九州大学法学部 2010年度後期

憲法U 【人権論】

講義目次

担当教員 : 南 野   森

最終更新 : 2011年2月9日

【大目次】

はじめに・ガイダンス          
第一部 人権総論            
  第一章 「人権」の概念 第2回          
  第二章 権利の類型 第3回          
  第三章 権利の主体 第4回 第5回 第6回      
  第四章 権利の妥当範囲 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回
  第五章 権利の制約 第13回 第14回 第15回      
第二部 人権各論            
  第六章 平 等 第16回 第17回 第18回      
  第七章 精神的自由 第19回 第20回 第21回 第22回 第23回 第24回
   第25回 第26回        
  第八章 経済的自由 第27回 第28回(最終回)      
  第九章 社会権(略)            
  第十章 人身の自由・新しい人権(略)            
おわりに            
【凡例】
をクリックすると、九州大学学術情報リポジトリの当該論文等のページにジャンプします。PDFが無料で閲覧・ダウンロードできます。
須賀・基本判決集をクリックすると、京都産業大学法学部の須賀博志先生作成のサイト「憲法学習用基本判決集」にジャンプします。最高裁判決のみならず、当該事件の下級審判決や当事者の主張等もまとめてあり、大変見やすいです(「はじめにお読み下さい」をお読みください)。
参考判決欄の判決年月日をクリックすると、裁判所サイトの「判例検索システム」に掲載されている当該判決情報のページにジャンプします(全文PDFを閲覧・ダウンロードすることもできます)。
参考文献欄の単行本の書名をクリックすると、九州大学附属図書館の当該書籍情報ページにジャンプします(南野作成の詳細目次がある場合にはそちらにジャンプします)。

 

 

【細目次】

第1回(2010年10月1日・金)

はじめに・ガイダンス

【配付資料】

・憲法U【人権論】第1回 ガイダンス資料  PDF→ ここをクリック(2010年10月26日掲載終了)

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第2回(2010年10月5日・火)

第一部 人権総論

   第1章 「人権」の概念

      第1節  「人権」という言葉

      第2節  「人権」と「自然権」

      第3節  「人権」と「憲法上の権利」

      第4節  憲法典と権利保障 (略)

【参考文献】

南野 森「憲法学と人権――本特集によせて」法学セミナー641号(2008年)12-17頁 

南野 森「近代立憲主義」法学セミナー659号(2009年)12-15頁 

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第3回(2010年10月8日・金)

   第2章 権利の類型

      第1節  国家「からの」自由、「への」自由、「による」自由

      第2節  宣言的保障と裁判的保障

      第3節  G.イェリネックによる分類

      第4節  日本国憲法の定める権利

   第3章 権利の主体

      第1節  国 民

【参考文献】

南野 森「違憲審査と国法秩序」南野 森(編)『ブリッジブック法学入門』(信山社、2009年)106-119頁

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 *2010年10月12日(火)は休講とします。

第4回(2010年10月15日・金)

      第2節  天 皇

      第3節  外国人

        (1) 学説

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第5回(2010年10月19日・火)

        (2) 判例

        (3) 検討

【参考判例】

マクリーン事件最大判1978年10月4日民集32巻7号1223頁/判時903号3頁/判タ368号196頁)【百選2】 →須賀・基本判決集

東京都管理職選考事件最大判2005年1月26日民集59巻1号128頁/判時1885号3頁/判タ1174号129頁)【百選6】

【参考文献】

安念潤司「『外国人の人権』再考」芦部信喜先生古稀記念『現代立憲主義の展開・上』(有斐閣、1993年)163-181頁

長谷部恭男「『外国人の人権』に関する覚書」塩野宏先生古稀記念『行政法の発展と変革・上』(有斐閣、2001年)387-402頁(長谷部恭男『憲法の理性』〔東京大学出版会、2006年〕116-127頁に収録)

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第6回(2010年10月22日・金)

      第4節  法 人

        (1) 判例

【参考判例】

八幡製鉄事件最大判1970年6月24日民集24巻6号625頁/判時596号3頁/判タ249号116頁)【百選11】 →須賀・基本判決集

南九州税理士会事件最三小判1996年3月19日民集50巻3号615頁/判時1571号16頁/判タ914号62頁)【百選40】

【参考文献】

樋口陽一「『人権総論』への一つの試み」法学教室123号(1990年)12-24頁

笠原武朗「会社とその利害関係者」南野 森(編)『ブリッジブック法学入門』(信山社、2009年)135-150頁

南野 森「3大学4学部5ゼミ合同ディベート合宿に参加して」法学セミナー648号(2008年)33-36頁 

小島 立「判例の読み方」南野 森(編)『ブリッジブック法学入門』(信山社、2009年)87-103頁

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第7回(2010年10月26日・火)

        (2) 学説

   第4章 権利の妥当範囲

      第1節  特殊な法律関係

        (1) 「特別権力関係論」

        (2) 国公立大学の学生

【参考文献】

高橋和之「団体の人権主張適格」樋口陽一先生古稀記念『憲法論集』(創文社、2004年)5-33頁

塩野 宏「在監者の基本的人権」芦部信喜ほか(編)『憲法判例百選T〔第4版〕』(有斐閣、2000年)34-35頁 →コピー配布済み

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第8回(2010年10月29日・金)

        (3) 「在監者」

【参考判例】

よど号新聞記事事件最大判1983年6月22日民集37巻5号793頁/判時1082号3頁/判タ500号89頁)【百選18】 →須賀・基本判決集

熊本刑務所事件最一小判2006年3月23日集民219号947頁/判時1929号37頁/判タ1208号72頁)

【参考文献】

南野 森「法と法学」南野 森(編)『ブリッジブック法学入門』(信山社、2009年)2-15頁

南野 森「憲法・憲法解釈・憲法学」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)3-25頁

南野 森「憲法解釈の変更可能性について」法学教室330号(2008年)28-36頁

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第9回(2010年11月2日・火)

        (4) 公務員

          @政治的行為の自由

【参考判例】

猿払事件最大判1974年11月6日刑集28巻9号393頁/判時757号33頁/判タ313号171頁)【百選15】 →須賀・基本判決集

【参考文献】

安念潤司「政治的意見表明の自由/公務員の人権(1)」法学教室213号(1998年)65-73頁 →65-66頁のみコピーを配布

樋口陽一「公務員の『政治的行為』と刑罰」芦部信喜ほか(編)『憲法判例百選T〔第4版〕』(有斐閣、2000年)30-31頁 →コピー配布済み

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 *2010年11月5日(金)は休講とします。

第10回(2010年11月9日・火)

          A労働基本権

【参考判例】

全逓東京中郵事件最大判1966年10月26日刑集20巻8号901頁/判時460号10頁/判タ196号205頁)【百選151】

東京都教組事件最大判1969年4月2日刑集23巻5号305頁/判時550号21頁/判タ232号252頁)【百選152、214】 →須賀・基本判決集

【参考文献】

安念潤司「労働基本権、特に争議権/公務員の人権(2)」法学教室214号(1998年)52-61頁

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第11回(2010年11月12日・金)

【参考判例】

全農林警職法事件最大判1973年4月25日刑集27巻4号547頁/判時699号22頁/判タ292号104頁)【百選153】

【参考文献】

南野 森「憲法の概念――それを考えることの意味」長谷部恭男(編)『岩波講座憲法6/憲法と時間』(岩波書店、2007年)27-50頁

南野 森「司法の独立と裁判官の良心」ジュリスト1400号(2010年)11-18頁

樋口陽一「戦後司法の軌跡——二つの激動期とその意味」世界404号(1979年)158-183頁、または樋口陽一『比較のなかの日本国憲法』(岩波新書、1979年)第4章

福島重雄=大出良知=水島朝穂(編著)『長沼事件・平賀書簡——35年目の証言・自衛隊違憲判決と司法の危機』(日本評論社、2009年)

守屋克彦(編著)『日本国憲法と裁判官——戦後司法の証言とよりよき司法への提言』(日本評論社、2010年)

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第12回(2010年11月16日・火)

      第2節  私人間の関係

        (1) 学説

        (2) 判例

【参考判例】

三菱樹脂事件最大判1973年12月12日民集27巻11号1536頁/判時724号18頁/判タ302号112頁)【百選12】

【参考文献】

青井未帆「人権保障と市民社会/私人間効力——人権を尊重する社会をいかに築くか」法学セミナー641号(2008年)24-26頁

巻 美矢紀「私人間効力の理論的意味」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)259-281頁

宍戸常寿「私人間効力論の現在と未来——どこへ行くのか」長谷部恭男(編)『講座人権論の再定位3/人権の射程』(法律文化社、2010年)25-47頁

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第13回(2010年11月18日・木) 【10月12日(火)分の補講/4限・大講義室】

        (3) 検討

   第5章 権利の制約

      第1節  公共の福祉

        (1) 学説

【参考文献】

巻 美矢紀「個人としての尊重と公共性」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)283-305

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 *2010年11月19日(金)は九大祭のため休講です。

第14回(2010年11月24日・水) 【11月5日(金)分の補講/4限・大講義室】

        (2) 判例

        (3) 検討

      第2節  審査の方法

        (1) 比較衡量

【参考文献】

長谷部恭男「『公共の福祉』と『切り札』としての人権」法律時報74巻4号(2002年)83-87頁 →長谷部恭男『憲法の理性』(東京大学出版会、2006年)102-115頁に所収

曽我部真裕「人権保障制約原理:公共の福祉論、超法規的制約事由」法学セミナー641号(2008年)18-20頁

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第15回(2010年11月26日・金)

        (2) 二重の基準論

【参考文献】

中林暁生「人権保障の実質化:二重の基準論」法学セミナー641号(2008年)21-23頁

長谷部恭男「それでも基準は二重である!」同『比較不能な価値の迷路』(東京大学出版会、2000年)99-112頁〔初出1995年〕

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第16回(2010年11月30日・火)

        (3) 比例原則 (略)

第二部 人権各論

   第6章 平 等

      第1節  平等条項の意味

        (1) 法の「下の」平等

        (2) 法の下の「平等」

        (3) 14条1項後段列挙事由

【参考文献】

宍戸常寿「『憲法上の権利』の解釈枠組み」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)第10章(231-257頁)

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第17回(2010年12月3日・金)

      第2節  具体的事例

        (1) 尊属殺重罰規定違憲判決

        (2) 非嫡出子法定相続分差別規定

【参考判例】

尊属殺重罰規定違憲判決最大判1973年4月4日刑集27巻3号265頁/判時697号3頁/判タ291号135頁)【百選30】 →須賀・基本判決集

非嫡出子法定相続分差別事件最大決1995年7月5日民集49巻7号1789頁/判時1540号3頁/判タ885号83頁)【百選31】 →須賀・基本判決集

【参考文献】

佐々木弘通「平等原則」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)第14章(327-353頁)

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 *2010年12月7日(火)及び12月10日(金)は休講とします。

第18回(2010年12月14日・火)

        (3) 議員定数不均衡

        (4) 国籍法違憲判決

【参考判例】

衆議院議員定数不均衡違憲判決T最大判1976年4月14日民集30巻3号223頁/判時808号24頁/判タ335号126頁)【百選161】 →須賀・基本判決集

衆議院議員定数不均衡違憲判決U最大判1985年7月17日民集39巻5号1100頁/判時1163号3頁/判タ565号65頁)【百選162】

議院議員定数不均衡違憲状態判決最大判1996年9月11日民集50巻8号2283頁/判時1582号3頁/判タ922号96頁)【百選163】

【参考文献】

淺野博宣「投票価値の平等について」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)第19章(439-465頁)

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第19回(2010年12月17日・金)

   第7章 精神的自由

      第1節  思想・良心の自由

        (1) 「思想及び良心」の意味

        (2) 保障内容

【参考判例】

君が代ピアノ伴奏事件判決最3小判2007年2月27日民集61巻1号291頁/判時1962号3頁/判タ1236号109頁)

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第20回(2010年12月21日・火)

      第2節  信教の自由と政教分離

        (1) 信教の自由

【参考文献】

安西文雄「信教の自由の展開」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)355-375

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第21回(2010年12月24日・金)

        (2) 政教分離

【参考判例】

自衛官合祀事件判決最大判1988年6月1日民集42巻5号277頁/判時1277号34頁/判タ669号66頁)

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第22回(2011年1月7日・金)

【参考文献】

渡辺康行「『国家の宗教的中立性』の領分」ジュリスト1287号(2005年)60-67

南野 森「3大学4学部5ゼミ合同ディベート合宿に参加して」法学セミナー648号(2008年)33-36頁 

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第23回(2011年1月11日・火)

      第3節  表現の自由

        (1) 表現の自由の制約類型と審査基準

          @ 事前規制と事後規制

          A 内容規制と内容中立規制

          B 「低価値」表現

              i) 煽動  

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第24回(2011年1月13日・木) 【12月7日(火)分の補講/4限・大講義室】

              ii) 名誉毀損

              iii) プライヴァシー侵害

              iv) 猥褻

【参考文献】

安西文雄「表現の自由の保障構造」安西文雄ほか『憲法学の現代的論点〔第2版〕』(有斐閣、2009年)377-395

鈴木秀美「『ネット告発』と名誉毀損」ジュリスト1411号(2010年)22-29頁

【参考判例】

チャタレー事件判決最大判1957年3月13日刑集11巻3号997頁/判時105号76頁/判タ68号114頁)

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 *2011年1月14日(金)はセンター試験準備のため休講です。

第25回(2011年1月18日・火)

            v) 商業言論(commercial speech

            vi) 憎悪言論(hate speech

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第26回(2011年1月21日・金)

        (2) 集会・結社の自由

          @ 集会の自由

          A 結社の自由

        (3) その他の表現の自由・新しい問題

          @ 知る権利

          A アクセス権

      第4節  学問の自由・大学の自治(略)

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第27回(2011年1月25日・火)

   第8章 経済的自由

      第1節  職業選択の自由

【参考判例】

小売市場事件判決最大判1972年11月22日刑集26巻9号586頁/判時687号23頁/判タ286号205頁)【百選101】 →須賀・基本判決集

薬事法違憲判決最大判1975年4月30日民集29巻4号572頁/判時777号8頁/判タ321号40頁)【百選102】 →須賀・基本判決集

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第28回(2011年1月28日・金) 【12月10日(金)分の補講/3限・大講義室】  〜最終回につき、「学生による授業評価アンケート」を実施する予定です。

      第2節  財産権

   第9章 社会権 (略)

   第10章 人身の自由・新しい人権 (略)

おわりに

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定期試験(2011年2月8日・火) 〜一切の持ち込みを認めない。ボールペン・万年筆を使用して解答すること。      

 

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定期試験風景写真

定期試験問題・成績等

 

 

 

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