九州大学法学部 2007年度後期

憲法 I (統治機構論) 前半

聴講者による講義風景リポート集

その日その日の講義を聴講して感じたことなどを自由に書き、南野までメールで送ってください。その日の講義がどのようなものであったか、その風景もあわせて描写されているととても嬉しいです。より良い講義の実現のため、大いに参考にします。

 このページには、本講義の聴講者から寄せられた「講義風景リポート」を掲載しています。原則として、南野宛にメールで寄せられたリポートをそのまま掲載するつもりですが、明らかな誤字・脱字等については適宜訂正する場合があります。また Web 上での公開にふさわしくないと南野が判断した場合には、掲載しないこともあります。なお、後者の場合には、リポート送付者に対して南野からメールでその旨を連絡します。

 リポートの送付(投稿)は本名でもペンネームでも構いませんが、本名とペンネームの二重使用やペンネームの中途変更、さらに他人のペンネームと同じものもしくは酷似したものの使用は避けてください。学部・学年などの情報も記載してください。なお、個々のリポートに対して南野が応答することは出来ませんが、必要に応じて、講義の場でコメントすることがあります。

 あらためて言うまでもなく、リポートの送付者が特定できた場合でも、その内容が投稿者の成績評価に影響を及ぼすことはありません。

最終更新:2008年3月14日

 

 

 

第1回(2007年10月5日・金) 

投稿者1:更夜(法学部1年)   #001 

 大変ためになるガイダンスでした。真剣に取り組ませていただきます。噂というのが気になりましたが...。

投稿者2:アレ?(法学部1年) 

 高校までの授業では、工夫してノートをとるということをしてこなかったので、この授業で「ノートのとり方」を身に付けたい。

投稿者3:(法学部1年) 

 90分という時間があっという間に終わったと思うほど、眠気も無く先生の話に惹きつけられました。

投稿者4:マーク(法学部1年) 

 初めての憲法の講義…友達から去年は半分以上単位落としたと聞いて少し不安でした。しかし授業が始まって先生の話を聞いているうちにその不安は消えてなんか楽しそうだなぁと思いました。私は今司法試験に向けて予備校本で勉強しているのですが先生がまずは何らかの基本書を買って読んだ方が良いとおっしゃったので少し素直に受け止め基本書を読みたいと思います。次から本講義に入るので楽しみです。

投稿者5:ホワイトサンダー(法学部1年)   #005 

 ガイダンスを聞いて、4月当初に持っていたやる気が少し復活した気がします。今後1年間何事もなく先生の憲法の講義を受けられることを楽しみにしています。

投稿者6:齊藤 円(法学部1年) 

 聞いていて楽しかったです。90分があっという間に過ぎてしまいました。

投稿者7:モジモジ(法学部1年) 

 本当に聞き入ってしまいました。これからの1年、いいえ、大学生活は、いかに頭を鍛えられるかをモットーに過ごしていこうと思いました。次回からの講義が待ちどおしいです。

投稿者8:ゆう(法学部1年) 

 金曜4限の後先生と会って話をしている時にリポートを強制されたので投稿させてもらいます。講義は先生のしゃべりが上手くて退屈することなく受けることができました。この講義で自主的に勉強する習慣を身につけたいと思います。次回からの講義も面白い話に期待してます。

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第2回(2007年10月12日・金)

投稿者1:あふひ(法学部1年) 

 今日が本格的な始まりでしたが、期待以上にやる気が引き出される講義でした。ここまで自分が法学部生であることを意識したのは、大学生になって初めてかもしれません。憲法とは何か、という難しい内容でしたが、先生の話には具体性があり非常に理解しやすかったです。また、ナンバリング・ラベリングがされていることから、レジュメや板書がなくても内容を把握しながらノートを取れました。3限なので少々眠くても、頑張ろうと思える講義です。毎週金曜日の3限目が大学生活の楽しみのひとつになりそうです。

投稿者2:アレ?(法学部1年)   #010 

 今日の講義内容は抽象的で難しかった。しっかりと復習したい。

投稿者3:更夜(法学部1年) 

 表面的に解釈するのではなく、歴史的側面から判断しなければならないという奥深さを感じました。

投稿者4:ほうく(法学部1年) 

 今日は憲法とは何かという極めて抽象的な内容でしたが、先生の周辺から中心へと展開される説明が理解の助けになりました。言い換えれば「まわりくどい」説明ですが自分にはピッタリでした。
 これからもよろしくお願いします。

投稿者5:光枝(法学部1年) 

 憲法とは何かという非常に抽象度の高い内容で難しかったです。形式的意義→実質的意義 の順番で話されたほうがもう少し掴みやすかったかもしれません。でも興味深く面白かったです。

投稿者6:Y内(法学部2年) 

 今回は「憲法とは何か」という抽象的なテーマを扱った講義でした。抽象的な話でしたが、先生が具体例をくどいほど出して説明して下さったので、大変分かりやすかったです。
 しかし、特定の教授を「儲けすぎだ」という理由で批判したり、ロースクールを国家的な詐欺と切り捨てた発言はいささかヒートアップしすぎではないか、と感じました(笑)

投稿者7:いき(法学部1年)   #015 

 講義を受けてみて、専門の先生方は話し上手な先生たちばかりだと思いました。眠くなる話し方の先生がいなくて本当によかったです。やる気が出ました。ただ、ノートをとるのがかなり難しかったです。一体どこを書いていいのかわからないところもありました。これから慣れていきたいと思います。また、今回かろうじてまともなノートをとれたのは、夏休みに少しだけ基本書を読んでいたからだと思います。南野先生の講義形式においては予習もかなり重要なのだと個人的には感じました。講義の雰囲気はジョークも混じっていて楽しめました。

投稿者8:100人目の仲間(法学部1年) 

 今日の講義で、僕の中の「憲法=日本国憲法」という公式は成り立たなくなってしまいました…。国家という抽象的な存在を保障するために憲法があるのだという、今までの僕にはなかった新しい考え方を学ぶことができました! まだ2回しか受けていませんが、これまでの講義と比べて南野先生の講義は雰囲気が良いと思いますし、実際周りの友達の評判も高いです。越年科目ですが、来年の前期まで頑張れそうな気がします!あと、今日ようやく憲法の教科書(樋口先生のもの)を手に入れることができたので、早く読破したいと思います。

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第3回(2007年10月19日・金)

投稿者1:ミエ(法学部2年) 

 今回は主に今話題となっている憲法改正論議を考える日でした。
 前回の講義で勉強したそもそも憲法とはなんぞやということを踏まえた上での今回の補足説明は、憲法がなんたるかをよりよく理解するための手掛かりとなりました。
 また、九州大学法学部生として、新聞を読んだり海外にいったり世間を知ることの必要性を感じました。
 次回は色んな意味でドキドキ☆ヨーロッパ一周男二人旅編!をお聞かせください。

投稿者2:カーネル・サンダース(法学部2年) 

 今日は前回の補足ということで最近の改憲論についての講義が主でした。他にも新聞や海外旅行など、何か自分のためになることについての話も聞きました。一回の講義の内容がとても充実しているので眠くても、気合い入れて受けるべきだと思いました。

投稿者3:ほうく(法学部1年) 

 今日は前回の補足としての改憲論が中心の講義でした。前回よりも更に結論がなかなか見えにくい展開でした。しかし、話がぐるぐると回ってもいつの間にか元のラインに戻っているのがすごいと思いました。先生の予告通り後半の「憲法学とは何か」の内容は理解しにくかったですが、じっくりと復習をして次回に臨みたいです。

投稿者4:こうへぃ(法学部2年)   #020 

 せっかくの公開スペースですので、今日は、通常のリポートとは趣きを異にした「受講者間の情報共有」のための投稿をさせていただきます。
 今回の講義で、長谷部教授流の"立憲主義"と"穏和な平和主義"との関係が話題に上りましたが、興味をもった人は、ちくま新書から出ている長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』(筑摩書房、2004)を読んでみるといいんじゃないかと思います。
 さらに、長谷部教授が日本記者クラブで行われたスピーチの速記録(下記URL参照)も同書とほぼ同趣旨の内容になっています。
 こっちの方はタダで手軽に読めるんで、まずはこちらを読んでみるのもいいと思います。 
 http://www.jnpc.or.jp/cgi-bin/pb/article.php?id=563 

投稿者5:ピロ(法学部3年) 

 憲法に理想を挙げるべきでないというところで、ツッコミ入れようと張り切ってたら即九条にも言及されてがっかりでした(´・ω・`)(笑)
 とはいえ憲法は理想ばかりうたっているような気もします。公共の福祉で切るラインがなんとか現状と均衡を保たせているという印象です(´ー`)
 憲法とはそんなものなんでしょうかねー比較法やってないのでよくわかりませんが。
 超硬性なためにある種神格化したような法律なのかもしれませんね。
 比較法やりたくなりました。

投稿者6:100人目の仲間(法学部1年) 

 僕は自他共に認める保守的な人間です…。いわゆる日本の伝統というものに憧れを感じ、安倍内閣の「美しい国」づくりも支持していました(改憲については反対でしたが…)。そしてまた、それが正しいと信じていました。そんな性格ですから、革新的な発言に対してこれまでは反発心を持って聞いてしまっていたのです。しかし、今日の講義を終えて、これまでの自分の態度を反省させられました。「憲法」の本来の役割をふまえた南野先生の話は非常にわかりやすく、「憲法は特定の価値観を押し付けないもの」「理想のないことが理想」という言葉がとても印象に残りました。また、「憲法は国家に対する命令である」という観点は自分にとって初めてのものでした。古き善き日本に対する自分の思いは変わりませんが、それは自分の中だけの信念としておこうと思うことができました。

投稿者7:六角(法学部1年) 

 補足で触れられた憲法改正に関する内容が、タイムリーな話題でもあったので特に関心を持って聴けました。
 憲法の本質=「国の力を制御する事」、憲法の理想=「理想が無いことが理想」という内容には心底成程と思います。憲法改正についてもっと考えてみようという気になりました。
 後半の最高法規に関する内容も、改めて考えれば成程そうだなぁ…と思いました。「成程」がたくさんあった講義でした!

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第4回(2007年10月26日・金)

投稿者1:光枝(法学部1年) 

 今日は話が前後してて何が話の主題かよく分かりませんでした笑。かろうじて自分なりにまとめてはみましたが。 抽象度高いときついですね。

投稿者2:アレ?(法学部1年)   #025 

 今回の授業はポイントがわかりにくかった。

投稿者3:黒木(法学部1年) 

 今回の講義は、開始前に先生に話しかけられリポート提出を約束させられていたせいか(笑)、集中して受けることが出来た。そのためか内容も概ね理解できたと思う。途中、話題の錯綜かと思える部分があったが具体例を出していただけだったので違和感を感じずに受けられた。
 私の席から見渡す限り寝ている人は一割程度、他の講義と比べてやはり人気のある講義であった。噂というのが気にはなるが私自身もこの講義が楽しみである。

投稿者4:城戸(法学部1年) 

 今回の講義は話しの目的がわかりにくいというか、目的からずれてるかな、と思うことがありました。しかし、話し自体は面白いので、今後が楽しみです。

投稿者5:あふひ(法学部1年) 

 憲法学の対象として判例の話がありましたが、そこで出てきた有権解釈の話は衝撃的でした。最高裁判決が後に実定法として通用するようになるというのは、法ありきの社会に矛盾するように感じるのですが…そういうことが通ってしまうのは、やはり机上の理論と現実にはズレがあるということを示しているのだろうと思いつつ、何だか納得いきません(苦笑)

投稿者6:モジモジ(法学部1年) 

 今回は「憲法学の対象」の続きから始まりました。個人的に今回の講義で感じたのは、外国の法律との比較は重要なのではということです。これにより、日本国憲法の特徴がとらえやすかったと思います。しかし、形式的効力の差の話については、普段は意識しないため、最初聞いたときは、何を言っているんだ?的な感じでしたが、改めて聞くと、少しはわかったかなという気もします。これから幾度もこのような状態になることがあると思いますが、めげずにじっくり考えるよう心がけたいです!これからの講義も頑張って受けていきたいです!

投稿者7:マーク(法学部1年)   #030 

 今回の講義は少々抽象度が高く眠くなるときもありましたが先生の話は全般的におもしろくひきつけられます。今後ともぜひ様々な話を交えながら講義を進めて欲しいです。

投稿者8:(法学部1年) 

 今回の授業は難しいと感じましたが、それを差し引いても要点を押さえれない自分の力に愕然としました。そんな中で『有権解釈』のところが判決の例とゴチャゴチャになってよく意味が掴めなかったので、もう一度簡単に説明して頂けるとありがたいです。
 あと雑談(?)は眠気を覚ますにはいい方法だと思いますが、突然入ってくると授業の内容が掴みにくくなるので、話が一段落ついたところでした方がいいのではないかと思います。

投稿者9:いき(法学部1年) 

 今回は、講義前にたまたま友達がもってきた新聞を読んでいると、南野先生がわざわざ足を運んできて声をかけてくださった。一方的な講義形式に満足せず、常に生徒と同じ目線で身近なコミュニケーションをとろうとする南野先生の心意気が垣間見えた。

 【追伸】 自分は9条の問題について非常に興味があるので、それについての講義を楽しみにしています。お酒の飲みすぎにはご注意下さい(笑)。

投稿者10:Y内(法学部2年) 

 今回の講義で印象に残ったのは憲法学における「判決」の話でした。
 『現代的論点』と『岩波6』を売るためにこの話をしたのではないか、と感じたのは僕だけではないでしょう(笑)。
 とはいえ、「なぜ裁判所の解釈が妥当なのか」、「正しい解釈などあるか」、「解釈は自由か」…等の法解釈の問題は原理的で非常に面白いと思いました。上の本を読んで、反論を考えてみたいです。
 P.S. 「憲法学は富士山の頂上から樹海に迷いに行くようなものだ」という発言は今から憲法を学ぼうと張り切る学生のやる気をそぐ名言でした。僕は憲法学者にはなるまいと思いました。

投稿者11:上月(法学部1年) 

 今回の講義は内容的に少し複雑で、正直集中力が切れてしまいました。特に実質的な意味の憲法のところのくだりが煩雑な感じがしました。

投稿者12:松本(法学部1年)   #035 

 授業の最後のほうの『憲法学の方法』の部分は、先生が伝えたいことがわかりづらかったです。他の部分では先生の伝えたいことが途中からはっきり見えてくるのですが、今回の部分は先生がわかりづらいと言っていただけあって、全然見えてこず、結局理解できませんでした。

投稿者13:キイロトリ(法学部1年) 

 今日サニーで偶然先生を見かけて挨拶したら、講義風景リポート送って!って頼まれてしまいましたので、仕方なく(笑)初投稿いたします。今回の講義は、最初前回の補足から入られたのですが、いつもと違ってナンバリングが不明確だったと感じました。どれに続く○番なんだ?という感じに…。そのためノートを取るのが少し困難でしたが、友人とノートを比べて足りないところや疑問点を話せたので良かったかなとも思います。来週の講義も楽しみにしています。

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第5回(2007年11月2日・金)

投稿者1:光枝(法学部1年) 

 憲法学の方法について、ということでしたが、最後にまとめもあり理解しやすかったです。これは質問になるかもしれませんが、憲法学の方法として批判的峻別論という形式が一般的にはとられているということでしょうか。

投稿者2:中村(法学部1年) 

 今日の講義で、樋口氏の批判的峻別論についてマッドサイエンティストを例に説明してもらいましたが、少し分かりにくかったので、もう少し分かりやすい例えにしてもらいたかったです。"噛み砕いて"説明してもらった部分は、後から自分でその論文自体を読むなどして調べなおす必要があるな、と感じました。

投稿者3:八束 義禰(法学部4年) 

 久々に先生の講義を拝聴したので、ついでに風景リポートを書こうかなと思います。
 先生が変わるとここまで講義スタイルが変わるものなのかーというのが正直な感想です。版書も心なしか多いような…ラテン語やらドイツ語やらあったせいでしょうか?
 今日の講義は、「『認識』と『評価』は異なるもので、自分の『評価』を『認識』の結果だとしてはいけない」という風(たぶん)に先生がまとめておられたと思います。「憲法学の方法」と講義題目は銘打たれていたようですが、なにやら法理学(法哲学)めいた話のオンパレードで、なかなかややこしいものがありました。しかしまあ、改めて基礎法学の大切さを学んだ、としておいて、自らの励みにしておきます。
 次回から憲法史、そして象徴天皇制と続くみたいなので、また聞きにいきたいと思います。次回も今回のような、脱線あり、笑いありの講義になれば(生徒的には)幸いです笑

投稿者4:名前もしくはペンネームと学年を南野までお知らせください!   #040 

 今日の授業で先生が話された「認識と評価」、「批判的峻別論」は非常に興味深いものでした。「認識と評価」は少しまとめにくく、肝心な所がよく分からなかったです。しかし、興味は法制史の内容が多かった「認識と評価」の方によりありました。「事実が命題に対して非常に強い影響力を持つが、その逆は無い」というのは非常に実学的だなと感じ、「法学は実学である。」、「事実命題」などの言葉が印象に残りました。次回の講義は法政史関連とのことなので、非常に楽しみにしています。

投稿者5:(法学部2年) 

 今回は前回の復習を詳しくしていただいたので、非常に助かりました。
 『命題と事実』の関係、記述命題と命令命題の違い、についての話はふと、気付かされるものがありました。
 次回の講義も楽しみにしています。

投稿者6:Y内(法学部2年) 

 今日は「認識と評価」「批判的峻別論」がテーマでした。
 講義内容は、ローマ法学に始まり、ケルゼンの純粋法学、宮澤先生の『法律学における学説』を経て、樋口先生の批判的峻別論に至るという構成でした。この一連の流れは、講義のストーリー性を感じさせるとともに、エキサイティングな内容を伴うものでした。先生はよく準備をなさっているなと思いました。
 ところで、「1.法学と価値」において、「実定法は特定の価値観を採用しているのだ」と教わりました。
 だとすれば、法学において、法を認識する際に、純粋法学の主張するような没価値的な認識を行うことは果たして可能なのでしょうか。
 対象となる法が一定の価値観に依拠している以上、法学はscientiaと異なるし、仮に、価値判断を一切しない認識(sein)ができたとしても、それは中身を伴わない形式的・観念的なものになってしまい、実学・技術としての役割を果たさない(社会的に無意味)のではないのでしょうか。そういう意味で、認識と評価の区別は重要ではあるものの、完全に峻別はできないのかなぁ、と思いました。
 混乱してきたので、とりあえず論文を読んで、東大生に追い付きたいと思います(笑)

投稿者7:π(法学部1年) 

 今回の授業であった批判的峻別論についてですが、憲法学の舞台ではどのようなつかわれ方がされるのかがよく分かりませんでした。条文の認識に評価としての責任をもつべきだということでしょうか?

投稿者8:ほうく(法学部1年) 

 今日は認識と評価の話でした。この言葉については、である・すべき、客観と主観、存在と当為というように多くの言い換えを提示されることによって理解度が深まりました。そしてこれが科学と法律学や科学と思想の違いにつながることも、事実と命令という言い替えによって上手く頭に入ったと思います。解釈については、自分もやはり法律条文と正反対の「正しい」解釈は認めるべきではないと思いました。法律を適用する際に解釈が必要なことから解釈の枠が存在するのは仕方がないですが、条文を生かすために客観性を最大限持たせることが必要だと思います。

投稿者9:花太郎(法学部1年)   #045

 認識と評価、非常に興味深かったです。「自分の評価をあたかも認識のように語る」ことが日常茶飯事になっている世の中で、批判的な目を持つことの重要性を改めて感じました。般教の心理学の授業で、「結局自分がわかることは、自分が偏見を持っているということだけじゃないか」という話を聞きました。それも、認識と評価の話につながっていると思います。(評価か認識かを考察する時点で主観が入るという点で)
 これからも先生の授業を鵜呑みにしつつ批判の目を持ったりと、臨機応変に受けたいと思います。笑

投稿者10:永野(聴講生) 

 私は聴講生として九大の先生の講義を受講できますことを、大変ありがたく思っております。人間社会を有意義に生きる為に、最高法規である憲法の学習をすることは大切だと思います。憲法の解釈は時代により人により、微妙に違いが見られます。南野先生は、現代社会にふさわしい解釈をしていらっしゃると感じております。今後の授業も楽しみにしています。様々な角度から多角的に学習したいと思っております。

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第6回(2007年11月9日・金)

投稿者1:π(法学部1年) 

 本日の講義は歴史好きの私にはとても面白いものでした。ところでモンテスキューは三権分立とは言わず、二つの権力が一箇所に集まらないようにするべきだと言っているとのことでした。そこで質問なのですが、それはモンテスキューが、例えば台湾の憲法では五権分立が原則であるように、権力を三種類だと想定していなかったということでしょうか。また、もう一つ質問ですが、憲法の語義が変遷するなかで、近代から現代にかけてその語義が変わったと思われるところもあるのでしょうか。(これは現代と呼ばれる時代が終らないと評価できないと思いますが。)

投稿者2:関西人(法学部1年) 

 メーリングリストをスルーされる悲しさはよくわかるので(笑)、初めてですが投稿します。
 今日の講義は歴史中心で先生は1番退屈っておっしゃっていたけど、私は世界史選択だったので相当楽しかったです。来週は第二次世界大戦に入るとのことなので、近代立憲主義がどのようにファシズムに転換して行ったのか?ということに注目して聞きたいと思います。

投稿者3:須田(法学部1年) 

 今日午後8時ごろに六本松で先生に偶然お会いした者です。約束どおりリポートを書きます。
 今日の講義は憲法の歴史についてでした。私は歴史に対して苦手意識をもっているので不安でしたが、90分間楽しんで聴くことができました。周囲もみんな集中して聞いているようでした。
 年代などの数字は集中していても聞き取るのがなかなか難しいので、今回のように年代に関しては黒板に書いていただけると大変助かります。
 余談ですが、今日の政治動態分析入門と民法Tのそれぞれの講義で憲法に関連する話題がでてきたので、やはり法を学ぶ上で憲法をしっかり勉強することは重要なのだと改めて感じました。

投稿者4:シュン(法学部1年)   #050 

 初めて投稿します。これまで投稿しようと思うことは幾度もありましたが、みなさんのリポートが素晴らしいものばかりなので、自分の拙い文章が掲載されてしまうことに気が引けて、断念しておりました。しかし今回、勇気を出して投稿してみます。
 今日の講義は、憲法の歴史についてでした。私は、もともと歴史が好きなので、内容はとても興味深く、そして面白く感じました。“憲法”という言葉が持つ意味、時代による変化…言葉は常に一定の意味を保有しているわけではないと、改めて感じました。
 毎週、先生の巧みな話術に感銘を受けております(笑)。
これからも、話に聴き入るだけではなく、ポイントを捉えながら講義に参加したいと思います。

投稿者5:ほうく(法学部1年) 

 今日は憲法の歴史の話でした。「憲法」という言葉の変化を考えた今日の講義で、第一回目の講義の理解が深まりました。形式的意味においては、憲法という名をもつことにより十七条憲法も合衆国憲法も同じであるが、実質的意味においては倫理や規則を定めるなど支配者の統治する手段という存在から国の根本構造を規定するという存在に変化しているというように、形式と実質の区別には意味があり、とても重要であると再認識できました。

投稿者6:いき(法学部1年) 

 先日のMLで回った南野先生とのお食事に参加しました!
 焼き肉でした。うんまぃお肉でした。また、焼酎で壱岐があったのは嬉しかったです。しかも、南野先生がそれを頼んで下さいました!!もちろん抜群においしかったそうです。
 少人数でしたが、自分のクラス以外の人とも交流でき、とても盛り上がりました!終始楽しい雰囲気でドキッとするようなこともありました(笑)。特に大学の事情についてのお話が最高に面白く、ためになりました。
 今回来れなかった方は次の機会には是非来てみて下さい!
 あ、講義について書いてない…ま、講義のほうは他の方にまかせます。とにかく、普段の講義とは一味違う雰囲気が味わえました。
 南野先生ありがとうございました。

投稿者7:花太郎(法学部1年) 

 先生の話は歴史なのに歴史の話じゃないようなテンポでした。自分の意見を学生側に押し付けようとしないいつもの授業スタイルが、歴史の話であっても感じられました。
 学校の外で話すときも、人の話に耳を傾けつつ、若干好き放題話しておられましたが、そういう自由なところがいいです(笑)。

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第7回(2007年11月16日・金)

投稿者1:★syk★(法学部3年)

 約1年ぶりに書かせて頂きます。7回目にしてやっと書きます、すぃません…(笑)
 前回休んでいた間に、結構進んでたみたぃで若干焦り、更に、取ってなかった日本史のよぅな歴史の内容にかなり戸惑ぃました。。
 しかし、そこは先生の巧みな話術で(笑)、なんとか90分付いて行けました。
 時間はなかなかありませんが、長谷部論文、法窓夜話、読んでみたぃと思ぃます。

投稿者2:π(法学部1年)   #055 

 今回の授業は日本が明治期に憲法を取り入れた時期の話がメインでした。私も明治期の知識人は先見性と行動力において素晴らしいものを持っていたのだとつくづく感服させられます。私はあまり日本近代史に詳しくないのですが、福沢諭吉や西周らのおかげで現在このように勉強できるのだと感じます。この頃の知識人は本当に日本のことを深く考えていたのだと思います。だから伊藤博文のことも大目に見てくださいね。

投稿者3:シュン(法学部1年) 

 今回の講義は、私が日本史の中で苦手としていた明治初期の話でした。それにもかかわらず、最初から最後まで、話に聞き入ってしまいました(笑)。福沢諭吉や加藤弘之らと伊藤博文に対する先生の思い(?)の差が気になりましたが…。伊藤博文が示した起草方針7ヵ条の一つ、“国体に基づいて起草する”―。当時はキリスト教に代わるものが、天皇しかなかったということですが…。では現代の日本人は、何によって一つにまとまっているのか、いや、そもそも一つになれているのか…と、物思いに耽ってしまいました!!(笑)

投稿者4:島根のおじ様(法学部1年) 

 放課後、情報サロンの近くでお会いした者です。約束通り、レポート書きます。今回の講義も歴史の話でした。私は法学部生でありながら歴史はあまり好きではないので、歴史に関する講義にはあまり興味はありませんでした。しかし、今回の先生の講義を聞いて、法を学ぶ上でやはり歴史は重要だなということを再認識しました。

投稿者5:みかん(法学部1年) 

 今回の授業は、日本の憲法の歴史についてでした。全く覚えられそうにないですが、憲法が大変な苦労と努力によりできたものなんだとわかりました。前に、今でも立憲的意味における憲法がない国は多くあると先生はおっしゃっていましたが、そう考えると今日本に憲法があることはすごいことだと思います。これから、どのように大日本帝国憲法が守られ、日本国憲法が作られたかというところを楽しみにしています。

投稿者6:光枝(法学部1年) 

 とにもかくにも諭吉さんはすごい!と思いました。単身で海外にドン!と乗り込んだようなものなのに、聞きなれない単語をそれでも結構正確に聞きとってカタカナに直してるあたりは、情熱を感じます。
 「法律の留保」についてですが、旧憲法に「法律の範囲内で」的な記述が一体どれくらいあるのかと、数えてみました。全76条中じつに28個も…! 多少寝ぼけながら数えたので合ってはいないと思うんですけど、それにしても多いなあと感じました。

投稿者7:パンで句点(法学部1年)   #060

 私は高校時代日本史を勉強していたので、法整備における歴史的変遷というのにも非常に興味を持っております。歴史というのは勉強すればするほど面白いのに、興味が無いという人が多いのは残念です。是非歴史の楽しさを知ってほしいと思います。先生の授業は面白いと評判なのに、午後の授業であるせいか、ついつい寝てしまうことが多く、非常に勿体無いと思っています。先生から絡まれたのを契機に、今後の授業はしっかり目を開けていたいと思います。ところで授業とは関係ないですが、この前、憲法に通信の秘密が規定されていると知りました。それならば故小渕首相は、何故通信傍受法を成立させようとしたのですか。明らかに違憲ですよね。どうしても気になったので質問させていただきました。

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第8回(2007年11月30日・金)

投稿者1:八束義禰(法学部4年) 

 学食にて先生が落ち込んでおりました。今回の報告リポート0人ということで・・・。軽くすねてました。皆さん、がんばりましょう(笑)
 まあ、笑い事でない話で、リポートを書くという作業は当然復習にもなります。単位に完全に結びつくかどうかは私たち次第ですが、書いて損あるものではないと思います。

 さてさて。表裏びっしり書かれたレジュメ(資料)・・・かつて先生からこれほどの学恩を受けたことがあるでしょうか・・・?笑
 とまあ、今のは冗談ですが、今回は美濃部・上杉(穂積)論争が聴けて本当によかったと思います。先生は一次史料と向き合っての精密な論述であって、以下に述べる私の思うところはえてして二次資料に依存していますゆえ、おそらく異論があってしかるべきかとは思います。しかし、天皇制を語る上で重要なので、少しばかり述べさせてください。
 そもそも、神権学派と美濃部学派の差異はどこにあるのか?天皇が「最高」の「権力者」であることは両説ともに一致しているんでしょうか?とりあえず結論から言えば、私のなかでは両説は「権威」と「権力」との秩序関係の理解が違うのだと思っています。
 神権学派では、天皇は最高権力者ではありますが、彼自体「権威」ではありません。彼の「権威」は「皇祖皇宗」なるものによって正当化されていたといえます。
 一方、美濃部が唱えた天皇機関説とは、「法」のもとに「国家」があり、天皇とはその「国家」の、「最高」ではあるがひとつの「機関」であるというものであると私は理解しています。美濃部説においては先述の「皇祖皇宗」などいうものは権力の正当性を担保するものではありえないでしょう。
 両説のどちらがより帝国憲法に接近しているかは、私としては、前者のような気がしてなりません。ただ、これは先生が言ったように、前者は少数説であったのに、半ば暴力的な結末によって正統学説の地位を得ました。そのことは当然大いに問題があると思います。当時の近世の「権威」―「権力」の秩序が、美濃部氏が述べるように、完全に西欧のそれと同質のものであったのか、私には少し疑問が生ずるのであります。

投稿者2:ボルケット(法学部1年) 

 短いですが講義の感想を書きます。今回は、内容が少し難しかったです。ノートを取りにくくて大変でした。先輩のようにすごいリポートが書けないのは悲しいところですが、なるべく先生の講義ペースについていけるようにしたいので、少しでも理解していけるよう復習をがんばりたいと思います。
 先生の講義は大好きです。明日の講義も楽しみにしていますね(^0^)!それでは。

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第9回(2007年12月7日・金)

投稿者1:Y内(法学部2年) 

 ようやく「憲法の歴史」が終わり、わずかばかりの達成感を感じております。
 今日は雨が降っていて、自主休講も考えたのですが、講義に出て本当によかったです(笑)。
 最近の若者は歴史の話を好まないそうですが、僕もその例に漏れることなく(笑)、日本史が苦手です。しかし、講義の4回分も歴史に費やすということは、それほど先生が憲法学において歴史を重要視しているということなのであるから、先生を尊敬している私としては何とか喰らいついていこうと思いました(笑)。頑張って復習しようと思います。
 ところで、今回の日本国憲法制定の過程の話は、以前NHKの特集で見て以来、例外的に(笑)好きな分野なので、楽しく聴くことが出来ました。日本政府の驚き、困惑が伝わってきて非常に面白かったです。個人的には9条1項と2項の入れ換えや「前項の目的を〜」の一文を加える(芦田修正)等の過程は今の9条論を語る上でもたいへん参考になり、アツいと思います(笑)
 P.S. 結局、主権の移行を説明する宮澤先生の八月革命説には触れませんでしたが、憲法の存在を前提とする現代社会でその憲法の正当性を問うことは、おしつけ憲法論と同じく、実益がない議論であるということなのでしょうか。

投稿者2:ほうく(法学部1年) 

 今日は憲法の歴史の最後ということで日本国憲法の制定過程の話でした。
 天皇制の維持を最も考えていた中で「この憲法を受け入れることが天皇の安全を保障する唯一の道」と脅されたら、やはり憲法を受け入れるしかなかったと思いました。
 また、押しつけ憲法について考える際に、誰から誰にという視点で見た場合は明治憲法も押しつけではないかということにはなるほどその通りだと納得しました。
 次回は比較の手法で特色を考えていくということで、他の憲法の話などまた楽しみにしております。

投稿者3:π(法学部1年)   #065  

 今回の講義は日本国憲法の成立過程でした。新憲法は国民からすると押し付けられたものでは無いと私も思います。講義の前半で、憲法研究会などの民間団体の草案がマッカーサー草案に影響を与えたと言われましたが、そのことからもそれは示されているのではないでしょうか。ただ私自身は国民が改めて憲法について考えることは重要だと思います。その過程で押し付け議論を通して憲法成立の経緯を確認することは、国民には良い機会なのだと考えています。

投稿者4:モジモジ(法学部1年) 

 講義風景リポート、久しぶりに書くような気がします。ここ数回は、憲法の歴史についてでした。私達は憲法制定時、当然影も形もなく、当時の状況は肌で感じられないため全くわからず、文章、資料といったもので学ぶしかありません。しかし私は、そのようなもので学ぶことは思っている以上に難しく、それがまた歴史の難しさだと思います。GHQと政府の駆け引き。一見すると単純ですが、よくよく見てみると非常に複雑な関係が見えてくる…歴史とはこのようなものなのか!?と講義を聞きながら思いました。

投稿者5:関西人(法学部1年) 

 今日は憲法制定の過程の歴史についての講義でしたが、その草案を作成する過程中にいろいろなドラマがあり、それゆえに後に議論を呼んでいる、といったような内容で非常に興味深かったです。
 先生もテンションが上がっていて所々カミカミだったのがまたおもしろかったです(笑)
 大日本帝国憲法の下でも大正デモクラシーのような近代立憲的な政治活動が行われていたことを考えると、どのような憲法を持つかということと共にその憲法の下で国民がどのような政治活動を行うかも非常な重要なことだとこれまでの講義を受けて感じました。

投稿者6:ちび太(法学部1年) 

 今日の授業の中でやはり1番印象に残ったのは「押しつけ憲法論」です。
 私も今日の講義を聞いていて、この論議の必要性に疑問を感じました。
 そりゃあ制定当時は押しつけだったかもしれないし、日本が主権を持つ一国家として存在している以上他の国に「押しつけ」られた憲法を施行することに抵抗があったということは理解できます。
 しかし、この憲法は実際その後50年以上も現在進行形で続いています。
 これは「押しつけ」られた日本国憲法が結局は「日本に合っている」ということを示しているのではないでしょうか。
 となると、現行憲法が「押しつけ」であるというようなことを今更掘り返して議論することは、はっきり言って無意味ではないでしょうか。
 それと、他の連合国と日本の間で板ばさみになっていたGHQがちょっとかわいそうに思えました。
 余談ですが、前回の授業のときのラフな格好も個人的にはダンディでいいと思います。

投稿者7:花太郎(法学部1年)  

 第6・7・8・9講と進められてきた憲法史。どの講義もとても興味深かったです。なのにリポート書かなくてすいません!
 日本史があまり好きではない私ですが、高校とは違う面からとらえた近代の歴史はとても刺激的でした。
 今回の講義では現憲法の成立過程を数日単位で見ていくという細かい話でしたが、ここまで激動の日々を日本政府が経験することがこれ以前にも、これ以降にもあったのだろうかと思いました。マッカーサーが草案を作る際に、ホイットニーらに対して「神はこの世界を7日で創った。ならば憲法の一つくらい7日で作ってみせろ」と言ったという話を聞いたことがありますが、その裏では、憲法研究会などの民間の憲法草案を翻訳していたという話あたりの、日本国内や日本とアメリカの駆け引きが一番興味深かったです。
 それ以降の改憲論争に関しては、なにやら先生も舌を濁してはっきりとは言わなかった部分も多いようですのでいつか本音を聞きたいです(笑)
 次回からは比較の手法で講義を進められるということですが、第6講で「ベルギー憲法は日本との関係で重要」とおっしゃっていたことの答えが出るのでしょうか??

投稿者8:光枝(法学部1年)   #070 

 今回は日本国憲法制定に至るまで、ということでしたが、高校現代社会で松本草案とマッカーサー三原則の概要くらいしか知らなかったので詳細が知ることができて良かったです。マッカーサが国際関係の文脈においても松本草案を危惧し、また日本の天皇への圧倒的支持を知り、その矛盾のなかで草案を作ろうとした過程が興味深かったです。

投稿者9:りゅういち(法学部1年) 

 今回の講義では、日本国憲法の制定過程を、今まで知らなかったような詳しい内容まで学ぶことができ、とても興味深かったです。
 講義の最後のほうでの「おしつけ憲法」論についてのお話では、最近の憲法論議を理解する上での、憲法の制定過程を学ぶことの重要性を改めて感じさせられました。

投稿者10:(法学部2年) 

 今回は日本国憲法の制定過程について、ということで、高校時代に日本史、現社を学んでいない自分にとってはよい機会になりました。当時の国民の天皇にたいする考えと、それに対するソ連らの考えの違いや、マッカーサー草案に影響を与えたという憲法研究会なる民間団体の存在などが印象深かったです。
 次回は比較の観点から、ということなので日本の憲法と比べて外国の憲法がどのようなものなのか、楽しみにしています。

投稿者11:100人目の仲間(法学部1年)  

 最近は歴史にあまり興味のない学生が多いということですが、僕は歴史好きです!GHQに対する日本政府の、天皇の権威を守ろうと必死になっている姿が興味深かったです。歴史の勉強をすると、時代によって異なる様々な価値観があっておもしろいなぁとつくづく思います。大隈重信に劣らない弁舌爽やかな南野先生の語り口で、ゾクゾクするような歴史の展開を聞くことができて、非常に充実した90分でした!
 ところで前々回の講義で遠賀の話題が少し出てきましたが、遠賀郡は宗像市と北九州市の間にあり、北九州の水源、遠賀川があります!……すいません、ただそれだけです!!笑"

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第10回(2007年12月14日・金)

投稿者1:関西人(法学部1年) 

 今日の講義は八月革命説についてが中心でしたが、憲法制定権力と憲法によって創られる権力、憲法改正権力の部分がかなり混乱しました。(時間がないとおっしゃっていましたが)時間があれば、もう一度説明していただけるとうれしいです。
 今日の講義で一番気になったのは先生が制限選挙派だとおっしゃったことです。確かに先生のような人達だけが政治を行えばとても理論的に「正しい」政治が行われると思います。しかし、その「正しさ」が誰にとってのものなのか、「国家」にとって理論上「正しい」政治的決断が本当に国民のためとなるのか、などといった疑問が残ると思います。ましてや、ほんの少数であるいわゆるエリート層の人々が他の大多数の人々の生活のことを実感として考えることはきわめて困難なことだと思います。
 たとえ衆愚政治に陥ったとしても、それは国民が選んだ結果なのだからそれはそれとして受け入れ、その結果を次に活かすための努力を国民全体が自発的に行えるような社会を目指すべきだと思います。
 これは理想論だとは思いますが、やはり国民主権である以上その政策決定に参加する機会は国民全員に与えられていなければならないと思います。

投稿者2:π(法学部1年)   #075 

 今回の講義はなかなか論理的に難しいものでした。特にノモス主権論についてはわかったようなわからなかったような話で苦労しました。8月革命論にも問題はあるようなので、その辺りは『岩波講座憲法6』で勉強しようと思います。また、少し話に出た国際法優位説は今ホットな話題の一つなのでこちらも要チェックですね。

投稿者3:100人目の仲間(法学部1年)  

 こんばんは、100人目の仲間です。大隈重信の話しぶりは……もちろん聞いたことありません…(汗;) ある本で、大隈重信は弁舌爽やかだったこともあって国民から高い支持を受けたというような内容を読んで、すごく印象に残っていたもので……あまりお好きでない(?)人に例えてしまって申し訳ありませんでした(>_<)
 では、講義風景リポートです。
 今日は講義中に周りを見渡すと、いつもよりみんなのペンの動きが活発なような気がしました!僕自身もスムーズにノートを取れているような気がしていたんです!!……ところが、それは八月革命説とノモス主権論の内容まででした… その後の憲法制定権力とか、憲法改正権力とか、憲法によってつくられた権力とかの内容から頭が混乱してしまって、ノートに何を書いてよいかわからなくなってしまい……ノートは中途半端なままです…。とは言え、途中までは割といい感じでまとめられたので、授業後に友達とどんな風にまとめ方が違うかを見比べることができました!それぞれの書き方があって、なかなか興味深かったです。

投稿者4:黒木(法学部1年) 

 今日の講義は大日本帝国憲法の改正、という形で制定された日本国憲法の特殊な制定過程は法的に認められるか、という講義であった。
 その中での、憲法制定権力の主体と憲法によってつくられた権力の主体が不明確ではあるが両方とも国民であるとしたら一応の納得ができる、しかし、主体が同一の場合、憲法改正によって主権原理を変更してしまうと、それは主体の自殺のようなものなので変更はできない、という説明が特におもしろかった。
 今回は少し後ろの席から講義を受けていたのだが、前の方に座っていた学生たちの集中力の良さにはとても驚いた。来週が今年最後の憲法の講義でもあるので集中して受けたい。

投稿者5:ほうく(法学部1年) 

 今日は日本国憲法の制定過程に関する法的な問題の話でした。確かに話は難しかったのですが、美濃部らの議論の時と同様に憲法改正権力の議論もあれやこれやと考えることができて楽しかったです。先生の話のトーンもこの辺りから上がったように思います(序盤は低調だったように思われます…)。
 また、以前のリポートにも書きましたが、手続きという「形式的」な部分と国民主権に反する条文が失効するという「実質的」な部分の区別が憲法議論の重要な論点になることを改めて認識できました。

投稿者6:四季(法学部1年) 

 初めて講義風景レポートを書かせていただきます。今回の講義は、日本国憲法の制定過程における法的問題、とりわけ憲法改正による主権原理の変更は可能かという問題についての講義でした。
 前半は宮沢さんの八月革命説と尾高さんのノモス主権論の話でした。それぞれ主権原理の変更の有効性を説明し、論争が起こりました。その中で宮沢さんの尾高さんに対する「ノモスの内容を決めるのは誰か」という反論はすごく論理的でスマートだと感じました。鳥肌が立ちそうでした(笑)
 後半はあまりついていけなかったのですが、上の二つの説の前提である「憲法改正の限界」と、八月革命説の問題点についての話だった、と、思います……。特に憲法改正権力のところはかなり抽象的だと感じました。神様や親子の比喩はわかりやすかったですが、それでもあまりついていけませんでした……。冬休みに時間があれば『岩波講座憲法6』を読んでみようと思います。
 あと選挙についてお尋ねしたいのですが、最近の投票率の低下は(政治に関心のない人間は投票しないので)制限選挙派(?)の先生からすれば喜ばしいことなのでしょうか??

投稿者7:八束義禰(法学部4年)   #080  

 今期の講義もあと3回ということで、少々名残惜しい気もします。
 今回は宮沢=尾高論争を中心に憲法改正の限界について話していたと思います。
 先生の話す格好面白いですよね。壁に寄りかかったりとか、落ちそうになったりとか笑
 まあいいや。内容についてはほぼ省略しますが、やっぱり神学ってのは深いですね。「万能の神は、万能たるがゆえに、万能たることをやめることができるか?」・・・なんかこういうのを聞くと「クレタ人のパラドックス」とかを思い出します。あと、「皮相」とかいう日本語は一般常識なんでしょうか?これを知らんとなると、やっぱり僕らもゆとり世代か・・・。
 脱線が多くなりましたが、やっぱりどうしても疑問に残っていることがあるので、それを提起して終わります。
 後半で述べた憲法改正限界説を、一部抜粋して言うならば、「憲法によってつくられた権力」の主体が、憲法改正によって、「制憲権」の主体を変えることはできない、ということだったと思います。では逆は許されるんでしょうか?もう少し言えば、憲法改正を国会の議決及び国民投票なくして可能となるよう憲法改正することができるんでしょうか?
 それと、通説では9条1項は限界とのことでしたが、もし万一、9条の削除等が厳密な改正手続きにのっとって改正された場合、どうなるんでしょうか?
 やっぱり、ようわからんですね。

投稿者8:マーク(法学部1年) 

 今日(土曜日)は南野先生の食事会に行きました。何人集まってるんだろうかと思って行ってみると一年生は5人しか集まっていませんでした。そして六本松のとある焼肉屋に入り焼肉とお酒を飲んだのです。話は変わりますが大学生たるもの日々倹約に努め一食500円が基準だと思います。焼肉を食べるにせよ食べ放題の安い肉を食べるだけです。しかし今日行った焼肉屋は僕の中にある焼肉という概念を覆すものでした。涙がこぼれるほど旨かったです。そして全部南野先生のおごりです。また南野先生の話もかなりおもしろく様々な裏話も聞けました。今度食事会のメールが回ってきたらぜひ参加すべきだと思いました。私は今回は諸事情で途中で帰らなければならなくなりましたが次回以降は必ず最後まで残りたいと思います。

投稿者9:こうへい(法学部2年) 

 今回の講義では、憲法制定権力という抽象的になりがちな話で多くの受講者の頭上に?が飛び回ったあとに、岩波講座の販売促進のためか(笑)、長谷部恭男「憲法制定権力の消去可能性について」が紹介されていました。が、一年生には正直難しいのではないでしょうか。恥ずかしながら、ぼくは一度パラっと目を通して「今度じっくり読もう」と思って、いまだその今度には至っていません。
 その長谷部教授がUP(東京大学出版会)という雑誌で「憲法のimagimation」という連載企画をご執筆されていますが、その2007年6月号の「日本国民、カモーン!」というエッセイ(?)が同じテーマについてギャグを交えながら簡単に扱っていて、まずお薦めです。六本松の図書館の新刊雑誌閲覧室にも置いてあるらしいので、興味の湧いた方はどうぞ。ちなみに、UPの最新号は生協書籍部などで無料配布されています。

 あと、お食事会のお誘いがMLに来ていたのですが、友人の誘いでギターアンサンブルサークルの演奏会に行っておりケータイの電源を切っていたので、お誘いに気づいたのは帰宅後でした。早くに気づいていれば帰りに寄ることもできたのですが…。残念でした。HNマークさんのレポートを見る限り、参加した皆さんはお腹も知的欲求も満たされたようで、先生もおごった甲斐がありましたね。またお誘いいただければと思います。

投稿者10:デモクラシー万歳主義者(法学部1年) 

 南野先生は制限選挙制度を擁護してましたが、それには反対です。まず権力の客体となる国民が自分のことを自分で決めるのは当然です。たとえ愚民だろうと知識が無いなりにも考え方は有り、専門家の意見も絶対だとは思えないため、一律に非専門家を切り捨てるのはよろしくないです。また、そのような哲人政治は意見の多様性を失わせ、独裁やそれに抵抗する内乱に繋がる恐れがあります。

 あと、土曜には先生に焼き肉に連れて行ってもらいました。牛肉とは縁のない貧乏学生なので南野先生の寛大さに感激し、楽しく過ごさせてもらいました。

投稿者11:八束義禰(法学部4年)  

 先生の発言に対する皆さんの反応が非常に興味深かったので、思いつきではありますが、追記を書いてみることにしました。
 まず、「制限選挙派」発言は、自分としては、憲法の要請と絡めたものであるように聞こえました。というか、そもそも真に受けないほうがいいと思うんですけどね笑。たしか公民では、選挙には「普通選挙」「秘密選挙」「平等選挙」「直接選挙」の4つの原則があるとかなんとか習ってたような気がします。前2者は憲法に書いてありますけど、何で「成年者」じゃなきゃいかんのか、よくわかりません。それと当時の「制限選挙」あるいは「女子に選挙権を認めない普通選挙」には当時としてそれなりの「正当性」はあったのです。それは近代の法制史を紐解けばすぐわかります。そんでさらによくわからんのは「平等選挙」なんですが…まあいいや。ともかく、そういうのを突き詰めたらようわからんと、そんな話です。
 それと、「衆愚政治」発言に対しては、いわゆる「自己決定」論の主張が反論としてあてはまるのは間違いないと思います、たぶん。自分も1年のときから某政治学先生の学恩を受けていましたので、さしあたりこの話は住民投票の是非(あるいは、法的拘束力の主張だったかな?)をめぐるところで先生が述べられたことだと思います、これもたぶん。そこまで話すような間柄でもないのですが(笑)、先生の学恩に報いるためにも少し意見を述べたいと思います。
 私は別に「自己決定」論が間違っているとは思わないし、そうであれば世の中嬉しいなあと思います。しかし、現実に住民投票には投票ボイコット運動が起きているし、国会議員を選出する選挙でも、やむをえない事情がないのに投票をしない人が多いのが現状です。「雨が降れば投票率が伸び悩む」との選挙格言があるぐらいですからね。憲法改正についても、国民投票法の内容次第では投票ボイコット運動が起きていたでしょう。例えば、「自己決定」論の主張を貫徹すれば、住民投票に法的拘束力をもたせよう的主張にもなりうるような気がしますが、そうであるならば、私はその反射として、投票の棄権やボイコット運動はある程度制約されてよいような気がします、たぶん。でも、やっぱそれって「感覚的」にどうなんよ?と思ってしまうわけです。要は、私は「自己決定」論を完全に受け入れるのは「感覚的」に嫌だと、まあ、そんな話なだけです。棄権もまた「自己決定」だというとしたら、それはまた傲慢な話だなあと思います。

 以上の話は今思いつきで書いたものですから、リアルタイムで政治学を学んでいる1年生からは、「こいつばかじゃねーの?」とかいわれそうで怖いです笑。まあ、まったくもってかまいませんが。選挙権等の論点は、不勉強といわざるをえませんので、ちゃんと勉強すればよかったなあ、といまさら後悔してます。

投稿者12:Y内(法学部2年)   #085 

 今回は「憲法改正の限界」の話がアツかったです。この論点について、1週間考えてみたことを書きたいと思います。
 私は、改正無限界論を支持、とまではいきませんが、非常に面白いと思いました。
 通説である限界論では、改正権は「制度化された制憲権」とされ、シュミットの「制憲権−憲法−憲法典−憲法典上の権能」という階梯的な公式を前提としているようです。つまり、改正権は「憲法典上の権能」であって、母体である「憲法」「制憲権の主体」は変更できない、まさに「生みの親は殺せない」という発想です。この点は非常に納得できます。
 しかし、限界論は、改正権の中身を正面から論じきれていないように思われます。
 具体的に「どの条文を改正してしてはならないか」については、何らかの法理を想定しなければならないでしょうが、それは論者によってさまざまで、明確な限界を示せてはいません。
 また、たとえ「制憲権の主体の変更はできない」、「根本規範、普遍的価値の変更はできない」などと限界を設定しても、それを超える改正が所定の手続に従ってなされ、それが実効的に機能してしまえば、それを否定する必要は無く、「革命」というものによって結局正当性を示すのは何か回りくどい気がします。
 一方、手続的には統制されているが、内容的には限界がない、とする無限界論によれば、「主権の変更を改正により行ったのだ」と一発で正当性を示すことができるので、分かりやすく、好感が持てます。ところが、これによれば、改正手続の条項も改正することができるようになり、手続き上の統制もなくなってしまいかねないので、やはり支持まではできません・・。悩ましい問題です。

投稿者13:キイロトリ(法学部1年)

 前回の講義では限界論と無限界論の観点から憲法をみたわけですが、講義がというより、立場があっちいったりこっちいったりで今どっち側からみてるんだろう?と頭がこんがらがってしまいました。その部分はノートも上手くとれず、理解不足なので、復習が必要だと改めて強く感じました。

投稿者14:難波(法学部1年) 

 先生の制限選挙論の考え方は、とても参考になりました。
 やはり、今の選挙の現状を変えて行かなければならないと私も思います。

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第11回(2007年12月21日・金)

投稿者1:あふひ(法学部1年) 

 選挙の話が随分盛り上がったので、私も考えたことを書いてみようかなーということで久々の投稿です(笑)
 制限選挙派の先生がコンドルセ(?)の定理に基づいて、多くの人が投票に行くべきだとおっしゃいました。先生も少し言われましたが、そもそも正しい投票って何でしょうか。正しいということは何を基準にするかによって違うものです。例えば、特定の団体の圧力で投票する人の例がありましたが、それもその人の自由意思に基づく選択=その人にとっては正しい投票だと思うのです。その点でこの定理はいかがなものかと思います。
 この認識の上で私が主張したいのは、投票者数を増やすのではなく、有権者数を増やすべきということです。正しい投票か否かが判別できない以上、様々な意見を取り入れるしかない。しかし現状で政治に無関心で投票に行かない人もいる(それもひとつの意思表明ではないかと私は思うのですが)。ならば、有権者層を拡大すればいいと思うわけです。高校生や大学生でも真剣に政治について考えている人に意見反映の機会を与えるべきだと思います。
 制限選挙の制度化には反対、しかし現状の制度にも満足してないので、以上をプランとして提示します(笑)

投稿者2:★syk★(法学部3年) 

 あっという間に2007年最終授業を迎えたことにびっくりしています。
 今までの全ての講義において、一番の出席率ではないかと自分なりの達成感を味わっておりますw
 全体を通しては、今までの部分は割と抽象論(これからもそうだとは思いますが…)的で、歴史的な話だったので、自分なりの理解を更に深めるために、冬休みを利用して、「岩波講座・憲法6」を読みたいと思います。
 本日の講義に関しては、道筋として憲法の最高法規制を順序立てて理解ができ、充実したノートを取れました。
 が、ホントに後半の選挙の部分で若干睡魔が来てしまいました…。反省です。
 人権論の時に比べて、学生側のやる気と先生のテンションとが確実にUPしているように思えてw、金曜3限がとても有意義な時間になっています。
 年明け、そして来期も続けて意欲的に参加したいと思います。

投稿者3:hdsm(法学部1年)   #090  

 今年最後の講義が終わりましたが、ここにきて初めて講義風景リポートを書かせていただきます。
 この前の講義で出てきた違憲審査制についてですが、より間接的な民主的正統性しかもたない裁判所が、より直接的なそれを持つ国会が定めた法律を覆すことはおかしいということは理解できます。しかし、憲法が議会を制約しなければならないということもよくわかります。そうなると、私の中でも違憲審査制に対して正当性を求めることは無意味であるという結論に達しました。
 余談ですが、最近ではノートをとることにも慣れ、憲法のおもしろさ、さらには南野先生の講義のおもしろさも徐々にわかってきたので、来年からの講義も楽しみにしています。

投稿者4:いき(法学部1年)

 2007年憲法T最後の講義には、噂の**先生が潜り込まれていたようだ。どんな先生なのか一目見ようと探してみたが、わからなかった。
 聞いた話によると南野先生も他の先生の講義に潜り込まれることがあるようだ。これから法学部で授業を受けていく中で、誰か他の先生がいるかどうかに注意して授業を受けてみるのもおもしろいと思った。

投稿者5:π(法学部1年) 

 今回の講義で先生は批判的に話を聴くべきだと言われたので、そのことについては唯々諾々と批判的にリポートしようと思います(笑)。まず違憲審査が少数の専制ではないかという話がありましたが、私はそうは思いません。なぜなら、いくら裁判官が決定を下すとしても、それには何らかの形で世論という市民からの直接的な力が加わっているのではないでしょうか。また、目茶苦茶な決定を防ぐために国民審査や弾劾裁判などがあるのだと思います。あと選挙についてですが、平等選挙にもいろいろと問題があるのは分かりますが、すくなくとも一番マシだと考えます(某教授的に言うと) 。

投稿者6:(法学部1年) 

 今回の南野先生はヒゲを剃っていました。さわやかで好印象でとってもドキドキしてしまいました。先生は恋泥棒だね!めっ☆
 受講生はみな最後の講義でもあったためか集中していた。

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第12回(2008年1月11日・金)

投稿者1:ほうく(法学部1年) 

 今回は平和主義がテーマでした。憲法改正の際に最も重要かつ一番大きく論じられるであろう部分なのでとても聴きやすい講義でした。
 講義後半に話された戦争放棄の解釈の部分で、限定放棄説よりも全面放棄説の方が有力とのことでしたが、限定放棄説の「そもそも論」に対してどのように反論しているのか、あるいは反論せずとも有力になり得たのかが気になりました。

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2008年1月18日(金)は、センター試験準備のため全日休講です。

第13回(2008年1月25日・金)前半最終回

投稿者1:ミエ(法学部2年)   #095 

 前半戦最後の講義は憲法9条の文言とその解釈について。
 それぞれに焦点をあてた語句説明と学説の対立で大変わかりやすい講義でした。
 途中合憲か違憲かどうなのかを考えてみましたが、戦力という言葉と自衛隊の実情は常識的にはどう考えてみても違憲だろうけれど、最終解釈機関の解釈が解釈となるという考え方のもとではその解釈に従うより他ないので、最高裁が統治行為により判断を避けたところ政府解釈の戦力の定義に従って、政府が合憲と言うのだから、合憲になるのだろう、と思いました。
 日本の場合憲法9条は法学的には手を出しにくいような気がしますが、ともあれ大変意義深い内容でした。

投稿者2:π(法学部1年) 

 今回は最後の講義であり、少しぐらい問題発言があっても次までには忘れているだろうということで、非常に興味深い発言が多々あった。平和主義は日本国憲法の根幹をなす部分であり、今の時世からも重要であると考えていた。中でも政府解釈はよく考えられたものだと実感した。先生の発言も、説明のための必要最小限度を超える冗談にはあたらないのだと解釈することにした。

投稿者3:ほうく(法学部1年)  

 最終講義は憲法9条2項の解釈が中心でした。特に「不保持」と「戦力」の意味(定義)に着目し、その意味にしたがって解釈が構成されていることが強調されました。
 その後に憲法については裁判所が統治行為論を持ち出し判断を避けるので政府解釈が重要であることを言われましたが、自分も南野先生と同じように、憲法で審査権を与えられているという理由で、裁判所は違憲審査を積極的にすべきであると感じました。
 ところで今日の講義では、裁判員制度などの話を持ち出して「法学は密教だ!市民なんかにやらせたらダメだ!」などと過激発言を集中して連発されましたが、以前の講義で「私は制限選挙派だ」などと市民を攻撃するような発言をしたら反論がたくさん返ってきたため、再びそれを狙い講義風景リポートの嵐を巻き起こしてやろうという意欲に満ちていたように思いました。

投稿者4:八束 義禰(法学部4年) 

 3ヶ月と言うのは本当に早く、先生の講義も今年度は最後ということになりました。越年&試験一発と言うのはさぞスリル満点なことでしょう。かといって1年前期からいきなり憲法1もしんどいでしょうし。なんというジレンマ笑
 それはともかく、今回の講義は自分が法学部の4年間で聞いた講義のうちベスト3に入る名講義だった気がします。いやあ、おもしろかった。9条の解釈なんか吹っ飛ぶほど奥深いものでした(笑)
 教科書的な内容よりも、おそらく先生が本当に伝えたいのは他のことにあるような気がします。いや、直接先生に聞いてないからなんともいえませんけど。
 まじめな聴講者ならたびたび聞いたであろう「法学は秘儀であり、密教である」という意見は、(先生が言ったからとかそんな理由じゃなく)余裕でアリのものだと思いますし、私自身そのように考えています。福岡の飲酒運転事故の地裁判決を受けて、多くの社説が「一般的感覚」と「危険運転」との乖離を主張していました。刑法知らないのでこれ以上なんとも語れませんが、某新聞社の社説やどこぞのコメンテーターが語るほどこの問題は簡単なものではない気がしてなりません。
 裁判員制度があるべきなのかという問題は、もしかすると、というか間違いなく来期で語られることでしょう。ですから、そのときのリポを楽しみにしておこうと思います。とりあえず、まずは半期おつかれ様でした。

投稿者5:難波(法学部1年) 

 最終回は9条についての講義で、とても興味が持てました。僕も自衛隊は違憲だと思います。防衛費、技術(米と共同のミサイル防衛構想など)を鑑みても、自衛のための必要最小限度を超えていると考えるからです。 今世間では、原油高のニュースが盛んで、憲法改正のそれはあまりありませんが、いづれまた再燃すると思うので、今後もその動きに注目していきたいと思います。

投稿者6:デモクラシー万歳主義者(法学部1年)   #100 

 今回は憲法9条の解釈の問題でしたね。授業を聞く限り、学者というのは条文をひねって考えるのが好きなんですねw。個人的な意見を述べると、やっぱり自衛隊は違憲ですな。紛争を解決する手段としての武力と戦争を放棄すると言っているので、どう考えても自衛隊は武力だし、自衛の為でも戦争は戦争です。しかしながら、現実的には自衛隊が無いと困るんですけどね…。まぁ、憲法密教主義の南野先生には興味ない見解でしょうがwww。
 早いものでもう後期の授業も終わりなんですね。先生の授業は資料もなく、黒板も使わないので毎回が戦争でしたねw。まあ、まだ半分残ってるので頑張りたいと思います。

投稿者7:こうへぃ(法学部2年)  

 今回も9条論に関してでしたが、ずいぶんと本筋から外れたところでもヒートアップしてたので(笑)、結論は春休み後までお預けになった感が残りました。南野論文@法学教室が楽しみです。
 また、阪本教授の最終講義に関してコメントがありましたが、確かに最終講義は阪本節をトバしまくってましたが、普段は2年生が標準対象であることを配慮した講義をされています。個人的には、これまで受講してきた講義の中でも、阪本先生の講義はかなりの名講義だと思います。同じく名講義の誉れ高い南野先生の講義とは内容面・形式面とも相当異なりますが。
 なお、「爆笑問題のニッポンの教養」という番組に東大の長谷部恭男教授が出演されるそうです。NHKで2月5日(火)夜11時からです。太田さんとの9条論議に期待です。「憲法9条を世界遺産になんてしたらダメだよ」とかおっしゃるんでしょうか?笑

投稿者8:永野(聴講生) 

 南野先生いつも熱心に憲法の講義をして下さいまして有難う御座います。聴講生である私達はとても有意義な時間を過ごさせて頂いております。2月と3月は講義は全くありませんので、先生にお会いすることは出来ませんが、4月からまた先生の授業を聴かせて頂くことが可能となりました時には幸せに思います。先生には心より感謝しております。

投稿者9:Y内(法学部2年) 

 1週目のテストが終わりました。息抜きにリポートを書きます。
 前期最後の講義は9条解釈でした。
 憲法9条は、1項と2項の関係性やその規定する内容が曖昧で、やはり立法技術的に少し問題がある条文だと思います。
 そして、「常識的」に見ると(法解釈に「常識」は禁物らしいですが)、9条の規定と自衛隊・安保などの政治の現状は乖離しており、憲法の統制力が及んでいないように見えます。
 さて、限定放棄説→全面不保持説プラス「近代戦争の遂行の〜」という「戦力」の定義では自衛隊は違憲ではないという政府見解ですが、聞いていて、まぁ理解はできましたし、確かに法解釈的には問題ないと思いました。
 しかし、これはもはや、政治の現状を肯定するための「解釈改憲」とも呼べる状況であり、結果として、条文が形骸化し、憲法全体の規範力を低下させることになっているのではないのでしょうか。このことは立憲主義にとっても大きな問題だと思います。
 また、先生の「法学は密教」という問題発言(いかにもインテリが庶民を見下して言ったような名言ですね)をきっかけにいろいろと考えてしまいました…。
 「法学はプロの世界であって、一般常識で考えたらいかん」というのは分かりますけど、9条問題で「我が国は自衛権を持つのか」、「自衛隊は違憲ではないのか」、という論点は国民の重大な関心事であって、もはや憲法解釈論を越えて、「政治」問題となって当然だと思います。
 憲法学者からすると困った状況かもしれませんが、いわゆる一般Peopleからの大味な議論、感情論を含めた憲法論争もアリなのではないのでしょうか。
 とにかく、今回の講義はかなり面白かったです。
 来期からの講義もたいへん楽しみにしております。お疲れさまでした。

投稿者10:トモヤ(法学部1年)

 先生が裁判員制度反対の立場をとっておられることが嬉しかった。私も裁判に市民の視点を加える必要性は皆無であると考える。裁判では、被告人の利益や犯罪予防のためにも、判決の正確さが最優先されなければならない。それが民意などという曖昧なものの介入で、正確さを損なう可能性が高まることはあってはならない。裁判に常識の観点を加えるといった話もあるが、長年の試行錯誤の蓄積の上にある法学から、あらゆる観点を考慮した上でなされた高度な判決を、常識がないなどと言われることには憤りを感じる。法学に携わる者に対して失礼である(怒)。

投稿者11:ゆう(法学部1年)   #105 

 憲法九条の解釈まで進み、憲法T統治機構論の半分程が終わりました。改憲について深く考えさせられた今回の講義、憲法判例百選を持って行ったのですが、利用する時間が無かったのは残念でした。来年度の前期での活用を期待しています。

投稿者12:更夜(法学部1年) 

 ほんとうに自衛隊の合憲性についての54年の政府見解は見事だと思いました。「必要最小限度」なんて言い出したらきりがありませんもの。世界中ましてや宇宙人が攻めてきたら...なんていいだしたら。いつも過激な発言が楽しみで講義受けてます。来
期もよろしくお願いします。

投稿者13:花太郎(法学部1年) 

 最終回のリポートです。
 内容についてはもうすでに上の方々が触れておられるので割愛させていただいて、感想を。
 今回の授業で先生はいつもに増していろいろと吠えておられました(笑)。でも自衛隊に関しては「ぼくの意見は言わない方が面白いでしょうし・・・」とおっしゃっていました。でも結局言っちゃいましたよね!
 結論から言わせていただくと、先生の率直な(突拍子もない?)意見をズバッとおっしゃられた方が本当に面白いです!政治・法律問題というとどうしてもおりこうさんな考え方しかしてはいけないような縛りを感じている人が多いと思われる中でも、先生の意見を聞くことで、そんなのもありっていえばありか!と縛りをほぐすきっかけになると思います。
 来期もよろしくお願いいたします。
 P.S. 文章で失礼な点があったらすいません!

投稿者14:パンで句点(法学部1年) 

 最近、成人年齢の引き下げ問題が取り沙汰されていますが、このニュースを見ているときに、先生が以前講義の中で、「馬鹿なやつに選挙権を与えるくらいなら制限選挙のほうが良いかもしれない」というようなことをおっしゃっていたのを思い出しました。確かに、いいかげんな気持ちで選挙に出られては、衆愚政治になりやすいような気もしますが、現状を見ると、特に若者の中で、政治に関心を持っている人が少なく、結局一部の人が政治を決めており、事実上制限選挙と変わらないのではないか、とさえ思ってしまいます。
 私は最初、今の若者は(私も若者ですが)精神年齢が低いので、投票権も含めて、成人年齢を引き下げるべきではないと考えていましたが、今は気持ちが揺れ動いています。というのも新聞には、「高校三年生という節目を成人とすることで若者にも自覚がうまれる」というようなことが書いてあったからです。成人年齢を引き下げ、18歳以上で法的な保護を打ち切り、全て自己責任とすれば、もっと慎重に考えて行動するようになるというメリットもあるような気がしてきました。この論議については、以後の動向が気になるところです。

投稿者15:いき(法学部1年) 

 今期最後の講義では、よほど熱がこもったのか、講義の一部分で南野先生が京都弁になったのが印象的でした。
 今期最後に南野先生の素がみれたようでおもしろかったです。
 半年間お疲れさまでした。来期もよろしくお願いします!

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