人的にはそもそも実際に上記の説を採ることでどのような具体的問題が生じるのかよくわからず、考えれば考えるほど結論が見えませんでした…今後の自分の課題です。 報告お疲れさまでした&準教授ごちそうさまでした♪

投稿者:みけねこ(法学部3年)   #025

 今回は「行政権の意義」について発表しました。いつもと違う報告者という立場だったので非常に緊張しました。執政説の中でも佐藤説にのっとって報告をしたのですが、ほかの執政説との差異や佐藤説を選んだ理由などをもっと強調すべきだったと思いました。また、その場で思いついたという南野説は、65条を「法律の執行」と捉えた上で、73条1号の「国務の総理」で執政を認めるというものでした。そして66条3項の「行政権」も実質的意味で捉え、法律執行でない内閣の行為は国会に対して責任を負わないということだったのですが、それがどうして問題ないのかということについてのつくしごころ先輩とのやりとりは、内容が高度で分からずじまいでした。法律執行でない行為について衆議院が内閣不信任案を決議できない(不信任案を決議しても総辞職する必要がない?)ということになって議院内閣制が成り立たないのではと思ったのですが…。
 報告の準備などはやはり大変だったのですが、つくしごころ先輩から色々と教わることができたのでとても勉強になりました。ひとりで報告するときは今回の経験を活かしてもっと良いものにしたいです。最後になりましたけど、先生、ごはんごちそうさまでした!

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 今回のテーマは、頭が痛くなりました。
 予習の段階では、控除説・法律執行説・執政説それぞれの主張を理解するのに精一杯で、報告者のみけねこさんが佐藤幸治の執政説がいいというのを聞いて、なぜか思考が停止してしまいました。そこへ、oolt cloud先輩との「い」繋がりで、先生から突然、指名され、もたついてしまいました。反省です。
 わからないならわからないなりに、わからないところを明確にして臨まなくてはならないなと思いました。そして、精魂尽き果てたゼミ後に皆で食べた中華はとても美味しかったです。先生、ご馳走様でした。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年)

 今回は行政権の概念について検討しました。66条3項の行政権を形式的ではなく実質的意味と捉えた場合に、国会が責任を問えない部分が出て困るのではないかというふうに僕は思っていたのですが、先生の話を聞いて、本当に困るのか検討が必要だと思いました。何説が一番いいのかということももう少し考えてみます。
 報告者のお二人はお疲れさまです。先生ごちそうさまでした。

投稿者:SR(法学部3年)

 控除説と法律執行説と執政説で、具体的にその存否に争いのある内閣の権限がよくわからなかったです。話が抽象的だったので、議論の途中で机上の空論のような気がしてしまいました。内閣の権限を積極的に捉えても消極的に捉えても、結局その権限の範囲は個別に検討していくしかないのかなと思いました。勉強不足なのでもっと勉強したいです。トートロジーの意味がわかったのでよかったです。

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番外企画@(2006年5月31日・水)〜福岡市役所訪問

投稿者:ハル(法学部3年)

 今日の市役所見学は本当に貴重な体験をさせていただきました。今まではロビーまでしか入ったことがなかったので、市役所の中を見学するのはとても面白かったです。私たちの質問に対して、それぞれ資料まで用意して下さった市役所の方々に感謝しています。
 今日実際に市役所を見学して、働いている方々の雰囲気を知り、お話を聞いて、様々なイベントに市民と一緒にチャレンジする市役所の仕事にとても魅力を感じました。
 このような機会を作って下さった南野先生、そして市役所の方々、ありがとうございました。

投稿者:supernova (法学部4年)   #030

 ついに楽しみにしていた市役所見学に行ってきました。とりあえず、全ての規模が大きく、夢だった市役所の人たちにも会え、仕事の様子も見ることができ、めちゃくちゃ緊張しましたがとても幸せでした。都市整備局の中に入ることができず残念でしたが、膨大な資料を準備していただいたばかりか、市役所の中を案内していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。自分の志望先を自分の目で見学することができ、また直に話を聞くことができ、いっそう市役所で働きたいという気持ちが湧いてきました。このような機会をつくって頂いた、南野先生、また市役所の方々に心から感謝しておりまする。

投稿者:snowy (法学部4年)

 市役所見学に行ってきましたが、地元福岡の行政を実際に見ることができ、いろいろ勉強になりましたし刺激を受けることができました。市役所が担当している仕事は当然ながら多岐に及んでおり、もう少し時間があれば足を運びたいところも多々ありました(玄界島災害対策などには特に興味をひかれました)。市役所の方々が積極的に福岡活性化に取り組んでいらっしゃったことは、とりわけ印象的でした。オリンピックに関することなどいくつかの分野について説明して頂きましたが、やはりメディアの報道を聞いた時より意図や目的を明確に理解することができました。ただ、このように直接お話を伺う機会はそう多くはないので、普通は行政の意図を誤解していたり、市民としてどんな問題にどのように取り組めるのかよく分からない、という現状もあるように思います。市民とのコミュニケーションをどのように図っているのか、市民の意見はどのように活かされているのか、さらに調べてみたい点も出てきました。
 最後にお世話をしてくださった市役所の皆様、お忙しい中を本当にありがとうございました。

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第7回(2006年6月2日・金)〜在外邦人選挙権訴訟判決(担当:星之介、PTA、SR)

投稿者: oolt cloud(法学部4年)

 今回の報告は昨年出たばかりの在外邦人選挙権制限違憲判決についての検討でした。判旨は在外邦人の訴えを「公法上の当事者訴訟のうち公法上の法律関係に関する確認の訴え」であると位置づけたようです。最近では、抗告訴訟についても義務づけ訴訟や差し止め訴訟など、行政事件訴訟法において多くの訴訟類型が選べるようになってきていることは歓迎すべきことですが、このような現場の変化に学説の研究は少し遅れているような気がします。
 例えば、今回の判決では二審が予備的請求を法律上の争訟に該当しないとして不適法却下としているのに対し、最高裁では当然に法律上の争訟に当たると解され、また確認の利益についても「権利の重要性」のみが重視され、緻密な検討はなされていません。当事者訴訟の確認訴訟が、民訴法上の確認訴訟における確認の利益と同様の要件を用いるのか、あるいは行政事件であることによる特別な訴えの利益の要件を用いるのか、判決はもちろん学説においても示されていない状況であるようです。また、立法不作為に基づく国家賠償については、司法権の立法府の立法裁量に対する干渉となりうるために、司法はどの程度慎重であるべきか、未だ明確ではありません。判決ではこの点も、結局は選挙権の重要性からのみ説明されているように思います。
 本判決は画期的である、と報告者はおっしゃいましたが、僕には本判決は様々な要件問題の解消を選挙権の重要性が持つ説得力に頼りすぎているように思います。もちろん選挙権が重要な権利であることには疑問はありませんし、それを重視した判決はその点では評価できますが、本判決が今後の判決の指標となるかどうか、という点については、「画期的」とは言い切れないように思います。
 今回は行政法の難解さを改めて教えられました。

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 今回は、在外邦人選挙権訴訟についての報告でした。報告者の三人が早くから準備を始めていたのを見ていたので、きっとすごい報告だろうなと思っていたら、やはりよく整理されたレジュメで感心しました。
 ところで今回のゼミは、いつもと違う雰囲気で始まりました。ピリピリしてました。ソクラテス・メソッド、怖かったです。けれども、不明確だった箇所とその内容が明らかになるので、ためになると思いました。また、今回の予習で最高裁調査官解説を読んだのも勉強になりました。
 次回もソクラテス・メソッドに怯えないで済むよう、予習頑張ります。

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 今回の在外邦人選挙権訴訟判決は、行政法や民事訴訟法との関連が多く、それらの知識が十分でなかったので理解が難しかったです。判例を読むには法学全体の知識が必要だと痛感しました。
 報告者が強調したようにこの判決は画期的なもので、国家賠償請求や確認訴訟において原告の保護の可能性を広げる判決として重要だと思いました。行政事件訴訟法の改正があったばかりなのでまだこれからだと思いますが、南野先生が紹介された新聞記事のように、最高裁も変化の途中だと思うのでこれからの判決に注目していきたいと思います。
 来週は、先生が(ソクラテス・メソッドではなく)樋口先生スタイルで行くということなので、しっかり予習して議論を深められるようにしたいです。

投稿者: pino (法学部3年)   #035

 第7回目のテーマである「在外邦人選挙権訴訟」はロースクール風の事実確認の質問や発表者の的確な回答のおかげで、だいぶ議論の流れに追いついて考えることができました。印象に残っているのは、裁判所が違憲判決を出し過ぎるとかえって裁判所の権威を落とすような問題につながるかもしれない、という話です。資料で配られた山本先生の論文で述べられていた「消極的確認は権力分立原理によく適合する」という考え方に納得していた分、そのような弊害もあるということに気づかされてよかったです。

投稿者:星ノ介(法学部4年)

 報告者より感想を一言。まずは、予習の量が多かったにもかかわらず、ちゃんと資料を読み込んできていただいてありがとうございました。もっと議論を誘発するような報告ができればよかったのですが、憲法判断、確認訴訟、国賠すべて同じ分量で取り上げたこともあり、一つ一つの考察が薄く、なんか特につっこみどころもないようなものになってしまいました。より精査な分析を加えてゼミで議論が深まっていくようなものを提示すべきでした。今となっては、今回の報告が、判決を最低限理解する一助となったことを願うばかりです。
 余談ですが、今回、判例評釈っぽいものを書いてみて、先行する他の判例評釈に頼る部分が大きく、判決とのみ向き合って独自に判決を分析するというのはなかなかできないことがわかりました。それで本当に判決を評釈したことになるのか、どんな評釈の仕方がいいのかは、未だによくわかりませんが、不十分ながら実際に判例分析をやってみたことで、判決の読み方、先行評釈の存在等色々と考えることができ、個人的には、良い勉強になったと思います。

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第8回(2006年6月9日・金)〜天皇制・女帝問題(担当:snowy、pino、タイガーマスク)

投稿者: snowy (法学部4年)

 今回は天皇制を扱うということで、「女帝問題」を取り上げましたが、どうだったでしょうか。私見が分かりにくくなってしまって、本当に申し訳ありません。多分、天皇は「人権享有主体」である、という立場を採ったのに、2条については、平等原則による人権保障の影響を受けない、としたのが混乱の原因だったかと思います。これは、奥平先生(女帝合憲説)の横田先生(女帝違憲説)に対する、身分制そのものに違憲性があるのだから平等原則だけに着眼しても無意味だとする旨の批判を読んで、確かにそうかもしれないと考えたのが始まりです。それで、2条については「世襲」を定めた時点で、憲法の基本理念に則さない方法であっても、継承者の決定方法とすることを例外的に認めている、と考え、天皇の「世襲」に伴う慣習的な要因(男系主義)を取り入れることは容認できる、としました。
 しかし、討論中に先生が仰った、旧憲法と憲法の条文を比較して、その変化の違いを重く見れば、***という見解も「なるほど…」と思ったので、今いろいろ考えています。やはり、天皇制そのものの是非から考えるか、それとも天皇制の存続・存在を前提としてその運用方法を考えていくか、とでは考え方も変わってくるでしょうし、横田先生が書いているように、日本国憲法制定前からの天皇制の継続性をどのように捉えるか、という視点も重要になってくるのでしょう。
 まだまだ勉強不足・検討不足なところの多い発表でしたが、とりあえず無事終わったので、良かったです。ありがとうございました。

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第9回(2006年6月16日・金)〜表現の自由・二重の基準論:『憲法学の現代的論点』第14章(担当:SR)

投稿者:SR(法学部3年)

 最初の個人発表で緊張しましたが終わってほっとしています。漢字のミスも多く文章も拙いものでしたが引用の仕方やレジュメの作り方などとても勉強になりました。内容は表現の自由でしたが、準備不足で不備な点が多くすみませんでした。二重の基準は、別の日のテーマとなっていたのであまり深くは詰めないでおこうと思ったのですが、表現の自由を原理論から整理する上でどうしてもはずせなかったのでやはり検討することにしました。日本の場合、根拠から表現の自由の優越的地位という結論を導いたのではなく、結論から入って根拠づけを行っている感がありました。でも表現の自由が優越的地位に置かれたのは、様々な自由が表現できないことには保障したことにならないため、つまり、様々な自由に表現の自由が深く関わりあっているため厚い保障がなされるべきだという要請はあると思います。発表をやってみて、色んな意見を頂いてわかったことがたくさんあって良かったです。最後に、先生昨日はごちそうさまでした。あと印刷手伝ってくれた方ありがとう。

投稿者:かわうそ(法学部4年)

 最近皆さま少しずつ発言を自主的にするようになってきていますね。すごく良い兆候だと思います。ゼミの良い所はやはり、お互い近い場所で意見を応酬出来ることにあると思うからです。座って話を聞いているだけでは眠くなるだけなので、これからはもっと積極的に議論に参加してみましょう。別に完璧に的を射た意見でなくてもいいので。とりあえず言葉にしないと、その人がどう考えているのかはわかりません。常日頃から自分の意見をまとめるいい練習になると思います。

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6月23日は休講としました。

第10回(2006年6月30日・金)〜立法の委任(担当:ボランチ)

投稿者:ボランチ(法学部3年)   #040

 今回は「立法の委任」について報告しました。メジャーな論点と思いとりかかったものの、現代ではそうではなく、あまり議論が発展しないという予期した展開になってしまい非常に申し訳なく思ってます。新たな論点を開拓しようと思ったんですが開拓しきれませんでした↓ ただ、いろいろ文献を探して準備する中で理解が深まり良い経験をしました。もう発表する機会がないのは残念ですが、これからもいろいろな文献を読んでいきたいと思います。
 発表後は焼肉をごちそうになり、その後先生の車に乗って帰ると思いきや、ひらめさんを送るため久留米までドライブするという誰もが思いつかないことを南野先生は思いつき、総勢5人でひらめ家まで行っちゃいました。到着後、あたたかな家庭の雰囲気も味わい、トイレを借りるという点を除いて何もせずに福岡に帰ってきました。冷静に振り返ると変ですが、楽しかったので良かったのだと思います。先生、ありがとうございました☆

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 今日の報告内容は委任立法の問題についてだった。現実には相当多く行われているにも関わらず、憲法学・行政法学双方において論点としてマイナーな扱いを受けてしまうのは制度として十分確立しているからではないのか、とも思ったが、実際には委任の程度について非常に曖昧な基準しかないようで、本来もっと研究されるべきテーマなのだろうと感じた。実務上は「政令の定め方マニュアル」みたいなのがあるのだろうか。
 後半で議論された人事院規則の定め方の特殊性についてであるが、構成要件の一部を法規命令に委任するという形式は、憲法は予定しているのであろうか。この場合は罪刑法定主義が憲法の与える法律の定め方の一つの規範となるわけであるが、そもそも「法律の定め方」は一体何によって決まっているのか。例えば、法律は日本語で定める、ということは何で定められているのか、それとも定められていないのだろうか。
 ゼミに遅刻してはいけない、というルールが、”定められてはいないが守られている”のと同じなのだろうか? どうでしょうか、先生。
 タバコ、本当にやめた方がいいですよ。

南野的独り言(2006.7.1.)

 oolt cloud さん、タバコにつきご心配をどうもありがとうございます(それから今回は遅刻してしまってすみませんでしたね。たまに遅刻したらこうして嫌みな指摘をゼミ風景リポートに書きますかそうですか)。え〜、禁煙(というか極度の減煙)を始めたのが5月28日です。一ヶ月余が過ぎたところで、とくにここ数日のことなのですが、禁煙への熱意が失せて来ました。もういっか・・・という気分になってきたんです。しかし oolt cloud さんのこの一言で、ここでやめてはいけない、という気になりました。引き続き頑張ります。応援よろしくです。昨日は焼き肉屋に愛煙家のかわうそさん、よしぴぃさんがいましたし、おまけに久留米ドライブ往復もかわうそさんと一緒だったため、ついついもらいタバコをしてしまったんですがね。今日はまだ一本も吸ってません。

 ところでみなさん、来週の金曜日は七夕です。すでに連絡をしてある通り、次回の南野ゼミは、基本は浴衣です。思想信条上の理由等により浴衣を着たくない人はもちろん構いませんが、基本は浴衣です(笑)。なお、九大法学部の諸先生方、講義に浴衣で現れた学生がいても、七夕に免じてどうかお怒りにならないようお願い申し上げます。

 ところで、講義に浴衣で現れてはいけないというルールはいかがでしょうか?>oolt cloud さん。

投稿者:pino (法学部3年)

 今回の『立法の委任』というテーマは、論文では判例が広範囲で難解でしたが、レジュメでは人事院規則を中心にということで分かりやすくまとめて下さってたので読みやすかったです。立法の委任とは外れますが、33年判決より49年判決の方が罰金額が大きいことには疑問を感じました。人事院規則での政治的行為の並び方だと刑罰の基準が明確でないような気がします。公法の刑罰だからなのかもしれませんが、そうした基準をはっきりさせるためにも、委任された規則にも議会の監視は必要だと思いました。えと、少し長くなりましたが、七夕の日は晴れると良いですね。皆さんの浴衣姿楽しみにしてます。

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第11回(2006年7月7日・金)〜投票価値の平等:『憲法学の現代的論点』第16章(担当:タイガーマスク)七夕特別企画あり?

投稿者:かわうそ(法学部4年)   

 お疲れ様でした! 昨日は本当に楽しいゼミでした。たまには浴衣も良いですね。鮮やかでした。淺野先生という素晴らしいゲストもお越しいただき、白熱した議論を展開出来たように思います。反省点と言えば、少し僕が熱くなりすぎたところです…。喋ってるうちにテンションが上がってしまいました。素晴らしいゲスト、かつ鮮やかな浴衣効果で舞い上がってしまいました。
 その舞い上がったままの状態で飲み会に突入。美味しいお酒をありがとうございました。淺野先生の粋なはからいには感服致しました。本当にありがとうございました。
 カラオケのことは水に流して下さい…どっちかと言えば、二曲目の方(叫びまくってたやつ)の方が、本当の僕です。いつもあんなんばっかり聴いてます。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年)

 今回は本当に驚かされました。第16章の著者である淺野先生がゼミにいらっしゃったのです。淺野先生が分かりやすく解説してくださったおかげで、自分が詰めきれてなかったところが整理できてよかったです。本当にありがとうございました。
 南野先生の裏工作が効いたのか、予想していたよりもちゃんとみんな浴衣だったことにも驚きました。みなさんとても似合ってて、涼しい感じでよかったです!
 発表の機会はもうありませんが、次からのゼミもしっかり準備をしてのぞみたいと思います。

投稿者:つくしごころ(法学部4年)   #045

 風の便りで、七夕の日のゼミはかなり盛り上がったということが遠き東国の地にも伝わって参りました。浴衣でのゼミという1年越しの某先生の…いやゼミ生全員の宿願が達成されたということで何よりでした。織姫と彦星もびっくりしたことでしょう。
 水曜日に oolt cloud くんから浴衣でゼミをやるという第一報を受け取った時にはみんな着てくるのかなぁと半信半疑なものの不覚にもかなり昂奮した次第であります。そして木曜日に N くんからの男子の多くが浴衣を着て来なさそうなことに先生がご立腹であるという内容の、 SR くんの自分は浴衣を着てくるつもりである旨の、いずれもやらせ感にあふれたメールを見たとき、これはみんな着てくると感じたものでした。
 そして、いよいよ金曜日に oolt cloud くんからその様子の写真をメールで知らされ、携帯電話の前で(色々な意味の)笑いが止まらなかった次第で、そこに居なかったことが悔まれたのであります。
 とまれ、実に残念でしたが、様子だけでも写真でみて、とても嬉しく懐かしく、とんでもないゼミに所属しているんだと改めて感じ入ったところです。
 やっとそんなゼミに来週復帰できるのが楽しみです。

南野的独り言(2006.7.9.)

 ごく直前まで我が畏友淺野君のゲスト出演を内緒にしていたのは申し訳なかったのですが、著者が来ることを予め知っていると報告者は萎縮してしまうのではないかと考えたうえでの、いわば教育的配慮に基づく隠し事、ということでどうかご容赦ください。いざ終わってみると、しかしながら、報告者はともかく他のゼミ生が議論にもっと積極的に参加するためには、予め彼の来訪を周知していつも以上に予習をしてきてもらった方がよかったかな、という気もしないではありません。いえ、今回のゼミはみんなよく発言してくれた方だとは思いますが(かわうそのようにかなり熱くなった人もいましたし笑)、それでもまだまだ物足りないです。もっと喋れ。もっと喋れ。言うまでもなく、Cogitationis nemo poenam patitur です。

 さて、浴衣。何人かに指摘され思い出したのですが、昨年の南野ゼミもちょうど七夕に重なっていたようですね。昨年の第10回ゼミ風景リポートをみると、どうやら担当教員はゼミ生に浴衣着用を推奨していたにもかかわらず誰一人(担当教員も含めて)着てこなかったようです。詳細は思い出せません。で、今年はというと、女子数名が浴衣を準備しているようだが男子は誰もその気がないらしいという危険な情勢を直前に察した担当教員が、機転を利かせて男子数名にメーリングリストで自分は着ていくぞと宣言してもらうようあの手この手を使ったとか使わなかったとか。後で聞くと、とりわけゼミ長 N のメールの効果は絶大だったようです。あれで自分も着ていこうという気になったと supernova が言ってたような気がします。これをやらせや裏工作というかどうかは評者の評価に依ることかと愚考しますが、N にせよ SR にせよ実は元々着て来るつもりだったはずです。それをメーリスで宣言するよう勧められただけなんです。きっとそうに違いありません。ええそうなんです。ちなみに、つくしごころがこれをやらせと見抜いているということをゼミコンパで皆に伝えたところ、一同「おぉーっ!」と、彼の相変わらずの鋭さに驚嘆していました。つまりどういうことなんでしょうか。

 そういうわけで、担当教員と多くのゼミ生が浴衣姿という七夕南野ゼミでしたが、神戸からはるばる駆けつけてくれた淺野君は、きっとこの異様な光景に驚いたことでしょう。いや南野とは10年以上の付き合いですから驚かなかったかな。柔和な語り口で鋭いことを言う淺野君の教師スタイル、南野も是非見習いたいと思いました。来てくれてありがとう。是非また来てください。あ、途中から参加してくれた八田助教授も、どうもありがとう。八田君が来てくれると南野ゼミの雰囲気が和みます。しばしば南野ゼミでは民訴の問題がわからなくなって困ることがありますので、これからも時々来てください笑。

 つくしごころと snowy は、今回の浴衣を見逃した(そして着逃した?)だけでなく、淺野君にも会えなかったし、飲むと人格が豹変する八田助教授の謦咳に接することもできず、残念でしたね。かわうその熱唱も、それはそれで珍しいものを見られたという気はします笑。来週は二人ともようやく復帰のはずですよね。久しぶりに会えるのを楽しみにしています。ちなみに来週は前期の最終回となります。いやはや、月日がたつのはほんとうに早い。もう半分終わりかよ。

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 7月7日七夕ということでまさかの浴衣・甚平dayでした。しかも今回のテーマ論文の執筆者である淺野先生がいらっしゃって内容の濃い2時間でした。きっと一番印象に残るゼミになったような気がします。報告もお疲れさまでした。
 さて、写真を見るとあらためて思い出されますが、終盤の数枚は南野先生が八田先生とかわうそ先輩と自分を引きつれまさかの三次会に行った模様です。坂本さん、笠木先生、笠木先生の先輩である渡邊先生も合流して盛り上がった次第です。特に手相師の側面をも持つ渡邊先生には驚かされ、自称よく当たる占い師という我らの某助教授も渡邊先生の前では為す術なしでした(笑)
 この日は早く帰ろうと思って参加した1次会…終ってみればはや4時…七夕の余韻が薄れつつ無事長い一日が終りました。先生、お疲れさまでした。

投稿者:N (法学部4年)

 今回のゼミは、日程が七夕と重なったというだけの理由で、一名を除き全員が浴衣を着て来た。 supernova 君と事前に、「むしろ私服で来た人のほうが浮くくらいの勢いにしようぜ」とか冗談で言ってたら本当にそうなった。いったいこのゼミのノリの良さはなんなんだろう? 普通、「七夕だから浴衣着て来い」って言われただけで着てくるか? とにかくゼミ幹事の自分としては嬉しい限りだった。正直私は、女性陣の浴衣姿だけ拝めればそれでよかったのだが(笑) なにはともあれ先生の裏工作による勝利だった。
 さらなるサプライズとして淺野先生がおみえになった。南野先生の研究室に着替えに行ったとき、淺野先生は既にそこにいらっしゃったのだが、私は「あ、誰か知らないオッサンがいる」程度にしか気にとめず、挨拶もろくにせずに、平然と着替え始めた。そこで先生からご紹介があり、事の重大さに気がついた。まだみんなには黙っておくように言われた。タイガーマスク君のあわてふためく姿が目に浮かんだ。
 それにしても、論文を書いた本人から直接お話をうかがうというのはなんとも新鮮だった。何よりわかりやすかった。こんなことならもっと論文を読み込んで徹底的に討論したかった。今後またこのような機会があるときは、南野先生には是非とも事前に告知していただきたい。
 あとはいつもどおりの飲み会。かなり酔った。浴衣だと酒もおいしい。
 今回の一件で、我が南野ゼミの諸君は大変ノリがよろしいということが確認できたので(たとえ先生の裏工作があったとしても)、コンパ担当係らには積極的に今後の企画を立てていただきたい。合理的期間を経過してもなお怠慢が見られる場合は、ゼミ幹事の大権を発動することになるやも知れません(笑)

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 今回のゼミまでの経緯及び成果は上で十分議論がなされたようなので、以下では私的な感想を書いてみようと思う。
 まず浴衣である。やはり大きな声では言えないが女性の浴衣はいいものである。本来の僕ならば「浴衣はいいねー!浴衣は!!」などと連呼しているところだが今回は違う。先日天神で夏服の女子高生を見て「夏はいいねー!」と言ったところ、通報されかねない勢いで彼女らに睨まれたという痛すぎる経験を積んだ僕は人間として格段にレベルアップしている。「夏はいい」という一般的感想を漏らしただけで通報寸前までいったのであるから、「浴衣はいい」などと連呼したらその場で射殺されても文句は言えないことを僕は知ったのだ。いつから日本の女性はここまで強くなったのか。みんなちゃんとその辺を理解しているのであろうか。「私は、女性陣の浴衣姿だけ拝めればそれでよかったのだが」とのゼミ風景リポートを書いているN君の安否が気遣われる。
 次にゲストである。淺野先生は非常に穏やかそうな方で、学生の一つ一つの発言に真摯に答えて下さる姿が印象的だった。我らが助教授は淺野先生の来訪を秘密にしたかったらしいが、「16章を何度も読んでおくように」とおっしゃっていたので何となく予想しており、あまり驚きはしなかった。次回から、「〜を何度も読め」との指示がある時には要注意である。練習しておこう。「8章を何度も読んでおけ」→次回ゲストは宍戸先生。「13章を何度も読んでおけ」→次回ゲストは安西先生。「芦部憲法を何度も読んでおけ」→次回ゲストはイタコ
 もう一人のゲストは八田先生だった。僕は飲み会で彼から「八田ゼミで嫌われてる」という衝撃の事実を知らされて泣きそうになったのでした。南野ゼミでも嫌われてるのに・・・っ!
 ともあれ南野先生の下、ゼミの一体感は高まったと思う。だけどそれは半年後の卒業がその分辛くなったということでもある。一回一回のゼミに全力で臨みたい。これからもよろしくお願いします。

投稿者:ありーご(法学部3年)

 祖父母にゼミの模様の写真を送ったら、「何だか変わった先生のようだけど楽しそうね」とメールが帰ってきました。ほんと、かなり変わってますね。しかしなんだか楽しかったと思っているあたり、私はすでに立派な南野ゼミ生ですね・・・
 さて結局「浴衣が好きだ」と言ってしまっているような先輩の回りくどい発言はあえて放置しておいて・・・ゼミの話。
 やっぱり著者ご本人がいらっしゃると盛り上がるしわかりやすいですね。タイガーマスク氏のおどおど顔も印象的でしたし・・・。巻先生にもあの時是非いらしていただきかったと、改めて思いました。ちなみに私は先生が「七夕に投票価値の平等やる!」と言い出したときからきっと浅野先生がいらっしゃるとわかっていました。(先生にサインもいただけて嬉しかったです。)
 とにもかくにもいろいろな意味で内容の濃い、思い出深いゼミになりました。そして、浴衣を着た男性陣の皆様、魅力7割り増しだったと思います。先生も含め・・・
 また何かイベント、やりましょう。  いや・・やっぱりやめたほうがいいかな・・・。

特別寄稿: dolce (第3期南野ゼミ生、法学府修士1年)   #050

 第4期の南野ゼミ生のみなさん、はじめまして。昨年南野先生のゼミでお世話になりましたdolceと申します。
 先日の金曜日はちょうど七夕にあたっていましたが、掲載された写真を見ると、七夕の南野ゼミは、とても風情のあるゼミ活動をされたようですね!!しかも「ゼミ風景リポート」によれば、担当教員の裏工作疑惑はあるものの、ゼミ生の積極的の関与により浴衣企画を実現されたとのこと、第4期南野ゼミの良さげな雰囲気がひしひしと伝わってきました(笑) 南野ゼミの魅力は、学問に対する「真剣さ」と時折みせる「遊び心」であるような気がします。第4期のゼミ生のみなさん、これからの活躍も期待しています!
 追伸:七夕記念飲み会の後にはカラオケに行ったみたいですね。先生はカラオケがお好きなようですが、先生の美しい歌声をいつか拝聴したいなぁと思ったdolceでした。

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7月14日は休講としました。9月29日に補講を行います。

番外企画A(2006年8月7日・月〜8日・火)〜別府温泉旅行

投稿者:N (法学部4年)   

一日目】
 僕の別府旅行は実家の久留米から始まった。前日に西の長崎に日帰りで行っといて、次は東の別府とはなかなかハードスケジュールである。オーケー、頑張るよ俺。ひらめの実家も久留米なので、一緒に車に乗せてもらって基山SAまで送ってもらうことにした。車に乗った途端、ひらめに対して殺意が芽生えた。お母さんが送ってくれるって言ったじゃん!なのに運転席にいたのはお父様。何をしゃべっていいかわからず、気まずい雰囲気のまま基山についた。でも最後は笑顔で送っていただいた。ありがとうございました。
 先生たちが来た。僕はまず先生のおなかを指摘し、それから、我々はありーごのおじいさんがいる日田に寄り道することにした。三隈川の川辺の食堂にて、鮎めし、鮎の串刺し、鮎の甘露煮を食べ、ラムネを飲んだ。ありーごのおじいさんにもらった食券で。山のほうにサッポロビール工場が見えたので試飲しに行くことにした。なにこの計画性の無さ(笑)。
 ビール工場では、サッポロのVTR、工場内を見学しなければビールは飲めなかった。すばらしい前菜の後、ようやくビールにありついた。絶景を見ながらのビールは最高だった。舌足らずの案内のお姉さんも。
 よし、そろそろ別府に行こう!ってことで別府方面にむかっていたら、途中の休憩所で有益な情報をいただいた。龍門の滝がすごいんだと。そこに行くことにした。ナビの僕は大変でした。そして、酔ったありーごは口を空けて寝てました。龍門の滝に着いた。イメージしていた滝と違い、傾斜が緩やかになっており、そこで滝すべりができるようになっていた。観光客で賑わっていた。水着持ってくりゃよかった・・・。
 先生がドンドン上まで登るのでみんなついていった。帰り際、ふと横に目をやると、つくしごころ大先生がジーパンのまま滑っておられた。おぉ、やるな!と思っていたら、足を滑らせたんだと。本当に滑ってどうするんですか(笑)。シャッターを切れなかったのが残念でしょうがない。駐車場から出る際、先生が、ビール工場の舌足らずな案内お姉さんのマネをしていたら、看板に車をぶつけた。
 もう、いいかげん疲れてきたので、別府を目指すことにする。しばらくして、休憩もかねて由布院の道の駅に寄った。半年前に見たとき、雪をかぶっていた由布岳には、今では緑が生い茂っていた。時が流れたのだという事実をつきつけられた。道の駅を出ると本格的な山道になってきた。先生は「運転のへたなボランチ号では酔う人続出だろうね」とおっしゃっていたが、僕はビールと、殺人的な暑さと、連続ヘアピンカーブのせいで気持ちが悪いとは、口が裂けても言えなかった。
 いよいよ別府のホテルに到着!沖縄のホテルと比較するのはこの際無しにしよう。部屋に入った。窓の開かないオーシャンビュー。最高じゃないか。屋上のビアガーデンに。前方には海、後方には山が一望できるのは本当にすばらしい。でもね、またビールですか・・・。だから蟹コースにしようってあれほど言ったのに。最高のMCと最高のスリランカダンス、タイダンスを二回も見せられた後、みんなで温泉に入った。酔いが回る回る。酔いすぎたせいか、先生が女子風呂に入ろうとしている幻覚が見えた。その後は花火をした。ろうそくがないので、みんなで火を絶やさないようにしながら。まるで聖火リレーのようだ。誰かが花火を処理してる気分だと言った。まさにその通りだと思った(笑)。所要時間約10分の花火を終えた後は、部屋でみんなで先生が撮ったDVDを見た。そういえば僕はまたビールを飲んだ。みんなが帰ったあとは、疲れてたのか、すぐ寝てしまった。霊なんて見てません。

二日目】
 朝風呂につかった後、みんなで朝食をとった。おいしかった。だが、おかしい。気分がすぐれないのだ。そう、二日酔いだ。はしゃいでワインまで飲んだのがダメだったようだ。サファリパークとウミタマゴのどちらに行くかで意見が分かれた。「Nはどっちがいいの?」。一昨日に長崎で動物園と水族館を見て回った僕には、拷問のように聞こえた(笑)。
 結局サファリパークに行くことになり、車で園内に入った。中には、クマ、ライオン、サイ、ゾウ、キリン、トラ、シマウマ、チーターなどがいたが、二日酔いの僕が最も行きたいところは、園外にあるトイレだった。サファリを出た後は、ライオンの赤ちゃんを見たり、リスザルを見たりした。リスザルに餌をやるふりをしてイタズラしたら、「キーッ!」と怒られた。悔しかったら檻の外に出てみろ。
 次はトラピスト修道院に行った。みんなはクッキーを買ったりしていたが、僕は相変わらず二日酔いで、それどころではない。
 最後にこのクソ暑い中、坊主地獄に行った。暑さと硫黄の刺激臭で気持ち悪さが倍増。地獄に飲み込まれた坊主たちの成仏を祈りつつ、その場を去った。昼食はとある海鮮料理店に入った。値ははったがとてもおいしかった。
 高速に乗り、ガソリンを入れるためSAに行くと、別府湾とその街が見渡せる絶景スポットを発見!みんなを呼んで、記念撮影をする。これ、夜景もすごいだろうなぁ。

 およそ3時間のドライブの末、大学に到着
 先生、ボランチ君、運転大変ご苦労様でした。お二人は僕らの倍以上疲れていると思う。そして企画を担当してくれたひらめさん。予約などしてくれて大変だったと思う。この三人がいなければ今回の旅行は成り立たなかったでしょう。ありがとうございました。

 最後にこの旅行で得た教訓を。
 「旅行と猛暑と二日酔い。この三つを組み合わせるべからず」

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 別府旅行は、内容盛りだくさんの楽しい2日間でした。
 1日目は日田で高速を降り、ありーごのおじいさん・おばあさんのご親切で、美味しい鮎のお昼ご飯をいただきました(ありがとうございました!)。食後はサッポロビール工場を見学して、それから龍門の滝へ。龍門の滝は本当に気持ちのいい所で、子どもがスリリングな滝すべりをしてました。とても清々しくて、行ってよかった!けれど、ここではつくしごころ先輩と南野先生の車にちょっとアクシデントが…。
 ホテルに着くなり、ビアガーデンで夕食。なんとも言えない民族ダンスのショーまでありました。本当になんとも言えません。食後は温泉へ。浴場の端っこに、隣り合わせの男湯へ続くドアがあったのを、露天風呂があるのかと勘違いして思わず行きかけました。危ない。
 さっぱりした後は、外で花火。暗闇の中では、眼鏡になったつくしごころ先輩とみけねこの区別がつきません。線香花火はやっぱり綺麗だった。
 先生が持参なさっていたDVDを観てから解散。部屋に戻って寝支度をしていると、怪奇現象が。部屋の電話が鳴るから出るのに、「もしもし」と言ったらぷつんと切れる×2回。気味悪かったけど、先生・dolce先輩・N先輩の部屋に「電話しました?」と一応確認の電話をしてみたところ、先生が出て、とても眠そうな声で「もう寝ていた」とおっしゃるので、起こしてしまって申し訳ありませんと慌てて謝罪。夜中の三時ごろ、先生の仕業か!と漸く気がつきました。
 2日目はチェックアウトをしてから、まずサファリパークへ。先生がライオンのすぐ側でも窓を開けて写真を撮るので怖かったです。ボランチはリスザルに似ているなと思いました。
 トラピスト修道院では、なんだか色々なことを考えました。坊主地獄は本当に地獄でした。
 帰りは別府から高速に乗りました。先生とボランチは本当に運転お疲れ様でした。この2日間がこんなに盛りだくさんの旅行になったのは、2人のおかげです。本当にありがとうございます。本当にお疲れ様でした。
 合宿も今回のように楽しいものにしたいですね。
 今回、一緒に行った皆さん、楽しい2日間をありがとうございました。

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 掲載された写真とリポートを眺めつつ、あらためて長い長い2日間が思い出される。自然と笑みがこぼれる自分に気付き、「あ〜、行ってよかったな」と実感する。今回は南野先生の他に運転手がいないということで運転したが、大学に集合するなりみけねこやありーごに同乗することを恐れられ、出発するやいなや、エアコンがきかず、蒸し風呂の車内で後部座席のつくしごころ先輩の機嫌が気になる…助手席のみけねこも冷や汗だらだらだった。しょっぱなから正にいやな空気が流れる。大丈夫か…
 が、都市高にのってエアコンの主電源が入っていないという単純なことに気付き、一安心。正常な空気が戻り、基山でひらめも同乗し、会話も弾み、ほんと一安心。
 ホテルでもつくしごころ先輩とみけねことは同室で、みんなと解散後の夜は疲れていたこともあってか、特に会話はなかった。何か物足りなさを感じたが、話を切り出す元気と勇気はもはや残されてなかった…仕方がない、諦めるか…そんなことを考えてるとなかなか寝付けず一人焦る。
 翌朝、つくしごころ先輩が活動し始め、朝が来たことに気付き、携帯の時計を垣間見る。 びっくり、まだ7時にもなっていないではないか!いや、んなことはない、見間違いだと思い、もう一度垣間見る。残念ながら現実だった。…先輩、早すぎます…
 二日目も積極的に行動し、夕方5時半に無事帰福。自称28歳の南野先生、ほんとお疲れさまでした。疲れましたが、その数倍の楽しさを味わうことができ、夏の良い思い出になりました。最後はつくしごころ先輩をはじめ、みなさんのねぎらいの言葉がありがたかったです。ひらめさんもとりまとめありがとう!合宿も幹事よろしくお願いしますね↑↑

投稿者:つくしごころ(法学部4年)   

 このたびの別府旅行は、7月7日第11回のゼミにおいて、先生から提案があり、紆余曲折を経た後に8月3日に催行されることが確定しました。(1)蟹食べ放題プランと(2)ビアガーデンプランの2つで多数決がとられ、蟹食べ放題プランが僅差でビアガーデンプランに敗れたことを、前者に投票した私は、茲に記しておきます。また、出発時には、集合場所である基山サービスエリア(SA)に行くことと、宿泊するホテルのビアガーデンで夕食をとることのみしか予定が決まっていなかったことも、後学の為に併せて記しておきます。
 さて、初日である8月7日は、午前10時に法学部学生情報サロンに集合でした。ここで先生から「今回の旅行はただの旅行ではない。常に学問的な議論をしながら研鑚をつむ旅行である(注1)」という旨の訓示があり、集中講義のために参加できない、りんごさんと oolt cloud 君(ちなみに彼はこの日の午前10時半過ぎに教室から「開始2分で後悔した。」というメールをよこしてきた。)、さらにはこのゼミではなかったのですが卒業生の(カマルグの)馬さんも交えて記念撮影をしてSKIIIさんのお見送りの下、基山SAに向けて出発しました。
 基山SAで久留米方面の2人と合流し、昼食をどこで取るかを侃侃諤諤の議論の結果、ありーごさんのお祖父さまが日田にいらっしゃって簗場(やなば)に案内して下さるということになりましたので、ひとまず日田に向かうこととなりました。日田では、ありーごさんのお祖父様、お祖母様が温かく迎えてくださいました。色々とお世話になり、本当にありがとうございました。簗場では、魚が捕れる様子を見た後に美味しい鮎の料理を頂きました。
 次に、その簗場の鯉のぼりならぬ「鮎のぼり」の向こうに見えていたサッポロビール工場に向かい、見学の後に試飲をしました。その後、豆田町の歴史的町並みを見学しようということになり該所に向かいましたが、余りの炎天下のため車で通り抜けただけで中止し、別府へ向けて国道210号線を一路東へ。途中、高塚地蔵尊近くの休憩所に立ち寄った際に「龍門の滝」を訪れることを勧められたので、そこに立ち寄ることになりました。
 龍門の滝では、その大きさに驚き、小さな子供たちが滝滑りをしながら遊んでいるのを羨ましがりながら、我々も滝の近くへ行ってみました。ここでは、滝滑りをした人が死傷した場合の国家賠償責任について熱い議論が交わされ、実際にやってみればよいと考えたか、足を滑らせて滝滑りをやりおおせた者がおりました。
 其処を出た後は、途中ゆふいんの道の駅で休憩し、由布岳の裾、城島高原の雄大な景色を望みながら別府市内に入り、花火・夜食の買出しをして目的地の旅館に到着しました。
 ホテルでは早速ビアガーデンで夕食をとり、ここではスリランカとタイのダンスを見ることができました。視界の方のやり方も含めて大変な勉強になりました。この席では、 oolt cloud 君や dolce さんの話題を中心にプライバシーについて議論が盛り上がりました。
 その後、温泉に入浴しましたが、一部ではわいせつ表現についての議論が熱く盛り上がりました(何方が議論の中心だったかは言うまでもないでしょう。)。また、先生はある人の名前を叫び続けていたそうです。温泉の効用に火傷とあったのでよかったのでしょうが、日焼けした私の肌にお湯がしみてきました。
 次に、花火をしました。あっという間に終わりました。する場所を探す時間の方が長かったのでは…。人生とは斯くなるものかと思いました。
 さらに、旅館の部屋で昨年のゼミの模様などを収めたDVDを鑑賞しました。今後のゼミのあり方について建設的な意見が交換されました。
 以後、就寝となったのですが、ひらめさんとありーごさんは、丑三つ時を越えるまで床の中でも平和について議論をしていたそうです。

 翌日は、午前6時半に起床し、朝風呂を浴びました。午前8時からの朝食の後、この日の行き先について議論しました。ここでは、 pino さんや星ノ介さんの実家へ突然行くことも検討されましたが理由を付して却下され、結局サファリパークに行くことに決まりました。
 サファリパークでは、先生が鹿に対して「仔鹿のバンビ」を何度も、所を変えては歌いかけていました(学生はこの歌を誰も知りませんでした)。それに反応しない鹿に対して先生は「最近の若者は返事もしない」とおっしゃったのに対し、私が「これを『しかと』というのですね」と申し上げたところ、「君はそんな居酒屋の親父が話すようなことを言うのか」と言われました。
 その後、サファリパーク内のセルフサービスのレストランで8人とも水だけを飲んで退出し、通りがけに見かけた修道院に寄り、修道士の方々のクッキー工場でのお勤めを拝見しました。
 その後また、別府に戻って「坊主地獄」を見学しました。その内容は他の方がお書きになっている通りですが○○丸儲けとはこのことをいうのです。
 そして、別府市内で少し遅めの昼食を食べ、8人中4人が鳥天定食を頂きました。私は海鮮うどんでした。運転してきた先生とボランチ君がだいぶお疲れの様子だったので駐車場で仮眠をとってもらい、別府インターチェンジから帰路に就きました。途中、別府湾SAに寄って別府湾と高崎山を望んで記念撮影し、山田SAで休憩して、福岡都市高速で渋滞に巻き込まれるということがあったものの全員無事、箱崎に到着しました。

 振り返ってみると、2日間の旅行だったとは思えないほど濃密な時間を過ごしたような気がします。とても楽しい時間を過ごせ、いい思い出となりました。先生、ボランチ君には、自動車の運転を、ひらめさんには、旅行の手配などをしていただき、本当にありがとうございました。一緒に行った皆さん、お疲れ様でした。感謝感謝です。

 (注1)ウソです。

投稿者:ありーご(法学部3年)   #055

 一泊二日だなんて信じられないほど濃い二日間でした。
 中でも心に残ったことはつくしごころ先輩の腹踊りでした。最高でした。先輩って実は面白い芸をお持ちなんですね。うそです。でも帰りの車の中で、変なダンスを踊ろうと提案したのは実はつくしごころ先輩でした。この旅行ではつくしごころ先輩の意外な本性が先生の手によりさまざまに暴かれたり、捏造されたりしていました。面白かったです。
 N先輩とは常に同じ車でお世話になりました。だけど寝ていたときに私の口が開いていたなんて、そんなのいけてない冗談です。二日目は二日酔いがかなりきつそうで、心配いたしました。サファリも楽しんでらっしゃると思っていたのに、実は腹痛と戦ってらっしゃっていたとのこと。きっと私のカメラには「しんどそうなN先輩と動物」という構図の写真が何枚もあるはずです・・・。でも意外にも先輩とは映画とか音楽の趣味が合いそうなことがわかり、なんだか嬉しかったです。
 ボランチくん。彼は私の中ですっごい危ない運転をする予定だったのですが、とんでもない。実はとっても運転が上手でした。そしてしれっとソフトクリームとかおごってもらってました。いいな。次は私イケメンの男に生まれてきたいです。いや、やっぱりやめときます。
 ひらめちゃん。しっかりしてます。いまさらですが、責任感が強くて、良く気の利く子だと感心しちゃいました。「ありーごはワガママで姫みたい、それに引き換えひらめはしっかりしてるね」と先輩に言われたことを、私は忘れられません。ひらめちゃんとは女が二人だけだったということで、お風呂も2人だったし、部屋も同じで、3時まで熱い夜を過ごしました。なんで靖国とか平和とかの話にまで発展したかはもはや覚えていませんが、この旅行でまた仲良くなれました。
 みけねこくん。同じクラスながらあまりしゃべったことはなかったみけねこくんですが、この旅行ではたくさん話せました。前述の車の中での変なダンスにも結構ノリノリで参加していて、びっくりでした。お茶目な一面。トラピスト修道院では、二人で「いいのかなあ」といいながらおいしくクッキーを試食しちゃいました。途中でシャツを裏返しに着ちゃうなんて、かわいいドジも見せてくれましたし・・・・。
 今回はゼミOBの dolce 先輩も参加されていました。どんな方かとドキドキしましたが、とっても優しい方で、私のすることにいちいちやさしいツッコミを入れてくださいましたし、朝食の席ではこの旅行で唯一、憲法ゼミらしい話題を提供してくださいました。なんだかほぼ初めてお会いしたとは思えないほど、仲良くしていただき、嬉しかったです。移動の車内でも、たくさんお話できてうれしかったです。
 そして先生。本当にお世話になりました。なんだかんだで安全運転。そして時に学生より元気に旅行を盛り上げてくださいました。だけど、温泉に入っているとき、男風呂から「ありーご!ありーご!」と呼ぶ声がしたときばかりは、ちょっと他人のフリをしてしまいました。ごめんなさい。夜中のいたずら電話も、かかってきたとき、まっさきに先生の顔が浮かびました。ごめんなさい。

 兎にも角にも楽しい旅行でした。私の祖父母も、みなさんが日田に来てくださって嬉しそうでした。私は9月の合宿にいけないので残念ですが、今回の旅行はとっても大きな夏の思い出になりました。先輩方とも距離が縮まって、新学期からのゼミがとっても楽しみです。
 また皆さんで楽しい旅行に行きましょう!

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 今回の別府旅行は一泊二日にもかかわらずとても充実していて本当に楽しかったです。みんなのリポートでその時のことが思い出されます。大分の自然もとてもすばらしく、景色は最高でした。
 特に思い出になったのは、みんなの普段見れない姿が見れたことでした。ボランチ君は意外に(?)運転が上手くて、とても落ち着いた感じでした。乗る前はけっこう不安だったけれども、その運転姿は格好良かったです。つくしごころ先輩は、龍門の滝での勇姿をはじめとして、とても輝いていました。ビアガーデンでは先生からの質問に困っている姿が印象的でした。でももっと突っ込んだ話も聞きたかったです(笑)。N先輩は車が違ったこともあって、まさかそこまで二日酔いに苦しんでいたとは思いませんでした。それでもいつも笑顔が絶えないのはさすがですね。dolce先輩はこれまで何度か会っていたのですが、ちゃんと話すのは初めてでした。にもかかわらず話しやすくて、3年生ともかなり打ち解けた感じでした。先生からいじられたり、憲法の話を流されたりしてたのはちょっとかわいそうでした(笑)。今後も何かでまたご一緒する機会があったらうれしいです。ひらめさんは、幹事として大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。そんなしっかりした一面とは裏腹に、しりとりが得意だったり、トンネルでつくしごころ先輩と一緒に息を止めたりとなかなか何とも言えない部分も見られました。ありーごさんは、車では最後一緒だっただけなのに見事に寝たのにはびっくりしました。向こうの車ではどんだけ寝てたんだと思いました(笑)。本当に面白い人です。ただシャツの話は黙っててほしかったです…(泣)。最後に、南野先生はいつも以上のテンションでみんなを盛り上げていました。二日目は運転の影響もあってかやや疲れた感じでしたが、サファリパークでは他のリポートにもあったようにしっかり元気になっていました。ただDVDで今とはまったく違うという昔の先生が見れなかったのは残念でした。
 本当に今回の旅行はいい思い出になりました。繰り返しになるけれど幹事のひらめさん、そしてドライバーのボランチ君と南野先生はお疲れ様でした。もっと何かフォロー出来たらよかったです。ありがとうございました。また今度の合宿を楽しみにしてます。

投稿者:dolce(第3期南野ゼミ生、法学府修士1年)

 充実した2日間だった。目を閉じれば、先生のハイテンション・ドライブに始まり、簗場でいただいた美味の鮎、龍門の滝におけるつくしごころさんの単独ダイブ、ちょっとビミョウだったビール工場見学、かなりビミョウだったホテルの夕食、欲情・・・もとい浴場で行われた先生の特殊講義、超高速で終了した花火、ホテルにおける心霊現象(無言電話)など2日間に起こった様々な出来事がまるで昨日のことのように(まさに昨日のことであるが)思い出される。旅行前は3年生のみなさんを殆ど知らなかったこと、そして自身の内向的な性格(?)もあり、打ち解けることができるか非常に不安であったが、旅行後にはそれが「杞憂」であったことが判明した。

 旅行を取りまとめ、私に色々と連絡をしてくれたひらめさん、2日間にわたって運転を引き受け、みなを無事に運んでくれたボランチさん、龍門の滝でのアクシデントや、あやしげなダンスを発案するなど多くの話題を提供してくれたつくしごころさん、先生のお気に入りの座を奪われたり、体調不良に見舞われながらもいつもニコニコと旅行の雰囲気をよくしてくれたNさん、車内でみなを笑いの世界へ引き込み、「ありーごワールド」を展開していたありーごさん、物静かな印象だけど、話してみると非常に味のあるみけねこさん(またお話しましょう!)、そして旅行を盛り上げるため、体を張ってくださった南野先生。僕は何も貢献できませんでしたが、みなさんのおかげで本当に楽しいを過ごすことができました。本当にありがとう。vielen Dankeです!! また機会があれば旅行に行きましょう!

 追加:「お姫さま」発言について。何者かがありーごさんを「ワガママなお姫さま」みたいと発言したみたいですね。これは私の推測の域を出ませんが、おそらく発言者は、ありーごさんから『ローマの休日』に出てくるアン王女(オードリー・ヘップバーンが演じてますね)のような天真爛漫、活動的、それでいて優雅なオーラを感じ取ったがために、そのような発言をしたのではないでしょうか?あくまで私の推測にすぎませんが(笑)

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南野ゼミ・笠原ゼミ・小島ゼミ・八田ゼミ合同夏合宿(2006年9月11日・月〜13日・水)

投稿者:pino(法学部3年)   

 ゼミ合宿お疲れ様でした。大学に入って初めての合宿だったので、少し緊張しました。普段のゼミではなかなかできない話を聞けたり、スポーツに熱中する先生方の勇姿を見れたりと、とても充実した3日間でした。今回の合宿を活力にして後期のゼミはもっと頑張りたいです。

投稿者:よしぴぃ(法学部3年)

 ゼミ合宿お疲れ様でした。私も大いに疲れました。体育館で熟睡し、心配をおかけしたことを深くお詫びします。登山は疲れましたが、日頃の運動不足を解消できたと思います、あれで晴れていたら景色もよく一層良かったとも思いますが、その分暑くて堪らなかったかもしれないですね。そういえばM野先生のO塚君への愛の力に驚かされる場面もありました。この合宿で他のゼミの方や先生方と親睦を深められて良かったです。

投稿者:ボランチ(法学部3年)   #060

 合同ゼミ合宿お疲れさまでした。南野先生と帰りのバスが大遅刻したり、バスでの寝心地が悪かったり、登山口までの道程が異様に長かったり、山の家での食事が進化したとはいえいまいちだったり…と、いろいろなことがありましたが、本当に栞どおりの「楽しい合同夏合宿」でした。 卓球大会では、我らの南野先生は惜しくも決勝戦で笠原先生に敗れてしまいました。笠原先生、おめでとうございます。今度があるのかはわかりませんが、きっと今度は南野先生が勝ってくれると僕達は信じています。その他、ドッジボール、サッカー、バレー、バドと多種多様なスポーツをすることができ、充実した体育活動でした。
 二日目の登山は天候が心配でしたが、途中山の厳しさを学びつつも、無事山頂まで登りつめることができて良かったです。
 あっという間の二泊三日でしたが、今まであまり話したことのない方々ともかかわることができ、有意義な合宿でした。この合宿で培ったものを糧に、今後のゼミ活動を頑張っていこうと思います。 最後に、合宿幹事のひらめさん、何から何までありがとうございました☆

投稿者: snowy (法学部4年)

 3日間お疲れ様でした。久しぶりにゼミのみんなに会えて楽しい合宿でした。今年の夏合宿は去年と比べて天候にも恵まれ、思いきり遊ぶことができて良かったです。登山は、登り(序盤と終盤は特に)がかなり辛かったのですが、最後まで登りきることができて、良い思い出になりました。頂上があんなに寒いとは思いませんでした。。。途中とても景色が良いスポットがあって、ひらめさんと「ヤッホー」と叫びかけたのですが、なぜか照れてしまい、叫び切れず残念でした笑。今度は頑張ります。
 3日間かなり疲れましたが、本当楽しかったです。先生方、幹事のひらめさん、ありがとうございました。後期からもよろしくお願いします。

投稿者:星ノ介(法学部4年)

 今年はまあまあ天気にも恵まれ、無事二泊三日の合宿を終えることができました。一日目の体育館レクと飲み会で体力消耗し尽くしていた私は、天気予報をみて二日目の登山なんて絶対ムリだとちょっと安心していましたが、雨は降らず久住山へ。渋々登り始めましたが、山の空気は気持ちよかったしみんなで頂上でお弁当を食べれたことはとてもいい思い出になりました。合宿中、普段と違う環境でさらに親睦を深めることができました。ひらめさん、幹事お疲れ様でした。最終学年にゼミの皆さんとそして先生方と一緒にこの合宿に参加できてよかったです。ありがとうございました。

投稿者:ひらめ(法学部3年)   

 合同ゼミ合宿お疲れ様でした。
 思い起こせば、しおりを配ったのが前期の終わり。かれこれ2ヵ月以上も前から楽しみにしていたので、前日は早く床に就いたにも関わらず、案の定、まったく眠ることができず、睡眠不足で合宿初日を迎えました。重いボストンを抱えて、8時25分頃に学校到着。バスと oolt cloud 先輩と pino は、この時すでに来ていました。徐々に人が集まり始めた8時半。我らが南野先生のお寝坊が発覚。PTA には気の毒なまさかの事態でしたが、何はともあれ当日キャンセルの人もなく、全員で無事に出発できて一安心でした。バスでは pino とおしゃべりしていたのでちっとも眠くありませんでした。その前と横で、SR にタイガーマスク、ボランチ、よしぴぃが爆睡。皆も前日眠れなかったのかな。
 昼食は八田先生が手配してくださった、九酔渓の「桂茶屋」にて美味しいバイキングをいただきました。ここは以前にも家族と来たことがありましたが、ちょっと来ないうちに「〜だコン」とか「〜だポン」とかしゃべる狐や狸のお店になっていて驚きました。驚いたといえば、PTA の食欲です。彼女だけは間違いなく元が取れていました。星ノ介先輩、よしぴぃ、私が白玉団子、pino がバナナケーキ、笠木先生がコーヒーでしめたのに対し、PTA はなんとカレーライスでした! おなかいっぱいになった後、お店の横にあった「天狗の滝」に行きました。滝といえばつくしごころ先輩ですが、今回はさすがに感慨深げに眺めていらっしゃるだけでした。
 再びバスに乗り込み、山の家に到着したのは2時を過ぎた頃だったでしょうか。先輩方からお聞きしていた通り、私が知っている九大の施設の中で一二を争うほど新しくて綺麗なところでした。銘銘の部屋にわかれ、一休みをした後、体育館で卓球、バレーなどをしました。
 卓球は南野先生のご提案通り、トーナメント方式で行いましたが、やはり盛り上がりますね。参加予定者が43人だった2ヵ月前の時点で対戦表を作るべく、snowy 先輩、つくしごころ先輩、みけねこと43回くじを引いたときには、みんなだんだん無言になり、先生を恨みもしましたが、次回があれば次回もぜひトーナメント方式でしたいと思いました。最終的なトーナメント表作成および当日の運営にご協力いただいた古賀さん、つくしごころ先輩、ありがとうございました。
 楽しく汗をかいた後、お風呂へ。女湯はややぬるめだったのですが、皆さんと入るお風呂というのはいいものですね。一日目の夕食はトンカツでした。PTA はさすがにお昼がこたえたのか、お箸がすすんでいませんでした。飲み会は8時からでしたが、準備をしようと冷蔵庫を開けて、そのお酒の量に改めてびっくり。買出しは大変だったでしょう。前日に買出しをしてくださった皆さん、ありがとうございました。飲み会は楽しく盛り上がり、最後はdolce先輩の美しい「エーデルワイス」を聞かせていただいて、お開きとなりました。

 眠りに就く時点では星ノ介先輩が書いていらっしゃるように、翌日の登山はないだろうと思われていましたが、皆さんの日ごろの行いが良いのか悪いのか、朝起きてみると、雨は降っていませんでした。お弁当とペットボトルのお茶を2本、キットカットを2袋、リュックサックに詰めて、「何人か帰ってこれないかも」と南野先生に脅されながら、よし頑張ろうと気合をいれて出発。とはいえ、牧ノ戸峠のまでは遠いので、笠原先生が3人ずつ車でピストン輸送してくださいました。私は snowy 先輩と星ノ介先輩と一緒に、二番目に車に乗せていただき、皆さんの到着を売店前のベンチでぼーっと待っていたのですが、あの気合はどこへ行ったのやら、どんどん弱気になり、三番目に到着した南野先生とぐずぐず言っていました。すると、その横でかわうそ先輩が紫芋味のソフトクリームを食べ始めたのがとても美味しそうで、下山後にソフトクリームを食べることを楽しみに登ることを決意し、snowy 先輩と紫芋味にするか無難にミルクソフトにするか、はたまたヨーグルト味かなどと言い合いながら、登り始めました。ところが、最初から早速、登りにくい勾配の道が続き、へとへとに。年を感じました。
 登山では元登山部という SR が頼もしく先頭を切っていましたが、本当にするする登っていて感心しました。最初の休憩のときに、最後尾を来ていた笠原先生から、南野先生が最初の勾配でダウンしてリタイアしたと聞いていたのに、再び出発してしばらくしてから、「おおつか〜!」と言って先生が現れたときには、本当に驚きました。先生は愛の力だとおっしゃっていましたが、なるほど、愛は国境をも越えるのだから、山など造作無いのでしょうか。
 そんなことを考えているうちに、いよいよ山頂まであと少しのところにたどり着きました。ここからがつらかったです。だんだん空気が薄くなり、息苦しく、乳酸が溜まっていっている感じでした。もう「きつい!」なんて言葉も失われ、みんな無言です。足がいよいよ重くなり、顔も真っ赤になり、ふらふらしながら、前を行くつくしごころ先輩に必死についていきました。そして、とうとう山頂に! あの達成感はなんとも言えません。残念ながら霧のために辺りは真っ白でしたが、それでもとても気持ちがよかったです。全員無事に到着し、昼食。すると心地よかったはずの冷気がどんどん体を冷やし、しまいにはお箸をもつ手がかじかんできました。半袖だったみけねこ、よしぴぃを八田先生がしきりに心配していらっしゃいました。
 ごちそうさまの後、写真をとっていただき、下山。油断をすると転げ落ちそうになるので、非常に神経を使いました。しばらく行くと、道もなだらかになり、景色を楽しむ余裕がでてきました。登りは足元ばかり見ていて、どれだけ歩いても景色が変わらないなどと嘆いていましたが、きれいな景色を見ながら歩くというのはすがすがしいものです。N先輩や SR はウォークマンを聴きながら、鼻歌まじりでご機嫌でした。snowy 先輩と「ヤッホー」しかけて結局しきれなかった、あの眺望は本当に素敵でしたね。「ヤッホー」できなかった後、「うちら、お笑い芸人にはなれないね」と snowy 先輩。たしかに。ところで、かわうそ先輩はというと、皆とは違う眺めを楽しんでいらっしゃったようで、snowy 先輩と三人でその話で盛り上がりました。
 下る足にもつらい、最初のあの勾配を下りぬけ、楽しみにしていたソフトクリームを食べた時には、本当に幸せいっぱいでした。ちなみに結局、ヨーグルト味にしました。つくしごころ先輩は、紫芋というところを山芋と言って、結局ブルーベリーとヨーグルトのミックス味になったとかならなかったとか。
 さて、山頂から、「帰ったらドッヂボールだ」という噂がまことしやかに囁かれていましたが、これが現実になったので驚きです。登山後とは思えない元気さで、ドッヂボールや卓球、バドミントン、フットサルなどに興じました。
 二日目の夕食については、ノーコメントです。とにかく、その後お風呂に入り、また夜は飲み会でした。栓抜き騒ぎや将棋の後、お楽しみのDVDを鑑賞しました。南野先生はあのプレーヤーを合宿前日の深夜まで探して買ってきてくださったそうです。その他にも、UNOなどで一日目とはまた違った盛り上がりをみせ、酔いのせいか、2005年もののビールやワインにも皆さん寛容で、どんどん飲まれていました。oolt colud 先輩がワインを氷で割っていたのをボランチとしつこく指摘しましたが、最後まで氷で割り続けていらっしゃったようです。また、山でも冷静だったつくしごころ先輩が酔っていたのが面白かったです。八田先生も素敵な一発芸を披露してくださいました。私も次回までに、何か芸ができるようになりたいものです。
  
 三日目は、10時出発目標に、皆さん睡眠不足にも関わらず、早起きして支度したというのに、お迎えのバスが来てくれず、結局11時過ぎまで寒い中、待たされる羽目に。漸く山の家を後にし、レストハウスで朝兼昼ご飯を食べてから帰途につきました。ほとんどの人が乗った途端に眠りについていて、車内はしんとしていました。そうして、夕方15時近く、九大に到着しました。皆さん、寝ぼけ眼のまま、写真もとることなく解散しました。かわうそ先輩が「普通、楽しかったねとか言い合いながら別れるものなんじゃないの!?」とおっしゃっていましたが、皆それだけめいっぱい楽しんだということなのでしょうね。
  
 3日間、本当に楽しかったです。あっという間でした。また、スポーツや登山は勿論のこと、3日間寝食を共にしたことで、ゼミの親睦を一層深めることができたので、有意義な合宿でもあったと思います。小島ゼミ・八田ゼミの方からも、楽しい合宿だったとお礼のメールをいただきましたよ。
 最後になりましたが、先生方には本当にお世話になりました。ありがとうございました。また、幹事の私を皆さんが全ての面においてフォローしてくださいました。この合宿で幹事をできたことは本当にいい思い出になりました。本当にありがとうございました。

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第12回(補講)(2006年9月29日・金)〜人権総論:『憲法学の現代的論点』第8章(担当:みけねこ)+サプライズバーベキュー

投稿者:みけねこ(法学部3年)   

 今回は前回休講ということで、夏休みですがゼミが行われました。ゼミ自体が久しぶりだったのと、自分が報告者だったということもあって普段より緊張してゼミにのぞみました。テーマは「憲法上の権利の解釈枠組み」ということで三段階審査を中心に報告しましたが、非常に難解なテーマのため論者の意見をまとめるのが精一杯で、論者の意見の比較や私見があまりうまくできなかったのが反省です。なかなか議論するのが難しかったのでもっと分かりやすく説明できたらよかったと思います。これで個人報告は終わりですが、後期はその分もしっかり頑張りたいと思います。
 ゼミの修了後は、メインイベントのひらめさんお疲れ会&先生の誕生会としてバーベキューがありました。ひらめさんも先生もその場まで気づかなかったようで大成功だったと思います。バーベキューはほとんどしたことがなかったのでとても楽しかったです。中心的に準備をしたみなさん本当にお疲れ様でした! その後は二次会で博多一番どりに行きました。ほとんどみんな参加していてとても楽しかったです。先生がいない飲み会というのもとても珍しかったのですが、ゼミ長であるN先輩が酔いながらもみんなをまとめていました。今後のゼミでの活動がとても楽しみです。

投稿者:oolt cloud (法学部4年)    #065

 今回のゼミの報告内容は「憲法上の権利の解釈枠組」についてであった。タイトルからも容易に想像できる通り、非常に壮大かつ理解の困難なテーマであり、僕はかなり的をはずした質問を連発していたように思う。しかし、それはこのゼミの後に予定されていたサプライズ企画、その中で僕が担う役割の負う重責からの緊張によるものであったのだ(本当は普段から的はずれ)。
 今回用意されていた企画とは、ひらめさんのゼミ合宿における貢献を讃えるバーベキュー会である。そしてその企画内容はひらめさんには伏せられ、一切を内密に行うことで彼女を驚かすことがその目的とされたのだ。そのため、ボランチ君、ありーごさんが中心となり、N君の家の台所と部屋をボロボロに汚しながらバーベキューの食材が密かに準備されたのであった。三人には感謝のしようもない。
 ちなみに私の負った重責とは、バーベキューの準備が終わるまで彼女を連れて本屋に行くという、実際は極めて楽チンなものであったことを付記しておこう。他のみんなが重いバーベキューセットや食材を運び、その熱意を火種に炭火をおこしていた間、僕は本屋で下らない本を立ち読みしていたわけである。本当に申し訳ありません。
 しかし、それはこの企画の表の顔に過ぎなかった。実はこの日、数日後に迫った南野先生の誕生日を祝うべく裏では着々と準備が進められていたのだ。ボランチ君とありーごさんは秘密裡に彼へのプレゼントを用意し、準備されたクラッカーと同時に彼の三十何回目かの誕生日のために皆が杯を掲げたのであった。
 さて、参加者全員の力が結集した今回の二つのサプライズ企画、気になる二人の反応にはもう多くの紙面を割く必要もないだろう。二人は感激の涙を流すでもなく、ひらめさんに至っては今まで見たこともないような薄いリアクションでただ呆然と立っている始末であった。無駄骨というヤツである。あそこは二人とも自分の目を突いてでも泣くべきであった。彼らには猛省を促したい(笑)。しかし、二人が喜んでくれたことは間違いないようなので、本当に良かったと思う。バーベキュー会も灯りがないために肉の焼け具合が分からなかったということ以外は大成功であった。
 その後、学生は二次会へ行ったが先生は参加しなかった。彼は最後に「たまには学生だけで親交を深めることが重要なのです」と宣い、一人で頷きながら帰って行った。謎である。二次会ではいつも盛り上げてくれる先生がいなかったためにまるでお通夜の席のようになった、などということは全く無く、先生の話題を誰も口にすらしなかったことは特に驚きに値する事実ではない。不憫な助教授である。
 さて、今回の企画を担当してくれたボランチ君、ありーごさん、また部屋を貸してくれたN君、協力してくれたみんな、ほんとうにご苦労様でした。本当にいいゼミに所属していることを痛感すると同時に、それがあと4ヶ月で終わってしまうことに悲しみを禁じ得ません。残りの時間を今まで以上に楽しみましょう。これからもよろしくお願いします。

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 今回は「憲法上の権利の解釈枠組み」でした。憲法上の権利について防御権的な構成を採る手法には、アド・ホックな議論からの脱却という点で魅力を感じましたが、権利侵害の前に保護範囲を確定できるのかという漠然とした疑問を今感じています…また、報告の中で出てきた三人の論者の主張の違いを自分が正確には理解しきれなかったのは、反省点です。次回の報告の事前資料は量も多いですが、頑張りたいと思います。みけねこさん、お疲れさまでした。
 ゼミ終了後には、ひらめさんの合宿幹事お疲れさま&南野先生の3*歳?いや、2*歳の誕生日パーティーとしてバーベキューを行いました。二人には内密で、ということで色々連絡不足があってすみませんでした。その結果 snowy 先輩の爆弾発言が生じた時には凍りかけました。ただ、何とか二人を驚かせるという目的は皆さんのご協力のおかげで達成できたと思います。
 先生のプレゼントはありーごさんと天神で買った物ですが、今年流行りのパープルのラインがみそらしいです。そんな流行りを初めて知ったミーハーな二人は迷わずそれを選んじゃいました。皆さん、月曜の人権論の講義で是非見てみてください。
 最後に、N先輩、oolt cloud 先輩、ありーごさん、そして皆さんご協力ありがとうございました。後期のゼミも、勉強を中心にしつつ、色々な企画を楽しみにしています。

南野的独り言(2006.10.1.)

 みなさん、ほんとうにどうもありがとう! 合宿の準備・運営に大活躍してくれたひらめさんを驚かせるという企画を聞かされたとき、我がゼミ生同士の厚い友情にいたく感動したものでした。ひらめさんには一切秘密にするということでしたので、MLを使うわけにもいかず、みなさん大変でしたね。とくに日頃なんでも話し合っている(らしい)ありーごさんなどは苦労したことでしょう。最後の最後までばれなかったのは、お見事というほかありません。うまく騙せたと、すっかり勝ち組になっていたつもりの僕が、実はさらに騙されていたと知ったときは、心底おどろきました。正直なところ、この年になると(ちなみに3*歳なのか2*歳なのかはーーそれすらもーー不明ということで・・・)、誕生日を迎えるというのは複雑な心境にならないわけでもないのではありますが、クラッカーが鳴り響き、みんなが Happy Birthday を合唱してくれ、おまけにプレゼントまでもらえたのですから、感動しないわけがありません。反応が鈍かったとのご指摘をいただきましたが、その通りだとするときっと感激しすぎて動けなくなっていたからに違いありません。あまりに感動して脱いで踊りかけたのを止められた記憶がないわけでもありませんが。

 バーベキューの現場では灯りがなく暗かったためによくわからなかったのですが、いただいたネクタイはパープルライン入りだったのですね。いま、あらためて見てみるとなかなか素敵です。はたして僕に似合いますかどうか。ともあれ月曜日、人権論の初回講義になりますが、その日がちょうど僕の誕生日です。みなさんにいただいたネクタイを締め、身を引き締めて講義に臨みたいと思っています。もう一度、みなさん、ほんとうにどうもありがとう。

投稿者:ひらめ(法学部3年)   

 後期スタートに先駆けて行われた今回のゼミは、私にとって一生忘れられない特別なゼミとなりました。
 まず、遅刻しました。昼間に、カルシウムが足りないと急に思い立ち、牛乳を大量摂取したのが祟りました。先生が開始を10分遅らせてくださったので何とか間に合いましたが、ご迷惑おかけしました。二度としません。申し訳ありませんでした。
 みけねこの報告は皆さん書いていらっしゃる通り、先ず以ってテーマが難解でした。ドイツの三段階審査がその中心でしたが、先生からドイツやフランスの話を聞いて憲法の根底にあるものに(というと幼稚な言い方ですが、適切な表現がわかりません)関心がわきました。
 そうしてゼミは、私の目には何事も無く終わりました。 snowy 先輩の「爆弾発言」にも、そのときの皆さんの焦りようにも全然気がつきませんでした。6時半から飲み会とボランチの指示を聞いた後、oolt cloud 先輩に連れられて、近くの本屋へ。先輩はある本をとても真剣に読んでいらっしゃいました。下る下らないは別として、つっこみがしづらい類の本でした。
 さて、すっかり暗くなった6時半。学校へ戻ると、渡り廊下集合のはずが誰もいない。と、噴水前から皆の声。目が点になりました。何に驚けばいいかわからず、ご指摘どおり呆然と立ち尽くしてしまいました。暗くて何事かわからなかったというのも少しあります。そんなひどい反応の私でしたが、本当に嬉しくて胸がいっぱいでした。
 合宿幹事は確かに大変なこともありましたが、きれいごとではなくて本当に楽しいことの方が断然多かったというのに、その上、あんな素敵なお疲れ会までしていただいて…。帰宅して、ホームページにアップされた写真を見たときは、今更ながら皆さんの優しい嘘の数々に思い至り、本当にぶわっと涙が溢れました。鈍い女です。
 中心になって企画してくれたというボランチ、ありーご、N先輩をはじめ、南野先生、そして皆さん、本当にありがとうございました。いくら感謝してもしきれません。南野ゼミでよかったと心から思うと共に、もう一度気をひきしめて後期からは憲法の勉強をもっと頑張っていこうと思いました。後期も宜しくお願いします。

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第13回(2006年10月6日・金)〜外国人の人権(担当:pino)

投稿者:pino (法学部3年) 

 ゼミお疲れ様でした。自分の拙い報告にも関わらず皆さんからたくさん発言していただき、有難うございました。せっかく様々な見解をきけたのに、きちんと議論できるほど意見を詰めきれておらず、反省しきりです。
 また、後期から新しいスタイルで、とのことだったのですが、目で追っている文章を読み上げるのとは勝手が違い緊張しました。以前より議論中心なスタイルなので、大きな論点に絞りこんで発表した方が良かったかなとも思います。
 自分の意見をはっきり持つのはまだ難しいですが、そういう弱点を克服できるよう、これからのゼミで精進していきたいです。

投稿者:りんご(法学部3年)

 今回は外国人の権利についてでした。今回から簡略化されたレジュメという新しいスタイルのゼミでしたが、ポイントが分かりやすく、みんなも真剣にメモをとり、発言も多く、とても良かったです。つくしごころ先輩の司会も運び方がうまくてとても良かったです。果たして自分が四年になってあんなにうまく司会できるのか不安になりました。今回の議論中、公務員ということで特別権力関係論を思い出したのだがどうなのでしょう? 担当者のpinoさんの発表も良かったと思います。本当にお疲れ様でした。今まで知っていた外国人の公務就任権の根拠を、国民主権、参政権、職業選択の自由、幸福追求権のいずれととるかという議論はとても興味深くもっと深めてみたかったです。

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第14回(2006年10月13日・金)〜法の下の平等:『憲法学の現代的論点』第12章(担当:snowy、ディスカッサント:SR、司会者:oolt cloud)

投稿者:タイガーマスク(法学部3年)   #070  

 今回は平等、特にアファーマティブアクションについての報告でした。アメリカでの人種問題は、歴史的背景などもあって根強いものだと思います。確かに効果については疑問があるように思いますが、そのような人々の意識を変えるために、暫定的な積極的是正措置を行うのは良いのではないかと思いました。
 正当化根拠は違いがつかみきれていないものもあり、どれが良いのかもう少し自分で考えてみたいと思います。

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 本日のゼミ報告ではアファマティブ・アクション(AA)と平等原則が取り扱われました。
 報告者の snowy さん、お疲れ様でした。今回、僕は司会役を仰せつかったのですが、あまりポレーミッシュな司会者ではなかったようです。次回ももう一度僕の司会に皆さんを付き合わせることになり申し訳ない限りです。
 さて、報告の内容はAAの根拠論と問題点に焦点が当てられていましたが、より根本的な問題として「どのような状態が平等な状態なのか」という問いが立てられるのではないかと思いました。あなたと私が平等、とはどういうことなのか。議論は哲学の領域に委ねられることになると思いますが、ともあれ平等権とは非常に把握しにくい権利であるらしいです。もちろん、解っていないのは僕だけ、という可能性が大いにありますが。誰か、僕の頭を世の中の人と平等にしてくれませんか。

投稿者:N (法学部4年)

 今回からディスカッサントという制度が我がゼミに導入された。初めての制度にもかかわらず、担当の SR はよくできていたと思う。アファーマティブアクション(以下AA)肯定派の snowy さんと、否定派の SR という対立図式ができあがって、議論がいつもより活性化した。南野ゼミに入ってはや二年が過ぎようとしているが、後期から報告スタイルが変わったり、司会者やディスカッサントが設けられたりして、新鮮さを感じるようになった。これからも、より活発なゼミに成長していくことを願う次第である。
 さて、AAの是非についてであるが、そもそも、日本でAAについて議論することの実益が問われなければならないように思う。AAとは、アメリカでの人種差別という、我々には容易に理解しがたい問題を背景にして生まれた措置である。 snowy さんの言うように暫定的にAAを導入しても、本来そのような背景を持たない日本社会で受け入れられるかどうかは甚だ疑問である。日本にも男女差別や部落差別があるではないかという反論が予想されるが、やはりアメリカの人種差別と同列に論じることはできないように思われる。よその国の理論をそっくりそのまま導入するよりも、日本社会に適合した措置を検討することが必要であろう。

投稿者:snowy (法学部4年)    

 今回は、「法の下の平等」というよりも「アファーマティブ・アクション(AA)」の報告になってしまい、理解・議論のしにくいところも多かったのではないかと思います。発表を準備する途中で、興味が湧いてしまい、テーマにしてしまいました。。。私自身AAについてはまだまだ検討不足で、皆さんのご意見・ご質問には考えさせられる点が多くありました。発表者として本当に感謝しています。司会者の oolt cloud 君、ディスカッサントの SR 君は特にお疲れ様でした。ありがとうございました。
 AAについてですが、N 君からご指摘があるように、日本における実効性・必要性は、また別に議論の必要な点だと思います。日本に適用される場合は、欧州等を中心に利用されているポジティブ・アクションの検討も必要になってくるかと思います。ここまで手を伸ばすことができれば良かったのですが、及ばず残念です。今後検討して行くことができれば、と思います。その他、根拠論のほうでも、「平等権」との関係で、まだ整理しきれないところがあったので、こちらももっと考慮したいところです。
 以上、カバーできなかった論点が多く残りましたが、ひとまず個人発表を無事終えることができ、良かったと思います。今後は議論の方に積極的に関わっていけるよう頑張ります。どうもありがとうございました。

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第15回(2006年10月20日・金)〜午後4時スタート : 我が国の統治機構の捉え方(担当:よしぴぃ、ディスカッサント:ボランチ、司会者:oolt cloud)+法学部同窓会@西鉄グランドホテル

投稿者:supernova(法学部4年) 

 西鉄グランドホテルの鳳凰の間で行われるという、法学部同窓会。全く参加するつもりはなく、ただ興味本位で、のぞいてみるだけのためについて行った、法学部同窓会。
 何故か、受付には自分が出席するかもとの連絡が行っていたらしく、名札をつけられ、最高にカジュアルな恰好のまま鳳凰の間へ入室。あまりの周りの雰囲気からの浮き具合に、大量の冷や汗をかくはめになりました。
 パーティーが始まると、ひたすらホテルの料理を堪能しました。そして、偶然立ち寄ったテーブルで、一人のおじいさまに出会いました。もう70を過ぎているこの方はとてもいい方で、私のことを『ヒッピーのような頭しとるの〜』とおホメ(?)くださいました。
 そのあと、一人のご老人がかけよってきて、ひどくお怒りのようなその方は、いきなり説教を始められました。何でも、何故九大のロースクールはあんなに合格者が少ないのか、とのこと。説明をすると、言い訳をするなとさらに怒られる始末…。ロースクールを受験すらしていない自分から言わせてもらえば、本気で勘弁してくれ、と。周りにいっぱい先生たちがいるじゃないかと。何故オレらになんだ!と思いながらも、そこは真摯にありがたくお言葉をちょうだいしてきました。
 そんなこんなでいろいろあった同窓会でしたが、先輩方といろんなお話ができて、とても実りあるものとなりましたとさ、チャンチャン。

投稿者:N(法学部4年)   #075

 ゼミ長であるにもかかわらず、南野ゼミ生としてではなく、某民法ゼミ生として法学部同窓会に参加してきたNである。ゼミ風景リポートは他の人に任せるとして、ここでは同窓会風景リポートを記述する。また、我がゼミの君主の圧力に屈したため、真実ではない表現が一部あることを先にお詫び申し上げる。
 去年に引き続き、またも法学部同窓会に参加した。あの味を知ったからには、行かないわけにはいかないのである。本当にあの高貴な南野先生のゼミ生かと疑うほどの服装をしていた者もいた。私はほとんど彼と行動をともにしていたわけであるが、私まで知性を疑われないか心配であった。まぁ、このことについては彼が詳述してくれるであろう。とにかく寿司を食べまくり、酒を飲みまくった。いい気分でいたところ、我々は昭和30年代卒の方につかまった。話は聞き取りづらいし、学者の名前をたくさん出してくるのだが、そんな大昔の学者なんて知るはずもない。もちろん逃げ場はない。それでも何とか得意の愛想笑いで場をつないでいたのだが、時間がたつにつれ、話も合うようになり、楽しくなってきた。最後には握手まで求められ、「知らない人ばかりでつまらないと思っていたが、君たちのような優秀で素敵な若者に出会えてよかった」とおっしゃった。私も同じ思いであります、先輩。その後、在学生からの挨拶をすることになった。壇上にあがり、マイクの前で一人ずつ、一言挨拶をした。私は、南野ゼミの名に恥じぬよう、一年間あたためていた言葉を丁寧に紡いだ。
 壇上から降りると、今度はまた違う大先輩につかまった。「君、今年の新司法試験の九大の合格者の数は、ありゃなんだね?」私はロースクール生ではないにもかかわらず、彼らの名誉を守るべく色々と言い訳をした。そしたらまた怒られた。それでも、なんとか来年度に期待してもらうということで合意し、その場をしのいだ。後々考えたらおかしな話だ。なんで私が?
 ついにお開きの時間となった。「九大法学部ばんざーい」と三回両手をあげ、幕引きである。それから、我々南野ゼミ生一同は、名誉教授の手島先生と大隈先生のもとに向かった。我がゼミの君主の使者としてお言葉を頂戴するためである。つくしごころ君は「自分でいけよ」と言っていたが。手島先生は「彼は物事を根本から考える姿勢がいいね。そんな憲法学者は、いまの憲法学界には彼を除いては他にいない。大変期待している。彼には新たな通説になるような学説を打ち出して欲しいね。また機会があれば、君らも交えてご飯でも食べたいね」とおっしゃっていた。大隈先生は「ホームページ、いつも拝見してるよ。楽しそうだね。彼には今後の九大の憲法学を牽引してもらいたい。それと本をはやく書きなさい。よろしく」とおっしゃっていた。こうして我々は両先生の有難いお言葉をいただき、飲みなおしに夜の天神の街へと繰り出すのであった。

 ところで我がゼミの民主化はいつなされるのだろう?日本の統治機構の仕組みよりも、そちらのほうがより急務だと思われる。

投稿者:りんご(法学部3年)

 本日は同窓会に行ってきました。ありーごが行きたいかもという感じになったので、一緒に行きました。
 みんなスーツで私服は目立つかなぁ、と心配するありーごさんとびびりながら入った西鉄グランドホテル。まずドタ参が既に3人目なので、もう名札がないと坂本さんに言われました。よく考えると三人ともうちのゼミでした(笑)。そしてびっくりするくらいのゴージャスな会場とびっくりするくらいの見慣れぬスーツ人口の中で一人だけダメージデニムを粋にはきこなす supernova 先輩を即効見つけてしまったことは内緒です(笑)。料理は話に聞いてはいたけど予想を上回る美味しさでした。あまりにも美味しくて食べる方に集中した方がいいのか話す方に集中した方がいいか分からなくなりました。
 そしてありーごさんはいつの間にか第一志望の西日本新聞社の会長とお近づきになっていました。supernova先輩とN先輩はなぜかOBの方にロースクール合格者について怒られていました。私はといえばOBの方に「今度わしとデートせんか!?」と、お誘いを受け、握手を求められ、最後九大法学部全員揃って万歳三唱をする中、握手をずっとするという貴重な経験をさせて頂きました(爆)。
 その後の二次会ではつくしごころ先輩の恋バナと法医学の死体の話でひたすら盛り上がりましたとさ。
 最後はちょっと真面目に…。今回の同窓会、日頃は話せないOBの人と話すという貴重な体験ができて本当に良かったです。色々な人と話すのが大好きな私にとって、本当にあっという間の時間でした。こんな素敵な機会を下さった教授と九大法学部に感謝を述べてリポートを終わりたいと思います。

投稿者:ボランチ(法学部3年) 

 今回は「我が国の統治機構の捉え方」についてということでした。自分は、運悪く(?)ディスカッサントの担当でした。論文を読んで、自分は高橋先生の「国民内閣制」論について興味をもったため、よしぴぃの報告に対して国民内閣制論を中心にコメントしました。国民内閣制論とは、現代の行政権の拡大を認識した上で民意を直接国政に反映させるための理論ですが、ディスカッサントの議論誘発的なコメントを行うという使命を全うするがために、報告者の積極的な評価とは立場を異にし、否定説に立ってコメントをしました。ただ、自分自身高橋先生の論文を精読して納得させられる部分も多々あったため、つっこまれるにつれて否定説を維持するのに四苦八苦でした・・・ディスカッサントの悲しい使命です。しかし、前回から導入された司会者制度とディスカッサント制度によって、議論しやすくなった面もあると思うので、次回以降もっと議論が盛り上がればいいと思います。
 さて、国民内閣制ですが、現代の行政国家現象を的確に捉える反面、民意を直接反映させるために二大政党制をしくことが日本においても本当にうまく機能するのかという疑問も感じます。歴史的には君主から国民が実権を勝ち取り、その代表機関である議会の存在意義は大きなものでありましたが、現代ではその議会の存在意義自体を再考する必要があるのかもしれません。そうした意味でも今回の報告は我が国の統治体制を考える端緒になったと思います。よしぴぃさんお疲れ様でした。
 N先輩が指摘されるように、南野ゼミの民主化を考える端緒にもなったと思います。いざ民主化へ、頑張ります!

投稿者:ひらめ(法学部3年) 

 レジュメの形式変更、司会者・ディスカッサントの導入など、様々な改善がなされて今までとは一味違う後期の南野ゼミ。今回は後期4回目、よしぴぃの報告でした。議院内閣制に始まり、「国民内閣制」論、議会の執政権機能と、報告テーマ通り、我が国の統治機構をめぐる論点に広く言及した上で、それぞれについて私見が明確に述べられていて良かったと思います。加えて、ディスカッサントを務めたボランチのコメントが議論を始める手掛かりとなり、一時は報告者のよしぴぃそっちのけでボランチの意見について取り上げられたほどでした。
 議論は高橋先生の「国民内閣制」論に焦点があてられ、特に国民の意思を反映させるという点について意見が交換されました。ここで、いつになく(?)アグレッシブなつくしごころ先輩が先生を詰問なさった場面は、同窓会出席のためのスーツ姿も相俟って異様な雰囲気でしたが、ディスカッサントなどは今回の先生のように極端ともいえる立場を敢えてとるというのも一つの手かもしれませんね(先生が「敢えて」だったかどうかはわかりませんが)。今回は同窓会のために6時に終わらなくてはならず、議論もそこまでとなってしまいましたが、個人的には、民意を反映させる、民意にたつ、民意に問うといったことが、小選挙区か比例代表かというシステム上の話に終止しない、一筋縄には行かないものに思え、疑念が残りました。また、解散権についても、「執政」論を踏まえてもっと議論がしたかったです。
 さて、にこにこ笑って意気揚々と去っていく同窓会組を見送った後の私達はというと、まだ6時という慣れないゼミ後に戸惑い、もたもた。タッパーを託けておくんだったと誰とはなしにぼやく。snowy先輩やかわうそ先輩を中心に、よしぴぃのお疲れ会をしようと一時は「帰郷」に行きかけたものの、結局流れてしまい、踏んだり蹴ったりでした。よしぴぃ、申し訳ない。
 N先輩のリポートが何やら一部赤くなっていますが、赤いせいでせっかくの内容が台無しですよ、先生(笑)。

投稿者:SR(法学部3年) 

 西鉄グランドホテルの法学部同窓会に出席しました。教授、OBの方々や現役生がたくさんいて、にぎやかな会場でした。遅れて行ったのですが、昔の九大の話や進路についてのアドバイスなど様々な話が聞けて、とてもおもしろかったです。
 また、料理がとてもおいしかったです。お寿司やお刺身もあったそうなのですが、自分が行ったときにはもうなくなってました。次回出席するときには必ず頂きたいと思いました。
 もう少し厳かな雰囲気なのかと思っていましたが、OBの方からきさくに話しかけて下さって、とても楽しい同窓会でした。本当に行ってよかったと思います。メール送り忘れていたにも関わらず手続して下さった南野先生に感謝です。

法学部同窓会風景写真(研究補助室提供)

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第16回(2006年10月27日・金)〜裁判官の良心(担当:かわうそ、ディスカッサント:タイガーマスク、司会者:星ノ介) 

投稿者:よしぴぃ(法学部3年)   #080 

 前回は、「少なくとも報告者はゼミ風景リポートを提出する」という慣習を破ってすみませんでした。慣習については善意でしたが、善意だったことに過失がありそうで、責任ありですかね。とりあえず、今回のゼミ風景リポートを出すことで許しを請おうと思います。憲法76条3項について、裁判官は何人にも影響されず、自己の判断で判決を下せるということの確認規定なしいは南野先生のおっしゃった「保障規定」であるというのが私見です。やはり、良心を主観と客観とに分けるのは不可能であると思います。かわうそ先輩の「更なる私見」については、まずインターネットを使えない人はどうするか、民衆の過度の政治参加は危険ではないか、などの問題が多々あるようにも思いますが、ボタン民主政という概念は議論する価値があると思います。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年) 

 今回のゼミで僕はディスカッサントという役でした。が僕自身、勉強不足のため、かわうそ先輩の説をつかみきれていなかったと思います。反省点です。
 裁判官の良心についてはやはり客観と主観を区別するのは難しいと思いますし、判決を読んでもいまいちはっきりしません。やはり76条3項は先生の言われるように読むのが正しいように思いました。新しい百選を楽しみにしてます。先生、中華ごちそうさまでした。

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 今回は、個人的に待ちに待ったかわうそ先輩の報告でした。いつも面白い切り口のかわうそ先輩だから、報告の内容もスタイルも、きっと斬新だろうと密かに期待していたのです。
 そして、その期待は裏切られることはありませんでした。「語りかける」形式は、やはりただ読み上げるよりも聞きやすく、入っていきやすかったです。刻々と迫り来る私の報告のときにも、話し方や黒板、レジュメの活用の仕方を工夫して、興味をもって議論していただけるようにしたいものです。報告の最後には、広く紙面を割いて「さらなる私見」が紹介され、とても可笑しかったけれど、なるほど確かにと納得させられるところもあり、やっぱりかわうそ先輩だと思いました。「国家論」なる本を出したら売れると思います。
 裁判官の良心に関して、私は主観的良心説も客観的良心説も結局のところ変わらず、76条3項は裁判官が「独立して」いることを裁判官に確認するものであるという考えをもって議論に臨みましたが、pino、それから南野先生のご意見にもなるほどと思わされました。これについて検討する上で、最後に先生からも紹介された横川敏雄氏の論文は、主観・客観云々の議論とは新しい視点が与えられる上、裁判官の苦悩も垣間見れて読み物としても面白いので、関心のある方は一読されてみてはと思います。
 また、特に議論はなされませんでしたが、「この憲法及び法律」とは一体何なのかという疑問が残りました。多くの論文で「正しい法」などという言葉が使われていましたが、その正体は何なのでしょうか。平野龍一先生の論文では、国民が納得するものとされていましたが、これも南野先生の解説にあるように、裁判官の主観によって定まる、裁判官が「国民が納得するだろう」と思うところのものと解していいのでしょうか。「悪法もまた法なり」ということに関しても、悪法をも法と解釈する以前に、ナチスのように見る目に明らかな悪法はともかく、そもそもこれは悪法と判断するのも、その判断はどこからくるのでしょうか。なんだかつまらない疑問が色々わいてきます。とりあえず、法解釈について「詳しくは」とあるので、『現代的論点』3頁以下、読んでみようと思います。
 最後になりましたが、報告者のかわうそ先輩、司会者の星ノ介先輩、ディスカッサントのタイガーマスク、お疲れ様でした。

投稿者:かわうそ(法学部4年) 

 急に発表の日程が決まったこともあり、急ピッチで準備をしなければならず、かなり未熟な内容になってしまったような気がします。準備が遅れたせいで、ディスカッサントのタイガーマスク君には多大なる迷惑をかけてしまいました。 
 なぜ僕が、あそこまで「客観的良心」というものを頑なに認めなかったかというと、誰が考えたかわからない「枠」を、無理矢理ただひとつの絶対的なルールのように扱うことに違和感、というより嫌悪感を感じるからです。もっといろいろな裁判官がいてもいいと思います。
 餃子おいしかったです。また行きましょう。

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11月3日は文化の日につき休校です。

第17回(2006年11月10日・金)〜二重の基準論:『憲法学の現代的論点』第10章(担当:PTA、ディスカッサント:みけねこ、司会者:星ノ介)

投稿者:ボランチ(法学部3年) 

 今日のテーマは『二重の基準論』でした。経済的自由規制立法は緩やかに、精神的自由規制立法は厳格に、という二重の基準論に対して、井上教授や森村教授らから批判が唱えられていますが、自分も精神的自由の優位制を根拠として二重の基準論を考えるには抵抗を感じます。
 しかし、そもそも二重の基準論は唐突に生まれたものではなく、アメリカの判例・学説の中で発展した理論であることを鑑みると、一定の法的安定性を生み出す指針としては評価できると思います。ただ、それはあくまでも指針に過ぎず、 裁判所は様々な具体的事情を比較衡量し、アドホックに結論を導くことは可能なのではないかと思います。
 小売市場許可制合憲判決や薬事法違憲判決の中で二重の基準論が日本の判例上明らかになったと言われてますが、いずれも経済的自由に関する判例であり、最高裁が本当に二重の基準論を採用しているのかという批判もある中で、これから判例・学説がどのように発展していくのか興味深く思います。それと同時に、南野先生が次回の「人権論」でどのような講義をされるのかも非常に楽しみです。

投稿者:みけねこ(法学部3年)   #085 

 今回は報告者が二重の基準論に反対の立場ということで、二重の基準論賛成派の立場からコメントしました。議論では、二重の基準論の是非もそうですが、どちらかというと何のための二重の基準論かという点に問題があったと思います。先生が最後におっしゃったように、日本の学説がアメリカと違って精神的自由権の厳格審査というところに重点をおいているとすると、二重の基準論反対派が経済的自由の重要性を主張したとしても、その点においては議論がずれてしまっているように思いました。平等を除いた精神的自由の規制立法に対して違憲判決が出ていない現状だと、学説がその重要性のために二重の基準論を主張していくことにも確かに必要性はある気がしました。もちろん僕は機能的にも重要だと思いますが。
 ぜひ二重の基準論の回の先生の講義は聴きに行きたいと思います。最後に報告者のPTAさん本当にお疲れ様でした。

投稿者:星ノ介(法学部4年)

 前回、今回と司会をさせていただきました。隣のPTAさんの緊張が移ったというわけでもありませんが、こちらまであたふたとしてしまい失礼致しました。議論の流れを方向付けるのが本来司会者の役目のはずなのに、進行力がなさすぎました。申し訳ありません。今後の皆さんの司会ぶりをみて参考にさせてもらうことにします。
 それにしても、二重の基準論は難しかったですね。ゼミでは大分皆さんの意見を聞くことができたと思いますが、精神的自由と経済的自由との性質の違い、実際の判例の傾向、裁判所の機能など考慮すべきことが多くて、私自身は未だにどこにポイントをおいて理解すれば良いのかさえつかめていない気がします。撤廃論の主張するところももっともな面があると思いますが、二重の基準論を採ることによって経済的自由の価値が不当に貶められているということには結果としてなっていないようですし、今すぐ撤廃するというのにも抵抗があります。とりあえずは、日本において二重の基準論がどのように主張され始めたのかというところから整理し直して考えてみたいと思います。(おそらく次回の人権論ですよね?)
 …というわけで、自分の意見は混乱したままですが、まとまっていないなりに、ゼミ中に何かまとまったことを言うってことがきっと大事なんでしょうね。困ったことにそれがなかなかできませんが。ゼミはあと数回しか残されていないというのに。。。もうゼミが終わってからどんどんテンションが下がって、今はマイナス500ぐらいです。進行はまともにできないし、二重の基準論は難しいし、今日は寒いし、雨だし、もう5時だし、さっき書いたリポートがなぜか全部消えるし(これは2通目)、もう動きたくありません。今度みなさんにお会いするのはいつになるでしょうか。あ、別荘旅行楽しんできてくださいね。それから、PTAさん、みけねこさん、おつかれさまでした。(久しぶりにリポート書いたので、だらだらと長くなってごめんなさい。)

投稿者:PTA(法学部3年) 

 こんばんは、PTAです。かなりパソコンの調子が変で、三回ほど強制終了されながら書き上げましたら、星ノ介先輩への私信のようなものになってしまいました。壊れてしまった(?)先輩のお気持ちがよくわかります。
 以下、ゼミ風景リポートです。 
 昨日は拙い報告にお付き合いいただきありがとうございました。報告日を変更して頂いたりと、怒涛のように過ぎた日々が終わってすっかり空っぽになりました。星ノ介さん、ゼミの「進行はまともにできないし」って、たぶん責任は私PTAにあるような気が致しますので、お気になさらず! 最初からフライングして、すみませんでした。何の縁か、星ノ介さんの報告回の議論吹っかけディスカッサントにあたっておりますので、そのときはよろしくお願いします。星ノ介さん、みけねこさん、お疲れ様でした。
 

投稿者:ひらめ(法学部3年) 

 「二重の基準論」については、昨年の「人権論」の講義でこれを巡る論争、及び長谷部先生の論文を紹介された当時は、報告者のPTAと同様、経済的自由規制立法にも厳格な基準を適用すべきだという考えの私でしたが、今回のゼミに向けての予習でその考えは変わっていきました。しかしそれは、「二重の基準論」賛成派の論文によるものではなく、寧ろ、反対派の論文を読んだことに起因します。ゼミ中にも意味不明な発言をして皆さんをぽかんとさせてしまいましたが、「相対性」理論の問題、PTAが強調していた依存関係をもっともな指摘だと理解した上で、それから導かれる経済的自由の規制立法にも厳格な基準をという結論部分に納得がいかなくなり、精神的自由と経済的自由とは全然違うものなのだから、違う基準で臨んだからといって経済的自由を劣位に扱うことにはならないのではないか、また逆に、同じ基準にしたからといって経済的自由がより保護されることにはならないのではないか、こう考えたわけです。
 ゼミでの議論を通して、結局、精神的自由と経済的自由の性質の違いとは何か、そもそも何を期待して「二重の基準論」が日本で展開され始めたのかといった、言わば根本的なところに「二重の基準論」の検討のよすががあるように思いました。私も皆さん同様、南野先生が「人権論」でどのように講義なさるか、非常に楽しみにしているのですが、みけねこのように、それを「ぜひ」わざわざ「聴きに行きたい」と言えないところが残念なわけで…。
 それにしても、もう17回目なのですね。星ノ介先輩の「あと数回しか残されていないのに」というのでそのことに気づき、愕然としてしまいました。これからの季節は特に慌しく日が過ぎて行きますし、何か寂しく思います。

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11月17日は九大祭につき休講です。

番外企画B(2006年11月16〜17日)〜湯布院豪華別荘特別研修

投稿者:ボランチ(法学部3年)    

 南野ゼミ番外企画・湯布院豪華別荘特別研修は、予想通り、いや予想以上に楽しい企画でした。一日目は、入試の準備のため頑なに参加を拒んだ oolt cloud 先輩がわざわざ見送りに来てくれていました。先輩の行きたくても行けないというその葛藤した姿は印象的でした。そんな先輩をよそに出発し、桂茶屋というどこかで聞いた覚えのある店で昼食を済ませた後、メインイベントの一つである九重“夢”大吊り橋へと向かいました。平日にもかかわらず大渋滞でした。日本一の吊り橋ということあって簡単には渡らせてくれないようです。とりあえず寒かったです。
 温泉につかった後、夜はもちろん飲み会です。当初はどこかの誰かがバーベキューがいいと主張していましたが、あの寒さを考えるとやはり鍋に尽きます。鍋最高です。そしてオシム語録に決して劣ることのない snowy 語録も連発で、笑い声の絶えることのない楽しい飲み会が深夜まで続きました。
 二日目は湯布院散策です。そうです、ここで誰しも予想していなかった「水没事件」が発生します。湯布院街に行く途中の川渡りにおいて、まずは pino が不意に大胆に水没します。この瞬間を見ることはできず残念でしたが、 pino の水没により、ラストに渡るありーごに水没の期待が高まります。視線が集中する中、ありーごがその期待を裏切るはずはありません。見事な水没で今旅行の笑いは全て持っていかれてしまいました。是非写真を見ることをお勧めします。別府旅行のつくしごころ先輩の水没といい、南野ゼミは水に弱いようですね(笑)。
 そんなこんなで、一泊二日の番外企画は無事に終了しました。本当にお疲れ様でした。別府旅行の時とはメンバーも大きく違ったので、その意味でも意義のある番外企画だったと思います。残りのゼミも気づけばあと数回と、何となく寂しい限りですが、今後のゼミ活動も頑張っていきたい、というか頑張らなければと思いました。
 最後に、特別参加の SKIII さんには、運転を含め本当にお世話になりました。心からお礼を申し上げます。先生もお疲れ様でした。しっかり休んでくださいね。

投稿者:SR(法学部3年)   #090

 ゼミ旅行おつかれさまでした。
 一日目、吊り橋楽しかったです。でも肝心の中央部分がガムテープで固定してあったのが少々不安でした。湯布院の温泉は格別でした。鍋おいしかったです。特にキムチ。別荘から見る星がとても綺麗でした。
 二日目の水没は笑えました。金鱗湖は安ホテルが景観を乱していたけど紅葉が心を清々しい気持にしてくれます。最近忙しかったので張り詰めていた気が抜けて帰りの車内では爆睡してしまいました。すみません。
 でも本当に行って良かったです。
 ゼミ旅行最高です。次回を楽しみにしています。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年)

 ゼミ旅行お疲れ様です。とても濃い二日間でした。
 一日目には九重の吊り橋に行きました。紅葉がとてもきれいで、行くの諦めなくてよかったです。途中の桂茶屋の怪しい感じは相変わらずでした。その後は湯布院で温泉、鍋、お酒と楽しく過ごしました。
 二日目は湯布院散策。途中、水没というハプニングもありつつ、いろいろな店をまわり湯布院の雰囲気を楽しみました。帰りの車内での SR の眠りっぷりはすごかったです。
 今回の旅行は、自然の中でほんとにリフレッシュでき、とても楽しかったです。
 運転してくれた南野先生、SKIII さん、ボランチ、本当にお疲れさまです。

投稿者:pino (法学部3年)

 由布院旅行お疲れ様でした。
 紅葉も見頃で、日本一の吊り橋や温泉、みんなでお鍋など、ほんとに楽しかったです。
 えと、転んだり川に落ちたりとご迷惑をお掛けしてすみません。そこらへんの記憶は是非削除して下さい。企画なさった方々、また運転された方々、ありがとうございました。

投稿者:ひらめ(法学部3年) 

 特別研修、お疲れ様でした。楽しかったですね。
 気温が低く、肌寒くはありましたが、天気にも恵まれ、紅葉がとても美しかったです。
 今回の旅行は買出しからスタート。お鍋の材料を買い込んで車三台で出発し、皆さんご存知のあの「桂茶屋」に向かったものの、さすがは秋の九酔渓。“夢”大吊橋ができたこともあって、大混雑でした。「桂茶屋」はイノシシ達がいた檻が無くなり(あのイノシシ達はどこへ?)、タヌキおばさんの化粧がさらに激しさを増していました。
 食後も続いていた渋滞に尻込みすることなく、四キロ先の”夢”大吊橋へ。あまりの混み具合に途中から車を降りて、11人でぞろぞろ歩いていきました。大吊橋は本当に文字通り吊橋で、ゆらゆら。右も左も足元も、赤く色づいた景色が広がり、めげずに行った甲斐がありました。顔を真っ赤にして怖がるありーごが可愛く、怖さなど微塵も感じず、手すりに足をかけて身を乗り出そうとして先生に止められた自分に問題を感じました。
 一日目はそれからも珍道中。別荘を探してグルグル。肉を求めてまたグルグル。お風呂を探してまたまたグルグル。お鍋が無事に始まったときにはすでに夜の10時を回っていました。乾杯の後、皆でぽかぽか楽しくお鍋を囲み、酒宴は3時まで続きました。夜はしんしんと冷えていき、震えながら外に出てみると、びっくりするほど綺麗な星空が広がっていて感動しました。
 二日目は余ったお米と卵で朝食を済ませ、みんなで掃除をして出発。車を止めて繰り出した湯布院にて、まさかの水難事故発生。「桂茶屋」と水難事故は、もはや南野ゼミ旅行のお約束となりつつあります。「大笑い」してごめんね(笑) 
 散策のあと、そのまま帰省する pino と湯布院駅で別れ、すっかり寂れてしまった天ヶ瀬に寄ってから帰ってきました。色々とハプニングもあったけれど、秋の景色と温泉を満喫できた素敵な旅行でした。
 先生、SKIII さん、運転は勿論のこと旅行全般に渡り、ありがとうございました。同じく運転をしてくれたボランチ、そして幹事のN先輩、ありーご、本当にありがとう。 

投稿者:ありーご(法学部3年) 

 湯布院も九重も、紅葉は最高潮。どこをみても、緑、黄色、赤のグラデーションがきれいで、何度も「ああ、日本人に生まれてよかった」と思いました。つくづく秋の旅行は最高です。
 さて、一日目のメインイベントは九重の”夢”大吊橋。10月31日にオープンしたばかりとあって、車も人もものすごい数。だけど長い長い渋滞も、謎の「ぽん」語をしゃべるたぬきおばさん(私は初体験でした)のインパクトと、昼食後のスーパーハイテンションで、ちっとも辛くありませんでした。旅行においては移動時間もとっても大事ですね。愉快な道中でした。
 橋では、高所恐怖症だという pino ちゃんの手を握ってあげたつもりが、ゆらゆら揺れる吊橋にいつの間にか私のほうが怖くなり、ひらめと pino にしっかり手を握って「もらって」いました。お恥ずかしい。
 つり橋のあとは別荘へ。散々迷ってUターンを繰り返して別荘に着き、そこからなべ用の肉を求めてまたUターンしまくり、やっと肉を手に入れたら、今度は温泉を求めてUターンしていました。思えばこの旅行、Uターンが多かったです。
 そして極楽露天風呂ですっきりした後は、お待ち兼ねの鍋。キムチと水炊きと寄せ鍋の三種類。楽しい夜は怖い話をしたりしながらあっという間に過ぎていったのでした。ちなみに別荘から見る星はプラネタリウムのようで最高にきれいでした。(あまりのきれいさにりんごがお賽銭まで払ってしまった事は内緒です。)
 二日目は湯布院散策。湯けむりと紅葉、秋晴れの天気は温泉街の散策にもってこいの日でした。
 あまりにすがすがしかったので、私と pino は川の中まで散策してみました。・・・・はい、違います。詳しい事は写真を見てください。冷たい川に右足を突っ込んだときの南野先生の(魔女のような)笑い声が今でも耳から離れません。次から川を渡るときは、橋を渡るようにしたいと思います。
 そのあと、歩くとぷしゅぷしゅ音がするずぶぬれの右足を抱え、由布院を散策したあと、実家に帰る pino と別れ、天ヶ瀬温泉に寄ってさらにひとっ風呂浴び、帰ってきました。
 snowy さんのしめじ発言、N先輩の「米」発言、SRくんの寝顔、りんごのお賽銭、 pino のぬれたジーパン、タイガーマスクのハエの取りっぷり、ひらめの夜中の爆弾発言、ボランチ君の思わせぶり、SKIII さんの関西弁の人生相談、南野先生の悪魔の笑い声・・・すべてが今はいい思い出です。
 皆さま、楽しい旅行をありがとうございました。

投稿者:snowy (法学部4年)   #095

 楽しい2日間をありがとうございました。湯布院の市街地を巡るのは初めてのことだったので、どれも新鮮でしたし、のんびりとした良い旅だったと思います。由布院のロールケーキは、やっぱり家族内でも高評価でした。
 さて、いくつか名所を訪ねましたが、一番印象的だったのは、「夢の大橋」でしょう。紅葉シーズンということもあり、最高の眺めを楽しむことができて、良かったです!マイナーでしょうが、「キリシタン墓地」も印象的でした。南野先生の発見により、行くことになりました。はっきりしたことは、分からず残念でしたが、ただ、合宿で墓地に行くというのが斬新で、個人的にはとても楽しかったです。
 街の散策は、どんな街でも楽しいもので、出店など見て回るだけで、由布院についていろいろ知ることができたように思います。また、車でのゼミ旅行は初めてだったので、ゆっくりみんなと話せて良かったです。(ボランチ君、りんごさんとありーごさんとで勝手に車内で暴れてすみませんでした(笑)。
 旅の思い出は尽きませんが、写真や、他の方のレポートが、十分に伝えてくれることと思います。
 2日間お疲れ様でした。何より、ドライバーだった南野先生、SKIII さん、ボランチ君、企画のありーごさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

投稿者:りんご(法学部3年) 

 豪華別荘の特別研修は最高でした。
 まずは大好きなドライブと大好きな助手席ポジションに大喜びし、DJありーごのナイス選曲に車の中は大盛り上がりでした。そして若干ノリすぎて後から SKIII さんに車が揺れてたよと言われました。
 昼ご飯はタヌキのコスプレをした看板娘(と言う名のおばちゃん)がいる面白いバイキングのお店に行きました。あんなすごいコスプレを見たのは初めてです。前回行った人曰わく、更にコスプレに激しさが加わったということでした。でも料理はとても美味しかったです。
 その後九重の吊り橋を見て、素晴らしい景色に感動し、道を迷いながらも別荘へ。
 別荘はすごくリッチかつでかい!!
 鍋も温泉も満喫できて素敵な特別研修でした。
 素敵なメンバーと素敵な景色を見て、みんなで楽しく鍋をつついて…本当に楽しかったです。こんな素晴らしいメンバーに出会えてこのゼミに入って本当に良かったなぁと思いました。これからのゼミしっかり気合いをいれて頑張りたいと思います。
 最後にこんな素敵な企画を計画してくれた、N先輩、ありーご、本当にお疲れ様でした。そして長距離を運転して下さった先生、SKVさん、ボランチ君、本当にありがとうございました。

投稿者:oolt cloud (法学部4年) 

 別荘研修行かなかった人です。皆さん無事お帰りになられたそうで 何よりです。ゼミ風景リポートからもその楽しさが伝わってきます。ですが、だからといって別に自分が行けなかったのが悔しいとか、みんな楽しそうで羨ましいとかそんなんじゃありません。ありません本当です。
 さて、実は僕は、出発当日の買い出しにだけ参加しました。と言っても全然別荘行きたかったとかそういうワケじゃないのですが、ただ図書館行く途中でたまたま通りかかっただけなんですが、皆さんの実に楽しそうなご出立を見送りました。
 でも羨ましくなんてないのです、ホントです、羨ましくなんてありません。だって家に帰れば独りです。6畳もある部屋を独り占め。皆さん別荘では布団で雑魚寝でしょう?僕はベッドです、これも当然独り占めです、羨ましいでしょうが貸しません。晩ご飯も独りでカップラーメン食べました。美味しいです。羨ましいでしょうがあげません。食事の後、別荘組の温泉に対抗して独りで半身浴をしてみたのですが、湯あたりして気分悪くなってもういよいよ涙が止まりません。
 そうこうしているうちに別荘の面々から電話がかかってきました。全員実に気分良く酔っぱらっておられ、本当に楽しそうにしてらっしゃいました。電話の向こうとこっちの温度差はこの世のものとは思えないほどでして、電話を切った後、あまりの虚無感に襲われて思わず僕も遠い所へ旅立ちそうになりました。羨ましい・・・
 そんなわけですので、次回のゼミ旅行には万難を排しても参加したい所存です。よろしくお願いします。

投稿者:N(法学部4年) 

 旅行の内容については、上にみんなが書いているとおりなので省略する。以下では、私が今回の旅行で、人生初となる貴重な体験をしたことについて詳述する。
 みなさんは二日酔いになると腹をこわすという私の習性をご存知だろうか?そう、今回も前日に酒を飲みすぎて二日酔いに陥ったのである。もちろん気分は最悪。しかし一番風呂に入ってなんとか持ちこたえる。気分が悪くて朝食どころではないのだが、女子の温かい気持ちを踏みにじるわけにはいかないので、形の悪いおにぎりを頬張り、スクランブルエッグにポン酢をかけて食べた。それがたたったのか、別荘を出る頃には私のお腹の中はすごいことになっていた。鍵を閉め、集合写真を撮り、さぁ出発という雰囲気の中、「トイレに行きたい」と言えるはずもなかった。湯布院の市街地に行けばトイレくらいあるだろうと我慢することにした。だが、この甘い考え方が命取りになるのであった。山道を通る車の振動で便意が最高潮に達し、さらに先生がキリシタン墓地に寄っていこうなどと言い出したのである。墓地にトイレを用意してくれる優しい人がどこにいようか、いやいない。もうこれまでと思い「トイレに行きたいです」と先生に告げると、先生は「そこら辺でしてこい」とおっしゃった。・・・(数秒思考停止)。「紙はどうするんですか?」、先生はトランクからキッチンペーパーを取り出し、私に渡してくれた。私はそのことにツッコム間も惜しみ、キッチンペーパーを片手に近くの草むらに駆け込んだ。数秒で場所を選定し、用を足した。我が人生始まって以来の快挙である。戻るとSKIII号にはそのことが既に知らされていた。泣きそうになった。ボランチ号はたまたま行方不明になっていたので、それに乗った四人には知られることはなかった。南野号に戻ると、隣のSRとの距離が開いていた。泣きそうになった。タイガーマスクが「全然いいと思いますよ」と慰めてくれた。泣きそうになった。キリシタン墓地では、余波が来ることを恐れ、ほとんど動かなかった。ありーごに薬をもらうことも本気で考えた。その後、腹の調子はよくなり、気分もすぐれ、湯布院散策を満喫できた。
 先生、SKIII さん、ボランチ、本当に運転お疲れ様でした。この三人なしでは今回の旅行は成り立ちませんでした。心からお礼申し上げます。別荘旅行を言い出したのは私ですが、旅行会社との契約など何かと頑張ってくれた幹事ありーご、お疲れ様。
 最後にみなさんにお聞きしたいです。野**をするゼミ長に今後ついていけますか(笑)?

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11月24日は都合により休講とします。補講を1月19日(金)に行います。

第18回(2006年12月1日・金)〜裁判官の罷免制度:司法の民主的「統制」について(担当:つくしごころ、ディスカッサント: pino、司会:N)

投稿者:pino (法学部3年) 

 今回の裁判官の罷免制度というテーマは難しかったです。つくしごころ先輩が突っ込みどころ満載だからとおっしゃって下さっていたのに、議論どころか自滅してしまい本当に申し訳ないです。弾劾裁判や国民審査という聞き慣れた言葉に、先入観を抱いていた部分も多かったと思います。考え方が未熟すぎる点を反省しつつ次回からも頑張りたいと心がけているので、どうか見捨てない方向でよろしくお願いします。

投稿者:つくしごころ(法学部4年)   #100 

 12月に入り、来年度のゼミシラバスが公開される時期になり、時が経つのはあっという間であると感じている今日この頃です。
 ゼミの開始前、ディスカッサントの pino さんにペーパーを渡したときに「なんでやねん、と突っ込んで」とお願いしたところ、彼女から「私がボケますので」と返されたときにはぐうの音も出ませんでした。渡すのが当日になってしまい、申し訳なかったです。
 ゼミの冒頭、春の旅行先の希望調査が行われました。
 発表のテーマは「裁判官の罷免制度」とし弾劾制度と国民審査制度の憲法上の位置付けを考えるというものでした。司法権の独立について確認した後に、両制度について考察し、そして、両制度と司法権の独立・民主的コントロールの関係について私見をまとめました。
 発表後の議論では、ディスカッサントからの両制度を同列に論じることの是非、裁判員制度との関係如何との指摘に続き、弾劾裁判所の構成、国民審査の方式と性質論等の制度論的なものから、両制度や司法権・裁判官に対する民主的コントロールそれ自体の必要性や、民主的正当性との関連など、根本的なものにも及びました。色々と詰めきれていない発表だったにも拘らず活発な議論、ありがとうございました。(全員の話を聞いてみたかったのですが、聞き出せなかったのは発表者の拙さ故ですね。)
 ひとまず個人発表を終わりますが、今後とも議論に積極的に関わっていけるよう頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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第19回(2006年12月8日・金)〜政教分離:小泉首相の靖国参拝について(担当:りんご、ディスカッサント:よしぴぃ、司会:supernova

投稿者:よしぴぃ(法学部3年) 

 今回は内閣総理大臣の靖国神社参拝問題を中心に政教分離についての報告でした。今回、ディスカッサントを勤めさせていただきました。憲法のみならず、歴史、外交といった問題が複雑に絡み合った難しい議論でした。ディスカッサントとしての私の意見をしっかり皆さんにお伝えすることができず、すみませんでした。皆さんからは様々な反論を頂き、途中で泣きたくなりましたが、涙は見せずに済んだと思います。一応、私の意見について整理して、再度説明すると以下の2点から公私関わりなく首相の靖国参拝は政教分離違反であるということになります。すなわち、@靖国神社という特定の宗教団体に、参拝していること(戦没者慰霊は靖国神社ではなくてもできるのにもかかわらず、靖国神社に参拝するということは首相が靖国神社を特別視していと見なされ、ひいては国家が特別視していると見なされる危険がある)、Aその参拝が公的・私的に関わりなく社会的関心を引き起こすことは避けられないこと(その結果、靖国神社に対する国民の注目が集まることは避けられない)。
 南野先生が指摘された伊勢神宮については、初詣が宗教的意義のある行為であるかどうかが問題になると思います。とりあえず、今日はとても疲れました。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年) 

 今回は政教分離規定、特に首相靖国参拝についての報告でした。憲法の視点から考えることができてよかったです。個人的には違憲だと思っていて、私的ならいいのかという議論がありましたが、その影響力を考えると、靖国神社に関しては私的な参拝というものはありえないんじゃないかなと思いました。解決策として、無宗教の国立追悼施設の建設には期待しています。
 あと今回は訴訟のあり方、傍論での憲法判断についても考えさせられました。傍論での憲法判断は評価できる一方で、問題もあるように思います。制度自体を見直す必要があるのかもしれないなと思いました。

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 よしぴぃも書いているように、政教分離と首相の靖国参拝問題は、憲法のみならず様々な要因が複雑に絡み合っていて、憲法ゼミだから憲法の視点でと言いつつも、やはり政治や外交、もっと広く解せば宗教の視点を別にしては、この問題を完全に論じきることはできないと改めて思いました。しかし、また同時に、この問題には憲法の領域の論点がまだまだあるとも思いました。例えば、今回の議論では特に取り上げられることはありませんでしたが、政教分離に関して用いられているとされている「目的効果基準」については、りんごの報告にもあったアメリカの Lemon Test などと比べてみてもそれ自体、議論の余地があるのではないでしょうか。まだ突き詰めて考えることができませんが、首相の靖国参拝問題にこの基準をもって審査することははたして妥当なのか疑問です。
 また、政教分離の立法趣旨、歴史的背景はよく理解できるのですが、今日においてはどうなのでしょう。このような考えは楽観的にすぎるかもしれませんが、現代の日本においてはこれを当時のままに厳格に解し続ける必要性がないように思えてしまいます。
 まとまりがつかなくなったので、もうやめますが、報告者のりんご、ディスカッサントのよしぴぃ、そして、司会の supernova 先輩、お疲れ様でした。

投稿者:りんご(法学部3年)

 今回は政教分離、「首相の靖国参拝」についての発表しました。
 調べれば調べる程、面白い論文や、判決が出てきてわくわくしながらそして最後の二週間は朝から深夜まで憲法の事しか考えれないくらい追い詰められながら準備を進めました。しかしその割には自分で納得のいくものができずに悔しいです。
 この問題については過去の政教分離の判決や論文から様々な論点や視点が次から次に出てきて、どこにポイントをおいてまとめればいいのかが分からなくなり大変でした。しかし自分の主張を考えさせられるものや、良い論文を見つけた時は非常に嬉しかったです。至らない点もありましたが無事発表が終わってホッとしています。
 今回の問題は憲法問題だけでなく歴史や、政治的問題が絡んでいるため憲法のみで論じることは難しいですが、あえてそうすることで現在憲法の問題点などが出てきて面白いと思ったのですが、やはり難しかったです。
 今回発表をして、政教分離の制定の意味や、現在社会における政教分離の意味含めて、現在の審査基準を見直さなければならないのかなと思いました。しかし、かといってどのような基準が良いのか、レーモンテストを採用するのか、それともエンドースメント・テストを検討してみるか、日本独自の新たな審査基準を立てるのかということについてはまだまだ勉強しなければならないと思います…。
 oolt cloud 先輩の政教分離を制度的保障ではなく人権と捉えるとどうなるかという点についてですが、そこまで考えを深められてなかったので申し訳なかったです。
 ディスカッサントのよしぴぃ、そして supernova 先輩ありがとうございました。
 ゼミも後数回しか残されてないんだなと思うと非常に淋しいです…。もっとしっかりとした議論ができる様になりたいです。これ以降も、気合いを入れて一回一回を頑張りたいと思います。

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第20回(2006年12月15日・金)〜法秩序における憲法:『憲法学の現代的論点』第2章(担当:星ノ介、ディスカッサント:PTA、司会:N)

投稿者:PTA(法学部3年)   #105 

 今回ディスカッサントを務めさせて頂いたPTAです。
 今回のゼミでは法秩序における憲法をいかに位置づけるか、というテーマのもと、宍戸論文への三つの批判(1)超憲法法典的な認識枠組みを問題視される理由、(2)機能法的考察の採用の意義、(3)政治と法の融合の是非、を中心に報告が展開されていきました。
 本報告は、2006年史上最難解と言えるほど高度に抽象的な内容であったと思われます。あまり突っ込んだ質問も出来ず、ディッスカッサントととして盛り上げることが出来なくてすみません。
 特に難しいと感じたのが、機能法的考察です。日本で機能法的考察が受け入れられている一例として二重の基準論が挙げられていて、その点ではああなるほどと思うことが出来ました。しかしながら、「国会の優越的地位を導くには国民主権以外の論拠が必要であり、その論拠が機能法的考察により与えられる」という報告者・星ノ介先輩の主張が、未だによく理解出来ません。今回のゼミの大きな論点のうちひとつも、ここであったと認識しております。
 ゼミの終わった後にもう一度、事前に星ノ介先輩から頂いていた読み上げ原稿に目を通してみたのですが・・・やっぱりよくわかりませんでした。こんなに難しいテーマをよく料理したもんだ、と報告者である星ノ介先輩には感服するばかりであります。
 ゼミも残りわずか。あと数回、一月は間隔が密になりますが、その分頑張っていきたいと思います。最後になりましたが、星ノ介先輩、N先輩、お疲れ様でした。そしてありがとうございました!

投稿者:oolt cloud (法学部4年) 

 今回の星ノ介さんの報告はすごく解りやすい説明で、にも関わらずイマイチ理解が及びませんでした。ごめんなさい。議論の中心となった機能法的考察による所在不明の権限分類についてですが、この問題意識が二重の基準論の中にも見られる、との主張には、恐らく僕の理解不足から、少し疑問が残りました。
 機能法的考察は、当初の星ノ介さんの説明では、「所在不明の権限」の行使については、どの機関がその権限行使について最も適した機能を有するかによって決する、というものであったと思います。ところで、違憲審査権は憲法によってその所在が裁判所であるとされており、その権限分配は完了しています。すると、このような違憲審査権の行使の段階で審査基準を使い分けるという二重の基準論の文脈においては、機能法的考察の意識を見出すことは出来ないというべきではないでしょうか。
 機関の機能は憲法によって与えられた既存の権限によって決定されるはずなので、その機能を理由に既存の権限を再分配するということは出来ないと思います。違憲審査権が憲法に書かれていない場合に、それを精神的自由制約立法に対する審査権と経済立法に対する審査権とに分けて、前者を裁判所、後者を国会に分配するという場合には機能法的考察は有用ですが、違憲審査権の所在が明らかな場合には機能法的考察は登場出来ないのではないでしょうか・・・芦部先生の二重の基準論の話は、権限の範囲というか、権限の内容自体が他の国家機関との関係である程度変動しうる(つまり経済的立法への違憲審査権は国会との関係で弱体化する)ということであって、権限自体の分配方法を説く機能法的考察の問題意識を示したものではないような気がしました。何言ってるか自分でも解りません。というかゼミ中に言えって話ですよね。ごめんなさい。ともあれ報告、司会共にお疲れさまでした。

投稿者:星ノ介(法学部4年)

 まずは、非常にわかりづらい報告にお付き合い頂きましてありがとうございました。報告中、まるで誰も知らない歌を一人でうたって、他の人は黙々と曲目リストの頁を繰っているかのような空気に、思わず途中で報告を停止してしまいました(想定していた報告予定時間の超過という理由もありますけど)。その結果、せっかく予習してきて頂いた文献の半分は触れずじまいということになってしまい、なんとお詫びしてよいかわかりません。申し訳ありませんでした。
 そもそも第2章をテーマに選んだのが間違いだったのかもしれません。読みながら、何言ってんのか訳わかんねぇよ!!といって何度『現代的論点』を床に叩きつけようとしたかわかりません。こいつと関わるのはよそうと一度ならず思いましたが、何とか理解できないものかと、ちょっと意地になってしまってドイツの議論などを俄勉強してみたわけですねー。その成果を報告に反映させることができずに残念です。もっと具体例を挙げながらかみくだいて説明できればよかったのですが。
 なんか振り返ってみるとまた悲しくなってきました。人にわかってもらうって難しいですね。自分もよくわかってないのかもしれませんけど。この回がオープンゼミで、2年生がドン引きして来年の志願者激減、とかいう一生モノの責めを負わずに済んだことだけが唯一の救いです。
 ディスカッサントも大変だったのではないかと思います。「法秩序における憲法」というかっこ良さげなタイトルに惹かれてこのテーマを選択した私は自業自得な面がありますが、この回を担当させられたPTAさんはお気の毒としか言いようがありません。文句一つ言わずに、貴重な指摘を寄せてくれてほんとにありがとう。司会者のNくんもお疲れ様でした。

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第21回(2006年12月22日・金)〜放送の自由:『憲法学の現代的論点』第15章(担当:ありーご、ディスカッサント:りんご、司会:supernova)

投稿者:supernova (法学部4年) 

 今回は放送の自由がテーマでしたね。表現の自由の一種とも言え、電波を使った放送という特殊な表現媒体のため、どのようにどのくらい制限をかけ、また何を制限根拠とするかという問題を中心に議論が交されました。ウチのゼミはどうやらリベラリストが多いようで、できるだけ最低限の制約に抑えるべきだ、と言う意見が多かったように思います。自分は司会者だったので、あまり自分の意見を述べることができなかったので、この場を借りて少し述べさせていただきます。
 自分は個人とは違う法人である放送業者にあまりにも自由を認めすぎるのには疑問が残ります。今の現状まぎれもなく社会的に一番影響力のあるテレビには高い社会的公益性が求められているはずです。まぁその他もろもろの理由で、テレビに政治的公平を求めないのには反対であります。
 とにもかくにも身近な問題でもあって、いろいろな意見が飛び交っておもしろかったです。
 ゼミのあとは、中洲で忘年会をおこないました。自分は幹事だったので、みんなが料理を喜んでくれていたのを見てホッとしました。大量のハバネロが入ったロシアンルーレットはかなりきつかったですが…。そのあと二次会に移動する途中、中洲で変な外国人の女性たちにからまれ、一緒にイエス様にお祈りさせられたりもしました。二次会のカラオケでは過去最高に歌いづらい空気の中歌わされたりもしました。みなさん、カラオケのときは雰囲気づくりが大事ですよ。
 何はともあれ、とても中身の濃い楽しい一日でした(≧▽≦)彡☆

投稿者:ひらめ(法学部3年) 

 今年最後のゼミは、ありーごによる「放送の自由」でした。マスコミ志望の彼女らしいテーマで、流石に業界についても詳しく、主義(?)として家にテレビを置いていないPTAと恐らくは実質変わらないくらいテレビを見ない私には、各テレビ局の報道のスタンスや、新聞社との関係など、非常に興味深い話でした。
 ゼミの終盤、「『放送の自由』って何だと思いますか?」というような不躾な質問をしてしまいましたが、ありーごの見解通り、「マスコミの『表現の自由』」と解すのが一般の理解だとは思いつつも、その特殊性故に、「表現の自由」に当然にカテゴライズすることに少しだけ違和感を覚えました。規制の根拠論のところで、電波の稀少性というのは免許制についての根拠であって、放送の規制についてはもはや妥当しないなどという議論がありましたが、デジタル放送のスタートなど、技術の面でも発達目まぐるしい放送業界においては、今後、その進歩に伴って憲法の視点からの議論も、様々に変化していきそうです。
 ゼミ後の忘年会は、さすがに出席率が高く、あんなにたくさん揃って飲んだのは合宿以来ではなかったでしょうか。それが嬉しく、年の瀬を感じつつ、楽しく飲みました。supernova 先輩、幹事お疲れ様でした。
 次にゼミで集まるのは年明けですね。皆さん、よいお年を。

投稿者:ありーご(法学部3年)   #110

 今回の報告者は私でした。「放送の自由」という事で、自分の興味のある分野を選んでいたのですが、それで本当によかったと思いました。興味があったり、好きなテーマだと、文献探しも、読むのも、苦にはなりませんでした。いろんな文章を読んで行くのは知的好奇心が刺激されて面白かったです。
 まだまだ勉強の足りないところもたくさんあったし、かなりつたない発表でしたが、皆様の鋭い意見に「なるほど」と思ったりして、今回の発表は本当に自分のためになったと思いました。りんごちゃん、そして supernova さん、ディスカッサントと司会、ありがとうございました。ご迷惑をおかけしました・・・
 だけどそんな知的好奇心と発表するという事に対するプレッシャーはやっぱり別物だったみたいで、発表前1週間はひどい胃痛に悩まされました。胃痛もちの私ですが、あまりにも痛いので病院に言ったらやはり「ストレス性胃炎ですね」といわれてしまい、発表前1週間はガスター(胃薬)がお友達でした。ご飯を食べるたびに胃に激痛が走り、どうなる事かと思いました。
 そして忘年会、すごく楽しかったです。それまでは酒を飲むと一発で痙攣していた私の胃も、発表が終わると、カシスオレンジも日本酒も、すんなり受け入れてくれました。これで胃カメラは飲まずにすみそうです。
 それにしてもあのロシアンルーレット・・・星ノ介さん、あの後、胃は大丈夫でしたでしょうか・・・?

投稿者:りんご(法学部3年)

 今回のゼミは放送の自由についてでした。
 出版の自由は許されているのになぜ放送の自由は制限されているのか。そしてケーブルテレビや地デジなどの新しい技術の進歩によりかつての制限の根拠はあまり意味のないものになりつつある。よってそれでも制限をなすのであればさらに説得性のある根拠が必要となる。という意味で非常に興味深い論点だったように思います。
 最後に出てきた表現の自由と一言で言っても、表現には下等な表現(猥褻的なもの)とそうでない表現(政治的なもの)とがあり、その表現のカテゴリーによって扱いをかえるべき、というのは去年の人権論でも先生がおっしゃっていた所であり(鮮明に覚えています)、なんでこれをなしで今まで議論していたのだろう…と頭を殴られたかの様なショックに陥りました…。確かに何か自分の中で制限の根拠があやふやだなぁと思ってたのですが、そんな見落としをしてたなんて…。
 表現を下等なものとそうでないものに分類するのなら、それによって(下等な表現とそうでない表現とで)放送の自由の制限の根拠も多少変わってくるのでしょうか??それとも変わらないのでしょうか??自分の中だけでは何とも解決できないので皆さんに聞いてみたいです。
 ゼミの忘年会の話を聞く限り、(写真とか、ゼミ風景レポートも含めて) 非常に楽しいものだったのが容易に想像できうらやましい限りです。ゼミ旅行に行けなかった oolt cloud 先輩の境地なのかと想像してみたりします(笑)
 それでは今年も一年間お疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。

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1月5日は都合により休講とします。補講を1月17日(水・4限)に行います。

第22回(2007年1月12日・金・16h00〜@304教室)〜平和主義と立憲主義:『現代的論点』第4章(担当:supernova、ディスカッサント:ありーご、司会:かわうそ) オープンゼミ(見学自由)

投稿者:supernova (法学部4年) 

 今日は平和主義と立憲主義について発表しました。今までの通説に一石を投じるべく、長谷部説を軸に議論を展開したわけですが、みんなには理解してもらえたな〜という感じです。簡潔にまとめようとしすぎた感もあり、まだまだ自分の力のなさを痛感しました。
 当初の予定通り、実践的なミサイル防衛等の話に逸れていってしまいましたが、自分が一番皆に考えてもらいたかったことは、非武装平和主義の理論的限界をしっかり直視し、自衛隊に関する現実と解釈論の乖離した現状に対して、今のままでいいじゃないかではなく、 何かしら適合的に考えなければならないんだということです。現実にもう自衛隊はあるんだから仕方ないではなく、違憲なのか合憲なのかをしっかり議論することは非常に重要なことだと思います。それこそ先生がおっしゃったように憲法の威厳に関わってくる問題です。
 またゼミの時間内には答えられなかったですが、青井先生の指摘の所に関して、若干付け加えておきたいと思います。発表でも述べたように、憲法前文ではっきり明記されている平和主義の実現について、その方法が憲法解釈で解決できないのなら、憲法の三大原則とうたわれる『平和主義』を定めた理念は何の重みをもたないものになってしまうでしょう。それと、民主的コントロールをどのようにおこなっていくのかというのはやはりレベルが違う問題だと思います。
 もっと述べたかったことはいっぱいあったのにうまく言葉にできず、歯がゆいですが、また別の機会にとっておきます。今回はオープンゼミでいっぱい2年生が見に来てくれてドキドキしました。あと数回のオープンゼミ、残りの発表者の方はもっともっと素晴らしい発表をしてくれると思うので、2年生にはいっぱい見に来てほしいです。司会者、ディスカッサントの方、おつかれさまでした。

投稿者:ボランチ(法学部3年) 

 今日は平和主義と立憲主義についての発表でした。非武装平和主義と自衛隊の存在という理想と現実のギャップを埋めるべく、長谷部先生の穏和な平和主義という主張がありました。議論の中にもありましたが、この穏和な平和主義という主張の根底には、憲法9条を改憲せずにいかに解釈をもって現実を合憲化するかという考えがあるようです。
 自分も穏和な平和主義には賛成する立場であり、9条を現状追認という形で改憲するには抵抗があります。それでは何のために憲法を制定したのかその意義が薄れるような気がするからです。解釈をもって追認するのも効果としては同じなのかもしれませんが、やはり改憲するかしないかという差は大きいように思います。しかし、人を納得させられるような理論的根拠は簡単には見いだせず、歯がゆい感じです。とりあえず、現在の9条があるからこそいろいろな問題が生じ議論を巻き起こすところに意義があると思うので、ゼミ長のTシャツにもあるように、“Save the 9th”精神を当分持っておこうと思います。supernova先輩、かわうそ先輩、ありーごさん、お疲れ様でした。
 また、今日はオープンゼミということで、金曜日にもかかわらずたくさんの二年生が来ていました。去年自分も見に行っていたことを思い出すと、自然と懐かしく思われます。恥をかかぬように予習をしっかりして残り三回のゼミに臨みたいです。
 最後に、星ノ介先輩、oolt cloud 先輩、学生法政論文の受賞おめでとうございます!鹿児島旅行がリッチな感じになりそうですね(笑)。

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 今回は9条の平和主義について立憲主義との関係から報告がありました。その中心はこれまでの通説から異なる角度から9条を分析し、自衛隊は合憲で改憲の必要はないという長谷部説でした。長谷部説は論文や新書を読むと思ったより分かりやすく、通説が批判されるように現実との乖離は少なく、それでいて立憲主義に整合的ということでとても魅力的で納得できるもののように思いました。しかし、自衛隊を合憲と認めることによって、これまで9条が担ってきた自衛隊の正当性剥奪という効果は確かに弱まると感じました。青井先生は特にそのような権力統制の観点から長谷部説を批判し、合理的自己拘束の機能を果たせないと主張しています。また、「原理」と「準則」の区別の仕方も、本当にそのように区別できるのか疑問に残りました。他の学者はこのような区別をしておらず、必ずしもその通りに理解しなければならないかどうかよく分からなかったです。
 現在の改憲の流れは現実との乖離を埋めることももちろんそうだと思いますが、集団的自衛権を認めるかどうかなど政策的な部分も大きいと思います。9条の解釈ですべてが解決できるわけではないですが、9条を非武装平和主義と理解することがより権力統制という観点から平和主義に貢献しうるのではないか、改憲に反対することになるのではないかと考えました。ただ自衛隊を違憲と解するのも確かに非現実的だし、もちろん必要性も大きいと思います。そうしたことも含めて、今後もこの問題を考えていきたいと思います。報告者、ディスカッサント、司会のみなさん本当にお疲れ様でした。

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1月17日は、1月5日分の補講を行います。

第23回(補講)(2006年1月17日・水・4限@第三会議室)〜憲法変遷論(担当:ひらめ、ディスカッサント:SR、司会:snowy) オープンゼミ(見学自由)

投稿者: pino (法学部3年)   #115 

 『今回は「憲法変遷論」という難しいテーマでしたが、報告者の力強い説明で少し理解できたと思います。
 興味深かったのはやはり解釈において枠はないとする理論です。九条の解釈などは納得し難いけれども、裁判所の制度のあり方や改憲との関連性が気になりました。現代的論点をまだ読破していないので、その辺りから調べてみたいです。あと配布された高橋先生の論文にて恋更という単語が気になったりしました。
 次のゼミまで立て続けになりますが、なんとか討論に参加できるよう頑張りたいです。

投稿者: snowy (法学部4年) 

 はじめに、報告者のひらめさん、ディスカッサントのSR君、お疲れ様でした。また議論に活発に参加してくださった皆さんにも、司会として大変助けられました。感謝です!さて、変遷論をテーマにした本発表についてですが、大変面白く、議論の内容に没頭して司会進行を忘れそうになることもしばしばでした。司会としてひらめさんの意に沿えなかったのですが(力不足で申し訳ないです。。。)学説の違いや、枠有り無しの意義などについて個人的に興味があったので、様々な意見や詳しい説明を聞くことができ、とても良かったと思います。

 特にコメントをするような点はないのですが、強いて言えば、ありーごさんも最後に指摘してくださった「実例に対して国民が全面的に同意→事実を記述、確認すれば足る ⇒解釈原理としての憲法変遷論不要」という部分でしょうか。
 発表者から説明があったのですが、なぜ不要なのか、未だによく理解できないでいます。ひらめさんが想定して否定しているのは、自衛隊問題のように、国民の全面的な同意が不明であるにも関わらず、違憲の可能性がある実例の正当化根拠として、変遷論を用いることだと思います。その危険性を十分認めるとしても、その事例に限って解釈学的変遷論の意義を検討しきれるのか、多少疑問が残りました。実際に国民の認識変化によって、憲法解釈について全面的な同意が得られた場合でも、事実として解釈上変遷が生じているので、その事実のもっと詳細な分析・評価として、変遷論を用いる可能性を認めてもいいのではないでしょうか?ただ、私が「解釈学的変遷論」の定義を正確に把握していないことが、混乱の原因になっているような気がするので、もう少し勉強して理解を深めたいと思います。

投稿者:ひらめ(法学部3年)

 今回のゼミは補講ということで特別に、前回から五日と経たず、水曜日に行われました。それだけでも予習がいつもより大変な状況だったというのに、
「憲法変遷論」という、さらに追い討ちをかけるようなテーマを取り上げた私の拙い報告にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 当初の予定では、私は公務員の政治的行為について報告する予定でしたが、昨秋、諸事情からテーマを変えることになり、『現代的論点』で見かけたことをきっかけに殆ど単なる好奇心から「憲法変遷論」を選択してしまったわけです。もう、「変遷論ってなんだろう」くらいの勢いでした。元々予定されていた報告日が12月だったので、11月頃から少しずつ論文を集め始めたのですが、まるでちんぷんかんぷんで、1ページ読むのに一時間くらいかかっていて、自分の脳を疑いました。それでも色々な論文を読むうちにわかってくるかと思いきや、論文ごとにかなり概念や思考が違っていて、混乱するばかり。とうとう夢の中でも「憲法不適合の実例が…」とぐるぐるし始め、そんなときに報告日が延期されたのもあって、暫く投げ出してしまいました。
 そんな難解な「憲法変遷論」ですが、でも、やっぱり面白いと思います。今回、一応の報告までこぎつけることができたのも、その面白さのためです。皆さんに、少しでもそれを伝えられたらよかったのですが…。
 「枠」はあるか、それともないか、このいずれをとるかの選択と表明は、法哲学、法の基礎理論など色々なことを勉強した上でないとできない気がして、私は曖昧のままにしてしまいましたが、そのように、変遷論とは実に壮大なテーマだと思います。
 最後に、司会を担当してくださった snowy 先輩、そしてディスカッサントのSR、事前に私の原稿とレジュメを読み込んで、しっかり考えてきてくださっていて、心から感謝すると共に、感動しました。本当にありがとうございました。

投稿者: りんご(法学部3年)   

 今回は憲法の変遷についての発表でした。
 みんな意見をどんどん言っていたのでとても盛り上がりました。私見として、枠があるか、枠がないと捉えるかについては枠があると捉えるべきだと思います。根拠としては憲法の最高法規性と、法的安定性をあげます。
 現在日本が海外へ自衛隊を送るときに議論が巻き起っていたり、反対がおきたりして結局世論が反対の方向にあるのは憲法を枠がある解釈をしているからだと思います。これを枠がない解釈として捉えれば、憲法で定めている意味がないのではないかとさえ思います。先生が最後に枠があるか枠がないかという議論でさえ無益というような話をされましたが、そこの所をもっと詳しく聞きたかったです。発表のひらめさん、そして司会の snowy 先輩、SRさんお疲れさまでした。とても興味深かったです。

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1月19日はセンター試験準備のため休講ですが、11月24日分の補講を行います。

第24回(2007年1月19日・金・5限@第三会議室)〜制度的保障論の再構成:財産権を通して考察する憲法と私法の新たな関係(担当:oolt cloud、ディスカッサント:ひらめ、司会:かわうそ) オープンゼミ(見学自由)

投稿者:ボランチ(法学部3年) 

 今回は財産権を中心とした制度的保障論についてでした。前回の憲法変遷論同様難解なテーマでした。日本における制度的保障説は、C.シュミットによる制度的保障説とは全く違う!という話は阪本先生の統治機構論や南野先生の人権論でも繰り返し出てきていたので理解できました。
 そして日本の通説としての制度的保障説の妥当性を考えた場合、確かに怪しい感じがあり、財産権を取り出して検討する中で、石川説や小山説が報告の中で出てきました。この辺りになると、各説の内容を把握しきれていないせいか、半ばパンク状態でした…ただ、小山説の、裁判所が立法の「適否」を審査するというところは、裁判所にそんな権限までも29条1項が要請しているのかと疑問に思いました。しかし、この疑問の裏には自分が小山説を理解していないという事実が明確に存在しているので、論文を読み直してみます。
 森林法判決の読み方としては、財産権をどう捉えるかという点に限らず、目的二分論との関連を指摘するものとして、先生がおっしゃていた『プロセス演習憲法』が参考になると思います。是非読んでみると良いと思います。
 
 次回はついに「嗚呼!涙の最終回」です。誰か涙を誘う企画を考えているのでしょうか? 甚だ不安です(笑)

投稿者:ひらめ(法学部3年)   #120 

 今回はディスカッサントを務めさせていただきましたが、財産権自体を考えることはもとより、小山説やシュミット=ヴォルフ=石川説というのも難解で、自分の報告日前日よりも夜を徹して予習に勤しんだものの、よく理解することができず、oolt cloud 先輩の報告を議論し易くするようなコメントをすることができませんでした。申し訳ありません。
 財産権というのは、本当に何なのでしょうか。29条1項を不可侵、2項を公共の福祉による制約と考えたとして、しかしなにか釈然としない。森林法判決の読み方についての議論の中で、当時の最高裁長官に実際に聞いてみようかという話がでましたが、本当に誰か教えて欲しいです。。
 それにしても、1、2年のときは勿論、3年の前期くらいまでは、算数や数学のように、なにかもう既に用意されている答えがそこにはあって、「正しい」学説があって、私はそれを必死に理解するのがゴールのような気がしていましたが、今回の oolt cloud 先輩の報告などを見るにつけても、まだまだ考えるべきことが多くあるのだと思わされます。いま妥当していると思われている学説でも、例えば石川先生がしたように、数年後、数十年後にがらりと覆されたりするのでしょうか。
 第4期南野ゼミもいよいよ残すところ、あと一回。企画が何もなくての涙にならないといいですよね。。本当、不安です(笑)

投稿者:oolt cloud (法学部4年)

 今回はまたもや議論のしにくい報告ですみませんでした。もともと、制度的保障論についてだけをやろうと思い見切り発車したのですが、あれよあれよという間に財産権の問題に足を踏み込んでしまった次第ですが・・・報告を終えた今でも、財産権が何なのかよくわからないです。
 それに輪をかけてわからないのが森林法判決です。ホント、何で違憲の判決が出たのかが解らないというのが正直な感想です。それから、判決理由が「29条2項に違反し」違憲としている点を完全に見落としていました。今回、29条2項に「公共の福祉に適合するように」と書かれていることには敢えて触れませんでしたが、最高裁がこの点に特別な意味を見出しており、それによって違憲の判断がなされたとするならば、「1項を2項に対する武器として仕立てる法制度保障」を説く石川説が、森林法判決の読み方として間違っていることになるでしょう。森林法判決では、2項は1項によって押さえつけられるべき刃ではなく、それ自体として人権を保障する盾である、と解されていることになるからです。しかし、石川先生の言うように、法制度保障を手探りで追求する中で、最高裁が引用条文を間違えた、という説明もあり得るかもしれません。
 更に29条には3項があります。これを1項と合わせ読む作業や財産「価値」保障の考え方、そしてそこに2項が登場する経緯など、報告で言い切れなかったこと、考え切れなかったことが山積みです。ドイツでは財産権は、「未知なるものを含む権利」とさえ呼ばれているそうです。今回の報告で、憲法学は未だ未完のプロジェクトなのだということを改めて実感しました。
 さて、来週はとうとうゼミ最終回。・・・え、ホントに何もないんですか・・・?

投稿者:りんご(法学部3年) 

 内容が高度で難しかったですが深くて憲法の奥深さを知った発表でした。財産権というのは何かということについてですが、わが国の歴史、外国の歴史、国内そして国外の学説から財産権の実態について捉えようとすると今の時代そこまで考える必要はないと思えることや、今の時代だからこそ読み込む必要があることが出てきて毎回そこの線引きが難しいです。まさに憲法変遷の問題にもなってきますが。
 私としては29条1項を不可侵、2項を公共の福祉による制約と素直に考えたいところですが。。来週は涙の最終回…。寂しいです。

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第25回(嗚呼!涙の最終回)(2007年1月26日・金)〜司法の積極主義と消極主義(担当:N、ディスカッサント:ボランチ、司会:snowy)

投稿者:よしぴぃ(法学部3年) 

 一年間お疲れ様でした。早いものでもう一年が経ってしまいました。思えば憲法の試験後に南野先生の研究室に呼ばれたのが、南野ゼミに参加したキッカケでした。一年間で憲法について、深く学べたと思います。そして何よりすばらしい人達との出逢いがありました。これこそ最高の宝物だったと思います。先輩方一年間本当にありがとうございました。本当に勉強になりました。御同輩の皆様お世話になりました。そして南野先生、僕をゼミに誘ってくださって本当にありがとうございました。おかげで一年間、本当に勉強になりました。これからもご指導の方よろしくお願いします。

投稿者:snowy (法学部4年) 

 報告者のN君、ディスカッサントのボランチ君お疲れ様でした。「司法積極主義・司法消極主義」はオーソドックスなテーマかと思いましたが、思った以上に扱いにくく、報告者は、論点を明らかにするだけでも苦労したのではないかと思います。最終回ということで、私もいつもより気合を入れたつもりでしたが、司会、本当に下手で申し訳ない限りです(この点、先生には適切なコメントを数多くしていただき、本当に助けられました。ありがとうございました!)。憲法は、当たり前のように語られるものほど奥が深い、という認識を新たにさせられました。
 今回の報告では、根本的なことをいろいろ考えさせられましたが、特に「日本には違憲とすべき立法がないだけなのでは?」という仮定は新鮮でした。確かにそうかもしれませんが、個別具体的な訴訟しか扱わない日本の裁判制度も何らかの影響を与えているように思います。ただこの点も実例を調べたわけではないので、分かりませんが。。。
 いずれにせよ、現状としては違憲立法審査制があまりにも用いられていないようなので、その制度があること自体に意義があるようにも思いますが、もう少し活用されてもいいのではないか、有効にこの制度を使う術があるのではないか、というのが全体の感想です。

 ゼミの最後には、後輩の皆さんから、写真と寄書きを頂いて、予想以上にテンションが上がりました。笑 本当にありがとうございました!
 あっという間に1年が過ぎましたが、学ぶことの多いこのゼミに参加できて幸せでした。皆さん本当にお世話になりました。
 最後に、南野先生、1年間御指導いただき本当にありがとうございました。このゼミで学んだことをよく覚えておきたいと思います!

投稿者:ありーご(法学部3年)   #125

 最終回のゼミ。最終回なのだからけして手を抜くまいと、(いつもよりさらに)しっかり予習して挑みました。司法の積極主義と消極主義。ほんとうにむずかしくて、でもそのぶん、予習も発表内容もとても面白かったです。
 ・・・そんなことを言いながらも、ゼミの最中、実は今思えば私の頭の中は常に2割ほどをゼミ後のイベントへの期待に占められ、「先輩たちは喜んでくれるかな」「先生はゼミのあとに何もない事にへこむのかな」とずっとゼミ中もわくわくしてしまっている状態でした。

 だけど、そんなわくわくも、いざゼミが終わって先輩にプレゼントを渡そうというときになっていつの間にか、恐ろしいほどのせつなさに姿を変えてしまいました。先輩たちと、そしてこの仲間と、そして南野先生と、この教室でこんな風に集まる事はもう二度とないのだと、なんだかゼミ後の雰囲気で思い知ってしまったのです。だれも泣く事もない、色紙渡しでしたが、そこに漂う別れのセンチメンタルな雰囲気に何だか私はちょっと泣きそうになってしまいました。

 いろんなことがありました。初めての発表で「このレベルならその辺のおばちゃんでもできる」ともっともなことをズバリと先生に言われ、へこみまくって泣きそうになったこと。なぜか七夕には浴衣を着てゼミをして恥ずかしかったくせに、すっかりイベント好きな南野ゼミ生になってしまったこと。別府で暑い中動物を見てはしゃいだこと。OB会幹事でつくしごころ先輩にたくさんご迷惑をおかけしたこと。ひらめちゃんを喜ばせたい一心でみんなでバーベキューを企画した事。そして別荘旅行の幹事をして、川に落ちた事。上がり症でゼミ中の質問もうまくできなくて人知れず落ち込んだりした事。そして、年の瀬に放送の自由と格闘した日々。・・・その他ここには書ききれません。

 とにかくすべてが今はいい思い出です。この時間を共有できた南野ゼミのメンバーに感謝の気持ちでいっぱいです。このメンバーと大事な大学3年の一年間を過ごせた事を、本当に幸せに思います。皆さん誰の顔を思い出してみても、それぞれにあったかい思い出がたくさんあることを改めて実感します。これから皆さん、進む道、次のゼミ、違うかもしれませんが、またOB会でもそれ以外でも、ずっと何らかの形でつながっていけたらいいな、と心から思います。

 まあ、まだゼミ旅行でお会いしますし、今生の別れでもないので、このくらいにしますが、4月から今まで、できの悪い私を見捨てずご指導くださった先生、一緒に学んできた先輩方、そして3年生、本当にありがとうございました。

 皆様それぞれに輝く未来が待っていますように。第4期南野ゼミが大好きです。

投稿者:かわうそ(法学部4年)

 長かったようで短かった一年間でした。思えば最初のきっかけは人権論テスト終了後の、先生からの呼び出しでした。あの時、このゼミに入ろうという僕の決断は間違ってはいませんでした。それははっきりと断言できます。とても刺激的な一年間でした。僕は理論的によく考えてからというよりは、やや直感的に思ったことを口にしてしまうタイプなので、極端な意見や感情論になってしまうことも多々あったように思います。それでゼミの議論をかき回してしまい、終わってから自己嫌悪になったりしたこともありました。そんな暴走しがちな僕をなだめ、ゼミ全体の議論を軌道修正してくれたのが南野先生でした。本当にいろんなことを教わりました。感謝しています。一年間ありがとうございました。

 ゼミ生の皆へ
 毎週皆に会えるのがすごく楽しみでした。これでゼミも終わりかと考えると達成感やら寂しさやら、いろんな感情が湧き出てきます。色紙本当に嬉しかったです。皆たくさん書いてくれて、感無量でした。
 皆と過ごした一年間は楽しかった。この先またどこかで会おう。

 p.s ゼミ旅行、おおいに盛り上がりましょう!

投稿者:ボランチ(法学部3年) 

 最終回のテーマは「司法積極主義と司法消極主義」ということでした。ディスカッサントだったのですが、何となく何に突っ込んだらいいのか悩みました。自分個人としては違憲判断を積極的に行うべきかどうかというよりも、裁判所が憲法判断に踏み込むべきかどうかということをもっと議論したくコメントをしたつもりなのですが、must do判決についてポロッと言ったがために、なぜか南野先生が「報告でふれていないことについてコメントするのはどうかな〜」なんて半ばキレ気味に反論され、「なんじゃこりゃ」と思いつつ話を聞いていました。朝日訴訟や砂川事件のように、敢えて裁判所が憲法判断に乗り出すことについての是非を問いたく、そのような裁判所の積極的な姿勢の一環として、芦部先生の論文の中で出てきたきわめて積極的なmust do判決を持ち出したのですが、うまく伝えきれなかったようです。ただ、ゼミ後の二次会の席で、先生が半ばキレた真相が分かり、また「なんじゃこりゃ」と思いました。予習ってやっぱり大切ですね。
 思うに、「司法積極(消極)主義」という言葉自体が曖昧さを含んでいるために議論し辛かったようにも思います。論者の中にはその言葉自体の使用を避けるべきだという意見もあって色々と興味深かったです。N先輩、snowy先輩、最後の報告・司会お疲れ様でした。
 
 さて、議論を終えると、去年から伝統となったお別れ会です。先輩方には黙っていたので、今日の昼過ぎにも先輩から「結局今日何もないと?」(N先輩)「色紙はいらね〜な〜」(かわうそ先輩)と言われ、ただただ苦笑いするしかありませんでした(かわうそ先輩の発言の趣旨は、今更色紙に想いを尽くしきれないからということだそうです)。本当はゼミ前に三年生で集まって感動的な段取りを決めたかったのですが、最後までドタバタでできませんでした。すみません・・・そのせいもあってか、お別れ会では感動の涙どころか先輩方は満面の笑みでした(→写真参照)。でもきっとあれは作り笑いであって裏では涙を流しておられたのだと信じています(笑)。
 その後は、天神において打ち上げコンパ。先生にもプレゼントが渡されました。中でもあの色紙の表紙は思わず写メを撮ってしまうほどすごかったです。snowy先輩本当にありがとうございました!きっと先生も裏では涙を流していたのだと思います。
 最初はこんなに手の込んだものを送ろうとは思ってなくて、ひらめに「先輩達のプレゼントどうする〜?」と軽く相談したのですが、気づいたらとても手の込んだものになっていました。おそらく無意識的に先生・先輩達に喜んでもらいたいという想いがそうさせたのだと思います。初めてのゼミ活動で、四月頃は人見知りの強い自分がうまくやっていけるのか不安に思ったこともありますが、この一年間南野ゼミに所属して本当に良い出会いがあり、刺激になりました。先生、先輩方、三年生の皆さん、ありがとうございました!

投稿者: pino (法学部3年) 

 今回は「司法積極主義と司法消極主義」という、司法制度のあるべき姿を問うテーマでした。裁判所の立場を明確にすることは司法の独立や安定において重要です。しかしアメリカの判例を見ると、積極・消極という二者択一が裁判官の持つ意見に左右されてるように感じました。樋口先生のように司法積極主義を緩やかに解したり、二重の基準論のように保護する領域に応じて基準を示すことは、裁判官の意見によって判例が左右されるのを少なくし、裁判所の信頼性を担保して機能を高めていける考え方だと思います。今までに二重の基準論は幾度か登場しましたが、今回理論の背景を学び、改めてすごい考え方なのだと知ることができました。
 ゼミ後の飲み会は、2時間があっと言う間で楽しかったです。「こうやって飲んでると、次の報告者は誰だっけ?って気分になるね」というありーごさんの言葉が切なかったです。ゼミ旅行先の鹿児島でも報告があったらよかったのにと一瞬だけ思いました。本当に充実した一年間でした。皆さんありがとうございます。

投稿者: N (法学部4年) 

 嗚呼!涙の最終回報告の担当は、ゼミ長の私だった。一ヶ月くらい前から文献を探したりして準備していたのだが、拙い報告となってしまい申し訳ない。今回、なぜ私がこのテーマを選択したかというと、去年の報告のテーマの延長として考えることができるし、憲法学の様々な論点の根底には、この「司法積極主義と司法消極主義」という問題が潜んでいるような気がしてならなかったからである。そのため、扱うテーマが広大すぎて、論点を抽出するのに苦労した。ゼミ中にも指摘されたが、日本の判例についても理解を深めておくべきだった。そうすれば、私の主張も説得力が増したかもしれません。先生がおっしゃった仮定はとてもおもしろく、納得させられる部分も多々あったが、やはり私には裁判所が「穏健な積極主義」の立場をとることは重要だと思われる。わかりにくい報告だったが、特にディスカッサント、司会者の方にはご迷惑をおかけした。この場をかりてお詫びしたい。

 さて、報告も終わり一息ついていると、南野ゼミ伝統?の、三年生から四年生への色紙渡しが行なわれた。しかも今回は、写真立てに入ったゼミでの写真つきだった。驚きのあまり泣きそうだった。が、涙の最終回にもかかわらず泣いた者はいなかった(笑)。三年生がなにやらこそこそ活動しているのは知っていたが、こんな素敵なものをいただけるとは思ってもいなかった。三年生の皆さん、本当にありがとう!!

 そして、お世話になった先生には何もプレゼントがなく、そのまま居酒屋へ。アンケートを読んで何やらへこんだ様子の先生を皆で囲み、乾杯。その後私が席をたち、先生へのプレゼントを渡した。パジャマと、Tシャツと、皆のメッセージをまとめて一冊の本にした色紙である。特に snowy さん作成の表紙のみんなの似顔絵はとても似ており、秀逸であった。さすがである。これには先生も驚いた様子で、「家に帰って読んだら泣いちゃいそう」とおっしゃっていた。どうか思う存分泣いて下さい(笑)。

 二次会はまた飲み屋で、10人ほどで机を囲んで語り合った。先生はなぜかネイティブの関西弁で、憲法学者を志した理由や、合唱サークルでの二股事件を語っていらっしゃった。しかし私は、向かいのミニスカのお姉さんが足を組んで座っていたのが気になって仕方がなく、視線はそちらにばかり向いていた(笑)。

 私は、二年間南野ゼミにいましたが、その間、先生には大変お世話になりました。この思いはとても言葉では言い表せるものではありません。先生は、私の進路や身の回りのことについて、いつも親身になってご指導してくださいました。先生は私の人生において最大の恩師です。このご恩は一生忘れません。大学院でもよろしくお願いします。

 そしてゼミ生のみんな、野○○をするようなゼミ長に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(笑)。みんなと議論したり、遊びにいった日々は大学時代の最高の思い出です。みんなに出会えて本当によかったです。これからは、それぞれ違う道を歩むかと思いますが、大学などで私を見かけたら声をかけてみてください。ニコニコ笑顔を振りまきますので(笑)。

投稿者:ひらめ (法学部3年)   #130

 とうとう迎えた第四期南野ゼミ最終回の報告は、ゼミ長N先輩による「司法積極主義 と司法消極主義」でした。ちょうどいいスピードで、先輩の話は実に聞き取りやすく、 また、わかりやすくもありました。報告の内容では勿論のこと、予習の論文において も、アメリカにおける司法積極主義と司法消極主義それぞれの主張、並びにその背景 ともいえるアメリカ憲法史が興味深かったです。N先輩が私見において、アメリカの司 法積極(消極)主義が違憲判断に関するものであったことを参考にしつつも、アメリカ とは異なり、日本国憲法がその81条で最高裁に違憲審査権を付与することを明記して いることから考えを述べられていたように、このテーマについてはアメリカ憲法史を よく研究し、その上で日米の違いを意識しながら検討していく必要があるのではない かと思わされました。
 そもそも司法積極主義・司法消極主義それぞれの概念が論者によって違うというのは、 確かに厄介ではありますが、ただ概念が異なるというだけでは、それは価値判断の違 いであって問題にはなりえなのではないでしょうか。少なくとも、言葉の定義を捉え てどれが正しくてどれが誤りだということには殆ど意味がないと思います。今回、 「穏健な積極主義」の重要性を指摘したN先輩の考えの背景または帰結が何かを探って いくことが議論の中でありましたが、それぞれの主張がもたらす帰結に、例えばボラ ンチが指摘していたような更なる論点が用意されているのだと思いました。奥深いテー マですね。

 そうして終了した最終回。先週からこっそり準備してきたプレゼントを贈呈。先輩 方の笑顔が嬉しかったです。思えば、色紙を作るときもコラージュを作るときも、そ れぞれの先輩についての思い出話で盛り上がり、和気藹々とみんな笑顔で楽しかった です。先生へのプレゼント作りにおいても同様でした。急遽召集をかけたり、二日後 までになどと無理をお願いしても、みんな笑顔で集まって、「先輩喜んでくれるよね」 「先生、絶対驚くよね!」と言い合って。しんみりとした涙のお別れもいいけれど、あ の笑顔が第四期南野ゼミの今までを何より雄弁に物語っているような気がします。

 そうは言ってみても、こうして一年を振り返ることの寂しさは抑えきれません。ずっ とずっとこのメンバーで一緒に学べたらいいのに。

 南野先生をはじめ、先輩方、三年生の皆さん、一年間ありがとうございました。こ れからは、先輩方の更なるご活躍を祈りつつ、私ももっと頑張っていきたいと思いま す。本当にありがとうございました!

投稿者: SR (法学部3年)

 今回は最終回ゼミということで、最後の雰囲気を味わいながらゼミに参加してました。
 最後のテーマは司法積極主義と司法消極主義です。裁判所は統治行為や当事者的確な どを用いて判断を避けることもありますが、憲法判断に入るか入らないかはほぼ当事 者が主張するかしないかによるんじゃないかと思って、だとしたらそこで司法の積極 消極と分けられるのかと今感じました。今更言っても遅いですね。南野先生をはじめ、 ゼミ生の4年生・3年生の方々、ほんとうに一年間色々お世話になりました。これから も九大に残る方々は校内で会ったらよろしくお願いします。ゼミはとても勉強になっ たし、企画も多く楽しかったですが、素晴しい人たちと出会えたことが何より嬉しい です。ありがとうございました。

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 最終回は「司法積極主義と司法消極主義」についての報告でした。最初の方で報告者の意図と違う議論の流れになってしまい、今回は先生が修正してくれましたが、そういう時は自分たちで気づいて適切な論点に戻すことが必要だと思いました。報告者の主張したいことを捉えて、その論点を中心に議論することは来年度のゼミでも気をつけていきたいです。「穏健な積極主義」という立場はもっともだと思うのですが、具体的な基準が二重の基準論だけだったので、精神的自由や経済的自由以外の場面だったらどう考えるかなどもっと聞けたらよかったです。N先輩、snowy先輩、ボランチ君お疲れ様でした。
 ゼミ終了後には色紙、写真たてなどをプレゼントしました。ボランチ君のリポートにもあるように、直前までバタバタ準備していたので段取りを決められなかったのが残念です。でも先輩たちは本当に喜んでくれていたようだったのでこっちも嬉しかったです。その場で渡されなかった先生が思ったより気にしていなかったのはちょっと残念だったかもしれません(笑)
 一次会、二次会のあと、先生の部屋に泊まるという貴重な体験をしました。先生の部屋では二次会で話されていた学生時代のサークルや友達とのアルバムをみんなで見ました。今からは想像できない昔の先生の姿や先生がサークルを辞める原因となった人たちの写真を見て、やっぱり時代を感じてしまいました。他には、ゼミの話やみんなのプライベートな話、15000円の枕についてなど話しました。ボランチ君は終始先生がからんでいたので大変そうでした(笑)
 
 一年間このゼミで過ごして、本当にこのゼミに入ってよかったと思います。たくさんの思い出ができました。また同窓会やゼミ旅行でお会いするかと思いますが、もう同じメンバーでゼミ室で机を囲むことがないかと思うと寂しいですね。先生も含め、皆さん本当にお世話になりました。ありがとうございました!次も南野ゼミに残る人はまたよろしくお願いします。

投稿者:タイガーマスク(法学部3年) 

 ついに最終回を迎えました。一年が経つのは本当に早いものです。この一年、様々な企画がありました。そのどれもが楽しい思い出です。いつも企画に乗っかるだけで楽しませてもらって、ほんと感謝の気持ちでいっぱいです。何より一年前ほとんど知らなかった南野先生やゼミ生の方々と出会い、打ち解けられたことが僕としては一番うれしいことです。これからも学校で僕を見たときには声かけてください。

 南野先生の下で先輩方や3年生の皆さんと憲法を学べたことは本当に貴重な経験でした。一年間ほんとにありがとうございました!

投稿者:星ノ介(法学部4年)  

 ついに最終回も終わってしまったんですね。今でも実感がわきません。今回は司法積極主義と消極主義ということで違憲審査制全体にかかわる大きなテーマでした。積極・消極主義の定義の対立が扱われていました。ある概念を何と呼ぶかはどうでもいいことにしろ、裁判所が合憲のお墨付きを与えていることに注意を払うべきだという樋口先生の主張には十分に耳を傾けるべきものだと思います。最近では、最高裁の態度も変化して公権力に対して大分モノを言うようになってきているということも言われているようですが、いずれにせよ絶妙のバランスが必要とされる問題です。基本的に積極・消極どちらのスタンスをとるべきかを考えていくことは意義があると思いますが、司法積極・消極主義という大きな観点から論じることでどこまで生産的な議論ができるのかは疑問に思います。報告者も考慮すべきことが多くて大変だったと思います。お疲れ様でした。

 3年生の皆さん、素敵なプレゼントをどうもありがとうございました。大切にします。一年前の自分と比べてもほんとしっかりした後輩たちだと常々思っていましたが、最後まで、最終回に何もないわけないよね?という4年生の明らかな期待に十分応えてくれました。もともと飲み会や合宿などに顔を出すのはそんなに好きなほうではなかったのですが、このゼミではゼミ外活動も自分でも意外なほど楽しむことができ、そのおかげで以前よりは積極的な人間になれたような気がします。それぞれに優しくておもしろい皆さんと一緒に勉強して、色々な経験ができてよかったです。今後、ゼミ全体として改革していくべき点もあるとは思いますが、いつもユーモアに溢れたゼミの雰囲気が大好きでした。そこはずっと変わらないでいて欲しいと思います。

 南野ゼミのますますの発展と同期の皆さんのご活躍を心からお祈りします。私もここで学んだことをしっかりと基礎に据えてがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。

投稿者:りんご(法学部3年)   #135 

 ゼミ最終回。最初に先生が配られたのは、今までのゼミのレポート集でした。表紙にはなぜか先生がお一人で写られていたのですが(笑)、ここは突っ込む所だと思いながらも(みんなは激しく突っ込んでいた)、わざわざ作ってくれた学生思いの先生にちょっと涙ぐんでしまいました(そんな自分に突っ込みました)。
 そしてN先輩の発表。完成度も高く、穏健な司法積極主義の立場に立たれるのも分かりました。もっと先輩が調べられてきたことについて突っ込めば良かったのですが、自分が気になったことを聞いてしまい申し訳なかったです。
 終わったあとは、先輩にプレゼントを渡し、居酒屋では若干凹みぎみの先生にプレゼントを渡しました。先生のTシャツは、ちょっとかっこいいなと思いました。そしてsnowy先輩の似顔絵も非常にうまくて素敵な本が仕上がっていました。私も欲しかったです。
 二次会は一度家に帰り、電話をしていたものの、なぜかした人はみな通じず(地下??笑)、断念しました。
 今こうして考えていると、もう来年からこのゼミ以外になるのがまだ信じられません。またあの教室に行ったらみんなが座っていて先生が来て…と考えてしまいます。みんな優しくていい人ばかりでした。分からないことがあるたびに、色々と聞いて教えてもらいました。先生もすごくフレンドリーでだからこそ、ゼミ生自身もあんなに仲良くなれたのではないかと思います。このゼミで得た素敵な仲間とのつながりが切れないようにしたいです。
 本当に一年間ありがとうございました。

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第1回南野ゼミOB・OG会(2007年2月10日)

 

ゼミ対抗バレーボール大会で三位リーグ優勝!?(2007年2月13日)

 

ゼミ旅行@鹿児島(2007年2月26日〜28日)

投稿者:ボランチ(法学部3年)

 年が明けてから、一緒に幹事を務めた oolt cloud 先輩とみけねこと準備を始めました が、その時からゼミ旅行の日がやって来るのを楽しみにしていました。本当に良い思 い出になったと思います。
 さて、一日目。ホテル・旅館にお金を注いだため、集合は朝7:40、やたら揺れるバ スに乗って、序盤は特に辛かったです。oolt cloud 先輩は終盤ついにKOされていまし た。過去二回の旅行にも参加できなかった先輩はことごとく旅行に嫌われているのか と思うと、気の毒でたまりませんでした。到着後、維新ふるさと館で西郷どんの偉大 さを学んだ後、予定を変更して桜島をドライブ。そして夕食は天文館にてしゃぶしゃ ぶ。大量白菜すごかったですね。
 二日目はまず、前夜同じ部屋になった先生とよしぴぃと一緒に桜島を眺めつつ温泉 につかりました。先生がわざわざカメラを風呂場に持ってきていたので、あまり気は 進まなかったものの、よしぴぃと一緒に撮ってもらいました。ただ、この時に不覚に もやらかしてしまいました。「頭隠して尻隠さず」の発展版というか、R−15指定版と いうか、、福岡に戻った飲み会の場で知らされたときには、半端なく恥ずかしい思い をしました。それだけならまだしも、こともあろうかその写真を星ノ介先輩にも見ら れたという事実を帰り道の途中で知らされました…最悪です、もう星ノ介先輩とは目を 合わせることができないかもしれません…先輩、すみません。これからは「尻」も ちゃんと隠します。
 その日の宿泊先は「指宿白水館」。だだっ広い宴会場で夕食をすませた後、部屋に戻っ て全員で飲み直しました。寸劇、おもしろかったです。その後も漫才、一発芸、漫談 など和やかな雰囲気が続く中、またしてもやらかしてしまいました。まさかの「舌禍 事件」。先生、へこませてごめんなさい。そしてフォローしてくださった方々、あり がとうございました。人生の教訓にします。
 三日目は、知覧に移動して特攻平和会館を見学しました。自分よりも年下の方が出陣 の前に残した遺書や手紙を読んでいると、胸にこみ上げてくるものがあると同時に、 二度と戦争を起こしてはならない、ましてや尊い命を無駄にしてはならないというこ とをあらためて強く思いました。
 その後はダッシュで鹿児島駅へ。もはや恒例となったゼミ長N先輩の野での行為も途中 ありました。N先輩の「うん、やったよ」という笑顔の返事がとても印象的でした。人 間何事も経験ですね。
 無事に福岡に着いて、みんなで夕食をすませた後、二泊三日の鹿児島旅行はついに終 焉を迎えました。翌朝、目が覚めると、現実に戻ったことを実感して何となく寂しい 思いになりました。仕方のないことですが、南野ゼミで過ごした日々を忘れることな くもう一年大学生活を頑張ろうと思います。是非来年の春にはOB・OGを含め欧州に進 出しましょう!(笑)

投稿者:みけねこ(法学部3年)

 二泊三日の鹿児島ゼミ旅行がついに終わってしまいました。これで第四期のゼミが終わりかと思うととても寂しいです。旅行はとても楽しく、三日間あっという間に終わった感じがします。
 一日目は朝早くから高速バスで鹿児島に出発しました。安いだけあってかなりの揺れがあり、酔う人が続出していました。自分もそのせいで、駅での黒豚とんかつを逃してしまいました。維新ふるさと館ではやたらと凝った人形や演出で鹿児島や日本の歴史を学ぶことができました。これまで興味がなかった日本史も面白いと思 うようになりました。ただちょっと怖かったですが。その後、桜島や照国神社をま わり、城山観光ホテルに着きました。これまで泊まったことのないようなホテルで、 ほんとにすごかったです。朝の風呂から見える桜島の景色はとてもきれいでした。
 二日目の朝、出発前にN先輩がある人に、「昨日いびきうるさかったよ〜」と言っ てました。前の晩にその人に冗談で「いびきとかしてたらひくよー」とか話していた ので、まさか本当だとは思わずなんか悪いことした感じでした。その日は、黒川洞穴 や吹上浜砂丘、池田湖などを見て指宿白水館に泊まりました。期待の砂むしはひたす ら暑かったです。そして若干値段が高い感じでした。広い宴会場での夕食もおいしく、 すばらしい旅館でした。夜は南野ゼミでは珍しい企画ものでした。家族寸劇や先生の 漫才、他の人の話も面白かったです。ボランチ君のことには触れませんが、そのおか げ(?)で自分は難を逃れました。今後もあるかもしれないので、なんとか来年まで にハトを出せるようしたいです。
 三日目は、まず長崎鼻に行きました。本当にいい天気で、開聞岳がとてもきれいで した。海辺で風が気持ちよかったです。そして、知覧特攻平和会館を見学して帰りま した。しかし、ゆっくり見すぎたのか、先生が途中で寝たからか帰りのバスがとても ぎりぎりで、着いたのは出発の2分前くらいでした。それでもバスの前で写真を撮る のが、このゼミらしいなと思いました。福岡についてからも天神で飲み、旅行は終わ りました。
 全体を通して本当に面白かった旅行だと思います。ドライバーの人たちはお疲れ様 でした。4月からは違うメンバーになりますが、きっとまたいい人たちばっかりで、 こういういい思い出をたくさん作れるんだと思います。みなさんありがとうございま した。これからもよろしくお願いします!

投稿者: snowy (法学部4年)

 最後のゼミ旅行は、名残惜しいような気持ちも入って、とても思い出深いもの になりました。先生、旅行メンバーの皆さん、お世話になりました。運転手の方々 は特にお疲れのことだったと思います。ありがとうございました。そして、旅行幹 事の皆様、本当に楽しい旅行をありがとうございました。
 さて、3日間の行程を詳述することはしませんが、まず1日目に行った「ふるさ と記念館」で、島津斉彬にやられました。あんなに画期的なヒトがいたとは知らず (熊飼ってたらしいですね。)嬉しい発見でした。記念館にあったクイズ・コー ナーのモニターは、何と言うか、かなり面白かったです。ね、PTAさん!
 2日目はなぜかあまり記憶にないのですが、イッシーだけはどうしようかと思い ました。白水館は素晴らしく、今まで入った温泉の中で一番大きくて、子供っぽい とは思いましたが、大変わくわくしました。ひらめさんとありーごさんの温泉劇場を見逃 したことだけが心残りです。
 個人的には最も印象深かったのが3日目です。長崎鼻では、今年初の海と、男性 陣の登りっぷりを楽しみました。その後知覧特攻平和会館に行きましたが、特攻隊 隊員には地元の古賀市出身の方もいらっしゃったようで、今までより親身になって 考えることが出来ました。本当に遺書なども心に残るものばかりで、後日必ず弟た ちにも行かせようと決意しました。
 簡単に書きましたが、大変有意義で楽しい旅行でした。このゼミでは卒業しても 付き合いたい仲間にたくさん会えてよかったと思います。ありがとうございまし た。

投稿者: supernova (法学部4年)

 今回の鹿児島旅行は卒業前の最後のゼミ旅行ということでしたが、そのなかでも特に印象深かったことについて書いてみたいと思います。

 まず一日目は、桜島一周。今回の旅行で一番楽しみにしていたのが桜島でした。天気がよかったこともあり、きれいに一望することができましたが、船で直接車をフェ リーに乗せて島に渡るとは思っていなかったので、桜島を車で一周できてとても気持ちよかったです。その後城山観光ホテルに泊まりましたが、ここが何とも豪華で、これぞ本物のホテルという感じでした。朝は、朝風呂に入りながら日の出をバックに桜島を眺めるという絶景も味わうことができました。
 次は二日目、まずは吹上浜という日本三大砂丘(?)の一つという砂浜を目指して行きました。到着した砂浜にはやたらと「怪しい人に注意」「不審船に注意」などの看板が立てられていて異様な雰囲気でした。何でも前にここで北朝鮮に拉致された人がいたとか。せっかくのビーチにあのような看板を立てなければいけないことが、景観を何よりも重視する自分としては、ちょっぴり悲しかったです。その後はかの有名なイッシーが出没するという池田湖へ。とりあえず何もコメントできません。湖のほと りにひっそり佇むイッシーの模型の後ろ姿がやけにむなしく感じられました。そして、その日泊まる白水館へ。ここもまたモダンな和の佇まいというべきか、とりあえず美しかったです。ここでの楽しみもやはりお風呂。まず千円を払い砂蒸し風呂へ。 砂はぽかぽか温かかったですが、いかんせん砂が重くて苦しい苦しい・・・。砂蒸し中の記念写真と称して、一枚千円で売りつけるおばちゃんの商魂たくましさだけが心に残りました。夕食は宴会場を貸し切っての宴。ついついテンションが上がってしまい、自分の笑いのハードルは下がってしまい、小倉ライチ君の汚れトークで不覚にも腹がよじれるほど笑い転げてしまいました。いやーでも楽しかった。その後は、みんなで一部屋に集まり団らん。・・・のはずが何故か寸劇をやらせられるハメに。10分でネタ合わせをさせられ、緊張でグダグダの小コントをお見せしてしまいました。 お笑い好きの自分としては、とても悔いが残る初舞台となりました。
 最終日は薩摩半島最南端の長崎鼻に向かいました。ここの岬は隆起した岩が転々と海から顔を出しており、ずいぶん先端のほうまで海をわたっていく事が出来ました。すぐ横にそびえ立つ薩摩富士もとてもきれいでした。その後は知覧特攻記念館で歴史のお勉強を。やはり同い年ぐらいの人たちの話ということで、しんみりとなっていたところに。号泣しながら、ぶつぶつお経を唱えて歩いてくるおばちゃんが。そのおば ちゃんが一言。「私の後ろに10人ぐらいついてきているの。」こんなことを言い出 すもんだからさ大変。その後自分はすっかりお勉強どころではなくなりました。そしてこの記念館を出て帰る車中は、予想通りお通夜のようなしんみり具合でした。記念館でのんびりしてしまったせいもあり、帰りはバスに間に合わない気配が。バタバタで出発数分前に何とかバスに乗り込みました。最後までうちのゼミらしいな〜と思い ました。

 今回のゼミ旅行は正直どんな感じになるかちょっと不安な面もありましたが、旅行幹事を含め、後輩の三年生たちが最後までいろいろと気を配ってくれたおかげで、とても楽しい旅行となりました。ほんとうにありがとうございました。

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法学部卒業式(学位記授与式)・卒業祝賀会・南野ゼミ追いコンパ(2007年3月26日)

 

 

 

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