九州大学法学部 2010年度

第8期南野ゼミ 「憲法学の現代的論点」

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

更新:2011年2月10日

第1回〜自己紹介・活動計画決定・総決起コンパ 第2回(違憲判決の効力) 第3回(空知太神社判決)
第4回(投票価値の平等) 第5回(生存権) 第6回(公務員の政治的行為) 第7回(私人間効力)
第8回(北方ジャーナル事件) 第9回(外国人の人権) 第10回(訴訟と非訟) 第11回(行政手続とデュー・プロセス)
第12回(パブリック・フォーラム) 第13回(少年事件と適正手続) 東京研修旅行 + 4大学5学部6ゼミ合同ディベート合宿@会津
第14回(立川自衛隊宿舎反戦ビラ事件) 第15回(主権) 第16回(統治行為論)+第5回南野ゼミOB・OG会
第17回(行政権の概念) 第18回(司法権の概念) 第19回(立法の概念) 第20回(猥褻の概念)
第21回(地方自治・道州制) 第22回(委任立法) 第23回(制度的保障) 第24回(ネットと名誉毀損)
第25回(司法積極主義) 最終回(条約と憲法)    

 

 

第1回(2010年4月16日・金)〜自己紹介、活動計画決定、諸幹事決定等+顔合わせ決起コンパ@香港+大名ラパン

投稿者:うめりこ   #001

 初回ゼミということで、最初はかなり緊張していたのですが、全員集合の写真撮影に始まり、先生のお話やゼミ生の自己紹介を通して、厳しいながらも楽しく充実した一年を送れそうだと改めて感じました。同時に自分も 頑張らなくてはと気合いが入りました。先生のおっしゃっていたことを自分なりに実践して、これからの一年で少しでも成長出来たらなと思っています。

 その後の総決起コンパでは、お店の人とのコミュニケーションには多少苦労したものの、おいしい料理を食べながら、いろいろな人とお話しできました。とても楽しかったです。マジシャンさんのマジックはホントにすごかったですね!これからもコンパの度に披露してもらいたいです。

 初回とは思えないほどの盛り上がりで、今後のゼミ生活がとても楽しみです。というわけで、改めまして、1年間よろしくお願いします!
投稿者:マジシャン

 初回ゼミは主に先生のお話と自己紹介でした。ゼミ生の半数くらいの人たちとはサロンで何度か顔を合わせていたので、あまり緊張せずに参加できました。きちんと予習して、議論に積極的に参加できるようにがんばっていきたいと思いました。

 コンパでは席替えによってゼミ生全員と話すことができました。先輩からありがたいお話を聞くこともできました。今回は2つのマジックが解明されてしまいました。今後は憲法の勉強と併せてマジックの練習にも取り組みたいと思います。

 まだゼミの発表や議論の雰囲気はどのようなものかわからないのですが、これから一年間が楽しみです。よろしくお願いします。
投稿者:グーナー

 初回ゼミでは 先生のお話や自己紹介、報告の順番等を決めました。皆さんのほとんどがお互い知り合いのようで、すごく和やかな感じでしたが、僕は逆にほとんどが初対面の方だったので 少し緊張してしまいました。

 その後のコンパでは、4年生を始め、皆さん優しくていい方ばかりで、人見知りな僕でも話しやすく、すこしは打ち解けられたかなと思います。南野先生もとても面白かったです(笑)。

 ゼミはすごくいい人ばかりだったので、肝心のゼミのほうも、南野先生がおっしゃってたようにすごく予習してくる回をつくるなど、しっかり取り組みたいと思える第一回ゼミでした。

 南野先生をはじめ、皆さんこれからよろしくお願いします。
投稿者:あま党

 まず、写真撮影の際に遅刻したにも拘わらず、僕の到着を待っていただきありがとうございました。というか、お待たせしてしまい申し訳ございませんでした!!本当に体調が悪かったので、大目にみてください。。。

 今年は、「本気で!」憲法を勉強しようと思い改めて南野ゼミに入りましたが、初回ゼミで目標が変わりました。今年中にマジシャンくんにマジックを習い、マジシャンくんを超えることを目標にします!! まぁ冗談ですが、本当にすごいですよね。初回の失敗は何だったのでしょうか…?笑

 さて本題ですが(笑)、今年も初回の先生の「有難い」話に身の引き締まる思いがしました。昨年はその思いを継続することができませんでしたので、今年こそは頑張ります!!3,4回に1回と言わず、2回に1回は死ぬ気で予習していきます。ただし、1人では挫折しそうなので一緒に予習してくれる方をリポート上で募集します!!笑。ともかく、活発な議論がある良いゼミにしていきましょう。

 それでは、1年間宜しくお願いします。
投稿者:わんこ   #005

 今回は初回ゼミということで、本来なら「どんな人がいるんだろう」というドキドキ感がたまらない日であるべきだったのかもしれませんが、実はどのゼミ生ともすでにお話ししたことがあったので、全員が集まるとドキドキというよりむしろ(そして早くも)安心感を感じました。皆さんおもしろくてまったりした雰囲気をお持ちですが、芯があって尊敬できる方たちばかりで、しかもそんなゼミ生の中心に南野先生がいらっしゃるので今年1年間が充実しない訳がありません。楽しみです!

 これから1年間のゼミに対する姿勢については、南野先生から「ゼミの楽しさは自分の予習の量に比例する」というお話があったのがとても印象に残っています。毎週ただ漫然と過ごしていてはもったいないので、今年は上手く時間をやりくりして、後々自分が後悔しないような努力と時間の使い方をしようと思いました。

 ちなみに初回ゼミの日はちょうど南野先生が担当されている1年生向けの法学入門の初回の日と重なっていたため、サウスポーくんなど数名の3年生で授業にもぐりこんできました。1年生を目の前にして大学生として過ごす時間の流れの早さにショックと焦りを覚えましたが、南野先生の「ガイダンス」を聞いて、初心に帰ったと同時に、まだ間に合うから前向きにがんばろうという気持ちになりました。

 それではこれから1年間よろしくお願いします!
投稿者:ぐりちゃ

 去年の基礎ゼミ以来の南野ゼミということで、第1回は少し緊張してしまいましたが、ゼミの雰囲気はすごく和やかで、これからのゼミが楽しみだなと思いました。また、最初の南野先生の御話を聞き、この南野ゼミに来たからには、ゼミのメンバー、あるいは南野先生にさえ議論で打ち勝てるくらい、本気で予習に取り組もうと決意しました。

 飲み会はいつもの南野ゼミの飲み会のように、終始笑いの絶えないものとなりました。ゼミの皆さんとも程よく打ち解けられたかな、と思います。それにしても、マジシャンくんの特技は羨ましいです…

 ところで、趣味がケーキ作りということで、何人かの方も食べたいと言ってくださったので、これからはゼミの際に月1くらいのペースで何かケーキを作って持っていこうかと思っています。甘いもので議論も活発になるのではないでしょうか(笑)。甘いもの無理という方いましたら、遠慮なくおっしゃってください。

 さて、次週はさっそく発表者として発表を行います。お配りした二つの論文は、今回の発表でとても重要な論文ですので、ぜひじっくりと読んできてください。

 それでは、一年間宜しくお願いします。
投稿者:たま

 今年度から南野ゼミでお世話になることになり、ゼミが始まっても正直ドキドキしていましたが、いざ蓋を開けてみるとみなさんユーモアあふれる個性派揃いで、良いゼミになりそうだなと安心しました。わんこさんも書いておられましたが、「ゼミの楽しさは自分の予習の量に比例する」という先生のお話が私も心に残りました。

 コンパではマジシャン君のマジックの素晴らしさと、タネをあかしてしまうノリの良さに感動すると同時に、言語の壁を越えた「特技」を今後私も一つは身につけたいなと思いました。また、自身中国からの留学生枠と豪語するからには、お店で通訳ができるくらいの中国語の勉強はしておかねばと少しだけ思いました。・・・とにかく、このようにコンパ中であっても自分自身の課題と目標が見えたわけですから、このゼミに入れたことが私にとって大きな財産になることは間違いありません!

 ・・・と、これまでの私の学生生活には到底見られなかった「やる気」が最近顔を見せ始めているのは、先生のゼミに入れたことで、先生から頂く情報に対し、当事者意識を持って取り組むことができているからだと思います。先生がオススメして下さった樋口範雄先生の『はじめてのアメリカ法』(有斐閣、2010年)も早速購入し、少しずつですが読み進めています。本当に面白いので、読み終わったらどなたか言って頂ければお貸しします。

 今年の目標は、本代をケチらず、ゼミの予習を中心に学業に対し真面目に取り組むことです。これまで当たり前のことができていなかったので、最後の1年こそは頑張ろうと思います。そしてそんな時、サロンに行けばゼミ生の誰かと会えるというのは大変心強いものです。ということで、だらけていたらどなたか一喝してください。

 それでは、1年間宜しくお願いします。
投稿者:スペシャ

 初回ゼミということで南野先生のありがたいお話と、ゼミメンバーの自己紹介が主な内容でした。しゃべったことのない方々が多かったので、どんな人がいるんだろうと楽しみにしていたのですが、思っていた通り個性豊かで素晴らしい方々ばっかりでした。自分もゼミの一人として、これからじわじわと個性を出していけたらと思っています。

 ゼミ後のコンパでは、辛すぎるマーボーに苦戦しながらも、先輩方と話をしたり、マジシャンくんのマジックを本気で解明したりと、楽しい時を過ごすことができました。

 次回から本格的なゼミが始まるので、先生がおっしゃっていたようにしっかりと予習をし、議論に積極的に参加して、ゼミを盛り上げることできたらと思っています。それでは、一年間よろしくお願いします。  
投稿者:おーうぇん

 昨年の第七期ゼミ初日は、今回のように南野先生のお話を聞きながら、これからはじまるゼミという未知なる授業に緊張と不安を覚えながらも、周りの人においていかれないよう頑張って勉強しようと意気込んでいた記憶があります。しかしながら、当初の意気込みに反して、ゼミの予習も時折おろそかになり、なかなか積極的にゼミの議論に参加できず、勉強面では反省ばかりの一年間でした。今年は自分の弱い心に負けないよう、一年間を通して議論やゼミ活動に積極的に参加
していけるよう頑張ろう!と、第八期初回ゼミで先生のお話を拝聴しながら気を引き締めていました。
 ゼミ生は今年もユニークな方が多いようで、大変楽しいゼミになるのではと期待しています。特にサッカー好きが多いのはとても嬉しいです!スポッチャに行ってサッカーしたいですね!
 飲み会ではやはりマジシャン君のマジックがとっても印象に残っています。特にラパンで披露された、持っているトランプをはたき落とすやつ。あれなんか本格的ですごいですね!僕もぜひ弟子入りしたいのですが、なにぶん手があまり器用ではないので‥‥もっと簡単なのがあれば今度教えてください!

 さて、来週からついに本格的にゼミ開始となりますが、あま党君がリポートに書かれているように三回に一回といわず、できるだけ多くの回数自分なりに詳しく勉強してゼミにのぞめるようにしていきたいと思います。これから一年間、皆さん一緒に頑張っていきましょう!
投稿者:メタボ   #010 

 みなさん、金曜日はお疲れさまでした。初回ゼミで印象に残ったのは、やはり南野先生の最初のお話です。最近やる気が出なかったんですが、先生の話を聴いて心機一転頑張ろうと思いました。そして、やる気を出して土曜日に『はじめてのアメリカ法』を買いに行ったのに、在庫がなかったのは、きっとたまさんが買ったせいです。許せません。僕のやる気を返してほしいです。

 ゼミ後の飲み会では、ゼミ生全員と話すことができました。みなさん個性的でおもしろかったです。特にマジシャンくんはすごいマジックを見せてくれました。ペンネームどおり「マジシャン」ですね。これからも飲み会の時には新しいマジックを披露してもらいたいです。

 なんかとりとめのない文章になってしまいましたが、みなさん今年1年間よろしくお願いします。全員でいいゼミをつくりましょう!!
投稿者:スカイ 

 ゼミ前に受診した健康診断の結果と飲み会等の写真とを照らし合わせてみると、本当に太って大きくなってしまったなぁ…、と改めて実感して少し悲しくなったスカイです。僭越ながら、今年度のゼミ長を務めさせていただくこととなりました。何かあれば「そこはゼミ長が」「ゼミ長が責任持つから」などと都合のいいように利用されそうですが、第8期南野ゼミの活動が充実したものとなるように、微力ではありますが、自分が出来ることをやっていければと思います。そういうわけで、みなさん1年間よろしくお願いします!

 初回の自己紹介や飲み会では、ほとんど絡んだことのなかった新3年生の話を聞き、絡んでいると、先生のお話にもあったような、知り合いがほとんどいなかった昨年のゼミ初回時の期待と不安を少し思い出し、テンションが上がってました。やっぱり、新たな出会いっていうのはいいものだと思えましたし、1年間楽しくやれそうなメンバーがそろったんじゃないのかなと感じました。今年はパンツ一丁で池をクロールすることにはなりませんでしたが、それでもなかなか思い出深いゼミ初回となりました。

 さて、今週はいよいよ第1回報告です。頭の中は来週末の国Tの試験報告への不安でいっぱいです。少なくとも、昨年の自分よりは色々と議論できるように、しっかり考えを整理して報告に臨みたいと思います。
投稿者:ちゃあ 

  初回ゼミはガイダンスという内容でした。緊張のあまり前日から少しお腹が痛かった僕ですが、先生のお話、ゼミ生の自己紹介等を聞いて頑張らなければならないという決意を新たにしました。

 飲み会の方ではマジシャンくんのマジックに感銘を受けつつ楽しい時間を過ごせたと思います。

 先生はもちろんゼミ生のみなさんもとてもいい方ばかりで、これからの活動が楽しみです。ぜひ仲良くしてくださいね。

 それではこれからどうぞよろしくお願いします。
投稿者:サウスポー 

 初回ゼミでは、先生のおはなしや自己紹介などが行われました。そういえば自己紹介の中で自分はメンタルが弱いので…とはいいましたが、基本的にいじられるのは嫌いではないので、傷つけないようにしたほうがいいのかなとかいう配慮は一切いりませんのでどんどんからんでくれたり、適当にいじってくれるとうれしいかもです笑。 春休みは部活ばかりの生活になっていましたが、新学期も始まったことなので、憲法を中心に勉強にも全力を注ぎたいと思います。今年はしゃべりの部分で少しでも進歩するのを目標にしていきます!!

 三限に先生の法学入門を運よく聴講しに行くことができたのですが、最近忘れかけていた勉強に対する意欲を復活させることができた気がします。今年は変わります!

 また飲み会の場では、あまりはなしたことなかった方も含めて、色んな方とおはなしでき、やはりとても楽しいゼミになりそうな感じがして今からとてもワクワクしています。

 では、皆さんあらためて一年間よろしくお願いします。
投稿者:カレー 

 春休みから楽しみにしていたゼミがいよいよ始まりました! 冗談抜きで本当に楽しみにしていました。南野ゼミの一員として新学期を迎えることができ、うれしく思います。ただ、私事で大変恐縮ですが、我らが阪神タイガースの四番・金本選手が、右肩のケガのため連続フルイニング出場記録をストップさせ、虎党としてはここ2、3日、沈んだ毎日を過ごしております(笑)。

 さて、初ゼミでは、自己紹介であま党さんとの対立の構図が明確になり、報告に悪い影響が出ないかが心配です(笑)。当然のことながら、そんなことで影響が出ているようではいけないわけで、ペナントレースの結果に一喜一憂することなく、協力して報告の準備を進めていこうと思います。また、飲み会の席では、メンバー全員とまではいきませんでしたが、いろんな人と話すことができ、充実したゼミになる予感がしました。肝心のゼミについては、南野先生のお話にもあった通り、予習の量がものをいうと思うので、配布資料でおなかいっぱいにならずに、出来る範囲で+αの予習を頑張ろうと思います!

 最後に、飲み会の写真をご覧になった方の中にはお気づきの方もいるかもしれませんが、僕が写っている写真は全て暗くなってしまっています。おそらく、僕の着ていたジャケットのロゴとチャック部分が、フラッシュの光を全て吸収してしまったことが原因のようです。一緒に写っている方に、この場を借りてお詫び申し上げます。今後は、蛍光塗料の入ったものは着ないようにします(泣)。

 それでは、一年間よろしくお願いいたします。
投稿者:白ひげ   #015 

 みなさん、初回ゼミどうもお疲れ様でした!  今年はどんな雰囲気のゼミになるんだろうな〜??と不安半分ワクワク半分で臨んだ初回ゼミだったのですが、南野先生も仰っていたように和気藹々とした空気になったのですごくホッとしました☆

 さて次に何を書こうかな?と考えていたのですが、私の頭の中はマジシャン君のことでいっぱいです。笑 本当に素晴らしいパフォーマンスの数々でしたね! そして一番最初のあの「フリ」という、ファーストインパクトをこれでもかと言わんばかりに高める、計算しつくされた彼の策略には脱帽です(ということにしておきましょう笑)ただトーク力が・・・と言われていたので、南野先生とコンビを組んでパフォーマンスしたらすごく面白いんじゃないかと思いますがどうでしょう? 絶対面白いと思います。

 さて、次回からはいよいよ本格的にゼミ始動ですね! 昨年の反省を忘れずに臨みたいと思います。改めまして、一年間よろしくお願いします!

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第2回(2010年4月23日・金)〜グループ報告1巡目その1「違憲判決の効力」(担当:スカイ、ちゃあ、ぐりちゃ)+有志食事会@アンシャンテ

投稿者:マジシャン   

 初回報告者のみなさんお疲れ様でした。
 今回のテーマは「違憲判決の効力」でしたが、議論は判決の効力そのものよりも、「憲法判断のように立法への影響力のある意見を補足意見として書くことが許されるか」という点について行われました。終盤でのスカイ先輩のご指摘通り、途中から論点が「書くことが許されるか否か」から「どうして補足意見で書いたのか」へとズレていっていたことを反省しています。
 議論の内容が理解できずに置いて行かれるのではないかということをゼミ直前まで心配していました。なんとか理解することも発言することも出来たので安心しています。

 食事会では、先輩方に飲み物を運ばせてしまいました。非常に申し訳ないです。今後は気をつけます。体育会系なら半殺しですね。これからの食事会では、このこともマジックのこともふまえた上で、席の配置から気をつけていきたいと思います。

 ゼミ風景リポートでマジックについて言及すべきか悩んだのですが、みなさんの飽きがこないうちにキャラを精一杯発揮しておこうと思いました。
投稿者:わんこ

 スカイさん、ちゃあさん、ぐりちゃさん、初回報告お疲れ様でした。
 さすがゼミ長のグループですね!次週は私たちの報告なのですが、なんだかいきなりハードルが上がったように感じています。

 ところで、今回のゼミで私はなぜかたった3秒でも間ができるととても居心地が悪くなって、とりあえず間を埋めるのを優先してあまり考えないままの発言もしてしまいました。「議論点ずらしちゃったなぁ」などの反省も含めていろいろと考えていたのですが、じっくりゼミを振り返って自己分析をしてみて、春に留学に行ったことで自分のクラスや議論に対する感覚が大きく変わっていたことに初めて気付きました。

 思い返せば、留学に行く前、ゼミのような場での私の姿勢は毎回緊張している上に「よく考えてちゃんと意見がまとまってから慎重に発言しよう。恥もかきたくないしなぁ…」というものだったのですが、今回のゼミでは「たくさん発言してより多くの人から多くの批判をしてもらわないと損」とか「自分が思いついたことは後で誰かが叩いてくれるから、とりあえず議論の場に投げよう」とか「話さないと考えてないと思われる」いう感覚しかありませんでした。私の留学先では、担任の先生の方針で、簡単に言ってしまえば6週間ほぼ毎日小規模でラフなゼミがあっていたのですが、上で書いたことのうち日本人である私が最初に念を押されたのは「話さないと考えてないと思われる」、つまり「議論の場で話さないということは考えてないのと同じ」ということでした。それまではそういった感覚を持っていなかったので初めは若干抵抗がありましたが、6週間もあれば慣れてしまうもので、留学前は発言すること自体に緊張してやっと話していたのが今は発言して当たり前で問題はその先という感覚に変わったように思います。とにかく、自分が無意識に「話さないと損」と思っていたことは確かです。

 また留学先のクラスでは本当に議論が活発だったので、実は私は今回のゼミ中「なんか今日は静かだな」と思っていました。
 練りに練った良い意見をその場で言えるのももちろんすばらしいと思いますが、とりあえず口に出してみるというのもありではないかと思います。間違っていたら誰かが修正してくれるだけのことなので、ゼミの場で発言すること自体を過度に重く考える必要はないのではないでしょうか。基礎ゼミにいた頃の自分は発言すること自体を重く捉え過ぎていて、まるで「最低1回発言する義務」を果たすためにゼミに行っているようだったので、もしかしたらこのゼミの中にもそんな方がいるのではないかと思って、ここに書いてみることにしました。
投稿者:スカイ 

 今回報告させていただいたスカイです。この約1ヶ月間ともに準備し、頭を使い、報告に臨んだちゃあ君、ぐりちゃ君、お疲れ様でした。ゼミの先輩として色々と至らないところもあったと思いますが、今回の報告が、今後の各自の報告に少しでも生きてくれれば幸いです。

 報告に関してですが、皆さんが昨年のゼミではほとんど見られなかったぐらい(笑)積極的に発言し、議論に参加してくれたおかげで、どんなゼミになるか不安で仕方なかった報告者としては非常に助かりました。また途中から議論の矛先が報告者ではなく、あま党君になっていたため、それほど精神を削られずに済みました(笑)。
 ゼミ中の議論では、当初想定していたところ全部に議論が及ばなかったため、色々とフォローしたいところなのですが、それだと非常に長く、しかもまとまりのない文章になってしまいそうなので、ここでは少しだけ。報告者の立場としては「竹内万歳」のように聞こえていたかもしれませんが、必ずしも100%竹内意見に賛成す るわけではありません。我々が支持するのは 「基準時合憲であろうが、立法裁量による解決が望ましかろうが、違憲なものは違憲である」という考えを明示している点です。逆に、個別的効力説に軸足を置く我々としては、竹内判事の考える(どちらかと言えば一般的効力説に近いともとれる)違憲判決が及ぼす効力あるいは効果に関しては、賛成できないというか、「心配し過ぎだろ!」という立場です(今回の報告では、竹内意見を個別的効力説に立ったものであるという評価を下している訳ではないということです)。そして、我々がこのような立場を採るのは、司法あるいは憲法訴訟の役割を私権保障と憲法保障の二つであると捉え、この二つのバランスと、三権分立や付随的違憲審査制の「ワク」 に配慮した結果であるというのが現段階での考えです。しかし、この点に関してはまだ深く考察ができていないので、とりあえず提示するだけで終えます。
 また、個人的には、コンパクトかつ分かりやすく自分の考えを述べたり、議論に参加する・口出しするタイミングを計ったりすることに関してはまだまだだと感じました。引き続き自分の課題として、意識して改善していきたいと思います。

 さて、とりあえず1回目の報告が終わり、いよいよ国Tの択一試験まで1週間をきってしまいました! しかしながら、全然そのような実感がなく、というか、割と既に開き直っている状態なので(笑)、私見を担当しているおーうぇん君に失礼のないように次回以降のゼミにもしっかり取り組んでいきたいと思います!
投稿者:サウスポー 

 今回の報告者のスカイさん、ぐりちゃさん、ちゃあさん報告お疲れ様でした。今回は報告初回ということでどんな感じになるのだろうと緊張していたのですが、予想以上に皆さんが発言していて活発で良かったと思います。

 個人的にはまぁなんといいますか緊張しまくっていた影響からか自分が何を言おうとしていたかいざ発言するときにぶっとんでしまいまして、きれいに伝えることができるような言葉が思いつかず申し訳ございません。しかし、たとえ考えが明確に伝わらないものであってもやっぱり発言しないのとするのでは違いますね。でもやっぱりもうちょっと発言すれば良かったです…。思い起こせば去年基礎ゼミにて、全く発言できず、毎回ゼミ風景リポートで次こそはと書くものの考えがまとまらないまま発言するのが恥ずかしくもあって発言できず、毎回失意の下にゼミを終えていました。わんこさんがリポートに書いていた「議論で話さないのは考えてないのと同じ」というのにはとても納得させられ、そして去年の自分の姿がすぐさま浮かびました。ゼミの中で自分が充実感を得るためにも、またゼミ自体が活発になるためにも今年は去年とうって変わって多く議論に参加しようと思います。そのためにも予習をしっかりしようと改めて思いました。
投稿者:おーうぇん    #020

 報告者のスカイ君、ちゃあ君、ぐりちゃ君、そして急遽司会を任されたうめりこさん、お疲れ様でした。今期の本格的なゼミは今回からということで、みんな緊張して発言も少ないのではないかなと思っていましたが(自分自身発言できるか不安でいっぱいでした)、みなさんむしろ気合い十分といった様子で積極的に発言されていて、議論の雰囲気もとてもよかったのではないでしょうか。

 報告についてですが、参考文献を読んだ段階では、特に憲法判断の遡及効の部分が議論の中心になるのではないかと考えていましたが、むしろ議論は「違憲の疑いが強い」というような趣旨のことを補足意見で書くべきか否か、という点に焦点があたり、あまりメインの部分には及びませんでした。しかし、遡及効については報告で少し気になった点があったので、ここで書きたいと思います。
 報告者は憲法判断の効力について個別的効力説を支持し、その遡及効については「事実上のもの」しか及ばないと考えているようでしたが、竹内裁判官の理解はむしろ一般的効力説に近く、遡及効については「法的なもの」まで生じると考えているのではないかと思いました。それは、竹内裁判官の用いた「権利の覆滅」といった言葉に現れているのではないかと思います。
 この点について、報告では触れられていなかったと思いますが、報告者はどのように考えていたのでしょうか・・・。
 ・・・というリポートを書こうとしていたのですが、今ホームページを見るとすでにスカイ君によってこの点の説明がなされていたのでもう大丈夫です。笑

 さて、来週は僕等のグループの報告ですが、準備の途中で続々と新たな参考文献が出てくるので、私見の練り直しに三人で苦戦中です・・・。なんとか間に合うようがんばります!
投稿者:スペシャ 

 初回報告をされた皆さんお疲れ様でした。

 今回がグループ報告の一回目ということで、どんな風に報告や議論が展開していくのか期待しながら参加させていただきました。皆さんが活発に議論している姿もよかったのですが、自分としては四年生の先輩方や南野先生が議論の途中で論点を整理したり、主張をわかりやすく言い直してくれたところがよかったです。
 そのおかげで、5限目にして働かなくなってしまった頭でもちゃんと議論の流れを理解することができました。

 しかし、今回の議論で一度も発言しなかったことはすいませんでした。わんこさんが第2回ゼミ風景レポートで書かれている、「議論の場で話さないことは考えないことと同じ」、「たくさん発言してより多くの人から多くの批判をしてもらわないと損」といった考え方にはなんだか新しい発見をしたような感じがして、このままではいけないという気持ちになったので、次回からは「五限目だから頭に糖分が足りない」ということを言い訳にせずにできる限り発言していこうと思います。そのためにも、予習の段階である程度自分の考えや疑問点をまとめておく必要があると思いました。

 あまり自分の意見を口にすることに慣れていないので意味のわからないことを言うかもしれませんがその時は叩いてくださるとうれしいです。
投稿者:メタボ 

 まずは、報告者のスカイ君、ちゃあ君、ぐりちゃ君、報告お疲れ様でした。難しい内容の報告をきれいにまとめていたので、分かりやすく、議論もしやすかったと思います。
 さて、今回のゼミは、南野先生もおっしゃっていたように久しぶりに議論が盛り上がっていました。わんこさんも言うように、とりあえずわからないことは質問してみるというのもいいと思います。その点では最初に質問をしてくれたグーナー君に感謝です。
 ただ、一つ気をつけたいと思ったのは報告者の考えに意見するということがあまりできなかったことです。今回は報告者の考えの核心を議論することができず、核心からは少し外れた議論になってしまったんじゃないかと思います。その辺は、難しいとは思いますが、報告者や司会者がうまく議論の流れをコントロール(?)できればと思いました。

 来週は、政教分離についての報告になるようですが、報告者のわんこさん、うめりこさん、おーうぇん君、がんばってください。きっとおーうぇん君が素晴らしい私見を完成させてくれるでしょう(笑)。そんな素晴らしい私見を台無しにしないよう来週も今回みたいな活発な議論ができるようにしたいと思います。
投稿者:うめりこ 

 スカイさん、ちゃあさん、ぐりちゃさん、報告お疲れさまでした。

 急遽司会に指名され、議論が進むようにサポート出来るのか不安でしたが、いざ始まってみるとみなさん積極的に発言していて、司会としての役割をほとんど果たすことなく、ゼミの議論に参加できました。

 個人的には、まずゼミで発言することが目標だったので、その点では満足しているのですが、発言すること自体に対して非常に気負いしてしまい慎重になっていたこと、また自分の意見を分かりやすくまとめて発言する力が足りないこと等いろいろと反省しています。今後はこの点を課題とし改善していきたいと思っています。
 わんこさんがおっしゃっていた「話さなければ考えていないのと同じ」をむねに、間違いを恐れずに積極的に発言していきたいと思いますので、間違っているときは、みなさんビシバシ指摘してください。

 さて次回は私たちのグループ報告です。早くも緊張しています(笑)。
 報告まで後少しですが、私見の練り直しを最後まで頑張りたいと思います。お配りした判決文等は長くて読むのに疲れると思いますが、予習をお願いします。
投稿者:たま 

 まずは今回報告のスカイ君、ちゃあ君、ぐりちゃ、そして司会のうめりこさん、お疲れ様でした。

 個人的には我先にと他のゼミ生からの質問に答えようとするちゃあ君とぐりちゃ君の姿が印象的でした。去年所属していたゼミでは3年生のそのような光景は見られなかったので、大変感銘を受けました。また、途中で軌道修正してくれたスカイ君はさすがですね。私も実は「今の議論は裁判官「個人」が意見を表明することについてであって・・・」とその点指摘したかったはずなのですが、気付けばなんだかまとまりのない、訳の分からないことを言っていました。自分自身、結論を探しながら意見を述べ、途中で何が言いたいのか分からなくなるという問題点は就活を通しても自覚してきたことなので、これから改善していきたいと思います。

 さて、今回の報告についてですが、私も実はスカイ君のいうように、報告者の方々は「竹内裁判官万歳」なんだろうと思っていました。しかし、そうではないのですね。スカイ君とおーうぇん君の投稿を見て、再度私も考えてみました。

 「竹内裁判官の理解はむしろ一般的効力説に近く、遡及効については「法的なもの」まで生じると考えているのではないか」というおーうぇん君の見解には私も賛成で、この点むしろ私は竹内裁判官を支持します(絶対的支持ではないですが)。もちろん、スカイ君のいう個別的効力説に軸足を置く理由(「司法あるいは憲法訴訟の役割を私権保障と憲法保障の二つであると捉え、この二つのバランスと、三権分立や付随的違憲審査制の「ワク」 に配慮した結果である」という点)についてはなるほどもっともだと思いますし、そこに異論はありません。しかしわが国では、ドイツの一般的効力説のような、立法府に違憲とされた条文を無効にすることを課し、行政府にはそれを執行しない義務を課すことまではしていないものの、これまで違憲とされた判決については総じて実務上、条文を削除しているということに鑑み、私としてはそこで「個別的効力説」と言われるとなんだか違和感を覚えてしまいます。よって(だからといって一般的効力説だ!という訳でもないのですが)今回の竹内裁判官の「心配し過ぎ」ともいえる記述は、ある意味妥当なのではないかと感じました。

 ただ、上記について私の中で、大変失礼ではありますが、正直彼(竹内裁判官)は効力云々まで果たして考えていたのか、という疑問が生じたというのも事実です。というのも(「違憲判決の効力」とは論点が少しズレますが)、判決を見ていて、彼があそこまで言及した理由は、本件基準日も違憲と判断した場合に起こるであろう混乱を恐れたから、ただそれだけなのではないかと感じたからです。「混乱が生じ得るから今回は基準日違憲とは言いません、でも現時点では違憲の可能性が大いにあります。立法府に任せますので立法府は早めに本件規定を改正して下さい」・・・と。だからこそ、そんな逃げの姿勢をとらず基準日も違憲とはっきり言うべきだと私はあの場で言いました(ズレてすみませんでした)。なお、基準日も違憲と言うべきという根拠は、明治期と比べるならまだしも、9年前と今とを比べて社会情勢云々がそう大きく変わる訳はなく、現時点で違憲の可能性が極めて高いと警鐘を鳴らすならば、9年前に遡っても違憲の可能性は十分にある、と指摘し得る点です。もちろんこれだけでは根拠とは言い難く、反論も大いにあり得ます。しかし、何より今回は「合憲性に関する検討は行わない」とのことでしたので、この辺にしたいと思います。。

 それにしても、様々な切り口で物事を見て議論するというのは、すごく楽しいと久々に感じました。議論していて多少回り道になったからといって、その間の議論は全く無駄ではないし、そこで出た意見の一つ一つがすごく価値のあるものだと思います。

 次回のゼミでも今回のように楽しいと感じられるよう、しっかり予習して臨もうと思います!
投稿者:ぐりちゃ    #025 

 スカイ先輩、ちゃあ君と共に報告を担当させていただいたぐりちゃです。報告の週は月曜日からずっとこれが気になって気になって、胃がキリキリしていました(笑)。健康診断に影響がなければよいのですが…

 報告者グループとしては、今回は主に違憲判決の効力の遡及効が及ぶ範囲について議論されるのではないか、と思っていたのですが、なぜだか白熱したのは、竹内裁判官の補足意見における「違憲の疑いが強い」の記述をめぐる議論で、何だか拍子抜けした気分です。議論が白熱したことは良かったのですが、報告者側が置いてきぼりにされたという感がありました。終了後に先生に言われたことですが、報告者は自分たちがが議論したい論点に、議論を自分たちで導いていくことも必要で、今回はそれができなかったことが悔やまれます。今後の反省として活かしていきたいと思います。

 今回はゼミの初回報告でしたが、ゼミのメンバーのほぼ全員がよく発言できていて、今年のゼミはとても面白くなりそうだなと感じました。次回からしばらく聞き手側に回りますが、ゼミを盛り上げられるように積極的に発言していきたいです。
投稿者:グーナー 

 スカイさん、ちゃあさん、ぐりちゃさん、初回報告お疲れ様でした。

 報告の内容は違憲判決の効力でした。個別的効力と一般的効力のどちらが妥当なのかなどを考えていたのですが、あま党さんの「竹内裁判官は補足意見で言うべきじゃない」という趣旨の意見を聴いて、その視点から考えるなんて…なんて視野が広いだ!と感心してしまいました。

 個人的には、ゼミでの初めての報告だったので、どんな感じなのかが未知で、とても不安でした。発言は一応したものの、わからない箇所を聞いただけで、なかなか議論には参加できなかったのが反省点です。これから徐々に皆さんとあつい議論ができるよう、頑張っていこうと思いました。

 とりあえず第一回は終わり、どのような感じか大体はわかったので、次回以降もしっかり取り組んで行きたいと思います!
投稿者:カレー 

 今日は、南野先生曰く、充実したゼミだったということでしたが、お疲れ様でした。これもひとえに報告者の方々や、皆さんの議論のおかげだと思います。何より、難しい内容を分かりやすく報告していただいた報告者のスカイさん、ちゃあくん、ぐりちゃくん、そして司会のうめりこさん、お疲れ様でした! 自分たちの報告の回も今日のようなゼミになるよう、しっかりと準備をしていこうと改めて感じた1日でした。

 さて、本題の議論についてですが、結果的にあま党さんとの関係を持ち込んでいるともとれるような形となり申し訳ありませんでした。確かに僕は「とら党」ですが、改めて言うまでもありませんが、あま党さんが巨人ファンだからという理由では決してありません(笑)。中途半端だという指摘に対し、竹内裁判官の葛藤を頑張って伝えようとしましたが、うまく伝えられませんでした。若干の補足をすれば、僕の指摘した葛藤の他にも、竹内裁判官に限らず、最高裁判事の判決の効力に対する認識が、一般的効力説に近く、伝家の宝刀たる違憲判決を振りかざすことを控えたのかもしれませんね(スカイさんの「竹内判事の考える(どちらかと言えば一般的効力説に近いともとれる)違憲判決が及ぼす効力あるいは効果に関しては、賛成できないというか、「心配し過ぎだろ!」という立場です」というご指摘のとおりです)。ともかく、あま党さんに「簡潔にお願いします」と言われたにもかかわらず、言ったことを単にぐだぐだ繰り返しているだけになってしまったので、自分の考えを簡潔に伝えることの大切さを痛感しました。そして、自分の発言が議論の方向性をそらす結果となってしまったことも、この場を借りてお詫び申し上げます。これからは、議論の方向性を修正しながら、自分の考えを主張できるように努力します。次回以降は、報告者にとってもより生産的な議論になるよう、頑張って行きたいです。

 ところで、皆さんも指摘されているとおり、わんこさんの訓示(?)は、僕も肝に銘じておきます! 早い段階で発言の重要性が分かったことで、本当に助かりました。もし知らずに過ごしていたら、残りの二十数回の貴重な機会をふいにするところでした。僕も、「いいパフォーマンスをするためには、いい準備が必要である」という、高校のサッカー部時代の恩師の教えをひとつ紹介して、初回報告のリポートを締めくくりたいと思います。当たり前のことなので全然ためにはならないかもしれませんが(汗)。

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第3回(2010年4月30日・金)〜グループ報告1巡目その2「空知太神社最高裁判決の検討」(担当:うめりこ、おーうぇん、わんこ)+有志食事会@優乃華(お好み焼き)

投稿者:うめりこ

 今回報告担当でした、うめりこです。同じグループだったおーうぇんさん、わんこさん、そして司会役のたまさん、みなさんお疲れさまでした。

 今回の報告の中心は空知太判決の射程を考えるということでしたが、その 準備にあたり毎日判決文とのにらめっこでした(笑)。少しでも多くのことを読み取ろうと必死で、愛媛や津地鎮祭の判決文とも比較しながら判決文の一文一文にとてもこだわって読みました。このような経験が今まであまりなかったので、とても良い勉強になりました。

 ゼミの中では、そもそも空知太神社の事案は合憲とすべきではなかったのかという話が出て来ましたが、この点についてはもっと報告者の中で議論して考えをまとめておけばよかったなと思っています。
 ちなみに、私は今回の事案はやはり違憲とすべきだったと考えています。
 神社が公有地上に存在していることについて違和感を持つ人は確かに少ないかもしれません。しかし宗教がどれ程世間に受け入れられているかということと、政教分離原則違反の有無の問題はやはり区別して考えるべきではないでしょうか。またおーうぇんさんもゼミ中におっしゃっていたと思いますが、日本の歴史的経験からすれば、神道だからこそ厳しくすべきなのではないかとも思います。

 とにかく、第一回目の報告が終わってホッとしています。この経験を次の報告に生かしていきたいです。
 では、次回のゼミも楽しみにしています。報告者のみなさん頑張って下さい。

投稿者:スカイ 

 こんにちは! 久々にテニスをしたところ(炎天下で4時間)、現在、全身筋肉痛で苦しんでいるスカイです。ついでに言わせてもらうと、このレポートを書くのは2回目です。一度図書館のパソコンで書いていたところ、3分の2ほど書いたあたりで、バグってしまい、文字が全部白四角になってしまいました…。
 くだらない前置きはこの辺にして、今回は、おーうぇん君・うめりこさん・わんこさんグループによる空知太(&富平)神社判決に関する報告でした。ここでは、いくつか心残りの部分を述べたいと思います。

 一つ目は、ゼミ中にも述べましたが、今回の事例も、目的効果基準を用いた審査自体は可能なのではないか、ということです(目的効果基準それ自体の評価は別問題として)。ただ、今回違憲という結論を出したいと思ったときに、目的効果基準ではどうしたって合憲の結論になってしまうから、別の新しい判断枠組みをその理由として採用した、というのが今回の判決に対する僕の理解です。

 二つ目は、安西先生・林先生・清野調査官が述べているように、事案や類型に応じた判断を行っていこうというその方向性はいいのではないか、ということです。確かに、今回の「総合考慮」というのは曖昧に過ぎ、「基準」と呼べるものかどうかは怪しく、法的安定性に欠けるという批判はあると思います。しかし、従来のように20条3項や目的効果基準を万能視したり、むりやり基準にあてはめて不自然な論理過程をたどったりするよりは、きちんと個々の事案を見てるというポーズを見せたことを僕は評価したいと思います。

 三つ目は、空知太と富平の結論の差異はなぜ生じたのかがよく分からない、ということです。前者は無償提供を継続中であり土地所有者は市、後者は譲与がすでに行われ土地所有者は町内会であるという点以外は、管理者や利用状況等に結論の違いを導く大きな違いはないように思われます。とすると、空知太の場合も譲与してしまえばいいということなのでしょうか。しかし、利用させることと譲与することの合憲性判断に与える違いはどこにあるのでしょうか。もしくは有償ならどっちでもオッケーなんでしょうか。このあたりに関しては、自分でもまだ考えがまとまっていないので、今後の検討課題としたいと思います。

 最後に、これは林先生も似たようなことをおっしゃっていることですが、こういった政教分離の問題は、結局は「宗教的マイノリティーの人権を、無宗教者が多数を占める、もしくは神社神道を多くの人が宗教として意識していない日本で、どこまで認めていくのか」ということなのではないか、ということです。もちろんこのことは、ゼミ終盤の議論でも見られたように、簡単には答えの出ないことではありますが、酒の席等で是非皆さんの考えをお聞きしたいです(笑)。
投稿者:マジシャン    #030 

 報告者のうめりこさん、おーうぇんさん、わんこさん、司会のたまさんお疲れ様でした。

 今回の議論の中で論点となった目的効果基準を使ったのかという点ですが、今後の判決を見なければ基準がまだまだはっきりしないと思いました。
 また、神道が世俗的かどうかという点について、僕も神道だからこそ厳しくすべきだと思います。神道が宗教であることを意識することがないのは戦前の名残であり、神道だから判断基準を甘くするというのでは、政教分離を定めた意味が薄くなってしまうのではないでしょうか?

 次回はいよいよ僕たちの報告です。淺野先生の論文が特に重要なので、何度か読んで欲しいと思います。
投稿者:わんこ 

 おーうぇんさん、うめりこさんと一緒に今回の報告をさせていただいたわんこです。
 今回の報告準備を通して、すでにゼミを1年間経験している4年生はやっぱりさすがだなと思いました。特に1年間南野ゼミで生き残ってきたおーうぇんさんは「なるほど!!」という指摘と指示を多く出してくださって、南野ゼミの報告のいろはがわかったような気がします。この場を借りて、ありがとうございました!!

 さて息つく間もなく次は第2クール目の報告準備ですね。
 ちなみに私は今回相棒の白ひげさんが体調不良で不在だったので非常に落ち着きませんでした(笑)。就活で疲弊してしまって体調を崩してしまったのかもしれませんね。早く帰ってきてください!

 今回の報告の後半で登場した「神道だから許すのか、神道だからこそ許されるべきでないのか」という問題については、一人で頭の中だけで考えていても未だに全く答えが出ません。ですがこれは日本で政教分離の問題を考えるときには必ずついてまわってくる問題ですよね。気が済むまで調べだしたら最後は法学の域を出なくてはいけないくらいの大きな問題のような気がするので、1年間のゼミが終わるころまでに自分なりの答えが出せればいいなと思います。また今回の報告で興味がわいたので、他国の政教分離の在り方についても後日調べてみようと思います。

 さて来週はメタボさんチームの報告ですね。特にマジシャン君は今から報告の準備に加えて新マジックの練習で大忙しでしょう。。。
 実は私は数字がたくさん出てくるという、大変あほな理由だけで投票価値の平等の問題に苦手意識がありますが、予習がんばります!!
投稿者:おーうぇん 

 一緒に報告を担当してくれたうめりこさん、わんこさん、そして司会のたまさん、お疲れさまでした。準備開始当初はアメリカと日本という遠距離のグループでどうなる事かと思っていましたが、三人でできるだけ話し合いを重ねた結果、なんとか報告のかたちにはなったので一安心です。7期からいる4年のなかでは断トツで頼りない僕のグループで申し訳なかったですが、準備から報告にかけてとても頑張ってくれたふたりには感謝してます!!

  報告の内容についてですが、空知太神社判決に目的効果基準を用いなかった理由が一つ論点になりました。スカイ君にリポートでも反論されているところを見ると、僕らの「諸行為の累積的行為」だったからという理由づけはいまいち説得力がなかったようですね(汗)。どの時点をとっても合憲じゃないかという批判がスカイ君から出ていたと思いますが(僕自身は今回の事案は違憲と見るべきと考えていますが・・・)、結果が合憲になるか違憲になるかは別にして、目的・効果を判断する特定時点を定め得ないような「累積的行為」についての基準として示した(つまり「どの時点をとっても合憲」とは言えないような累積的行為の事案についても適用できるような基準である)と考えるべきではないでしょうか。今回の事案については判断の結果が変わらないという場当たり的な問題意識ではなく、今後同様の事案が出てきたときに判例として機能しうるような基準をだしたと考えるべきではないかと思います。

 また、「神社だから」許されるべきか否かがもう一つ最後に議論になっていましたが、やはり神道だからよいというのではなく、「神道だからよいではないか」と思われるような宗教であるからこそ、その危険性に配慮して許されるべきではないのではないでしょうか。

 さて、次回は議員定数不均衡についての報告ですね。メタボ君がかなり深く考えていたようなので、ぼくもなにか意見がいえるようにがんばって予習していきたいと思います!

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第4回(2010年5月7日・金)〜グループ報告1巡目その3「投票価値の平等」(担当:メタボ、グーナー、マジシャン)

投稿者:メタボ

 みなさん、金曜日のゼミはお疲れ様でした。拙い報告になってしまいましたが、なんとか無事に(?)終えることができました。
 さて、報告の内容についてはグーナー君やマジシャン君が書いてくれると思うので、僕は今回の報告全体の反省点を書いておきたいと思います。
 まず、1つ目は曖昧な表現はしないということです。すぐ突っ込まれます。問題(論点)について自分の言葉で理解しておくことが必要だと思いました。
 2つ目は、自分が当たり前だと思っていることも疑ってみるということです。具体的には、淺野論文の、選挙における平等に関する4つの分類を当然のように考えていたので、ゼミ冒頭のように返答に困ることになってしまいました。前提を疑うことも必要だと改めて思いました。
 なぜか暗いレポートになってしまいましたが、そんなに凹んでいるわけではありません。これら反省点を次の報告に活かしたいと思います。

 最後に、一緒に報告してくれたグーナー君、マジシャン君、ありがとうございました。お疲れ様でした。来週は生存権についての報告ですが、少し暇になったのでしっかり予習してのぞみたいと思います。
投稿者:グーナー 

 今回メタボさん、マジシャンさんと一緒に報告を担当していたグーナーです。いや、「担当をしているはずだった」の間違いです…
 今回の反省はこれにつきます。報告者なのに全然発言ができず、あまり前に座っている意味さえありませんでした。。
 今回僕が担当したのは 「はじめに」と「学説」で、質問が集中したのはマジシャンさんの担当した「検討」だったので、もし僕が質問に答えてマジシャンさんの意図する答えじゃなかった場合を恐れ、あまりに消極的になりすぎました。
 今まで報告までに何回も話し合いを重ねてきたので、自信をもって発言すべきだったと反省しています。
 次回のグループ報告では反省点をいかし、精一杯頑張ると決意しました!

 報告の内容は「投票価値の平等について」でした。裁判所は立法裁量を認めるか、司法審査を及ぼすか、そのバランスはとても難しいと思います。報告者は一概に判例を否定する学説に理論的根拠が乏しいという結論でしたが、判例を評価するのかいなかについては結論付けてはいませんでした。僕自信の意見では判例のほうの立場にたちます。確かに事情判決など問題点もありますが、公正かつ効果的な代表を最上位に置いていますが、投票価値の平等を軽視しているわけでもないので、そちらのほうが合理的かなとも思いました。

 最後になりましたが、これまで一緒に報告をまとめてきたメタボさん、マジシャンさんお疲れ様でした。お二方にはとてもお世話になって、感謝しています。もう同じグループになることはないかも知れませんが、同じゼミの仲間として、これからもよろしくお願いします!

 来週は生存権ですね。知識はあまりありませんが、気をとり直して予習頑張ります!!
投稿者:カレー   #035 

 今回は、投票価値の平等ということでしたが、報告者のメタボさん、マジシャンくん、グーナーくん、そして司会のぐりちゃくん、お疲れ様でした。

 序盤は、メタボさんがリポートに書かれていたように、議論の前提となる部分についての指摘がいくつかありました。その中で少し思ったのが、投票価値の平等の定義について、恥ずかしながら、レジュメや淺野先生の指摘のようなA一人一票制(形式的 価値の平等)というよりは、B実質的価値の平等の問題であると思っていました。現代的論点を読んだときは、この場合問題となるのはAである、という記述に「ん?」 と思ったくらいです。なぜAの問題と言えるのか、もう少し考えておきたいと思いま す。

 そして今回は、リリーフに失敗しました(笑)。報告者のフォローのつもりで言ってみたのですが、的外れだったようです。ただ、僕が言いたかったのは、投票価値の平等が「切り札としての人権」にあたらないのは、投票という行動が自律的でないからではなく、多数者の意見に逆行してでも守らなければならないものとは言えないからではないか、ということだったのです。こうとらえれば、スカイさんがしきりにおっしゃっていた「投票は自律的な行動ではないか?」という疑問にも答えられるのではないかと思います。なぜなら、投票価値の平等を完璧に保障するとなると、どこまでが保障すべき範囲かが新たに問題となるでしょう。多数決の原理が妥当している選挙制度において、少数者の権利を投票結果に反映させるところまで保障すべきなのか、ということです。それよりも、私は、較差の是正を早急に行うべきだと思います。

 さて、次回はいよいよ僕たちの報告です。いまから若干緊張しています。まだまだ完成とは言えない内容なので頑張って仕上げたいと思います。みなさんには、文献を読んだ後、憲法25条のあるべき姿(理想の運用方法)をぼんやりとでもいいので考えてきてほしいです。
投稿者:マジシャン

 一緒に報告をしたメタボ先輩、グーナーくん、そして司会のぐりちゃくんお疲れ様でした。
 今回は報告者ということで、議論に積極的に参加する一番のチャンスだったのですが、あまりしっかりとした意見が述べられず、メタボ先輩に頼りきってしまい情けなかったと反省しています。

 それではゼミ中の議論について補足しておきたいことを3つほど書きたいと思います。

 まず平等の観念の定義付けについては、当然の前提と考えていて、それについてほとんど考えていなかったため、みなさんの質問に答えることができませんでした。
 実はAとBの違いの説明については、報告の直前に僕も分からなくなってしまい、あやふやな理解のまま報告に臨んでしまっていたので申し訳なかったと思います。

 次に、「選挙は自律的か」ということについて補足しておきたいと思います。「自分で候補者を選び、投票箱に票を入れる」という投票自体は自律的な行動です。だから投票という行動自体を制限した時は「切り札としての権利」を主張することができます。しかし定数不均衡で問題となるのは、投票後の影響力の問題であるため、「切り札としての権利」にはあたらず、立法裁量を許すことができるというのが報告者グループの考え方です。

 そして、おーうぇんさんに指摘された「投票価値の平等が含まれていなければ公正かつ効果的な代表ではないのではないか」という点ですが、「投票価値の平等がどの程度侵害されれば公正かつ効果的な代表の枠外に出てしまうのか」という判断をするためには、やはり「公正かつ効果的な代表はどのようなものであるのか」という定義付けを裁判所はしなければならず、司法審査の範囲を限定することは難しいということになると思います。しかし、このように司法審査の範囲を定めることは難しい問題であり、あまり厳格な限定を求めると裁判所は何もできなくなってしまうという指摘はその通りだと思います。

 初めての報告は反省すべき点が多いものとなりましたが、反省を活かして2巡目の報告の準備を頑張りたいと思います。

 次回の生存権については、報告者グループも苦労しているようですが、僕もしっかり予習していきたいと思うのでがんばりましょう!
投稿者:サウスポー 

 今回報告をしていただいたメタボさん、グーナーさん、マジシャンさん、お疲れ様でした。

 今回のゼミでは、しょっぱなから鼻をすすったり、途中でお腹がなったりとご迷惑をお掛けしました。次のゼミには体調を完全に回復させて臨みたいと思います。そして、ゼミの前に間食を食べてゼミに臨みます。笑 というようなことはここら辺にしておいて、今回は投票価値の平等に関してでした。自分の予習量が足りなかったせいもあるとは思いますが、やはり難しい論点だと感じました。

 今回からとうとう去年の基礎ゼミで毎回反省していた発言しない病発病の疑いが浮上してしまいました。笑 やはり体調が悪かったことが響いていたんだなぁと言い訳しておくことにします。しかし、このままではまずいのでしっかりと予習して次のゼミには積極的に議論に参加 していきたいと思います。次のリポートで同様のことを書くようなことがあったら完全に去年の二の舞になってしまうので覚悟して臨みたいです。

 内容に関することが全くないリポートですみませんでした。予習頑張ります…。
投稿者:スカイ 

 今週は急に気温が下がり、外にいると風が冷たく感じますが、かといって室内は結構暑く何を着ればいいか判断しかねる日々が続いていますスカイです。このように余計なことをダラダラ喋るのには定評があります。今回の報告でもあまり関係ないことを言って議論を混乱させてしまった気がします。なんかずれてると感じた方は身を挺して止めてください。

 さて、今回の報告は議員定数不均衡問題に関してでした。このテーマは昨年の一時期、個人報告のテーマとして取り組もうと思っていたのですが、うまくまとまらず軌道修正を図るに至った思い出のテーマでした(笑)。ここでは「平等とは何ぞや」といったところには立ち入ることはしませんが、少しだけ本テーマについて私見を。

 僕は長谷部説を支持してます。すなわち、1対2、1対3、1対6といった基準は理論的根拠が確かではなく、「1対1を基本原則とした上で、どのような理由と必要に基づいてこの原則から乖離したかを、政府の側に立証させることで、その合憲性を審査すべき」であり、「政府が、議員定数の較差を正当化する十分な理由を示すことができない場合には、違憲とすべき」であるということです。その場合の考慮要素としては、「投票価値の平等」も「公正かつ効果的な代表」も同列にあるものとして扱うべきなのではないかと考えます。というのも、「選挙」というものが人権・統治、どちらにとっても非常に重要なファクターであり、本事例は、投票価値の平等が侵害されている(と考える)少数者と、意見を国会に反映させて欲しい(させるべきだとみなされた)少数者という、「少数派」同士の衝突であると考えることができるからです。どことなく、というかかなり怪しい論になってしまいましたが、文句のある人はスカイまでお願いします。

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第5回(2010年5月14日・金)〜グループ報告1巡目その4「生存権の法的性質」(担当:あま党、カレー、スペシャ)+有志食事会@アンシャンテ

投稿者:おーうぇん

 報告者のあま党君、カレー君、スペシャ君お疲れ様でした。今回は生存権の法的性質についての報告ということで、昨年の報告で生存権を扱った身としてはできるだけ議論に積極的に参加していこうと意気込んでいたのですが、ゼミ前からいまいち体調がすぐれず、結局は全く発言できないままとなってしまいました。。頑張って準備してきた報告者のみなさんには大変失礼なことをしてしまったと反省しています。今度からは体調も万全でのぞめるよう、健康に気をつけたいと思います!

 話は変わって、今週の月曜日にはロースクールの先輩方対南野ゼミでバレーボール大会(?)が行われました!景品もあるということで、集合時間の一時間前から準備運動(ひとりサッカー)に励んでのぞみましたが、結果は大敗・・・。結局景品が何だったのかも分からずじまいでした。まぁ今回は僕等が弱かったというよりは、ロースクールの先輩方が強かったですよね!これから夏の九重合宿などでもバレーがありますし、それまでに鍛えなおしておきたいと思います。また、授業以外でこのようなレクレーションの場をもつことで、ゼミ生同士仲良くなれますし、これからもいろいろ企画があればと思います。次はサッカー大会希望です!!笑

 それでは次回のゼミもがんばりましょう!
投稿者:スカイ   #040

 最近の悩みは、毎日のように突然鼻血が出ることです。どうも、スカイです。

 さて、今回は生存権の法的性格に関する報告でした。報告者の立場としては、従来よりも「具体的権利性」を強めることで、憲法25条の生存権の保障をより強固なものにしようという立場であったと理解してます。これまでの学説の理論的根拠の怪しさを指摘し、生存権の法的性格を再定位しようという方向性は良いと思いましたが、しかし、従来の具体的権利説との違いと、そこから生じる保障の度合いの差が詳しく分からなかったのが心残りです。また、今回の議論も含め、国の社会保障・セーフティネットをどのような形で構築するのかという課題は、公務員を目指す自分にとっては避けられない課題であることを再認識しました。

 話は変わりまして、今週の月曜はロー生の方々とのバレー対決でした! 13人も参加なんて、さすが南野ゼミです(感涙ゼミ長)。突然の企画提案とロー生の方々のバレーのうまさにはかなり驚きましたが、久々に汗を流し、楽しい時間を過ごすことができました。第8期南野ゼミ初のバレーで、個人の力はもとより、まだまだコンビネーションがうまくいっていないことを実感しました(笑)。今後スポッチャ等に通って練習を重ね、いつか今回のリベンジをしたいと思います!
投稿者:あま党 

 初回ゼミ以来のリポートです。。。実は、今年のゼミでは毎回リポートを書こうとひそかに決意していたのですが、2回目のゼミで早くも挫折してから(笑)サボってしまいました。これからは「ほぼ」毎回リポートを書くよう改めて決意して、今回投稿した次第です!!

 さて、報告についてですが、細部について曖昧な点が多く少し不満の残る報告になってしまいました。スカイくんが指摘している「従来の具体的権利説との違い」「そこから生じる保障の度合いの差」という点についても報告者間で十分な議論を尽くしたつもりでいましたが、まだまだ深まっていなかったことを痛感しました。また、ゼミ中の質問に対して的確に答えることもできておらず、説明も分かり難かったかと思います。申し訳ございません。それと、カレーくんとスペシャくんには頼りっぱなしで迷惑かけました、すみません。反省ばかりの報告でしたが、今回3人で行った準備・報告を、2人の今後の報告・セミ活動に少しでも活かして頂ければ幸いです。

 それにしても、カレーくんのホームレスの現状に対する熱い想いには感服しました。先生が仰っておられたように、現在の日本では一度失敗すると再起が難しいことが問題であると僕も感じています。セーフティーネットの整備が求められるのはもちろんですが、それだけでは決して解決しない問題です。行政官を志す者として今後も継続して問題意識を持ち、何らかの形でこの問題の解決に関わっていきたいと思います。

 最後に、「第20章」の件について、カレーくん、スペシャくん、宜しくお願いします!!
投稿者:たま 

 報告者の皆さん、お疲れ様でした。
 議論の内容としては、スカイ君も言う通り、従来の具体的権利説との違いと、そこから生じる実務的な違いがもう少し具体的に説明されるとよりよかったなぁと思います。
 最後はカレー君の進路相談になっていましたが、興味のあるテーマを徹底的に研究しようとする彼の姿勢には、甚く感銘を受けました。
 就職活動を通しても気付き、反省したのですが、やはり学生時代にコレ!という信念を持って何かに取り組んでいた人は強いです。いくら口先でその場しのぎのことを言っても、すぐに見破られます。今からでも遅くないので頑張ろう、と気を引き締めた金曜日でした。

 さて。月曜のバレーは、運動神経が体のどこかでぷっつりと切れている私にとっては拷問でした。。ドッジボールなら得意なんですけどね(笑)
 ロー生の方にはママさんバレー程度といわれていたのですが、いざ蓋をあけると元(?)国体選手という方も・・・驚きでした!・・と同時に、南野先生のアグレッシブさにも驚きました。改めて、お若いですね!

 南野ゼミは、バレーボールをする機会が多くあると聞いたので、せめてサーブくらいは入るようになりたいな〜・・と思います。
投稿者:スペシャ 

 今回、報告を担当させていただいた一人のスペシャです。みなさんお疲れ様でした。

 まず、自分が担当した部分に対して多数の質問していただいたのにもかかわらず、質問の趣旨を理解できていなかったり、わけのわからないことを言ったりしてすいませんでした。人がどのようなことを質問しているのかを理解し、それに対して答えるという、基本的な議論をする力が不足していることを実感したので、これからは皆さんの議論を見て参考にするとともに、自分もこれから発言することで少しずつでも力をつけていきたいと思います。

 そして、今回のテーマである生存権についてですが、報告者は生存権に具体的権利説に近い立場に立ちながら、生存権に法的性格を認める根拠を違う点に求めていることを主張し,請求できる具体的権利の一例として立法の不作為を挙げていたのですが、文化的で最低限度の生活を保障されていない人はそれによって本当に救済されるのか、具体的にはどのように保障されるのかといった点が議論されていたように考えています。確かに、立法の不作為の違憲確認訴訟を認めたからといって立法府が実際に立法をしてくれるとは限らないし、それよりも生活保護法といった生存権を具体化する権利カタログが出そろってきているのだから、それらの欠陥を指摘して是正する方が現実的ではないかという主張もあると思います。しかし、立法不作為の違憲確認訴訟を提起することを認めることで社会に不足していてる保障を立法府や行政に気づかせたり、その訴訟を契機にして全国で同じ思いを共有している人たちとともに運動を起こしていくことが容易になるという利点もあるのではないかと思いました。

 今回の報告をするにあたり、自分自身の力だけではどうすることもできなかった文章をなんとか形にしてくださったあま党さん、そして、人並ならぬ情熱をもってこの生存権というテーマに取り組み、報告の時にはいろいろと助けてくれたカレー君、ありがとうございました。今回の反省をいかして次回も頑張りたいと思います!

突然ですが、南野的独り言です。二つ驚いたことがありましたので。

その一。5月16日(日)に行われた新司法試験の論文式試験、公法系科目の第一問に、ホームレス・派遣切り・ネットカフェ・住民票と住所登録・生活保護、ホームレスと国会議員の関係等々に関連する問題が登場したこと。→2010年新司法試験問題(法務省サイト)

その二。5月17日(月)に急遽開催が決定されたロー生 VS 南野ゼミ生のバレーボール大会に、各種試験が毎週のように行われるこんな時期であるにもかかわらず、ゼミ生15名中13名も集合したこと。

これからも、勉強にイベントに、仲良く盛り上がっていきたいものです。

投稿者:カレー 

 みなさん、生存権についての報告いかがでしたか。まず、難しい論点にもかかわらず、一緒に報告をしてくれた二人にお礼を言わなければなりません。僕の憲法論とはかけ離れた感情論のような考えを真摯に受け止め、さらに原稿を細かくチェックしていただいたあま党さん(頼りっぱなしなんて大ウソです(笑)僕らのほうこそ頼りっぱなしでした)、そして、論拠としてドイツとの比較をひっぱり出してきて一生懸命論証してくれたスペシャ君に感謝です。春休みからの準備期間、いっぱい悩み、考えましたが、それができたのもお二方のおかげです。ありがとうございました。そして何より、理論としてどうかと思われるような僕の私見を一生懸命考えてくれたゼミ生のみなさんに感謝したいです。ゼミ風景リポートでみなさんが書いておられるように、今の日本の厳しい現実について少しでも興味を持っていただけただけでうれしいです。 ただ、スカイさんのご指摘通り、理論的な説明不足は否めません。「一歩進めた」の意味を「二歩ではない」と答えたり、具体的権利説との決定的な違いをうまく説明できなかったりと、報告としての不十分な点は枚挙に暇がありません。この反省を次回に生かせるように頑張っていきたいです。

 反省点といえば、先日のバレー大会、本当に申し訳ありませんでした。足を引っ張ってばかりで、謝っても謝りきれません。次回代表に召集される可能性は皆無ですが、せめてサーブが入るくらいまでには成長したいです。あと、おーうぇんさんの提案には大賛成です! 次回は是非フットサルもしくはサッカーを希望します!

 最後に、報告の題名の「第20章」の意味のたねあかしですが、これは憲法学の現代的論点の内容から考えたものです。憲法学の現代的論点の第二版には、第1章から第19章までの素晴らしい論稿がありますが、残念ながら生存権についての論稿がありません。そこで、第三版の出版時には、是非生存権について、どなたかに記述をお願いしたい、という報告者のささやかな願いを、題名の「第20章」に託した、というものだったのです。もちろん、今回の報告の内容を、そのまま採用していただいても構いません(笑)いずれにせよ、我らが南野森先生にぜひぜひ執筆賜りたいことは言うまでもありません。それが、生存権の新たな展開を生むきっかけになると、報告者は信じて疑いません。

 以下引用するのは、南野先生が勧めてくださった遠藤比呂通『不平等の謎——憲法のテオリアとプラクシス』(法律文化社・2010年)の冒頭に書かれていた文章です。

 「われわれは、われわれ自身が主体性をもつ意識に目ざめ、現実を把握できるようになるための援助をしてくれる学者の研究には敬意を払うが、社会学者や人類学者で、自分たちが国内や国際的な学会で注目され、有名になるためにわれわれを『観察』して論文を書く輩の行動は許さない」(1977年2月24日、メキシコ第2回インディヘナ全国人民大会要請文より。黒沼ユリ子『メキシコからの手紙』(岩波書店・1980年)所収)

 生存権の問題に限らず、本当に机上の空論で終わってしまってはならないと感じましたので、引用させて頂き、今回のリポートを締めくくりたいと思います。報告と本リポートで、えらそうなことをいう資格もない一学部生が、非常に大それたことを抜かしてしまい失礼いたしました(汗)次週からもがんばります!

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第6回(2010年5月21日・金)〜グループ報告1巡目その5「公務員の政治的行為の制限」(担当:たま、白ひげ、サウスポー)+有志食事会@帰郷

投稿者:白ひげ   #045

 昨年度の最後の報告からどれほど経ったのでしょうか。久しぶりの報告とはいえ数度経験した場なので、緊張しないだろうなぁと思っていたのですが、やっぱり緊張してしまいました。。
 そのせいか、尿意がハンパなかったです。途中退席してすみませんでした。
 仲間内で話すのとは違って、やはりゼミでの報告となると緊張するものなんですね。報告に臨むにあたって、原稿を読み上げるときくらいはきちんと場の様子を窺おうと思っていたのですが、気付けばすたこらさっさと読んでしまいました。それを考えると、南野先生の講義は本当にすごいなって改めて実感しました(お世辞じゃないですよ! 本心です笑)。先生の講義を受けたくなってきたので、後期は暇人ですし、また人権論の講義を聴講しようと思います。

 さて、本報告の内容ですが・・・えっとー・・・
 ゼミ終了後に吸ったタバコの煙と共に、ゼミ中の全ての記憶が夜空に消えていった気がします。笑
 というのは半ば冗談です。
 私たち報告者は、公務員の政治的行為の制限は、メリットシステムによって正当化されると主張しました。
 一方で、政治的行為(=政治的意見表明)は憲法上の権利であるため、もしそれを制約するならば、その制約は憲法の規定から導かれるべきだ、というあま党君の批判がありましたが、私たちもそれは重々承知しています。
 しかし、現在の学説(代表的にはレジュメ掲載の芦部先生の説)はそれを論証できていないと私たちは考えているため、少なくとも現状では公務員の政治的行為の制約の根拠は憲法から導けていないと思います。
 そこで未だに私が疑問なのは、先生が仰っていたことです。
 行政の中立性は現行憲法全体をみたら(当然?って言ってましたっけ?)導かれる、ということです。わかったようでわからないようで・・・
 ただ、なんせ2巡目の報告が目の前に迫ってきていますので・・汗 2巡目が終わって時間があればもうちょっと考えようと思っています。

 最後に、一緒に報告準備を進めてきたサウスポー君、たまちゃん、どうもありがとうございました。
 私とたまさんが就活で時間がとれなかったときにもサウスポー君は私たちの分まで予習してきてくれましたし、たまさんも忙しいなか原稿を書いてくれて、一緒に報告ができてよかったと思います。

 それでは皆さん、来週から報告2巡目です。なかなかのハードスケジュールですが、頑張りましょう。
投稿者:マジシャン 

 報告者・司会者のみなさんお疲れ様でした。

 議論の内容としては、公務員の政治的行為は「バレないようにすれば許される」という考え方に対し、「バレたらどうするのか?」という発言をさせていただきました。
 メリットシステムの行政の中立性を維持するためには、その公務員をクビにするか、周囲が見て見ぬふりをするかという対応しか僕には思いつかないのですが、他に何かあるのでしょうか?
 今回、報告者グループは曖昧な基準を明確にするためにメリットシステムによる基準を支持したということですが、結局グレーゾーンの判断が難しいという点は変わらないままで、僕は今までの基準からあまり変化がないように思えました。

 来週の報告者は南野ゼミのベテラン3人ということなので、しっかり予習をして対策をしたいと思います。
投稿者:メタボ 

 報告者のみなさん、報告お疲れさまでした。今回の報告は「公務員の政治的行為」についてでしたが、ゼミ中に発言できなかったことを少しまとめてみたいと思います。

 まず、報告者が公務員の人権制約の目的としていたと思われる「メリットシステム」についてですが、これが従来の制約の目的である「行政の中立性の確保」や「国民の信頼の確保」を具体的にしたものかという点に疑問を感じました(もちろん報告者がこういう考えをとっているかどうかはわかりませんが)。具体的には、前者はまわりの公務員の評価が問題になるだけで、国民の評価は問題になりにくいのに対して、後者は明らかに国民の評価が問題になりそうで、ここに違和感を感じます。ここが、ゼミ中にあま党くんが言っていた公務員の人権制約の根拠の話からつながるような気がするんですが…。ただ、ここは自分の中でも考えがまとまっていないので、また機会があれば書きたいと思います。 

 なんか書きたいことを書いただけのリポートになってしまいましたが、、、ご了承ください。

 さて、来週からはグループ報告2巡目に入ります。いきなり自分たちの報告なので大変ですが、きちんと準備して臨みたいと思います。来週も頑張りましょう!
投稿者:サウスポー 

 今回のゼミでは公務員の政治的行為の自由を扱いました。今回のゼミは部活の試合があり、報告者なのにもしかしたら遅れるかもしれないなぁと思っていたところぎりぎり間に合ってほんとによかったです。しかし、ほめられるのはそれだけで、今回の報告で自分がしゃべったのはまさかの原稿の読み上げだけという前代未聞な報告者としての態度であったことは重々反省しております。

 今回の報告では、メリットシステムをとり上げました。なぜかというと、行政の中立性という要請は職務が中立的に行われさえすれば、それで満たされるような気がするし、制約がなぜ許されるかについて国民の信頼確保に関してはよくわからないという疑問からの出発でした。なんらかの、制約が行われる理由についてわかりやすい理由がないと、制約されることに納得がいかないと思います。故に、メリットシステムの考察になったわけですが、私はメリットシステムを挙げても、全く一律に禁止すべきだとは思っていないので、メリットシステムを挙げた意義は制約の根拠をもっとわかりやすくすることに尽きると思っていました。しかし、自分で考えたり、報告者間でも話し合ったりしているうちにメリットシステムを扱うことによる疑問が多々浮かび頭の中が混乱していました。混乱したまま当日を迎えてしまったのが今回の最も反省すべき点であり、当日白ひげさん、たまさんにまかせっきりになってしまった一番の原因でした。

 部活のリーグ戦も終わり、少しオフの期間になるのでこの期間にがっつり勉強に時間を割いていこうと思います。

投稿者:たま 

 まずは一緒に報告をしてくれた2人にお礼を言いたいと思います。有難うございました 。

 報告についてですが、私たちは「メリットシステム」という制度によって公務員の政治的行為制約の根拠を正当化しようとしました。
 しかし、憲法上の権利の制約をなぜ憲法でも法律でもない「制度」に求めるかの根拠、そしてメリットシステムを持ち出すことで実務としてどう変わってくるか、結局つめきれずに報告の日を迎えてしまいました。むしろもう1、2週間あっても、「メリットシステム」という前提を維持する限りは、その問題点たちを克服できない気さえしていました。
 現業、非現業、勤務時間外、時間内のラインの話は全く出さないつもりでいたのですが、ゼミ序盤で黒板に先生がタテヨコの図を描かれた時点で、正直「終わった・・」と思いました。また、先生の仰った考量要素としての「勤務地からの距離」は正直報告者同士での議論にあがっていなかったので、逃げ出したい気分にさえなりました。しかし、沈黙を嫌う私は「とにかく何か喋っとけ」の精神で何だか訳の分からないことも平然と喋っていた気がします。申し訳ありませんでした。

 と、反省ばかりの初回報告でしたが、得たこともたくさんありました。
 中でも白ひげさんの原稿を読み上げる力には感服しました。さすが2年目ですね! とても分かりやすく、初めて原稿を読む方にもすっと入ってくる読み方だったのではないかと思います。これから参考にさせて頂きたいです。
 また野球の試合で大変だったサウスポー君、ゼミ中こそ力を発揮することはできなかったようですが(笑)、部活で大変な中、文献を多数持ってきてくれて、本当に助かりました。その真面目さ、見習いたいものです。有難うございました。

 次の報告は3人とも南野ゼミ1年生です。3人で力を合わせ、頑張りたいと思います
投稿者:あま党   #050

 まず、報告者の皆さん、お疲れ様でした。今回は、公務員の政治的行為についての報告でしたが、少し極端な事例を想定した議論が多く、マジシャンくんの言うようにグレーゾーンについて議論できていなかったように感じます。グレーゾーンにある事例に「メリットシステム」がいかなる影響を与えうるのか、という点についてもっと考察が加えられていれば、従来の判断基準を克服する上でもより良い報告であったかと思います。

  ただ、個人的に納得いかないのがメタボくんが指摘している点なのですが、1週間経っても考えがまとまらず(というか考えていませんでしたが。。。)、今後機会があれば、また考えたいと思います。しかし、この内容で論文を書こうとも思いませんので、おそらくお蔵入りです(笑)。

 今日は、メタボくん、スカイくん、わんこさんによる「素晴らしい」報告です。期待してください!!(笑)

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第7回(2010年5月28日・金)〜グループ報告2巡目その1「私人間効力」(担当:スカイ、メタボ、わんこ)+有志飲み会@博多一番どり+シダックス

投稿者:メタボ

 まずは、一緒に報告をしてくれたわんこさん、スカイ君、お疲れ様でした。特にわんこさんには、4年生2人が忙しいということもあっていろいろ迷惑をかけてしまいました。お疲れ様です。

 さて、今回の報告は「私人間効力」をテーマにおこなったわけですが、報告者の私見としては基本権保護義務論も新無適用説も成り立ちうる見解なんだろうと思います。報告でも述べたように、2つの説に大きな差はなく、問題は依ってたつ憲法観の違いにあるとすると、個人的には新無適用説のほうがいいような感じがします。というのは、高橋先生もおっしゃっていることですが、近代立憲主義における憲法の理念を現代の日本で崩すのは少し早すぎる気がするからです。具体的には、少し前に、憲法に国民の義務の条項を増やそうという議論があったように、今の日本には近代立憲主義の憲法の意味が広く浸透していないように思います。そんな中で憲法を崩すのはなんとなく危険なのではないでしょうか。

 それとこれは少し気になっただけなんですが、基本権保護義務論は私人間効力に限った議論ではないので、保護義務論を採用するならば私人間効力以外の領域でも、その採用の是非を考えなければならないような気がしていて、その辺も新無適用説のほうがスマートだと思います。

 以上、2つの説に違いがないとすると、どちらの説がいいかということを少し書いてみましたが、他にも考える要素はあると思うので、だれか「憲法観」について報告してください笑。

 それでは次回も頑張りましょう!
投稿者:わんこ 

 まずは、今回一緒に報告をしてくださったお二人へ、ありがとうございました。
 スカイさんは国Tの試験真っ只中、メタボさんは適正試験が近づきつつある時期にも関わらず、話し合いにたくさん時間を費やしていただきました。
 にも関わらず、なんとなく詰めの甘い報告に仕上がってしまって申し訳ないです。

 報告中も、事前に考えていたはずなのにわからなくなった部分があったりして、結局2人に頼りっぱなしでした。ですが、とにかく今回このお二方とグループを組めてとても良い刺激になったことは確かです。

 それから、今回飛び入りで、私たちの拙い報告を真剣に聞いて、議論にも参加して下さったざっくん先輩、おっかさん先輩どうもありがとうございました。かなり緊張しましたが、自分が考えもしなかった視点からの質問や思いつかなかった議論点を指摘していただいて、勉強になったと共に、急に緊張する良い経験になっ たと思います。これからも、学校でお会いしたらよろしくお願いします。

 私人間効力についてですが、やはり結局今回検討した両説のどちらを採っても結論には大きな差がでないので、あとは高橋先生の言われるような憲法観を維持したいかどうかの違いになると思います。確かに南野先生が仰っていたように、新無適用説も基本権保護義務論も「憲法(基本権)の対国家性を維持する」という点では同じことを言っているのですが、基本権保護義務論があえて自然権とは異なる「基本権法益」という概念を持ち出しているのには特別な意図があるのではないでしょうか。突き詰めれば結局同じ意識をもって、同じようなことを言っているようにも解せますが(その部分についてももう少し頭の整理が必要ですが…)、自分の中ではわざわざ基本権保護義務論が自然権とは異なる「基本権法益」という概念を持ち出しているという部分がどうにも気になります。今回は自然権と基本権法益という2つの概念の重なり合いについて深く考えを及ぼすことができませんでしたが、この点も興味深いと思います(ただ、興味があるだけで、抽象論がとても苦手な今の自分にとっては壮大というか、難しすぎる問題かもしれないと思いました)。

 また報告に当たって、今回小山先生の『基本権保護の法理』を丸ごと読んだのですが、基本権保護義務論というのは、報告でも述べたとおり私人間効力の問題を解決するためにつくられたものではありません。今回は検討を及ぼしませんでしたが、基本権保護義務論を採って他のいわゆる憲法問題を解決する方法について考えると、どうなるのでしょうか。私は、私人間効力問題については基本権保護義務論がある程度説得力を持つと考えていますが、他の憲法問題まで何でもかんでも基本権保護義務論で解決できそう、もしくはすれば良いとは考えていません。そこまで基本権保護義務論が説得的で、問題なき理論なのか、まだはっきりとわからないというのが正直なところです。実は今まで勉強不足により基本権保護義務論自体をよく知らなかったのですが、今回の報告を契機に、他の場面で基本権保護義務論を持ち出してみるとどうなるのかを考えていくと新たな視点が見つかって良いかもしれないなと思いました。

 ちなみに今回の報告後は、久々に飲み会&8期ゼミ初カラオケでした。噂には聞いていましたが、初めて聴いた南野先生の歌は本当にかなりお上手でした! ロー生の方ともご一緒できて、なかなか聞くことが出来ないロースクールのお話も聞くことができ、大変有益な夜でした!
投稿者:スカイ 

 こんにちは、今回報告者を務めましたスカイです。諸事情によりあまり資料作成等にかかわることができず、グループの二人には迷惑をかけてしまいました(特にわんこさんにはかなりの負担を強いることとなってしまいました)…。それでもなんとか報告の形にまで持っていくことができたのも二人のおかげです。どうもありがとうございました!

 今回は私人間効力をテーマに、主に新無適用説と基本権保護義務論の検討を行いました(まさかのIさんYさんの参加は予想外でしたが(笑))。報告者としては、理論的にはどちらもアリなのではないか、それならば結局は憲法観の問題ではないか、という見解でした。そして、ゼミでは両説の分からない点やおかしな点を指摘してもらい、報告者は両説とも擁護する、といったような形で議論を行えればと考えていたのですが、そういった報告趣旨が十分に伝えきれず、いつもより「静かな」ゼミになってしまったのが最大の反省点だと思います。

 色々触れたいところですが、ここでは先生から紹介してもらった西村論文(西村枝美「憲法の私人間効力は近代法の構成要素か」法律時報82巻1号(2010年)82-87頁)について少しだけ書きたいと思います。西村先生は「『憲法の私人間効力』という場で問題にしていたのは、私法の領域での『始原の権利』の欠落ではないのだろうか」と述べ(「始原の権利」=(一般的)人格権)、「この欠落を補完する必要性が、憲法が私法に適用、援用される理由となりうる」と述べる一方で、「この欠落を憲法に求めることなく埋めることも可能であ」り、「そういう意味で、この補完は、近代法の必然ではない」と述べています。また、「個人の自由に(結果的に)資する法律解釈が複数あり得る場合、何故一部の法律解釈だけが憲法を援用しなければならないのだろう。そこに、憲法の権威を求めるなら、法律解釈の複数性の隠蔽であろうし、憲法の権威を否定するなら、文言の共有の公示という形式的意味しかあるまい」とも述べています。つまり、人格権の欠落の補完を、憲法に求めるのが間接適用説(基本権保護義務論)であり、憲法以外で埋めようとするのが(新)無適用説であるということです。そして、このように補完の道筋=事案の解決のための法律解釈が複数あるからこそ、「何故憲法を使うのか」を考えるのが私人間効力の問題である、ということなのではないでしょうか。私人間効力の問題を、結局は「憲法観の違い」として捉える報告者の立場とはまた少し違う観点からのアプローチになるのだとは思いますが、また時間があれば、再構成してみたいと思います。興味がある方は是非この論文を読んで、僕に色々と教えてください!笑

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第8回(2010年6月4日・金)〜グループ報告2巡目その2「名誉毀損表現」(担当:白ひげ、ちゃあ、マジシャン)

投稿者:ちゃあ

 まず、今回一緒に報告を行ってくださった白ひげさん、マジシャンくん、ありがとうございました。白ひげさんは前回の報告と、マジシャンくんは民訴ゼミの報告と、準備期間が被っていたにも関わらず、話し合い等で議論を主導してくださいました。本当にありがとうございました。

 さて、本題に移りますが、今回の報告では「表現の自由と名誉」ということで、北方ジャーナル事件を契機に、(公人における)差止めの実体的要件について検討しました。    
 我々報告者の見解は、「現実の悪意」の法理を基軸に、真実と虚偽で区別した上で、真実はいかなる表現であっても差止めは許されず、虚偽であって、さらに社会的評価が低下するときにのみ差止が認められるというものです。
 確かに、先生のおっしゃる通り、真実と虚偽とを分けずに回復困難性によって判断するという方法も考えられます。しかし、それでは回復困難であったならば、真実であっても、すなわち、国民が政治的活動を行い、政治的意思を形成し、表明するために有益な情報であっても、差し止めを許すこととなってしまいます。それでは、かえって表現の自由への制約を大きくすることとはならないでしょうか。
 ただ、やはり、社会的評価の低下という判断には、主観的な要素が入ることは否めません。客観的な基準を設けるのは難しく、社会情勢など様々な要素を考慮した上で判断せざるを得ないと思います。この点について曖昧さが残ってしまったことは、非常に残念なことであり、反省しています。

 最後に、第6回のゼミ風景リポートにおいて、たまさんがおっしゃっていたように、白ひげさんの原稿を読む力は本当にすごいと思います。今回の報告では席が隣だったので、その技を盗みとろうと必死に聞いていたのですが、やはりそう簡単にはいきませんね(笑)。いつか偉大な先輩に追いつけるよう、これからも頑張 っていきたいと思います。

 ということで、次回も頑張りましょう!
投稿者:マジシャン   #055

 今回報告を担当したお二人、ありがとうございました。

 今回の議論で挙がった事前差止めの要件に関する基準として、社会的評価の低下が形となって表れる急迫の危険(今回の事案では選挙)までに社会的評価の回復に必要な期間があったかどうか、という基準がありました。
 しかし、表現内容の急迫性や社会的評価の回復可能性で区別することは適当ではないと考えます。
 今回の事案のように選挙が目前に迫っている場合に行われた社会的評価を低下させる表現でも、真実であれば有権者にとって必要なものであり、差止めるべきではなかったと思います。
 よって、真実か虚偽かで判断する報告者の基準は妥当だと考えます。

 今回の報告前に先生のお話を聞いて、白ひげさんの報告の仕方を見習おうと思いました。しかし、いざ自分が報告をするとなると、うまく報告をするどころか原稿を読み上げることもまともにできていなかったのが残念で反省しています。次の報告では、事前に練習しておこうと思いました。
投稿者:スカイ 

 こんにちは! 先日吉野家で豚丼を食べていた際、突然鼻血が出てあたふたしてたスカイです。やっぱり病院に行ってみた方が良いのでしょうか? 誰か良い病院をご存知の方は教えてください。

 今回の報告は北方ジャーナル事件を題材として、事前差止めの要件の検討を中心とした報告であり、報告者の見解としては、「虚偽表現+社会的評価の低下」をその要件とするものでした。
 報告者も言っていたように、「虚偽表現については表現の自由として保障する必要はない(表現の自由市場に乗せる必要がない)」というのは、自分も感覚的には賛成です。ただ、報告者自身も認識していたように、「社会的評価の低下」を判断する基準が不明確である以上、その肝はやはり「虚偽表現であるか否か」になると思うのですが、果たしてその判断はきちんと行われるのか、というのが引っ掛かっていたことでした。自分も勉強不足で、その点についてどのような審議が行われるのかよく分かりませんが、この審議の確実性こそが報告者の私見の妥当性を決定づける要素になるのではないかと思います。民事保全法を勉強した方がいればぜひ教えてください笑。

 ここで反省をひとつ。今年のゼミにおける目標の一つとして、「毎回レポートを送る」ということを掲げていたのですが、実は第6回ゼミの際に送ることができませんでした…。今更ですが、公約違反を謝罪致します…。ですから、いつか、レポートを2回送ります!笑 これで、なかったことにしてください!笑
 とまぁ、くだらない宣言は置いといて、今週は久々に(正式?な)飲み会ですね! 正直言って、試験はいくつか終わったとはいえ、全然落ち着いていない上お金もピンチな状況ですが、是非、楽しい飲み会にしたいものですね!
投稿者:白ひげ 

 報告をさせて頂きました白ひげです。皆様、お疲れ様でした。
まず、ちゃあくん、マジシャンくん、どうもありがとうございました。前の報告で朽ち果てかけていた私でしたが、2人がしっかり準備をしてくれました!
マジシャンくんは私見を提示してくれましたし、ちゃあくんは話し合い中に鋭いツッコミを入れてくれて、2人とも議論を深めてくれました。
・・・と、ここまでが下書きBOXに保存されていた内容ですので、以下続きですm(__)m

 本報告で差止の要件としてあげていた「表現事実が虚偽であること」と「社会評価の低下」ですが、まず前者については客観的に判断できる要素であり、差止の必要性、言い換えれば、虚偽という点で表現の自由に保護を与える必要性が欠如しているという主張は、議論の中で認められていたと思います。しかし、後者については、スカイくん、ちゃあくんのリポートにもあるように、その基準が不明瞭であるということで、不十分だったと思います。この点は報告者グループの中でも議論になったのですが、社会的評価が変動したことを客観化することができず、曖昧なまま課題を残すことになってしまいました。ゼミを終えて、私が思ったのは、わんこさんの話にあったように、記事が掲載される出版社・出版部数や、マジシャンくんがリポートで書いている社会情勢(北方ジャーナル事件においては原告が知事選を直前に控えていたこと)等、いくつか項目立てて列挙して、考慮することでよいのではないかと思います。ただ、先生がゼミ中に仰っていたように、差止めの「仮処分」という性質を考えると、裁判官に裁量の余地が残ることは危険であるとも指摘できます。いくらとりけし可能だとはいえ、本件のように時期に表現内容の価値が左右される問題であれば、事後救済は妥当であるとは言い難いのでしょうか。

 本件は、憲法だけではおさまらない問題が多分に含まれており、民事訴訟法をかろうじて単位取得できた私の知識では難しかったです涙

 まぁ、とりあえず、前回報告から2週間後の激ハードスケジュール報告が終わって何よりです。。来週も頑張りましょう!

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第9回(2010年6月11日・金)〜グループ報告2巡目その3「外国人の人権」(担当:おーうぇん、カレー、ぐりちゃ)+ゼミコンパ@しょうき+大名ラパン

投稿者:おーうぇん

 最近公務員試験を言い訳にリポートをさぼっていましたおーうぇんです。これからはしっかり書いていきたいと思います!

 今回はカレー君、ぐりちゃ君と一緒に外国人の人権について安念先生のパラドックスをテーマに報告させていただきました。こちらもまた公務員試験を言い訳に、二人に大きな負担をかけてしまったことを、ここで深く深くお詫びしたいと思います。徹夜で頑張ってくれた二人には感謝です! でもできるだけ集合時間は守ろうね!!笑
 報告の中身についてですが、準備開始が遅かったこともあり、最終的に三人が考えをしっかり共有できてない部分があったことは大変反省しています。特にぐりちゃ君の、味方の虚をつく単独突破を防げなかったことについては、しっかり今度反省会をしておこうと思います・・・。また、ゼミ中にはあまりぼろが出ませんでしたが、今回の報告が安念先生のパラドックスを解消する答えのひとつとして成立しているのかについては、僕自身まだ確信をもてていません。。考えれば考えるほど、安念先生のパラドックスはその解消が難しいことを思い知らされたというのが本音です。しかし、安念先生の「この難問を突破するアイディアがないことを告白して、ひとまず筆を擱くしかない」という論文の締めくくりは、南野先生の人権論の講義の参考文献として読んだ時から本当に気になっていた一文だったので、今回安念先生のパラドックスに挑戦できたことは素直に良かったと思っています。

 さて、話は変わって、今回は久しぶりに飲み会が開かれました。原先生も来てくださり、大変楽しい飲み会でしたね! ひたすらエビを食べまくるたまさんとうめりこさん、***について真剣に語る白ひげさんを見ながら、やっぱり今年も女子はキャラ濃いなーと感心していました(笑) また、今回は個人的には、メタボ君のアヒル唇が一番おもしろかったです! 是非今度ゼミの写真を撮ることがあったら、撮影してホームページにアップしてもらいたいです。あ、でもあれは動画じゃないと面白さが伝わりにくいですかね・・・。見てない方がいらっしゃったら、是非メタボ君に頼んで見せてもらってください!

 それでは来週はゼミが休みということなので、みなさんしっかり羽を伸ばして、また再来週から頑張っていきましょう!!
投稿者:ぐりちゃ

 ようやく報告が終わってホッとしております、報告担当のぐりちゃです。リポートは担当の時にしか書いていませんでした。報告がしばらくなくなったので、これからはしっかり書いていこうと思います。
 一緒に報告を担当したおーうぇんさん、カレー君、お疲れ様でした。結局最初から最後まで一度も集合時間に全員が集まることはありませんでしたね笑。忙しいからって、徹夜をリポDで乗り切ろうとするからこんなことになるのでしょうね。こんなことがないように、これからはどんなに切羽詰まっていても徹夜をしないことを目標にしたいと思います!

 さて、報告の内容についてですが、これは恐らくカレー君が詳細に述べてくれると思いますので笑、僕は自分の「味方の虚をつく単独突破」について、若干の弁解をしておきたいと思います。報告では、僕の独断専行のせいで、途中から報告者内で見解が食い違うようになってしまったように見えたかと思います。実際、僕も何をとち狂ったか、外国人の政治活動は原則認められないんだよ!というような発言をしたように思います。しかし、本当はただ、本来強く保障されるべき政治的表現の自由がどうして外国人に対しては制約を許されるのかという疑問への解答として、外国人は自国の利益を優先することが予想されるから、日本人に対する政治的表現の自由の保障とは保障の程度が違うのだ、ということが言いたかったのです。それを踏まえて、在留資格に付随する政治活動であれば、日本に不利益を与える蓋然性も少ないと考えられるから、むしろ人権保障を優先すべきだろうと考えていました。要するに、結局本当は僕の立場も、報告と同じ「在留資格に付随した行為は消極的事由として斟酌されない」のままであったのですが、報告中にはそのことをうまく言い表すことができず、逆に極端な見解を述べてしまったせいで、報告者の見解を分かりづらくしてしまいました。この場を借りて二人にはお詫びをしたいと思います。

 さて、今回はゼミ後の飲み会の幹事をやらせていただきました(まぁ、ただお店を予約しただけなのですが…先生はもつがお嫌いだということを知らず、もつ鍋コースを頼むという愚行を犯してしまいました。幹事失格です)。当日に原先生が急遽参加してくださることになりびっくりしましたが、色々お話が聞けて良かったです。
 二次会は…疲れた、とだけ言っておきましょう笑。

 次回報告は再来週です。報告担当のうめりこさん、あま党さん、そして今回ついに発言をして首を逃れたサウスポー君、頑張ってください!
投稿者:メタボ   #060 

 みなさん、金曜日はゼミと飲み会、お疲れ様でした。
 今回の報告は「外国人の人権」についてでしたが、まずはそれについて自分の考えを少し書きたいと思います。まず、報告者の私見は、外国人の人権を憲法上保障したうえで、法務大臣の立法裁量を収縮させるというもので、在留許可の基準としては主たる活動をしっかりしていれば、従たる活動をしてもいいというような主張だったと思います。この点に関して、法務大臣の立法裁量を収縮させるという方向性については自分も同じ考えです。ただこのように立法裁量を収縮させる場合に、外国人の人権を憲法上の権利とする必然性はないように感じます。というのは、外国人の人権は国際人権法、例えば、国際人権規約などによって保障されているからです。外国人の人権は国際人権法によって保障すれば、 「安念教授のパラドックス」には陥らないのかもしれません。

 ゼミ後の飲み会は、原先生も来てくださって、とても楽しかったです。ありがとうございました。ただ日曜日に試験があったので、あんまりお酒が飲めなかったのが心残りでした。次回は満足行くまで飲みたいと思います。それから、アヒル口練習しときます!

 では次回も頑張りましょう。
投稿者:スカイ

 こんにちは、スカイです。

 今回は「外国人の人権〜安念のパラドックスを踏まえて〜」というテーマで、先生の憲法のテストで出題された安念論文を題材とした報告でした。論文を読んでいると、上手く自分の考えをまとめ切れなかったテストでの苦い思い出がよみがえってきて、若干テンションが下がったことはここだけの秘密です。僕は、「在留の本来の目的についてきちんとできてれば、他に何をやっていてもいい」という報告者の見解に基本的には賛成です。ただ少し気になるのが、そのような方針をとったところで、「本来の活動を問題なくやってるのか」はきちんと判断できるのか、その基準はどう設定するのか、本当に政治運動等の「その他の活動」に対する恣意的な評価が挟まる余地はないのか、という点です。この点に関しては、実際上の運用の問題であり、100%そうだと断言するのは難しいのかもしれません。
 そして、もうひとつ。これはおーうぇんくんも言っていることですが、報告者の見解は「安念教授のパラドックス」を本当に超えることができているのでしょうか。安念教授のパラドックスとは、「外国人に原則人権を保障する」という見解と、現行の在留資格制度とが二律背反・二者択一の関係にあるというものです。制度の運用方針を変 えるとしても、結局は「在留資格本来の活動をきちんと行う」という条件付きで人権を認めているに過ぎず、それは果たして安念教授のパラドックスを完全に解消したと言えるのでしょうか。僕にはまだはっきりとした答えが出ていないので、誰か考えた人は教えてください。

 ゼミ後は大名で飲み会でした。まさかのもつ鍋だったことを除けば笑、原先生もいらして、いつもとはまた少し違う感じで、楽しい時間を過ごすことができたのではないでしょうか。まぁ、二次会の様子については諸事情により割愛いたします笑。次は前期終了時ですね!

 さて、次回のゼミは、うまくいってればお休みさせていただくことになります。ですから、次回のゼミに僕がいるようであれば(というか、火曜の夕方以降に見かけましたら)、指さして笑うなり、優しく微笑むなり、皆さんお好きな対応をとってください笑。
投稿者:白ひげ

 おーうぇんくん、カレーくん、ぐりちゃくん、報告お疲れ様でした。
 報告についてですが、私はおーうぇんくんの意見に基本的には賛成です。しかし、在留の目的である活動とそれ以外の活動とで、主従の関係を審査するとのことでしたが、スカイくんの指摘同様、実務で果たしてそこまでの審査が可能なのかは疑問に思うところです。
 また、メタボくんがリポートに書いている、国際人権法によって人権保障がなされれば、「安念教授のパラドックス」には陥らない、という指摘ですが、在留資格制度は国内法で、国際人権法とは異なる次元の問題であると思います。つまり、国内法と国際法という意味で、在留資格制度と同じレベルの次元で議論されなければ「パラドックス」が解消されないような気がします。・・・的外れなこと言ってたらごめんなさい。

 さて、その後の飲みでは(急遽参加させて頂きました。ぐりちゃくん、手配ありがとう☆)、原先生にもお越し頂き、とても楽しい会でした。マジシャンくんの手品はこの日も絶好調でしたね! あと、おーうぇんくん! オカモト株式会社について熱弁していたのは決して私ではなくタカオです。誤解しないように!
 今度はわんこさん、ちゃあくんも入れてみんなで飲みたいですね♪ 7月は是非BBQしましょう!

    今週はゼミがお休みなので、なんだか少し寂しいですね笑
 まぁ、再来週も雨に負けず頑張りましょう!
投稿者:カレー 

 外国人の人権について深く考えた一カ月弱がやっと終わりました。外国人の人権は、報告の内容について検討すればするほど、「安念先生って頭いいなぁ」という結論にたどりついてしまう、そんなテーマでした。出口のない迷路のようで、どの道をたどっても、結局安念教授のパラドックスというゴールにしかたどりつけないのです。考えても考えても答えが見つからない、頭を悩ませられる一カ月弱でした。
  報告では、在留資格制度を崩壊させないように、かつ、入国・在留の権利はないという国際慣習法に抵触しないように、行政裁量をイジることで裁量の範囲を狭めることで、外国人の人権の保障範囲を広げることを試みました。スカイさんや白ひげさんのご指摘の通り、裁量にどの程度制約を加えることができるのかについては、疑問が残る報告内容となってしまったと反省しています。ただ、行政裁量を出来る限り狭めることの必要性に共感していただけたことはよかったです。

 また、スカイさんのリポートの中で、「報告者の見解は『安念教授のパラドックス』を本当に超えることができているのでしょうか。安念教授のパラドックスとは、『外国人に原則人権を保障する』という見解と、現行の在留資格制度とが二律背反・二者択一の関係にあるというものです。制度の運用方針を変えるとしても、結局は『在留資格本来の活動をきちんと行う』という条件付きで人権を認めているに過ぎず、それは果たして安念教授のパラドックスを完全に解消したと言えるのでしょうか」という傾聴に値するご指摘がありましたので、お答えいたします(答えになっていなければ申し訳ありません)。
 先ほども申し上げた通り、安念先生のパラドックスは、文字通り出口のない迷路のようなもので、在留資格制度をぶっ壊すか、もしくは外国人の人権は原則保障されないと開き直るかしなければ、解決できるものではありません。つまり、前者は在留資格に関する法令の大幅な改正、後者は長谷部先生のような「外国人の人権否定」の立場です。しかし私は、両者とも現実的な議論とは感じません。国際慣習法上、外国人に関する立法につき大幅な自由裁量が認められている以上、大幅な法改正が期待できるとは考えられませんし、「外国人には自国以外では人権がない」なんて、口が裂けても言えません。そこで、現在の人権保障の最大値(y)を模索した結果、行政裁量(x)によってその保障の最大値が変動することが分かり、行政裁量を大幅に狭めようという結論に至ったのです。
 安念先生のパラドックスを超えた報告となっていなかったことはお詫びいたします。これからも、安念先生のパラドックスについては、考え続けたいと思います。

 ともあれ、悩み抜いた一カ月弱は無事終わり、正直ホッとしています。ただ、おーうぇんさんを除いて朝に弱いメンバーだったので、早朝に1回も時間通りに集まったことがなかったのは、反省点です。規則正しい生活を心がけようと決意しました一カ月弱でした。

おことわり
 @ おーうぇんさんは日本人です。わんこさん、過剰な反応はやめてください(笑)
 A 鼻とメガネが一体化した宴会芸の時に使う鼻メガネ(?)のように、「カレーの後ろ髪は帽子と一体になっている」とのうわさが流れているようですが、地毛です。

 B レジュメ中の「Cさん」のモデルは、南野先生です。

投稿者:たま 

 リポートの提出が遅くなり申し訳ありません。
 先週のゼミが休講だったので、先々週の記憶を呼び起こすわけですが、外国人の人権について、“「安念教授のパラドックス」を解消する”という報告者の課題設定は 非常に興味深いと思いました。
 詳しい内容については、恐らく上に皆さんが書いてあること以上のことは言えないので・・
 とにかく報告者の方々、お疲れ様でした!笑

 その後の飲み会も、原先生が来て下さって、とても楽しかったです。
 個人的には、2次会で原先生の恋愛観(?)について、南野先生を始め数人でお話したのが印象に残っています。
 「えーっ私なら許せない!!」と可愛らしく仰った原先生にドキドキしてしまいました。

 そして・・・
 本日は国家公務員T種2次試験の合格発表日でした。
 なんと、福岡でたった14名の法律系合格者のうち5名を南野ゼミ生が占めるという快挙!
 本当に素晴らしいですね! これもひとえに先生の日頃のご指導のおかげでしょう。
 次回のゼミでは官庁訪問組はお休みですが(スカイくん、指を指して笑われなくて良かったね★笑)、福岡から皆で応援しています。

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第10回(2010年6月25日・金)〜グループ報告2巡目その4「訴訟と非訟」(担当:(あま党)、うめりこ、サウスポー)

投稿者:メタボ   #065

 みなさん、先日のゼミお疲れさまでした。今回のゼミには急遽、コーヒー先輩にも参加していただきました。くずもちありがとうございました。ぐりちゃ君もプリンケーキありがとうございました。二つともおいしかったです。

 報告については、とても内容が難しくなかなかコメントができなかったのですが、民訴ゼミ生として1つ意見を述べたいと思います。今回、報告者は主に裁判を受ける権利と裁判の公開に焦点をあてて検討していたようですが、公開原則だけに焦点を当てることが可能なのか、ということに疑問を感じます。というのも、訴訟法的には、公開原則は当事者主義とセットでその効果が期待できるものだからです。公開原則は国民の信頼と公平な裁判の確保のためにあるとされていますが、職権探知主義が採用されている下では、審理内容が明らかにならず国民は裁判を公開されても何をしているのかわからないので、あまりその効果が期待出来ないように思いました。ただ、これは訴訟法的な問題点を述べただけで、 今回の報告を批判する趣旨ではありません。この民訴と憲法の考え方の違いをどう捉えるか、ということが個人的に気になったので、意見として書いてみました。

 さて、来週でグループ報告は最後になりました。南野ゼミ1年目の3人なので大変だとは思いますが、頑張ってください。
投稿者:うめりこ

 あま党さんが不在のなか、どうなることかと不安でいっぱいでしたが・・・・・・日本対デンマーク戦に感謝しているうめりこです。

 まずは、今回一緒に報告を担当してくれたあま党さん、サウスポーさん、ありがとうございました。 特に私見を担当してくれたサウスポーさん、本当にお疲れ様でした。公務員を言い訳にサウスポーさんには大きな負担をかけてしまい、本当に申し訳なく思っています。この場をお借りして深くお詫び申し上げます。

 報告の内容についてですが、今回は訴訟の非訟化が進む中で、非訟とされてきたものにも最低限の手続保障は及ぶべきだという考えから、訴訟と非訟の区別を相対化し、事件の性質や内容に応じて手続保障を及ぼすべきだという有力説に依拠した上で、しかしそれによって裁判の公開を定めた82条が空文化することは許されないという立場から、公開原則との関係に重点をおいて有力説の運用に制限をかけようと試みました。
 報告の趣旨が分かりにくいという先生のご指摘がありましたが、私自身訴訟の非訟化と公開原則という難しいテーマをきちんと消化しきれないまま報告の日を迎えてしまい、反省しています。今回の報告での反省を生かし、次の個人報告では問題の所在や報告の趣旨を明確にした報告にできるよう頑張りたいと思います。

 最後に今回ゼミに急遽参加して下さったコーヒーさん、ありがとうございました。葛餅とてもおいしかったです。 また、ぐりちゃさんのプリンケーキも絶品でした。ありがとうございました。甘いものってなんて素晴らしいんでしょう♪笑

 さて、次回は最後のグループ報告ですね!! 担当者の方は報告準備頑張ってください!
投稿者:サウスポー 

  今回は報告者として、訴訟と非訟に関して報告を行いました。あま党さん不在の中で本当に緊張しておりましたので、一応報告が終わりほっとしています。もっとゼミの中でたたいていただいていろいろな意見を聞かせてもらいたかったのですが、あまり議論できないような報告になってしまったことは申し訳ございません。テーマを選んだ後、調べていく中で難しいテーマだなと思っていましたが、最後まで自分の中でもしっかり頭の中の整理整頓ができていなかったのではないかと思えるところが反省点です。

 報告者が何を言いたかったのがわからないという意見が多かったので、ここで簡単に述べさせてもらいます。報告者としては、もはや現在非訟と訴訟との線引きが難しいものが多くなっており、その中で手続保障が大きく違う訴訟と非訟を分類して議論するのはどうなのか、非訟とされてしまったものに対して手続保障の点で大きな差が出るのはどうなのかという視点に立ち、有力説に依拠して考えてみようと思ったわけです。その上で有力説のいうような柔軟な運用はどうなのか(もし完全に柔軟なものと有力説が考えていないにせよ、実際にどれほどの限定を想定しているのかもわからなかったので)と思い、憲法の文言である82条から、それに注目して制限をかけていくというアプローチをとりました。報告者のような立場をとると、様々な、現在行われている裁判との関係で問題が生じてくるかもしれません。しかし、この場合も「重大な損害」などがある場合として構成できるならば、それでよいと思います。もし構成できないようであれば、やはり82条の趣旨を優先すべきではないかと考えるのです。一応立法に対してはものによっては批判していることになりますね。

 そして、メタボさんが疑問点として提起している箇所についてですが、職権探知主義が妥当する事件でも公開原則を妥当させて、国民の監視下に置くということは公正な裁判を導くためという意味では一定の意義があると思います。その監視の効力が弱まるといういうことは確かに否定できないかもしれませんが効果がないとは言い切れないのではないかと思います。しかし、正直なところ、民訴など訴訟法に関してはまだ勉強不足なので、よくわからないのが現状です。今後、憲法と他の法律との関係にも留意しながら学習を進めていこうと思います。

 今回の報告が終わって改めて思うことは、別の手続と絡ませて考えてみるとまた違った考えが生じるだろうということです。機会があれば、また深く考えてみようと思います。そして、一緒に報告を担当してくれたうめりこさん、あま党さんありがとうございました。
投稿者:カレー

 遅ればせながら、ゼミ風景リポートをお送りいたします。

 まずは、報告グループのみなさんお疲れ様でした。今回は、「訴訟と非訟」という難しいテーマで、報告をする側も、報告を聞く側も、さまざまなことを考えさせられる内容となりました。過料と科料の部分についての意味不明な質問は、自分の頭の中の混乱でしかなかったので、忘れてください(笑)。

 議論の時間が十分でなかったということで、ここで簡単に意見というか疑問を感じた点を述べておきます。訴訟と非訟は、憲法学と民事訴訟学の間にある難しい論点で、どこで訴訟と非訟の線引きをすべきであるかも、特に難解な部分だと思います。僕は、裁判の迅速化の要請から訴訟が非訟化されるのではなく、まず訴訟とすることで結果が左右されないということから訴訟が非訟化された帰結として裁判の迅速化が可能となると考えています。裁判の迅速化のために、元々あった手続きを、ミニ四駆を速く走らせたいがために骨抜きをするかのごとく簡略化すること自体本末転倒であると考えます(分かりにくいたとえですみません)。
  ですから、訴訟の非訟化自体は憲法上問題はないけれども、それが裁判の迅速化という名のもとに過剰に加速してしまっては、憲法に抵触する恐れがあると考えます。すなわち、僕の中では、訴訟と非訟が共存する事実は容認していますし、すべて訴訟として扱うとされていない結果、裁判所の訴訟進行が全体として迅速化されるのであればそれでよいと思います。その点、報告者の「公開の必要性よりも、迅速さが優先してもよい」という主張(非訟化された、一種の行政作用ともいうべきもの等に限定する趣旨の部分)には賛同しています。何が非訟の対象となるかの見極めの時点で、裁判の迅速化が頭の中にあるようでは、裁判制度の根幹を揺るがしかねませんが、訴訟が非訟化されるにあたって、慎重な検討が重ねられればそれでよいと考えます。
  ここでいう「慎重」というのは、十中八九のようなそうならない場合が含まれるものではなく、1+1=2のように確固たるものである必要があると考えます。僕にとってははるか昔のことのようですが、数学の試験において、周知の定理を一から証明してから設問を解くという人はいないはずで、「〜の定理より」と省略していたはずです。それは、解答時間を稼ぐために手抜きをしているわけではなく、だれがやってもそのようになるから証明が不要なのであり、非訟事件もそのような性質のものではないのかな…と勝手に考えを巡らせていました。非訟事件には、ブラックボックスのように、何かを入れたら、箱の中で何かが起こり、入れたものと別のものが出てくる、といった類の怖さがありますが、ある程度までは認められる余地があってよいと思います。ただ、その仕分けの際には十分注意すべき、というのが僕の考えです。全然論点の解決にならずに申し訳ありません…。

 さて、明日はいよいよグループ報告最終回です! 前回の論点とも若干関連する条文についての論点なので、頑張りたいと思います。最後になりましたが、ぐりちゃさん、コーヒーさん、甘いお菓子の差し入れありがとうございました!
特別寄稿:コーヒー

 どうも、先輩面しにのこのこと来ました(笑)、6・7期のコーヒーです。
 最近、ダメダメな日々を送っていたのですが、はたと南野先生からのご指導・ご恩を思い出し、なんとかかんとか立ち直りつつある今日この頃です。
 そんな先生へのご恩返しとして、少し早いお中元とゼミの後輩の皆さんへの差し入れも兼ねて、お菓子を差し入れに参上した次第です。
 ぐりちゃ君のとてもおいしいプリンケーキの前に、地味な葛餅はかすんでしまったのですが。べ、別に気にしてなんかないんだからねっ!  官庁訪問組のみなさんもおいしいお土産をゼミに持って帰ってきて下さい。

 ゼミのテーマについては直前に知ったので、「長谷部先生ご夫妻がなんか言ってたなー」程度の認識でした。

 ゼミ後は、先生が iPhone4 を受け取りに行くのに数人で付き合い、その後、ラパンで食事・飲み会となりました。
 諸事情の詳細は省きますが、男の友情に萌えました。これは確かに世の腐った乙女たちの妄想が広がるのも理解できます。

 さて、ゼミ風景リポート自体はこれで終わりなのですが、ついでにこの1週間を振り返ります。

 日曜日。ジュンク堂前にて南野先生とバッタリ遭遇し、書店めぐり(マーケティング)をすることになりました。
 『マルガリータ』、『ブリッジブック法学入門』、絶賛発売中!
 マーケティングの後、先生と分かれ、イムズで開催されていた、twitter関連の講演会に行ってきました。
 日本一有名なデジタルネイティヴ高校生・うめけん君や、「大名なう」の主催者の方、改革派市長として知られる武雄市の市長さんが入り乱れ、小規模ながら活気ある講演会でした。
 講演会後に、うめけん君とカフェで1時間ほど話す機会があったのですが、過去最大級のカルチャーショックと知的興奮を覚えました。
 それこそ、ワールドカップではないですが、4年に一度あるかないかの衝撃でした。ちなみに、前回の衝撃は2年生のときの南野先生の法政基礎演習でのことでした。
 7期のゼミ報告で「憲法21条の精神に照らして尊重されるということ」と題して、表現の自由と周辺領域、マスメディアと個人、等々について考察したことがあったのですが、うめけん君との出会いで、それに関する認識が広がった気がします。

 火曜日。南野先生、赤坂先生日本評論社の編集者さんを囲んで食事・飲み会@大名。大名はおしゃれさんでも酒飲みでもないぼくにとっては迷路です。
 先生方に「編集者に向いてそう」と言われ、正直、心が揺らいでいます。実務家、研究者、編集者、どれも素敵で憧れるんですもの。今はただ、目の前の勉強に取り組みながら、自分を見つめなおしたいです。自由自在でありたい。

 それでは、第8期の皆さん、これからも頑張って下さい。学内やらOB会やらで会ったときはよろしくです。

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第11回(2010年7月2日・金)〜グループ報告2巡目その5「行政手続とデュー・プロセス」(担当:たま、グーナー、スペシャ)

投稿者:グーナー   #070

 今回報告をさせていただいたグーナーです。
 一緒に報告をした、たまさん・スペシャくんお疲れ様でした。

 報告をしていて直したほうがいいなと気づいた改善点がいくつか見つかりました。
 1つ目は、原稿をもっとわかりやすく読むべきだったと痛感したことです。僕は検討の部分を読んだのですが、ただでさえわかりづらいテーマだったので(僕はそう思ってます(^^;)、もっとわかりやすく、かつ適度なペースで読むことで、理解が全然違うのではないかなと思いました。原稿を読みながら、「絶対わかりにくいだろうな〜」と思ってしまったので、そこらへんを今後の報告で、4年生など上手な人の読み方を参考にしようと思います。
 2つ目は、自分で理解していることを上手に相手に伝えるのが難しいことです。カレーくんの「なぜ13条から行政手続の適正手続保障が要請されるのか」という質問に、自分の言いたいことが上手くいえず、結局南野先生が言いたいことをまとめてくださったので、改めて南野先生はすごいなと思いつつ、もっと自分の「伝える」技術をあげなければと思わされました。また、たまさんも上手に質問や反論に答えてて、とてもたくましかったです!(笑) こういった技術もゼミを通して磨いていきたいと思います。

 ただ、今回は、メタボさんやマジシャンくんと一緒に報告をしたときの反省を踏まえ、そのときより少しは進歩できたのでよかったです! たまさんやスペシャくんが、僕の前回の反省を踏まえて、まず僕に質問や反論に答える権限を与えてくれていたので、スムーズに答えることが(最初のほうは)できました! たまさん、スペシャくん、いきな計らいありがとうございました! 報告者としてある程度発言できたのでホッとしています!

 さてさて、報告の内容についてですが、行政手続に適正手続保障が及ばなければならないのはもはや争いがないので、実際いかなる行政手続にどういった適正さがもとめられるかのある程度の判断基準は当然必要だと思うのですが、本報告の税務調査に関しては、14条に税務調査の例外を許容しうる根拠をもってきたことが確かに甘かったと思います。所得隠しという問題があるため、税務調査に適正手続の例外は必要なのかも知れないですが、それをメタボさんが言ったように31条からもってくるのがいいかもしれませんね(^^; ただ、一定の基準を確立しようとすることは大変意義あることだと思うので、今後は税務調査以外の行政手続法で適用除外となったものについても、適正と呼べる最低ラインを考えていきたいです。

 最後に、その後の飲み会ではコンタクトを落としてしまい、一時迷惑をかけてしまったので、この場を借りてお詫びしますm(__)m
 翌日、開店と同時にソッコー買いに行きました!1万5千円もかかったので、先生に代金は請求しようと思います。冗談です(笑)。

 来週からはとうとう個人報告ですね!
 気を引き締めて予習します!
投稿者:スペシャ

 今回報告を担当させていただきましたスペシャです。一緒に報告してくださったグーナーくん、タマさん、本当におつかれさまでした。

 今回は適正手続と税務調査をテーマに報告をさせていただいたのですが、憲法だけでなく、行政手続法、租税法も絡んだテーマとなってしまったため、いろいろと難しいテーマになってしまったように感じました。自分としては、租税法の教科書の分厚さと、行政手続法の適用除外の多さに絶望しながらもなんとか報告を終えることができてほっとしています。

 さて、報告の内容についてですが、グーナー君も書いている通り14条に行政側の適正を求めるのは安易だったのかもしれません。どちらかというと31条の適正手続き条項や30条の納税の義務に根拠を求める方がスッキリと筋が通るような感じが今はしています。ただ、今回はあえて平等原則を使ったことで、安易に憲法上の条文に根拠を求めることの危うさを学べたのでよかったとも思います。平等原則の普通の使い方とは違っているということはもともと思っていたのですが、メタボさんの原告適格の問題についての指摘は思いもしていなかったので、とても納得させられました。なので、次回から私見を作る際には、この条文を根拠に持ってくることに不都合はないか、もっと適切な条文が存在するのではないかということに注意をしながら考えたいと思います。

 最後に、今回の報告で、私見を作る際の発想の転換の仕方、質問に対しての相手を説得させるような応答の仕方などをたまさんから学ばせていただきました。すぐには実践できないと思いますが、今回の報告の経験を生かして、これから徐々にでも収得していきたいです。

 今週からいよいよ個人報告となりますが、パブリックフォーラムが何なのかを完全に忘れてしまっているので、しっかり予習して議論の輪に積極的に加わっていきたいと思います。
投稿者:カレー

 今週は、行政手続とデュー・プロセスというテーマで、かつ税務調査という本来であれば守備範囲外の部分についての話が中心で、難しい部分もありましたが、報告者のみなさんお疲れ様でした。ゼミの風景としては、前回同様スカイさんとあま党さん不在のゼミということで、どこか寂しい感じがしました。前回はコーヒーさんが参加されていた分人数はいたので、今回はなおさらといった感じでした。南野先生はというと、僕の隣で先生ご自慢の iPhone 4 でグーナー君の写真を何枚も撮っていました(笑)。

 さて、本題に入って、以下では、僕が気になっていた部分について若干述べておこうと思います。まず、ゼミ中にも質問した「根拠条文がなぜ憲法13条なのか」という点ですが、僕は、ゼミ中に南野先生が指摘されたような考え方、すなわち「適正手続の根拠条文は憲法31条であって、行政手続にまでそれを及ぼす場合の根拠条文となるものはない」という考え方に立っています。グーナー君は、「国家の作用は正しいものでなければならないじゃないですか」という前提を示してくれましたが、僕はそれがまさに根拠であると思います。若干あいまいではありますが、その前提は事実上前提として機能していますし、憲法13条に依拠するより随分すっきりするのではないかな…と思います。

 次に、報告者は税務調査にも適正手続を及ぼす方向で考えていたようですが、僕は「原則の例外」としてそのままでも問題はないように感じました。「何月何日に行きます」と言わないで行うことに意味があるとすれば(それが税務調査の特徴であるならば)、犯罪捜査における令状主義のような形で簡易、迅速に行うことも認められるべきでしょう。ただし、報告でも出たように税務調査があまりに過激に行われるようであれば別で、そのような現状が多発するようであれば、厳格な適正手続が必要になってくると思います。その根拠として憲法14条が登場しましたが、スペシャ君得意のボン基本法が見られず残念でした(笑)。ともあれ、僕も根拠を何条に持っていけばよいかは悩みどころですね。

 ところで、ゼミとは全く関係ないのですが、今週は参議院選挙ですね。今週に入り、ポストを見てみると、イエロースパイスのチラシとともに選挙公報が入っていました。何気なく見てみると…J党の比例名簿に憎き読売巨人軍の元監督H氏の名前がありました。選択肢が一つ減りました。さらに、M党の比例名簿に目を移すと、谷良子さんの名前が!「おっ」と思いましたが、よくよく考えてみると、ヤワラちゃんの夫さんはこれまた巨人の選手だということを思い出しました。今週末は苦渋の選択になりそうです。
投稿者:たま 

 今回は、行政手続とデュー・プロセスというテーマで報告をさせて頂きましたが、南野ゼミ1年目の3人で、本当に頑張りました。
心配しすぎて夜も夢に出てきたり、色々と悩ませられた今回のテーマでしたが、なんとか終わり、ほっとしています。
 4年生とは名ばかりで、憲法の知識もなく、的確なアドバイスができずに一緒に報告の2人には申し訳なかったです。しかしそこはメタボ君が助け舟を出してくれたり、(5、6期の先輩含め)周りの皆さんも声をかけてくれたりと、南野ゼミの温かさを改めて実感することができました。

 報告の反省点はといいますと、やはり大きくは上の2人も書いているような点になるかと思います。
 また先生が仰った、「誰が訴えるのか」、メタボ君からの原告適格についての指摘は、私たちの中で議論がそこまで及んでいなかったため、返答に窮する結果になりました。

 さらに先生からも指摘を受けましたが、私たち報告者は、準備段階で国税通則法や所得税法の条文を見ていましたが、大事な主張の大前提をレジュメに記載していない点、そこも甘かったなと思います。
 ちなみにここで書くと、国税通則法には税務に関する「調査」をすることができると書いてあります。
 その具体的な調査の方法については所得税法や法人税法の条文をみるように書いてあり、実際に各条文を見ると、質問検査権については規定があるのですが、書いてあるのは主に税務官の身分証の提示義務のみで、事前告知については記載がありません。
 これらの点を踏まえて、所得税法や法人税法をその総則規定である国税通則法に対する「手続法」とみて、手続が「法定」されているが、「適正」ではない、という主張をしました。

 このように反省点を挙げればきりがないのですが、拙い報告ながらも、3人で一生懸命頑張った結果なので、良い経験だったなと思います。2人とも、本当にありがとうございました!

 次回からは個人報告です。
 わんこさん、頑張ってください!

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第12回(2010年7月9日・金)〜個人報告その1「パブリック・フォーラム論——私的所有施設にも及ぶのか」(担当:わんこ/研究補助者:白ひげ、マジシャン)

投稿者:わんこ

 今回報告しましたわんこです。まずは、急遽報告補助者になっていただいた白ひげさん、マジシャンくん、どうもありがとうございました。個人報告ということもあって、今回は夜中にだらだら作業をすることが多くなってしまい、結果的に2人に報告の最終形もゆっくり見せることができないまま報告に至ってしまいました。時間をかけて書いて推敲した章を当日の朝丸ごと削ったり、そのせいで授業に間に合わなくなってサウスポーくんに板書をお願いしたりと、自分がのんびりしていたせいで最後がかなり駆け込みになってしまいました。レジュメを刷るのも白ひげさんがいなかったら、絶対時間に間に合っていなかったと思います。他にもいろい ろとありましたが、とにかくこの報告を通して、自分はうさぎとかめで例えれば「本当はかめなのに、うさぎのまねをして途中で昼寝をして、最後に間に合わなくなって周りの友達に運んでもらう」ような感じだなぁ、と反省させられました。
 ですが、大袈裟かもしれませんが、個人報告のおかげで自分のだめな部分と嫌々ながらも向き合うことができ、さらに普段から自分がどれだけ周りの人たちに助けられているかを改めて感じることができたので、とてもいい経験になりました。

  さて、今回はパブリック・フォーラムというテーマで報告をさせていただきましたが、もともとはこれとは異なるテーマに興味をもっていろいろ調べていました。そのテーマが(一緒に法律時報を見たのでスカイさんとメタボさんはご存知のことと思いますが)「敵意ある聴衆の法理」というものです。ただ単に、文言だけ見ても何のことかよくわからないという理由で興味を持ったのですが、これではあまりおもしろい議論にならなさそうだったので今回のテーマに変更しました。ただ、「敵意ある〜」も表現の自由に関するアメリカの判例理論で、直ちに日本の状況に当てはめて使えるかと聞かれればちょっと微妙なところですが、興味がある方は上村貞美「集会の自由と敵意ある聴衆の法理」名城ロー9巻1-60頁をご覧になるとおもしろいと思います。
 今回の報告では、本当に日教組判決において裁判所がパブリック・フォーラム論を意識していたのか、という部分と、いかにして私人の財産権を制限してまで表現の自由を守るべきか、という2点を考えるのに最も時間を割きましたが、特に後者などはホテルが持つ公共性をその理由に持ってきたりと、ちょっと力技的な部分があったかもしれません。上の2点についてもっとうまく論拠づけられたら、もう少し説得力がでてくるかなぁと思いますが、先日の報告の段階では残念ながらあれが精一杯でした。南野先生がおっしゃったように、外国ではどういう状況になっているのかを見てみると良い参考になりそうです。
 また、当初、前回報告を行った基本権保護論や私人間効力の方向からのアプローチも考えていたのですが、いざ考え始めると、どこからどう説明をすればいいのかわからず、そもそもそのようなアプローチの仕方があっているのかもわからず、結局自信がないという理由でこの話を完全に回避してしまいました。ここにきて 、前回の報告時に「小山先生の基本権保護の本をちゃんと読んだぞ!」などといって勉強したつもりになっていた自分が、やっぱり私人間効力の話自体をいまいちわかっていないということも明らかになったので、試験が終わったら…いや集中講義が終わったら…いや合宿が終わったら、できるだけ早く時間をとって一から勉強しなおしたいと思います。

 さて、次回はサブの民法ゼミとこのゼミの報告が2週連続であるというカレー君の登場です! お手伝いはできるので、がんばってください!!

投稿者:マジシャン   #075

 報告者のさん、同じく補助者の白ひげさんお疲れ様でした。そして補助者だったのに全然補助できてなくてすみませんでした。

 今回はパブリックフォーラム論を私的フォーラムに及ぼすことができるかということでしたが、僕は基本的に報告者には反対でできないと考えています。
 ゼミ中にも誰かがおっしゃっていたと思いますが、僕は集会の自由の保護を私的フォーラムを用いて行うのではなく、国が公共の施設を充実させて集会を行う場所を提供して行うべきだと思います。
 そのように考えていたため、報告者の説には賛同できず、補助者として助言をすることができませんでした。

 来週は前期のゼミの締めくくりとして報告者のカレーくんは試験前で忙しいと思いますががんばってください。

投稿者:スカイ

 どうも!早々と東京から帰還し、久しぶりのゼミ参加となったスカイです。気付くと既にグループ報告は終了し、個人報告が始まってしまったんですね…。そろそろ自分も報告のテーマについて考えないといけません。

 そんな個人報告のトップバッターを飾るのは、わんこさんのパブリックフォーラムに関する報告でした。当初は、このテーマは国Tの憲法の記述試験で出たものでしたので、残念な結果に終わってしまった自分へのあてつけかと思ってましたが、レポートにもあるように、そんなことはなかったようで笑、報告中に述べていた問題意識というのも至極当然の感覚なのだと思います。
 ただ、どうしても気になっていたのが、(これもレポートにもあるように)集会の自由を保障するための私人の財産権の制限がどこまで許されるのか、ということです。報告者は、ホテルの「公共性」について述べていましたが、それでもやはり、ホテルは私人のものであることには変わらないと思います。また、利用規則次第ではあるけれど、事実上はほぼ強制開放に近いことを考えると、その制限の度合いは非常に強いものであるといえます。果たして、「集会の自由を保障するため」という名目の下、それほどの制限が許されるのでしょうか。私人の権利実現のために、私人の権利を制約するという点では基本権保護義務論が関係するのかなと思いつつ(精緻な論証は個々では省きますが笑)、僕自身は、マジシャンくんも述べているように、意識改革とともに、公共施設の充実により解決すべき問題なのではないかと考えます。

 さて、遂に、次回の報告で前期のゼミも終わりですね。県庁や国Uの試験で多少バタバタしつつ、区切りのゼミにはしっかり望みたいと思います!
投稿者:メタボ 

 みなさん、前回のゼミお疲れ様でした。今回は、わんこさんによる「パブリックフォーラム論」についての報告でした。内容については他の人が書いてくれているので詳しくは書きませんが、スカイくんやマジシャンくんがリポートで述べていることについて、確認したいことがあったので、そこだけ書きたいと思います。

 というのは、わんこさんも「ホテルの公共性」を認めてはいますが、それをそこまで広くは認めていないのではないかと感じたからです。ホテルの規則に「○○な人は宴会場を使ってはならない」と書けば、わんこさんの私見からも宴会場の使用拒否は可能であるはず(?)で、そうするとそんなに強い「公共性」を求めることにはならないような気がしました(間違っている場合はご了承下さい)。

 今回は、第8期南野ゼミ初めての個人報告でしたが、私見が一貫していて、とてもよかったと思います。次回の報告はカレー君による「少年事件と適正手続」です。テスト前で大変な時期だとは思いますが、頑張ってください。自分も、前期最後のゼミで補助者にも指名されているので、しっかり予習して臨みたいと思いま す。

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7月16日(金)は、法学部では月曜日として授業を行うため、ゼミはありません。

第13回(2010年7月23日・金)〜個人報告その2「少年事件と適正手続」(担当:カレー/研究補助者:メタボ、ちゃあ )

投稿者:カレー

 みなさん、今回の報告で前期のゼミが終了ということで、お疲れ様でした。ゼミ後の飲み会も、みなさん遅くまでお疲れ様でした。普段話す機会のない先生方や学生係の方、そして何故か他学部の方まで入り乱れるという前代未聞の内容で、楽しい時間を過ごすことができました。

 僕はといえば、長い闘いがやっと終わりました。私事で大変恐縮ですが、一週間前にサブゼミのほうの報告があり、今週は南野ゼミの報告、そして一週間後にはテストが控えているということで、正直死ぬかと思いました(いや、まだテストが終わっていないので、今も「死ぬんじゃないか」 と思っています)。
特にここ二週間は、何から手を付けてよいか自分でも全く分からない状態でした。テストに向けて勉強をしている人たちを横目に図書館のパソコンに向かうという、何ともやりきれない状態で、本気で鬱になるかと思いました。ですが、いざゼミに臨むと、それなりに議論が巻き起こって、みなさんと少年事件とデュー・プロセスについて考えることができたので、苦しい状況でも、がんばって準備してよかったと感じました。
ただ、早めに準備に取り掛かったつもりでしたが、授業の復習との両立がなかなかできず、テストに向けた勉強が全然できていないという現実だけが残ってしまいました。これからテストまでの残された一週間弱、また死ぬ気でやらなければならないということを考えると気が遠くなりそうです(泣)。

 さて、報告についてですが、まず、誤字・脱字が多かったこと、印刷の仕方が悪く文字が読みにくくなっている部分があったことはこの場を借りてお詫 びします。
そして、原稿を読むときに「まぁ」が入って聞き苦しかったこともお詫びします。先生からご指摘を受け、極力「まぁ」が入らないように努力はしましたが、それでもなお入ってしまって申し訳ありませんでした。今後のためにも、直したいと思います。

 次に、議論の後半で指摘された、保護主義と適正手続の調和を目指すのか、それとも対立を目指すのか、そして具体的場面においてどのような結果となるのかについて、抽象的なことしか言えず、具体的な場面についての考え方を提示できなかったのは反省点です。一口に「少年のためになる」といってもさまざまな場面が想定されるわけで、その部分をより具体的に報告できればよかったなぁと思っています。ただ、僕の最も危惧しているのは、少年に複数の非行事実があった場合に、保護主義が先行するあまり、二つ目以降の非行事実の認定がないがしろにされる(適正手続が保障されない)ことによって、少年が納得していない状態で保護処分がなされることです。
この場合、少年としては、やってもいない非行事実についてまで内省を迫られる結果となり、本当に少年のためになる保護と言えるのかが疑問なのです。いくら可塑性に富む少年であっても、やったことを認めた非行事実についてならともかく、十分な審理がなされず、自分の主張が全く考慮されないまま認定された非行事実を含んだ反省まではできないはずです。
保護処分を十分に機能させる(言い換えれば、十分に反省させる)ためにも非行事実の認定における適正手続は少年のためになる、というのはこういう趣旨だったのですが、この点はゼミ中に十分に言及できなかったので、補足しておきます。

 最後になりましたが、報告の補助者として準備中にいろいろご指摘いただいたメタボさん、そして、テストも近く、申し訳なさが先行するあまり、なかなか話し合うことができなかったにもかかわらず、隣に座ってくれたちゃあくんありがとうございました。研究補助者という試みは、報告者の心理的負担を軽減するという意味で、非常に効果があると思います。もし二人がいなかったら、僕は鬱になっていました。僕は今回の報告で形式上は全ての報告が終わりましたが、個人報告は想像以上に心理的にやられるということを痛感したので、これからは出来る限りサポートをしていこうと思いました。僕なんかでよければ気軽に声をかけてください。

  前期本当にお疲れ様でした。大変ですが、テストに向けて頑張りましょう!
投稿者:メタボ

 みなさん、前期最後のゼミお疲れ様でした。最後の報告はカレーくんによる「少年事件と適正手続」についてでした。僕も補助者として少しだけ報告の手伝いをさせてもらいましたが、よく考えられていてあまり手伝うところがありませんでした(笑)。
 報告についてはカレーくんとだいたい同じ考えなので特にありませんが、ゼミ後にスペシャルゲストのF君と話していたのですが、今回の報告は、主に流山事件をもとに保護主義と適正手続について考えていたと思うのですが、虞犯少年(性格または環境に照らして将来罪を犯し、または刑罰法規にふれる虞のある者)などの場合には適正手続を優先させるべきではないような気がしています。おそらく憲法論としては、罪を犯した少年に限って議論している…のでしょうか?

 ゼミ後の飲み会では、久しぶりにゼミ生と飲むことができて楽しかったです。
 ただ、何を話したか全く覚えていないんですが…なんででしょう。

 では、(3年生の皆さん)テスト頑張ってください!!後期からも頑張りましょう。

投稿者:うめりこ   #080

 前期のゼミが終わりましたね。ほんとにあっという間でした。みなさんお疲れ様でした。
 特に、今回報告担当だったカレーさん、テストも近く忙しい中の報告準備お疲れ様でした。次はテストに向けて全力を注いで頑張ってください!!

 今回の報告は「少年事件とデュープロセス」についてでした。ゼミ中の議論でも少し出てきたかと思いますが、少年事件においても伝聞証拠の禁止など適正手続を保障することが、なぜ保護主義と対立するのか、その点が最後まで納得することができませんでした。私は、少年事件の場合に、処分の決定においては非行事実だけではなく少年の成育環境等が考慮され、また後者が重視されることを考えると、適正手続の保障が普通の刑事事件のように厳格に認められないことはあるかもしれませんが、かといって適正手続きを保障したことが保護主義と対立するとは思えません。ただ、黙秘権の保障は、非行事実だけではなく成育環境についての調査にも関わり保護主義と対立する可能性もあるので、この主張は伝聞証拠法則に限ったものだと思います。

 今回が前期最後ということで、ゼミ終了後には久しぶりに先生やゼミ生のみんなと飲むことができて、とても楽しかったです。
 では、また後期から頑張りましょう!!
 みなさん楽しい夏休みを♪

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【特別企画】東京研修旅行 + 4大学5学部6ゼミ合同ディベート合宿@会津東山温泉

南野より: 

 今年で3回目となった南野ゼミ恒例(?)の「東京研修旅行+4大学合同ディベート合宿」、今回も非常に充実した4日間となりました。久しぶりに南野が旅行記を「個人的ニュース」として書きましたので、よろしければご覧ください。

投稿者:わんこ

 2010年の東京&ディベート合宿のリポートです!
 かなり盛りだくさんでとても一人では全部リポートしきれないので、みんなでちょっとずついろんなことを書いていきましょう!

 その前に、まずは、南野先生本当にありがとうございました!!!!!
 今回は東京で三菱商事、内閣法制局を訪問し、最高裁で櫻井裁判官と面会、そして(これは偶然もあって)福島みずほ議員とお会いし、さらに宍戸先生、青井先生、林先生、法セミの上村さん、南野ゼミのOBの方々と一緒にお酒を飲ませていただき、最後にメタボさんのお兄さんにも都内某所でお会いし、そしてそして会津若松で4大学合同合宿に参加させていただきましたが、今回私たちがこれらの全てを経験することができたのは、南野先生のおかげでしかありません!
 実際にたくさんのことを経験させていただいて、改めて南野先生がいかに私たちゼミ生のために多くの時間を割いて、いろいろな方に掛け合って下さったり、計画を立ててくださったりしていたのかということをしみじみと感じさせられました。
 また、本来なら細かいことは学生に任せっぱなしでも良いような立場でいらっしゃるにも関わらず、南野先生は合宿を通してあらゆる場面でずっとゼミ生のことを気にかけていろいろと考えたり動いたりしてくださっていたので、ありがたくもあり、恐れ多くもありますが、本当に感謝しています! 改めて、ありがとうございました!!!

 また、今回合宿係として尽力してくれたスペシャくん、それから観光担当だったマジシャンくんにもとても感謝しています。
 特にスペシャくんはいろいろと面倒な仕事もあったはずなのに、いやな顔ひとつせずに最初から最後までみんなの為にお仕事をしてくれてありがとうございました。合宿が終わってやっと肩の荷が降りたと思うので、残りの夏は思う存分自転車で駆け回ってください!

 さて、私は最高裁に行ったことが合宿の中でも特に印象深かったので、そのことについてリポートしたいと思います。
 今回は櫻井裁判官にお話を伺えるということで最高裁を訪問したのですが、私は櫻井裁判官にお会いする以前に、最高裁に入れたということ自体にとても興奮してしまいました! 一言で言うなら荘厳な神殿みたいで、最高裁判所という名にふさわしい重みというか、厳粛さというか、そのような雰囲気を建物から感じることができました。小法廷・大法廷も高裁までの法廷とは趣が異なって、より厳粛さが感じられるようなものになっており、最高裁は法律審であることから、両当事者の席が向かい合わずに並び合っているという違いもありました。また、裁判官の椅子に座らせていただいたのですが、あまりにもふっかふかで驚きました。とても気持ちよかったです!
 最高裁では、神殿のようなロビーをはじめ、櫻井裁判官室、審議室、小法廷、大法廷、最高裁図書館、と様々なところを見学させていただいたので私としてはそれだけでも十分満足だったのですが、今回はこの上さらに小法廷で櫻井裁判官にいろいろと質問できる機会を設けていただきました! 今振り返っても本当に贅沢すぎるひと時です!!!
 日本にたった15名しかいない最高裁の裁判官に、しかも普段自分たちが勉強の対象としている判例の基でもある方に直接お話しを伺うなんて貴重すぎる機会だったので、「今しか聞けない」と思って、私はちょっとギリギリの際どい質問をしてしまいましたが、櫻井裁判官はそれにも丁寧に応答してくださいました。
 今回は裁判官が週に1度集まって審議する場所も見せていただき、実際に櫻井裁判官ともお話することができたので、これからは今まで以上に判例を読む際にいろいろ想像できて、おもしろくなりそうだなと感じました。

 …それから最後に、合宿で出会った皆さんありがとうございました!
 合宿でお話させていただいた方の中に、この南野先生のホームページを見ているという方が何名かいらしたので、是非お礼を伝えたいです。時間が限られていたので十分にお話しすることはできませんでしたが、普段はなかなか交流できない、他大学の同じ憲法を勉強されている方々とお話することができて、とてもいい刺激になりました。ディベートで対戦した後も、ディベートのことから関係ないことまで、いろいろと和やかに話せてよかったです。本当に良い方ばかりでした! まだまだいっぱい話したかったです。いつか機会があったら是非九大に寄ってください!

 まだまだ思い出はたくさんありますが、とにかくとても充実した合宿でした!!
 ありがとうございました!! 
投稿者:スペシャ

 みなさん、合宿お疲れ様でした。今回の合宿で移動、連絡担当をさせていただいたスペシャです。

 合宿担当として準備をさせていただく上で、責任がいろいろとありましたが、終わってみるとこれといった支障もなく、充実すぎるほど充実した四日間を過ごせたのでよかったです。これも、南野先生をはじめ、会津若松での観光計画してくれたマジシャン君、そしてゼミ生の皆さんがいろいろと協力してくださったおかげで、一人ではどうしようもなかったと思います(笑)。

 そして、南野先生、四日間本当にありがとうございました。わんこさんも書かれていますが、東京での三菱商事、内閣法制局、最高裁といった場所への見学を計画してくださっただけでなく、櫻井龍子裁判官、宍戸先生、青井先生、林先生といった有名憲法学者の方々、民間企業や官庁で働いている方々など普段は会って話すことができないような方々と交流する場を設けてくださったことは、本当に感謝してもしきれないくらい素晴らしい経験でした。三年のこの時期にいろいろな職業の人と話せたことで、将来の選択の幅も広がったように思います。
 これも、南野先生がゼミ生の事を考え、一日でできるだけ多くの経験ができるように配慮してくださったおかげです。本当にありがとうございました!

 さて、少しずつリポートを書くとのことなので、自分は二日目のバレーについて簡単にですが書かせていただこうと思います。

 今回のディベート合宿で、初日に行われたバレー大会は大学間の交流を目的としたサブイベント的なものだったのですが、南野ゼミは他のゼミと違い、「交流も大事だけどまず勝たないとね」ということを目標に、先生を含め、ゼミ生全員がバレーに参加し、チーム一丸となって本気で勝ち星を取りに行きました。試合の中で、印象に残ったのはおーうぇんさんのサーブがうまかったことと、南野先生が学生に負けないほどエネルギッシュな動きをされていたこと、マジシャン君が大人げなく本気でスパイクしていたことです(笑)。
 自分も勝利に少しでも貢献できるように、そして、なにより負けるのがいやだったので一生懸命やらせていただきましたが、その過程で、著しくテンションが上がってしまい、なんだか性格がおかしくなってしまいました。最後の方はマジシャン君に対して怒っていたような印象を皆さんに与えてしまいましたが、それは誤解です。スポーツをしていると自然にテンションがあがって、大きな声を出したくなるだけなので、確かに、ところどころありえないなと一瞬思うこともありましたが、マジシャン君の事は大好きです。また、ゼミ生のみなさまの中にもテンションが上がっていたことで不愉快な思いをさせてしまった方がおられましたらお詫び申し上げます。
  一つ一つの試合内容は夢中だったので詳しいことはあまり覚えていませんが、結果としては、三勝三敗の四位で、負けてしまった試合も僅差だったのではないかと記憶しています。今回のバレー大会では本来の趣旨である大学間の交流、そしてすべての試合に勝つといういうことはあまり達成できませんでしたが、南野ゼミの中にひとつの結束力のようなものができ、ひとつの目標にむかって全力で取り組むということが達成できたので全体としてはよかったのではないでしょうか。

 最後に、改めて今回の合宿でお世話になった方々にお礼を申し上げます。東京研修旅行では、お忙しいにも関わらず多くの方々が時間を割いて案内をしていただいたり、飲み会に参加してくださったりして、本当にありがとうございました。聞かせていただいた話はどれも新鮮で、知らないことばかりだったので、とても勉強になりました。
 また、ディベート合宿では山元ゼミの合宿担当のSさん、そして会計をされていたOさん、本当にお世話になりました。二人の努力がなければ参加していたすべてのゼミがあれほど充実した三日間を過ごすことができなかったと思います。

 いろいろと大変な部分もありましたが、全体的には得るものがとても多い充実した合宿でした。これからのゼミでも活かしていきたいと思います!!
投稿者:メタボ

 みなさん、4日間お疲れ様でした。とくに、合宿担当として雑務全般を引き受けてくれたスペシャくん、お疲れ様でした。そして何より、このような機会を設けてくださった南野先生、本当にありがとうございました。三菱商事、内閣法制局、最高裁、国会議員、憲法学者、法セミの編集長、ゼミのOB・OGの先輩と、1日で数多くのすごい方にお会いしたり、会津で他大学の学生と交流できたりしたのは、南野先生がいろいろと準備してくださったからだと思います。重ねてお礼申し上げます。

 まず、1日目。三菱商事が特に印象に残っています。丸の内の本社ビルはおしゃれすぎて、写真を撮りまくっていたらデジカメの充電が切れてしまい、その後はほとんど写真が撮れなくなってしまいました(泣)。テンションが落ちつつある中、自動でブラインドが降りる会議室、これまたおしゃれな社員食堂で、どのような人が働いているのだろうと思ってお話を聴いてみると、みなさんとても気さくな方でテンションが戻りました。その中で気付いたのは、みなさんが自分の仕事に自信をもって、とてもエネルギッシュに働いていらっしゃるということです。民間で働きたくないと常々思っていましたが、こういう会社であれば働きたいと思いました。自分はもう手遅れ(しゃむすかさん曰く「棺桶に片足をつっこんでいる」)ですが…それから、1日目深夜にと1年ぶりに再会しました(笑)。

 2日目についてはスペシャくんが書いてくれているので省略します。

 3日目。いよいよディベート本番。5人全員で集まったのは前日が初めてだったので不安でしたが、結果は引き分けでした。個人的には勝っていると思ったので残念でしたが、予想以上に3年生が頑張ってくれて心強く感じました。ただ、自分も含めてしゃべる力という点では関東の学生にまだ及ばないように感じたので、これから鍛えていかなければいけないと思いました。
 その後の飲み会のレポートは…誰か書いてください。

 最後に、東京・会津合宿でお世話になった方々、本当にありがとうございました。ハードなスケジュールできつかった面もありましたが、その分実りある4日間を送ることができました。お疲れ様でした!!
投稿者:マジシャン

 みなさん、お疲れ様でした。今回の合宿では初日から最終日まで貴重な体験ばかりで非常に充実した合宿でした。
 このような合宿をセッティングしてくださった南野先生、ありがとうございました。
 そして試験期間からがんばって計画してくれたスペシャくん、お疲れ様でした。

 一日目は東京に到着してすぐに三菱商事という大企業の建物と企業内容のスケールの大きさに圧倒されて始まりました。世界規模の舞台で仕事に取り組み、きれいで大きなビルの眺めのよい部屋で会議をするのも素敵だなと思いました。商社とはどんな仕事をしているのか謎だったのですが、お話を聞くことができてよかったです。社食もおいしく、苦情の多かったくつろぎ宿新滝のごはんよりもかなりおいしかったです。
 そして内閣法制局や最高裁では普通考えられない貴重な体験をできました。最高裁では韓国のロースクール生と一緒でしたが、うめりこさんが普通にコミュニケーションをとれていたのが驚きでした。英語さえもろくに話せない僕も何か外国語を身につけようと思いました。
 移動途中で福島議員に偶然出会えたのは運命的でしたね。福島議員は政治家らしいマシンガントークで、連絡がとれなかったのは秘書の方(?)が夏休みのためだということをひたすら強調していらした気がします。ともあれ、すれ違いによって南野先生と福島議員との仲が悪くならずにすんでよかったです。結果的に三菱商事にも行けて福島議員とも会えてお得な気分になりました。
 二次会では、またまた豪華な先生方との飲み会で、南野ゼミの先輩方のお話も聞けて非常に楽しかったです。
 三次会は新宿二丁目でメタボさんのお兄さんに会いましたが、写真で見るより生で見た方が似ていました。

 二日目はバスで会津若松に移動し、バレーボールをしました。スペシャくんも書いていますが、序盤に僕が打ったスパイクが大人げないと敵味方の一部から非難や苦情が出ていました。しかし、さすがにレクリエーションの場で本気では打っていません。
 それくれい空気は読みます。と、偉そうなことを言ってしまいましたが、結局その後は全然ダメで、バレー経験者としてはあってはならない空振りが何度もあったので九重合宿までに練習しておきます。

 三日目はディベートで、僕たちは只野ゼミと対戦しました。立論の内容としては全然負けていない、むしろ勝っているつもりなのですが、結果は今回の合宿では唯一の黒星でした。
 負けた理由としては、南野先生が書かれているように話し方の押しの強さも大きいと思いましたが、僕が一番実感したのは限られた時間の使い方です。質問時間5分を実際に計ったのは本番が初めてだったのですが、思っていた以上に短く、相手の返答をゆっくり聞いていたらあっという間に終わってしまいました。このように、限られた時間を前提や余計な部分についての質問、相手の返答に使ってしまい、自分たちの主張の核心部分について述べたり、相手の主張を攻めることができないまま終わってしまいました。
 南野ゼミ生の中で印象的だったのは、あま党さんの話し方や目線の配り方、衝立の向こうから聞こえてくるちゃあくんの堂々とした最終弁論でした。また、ぐりちゃくんはいつも通り微動だにしないマイペースな口調で、立論ではそれが堂々と見えてかっこよかったです。
 今回のディベートでの経験を普段のゼミでも生かせればいいなと思います。

 四日目は会津若松観光で企画担当は僕だったのですが、みなさんいかがだったでしょうか?
 僕やおーうぇんさんは『燃えよ剣』を読んだのですが、残念ながら白虎隊記念館ではその成果はわずかにしか感じられませんでした。よりにもよって土方歳三の資料が撤去されていたので仕方ないのですが。しかし、『燃えよ剣』自体はおもしろかったので、新撰組に興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか?

 ざっと4四日間を振り返りましたが、とても充実していました。ありがとうございました。
投稿者:おーうぇん   #085

 3泊4日の東京・会津若松合宿みなさんお疲れ様でした。 昨年の合宿も大変有意義でしたが、今年も負けず劣らず多くの経験・勉強をさせていただいた合宿となりました。合宿の連絡やスケジュール調整、チケットの手配など、忙しい中愚痴の一つも言わずに頑張ってくれたスペシャ君には、本当に感謝です! ありがとう!! また、もちろん南野先生は今年も僕等が多くの人々に会えるよう、様々なことを経験できるよう手配してくださり、本当にありがとうございました。今年もこのゼミを選んで本当に良かったと思っています!

 それでは、さっそく一日目から振り返りたいと思います!
 一日目は、まず三菱商事にお邪魔しました。それにしても、オフィスが綺麗! なんとカッコいい職場だと感動しました。そして、一般企業の就活をしなかったことを少し後悔・・・笑。とても親切に対応してくださった、森元さんをはじめ三菱商事のみなさま本当にありがとうございました。今度から飲み会のつまみは森元さんが扱っておられるチーズにします!!
 次に、お邪魔した内閣法制局では、参次官の方に直接お会いしてお話を伺いました。直接審査があっている場を見ることが出来なかったのは残念でしたが、それでも日本の最も重要な機関の一つである内閣法制局を直接訪れ、実際に参事官の方にお会いできたことは、法律を勉強している身としては大変貴重な機会となりました。  そして最高裁判所です。やはり最高裁判所はいつ行っても(と言っても2回目ですが・・・)荘厳な雰囲気で、圧倒されました。また、櫻井最高裁裁判官も、H秘書官も、変わらず素敵な方で、再びお会いできて本当にうれしかったです。僕もいつかは最高裁で働けるように頑張って勉強したいと思います!!!
 夜の飲み会では、憲法学の先生方、法学セミナー編集長の方と、大変すごい方々とお会いすることが出来ました。いつも論文を読ませていただいている先生方と直接お会いすることができ、はじめはすこし緊張していたのですが、お酒が入って緊張もほぐれ、思っていたより多くのことをお話しすることが出来たので良かったです。これからは「あの先生が書かれた論文か・・・」と、さらに興味をもって論文を読むことが出来ると思います。
 一日目最後は、メタボ君のお兄さん(偽)のお店だったのですが、いかんせん眠気に負けてしまいました。。。「あんたよく2丁目にきて寝れるわね!」と言われたことしか覚えていません(笑)。また機会があったらみんなで行きたいですね!

 二日目はバレーでした。が、省略します。アタック失敗ばかりしてすみませんでした!

 三日目はついにディベートだったのですが、僕の班は唯一の黒星を喫してしまいました。他の班よりも話し合い等の準備時間は多くとったつもりだったので、負けたことは結構ショックでした。。。終わった直後はもっと準備段階でみんなの意見をしっかり聞いてあげれば良かったとか、もっと話がうまかったらとか、時間の使い方がまずかったかなと悔んでいましたが、今個人的に振り返ってみて、一番の敗因は反対質問の内容だったかなと思っています。最後審判の方にも言われましたが、相手の矛盾を突くような質問ができず、上辺だけの批判に終始してしまった気がします。なにはともあれ、技術的な面も含め、ディベートは難しいですね。これから社会に出ても、ディベートに関連する技術は大切になってくると思うので、これから残り半年のゼミで培っていきたいと思います。同じ班だったたまさん、カレー君、マジシャン君お疲れ様でした!!
 ディベート後の夜の飲み会では、様々なゼミの人とお話しすることが出来て良かったです。ぼくは普段あまり社交的なほうではないのですが、お酒を飲むと少しは社交的になるようで、「相撲取りのお手」というネタを全体の前で披露し、阪口先生に強烈なラリアットをくらっていた一橋の学生に、「相撲取りのお手めっちゃ面白かったよ!!」と声をかけながらがっちり握手をしている自分に自分自身驚いていました(笑)。でもあれは本当に面白かったです! また、うめりこさんに向かって「合う合う!!」と連発していた(ちなみにぼくも唱和していました。笑)慶応の方もとても面白かったですし、僕もあれくらいのユーモアセンスを身につけたいと思いました!

 さて、四日目の会津若松観光も省略させていただいて、そろそろ終わろうと思います。
 なんだか長々と書いてしまったのですが、最後に書いておきたいのはやはり感謝の言葉です。四日間で多くの方にお会いすることが出来ましたが、本当にみなさん魅力的で、多くの刺激を受けることが出来ました。なんだかありきたりな表現になってしまいましたが、実際この文章を書きながら、四日間を振り返って、その密度の濃さを再確認し、本当に貴重な経験ができたんだなと感慨にふけっています。今回の合宿でお会いした素敵な方々に少しでも近づけるように、これからの学生生活、そして社会人生活の一日一日を向上心をもって大切に過ごしていきたいと思います。またどこかでお会いできれば幸いです!!
投稿者:グーナー

 皆さん、東京研修旅行・ディベート合宿お疲れ様でした。

 まず、スペシャくん、大役をこなしてくれてありがとうございました。また、南野先生、三菱商事や内閣法制局、最高裁判所、合同ディベート合宿まで企画してもらいとても感謝しています。ありがとうございました。南野先生がよくおっしゃるように、「大学は出会いの場」なので、このような合宿を通じて、櫻井裁判官やH秘書官から福島議員、宍戸先生や只野先生等の先生方、OBの方という風に普段会うことのできないいろんな方に一度に、それもこんなに多くの方にお会いし、一緒に話をする機会を設けてくれて、とても感動しています。

 さて、この合宿はとても内容が濃かったので、僕はこの合宿の一部についてリポートをしたいと思います。

 まず、1日目の新宿でのコンパです。 法学セミナー等で宍戸先生の論文を何度か読んだことがあったので、宍戸先生に会うことは今回楽しみにしていたことの1つでした。「宍戸」という名字と「常寿」というかっこいい名前からしてとてもダンディーな方を想像していたんですが、お会いしてみれば、とてもユーモラスで面白い方だったのでちょっとびっ くりしてしまいました。すごく南野先生と仲が良いみたいで…笑。とても魅力的な方で、ユーモアにあふれた人だなあというのが、率直な感想ですが、僕もあのくらいユーモアのある人になれるように頑張りたいです! 宍戸先生がおっしゃっていた、「なんの分野でもいいから師を超えること」というありがたいお言葉を忘れずに、今後もなにかとアグレッシブに頑張ろうと思えました!

 また、ディベートも今回の合宿では印象深く残っています。僕は立論を述べる係だったのですが、緊張してうまく述べることができませんでした。やはり丸覚えだと自分たちの意見は伝わりにくいですし、もっと自分たちの立論に対してより理解を深めてから参加すべきでした。単純に準備不足です。また「押しが弱い」と院生に言われたのもその通りだろうと思います。普段に対しても言えることだなあと痛感しました。ですが、他の大学、特に東京の優秀な学生とディベートする機会なんてそうそうないので、勉強になりました! ただ、問題の講評だけじゃなくて先生方のディベート自体の講評もちょっと聴いてみたかったのが唯一残念でした。今回のディベートを糧に後期からのゼミもできるかぎり積極的に議論に参加したいと思います!

 最後になりますが、こういう合宿は、いろんな方との出会いや、自分が新たになにかを感じること以外にも、自分たちのゼミ生とより親密になれるというメリットもあるんですね! 今回はディベートグループも一緒だったちゃあくんと話をする機会が多かったんですが、いろんな話ができました。九重合宿でも、今でも仲いいゼミが、よりもっと仲のいいゼミになれると思います!  九重合宿は僕が係なので、スペシャくんに負けないくらい頑張りますね!
投稿者:スカイ

 ご無沙汰しております。スカイです。9月になっても相変わらずの暑さで、僕の肌もますます黒さを増しております。ばっちりメガネ焼けもしております。最近は日焼け止めも塗っているのですが、安物だとあまり効果がないようです。誰か「これを使った方がいい!」というものがあれば是非教えてください。

 さて、肝心の東京遠征&ディベート合宿のレポートに移りたいと思います。
 まずは、感謝の言葉を。東京での様々な方々との連絡・スケジュール調整をはじめ、今合宿全体の成功のためにご尽力していただいた南野先生、どうもありがとうございました。先生が動いてくださったからこそ、今回のような多くの貴重な経験ができました。そして、合宿係のスペシャくん、マジシャンくんも、大変だったとは思いますが、どうもお疲れ様でした。

 次に、各日程でどんなことがあったかは皆さんも書かれているためここでは省略しまして、いくつかだけピックアップして書きたいと思います。
 東京については、かなり濃い1日でしたが、1番の驚きは福島みずほ社民党党首に偶然お会いできたことでした。遠目で見ていて「あの人似てるなー」ぐらいにしか思ってませんでしたが、まさか本人とは(笑)! 短い時間ではありましたが、それまでテレビで受けていた印象とは違って、誤解を恐れずに言うと、いい意味で「普通の、親しみやすい人」であるように感じました。あと、思っていたよりも小さかったです(笑)。いつか機会があれば、「あの日偶然お会いした、宮崎県庁に無事合格できた南野ゼミ生です」と、報告したいと思います。
 ディベートについては、どこか抜けているグループだったので、本番どうなるのか心配していましたが、その心配をよそに、皆堂々と話をしていたので頼もしい限りでした。引き分けという結果に終わってしまいましたが、昨年よりはずいぶん話せる・分かるようになったのではないかと思います。内容についての反省点は、「そもそも今回の場合、『政治的活動』にあたるのか?」といったような、もっと事案の内容に踏み込んだ、地に足付けた議論をすべきだった、というところだと思います。

 最後に全体の感想を少しだけ。今年は、学年が上がって余裕が生まれたせいなのか、無事県庁に合格できたせいなのかは分かりませんが、日程全体を楽しめたように思えます。様々な大人の方々、他大学の学生等々と交流を持ち、非常に濃い4日間を過ごすことができました。本当にこのような貴重な経験ができるのは数ある九大法 学部のゼミの中でも南野ゼミだけだと思いますし、そのような南野ゼミに所属していて良かったなと強く感じた4日間でした。どうもお疲れ様でした&ありがとうございました!
投稿者:うめりこ 

 みなさん合宿お疲れ様でした。とてもとても充実した濃い4日間でした。

 まずは、合宿係を引き受け準備を頑張ってくれたスペシャさん、また会津若松の観光係を務めてくれたマジシャンさん、お疲れ様でした!ありがとう!

 そして何より南野先生には感謝の気持ちでいっぱいです。三菱商事、内閣法制局、最高裁判所、また憲法学の先生方等々・・・今回の合宿にあたり先生が様々な人達と掛け合って下さったおかげで、私たちゼミ生は大変貴重な体験をすることができました。本当にありがとうございました!!! このゼミに入ってよかったと改めて思うと同時に、3年生の頃にこの経験ができていたら・・・と少し残念な気持ちにもなりました。

 さて、今回の合宿は盛りだくさんな内容でとてもすべては書ききれませんが、わたしなりに振り返りたいと思います。

 まず1日目。わたしは最高裁判所の訪問がとても印象深かったです。初めて最高裁に足を踏み入れた時は、建物から感じられる厳かな雰囲気に圧倒され、興奮で鳥肌が立ちました。また、裁判官室や小法廷、大法廷、審議室、図書館など、普段は入ることができないような所も含めて見学させていただき、更には櫻井裁判官やH秘書官とお話しする機会まで設けていただき、本当に贅沢なひと時でした。私も、いつか最高裁で働ける日を夢見て、今から頑張って勉強していきたいと思います!!

 また、今回の訪問は韓国外国語大学の李教授やロースクールの学生さんと合同で、訪問後の懇親会で交流することができました。大学で学んだ韓国語で学生さんとお話できたことはとても楽しく、今後も勉強を続けていこうとモチベーションがあがりました!

 2日目。ゼミ対抗のバレー大会でしたが、私はミスばかりで足を引っ張ることしかできませんでした。ごめんなさい。(きっと乱視のせいです。笑)

 3日目。いよいよディベート大会当日です。普段はあがり性のわたしですが、今回はなぜか直前になっても全く緊張せず、それが逆に怖かったです。ディベートは人生初の体験で、本番だけではなく、立論や反対尋問を考える準備の段階も含めてとても勉強になりました。内容を振り返ってみると、抽象的な議論に終始してしまったので、もっと今回の事案に即した具体的な議論をすべきだったと反省しています。

 4日目。会津若松を観光し、無事福岡に帰り着くことができました。なにせとても中身の濃い3日間を過ごしてきたため、4日目ともなると疲労が限界に達しており、最後の方はよく覚えていません。しかし、最後まで本当に楽しかったことは確かです!!!

最後に今回の合宿でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました! またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!!
投稿者:カレー 

 今までの人生の中で一番濃かったと言っても過言ではない4日間が、無事終わりました。お礼をいい始めるときりがありませんが、今回の旅行が成功のうちに終わったのは、南野先生のご尽力と、スペシャくんとマジシャンくんの活躍によるものであることは言うまでもありません。本当にありがとうございました。

 旅行の詳細については、僕の不甲斐なさを含めて(笑)南野先生が、また旅行中の出来事については既にゼミ生のみなさんが書かれている通りですのでここでは省略し、僕が今回の旅行で強く感じたことをいくつか書こうと思います。
 まず、私たち学生のことを思ってくださる南野先生の素晴らしさを再確認することができました。1日目、東京都内で行われた飲み会の席に出席された他大学の先生方や南野ゼミOBの方がまず口にされたのは、「こんなに学生思いな先生はいない」「教員の立場としては、研究が第一で、学生のことなんか構わなくてもよいのが一般的だが、南野先生は違う」といった言葉でした。我々ゼミ生よりも長い間南野先生とお付き合いのある方々が口々に仰っていたことですので間違いありません。これは余談ですが、3日目の夜に激しい体育会系の「飲み」を目の当たりにし、普段の南野先生を囲んでの南野ゼミの飲み会がいかに上品で高貴なものであるかも分かりました(笑)ただただビールを胃のなかに流し込むのと、ワインを片手に憲法学を語らうのとでは雲泥の差ですよね。そうはいっても、浴衣にふんどしは、悪くないです!師弟の相撲対決も大いに笑わせて頂きました。

 次に、自分の不甲斐なさを強く感じました。バレーではサーブすら入らない、ディベートでは声が小さいと指摘されるなど、いずれも土俵に上がる以前の問題で、本当に不甲斐なく思いました。特にディベートにおいては、対戦相手だった一橋大学の皆さんと自分を比べたときに、声に限らず、まだまだ自分には足りない部分があるなと感じました。それはおそらく、普段のゼミとは違う勝敗のつく真剣勝負だからこそ、敗戦の悔しさと共にこの肌で感じることができたものだと思います。書き出すときりがありませんが、相手の理論的な矛盾をつく質問をする能力や、知識の引き出しの数など、これまで自分は大学生活3年間弱、いったい何をやっていたんだろうと思いました。会津若松で私情により一足先にみなさんとお別れした際も、「はよ帰れ」と言われ、それが冗談であるとしても、もうゼミに居場所がないのかもしれないと危惧しています。ただ、弱音を吐いている場合ではないので、みんなに見捨てられないように、バレーも勉強も頑張っていこうと思います。

 最後に、三菱商事という一流商社を訪問させていただいたからか分かりませんが、先生と同じく旅館の対応の悪さを感じました。東京の一等地で、商機を逃すまいとアンテナを張り巡らし日々奮闘されている三菱商事さんと、温泉地であるため何もしなくても客がくることをよいことにサービス手抜きの老舗旅館。両者のスケールの違いと意識の違いを感じました。とはいっても、僕の場合、懐石料理なんかが出てきた日には、難しすぎて食べにくいと思うので、あれくらいでちょうどいいのかなとも思いました。また、東京駅近くの首都高の高架下には、やはりホームレスの方々がいらっしゃいました。自分だけ華やかな旅行をしていてよいのかと、少し心苦しくなりました。

 ともあれ、無事に楽しく充実した4日間が終わりました。本当にありがとうございました! 次回は韓国へというお話もありますが、僕の親戚である島耕作が、初芝五洋ホールディングスという会社の社長になりましたので社内を見学できないか交渉してみます(笑)。ご存知でない方は、モーニングという雑誌をご覧ください。
投稿者:ぐりちゃ   #090

 今回の東京&ディベート合宿はとても充実した4日間となりました。試験勉強を割いてまで合宿の準備に尽力してくれたスペシャくん、本当にお疲れ様でした!
 そして、三菱商事に始まり、内閣法制局、最高裁判所、最高裁長官との食事会、福島みずほ議員との面会(これは偶然ですが)、そしてディベート合宿と、これほど多くの貴重な機会を与えてくださった南野先生に、この場を借りて感謝の意を申し上げたいと思います。宍戸先生もおっしゃっていたことですが、学生のためにこれほど尽力してくれる先生などそういないだろうと思います。今回の合宿ではこのことを強く実感しました。本当にありがとうございました。

 さて、合宿についてですが、流れに乗って僕も印象に残った点をかいつまんで書いてみようと思います。

 まずディベート合宿について。僕達の班は前日バスで一緒になった慶応の山元ゼミが相手でした。初めてのディベートということもあって、ここ数年来無いくらいガチガチに緊張してしまいました。直前、わんこさんに「顔が真っ青だけど大丈夫?」と心配されてしまいましたが、もちろん大丈夫ではありませんでした。結果は、審査員の判定が分かれ引き分けとなりましたが、主張はこちらの方に分があった気がします。ただ、しゃべり方や声の大きさ、時間の使い方といった面はあちらの方が上手だったのかなと思います。個人的には、声が小さくなってしまった上、身振り等の表現もうまくできず、的確に主張を伝えられなかったというのが反省点です。
 午後の部で印象に残ったのは、グーナーくん、たまさんの堂々とした立論、普段のおっとりした姿からは想像できないちゃあくんのはきはきとしたしゃべり方でした。また他にも、只野ゼミ、川岸ゼミと強敵が相手だったにもかかわらず、みなさん堂々と議論を交わしていてたのもしく思いました。 反省点も含め、今回のディベートはとても良い経験となったと思います。

 もう一つは「食事」についてです。まずは三菱商事の食堂です。内装がとてもオシャレで落ち着いていて、料理のメニューも美味しそうなものばかりでした。正直、この食堂で毎日お昼が食べられるというだけで、三菱商事に憧れを抱かずにはいられませんでした。三菱商事さん、羨ましいです。そして会津若松のホテルでの食事ですが、これは先生方から軒並み不評が飛び交っていました。確かにあまり良いものとは言えない内容でしたね…。宿泊初日、夕食にもかかわらずバナナが出てきたことに対して、カレー君が怒りをあらわにしていたのが印象に残っています(笑)。最終日の昼食は二店に分かれ、僕はよくありそうな定食屋さんでソースカツ丼を頂きましたが、これが半端じゃなく美味いものでした。まあ…とんかつにソースをかけてそれをご飯に乗っけただけのようなものなのですが、このB級さがまた良い味出してます。食べられなかった方、今度福島へ行く機会があったら是非食べてみてください!

 ざっと印象に残った二点を書いてみました。最後にもう一度、忙しい中準備を頑張ってくれたスペシャくん、そしてこのような素晴らしい機会を与えてくださった南野先生、本当にありがとうございました。そしてゼミ生のみなさん、4日間お疲れ様でした!
投稿者:たま

 まずは南野先生、私たち学生にこのような素晴らしい機会を与えて下さり、本当にありがとうございました!
 これも先生が多方面に奔走して下さったおかげだと心から感謝しています。
 そしてこの旅のために色々と動いてくれたスペシャ君、マジシャン君、本当にお疲れさまでした。

 以下、旅を振り返ります。
 1日目の朝。空港に着いてまず目に入ったのは、タイガースのネクタイとネクタイピンを身に付けたカレー君のスーツ姿でした。これから敵地へ向かう彼の意気込みを垣間見ました。
 そして三菱商事へ。
 2月、羽織っていたコートを手に、ノートとペンを持ってドキドキしながらOBが出てくるのを待った広いロビーは、半年前と変わらず人の出入りが激しく、違ったことといえば、山のようにいたOB訪問の学生が誰一人としていないことだけでした。
 私と同様、森元さんを訪ねたことのあるあま党君と、森元さんには会ってすぐお礼をいわなくちゃね、覚えてるかな?などと話していたのですが、森元さんはまっすぐ先生の方を向いてゲートから出てこられ、先生とがちっと握手しお話しされて、完全にタイミングを失ってしまいました(その後エレベーターで思い出して頂きました)。
 そしてその姿に、改めて南野先生の人望の厚さを感じずにはいられませんでした。
 また、天下の三菱商事の会議室で、部屋に入るなりすぐに携帯を充電しようとする南野先生を見て、「もうどこまでも付いていきます!」という気持ちで一杯になりました。

 それにしても、機内や電車移動の間、要領よく荷物を纏め、さっと人の間をすり抜け機敏に行動される南野先生の姿は印象的でした。旅行をされてきたその経験か、関西人としての俊敏さゆえか、何だろう、すごいなぁ、と思いながら歩いていると、内閣法制局に向かう途中で一人はぐれてしまいました。スカイ君だと思ってついて歩いていた後ろ姿の男性は、実は中堅のビジネスマンでした(きっと暑さのせいです)。
 でも、地下鉄の駅員さんと、財務省の前の看板の地図と、電話に出てくれたスペシャ君のおかげで何とかぎりぎり間に合いました。これからは集団の列の後ろではなく真ん中を歩こうと心に決めました。

 内閣法制局ではそれまで描いてきた自身の「検察官」のイメージとは180度といっていいほど異なる参事官補の話を伺い、もし機会があれば検察庁も訪問してみたいと思いました。

 続いて訪問した最高裁はもう、「荘厳」「厳粛」「荘重」・・建物を見ていると頭の中に同じような意味の熟語がぽんぽん浮かんできました。
 そして大法廷の裁判官席に、OBのKさんも含めちょうど15名みんなで座った時は本当に鳥肌が立ちました!
 先生の新しいデジカメで、H秘書官が「なんだか楽しくなってきました!」と仰りながら何度も写真を撮って下さった時です。
 そしてあまりのテンションの上がりように、大法廷という神聖な場所にも拘らず、ふざけた写真を何枚も撮ってしまいました。
 今になって少し後悔しています。UPされた写真の中からそっと除いて頂けると嬉しいです。

 それからその日の夜は内容がとても濃すぎて、今記憶を掘り起こそうとすると、2晩か3晩分の記憶であるかのように感じてしまいます。

 まず櫻井裁判官とH秘書官と、韓国外語大の学生との食事会。
 一応第二外国語として韓国語を履修していたので、何か韓国語でしゃべろうとしたところ、向こうから「How do yo do?」と話しかけられて、なんだか切なくなりました。彼らは英語もペラペラでしたので、そんな彼らとうめりこさんを見て、もっと言語を勉強しようと思いました。

 そして福島みずほ社民党党首にお会いでき、著名な先生方と、法セミ編集者の方と、南野ゼミOBとの食事会。個人的にはグーナー君と同じく、宍戸先生のイメージの変化が一番印象的でした。
 「僕の連載は読んだ?・・あ、そう。で、どう思った?君はどう考える?」とワイン片手に聞かれるんだろうなぁ、緊張するなぁ、と直前までガチガチだったのですが、良い意味でその予想は裏切られました。
 カシスオレンジ片手に、「君は勝者だ!」「君は敗者だ!」と、学生を指さす宍戸先生を見て、思わず「パパー」というイメージがほろ酔い頭に染みついて離れませんでした(あくまで私の主観的イメージです)。これから論文を拝見するのがさらに楽しみでなりません(余談ですが、「君は敗者だ」と言われたおーうぇん君はその後帰り道でそのことをずっと引きずっていました(笑))。

 その後はメタボ君の親戚にお会いできました。私は人生で初めて、女性に優しい男・・女性にお会いしました。
 サバサバしているけれど、細かな気遣いのできる、とても素敵な方でした。

 さて。
 まずはディベートで同じグループだったおーうぇん君、カレー君、マジシャン君、本当にありがとうございました。
 前日深夜、眠い目をこすりながら話し合ったこと、その時に飲んだ瓶牛乳の味は忘れません。
 午後からにも拘らず、朝からトイレに行く回数が尋常ではない私とは違い、朝一南野ゼミ一発目の立論を述べる予定のぐりちゃ君は特に緊張している様子もなく、頼もしかったです。ちゃあ君もさすが現役吹奏楽部と思わせるほど腹から声が出ていて、素敵でした。私たちのグループの結果は残念でしたが、とても良い経験になりました。
 それにしてもやはり東京の学生はいつ見てもすごいですね。とても積極的で、良い意味でガツガツしています。逆に九州の学生はおっとりしていて、ある意味そこは良い所なのかもしれませんが、自己表現の仕方など、東京の学生から学ぶべき点は多々あるなと感じました。
 そんなことを考えながらディベート中にふと隣のカレー君を見ると、彼のメモ用紙に
 「相手はみな巨人ファン」
 と大きく丸で囲んで書いてあるのが目に入りました。彼のディベートに対する熱い想いに、これから立論を述べようとする私の背筋がすっと伸びました。

 その後の飲み会は、おーうぇん君の目がすごくキラキラしていたことしか覚えていません。わんこさんをあだ名で呼べるようになったことも大きな収穫でした! あとはもうすでに長くなっているので割愛します。

 最後に。
 この合宿に関わって下さった全ての方に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
 本当にありがとうございました!
 東京の学生の皆さんにもまたどこかでお会いできたら嬉しいです。

投稿者:あま党

 皆さん、3泊4日の東京研修・ディベート合宿お疲れ様でした。

 まず、南野先生。昨年・一昨年に引き続き、九州の「田舎の」学生に貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました!! 九州でゆったり過ごしていると、中々「自分の現状に対する危機感」や「強い向上心」が生まれてこないのですが、東京研修で日頃から日本の中心で働かれている方々の話に感銘を受け、またディベート合宿で他3大学の学生との「意識の差」や「話す力の差」を痛感することで、今年もまた「危機感」や「向上心」を一層強く抱くことができました。お忙しい中で大変かと思いますが、是非来年以降のゼミ生にも同様の機会を与えて頂ければ嬉しく思いますし、僕も可能な範囲で協力させて頂きたいと思います。

 次に、スペシャくんやマジシャンくんはじめ、合宿の準備に奔走してくれた皆さん、ありがとう。おかげで今年も非常に充実した4日間過ごすことができました。本当にありがとう!!

 そして、ディベートで同じグループになったメタボくん、スペシャくん、ぐりちゃくん、わんこさん、海外旅行やアルバイトで準備を殆ど手伝えずにすみませんでした。結果は予想に反して(?)引き分けでしたが、これまた予想に反して(?笑)3年生の堂々とした姿に驚かされ、大変頼もしく感じていました。ありがとう!!

 最後に、ディベートで対戦した山元ゼミのSくん、ごめんなさい。立論の時に緊張していたSくんを見て思わず突っ込みたくなり、必要以上に突っ込んでしまったことを反省しています。この場を借りてお詫びします。

 それでは、前置きが長くなりましたが、印象的な出来事を中心に旅を振り返りたいと思います。

 1日目。昨年は寝坊してしまいおーうぇんくんに迷惑をかけてしまったので、今年は迷惑をかけまいと思って早起きし、3時半に起きました。しかし、結局【諸事情】により準備が遅くなり、おーうぇんくんを待たせてしまうことになりました。すでに約束の時間にタクシーを捕まえていたおーうぇんくんは、機転を利かせて、忘れてもいない日経新聞を取りに帰るふりをしてタクシーをそのまま待たせてくれていたそうです。ありがとう。。。(涙)
 たまさんも書いていますが、空港についてまず目に入ったのは、「虎」のマークが入ったネクタイ・タイピンを付けたカレーくんでした。ペナントレースも終盤に差し掛かっていますが、そのようなカレーくんを見ていると、僕とカレーくんが喧嘩をする日も近い気がしてきました!!!

 昼前には三菱商事に到着しました。ちょうど4カ月程前、採用面接の為に上京していた僕は、24日の昼食の際に登場した九大出身のK木さんに三菱商事の面接について相談しようと、みんなで写真を撮っていた広場(カフェのあたり)の椅子に座って待っていました。そして、そこで三菱商事に御縁がなかったという「お祈りメール」を携帯で確認し、その後K木さんに相談する内容がなくなって大変気まずい思いをしました。そう、僕はここにいい思い出がありませんでした。しかし、あの「三菱商事の社員食堂」でおいしい昼食を食べられたことで「いい思い出」が少しでき(もちろんM元さんなど社員の方々との交流も大変印象的でしたが)、これまでは「憎き商事」でしたが、これからは「仲良く」していきます(笑)。
 ゼミOBのA東さんと話ができなかったのは残念ですが、是非またの機会に宜しくお願いします!!

 次は、内閣法制局に向かいました。もしかするといずれ自分も働くかもしれない職場だという視点で話を伺っていましたが、役所特有の「暑さ」ばかりが印象に残ってしまいました(汗)。もちろん、今回の訪問を通じて興味が少なからず湧いてきましたので、今後も内閣法制局の動きをよくみて勉強していこうと思います。

 最高裁では、韓国の大学生と合同の見学という大変貴重な経験をさせていただきました。外大生だけあって、英語のレベルは雲の上でした。。。さらに、櫻井裁判官からも「役人になるなら、英語ができないと」とプレッシャーをかけられ、自分の英語力の乏しさに頭が痛くなりました。しかし、いい刺激になったのも事実で、これからの半年間は英語の勉強を中心にやっていこうと決意を新たにしました。
 今年は櫻井裁判官やH秘書官と殆どお話ができなかったのは大変残念でしたが、櫻井裁判官が筑紫会(九大、公務員志望者支援サークル)の活動に強く興味を持って下さり、元官房副長官の古川貞二郎さんとお二人で「名誉顧問」になるとまで仰っていたのをスカイくんから聞いて大変嬉しく思い、それだけで十分満足できました。

 その後は、偶然にも福島みずほ議員にお会いできました。想像していた以上に「マシンガントーク」は強烈でした!! でも、先行き暗い日本を変えていくためには、これぐらいのエネルギーが日本中に必要なんでしょうね。

 新宿3丁目。青井先生や林先生とはお話できませんでしたが、宍戸先生とはたっぷりお話させて頂き、満足です。しかし、たまさんやおーうぇんくんたちの「勝者」か「敗者」かの話の方が、僕らと宍戸先生が話をしていた「南野先生の悪口(?)」 の話より面白そうなので悔しいです。これから役所で働いていく上で宍戸先生とご一緒させて頂く可能性は大いにありますので、またその際にもっと面白い話をさせてもらえればと思っています。
 また、ゼミ1期生のM先輩にお会いできたのも、大変嬉しかったです。今まで僕のなかでは「憧れの大先輩」でしたが、今回話をさせて頂いてその思いは一層強くなり、7年後の自分もMさんのように自分の夢・想いを熱く語れる役人でありたいと強く感じました。

 夜は、寝たら起きられないと思い徹夜しようと心に決めておりましたが、その意思は10分で折れました。そして、案の定寝坊しました。起きたのは集合時間の20分前、メタボくんの電話で。シャワーも浴びずに部屋を飛び出し、そしてべたべたの体のまま会津若松まで移動しました。あの山元ゼミとの合同のバスの中で何か匂うなと思った方がいたなら、それはきっと僕のせいです。心からお詫び申し上げます(笑)。

 長くなりましたので、ディベート合宿については1点だけ。先生は、飲み会の後にメタボくんと僕が片付けに行ったことをご記憶のようですが・・・、パ●ツ姿の先生を僕の携帯のカメラに収めたことも覚えていらっしゃいますか? 中々いい写真がとれていますよ!(笑) また後日お見せします!!!

 最後に改めまして、今回の研修・合宿でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

投稿者:ちゃあ 

  みなさん、東京研修旅行&ディベート合宿お疲れ様でした。本当にハードな4日間で、もともと体力のない僕は帰ってきてからずいぶん長い間ぐったりしていました。しかし、この経験は僕の人生の中でかけがえのないものとなりました。非常に内容の濃い旅行だったため何を書いてよいのかわかりませんが、僕の中で最も印象に残っている3日目のディベート本番について書きたいと思います。

 その前にまず、このような素晴らしい旅行に連れて行ってくださった南野先生に感謝の言葉を述べなければなりません。ご自分の貴重な時間を割いて、僕たちのために何から何までセッティングしてくださり本当にありがとうございました。早稲田川岸ゼミの方が、南野先生がこれほどまでに学生のことを思ってくださっていることを羨ましがっていました。本当に僕たちは恵まれていると思います。僕たちの先生への感謝の気持ちは筆舌に尽くしがたいほどです。この気持ちを十分に上手く伝えるアイディアが僕には思いつかないことを告白して、ひとまず筆を擱くしかありません。本当にありがとうございました!

 さて、そろそろディベートのことを書きたいと思います。僕がディベートを通じて最も感じたことは自らの力不足です。結果は引き分けでしたが、もっと相手の弁論の矛盾点をついたり、最後の最終弁論で我々の主張をもっと上手くまとめることができていたら勝てた試合だったと思います。特に最終弁論においては、それまで特に緊張していなかったのに、最終弁論の直前になると緊張してしまい頭が真っ白になってしまいました。さらに、普段は声を出さない僕が無理に声を張り上げていたためか、最終弁論の途中で声が嗄れてしまいました。情けないです。一緒にディベートを戦ったスカイさん、うめりこさん、グーナー君にはこの場を借りてお詫び申し上げます。すみませんでした。前半にタイムキーパーとして観戦した早稲田中島ゼミv.s.一ツ橋只野ゼミにおける、自らの主張を見事にまとめ上げた最終弁論と比較して自らの力不足を痛感しました。しかし、大学生活はまだあと少し残っていますし、南野ゼミとしての活動もあと半年残っているので、この悔しい気持ちを糧に努力していきたいと思います。

 最後に、この旅行全体を通して南野ゼミのみんなや南野先生とさらに仲よくなれた気がして嬉しいです。グーナー君も書いていましたが、4日間を通してグーナー君といる時間が最も多かったのですが、いろいろ話をしてより分かり合えた気がします。やはり、アーセナルが1番ですね!(笑)

 長くなってしまいましたが、4日間本当にお疲れ様でした。

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第14回(2010年10月1日・金)〜個人報告その3「立川自衛隊宿舎反戦ビラ事件判決」(担当:マジシャン)

投稿者:カレー

 まずはじめに、南野先生、お誕生日おめでとうございます!!!先生が入ってきたと同時にクラッカーを鳴らして、「おめでとうございます!」と言うはずが、僕たちがたった一回のチャンスをものにできず、先生に登場シーンを演じてもらうなど、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした(笑)ですが、そこをあえてもう一度教室に入ってくるところからやってくださる先生がとても印象的でしたし、さすが南野先生と思いました。これからも、ユーモアあふれるすばらしい憲法の先生でいてください!
 飲み会に行く途中は、わんこ号にお世話になりました。ワンボックスカーを運転するなんて、実家にある車が二台とも軽の僕からすれば、夢のまた夢なので、とてもうらやましかったです。運転はというと、とても上手で、西通りでのあの出来事以外は素晴らしいものでした(笑)。
 そして、わんこ号をコインパーキングに駐車するとき、南野先生のすばらしい駐車センスを垣間見ました。駐車センスと言うより、教え方のセンスと言ったほうが正確でしょうか。先生が、わんこさんに的確なアドバイスをし、両側に車が停まっていて、かつ車道に対して斜めという難しい駐車スペースに見事駐車させたのです。小さいことかもしれませんが、あまり運転経験のない僕にとっては、あんなところにあんな大きな車を停めるなんて考えられないですし、ましてや自分で運転するのではなく運転者にアドバイスをして停めさせるなど、到底不可能だと思います。教え方がうまいのは先生なんだから当たり前だと言われればそれまでですが、例えば昨年受講した憲法Uの講義は、一方通行の講義のはずが、いつの間にか双方向の講義のように聴き手が引き込まれているという、今までに受けたことのないすばらしい講義でした。
 つまり何が言いたいかと言えば、南野先生はすばらしいということです!僕も、憲法論より先ず、人に自分の考えを分かりやすく、的確に、大きな声で伝える能力を身につけたいと思いますので(笑)、これからもよろしくお願いします! 次回からは、みんなに笑われない発言をしたいです (泣)。

 さて、今回はポスティング行為のための住居又は人の看守する邸宅への侵入と表現の自由という、近年問題となっている重要な論点でした。
 僕は、スカイさんと同じく宅配のポスティングを経験したことがありますが、その経験と照らしても、今回扱った立川反戦ビラ事件は異常だなぁと感じました。カレーの配達のアイドルタイムにやることと言えば、チラシをポスティングすることでしたし、バイトをしていたころに配った枚数は相当数に上ると思います。「チラシポスティング禁止」と張り紙のあるマンションも多く、ポスティングを厳しく叱責する管理人のいるところや、配ったチラシをまとめて着払いで送り返してくるところ、そしてもっとひどいところは、損害賠償金として3万円を請求してくるところまでありました。
 これらの例は、解決方法としていちおう民事的手段が用いられており、また、配るなと書いてある所に配ったのであるからある意味自業自得の面もあり、さほど問題はありません。しかし今回扱った立川反戦ビラ事件は、確かに立ち入りやポスティング行為を禁じていたと言っても、刑事的手段による解決方法が図られ、そして実刑判決が下されたという点に、まず大きな問題があると思います。本当にポスティング行為のみが迷惑なのであれば、(小田急事件や大阪地下鉄事件のように損害賠償請求による)民事的解決を目指すことだって可能であったにもかかわらず、刑事裁判による解決を図ったという事実は、やはり表現の内容に立ち入った規制が行われ(ようとし)ていると言えるのではないでしょうか。
 つまり、表現という行為の一部分を構成する住居に侵入するという行為を摘発しているように見せかけて、実は今回のような表現を規制しているのではないかというのが、ゼミ中にうまく言えなかった(泣)僕の危惧です。また、裁判所も、ぐりちゃ君の言っていたように、憲法問題についてあえて論じることなく、単なる住居侵入罪の事件として機械的に処理すればよいものの、表現の自由について若干言及したがゆえに、裁判所もこの種の表現は保護に値しないと判断したかのように見える外観を作ってしまったのではないでしょうか。裁判所が、いくら表現の内容は関係がないと言い張っても、今回のような行為は刑事罰に問われる犯罪行為であるという判断を下した以上、単にビラを配っている人はさておき、今回のように反戦ビラを配っていた側の人や、同じような思想をもつ人は、自分たちの表現は保護されないのかもしれないという危惧を抱きかねませんし、表現活動をしたいと思っていても、委縮してしまうかもしれません。

 また、僕は、「聞きたくない表現を聞かされない自由」といった類の自由について、少々虫がよすぎやしないかと感じています。
 というのも、小田急事件の載っていた文献を読んでいるときにそれを強く感じたのですが、自分にとって有益な情報に関する表現は受け入れるけれども、それ以外については「聞きたくない表現を聞かされない自由」だ、という主張は、僕にはわがままにしか聞こえませんでした。確かに、とらわれの聴衆という問題もありますが、電車であれば、切符を買う時点で乗客に乗るか乗らないか選択権が与えられているわけで、乗ることを選択した以上は、ある程度受忍義務があるはずです。乗らなけらば会社に行けないんだ! という主張も大いにありますが、過疎地域ならまだしも、都会であれば代替可能な交通手段はいくらでもあるはずで、ここでは問題になりません。ただ、そうなるとどの程度受忍義務があるのかという問題になりますが、それは、同じ文献で挙げられていた空港や新幹線の騒音被害の事例のように、ある程度の健康被害が実際に発生する時点を基準にすべきであると思います。例えば、小田急事件であれば広告の音量が大きすぎて鼓膜が破れたといったような場合や、若干違うかもしれませんがわいせつな表現による広告だった場合、またポスティングの例で言えば、ポスティングされたチラシに変な有害物質を付着させていた場合や、街宣車で騒音被害を伴ってポスティングを行った場合などでしょうか。
 つまり、何が言いたいかと言うと、「聞きたくない表現を聞かされない自由」が憲法上の人権として仮に認められたとしても、それが侵害された事実イコール民法709条のいう「他人の権利または法律上保護される利益」とは言えないと思いますし、ましてや「聞きたくない表現を聞かされない自由」が、表現の自由に打ち勝つことは想定しにくいのではないかということです。憲法に明文規定のない、新しい人権を観念していく流れはもっともではありますが、「聞きたくない表現を聞かされない自由」は、僕の中では消化不良に終わってしまいました。

 ずいぶん長くなってしまい申し訳ありません。次回からは、手短なレポートで終われるよう、ゼミ中に努力します(泣)。

 マジシャン君、夏休み明け一発目で大変だったと思うけど、お疲れ様でした!
投稿者:メタボ   #095 

 みなさん、後期1回目のゼミお疲れ様でした。また、南野先生の誕生日会のためにいろいろと準備してくれた3年生、8期生ではないにもかかわらず準備を手伝ってくれた方々、ありがとうございました。
 誕生日会は、先生が教室に入ってくるところは失敗してしまいましたが、プレゼント、ケーキ、飾り付け等は完璧だったのではないでしょうか。特に、僕はあのケーキがとてもおいしくて大満足でした。わんこさん、ナイスチョイスです(笑)。ただ、準備の際、僕が黒板にハートを貼っていると、背後から「似合わない」「シュール」と聞こえたことだけは不満でした。

 報告についてはカレーくんがいろいろと書いてくれていますし、ほぼ同じ意見なので詳しく書きませんが、今回の報告を聞きながら、原稿を作る際、報告をする際にこうしたほうがいいのではないかと感じたことがありますので、一意見として簡単に書きたいと思います。
 まず、報告テーマや報告の内容を決める際に、何が問題でその問題によりどういう不都合が起こるのかということを常に意識しながら考えることが重要になってくると思います。特に今回のような判例検討では、自分がどういう視点から判例を検討しているのかということを明確にする必要があり、それを繰り返して自分の考えを一貫させて報告に臨むというのがベストなんだろうと僕は考えています。
 ただ、今言ったことはとても難しいことだと思いますし、僕自身とても苦手なことです(だからこそ自戒として書いているという面もあります)。かなり偉そうなことを言っていると思いますが、ただの一意見ですのでお聞き流しください。ともあれ、後期一発目の報告をしてくれたマジシャンくん、お疲れ様でした。

 独り言のようなリポートになってしまいましたが、夏休みボケということで、お許しください。それでは次回のゼミもがんばりましょう。
投稿者:マジシャン

 先生の誕生祝いの計画のために3年生をまとめてくれたサウスポー君、おいしいケーキを買ってきてくれたわんこさん、おつかれさまでした。そして南野先生、改めまして誕生日おめでとうございます。

 今回は報告者だったのですが、メタボさんが指摘してくださっているように、自分の視点を一貫させて考えることができておらず、明らかにすることができていなかったため、みなさんにもモヤモヤとした疑問を抱かせることとなってしまいました。
 カレー君が指摘してくれている「聞きたくない表現を聞かされない自由」はただのわがままではないかという点について少し述べたいと思います。
 電車内での宣伝放送に対する客の権利としては、公共の場であるし、会社の営業の自由という点もありますから、(わいせつなどの場合を除いて)騒音被害に対する権利と同程度しか認められないだろうと思います。しかし、個人の住居においてはそのようなわがままに近い権利も認められてよいのではないでしょうか? 自分の家でまで他人の意見を主張されるのは非常に不快だと思います。それとも静かな田舎で育った僕がこのような音やビラに対して敏感過ぎるのでしょうか?笑
 次回からは統治機構シリーズの始まりです。報告者のみなさんは頑張ってください。

投稿者:スカイ

 まずは、改めまして、南野先生お誕生日おめでとうございます! 昨年よりも部屋の飾り付けやプレゼントのチョイスが凝っていたように思えますが、いかがだったでしょうか? グーナー君にリボンをつけてプレゼントという案も昨年のO君同様に候補に挙がっていたようですが、これも昨年同様に諸々の事情を考慮して却下となったようです笑。基礎ゼミのK君も交えたゼミ後の飲み会も楽しかったです。やっぱり、車があると便利ですね…。何はともあれ、今後とも常にエネルギッシュ(?)な先生でいて下さい!

 さて、今回の報告の内容についてですが、後期初回の今回の報告は立川の反戦ビラポスティング事件判決を扱ったものでした。カレー君のレポートにもありますが、かつて某洋食店でのアルバイト時代に宅配のチラシを天神南のマンションにポスティングしたことのある自分にとって、「ビラのポスティングで最高裁で有罪判決」と聞くと、どこか他人事のようには思えません。これは、ゼミ中にも話が出ましたが、通常の商業ビラのポスティングで最高裁まで争ったという事例は聞いたことがないので、「裁判所による特定内容の狙い撃ち」と決めつけることはできないと思います。先生がおっしゃっていたように、この事案に関して言えば、被告の「悪質性」とも言うべき特殊事情があったことが決め手であるのだと思います。では、このような「悪質性」がない場合はどうなるのか。報告者は、表現の自由の制約根拠として、「聞きたくないことを聞かされない自由」を中心に挙げていましたが、私は判例の述べる「管理権者の管理権」もやはり考えられると思います。集合住宅である以上、管理権者による多少の制約は許容すべきであるし、管理権者の意思な反するような行動は少なからず住民の平穏にも影響を与えるのではないでしょうか。しかし、「ただ1度立ち入っただけ」で有罪となるのはあまりにも過度な制約であり、平穏な形で行われる限り、可罰的違法性論で無罪とするのが妥当なのではないかと思います。

 まとまりのなくなってきたコメントはこの辺でやめにして、次回の報告について少しだけ。主権論という壮大なテーマを掲げ苦しんでいるところですが、報告では各論者の説の検討というよりは、岡田先生の整理を参考にして、主権論の系譜の違いで、統治機構の理解がどう変わってくるのか、主権論の現代的意義等について検討していきたいと考えています。少なくとも次回から3回は統治機構分野の報告が続くので、その出ばなを挫かないように、なんとか実りある報告にしたいと思います!

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第15回(2010年10月15日・金)〜個人報告その4「主権」(担当:スカイ)

投稿者:スカイ

 今回、「国民主権」をテーマとして取り上げ報告をしましたスカイです。テーマ選択、私見、答え方等反省点を挙げればきりがないですが、ここでは少しだけ書きたいと思います。報告中も述べましたが、今回私が批判したかったのは、(1)直接民主制(的制度)を正当化する意味で使われやすい「国民主権(ここでは特に人民主権)」と、(2)何を意味するか分からないが、「なんとなくいいもの」として扱われ、マジックワードとして機能する「国民主権」、の2点でした。論理的なものも含めて、様々な批判を頂きましたが、それでも、やはりことさらに・不用意に「国民主権」を解釈や諸制度の説明に用いることへの危機感は拭えていません。まだまだ説明や答え方が不十分だったと思います。国民投票以外の例を出せなかったのも、理論が弱いものとなった一因だったと思います。しかし、一つ補足しておきたいのは、私は(国民)主権論の存在意義そのものを全否定するわけではないということです。ただなんとなく「国民主権」を持ち出すのではなく、「国民主権」とはどういうことなのかを明らかにし、それを肯定的に捉える立場・否定的あるいは消極的に捉える立場双方から議論を重ねていくことで、日本にとってよりよい統治機構・制度の在り方を探っていくことが望ましいのだと思います。また、その際には、報告でも少し触れた「責任」の話も重要になるように思いますが、この点に関しては今後もっと勉強したいと思います。

 何を言っているかよく分からない報告の話はこの辺にしといて、ゼミ後は当日に急きょ出席することになった法学部同窓会に行きました。司会を務めたわんこさん・ちゃあ君、お疲れ様でした。ナイス司会でしたよ! 会の方では、報告のことを忘れるぐらいのおいしい料理、おいしいお酒を味わい、手島先生をはじめとする名誉教授の方々を拝見することもできました。ベトナムビジネスコンサルタントをやられている方ともお話ししました(笑)。残念ながら宮崎からいらしている方を見つけることはできませんでしたが、今後働く中で、「九大法学部」としてのつながりを大事にしていきたいと思います。二次会は小島先生やSK3さん、他ゼミの学生も含めて蒼の雫で飲みました。南野先生と小島先生の掛け合いを見るのは久しぶりでしたが、非常に楽しい時間を過ごせました。イケメン・美女特集、期待してます(笑)! 先生方、どうもありがとうございました。

 さて、どんな形であれ、報告は終わりましたので、あとは論文を書くのみです。今回の報告テーマを深化させるか、知財関連も含め全く別のテーマで書くかは未定ですが、なんとか期限までに仕上げたいと思います!
投稿者:ちゃあ 

  まずは、報告者のスカイさんお疲れ様です。そして、途中で抜けてしまいましてすみません。スーツでバッチリ決めておられるほど、気合が入っていらっしゃる、我らがゼミ長の報告を最後まで聞けなかったことは、残念でなりません。

 さて、今回のテーマは「主権論」ということでしたが、僕の頭では些か理解が難しかったです。僕の理解できた範囲で報告を思い起こしてみると、スカイさんには、直接民主制を批判するという考えが根底にあり、その上で、曖昧な概念である「国民主権論」を批判されていたように思います。僕も、国民不信論といった考え方に 個人的には賛成です(十分な根拠があるとは言えませんが・・・)。ただ、先生がおっしゃっていた、「主権論」を否定したからといって、直ちに直接民主制を排除できることにはならない、といった趣旨の反論が妥当するように感じました。先にも述べたとおり、スカイさんの主張に対する理解が中途半端なまま、ゼミを抜けてしまったことが心残りです。何を言っているかわからないリポートになってしまいましたが、ご容赦ください。

 また、ゼミの後には、わんこさんと一緒に法学部同窓会の司会に行ってきました。始まる前は、噛まずにはっきりと喋れるか不安で、その華やかな雰囲気に若干圧倒されていたものの、何とか大きなミスなく終えることができてほっとしました。OB・OGの方とお話もでき、さらにはおいしい料理・お酒まで戴いて、すごく楽しい、 貴重な経験になりました。このような機会を与えてくださった南野先生、研究補助室の本田さん、並びに関係者の皆様、本当にありがとうございました。ただ、僕とわんこさんが自己紹介をした後、何故、会場に笑いが漏れたのかは未だに謎です。

 二次会では、小島先生やSK3さんをはじめとした数名の方と飲みました。こちらも非常に楽しい時間を過ごさせて頂いたのですが、特に印象に残っていることは、僕がソフトバンクのお父さん犬に似ていると言われたこと、そして、南野先生に何度も「無理」と言われたことです。ただ、「無理」の意味は悪い意味ではないような のでよかったです。

 長くなってしまいましたが、レポートはこれぐらいにしたいと思います。次はいよいよ僕の報告です。最近少し胃腸が痛い気もしますが、精一杯頑張りたいと思います。

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第16回(2010年10月22日・金)〜個人報告その5「統治行為論」(担当:ちゃあ)

第5回南野ゼミOB・OG会(2010年10月23日・土)@イソラ(39名出席)

投稿者:ちゃあ    #100

 皆さんお疲れ様です。今回、報告を担当させて頂きましたちゃあです。さっそく報告を振り返りながら、反省を書きたいと思います。
 今回は「統治行為」概念を取り上げ、「統治行為論」を用いて司法判断を回避することは許されないという主張をしました。その上で、「自由裁量」の概念の可能性を検討をしたのですが、皆さんにいろいろと突っ込まれてしまい、考えが甘かったなぁと反省した次第です。
 
 まず、先生に指摘されたとおり「統治行為」の使用が許されないという強い主張を正当化するには、論拠が不十分でした。僕は、憲法81条に「一切」という文言があること、76条に司法権が裁判所のみに与えられていることから、裁判所は、当該事案が法律上の争訟にあたり、違憲審査を為すことが事案の解決に必要であるならば、判断回避をすることは許されない、と考えました。しかし、81条の文言からは、裁判所が違憲審査権を行使する権限を有するという意味を導くほうが確かに自然であり、一般的であるような気もしました。ただ、国民の裁判を受ける権利を以上に加えて併せ読むと、やはり、「裁判所は違憲審査が可能ならばしなければならない」という命題が導かれるのではないでしょうか。
 また、「自由裁量権論」についても、その枠の判断が困難であること等の問題点を指摘され、さらには全て合違憲の判断を為し、全ての事案に白黒つけてしまうことに対する検討も不十分であったと反省しております。

 いろいろと反省ばかりになってしまいましたが、今後の勉強でもう少し考えを深めていきたいと思います。

 さて、ゼミ報告の翌日は、第五回南野ゼミOB・OG会でした。先生、8期生、SKVさんを含め、全部で39名もの方が集まり、大変賑やかな楽しい会になりました。OB・OGの皆さんは凄い方ばかりで、そのお話は今後の進路を考える上で非常に参考になりましたし、また、僕もこのようなOBになれるように頑張ろうと思いました。そしてやはり、これほどの皆さんを指導し、一人前に育て上げてきた南野先生の素晴らしさに改めて感動しました。OB・OGの皆さんも、口々に先生の凄さを語っておられて、そのような先生のもとで学べる時間を大切にしていかなければならないと肝に銘じました。

 長くなってしまいましたが、今回のリポートはこの辺にしたいと思います。と にかく皆さんお疲れ様でした。
投稿者:カレー 

 今回は、統治行為論否定の立場から、自由裁量論を採用すべきではないかという報告の内容でした。ちゃあくん、お疲れ様でした。
 先生がおっしゃっていたように、ここまではっきりとした意見を展開することは、批判すべき点も多く、それこそ報告の際は回避しがちですが、そこを敢えて「統治行為論不要、自由裁量論で」というすっきりした論を展開してくれたことで、いろいろ考えることができました。
 ちゃあくんのそのような姿勢、見習いたいと思います! 僕はと言うと、終盤、対照的に相変わらずの支離滅裂な発言をしてしまい、反省しています。
 おまけに、先生からはアルコールで消毒されまくってしまいました。次回からは清潔な状態でゼミに臨みたいと思います(泣)

 さて、終盤言いたかったことをここで簡単に述べたいと思います。僕は、統治行為論というマジックワードに懐疑的であるという基本線は報告者と同じだったのですが、自由裁量論についても同じようなことを感じていました。報告者は、行政府や立法府の裁量は、憲法や下位法令によりしっかりと定められているから、裁量の範囲はしっかりと画定できるということを述べていましたし、僕もそう感じました。しかし、裁量の範囲内の行為(すなわち、憲法や下位法令の範囲内の行為)であっても、裁量の範囲を画定する憲法の条文以外の憲法条項に違反する場合、裁量以外の部分の憲法適合性にまで審査が及ぶのかどうかが、少し気になった部分です。
 例えば、極端な例になりますが、自衛隊のイラク派遣の憲法適合性が問われた場合、自衛隊をイラクに派遣する政治的決定が裁量の範囲内かどうかという判断もそうですが、自衛隊の存在自体が憲法9条に違反するかどうかという判断も行われなければならないことになります。自由裁量論であれば、上記のような例の場合、裁量の範囲内であれば合憲、範囲外であれば違憲という判断にとどまってしまう可能性があります。他にも、裁量の範囲内の行為が、憲法14条の平等原則などの裁量を裏付ける規定以外の規定に違反するような場合です(具体例が思いつきませんがお許しください)。
 憲法は、行政や内閣の裁量の範囲を画定する条項以外にも、重要な条項をいくつも有しています。統治行為論を過去の遺物として葬り去るのであれば、それらの条項違反をも徹底的に審査するという裁判所の姿勢が求められると思います!

 土曜日には、第5回南野ゼミOB・OG会が、おしゃれな雰囲気の中開催されました。南野先生、SKVさん、幹事のみなさん、そしてお忙しい中参加していただいたOB・OGの方々お疲れ様でした、そしてありがとうございました。ちゃあくんが書いていますが、本当にすばらしい先輩方ばかりで、話していただくことすべてが勉強になることばかりでした。普段から飲み会で話すのが苦手な僕に、話を振ってくださる先輩もおられ、その時は涙が出そうでした。おかげさまで、ロースクールのことや、将来のことについて、気になっていたことを聞 くことができました。
 僕も、先輩方のような先輩にいつかなれるように、南野ゼミを通して、勉強はもとより、苦手な喋りや表現力を鍛えていこうと思いました。
 ただ、唯一心残りなのが、自己紹介でタイガースの事しか言わなかったことです。野球のことはあの場で言うべきではなかったと猛省しています(今シーズン、本当に悔しかったんです、お許しください)。言うことのできなかった南野先生への感謝の気持ちは、今後のゼミでの活動を頑張ることで表現していこうと思います!

 次回のテーマは、行政権ですね。しっかりとした表現の発言ができるよう、しっかりと頭の中を整理してから望みたいと思います! みなさん本当にお疲れ様でした!
投稿者:スカイ

 レポートに入る前にまずは反省と謝罪を。木曜夜、Yさん宅での飲み会ではひどいことをしてしまい(伝聞)、また翌日のゼミにも影響が出てしまい、大変申し訳ありませんでした。本当にゼミに出られないかと思いました(笑)。ゼミ中は少しでも気を紛らわそうと普段よりも余計に話していましたし、OB・OG会では自重していました。しかしながら、ミカンを一つ食べるたびに焼けるように熱くなり、金曜の夜はおかゆしか食べることのできなかった胃は無事回復しました! 反省はしていますが、後悔はしてませんので、(今度は木曜以外に)また飲みましょう(笑)!。

 では本題に入ります。まずは通常のゼミについて。今回はちゃあ君による統治行為論と自由裁量権論に関する報告でした。なかなかに難しいテーマでしたが、はっきりした立場をとった報告で、そういった意味では分かりやすかったのだと思います。ただ、自分は、最後まで「自由裁量権論」がいまいちよく理解できませんでした。 統治行為論に替えて自由裁量権論を採用すると、現在寄せられている統治行為論への批判をどの程度克服でき、どんな違いが生まれるのか、そこで考慮される「自由」な「裁量」とはどのようなものであり、どうやって判断するのか、といった点に関して、もっと議論したかったです。
 また、高度の政治性を有する問題について、明言を避けるべきなのか、はっきり白黒つけるべきなのかといったような今回の問題は、結局、「裁判所(司法)」の役割をどう捉えるのかという問いが不可避なのではないかと思います。しかし、その点に関しては今後の報告で近いテーマが登場予定のようですので(笑)、その時に改めて考えてみます!

 次にOB・OG会について。南野先生、SKVさん、お忙しい中参加してくださったOB・OGのみなさん、幹事の3人方、お疲れ様でした&ありがとうございました。様々な立場の先輩方の話を聞くことができ、非常にたくさんの刺激を受けましたし、このような機会に恵まれた南野ゼミに所属していることが改めて幸せなことなのだと感じまし た。残り短い間ではありますが、今後、自分が「先輩」として後輩にゼミのことを語る側になった際に困ることがないように、一つでも多くのことを学んでいきたいと思います! 来年のOB・OG会は参加予定です(笑)!
投稿者:サウスポー

 今回の報告の内容は統治行為論でした。統治行為に関しては毎回ですが、よく分からないものだなぁと感じます。統治行為論に関する議論では、近年否定説が有力であるようですが、個人的には今回の報告でもそうなのですが、統治行為の概念は残しておいてもよいのではないかと思わずにはいられないです。やはり、これまで統治行為で判断から逃げてきたものを自由裁量論で、合憲性の追認のような効果を与えるのは怖い気がします。また、先生の意見などをきいていると、自由裁量説に立ち、統治行為を否定することに対するメリットがあまり感じられないような気がしてきます。有力になっているとされる否定説のもっとわかりやすいメリットがないのかなぁと統治行為に関して学ぶと毎回思います(自分が勉強不足なだけで見つけ切れていないだけかもしれませんが)。どなたか統治行為否定論の明らかなメリットがあれば教えてください!笑

 そして、土曜日には、南野ゼミ第五回同窓会がありました。多くの先輩方が来ておられて、様々なお話をきかせて頂きました。非常に有意義な会でした。視野も広がったと思います。自分自身の卒業後にもこのような会が開かれていたら絶対参加しようと思うような会で、このような人のつながりって大切だなぁと改めて思いました。

 来週は、行政権ということであまり良く分かっていない箇所なのでしっかり予習して臨もうと思います。
投稿者:スペシャ 

 今回はちゃあくんの統治行為論についての報告でした。内容としては、統治行為という曖昧な言葉で憲法判断を回避するのではなく、裁量という枠組みを使って裁量権を逸脱した場合は「違憲」、そうでない場合は「合憲」というように、訴訟が提起されている限り憲法判断を下すべきだということを主張してくれました。

 自分も、現実に国民が人権侵害されていると疑われている裁判などにおいて、統治行為という不明確な概念を根拠にして憲法判断を回避することは裁判を受ける権利の保障の面から問題があると思いますが、裁量判断する段階において合憲か違憲かの二者択一ではなく、裁判所が判断するには不適切だと思われる事項については判断をしないという道も残してもいいのではないかと考えています。たとえば、統治行為に属するとされる条約については、締結する内閣に広い裁量権が認められるのでほとんど合憲と判断されてしまうこと考えると、裁判所の力で違憲状態を是正するよりも民主的正当性があり、判断材料もある程度もっていると考えられる国会に承認もしくは法律の制定という形で是正をしてもらうほうが有効ではないでしょうか。次回報告の行政権についての参考文献を読んでいて、法の支配とか執政権といった概念がこのあたりの点と関係するのではないかと思っているのでこれからもう少し考えを深めたいと思います。

 そして、ゼミの翌日には南野ゼミのOB会が開催されました。歴代の南野ゼミの方々がたくさん来られていましたが、今年の司法試験に合格された先輩方からは法科大学院の現状、弁護士の就職活動の現状を聞かせていただくことができ、とても参考になりました。また、ある先輩からは過去のゼミ生の方が志賀島で行った偉業について聞かせていただきとても感銘を受けました。現段階の自分ではとてもできそうにないですが、がんばって少しでも先輩方に近づきたいと考えています。

 次回は行政権についてですが、しっかり自分の頭でいろいろと考えてから望みたいと思います!
投稿者:うめりこ    #105

 今回は統治行為論についての報告でした。報告者のちゃあさんお疲れ様でした。統治行為論を真っ向から否定し、このような曖昧な概念を用いて裁判所が司法判断を回避することは許されない、という主張をされていたと思います。統治行為論は確かに不明確な概念だと思いますが、すべての事件について裁判所が白黒はっきりさせなければならないとなると、それはそれで怖い気がします。また、裁判所が判断を回避することで、合憲性を認めたのと変わらない効果を事実上与えるのではないかという意見もありましたが、私はあえて判断を避けることと、合憲性の判断をすることとの間にはやはり大きな差があると考えました。統治行為論が磐石なものであるとは思いませんが、裁判所が判断を留保する道を残しておくことは必要ではないかと思います。では、どうすれば裁判所の司法判断の回避を説得的に説明できるのか・・・・勉強不足で答えは出ていませんが(笑)、ちょうど今回の報告は、次々回私が行う報告テーマとも関連しているので、報告準備を通じて考えてみたいと思います。

 次に、ゼミの翌日に行われた第5回南野ゼミOB・OG会についてですが、当日はたくさんの方々に参加していただき、とても楽しい会となりました。南野先生、SKVさん、幹事のみなさん、そしてお忙しい中駆けつけて下さったOB・OGのみなさん、本当にありがとうございました。様々なところで活躍されている先輩方が、南野先生のもとで学んだ経験の素晴しさを口々に語っておられるのを聞いていて、(東京合宿の時も思ったのですが)こうして南野ゼミの一員としていられることを、改めて幸せだなぁと思いました。だいぶタイムリミットが迫ってきていますが、せっかくの貴重な機会を無駄にしないよう、一日一日を大切に少しでも多くのことを学んで卒業したいと思います!
投稿者:おーうぇん

 報告者のちゃあ君お疲れ様でした。今回は統治行為論ということで、しっかり予習をしていったつもりだったのですが、なかなか発言にいたらず申し訳ない気持ちでいっぱいです。報告者の意見は主張がはっきりしていて分かりやすい報告だったと思います。統治行為論が要か不要かについてですが、やはり先生がおっしゃっていた「白黒つけないことのもつ意味」というのは大きいのではないかと思います。やはり最高裁判所が「合憲」と判断したものについては「お墨付き」が与えられたものと理解されるのではないでしょうか。

 南野ゼミOB・OG会ですが、幹事4人(ですよ!スカイ君!!)で頑張って準備した結果、なんとかスムーズに会を進めることができて良かったです。僕自身は昨年に続き今年度も幹事だったのですが、今年は他の三人に面倒な仕事はまわして、大変楽させてもらいました笑。こういう裏方の仕事をするたびに、縁の下の力持ちの大切さを実感します。面倒な仕事を頑張ってこなしてくれた三人には感謝です!
 会自体では、社会人、大学院で活躍なさっている先輩方にお会いできて本当に良い刺激をいただきました。南野ゼミの良さというものを改めて先輩方の口から聞くことで、もっとゼミを頑張ろうとやる気が湧いてきました。優秀な先輩方に追いつけるよう、残りの大学生活、そして社会人になってからも精進していきたいと思います。

 さて、今週は僕が報告担当なのですが、サロンで悪戦苦闘した結果、先ほどようやく私見ができました。・・・が、不安でいっぱいです。できるだけわかりやすく話すことを目標に頑張りたいと思います。
投稿者:あま党

 スカイくんに続き、レポートに入る前にまずは反省と謝罪を(笑)。ゼミ前夜、Y先輩のお宅は戦場でした。その後遺症が残った状態でゼミに参加してしまい、他のゼミ生の皆さん(スカイくん、おーうぇんくん以外)には大変申し訳ないです。特に、一生懸命準備してきていたちゃあくんには本当に申し訳ないです。すみませんでした。今だから言えますが、午後4時の段階では、全身のだるさ、頭痛、吐き気、めまい・・・に襲われて、ゼミは休もうと考えたほどでした。本当に反省しています。でも、後悔はしていません!!笑。次は、ゼミに支障のない日程でやりましょう。

 では、本題に。といきたいところですが、中身については特に言いたいことはありません。ただ、意識はもうろうとしていましたが、ちゃあくんがしっかりと自分の頭で考えて自分の言葉で主張していた姿に驚き、大変刺激を受けました。
 自分の報告の際にも、ちゃあくんのようにしっかりと主張し、かつ分かりやすい報告をしたいと思います。

 翌日のOB・OG会でもやはり体調はすぐれませんでした。遅れてきたこともあり、あまり先輩方とお話することができませんでしたので、また来年のOB・OG会に参加して、来年は色んな方と話をしたいと思います。と言いつつも来年は福岡まで来られないかもしれませんので、是非来年からは東京でもOB・OG会をやりましょう!!(笑)

 

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第17回(2010年10月29日・金)〜個人報告その6「行政権の概念」(担当:おーうぇん)

投稿者:スカイ

 今回はおーうぇん君による「行政権は内閣に属する」の意義に関する報告でした。この65条を中心とする解釈問題に関しては、私自身の理解もまだまだ不十分で難しいテーマでしたが、いくつかコメントをしたいと思います。

  一点目。報告では、内閣の政治的リーダーシップの強化とそこにある問題意識に関する議論を「行政権」概念の解釈に持ち込むべきであるかについては再考の余地がある、と述べられていました。この点に関しては、(過剰に)持ち込むべきではないと思います。憲法解釈の問題と、事実としての政治の問題とは、その線引きが 難しいところではありますが、あくまで「憲法」の問題が中心であり、そこに過剰に現実問題が出てくることには違和感があります。また、今回の報告とは直接関係はありませんが、この点に関連する高橋先生の領域の区別論について、個人的に勉強してみたいと思います。

 二点目。報告者は、憲法65条において内閣に属するとされる「行政権」は、「憲法によって与えられた権限」と形式的意義に解し、そうした場合の65条の存在意義に関する議論が中心となりました。65条があることで、行政権は内閣に専属のモノとなり、これにより議院内閣制における行政の民主的コントロールが完成すると いうのが報告者の主張でしたが、この点に関しては最後まで納得ができませんでした。司法権のように「すべて」という文言が無い以上、65条を専権規定と読むことがはたして可能なのか、もし仮に可能だとしても、(だとすれば)他の条文(例えば73条柱書)の解釈問題として解決可能ではないのか、また、議論終盤で出てきた三権分立の確認規定としての意義はどうなのか、といった点をもっと議論を通して深めていきたかったです。

 三点目。今回の報告に際して自分の憲法の授業ノートを見返していると、「統治機構論の解釈は難しいのですよ」と書いていました(笑)。ゼミ2年目になってもその思いは持ち続けたままですが、だからこそ、自分は人権論よりも面白いし好きだな、と改めて思えた、そんな報告でした(笑)。

投稿者:カレー 

 今回は、統治機構シリーズの中でも特に難しい「行政権」がテーマでした。予習の段階で、石川先生の論文があまりに難解で理解できず絶望していまし たが、報告を聞いて、すっきりした部分が多かったです。おーうぇんさん、難しいテーマながらも、分かりやすい報告をありがとうございました。そして、お疲れ様でした!

 さて、本題に入りますが、僕は「行政権は、内閣に属する」という憲法65条の規定を、行政権行使の責任の所在を明確化したものであると読む報告者の主張には同調しています。
 ただ、加えて、憲法66条3項や73条が規定するのが内閣の行使しうる行政権であるとするならば、それを直ちに65条のいう「行政権」と同視し得るのかについては少し疑問を持っています。憲法65条で、行政各部が行政作用を行うことを想定し、司法権や立法権と異なり、「すべて」とか「唯一」と言った文言を用いていないという事実をうまく利用するのであれば、内閣の行使しうる行政権(限)の濫用を防ぐ役割までを65条に担わせるのは酷ではないでしょうか。
 つまり、一方で行政作用全般の責任の所在が内閣にあることを明示し、内閣以外の行政機関が行政権(限)を行使しうることを示唆しておきながら、他方で内閣の行使する行政権(限)の内閣以外の行政機関による濫用を防ぐ、というのは一見両立するようで、実は矛盾しているのではないか、と感じたのです。
 仮に矛盾がないとしても、65条の「行政権」の指す内容が二通り現れてしまう(すなわち、内閣の行使しうる行政権(限)と、行政各部を含めた行政が行使する行政作用の二つ)ので、説明に苦慮してしまうのではないかと思いました。

 では、具体的にどうすればよいのか、ということになりますが、正直僕もよくわかりません(笑)。少なくとも、「行政権」の内容を積極的に解そうとするあまりに、論理矛盾に陥ることは好ましくないと思うので、そのような問題を一挙に解決できる控除説に甘えてみるのも一つの方法だとは思います。

 余談ですが、前回のゼミの頃には、尖閣諸島問題がここまで深刻化するとは誰もが予想していなかったと思いますが、さらにすごいことになっていますね。中国人船長を釈放した検察が、YouTube に動画を流出させた「海猿」を起訴するのかどうかが、一部で注目されているようです。検察権力が国家によって操作されているとしたら、とても恐ろしいですね。日本はこの先どうなってしまうのか、かなり心配ですが、とりあえず、来週の予習を頑張ろうと思います!
投稿者:おーうぇん   #110

 今回は行政権概念を報告テーマに選んだのですが、統治機構分野をテーマに選んだのははじめてで、人権論とは違ってかなり学説全体像の把握に時間がかかってしまい、私見をしっかり組み立てることが出来ませんでした。特に私見についてはかなり反論があり、もっとしっかり再反論できればよかったのですが、力不足でした。。。ここで本音を言うと、65条の「行政権」について控除説、執政権説、法律執行説を主張する文献をそれぞれ読んでいく中で、もうどれが正しいのかよくわからなくなってきて、昨年の報告で大変お世話になった棟居先生に今年もお願いしてしまえ! 理論的な面は後で詰めるべし! という気持ちでの棟居説でしたが、それでも最後の報告なんだからもっとしっかりしたものにできればよかったと反省しています。まぁこのように反省ばかりですが、スカイ君とカレー君からリポートでも反論がきているので、すこし触れておきたいと思います。

 まず、スカイ君リポートの2点目ですが、やはり「65条を内閣の専権規定」とすると読むことは果たして可能であると思います。立法権に「唯一の」司法権に「すべて」という文言があるから、これらと比較すると65条は専権規定ではないのでは?とよく言われますが、「行政権は内閣に属する」という条文を単純に(素直に)読んでみれば、行政権は内閣の「専」属すると解するのにさほどの違和感はないのではないでしょうか。むしろ、「唯一」「すべて」がないことが、「相対的に」専属の度合いが低く、行政権の独占を多少緩和する(内閣がコントロールし得る機関に行政権行使を認める等)ことを認める際の理由となることはあれ、ひとまず専属していると解することまで否定することはできないのではないでしょうか。

 次にカレー君のリポートですが、まず、内閣と行政各部をしっかり分けて考えた報告をしていなかったことは反省しています。ですが、そもそもそういうことを考えていなかったのは、内閣の手足となって働くのが行政各部であって、内閣と行政各部は同視できる存在であると思っていたからです。・・・と書いてみながら、すこし説得力がないかなと思いはじめているので、もうすこし考えてみたいと思います。

 さて、次回はうめりこさんの抽象的違憲審査制論です。参考文献を読んでみてやはり統治機構分野は勉強していくといろいろ知識がつながってくるところがあって、面白いなと感じています。報告者にしっかり質問できるように勉強頑張ります!

投稿者:たま

 まず、報告のおーうぇん君、お疲れさまでした。ゆっくり説明しながら報告してもらえたので、聞いている側としては難しいテーマにも拘らず、主張や論点がとても分かりやすかったです!

 「行政権は、内閣に属する」という憲法65条の文言の意味について、私は報告者と同じ立場でした。単純に憲法の第4章、第6章についても最初にそれぞれ(41条と76条に)権限行使の責任の所在を確認する規定が置かれているので、形式的意義に捉えることにそう違和感を感じなかったからです。しかし、66条3項との議論もあって、65条の文言を形式的と捉えるか否かを問うている時に、4章や6章について持ち出すのはあまりに稚拙に思えて、考えを廻らせ自問自答しながら、口を開くこともできずただただ押し黙ったまま議論を傍観していました。今思うと、あの時当該文言を「行政権」の内容に関する議論と、「内閣に属する」という文言の2つに確りと分けて頭の中で考えられていれば、1人でごちゃごちゃせずに済んだのにと反省しています。
 最後に「行政権」概念を報告者と同じように捉えることを前提に、「内閣に属する」という文言につき、わんこさんの発言の中で「国会の権限逸脱を防ぐため、三権分立の確認規定」という意見が出てきましたが、これにはとても説得力があり、私の中では一応の決着が着いたように思えました。しかし、独立行政委員会の合憲性に鑑みると、結局はこの「内閣に属する」という文言自体、憲法の不備であるようにも思えてきて、なんだかまた分からなくなってきました。つくづく統治機構の分野は難しいなと感じます。。

 そんな統治機構がなぜか知らないうちにシリーズ化していて、同性婚の可否や猥褻概念など、人権論での報告を考えてきた私はここになって窮地に追いやられています。報告までもう日がないというのに、テーマが決まりません。。しかし、どうも私にはこの統治機構万歳の流れをすぱっと断ち切る勇気がないので、ここは日本人らしく無難に流れに身をまかせようと思います。

 余談ですが、私もスカイ君のようにノートを見返そうと探していると、南野先生の授業を初めて受けた時の、ガイダンスの回のノートが出てきました。そこには「@話しの要点を捉えようとすることA日付、見出しなど形式にこだわり、論理の順番に気をつけることB箇条書きの要領で数字に留意することC講義後できるだけ早い時間に復習(予習より復習重視)することD話し手の癖をつかむこと」と先生の仰った五箇条が記してあり、新鮮さを感じつつ身が引き締まる思いで先生のお話を聞いていたのを思い出しました。今さらながら、大学最後の2カ月間だけでも確り実践できればと思います。

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第18回(2010年11月12日・金)〜個人報告その7「司法権の概念」(担当:うめりこ)

投稿者:今日のわんこ

 今回の報告はうめりこさんの違憲審査制についてでした。私は統治機構に対する苦手意識がかなり強いので、後期の統治機構キャンペーンは毎週かなり辛く、特に今回の司法権もいつも頭が混乱してしまう部分の一つです。私は人権論の部分は教科書よりも南野先生のノートに頼っているので、統治機構論も南野先生の授業を受け たかったなぁ…といつも思っているのですが、もう卒業までに南野先生の統治機構を受けられることはなさそうだし、統治機構は避けて通れないし、このような機会がないと自分で統治機構をやろうという気持ちにはきっとならないと思うので、ゼミをいい機会だと思って、毎回そこで勉強できることを活かしてがんばります!

 さて、私が統治機構をよくわかっていないので理解が間違っているかもしれませんが、皆さんにいろいろ指摘していただくつもりで今回の報告について書きたいと思います。私がひとつ気になったのは今回の議論についてですが、だんだん時間が経つにつれて「何を審査できるか」という議論から「何を訴えられるか」という議論に変わっていったように思いました。違憲審査を考えるにあたって、もちろん訴えられるものを絞れば絞るほど、そのあと審査できるものの範囲も狭くなってしまうので、訴えられるものの幅を広げようとするのはいいと思うのですが、それだけでは違憲審査については考えられないのではないかと思います。なんとなく、議論中訴えられるもの(審査の客体)を広げることと司法権の範囲を広げることが直結的に考えられていたように思ったのですが。。。違っていたらすみません。とりあえず、特に違憲審査について考える際には、審査の客体だけを幅広く捉えても、そのあと実際に裁判所が審査できるのか、また審査できるとしてもやるのか、といった問題と は分離して考えるべきではないのかな、と思いました。イメージ的には「訴えられるもの」と「審査できるもの」の2段階で絞って、そこで最終的に審査しうるものだけが司法権の範囲に入るのではないでしょうか。そういう意味で、今回は第一段階の部分の議論だけがメインになっていたような気がします。

 ただ、こうやってリポ ートを書いてみたものの、自分のこの理解があっているのか、それとも「訴えられるもの」と「審査できるもの」はやっぱり直結させて考えるべきなのか、まだ確信が持てないところがあるので、もう少し深く考えてみたいと思います。統治機構は考えることも多すぎるし、難しいです!
投稿者:おーうぇん 

  報告者のうめりこさんお疲れ様でした。
 内容についてですが、報告者の主張は首相靖国参拝訴訟のような事件を新たな法律を作ることなしに裁判所で審査できるようにしたい、そのためには野坂先生の主張する司法権概念を採用するのがよいというものでした。議論では、報告者が「客観的事件性」と定義した要件の要素である「国家の具体的な行為」というものがどのような国家行為までを指すのかというスカイ君の疑問が中心でしたが、靖国問題を念頭に置いて考えると、公金支出を伴う行為について「違憲であるから国庫返納すべき」という請求が存するものにとどめるか、金銭支出がないものについて単純に「違憲であるからやめなさい」という違憲確認訴訟までをも認めるかということになると思います。

 個人的には、裁判所による行政権力コントロールを過度には期待すべきでなく、公金支出がないようなものについては、違憲の疑いがある行為をする首相を国会を通じて辞めさせるというような、国会側からのコントロールによって解決すべきで、もし認めるならば公金支出返還訴訟までにとどめていいのではと考えています。また、「裁判所に与えられている司法権がここまでだから、国家の行為の範囲はここまでである」というような司法権の概念からのアプローチは難しい気がしていて、野坂先生は司法権は「『事件性』によってその範囲を画される」と述べておられますが、そもそも従来の「事件性」要件を、客観訴訟を合憲とするために緩和してしまったのですから、「事件性によって画す」ことが果たして可能なのかどうか疑わしいのではと思っています。結局は「事件性」の定義次第ということになってしまうのではないでしょうか。

 今回はゼミ後に有志で餃子弐の弐に行った後、フランス語で「白い箱」を意味するお店で美味しい南アフリカ産ワインを頂きました。南野先生ありがとうございました! 今年最後のゼミがクリスマスイブということで、ゼミ後の忘年会がどうなるかという話をしていましたが、みなさん日にちはともかく忘年会はしましょうね!!!

 さて、次回のサウスポー君の報告テーマは立法概念です。一応統治機構シリーズは次回で一区切りのようなので、しっかり予習していきたいと思います。サウスポー君頑張ってください!
投稿者:うめりこ

 先日、ゼミの後に連れて行っていただいたお店とても素敵でした。ワインもおいしかったです。
 ありがとうございました!!

 前回報告分のリポートです。

 みなさん、お疲れ様です。今回司法権をテーマに報告をしましたうめりこです。
 報告を振り返ると反省すべき点は多々ありますが、やはりテーマ理解に時間がかけてしまい、私見の検討が不十分だったことが一番の反省点です。
 今回、私は違憲審査の範囲を広げるために、その違憲審査権を内包する司法権概念の範囲を従来よりも広く捉えようと考え、通説的見解を見直す諸学説の検討を行いました。その際に諸学説における客観訴訟の位置づけに注目して、未だ法定されていないが客観訴訟として認められるべき領域について裁判所が柔軟に対処することをうまく説明するためには、という視点から検討した結果、野坂先生の主張する司法権概念がもっとも望ましいという結論に至りました。議論の中では、司法権概念を広げるとしてどこまで訴えを認めるのかということが中心となりましたが、そこと関連して、わんこさんのリポートについて少し触れておきたいと思います。たしかに、わんこさんが指摘されているように、違憲審査を考えるにあたっては、司法権の及びうる対象(司法権に内在する限界)と、その内裁判所が審査できるもの(司法権概念を前提とした上で憲法全体との関わりからの外在的限界)の両方の考慮が必要だと思います。ただ今回の報告では、靖国参拝訴訟のような事件の訴えを認めることを考えており、靖国参拝訴訟を「審査できるものであるにもかかわらず司法権の及びうる対象として認められていないために、訴えが認められず審査の対象となっていないもの」として捉えていました。したがって、司法権の範囲を拡大させることを考える時、審査できるものであることを前提としていたのです。
 …しかし、その他の事件については個別に審査できるものかどうかについても一度考えるべきところ、司法権の及びうる対象かどうかのみを問題として発言してしまったために、混乱が生じてしまったと思います。

 統治機構シリーズに乗っかって司法権を報告テーマとして決めた時は、難しいし考えなければならないことがたくさんあって複雑だし大丈夫だろうかと不安でした。でも報告に向けて勉強していると、すでに報告した人たちのテーマとつながる部分もあったりして、統治機構は難しいけど面白いなと感じる場面が多々ありました。最終的には力不足でこのテーマを消化しきれなかったわけで……もっときちんとした報告にできたらよかったのにと反省していますが、統治機構の面白さに気付けたという点ではこのテーマを選んでよかったと思っています。

 次回報告者のサウスポーさん、報告頑張ってくださいね!
投稿者:カレー   #115

 今回は、違憲審査制の活性化ということで、うめりこさんの報告でした。本当にお疲れ様でした!

 わんこさんがリポートに「訴えられるもの」と「審査できるもの」について書いていますが、僕もここ何回かの統治機構シリーズで、報告者に対して「じゃあ一体何が変わるの(その説を採るとして、何が訴えられるようになるの)?」という質問が多いように感じていました。

 この点は、次回に報告を控えるサウスポーくん(ファイト!)と何度か話したのですが、人権論をテーマにした報告では、報告者が新しい立場を打ち出 した場合、それによって何が変わるのかがはっきりすることが多い(例えば、憲法25条の議論であれば、抽象的権利説と具体的権利説のどちらをとるかで結論が大きく異なります)のに比べて、統治機構論では、統治の構造はかくあるべしという結論がはっきりと決まっているので、理論的にこうあるべきと言ったからといって、人権論のように結論が大きく変わることは稀で、むしろ結論は全く同じということの方が多い気がします。
 そこが、統治機構論が人権論と比べて難しい一因ではないでしょうか。しかし、そのことは、裏を返せば、理論的に整合性のある説はどれかという争いを一層激しくさせることでもあると思います。そして、新たな説を採ったからといって人権論ほど大きな差が生まれなくとも、その理論的な差は実は非常に有意義なものである、ということがあると思います。

 今回の報告では、内閣総理大臣の靖国参拝や、尊属殺重罰規定の改正を立法府が放置していた事実などが引き合いに出され、議論されましたが、どの説をとっても結論は変わらないように見えるけれども、実は大きな差異があるのだという具体例として、そのような議論は必要だろうと思います。
 それに加えて、うめりこさんが「W検討」の部分で各説を検討されていたように、この説はこの部分がよくない、この説はこの部分がよい、では一体どの説が最も理論的によいのか、といった議論が、統治機構論では大きな意味を持つのではないかなぁ、とも思いました。その上で、では一体何が変わるのか(何を訴えることができるのか)という議論をする必要があると思いました。

 そうはいっても、自分自身、ビビってなかなか発言できない腰抜け野郎なので、次回のサウスポーくんの報告をいい機会だと思って、積極的に理論的な議論ができたらなぁ、と思います。

 話は変わりますが、法学セミナー12月号の特集の7〜9頁あたりで、民法学の先生方が、学部教育(特にゼミなど)における、裁判官的、学者的学修の重要性を説かれておりました。南野先生が「よい文章(論文)をたくさん読むことは学部時代にしかできない」、「よい文章をたくさん読むことによって、頭をよくすることが南野ゼミの目標である」と常日頃おっしゃっていたこととつながるなぁ、と思いながら読んでいました。
 学部時代にしか出来ないことを今できていることは、とても貴重なことであると感じると同時に、気持ちが引き締まる思いでした。
 ページ数も多くなく、座談会形式で読みやすいですので、みなさんも時間があれば是非読んでみてください!

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第19回(2010年11月26日・金)〜個人報告その8「立法の概念」(担当:サウスポー)

投稿者:サウスポー

 今回の報告では、41条後段の「立法の概念」について扱いました。テーマを決めるときずっとテーマが決まらずどうしようかと思っていたときに、前回、前々回の報告が、「司法権の概念」、「行政権の概念」ということだったので、安易に「司法、行政ときたら立法だろう!」という気持ちで、テーマに「立法の概念」を選びました。そして、いざ「立法の概念」に関しての報告の準備をはじめたのですが、論点探し、報告の構成など、これまで自分がしてきた報告に比べ、想像以上の迷宮入りをしてしまっていたような気がします。ゆえに、頭の中で構成をどうするか、私見をどう構成するかが最後の最後までまとまらず、二日前にようやく原稿を書き始めるという緊急事態になってしまいました。そのような経緯から、報告は尋常じゃないほどに緊張してしまい、ただでさえ分かりにくい論点なのに、さらに分かりにくい報告になってしまったのではないかと思います。そこはとてつもない反省です。文章をわかりやすく伝えることの難しさを痛感したとともに、がんばって、以後改善していこうと感じました。

 さて、内容についてですが、報告者がいうような、競合的所管なるものはどのようなものが現在残されているのかという点が質問の中でありましたが、返答の中でうまく答えられたのか疑問が残りました。返答しながら立法委任の問題と頭の中がごちゃごちゃになってしましました。再認識できたことは、立法委任についてとの相違点、重なり合う点のしっかりした守備範囲の認識が必要なのではないかということです。今回の報告の準備では立法委任の方の勉強が足りなかったので、今後立法委任についても詳しく勉強したいと思います。また、政令事項とするのを認めた場合、その競合的所管の領域は行政権なのか、立法権なのかという点も議論で挙がりました。この点についての明確な答えが出なかったことは反省ですが、やはり統治機構は、様々な作用が相互に関連し合っているので一面のみで考察するだけでは不十分であり、だめだということに改めて気づかされました。そして行政概念の回にもっと自分の中で色々と考えておくべきだったと反省しました。統治機構のかかわり合いという面を意識するという意味で、高橋先生の立法概念、行政概念、司法概念に関する論文を今一度読み直してみようと思いました。

 いつの間にか、今年も残すところあと一ヶ月となってきました。報告の準備もなくなったので、これからしっかり予習をしてゼミに臨んでいきたいと思います。次回報告者のたまさんがんばってください!
投稿者:スカイ

  今回の報告はサウスポー君による「立法」の概念に関する報告でした。行政、司法に引き続き、ついに立法の登場で、三権分立完全制覇(?)ですね! サウスポー君もレポートで書いているように、統治機構分野は他機関との関係抜きには語れないことが多く、体系的な理解が求められ、難しい部分が多かったですが、一筋縄では いかないからこそ、議論していて、やりがいがあるように思えます。

 内容に関しては、今回の論点についてはほとんど勉強したことがなかったため、参考文献の時点で挫けそうでしたが、一番はやはり、競合的所管の領域を憲法上どう位置づけるのか、という点が気になりました。それは果たして、立法権なのか、行政権なのか、両方なのか、はたまた、そのどちらでもない、「鵺」のような権限なのか。それこそ、行政権の解釈にも関わってきますが、おーうぇん君とは、「鵺」のような権限は憲法上許されるのか、といったことについても話していました(この点に関しては、今後もう少し詳細に検討してみようと思います)。
 また、そもそも競合的所管を認めるべきか否かに関して、基本的には肯定する方向で進んでいたように思えますが、もっと議論があってもよかったのかなと思います。関連してですが、特に高橋先生が強く主張されていますが、昨今よく言われる「内閣の権限強化」ということについて、憲法論に限らず、お酒の席ででも、議論してみたいみたいです(ちなみに僕は、どちらかと言えば消極的な立場です)笑。

 さて、今日から12月が始まり、ついに2010年も残り1カ月を切りました。とりあえず、なんとか論文を提出し(出来に関してはノーコメントで…)、今年の仕事(というか、学生時代最後の大仕事といっても過言ではありません)は終わったも同然です笑! 終わりよければすべてよし、ということで、個人的にも、ゼミも、 楽しい12月になればいいなと思います♪

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第20回(2010年12月3日・金)〜個人報告その9「猥褻の概念」(担当:たま)

投稿者:スカイ

 今回は、たまさんによる「わいせつ」の概念に関し豊富な笑いを挟みこむ報告でした(笑)。

 報告者は、「わいせつ」の定義は不可能であり、今まで裁判官が判断してきた「社会通念」を、裁判員裁判による判断に委ねるべき、といった主張でした。「わいせつ」の定義が難しく、個別事案ごとの解決にならざるを得ないという感覚自体には賛成できます。しかし、一市民の集まりである裁判員に判断させるというのであれば なおさら、刑罰に値するだけの「わいせつ」性を判断するための何らかの基準は必要になるのではないでしょうか。そうでなければ、予測可能性が低くなり、表現者にとっては委縮効果の方がより大きくなるように思えます。また、何の基準も採用しないとすると、わいせつ表現に関しては、それを規制する法律や条例の広範性や不明確性を問題とする訴訟は考えられないことになるのでしょうか。そのあたりについては、もう少し議論したかったです。

 一方で、報告者が考える定義の困難さや「わいせつ」概念の特殊性に関しては共感できるところも多く、憲法学にとどまらず、さまざまな領域からの議論も含めて、コンセンサスを作っていく作業が求められるのだと思います。

 ちなみに、報告者がわいせつ表現はそれに該当しないとしていた、いわゆる「低価値表現」に関しては、先日までヒィヒィ言いながら書いていた論文(のようなもの)の中でも個人的に考えていた論点でした(阪口論文も引用文献として使っていました)。低価値表現とは何なのか、それは本当に「低価値」なのか、表現の自由の原理論とも関係することであり、その論文の中でも結論は出せなかったので、保障根拠の話とも合わせて今後もう少し勉強してみたいと思います。

 ゼミ後は、原先生や笠木先生、坂本さんも交えて、弐ノ弐で飲みました。笠木先生に顔がばれていたということと、ビールの飲みっぷりには驚きました(笑)。また機会があれば、いろいろな先生方と飲んで、いろいろな話を伺ってみたいです!
投稿者:メタボ

 今回のゼミでは「猥褻概念」を扱いました。報告者のたまさん、お疲れ様でした。報告の内容に関してですが、猥褻と社会通念の関係がいまいち理解できず、消化不良で終わってしまいました。改めて考えてみると、報告者の「猥褻」の定義は不可能だという見解にゼミ中は反対していましたが、今はそれでいいのかもしれないと 考えています。

 というのも、スカイ君や、おーうぇん君が言っていた国民の予測可能性が担保できないという点について、国民は猥褻概念を行為規範としていないような気がするからです。国民一般が猥褻性を判断する際に「猥褻」のみを判断することはあり得ず、社会通念に従った「猥褻」を判断しているのではないでしょうか。そして、その際に社会通念と切り離された「猥褻」を定義する必要はあまりないように思います。その意味でたまさんの意見もありなのかなと少し思います。ただ一方で、全く見当違いなことを言っている気もするので、反対意見がありましたらメタボまでお願いします。

 今年のゼミも残すところ後2回となりました。次回のゼミも頑張りましょう。
投稿者:サウスポー   #120

 今回の報告は「わいせつ概念」を扱いました。「わいせつ概念」に関して思ったのは、裁判官が社会通念に沿って判断するということは、そんなに問題があるのだろうかということです。そして、「わいせつ概念」を定義することは裁判官が社会通念を判断する上で「このような内容にあたるものが一応わいせつである、これを社会通念に沿うように判断しなさい」ということを示す役割のみを持ち、ないよりはましな程度の役割しか持たないと思います。そもそも裁判官が社会通念を判断することにそれほど問題意識を感じていないのでこのような考えになるのかもしれませんが…。「わいせつ概念」がそんなに抽象的であると、予測可能性から問題があるともいわれますが、その予測可能な範囲とここでいわれる社会通念はそれほど距離が離れるものではないようにも思えますし、また離れてはいけないものだと思います。なんだか裁判官を信頼しきっているようなリポートになってしまいましたが、個人的にはそれほど裁判官万歳という考えではなく、「わいせつ概念」に関してはこのような判断にならざるを得ないのではないかと思うのみです。

 今回は、ゼミ後有志で飲みに行かれたようで、部活で参加できなかったのですが、ゼミ写真集を見ていて自分も参加したかったなぁと思いました。なんだかこの季節になってくると、飲み会に無性に行きたくなります。忘年会シーズンはお金と言う犠牲のもと、なんだかとても楽しくなります。とはいえまだゼミはあと二回あるので気を引き締めて頑張りたいと思います。
投稿者:おーうぇん

 報告者のたまさん、お疲れ様でした。今回は猥褻概念についての報告でした。報告者の猥褻理解度が高すぎてついていけていない場面が若干見受けられましたが(笑)、たまさんはいつもどおりはきはきと報告していて良かったと思います!

 内容についてですが、まず、裁判官ではなく裁判員に「猥褻」か否か判断させて、生の社会通念を反映させるべきだ、との主張について。この点は僕はサウスポー君と同じ意見で、裁判官が判断することにそれほど違和感を感じていません。「お堅い裁判官が」との意見が報告者から出ていましたが、やはりこれは若干先入観が入っているような気がします。具体的に過去の判例で裁判官の判断が社会通念とかけ離れているのではないかと思えるような猥褻の判断をくだしているものを提示してくれると納得できたかなと思います。

 次にスカイ君、メタボ君の書いている猥褻概念基準と予測可能性についてですが、少なくとも僕が言いたかったのは、仮に報告者の主張通り裁判員が猥褻を判断するとすれば、むしろ基準としてなにかしらの基準を設定する必要があるのではないかということです。実際裁判員に「これが社会通念に照らして猥褻か否か判断してください」と聞いてもどうかと思いますし・・・。もともとの猥褻基準が社会通念に頼っていて振れがあるのではとの指摘があったのですから、むしろ社会通念を反映する従来の基準に沿って判断したほうがひとまず枠はあるのですから、枠なしでするよりは振れも少ないという点でましなのでは、予測可能性もあるのではということです。メタボ君のリポートの行為規範云々の批判は僕の理解力が足りず良く分かっていないのですが、これで反論もしくは釈明になっているでしょうか(汗)。あとで聞いてみます!

 次回はスペシャ君の地方自治ですね。地方自治はまともに勉強するのが初めてといっていいくらいなので少し予習に手間取っていますが、頑張りたいと思います。
投稿者:たま 

 投稿が遅くなり申し訳ありません。今回は統治機構シリーズの流れを無視して人権論、しかも(?)猥褻概念を扱いましたが、皆さん、そして先生、受け入れてくださりありがとうございました!  あと3年生の方々へ、ゼミ中に挑発したと受け取られるような発言をしたことをこの場を借りてお詫びします。申し訳ありません・・。でも、あれは「ゼミの場でこういうテーマを扱ってごめんなさい」という意味であって、決して挑発しようとしたわけではありません! だから怖がらないでください。。(笑)それからわんこさん! 見たくない、聞きたくない自由を侵害してごめんなさい。だからどうかこれからも友達でいてください! 他の皆さんの中にもそのように感じてある方がいたとしたらお詫び申し上げます。。

 さて、内容についてですが、皆さん書いて下さっている通り報告者は、諸学説が試みている「猥褻」の定義づけは不可能であって、故にそれを「社会通念」に任せるといった古くからの裁判所の立場はむしろ正しい、しかしその社会通念を裁判所で判断するのは間違っている、という主張をしました。しかし正直なところ、その後の裁判員裁判については「何か一定の形にしなければ!」とぎりぎりまで思い悩んでいたところ、報告間近で考えついたいわゆる「思いつき」であったため、皆さんからの意見はもっともだと思います。この点様々な反論を考え、それに対する再反論を考え抜いていれば、もっと建設的な議論になったのにと反省しています。

 それから刑法175条の違憲性や、ポルノ全面解禁派なのかといった点についてですが、前者については「限定的に解釈したとしてもなお違憲の可能性がある」、後者については「そうかもしれない」といった曖昧な見解だったため、その通り曖昧な印象を与えてしまったと思います。 報告後に考えたことをまとめると、まず私はポルノ全面解禁派だと思います。それ故、報告中にも出した「見たくない人の見ない自由」を守るためには時・場所規制によるだけで良く、わざわざ内容規制の「低価値表現」として位置づける必要はないと考えます。しかし、その時・場所が守られなかった際は・・ということを考えると、また猥褻の定義自体の考察に舞い戻らざるを得ないという点で、結局矛盾するような、進んだのか進んでいないのか分からない結果になってしまいます。

 刑法175条については、ポルノ全面解禁という前提を基にすると、その頒布、販売自体を禁じているということから違憲であると考えます。この点はゼミ後にメタボ君からも指摘を受けましたが、たしかにそう考えないと私の主張は筋が通らない気がします。

 この報告を通し、猥褻の概念は一見単純にみえて、実は奥が深いことが良く分かりました。・・と小学生のようなまとめ方をしようとしていますが、本当にそう思います。青少年の問題についても、猥褻表現のみ(この点「暴力」表現についても同様の動きがあることは先生がゼミ中仰いましたが)がその科学的根拠のない消極的影響の部分を過大評価され規制されているというその背景には、日本を含む世界の大多数で古くから抱かれてきた歴史的共通認識が、「いやらしい」と思われる表現を排斥しようとさせていることが少なからずあるのだと思います。

 そういえばつい先日、過度な性描写の漫画やアニメの販売規制を強化する「青少年健全育成条例」の改正案が東京都で可決されたことに対し、表現活動の畏縮効果等を主張し出版倫理協議会が猛反発しているというニュースを見ました。この問題が私たちの生活のすぐ傍にあることを実感します。スカイ君のいうように、憲法学だけでなく、さまざまな方向からの議論が必要な問題であると感じました。

 次回は1回休講をはさんでの久々のゼミです。 私は「メキシコ=危険」というイメージを勝手に抱いていたので、先日先生が無事に帰国されたと聞いて安心しました。日焼けされたという先生からメキシコのお土産話を聞くこと、そしてポルノ(といわれる)品を税関で止められずに持ち帰ってこられたかの報告が楽しみです(笑)。そしてスペシャ君、頑張ってください!

 

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第21回(2010年12月17日・金)〜個人報告その10「地方自治」(担当:スペシャ)

投稿者:スペシャ 

 今回、「地方自治」について報告させていただいた、スペシャです。まず、報告が原稿の読み上げになってしまっていたこと、そして、何を主張したいのかが曖昧になっていた点についてお詫び申し上げます。

 先々週のたまさんのすばらしい話し振りをみて、自分もあんな風に報告したいとは思っていたのですが、いざ報告が始まると緊張と皆さんが地方自治なんかに興味がないんじゃないかという焦りで早口になってしまいました。やはり、原稿を見ないで、周りの人の興味を引くような話し方ができるまでにはまだまだ修行が必要なようです…。たまさんや先生の話し方をみて学んでいこうと思います。

 さて、今回の報告についてですが、どこまで報告内容に入れてしまっていいのかということに悩みました。地方自治に関しては、二層制や住民投票はぎりぎり憲法論の範囲内(?)ですが、関西広域連合や道州制のメリットデメリットを主張部分に持ってくるのはどうなんだろうということが心の中にあり、検討部分ではあまり整合性のない主張になってしまいました。 自分としては、行政の効率化、権限移譲という目的で道州制を導入するのであれば、関西広域連合の例のように自主的に協定を結びさえすれば十分達成できるのであり、わざわざ都道府県を廃止までして道州を設置する必要はないのではないか。そして、道州を設置するにしても国から一方的すぎではないかということを主張する予定でした。やはり、地方分権、そして真の地方自治というのは国からただ単に与えられるよりも、関西や九州のように自分たちから行動しなければ意味がないように思います。

 しかし、グーナー君がいっていたように、制度としていっぺんに権限移譲をする方が都道府県単位で権限移譲を主張するよりも、地方の側からも国の側からしても実施しやすいのではないかという反論にも一理あると思われますので、これから道州制がまだ実施されないとしても、関西や九州が自主的に国からの権限移譲を実現してくれるのではないかということに期待しつつ今後の動向を見守っていきたいです。

 最後に、報告後、いつもの弐の弐でもつ鍋や餃子などを先生にごちそうになりました。とてもおいしかったです、ありがとうございました。

 来週は、オープンゼミということもあり二年生が見に来てくれると思うので、南野ゼミの印象がよくなるようにがんばって議論したいと思います。
投稿者:グーナー

 スペシャさん、「地方自治」の報告お疲れ様でした。

 今回の報告は道州制についてでしたが、僕が分権型社会論ゼミに所属しており、 道州制についてもそのゼミで扱ったことがあったものの、今回の報告は憲法の観点から道州制を検討してあり、とても面白かったです。ありがとうございました。

 スペシャさんは、住民自治の観点から住民意思が軽視されることになるので道州制にはどちらかというと消極的な感じがしましたが、個人的には道州制には賛成です。道州制にすることで、都道府県合併や広域連合よりもより地域主権につながると思います。今日の極度の東京一極集中を早く直したいと個人的には思います。

 ただ、夏に国土交通省の官僚の方に「道州制になったら国土交通省はどうなるんですか?」と質問したところ、冗談まじりに「国土交通省はなくなっちゃうかもね。」と言われていましたが、国側ではあまり議論が盛んではないようなので、何十年先に実現するかはわかりませんが…。ここまでは、行政学のような観点で、憲法の観点から言えば、いわゆる連邦制は違憲の疑いが強いと思いますが、道州制はどうなんでしょうか? 二層制、補完性の原理等いろいろな角度から検討する必要があると思います。

 ゼミ後の飲み会では、おいしいごはんを格安でいただくことができてありがとうございました。U君をはじめ、「南野ゼミはいいよ〜!」と宣伝しておきます。

 来週はいよいよ自分の個人報告がやってきます。先生から耳にタコができるくらい「棒読みはあかんで!心配やねん!!」と言われているので、先生をギャフンと言わせるくらいに、最近有名な戦場カメラマン並みの語りかけるような口調で頑張ろうと思います。報告の内容でギャフンと言わせろと言われると自信はありませんが・・・。ただ、今年最後のゼミなので、自分なりに精いっぱい頑張ろうと思います。みなさん来週よろしくお願いします。
投稿者:カレー   #125

 今回は、地方自治の分野の中でも注目されている「道州制」についてのスペシャくんの報告でした。テーマが、 なかなか勉強する機会のない地方自治だったこともあり、報告準備が大変だったみたいですが、本当にお疲れ様でした!  地方自治は、道州制という新しい制度を創設しようという流れがあり、憲法論として考え直すにはもってこいのテーマ だと思いました。

 道州制の議論を見て思ったのは、「行政の効率化」という大義名分の下、結局は各都道府県の利益追求なのか、ということでした。「あそことはひっつきたくない」、「あそこは観光資源があるから是非一緒にやろう」という目先の経済効果を求めるばかりに、本来の目的である行政の効率化が達成されることがあるのか不安になるくらいでした。報告者は、そのような経済対策は道州制によらずとも、関西のような広域連合でやればよいという主張をしていましたが、全くその通りだと思います。そして、中央省庁への権力集中により、 地方に不都合が生じている部分についても、現在の国、都道府県、市町村の構造を維持したままでも可能な権限移譲については、出来る限りそのままやってしまうべきでしょう。

 ただ、それでも抜本的な改革なしでは権限移譲・予算の拡充が難しいのであれ ば、既存の都道府県の目先の利害ではなく、 将来作りだされる道州の中長期的な利害を優先させた上で、道州制によってしっかりとした経済基盤を確立し、権限委譲を行っていくべきだと思います。そこでは、「二層制の保障」や「補完性の原則」に十分留意しなければならないかもしれませんが、「地方自治の本旨」として今求められているものは何かを、憲法学的にもう一度考えることも必要かもしれませんね。

 来週、そして年明けのオープンゼミでは、たくさんの2、3年生に覗いていってもらいたいですね。充実したオープンゼミにするためにも、予習を頑張ってゼミに臨みたいと思います。

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第22回(2010年12月24日・金)〜個人報告その11「委任立法」(担当:グーナー)

投稿者:グーナー

 みなさん、今年最後のゼミお疲れさまでした。今回報告を担当させてもらったグーナーです。個人的にここ2週間はすべきことが多く、きちんと報告できるか不安でしたが、内容はともかく報告を終えてホッとしています。

 ゼミ見学の1回目ということでしがた、予想以上に人が多く、緊張してしまいました。見に来てくれた2年生がこのリポートを読んでくれるかもしれないので、2年生あてに二言あります。

 ・意外とレベル低いんじゃないのかなとがっかりした方へ
   
→ぼくは法曹志望でもないので、3年の中でさえも憲法の知識は少ないです。他の3年生は優秀な人も多いので、安心してください!

 ・やっぱりみんな勉強好きで、レベル高くて南野ゼミには入りづらいなあと思った方へ
   →大丈夫です!(笑) 僕レベルでも意外とやっていけてます!

 ぜひ今日だけでゼミの雰囲気とかを判断せず、年明けの見学にも足を運んでください。

 次に、内容に関してですが、僕は国会が形骸化している1つの原因として委任立法というテーマを選び、委任立法を統制するためにはどうすべきかということを検討しました。いろいろ勉強不足で質問にズバッと答えることはできませんでした。予期せぬ質問に答えられるようになることは今後の課題です。また、行政組織を白紙委任にするとやはりまずいのでしょうか? 僕はまずくないと思うのですが、ちょっとよくわかりませんでした(笑)
 あと、大浜先生は憲法41条が委任立法原則禁止を採用しており、73条6号がその例外規定という変わった?考えをしていましたが、確かにこう解釈できないこともなく、強引な解釈かという程度でしっかりと否定できませんでしたが、意外とそのあたりはつっこまれませんでした。いまから考えるとそう解釈できなくもない気がしてきました(笑)。そのへんはみなさんどう思われるのではないでしょうか?

 あと! 報告の最初に、「クリスマスとまったく関係ないテーマなんですが…」と言ったのはウケねらいではありません!! 普通に言ったつもりでしたが(泣)。まあどうでもいいですが(笑)。

 最後にあま党さん、たまさんお大事に! 年末までに治ってほしいですね。

 ではでは、みなさんよいお年を!!
投稿者:スカイ

 2010年を締めくくる今回は、グーナー君による委任立法に関する報告でした。
 ゼミが始まる前は、メタボ君と「何人ゼミ見学に来るだろうか?」という話をしていて、二人とも「イブだし、寒いし、二桁には乗らない」と予想していました。ところがどっこい、蓋を開けてみると、アップされている写真の通り、非常に多くの人がゼミ見学に来ていて、むしろ圧迫感を覚えるほどでした(笑)。グーナー君は、若干の動揺は見られたものの、笑いも挟みつつ、報告を成し遂げていたと思います。今回のゼミが見学者の目にどう映っていたのかはよく分かりませんが、年明けにもゼミはありますし、また、このHP上にある過去のレポートや写真等も参考にしながら、ゼミの雰囲気を感じ取ってもらいたいです。

 報告者は「国会の形骸化をどうにかしたい」という思いから、委任立法を統制しようという立場であったと思います。この内容に関して、二点、思うところがあります。
 一点目として、「国会の形骸化」というのは、本当にそうなのでしょうか。実質的なものも含め、「白紙委任」のようなものがどの程度あるのかはよく分かりませんが、委任立法とすることも国会の判断であり、その必要性は否定できず、その数が多かろうが、それをもって「41条が骨抜きになっている」とまでは言えないように思えます。国会は国会としての役割を変わらず果たしているのではないでしょうか。
 二点目は、統制の具体的な在り方についてです。これはゼミ中にも少し質問したことなのですが、未だによく分かっていません。いくつか統制の類型を挙げていたと思いますが、どうすることを「統制」と言うのでしょうか。形式的なものでなく、実質的なものまで含めた「白紙委任の禁止」原則の強化なのでしょうか。それとも、「これは行政に委任せず国会が決めるべきだ」ということを審査する、あるいは国会の専門性等を高めることで、委任立法の数を減らすことなのでしょうか。この点について、もう少し詳しく聞きたかったです。

 さて、このレポートを書いているのは12月28日の昼であり、2010年も残すところ僅かになりました! 僕は31日の午前中に高速バスで帰省する予定ですが、31日・1日の両日に寒波が来るらしく、無事に帰ることができるか少しだけ不安です。某バスセンターではなく、暖かな実家で、紅白でも観ながら新年を迎えられることを願っています(笑)。

 では、皆様、良いお年を!!!

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第23回(2011年1月7日・金)〜個人報告その12「制度的保障」(担当:メタボ)

投稿者:カレー

 あけましておめでとうございます!

 今回は、制度的保障論について、メタボさんの報告でした。新年早々、難解なテーマの報告、本当にお疲れ様でした。
 そして、新年一発目から相変わらずの喋りの下手さを露呈してしまい申し訳ありませんでした。2011年の目標は、

    「大きな声で、分かりやすい喋りをする」

 にします(>_<)低レベルな目標ですが、先生をはじめ、みなさん、ご指導の程よろしくお願いいたします!

 本題である制度的保障論については、予習の段階からよく分からないことだらけでした。つかみどころのない論点というか、抽象的で、具体的なイメージをつかむのにとても苦労しました。

 よくわからないことの一つが、ゼミ中にも質問した、「制度的保障論を採用すると基本権の保障が弱められる」という点でした。
 政教分離を制度的保障であると解した場合、厳格な政教分離が緩くなってしまうというところまでは納得できたのですが、さらに進んで基本権の保障が弱められるという部分がやっぱりよく分からなかったです。それは、僕の単純な頭の理解では、そして南野先生の今年度の憲法Uの講義を聞いた限りでは、「政教分離規定が信教の自由を間接的に保障する」という言い回しは、基本権である信教の自由という人権を「補強」するかのように聞こえてならなかったからです。

 ただ、報告を聞いて、信教の自由と政教分離を一体として一種の権利ととらえる立場からは、基本権の保障が弱まったように感じられるのかなぁ、と思いました。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、政教分離が緩やかなものとなった場合の終着駅として、基本権の保障の弱まりがあるのかもしれません。

 ということで、ぼんやりとですが疑問の一つは解決しましたが、まだまだ分からないところだらけの論点なので、時間のある時にゆっくりと考えなおしてみようと思います。

 最後に、新年会には参加できず申し訳ありません。飲み会へは、またの機会に参加したいと思います!
投稿者:メタボ

 新年最初のゼミお疲れさまでした。今回は報告者として、「制度的保障論」をテーマに報告を行いましたが、思っていた以上にテーマが難しく、特にオープンゼミを見に来てくれた2年生には「こいつ何を言ってるんだ?」と思われたかもしれませんので、このリポートを見てくれることを期待して、あの報告で言いたかったことを少し補足しておきたいと思います。

 まず、従来の通説は、報告でも述べたように「制度的保障」の概念をシュミットのそれを借りて説明していましたが、石川先生の批判により、それは誤解であるということが明らかになっています(詳しくは石川先生の本を読んでみてください)。しかし、近時の学説はそれを認識しているにも関わらず、基本書などでは(自分の読んだ限りでは)シュミットという言葉を省いただけで制度的保障論について説明しているものが多く、一見したところシュミット流制度的保障論(従来の通説)とあまり差がないように思えてしまう。以上のような問題関心から、制度的保障というテーマを扱い、日本の制度的保障論はあくまで日本オリジナルのものである、ということを主張するというのが報告の趣旨の一つにあります。
 そして、それだけでは「はい、そうですか。」で終わってしまうので、「客観的法規範」という制度的保障を用いない場合の政教分離規定等の解釈の仕方を提示しました。
 ですので、報告でも述べましたが、制度的保障論を語る際には従来の通説だけではなく、石川先生のシュミット理解を知っておかなければならないということがわかってもらえれば、と思います。

 さて、ゼミ後急遽新年会が行われましたが(白ひげさん、お疲れ)、3年生がよっぱらっていたような気がします。サウスポー君、次雑炊を作る機会があれば、今度は最後まで飽きずに作ってください(笑)。

 第8期南野ゼミも残すところ後3回になりました。始まったのがつい最近のような気がするのに、早いものです…。新年会でY崎さんもおっしゃっていましたが、充実したゼミになるようにあと3回頑張りましょう!
投稿者:スカイ   #130

 改めまして、あけましておめでとうございます!!! 2011年最初のゼミ風景レポートになります。残すところ、今年度のゼミもあと3回となり、卒業まで3ヶ月を切ってしまいましたが、気合を入れなおして色々と頑張っていきたいと思います!

 さて、今回はメタボくんによる、制度的保障論に関する報告でした。このテーマはほとんど勉強したことのないテーマであり、参考文献を読んでもいまいち理解できないことが多かったのですが、報告を通して、わずかではありますが、何が問題であり、どういう議論があるのかということが分かった気がします。報告者はシュミットの論ずるそれと混乱する「制度的保障」という呼び名は適切ではなく、「客観的法規範」あるいは「客観法的側面」と呼んではどうかという主張だったと思います。前半部に関しては賛成できますが、新たな呼び名として「客観的法規範」とするのはどうも違和感があり、また、問題の本質には、呼び名だけではなくその中身のことも含まれるのではないでしょうか。つまり、これからの議論に求められていることは、従来、「制度的保障=人権を間接的に保障する」規定と理解されてきたものを、単なる「国家の義務規定」とし、その名称を考えるということであり、そこで、新たな名称として「客観的法規範」なるものを持ち出すのは無用な混乱を招いてしまうような気がします。
 この点以外では、日本国憲法において、飛び地として残った特権階級を正当化する論理としてのシュミットの制度的保障論(制度体保障)の対象となるのが天皇制であるという主張(確かそのようなことを石川先生は述べていたと記憶しています)や、今回の議論とは別の議論が必要だとする私法上の制度的保障論に関しても、少し議論してみたかったです。

 ゼミ後は新年会でした! 店の場所が変わっていたり、トイレに行きづらかったりと大変な面もありましたが(笑)、お酒の種類が充実していておいしかったです!
 飲み会もあと何回開催されるか分かりませんが、一回一回を楽しんでいきたいです。

 話は変わりまして、私事ではありますが、1月9日に鹿児島の指宿で開催された「第30回いぶすき菜の花マラソン」に出場し、無事、フルマラソンを完走することができました! 目標タイムよりは早く走ることができましたが、フジテレビの某女子アナよりも1時間ぐらい遅いです(笑)。本当にきつかったですが、ツイッターで実況しながら、指宿の人々の優しさにも触れ、非常にいい思い出になりました! 次は、いつになるかは分かりませんが、青島・太平洋マラソンに出場してみたいです。
投稿者:おーうぇん

 報告者のメタボ君おつかれさまでした。
 今回は制度的保障についての報告でしたが、カレー君が書いているように予習段階からよく分からない点が多かった論点でした。特にメタボ君の報告テーマに関係する、制度的保障なる概念が何故必要なのかという点について(報告者は最終的には不要な概念としましたが)は、なかなか自分なりの考えができませんでした。
 今回のメタボ君の報告で気になったのも同様の点で、政教分離に関して制度的保障の検討がなされていましたが、参考文献で主に検討されていた憲法29条等についても同様の結論(制度的保障という概念は(有害)無用のものである)ということになるのでしょうか。・・・気になったものの、いかんせん参考文献の内容について十分に理解することができておらず、なかなか質問に至りませんでした。四年生のラスト一ヶ月になってもこの状態である自分に少しがっかりしますが、少しでも向上できるよう残り三回のゼミ頑張りたいです。

 今回は新年会ということでゼミ後飲み会でしたが、最初の豆腐とか料理がなかなか美味しかったです。企画してくれた白ヒゲさんおつかれさまでした! そして、サウスポー君、雑炊は最後まで飽きずに作ろう! メタボ君同感です。笑
 ではまた次回のゼミ頑張りましょう!

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第24回(2011年1月14日・金)〜個人報告その13「インターネットと名誉毀損」(担当:白ひげ)

投稿者:わんこ

 気付けば久々のリポートとなってしまいました。最近は読んでばかりでした、ごめんなさい!!

 さて、今回のゼミでは風邪をひいていて全然がんばれなかったので、その分リポートで挽回したいと思います。自分の中で、ちょっとでもいいから毎回欠かさず発言するのを目標にしていたので(結局毎回そうたいしたことは言えていないのですが。。。)、今回は全然がんばれなくて残念でした。

 今回のテーマはインターネットと名誉毀損ということで、他の分野と比較してなんとなく自分には遠い話だなぁと思うことがままある憲法学にしては珍しく、身近過ぎる話でした。なので、自分だったらどうかなぁという視点に立って考えることができ、その点が特に新鮮で面白かったです。

 予習をする前の段階では、ネットによる告発はたしかに表現の自由に含まれてはいるけれど、人の名誉を侵害する自由までは認められないしなぁ…いくら双方向性があるといっても、双方向関係が保障されているわけではないし、ネットは情報が広まりやすいから、やはり従来の表現形態と区別すべきではないのでは? などと考えていました。ネットでの告発について、まっさきにお店の口コミをイメージしてしまったので、このネットにおける表現の自由がどれほど重要か、まだそんなに感じていなかったんだと思います。

 また、今回の事案で刑法230条の「公共の利害に関する」事実である点を1審、2審が肯定している部分について、本当にそう言えるのかということに疑問を感じたので、そのような観点から本事案をちょっと考えていました。たしかに今回ピックアップされたラーメンフランチャイズの事件では、被害者である企業がフランチャイズ制度により全国展開しており、また日本○○神軍は一部ではカルトとして批判されていたようですが、そんなに被害報告があるような団体ではなさそうだし、公共の利害といえるほどのものかなぁと若干疑問に思ったからです。

 そこで、そもそもカルトがいまいちよくわかっていなかったので、カルト被害について訴えていて、「△という宗教団体は、○○株式会社という名を騙っている」などの情報を集めたいわゆる告発サイトをいくつか覗いて、また、どんどん憲法とは離れていきそうでしたがせっかくの機会なので、パスカル・ズィヴィ『マインド・コントロールからの脱出』(恒友出版)という、いわゆるカルトと呼ばれる宗教団体について、どうして人々が信者になってしまうのかの心理について書かれた本も軽く読んでみました。ここではカルト宗教について詳しくは書きませんが、以上のカルト宗教についての知識で、ネット上の告発がいかに重要かについてとても考えさせられました。私が見たサイトでも、今回の事案の最高裁の基準に照らしたら有罪になるのでは? というようなものがありましたが、そんな、一般市民による確実な根拠のないちょっとした表現やそのような表現の集まりが、カルトの問題においては、本人が当たり前だと思っていたことへの疑問を生じさせて、結果的に多くの人の財産や生命などを危機から救うことがあるようです。これはまさに、自律した個人の形成の為に自分で考えるための前提となるもので、その点他の表現媒体よりもネットが重要な役割を果たしているといえるので、やっぱりインターネットにおける表現の自由の中でもネット告発は重みのあるものだと認識できました。

 そして、一般市民が持っている情報は個々としてみればとてもわずかなものかもしれませんが、ネット上では、誰かのふとした書き込みをきっかけに重要な情報が集まっていき、最初は断片的でよくわからなかった内容の情報も、だんだんその正体が明らかになりということがあります。そこではその過程で名誉毀損が行われたとしても、相当の理由の存否に関して、「行為者が摘示した事実を真実と誤信したことについて、確実な資料、根拠」を「最初は」持たない者が表現を行ったとしても、その表現をきっかけとして新たな情報が集まってくることも考えられますし、だんだん確実な資料、根拠というべきものが揃って、重要な情報源になることも考えられます。ネット上の表現の自由というと、個人が簡単に表現行為を行うことができるという面が思い浮かびがちですが、ネット上の表現は多数の者がわずかな情報を持ち寄って集まって一つの表現をすることができるという面も重視すべきだと思います。

 インターネットだからこそ守らねばならない表現の自由もあるのではないかと思いました。

 ところでゼミの最後で先生がおっしゃっていましたが、いったいなぜこの事件は民事事件ではじまりながら刑事事件にまで発展したのでしょうか。その点紀藤弁護士が法セミに一つの答えを書いてくださっていますが、私なりにもう少し考えてみました。紀藤弁護士によると、被告人のHPのうちのわずか234字を検察が公訴事実としており、最高裁の平成22年3月15日判決を見ると、「『インチキFC甲粉砕!』、『貴方が『甲』で食事をすると,飲食代の4〜5%がカルト集団の収入になります。』、『おいおい,まともな企業のふりしてんじゃねえよ。(以下略)』」という部分で事実認定がされています。これらは名誉棄損の事実としてわかりやすかったのでしょうが、特に検察は、本来宗教団体に向けるべき批判が、あくまでも宗教団体とは別個の、企業という一法人が名誉毀損の対象とされたことを重要視したのではないでしょうか。つまり、本当の批判は宗教団体自体に向けられるべきであるのに、本件では企業がその対象となっているために2重に他者の名誉を害することになり名誉毀損の程度が大き過ぎると考えたのではないか、ラーメン屋としては純粋にラーメンを売っているだけなのであるから、放っておくべきではないか、ということです。これが、宗教団体に対して直接なされた行為であれば、民事事件にはなりえても、刑事事件にはならなかったのではないかとも思います。現実に、このようなサイトはいくらでもありますし。。。

 まだまだ考えることはたくさんありますが、今回のテーマに関してはまだまだこれからもたくさん問題が出てきそうなので、再会する度にいろいろな角度から問題分析できたらいいなと思います。
投稿者:ちゃあ

 まずは報告を担当された白ひげさん、お疲れ様でした。そして、皆さんお久しぶりです。本当に久しぶりのリポートとなってしまいましたが、前回のゼミで思ったことを書きたいと思います。

 今回の報告で問題となったのは、表現の自由と名誉の保護との調整を図ったとされる刑法230条の2について、その適用に際して従来の判例が用いてきた、いわゆる「相当の理由」論がインターネット上の名誉毀損を考える上でも、そのまま適用できるか否かという点でした。そして、本件事案においては、一審判決がこの「相当の理由」論を、いわゆる「対抗言論」の理論を根拠に真実調査義務の点において緩和しており、今回のゼミではこの判決を検討しました。

 報告者さんは、インターネット上の表現の特徴として、「信頼性」、「真実調査義務」、「反論可能性」に分けてそれぞれ検討されており、分かり易かったです。さすが白ひげさんです。その上で、被害者に対抗言論を課してもアンフェアでないときには、被告人の真実調査義務を緩和し、それ以外には従来の判断基準(「相当の理由」論)を用いるべきである、といった旨の主張をされていたと思います。

 僕も、報告者さんのこの主張に概ね賛成です。ただ、従来の「相当の理由」論を用いる範囲はできるだけ狭く解すべきだと思います。つまり、ゼミの最後の方でも述べた通り、インターネット上の表現に対する真実調査義務は、オフラインでの表現に対するそれよりも、緩くて然るべきであろうと思うのです。

 インターネット上の表現に対する真実調査義務は、本件第一審判決が提示した、「インターネット利用者に対して要求される水準を満たす調査」という基準で十分ではないでしょうか。報告者さんのおっしゃる通り、この基準について裁判所が意図していたことはよく分かりません。しかし、僕の勝手な解釈ですが、この基準が要求することが「インターネット上での十分な真実確認」であると捉えたとき、インタ−ネット上の真実調査義務についての基準はこれで十分だと思います。すなわち、例えば、表現者は一定数以上の他サイトで、表現の真実性を調査するだけで真実調査義務を満たす、と捉えることになります。

 インターネットを閲覧する際に、一般の人々はその情報を真実と信頼することが多いのではないでしょうか。少なくとも、報告者さんがおっしゃっていたように、「一片の事実を含むとの心象」は抱くと考えられます。すなわち、インターネット上の表現に対する信頼性は一般的に高い、少なくとも低いとは言えないと思います。 そのような、ネットにおいて表現の裏づけを行ったのであれば、真実と誤信するに相当の理由が存在すると考えてよいのではないでしょうか。第一審判決の基準を緩いと捉えると、インターネットにおいて、十分に調査を行った真実のみしか表現できないようになると思います。それでは、表現者に対する萎縮効果が過ぎ、表現の自由が十分に保障されているとは言えないように感じます。

 それでは、如何なる場合に反論可能性を認めてよいのかというと、それはよく分かりません。ゼミ中にも議論となりましたが、反論可能性が如何なる場合に認め得るかについては、判断が難しく、先生がおっしゃっていたように被害者の性質(個人か法人かなど)によって、判断基準を変えるなどの工夫が必要だと考えられます。 ただ、反論可能性の存在が、真実調査義務を緩和する要件であるとするならば、できるだけ広い範囲でその存在を認めるべきであると思います。

 他方で、名誉毀損を考えるに当たっては、閲覧者(表現の受け手)の存在も重要であると思います。すなわち、閲覧者がその事実を信じてこそ名誉が傷つけられたと感言えます。したがって、何かを表現する際には、その出典や調査の有無の明記を徹底させればよいのではないでしょうか。「調査はしていない」、「出典は不明」 などと書いてあれば、表現の信頼性は低下し、閲覧者もその心づもりで見ると考えられます。立法論のようになってしまいましたが、このような表示を名誉毀損の判断の際に参考にすることも、表現の自由と名誉の保護との均衡を図る上で有効であるのではないでしょうか。

 気づけば、今年度のゼミもあとわずかとなってしまいました。このメンバーで勉強できるのもあと少しなんだと思うとしんみりしてしまいますが、とにかく、残り少ないゼミの時間を大切に、楽しく頑張っていきたいと思います。

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第25回(2011年1月21日・金)〜個人報告その14「司法積極主義」(担当:あま党)

投稿者:グーナー

 あま党さん、報告お疲れ様でした。

 今回の報告の内容はざっくり言うと「日本の最高裁に求められる積極さ」だったと思いますが、僕がいままで聞いた報告の中で一番難しかったです。
 新年明けてからは、もう少しゼミで積極的に発言しようと密かに心に決めていたのですが、報告中ではとりあえず理解に追われていて、発言することができませんでした。内容に関してですが、アメリカにおける議論を日本にそのままあてはめることにちょっと違和感を感じました。確かにアメリカにおいて司法積極主義と司法消極主義の議論が発展しているので、アメリカの判例や学説を検討することは大事だとは思いますが、日本とアメリカでは政治体制等異なる点がいくつかあると思うので、すっきりあてはめられない気がしました。というかいまだに理解していないので、なに言ってんだお前と思われる方は、いつかやさしく教えてください。

 あと! 報告にはまったく関係ないですが、東京都の青少年育成条例で、マンガを規制することは表現の自由の問題に抵触するのでしょうか? 急に気になりました! 自分で考えてもよく分からないので、どなたかお暇なときにこれも教えてください!

 最後に、ゼミ後の飲み会では、珍しく3年生だけが集まりました。なかなかおもしろかったです。確かに学生は「先生の」学生ではなく「学校」の学生ですね! 先生、ごちそうさまでした。

 来週は最後のゼミになるので、きちんと予習していこうと思います(笑)
 
ぐりちゃ君楽しみにしています。
投稿者:白ひげ   #135

 御無沙汰しておりました。報告終了とともにネカフェ定住生活が終わり、ようやく自宅の布団で安眠できるようになった白ひげです。

 あま党くん、報告お疲れ様でした。 グーナーくん同様、私も今回の報告は一番難しかったなぁと思います。最初に1時間ほど旅行計画の話し合いに費やしたのでちょっと集中力がきれかかってたというのもあるかもですが…笑 今回の報告趣旨は、「司法に求められる『積極さ』・『消極さ』というのは、ルーズヴェルトの司法積極主義の定義(公選された者から構成される政治部門に対して、ある種の問題は民主主義過程を通しては解決されないだろうという判断を下して、州法または連邦法を違憲とする)を念頭に置くと、選挙権に関する事件については積極主義の姿勢、経済・社会政策に関する事件については消極主義であるべきですが、ただし、どちらともいえない判断しにくい場合もあるため個々の文脈をみて判断すべき」というような内容だったと思います。

 予習の段階で論文を読んだ時には、今回の議論は裁判所の政治部門に対する態度を積極・消極の観点からくくりました!みたいな感じで、単なる類型化のツールのようなものという印象を受けてしまって、この議論の重要性がよくわかりませんでした。しかし、実際にゼミの議論を経て今考えると、司法の「積極さ」・「消極さ」について議論することの意義がぼやーっと分かった気がします(とは言いつつも、私は自分に置き換えて考えないと理解できないタイプなので、統治機構はやっぱりよくわかりません涙)。そんなこんなで、私は今回の報告のメインテーマである司法の求められる積極さについて考える前の、前提部分をずっと考えていたので、皆さんの議論に未だ追いついていません涙

 次回のぐりちゃくんの報告(嗚呼、涙の最終回)では早い段階で議論に乗っかれるよう予習頑張ります!

 早いもので次回はもう最終回なんですね。。一つ上の先輩たちがいたのがつい最近のことのように思われるのですが…ちゃあくんの仰る通り、なんだかしんみりなりますね。でもいつも通り、笑いあり涙…はないですけど、そんな感じで楽しいゼミにしたいなぁと思います!

 ところで、ゼミ長がフルマラソンに出場し無事生還(?)したのに感化され、3月に平和台〜志賀島間のかち歩き大会というのに出場しようかな〜と思ってます。10名以上の団体参加で団体賞なるものが授与されるらしいので、一緒に参加してくれる人募集中です!  告知は以上です!笑

 次回も風邪・インフルエンザに気をつけて楽しいゼミにしましょう!

投稿者:おーうぇん

 報告者のあま党くんお疲れさまでした。

 今回は司法積極・消極主義についての報告でした。従来でいえば消極主義に分類される合憲限定解釈のほうが、積極主義に分類される法令違憲よりも政治判断への謙譲に欠ける場合があるという長谷部教授の主張や、アメリカにおける司法積極・消極主義論等を参考にしながら、結論としては一義的に司法の立場を積極・ 消極と位置付けることはできず、個別場面での積極消極について考えていくべきだというのが報告趣旨の一つだったと思います。

 司法積極・消極の定義は、今回の報告において様々なものが挙げられていました。主には憲法判断に入るか否か、違憲判断を下すか否か、司法哲学の場面、政治判断に立ち入るか否か等の場面についての積極・消極がでてきていたかと思います。それぞれの場面で積極的にあるべき、消極的にあるべきという主張があり ますが、僕自身としてはそのどちらの主張も一長一短だなとの印象です。結局は、司法が果たすべき役割、つまり憲法価値理念の維持・実現、民主的政治過程の維持ないし補強、民主主義ではこぼれ落ちてしまう少数者の保護に必要であるなら、 憲法判断、違憲判断、政治的判断への介入(?)いずれにおいても積極姿勢を辞すべきでないと思います。・・・くらいの主張しか思い浮かばないのですが、これではあまりにおおざっぱすぎるので、もっとミクロで検討するべきなんでしょ うね。やはりどの論点も難しいものです。

 今回の報告事前準備で長谷部先生の「司法積極主義と消極主義」『憲法の争点 [第三版]』を読んだのですが、むすびにあった「司法審査の守備範囲を定める実質的価値判断として何が相応しいか、日常的な政治過程によっては左右されるべきでない社会のより根底にあるべき価値はなにかを、正面から議論する必要がある」という部分がこの司法積極・消極主義のテーマについて考えるについては重要なのだろうと感じています。あま党くんの私見部分もこの長谷部先生の指摘に答えようとするものだった気がします。

 さて、ついに次回のぐりちゃくんの報告で最終回となりました。ついこのあいだ 第七期の最終回を迎えたような気がしますが・・・。やはりこの時期は時の流れの早さを実感します。

 嗚呼、涙の最終回!しっかり予習して、最後くらいは自分の主張が言えるように頑張りたいと思います!
投稿者:カレー

 今回は、司法消極主義と司法積極主義について、あま党さんの報告でした。あま党さん、お疲れ様でした!

 日本とアメリカの司法の歴史や現状、そして報告者の立場を分かりやすく報告して頂いたにもかかわらず、 発言できず、議論に参加できず、申し訳ありません。その分、報告後からこれまでに考えたことなどを書きたいと思います。

 まず、報告者のいう司法積極主義と司法消極主義は、「政治部門と異なる解釈を行うか否か」で区分され、 単に「違憲判決を出すか出さないか」の違いではないということでした。私は、 樋口先生の立場、すなわち、 憲法判断に入らないのが司法消極主義、憲法判断に入るが違憲判決を出さないのが合憲判断積極主義、 憲法判断に入り、違憲判決を出すのが違憲判断積極主義である、という分類をとるのが最も素直な理解だな、 と予習段階で感じていたので、「違憲判決を出すか出さないか」で司法消極・積極を区分しないという点に限れば、 報告者と同じ立場だったと思います。

 さらに進んで、報告者の私見の根幹部分である「事案ごとに積極・消極を使い分ける」というところについては、 実際にどうあるべきか、少し考えてみました。

 第一に、メタボさんやスカイさんがおっしゃっていた、二重の基準論は、そのまま妥当させるべきだと思います。 二重の基準論自体がさまざまな問題を孕んでいますが、多岐にわたりそうなので、それについては別の機会に考えることにします(汗)。

 第二に、第一と重なる部分ですが、議員定数不均衡訴訟で問題となる議員定数のように、立法機関の構成員の利害関係もあいまって、 立法による自制の効きにくい部分については、違憲の疑いがある場合、司法が積極的にそれを指摘してゆくべきだと思います。

 第三に、立法段階で法律が憲法に適合するよう制定されているという前提のもと、時の経過とともにある立法が憲法に抵触する状態に陥った場合 (例えば、非嫡出子の問題(民法900条4号但書)や、尊属殺重罰規定など)、司法がそれを違憲判決により指摘し、 立法に対してあるべき改正の方向性を示すという余地はあるのではないか、と考えています。

 第二、第三に共通しますが、違憲判決が事実上の立法となり、立法権の侵害となるのではないかという別の問題が生じるのかもしれませんが、 個別の事案ごとに考えるなら、立法が違憲状態を放置している不作為と、司法が違憲判決を出すことにより立法府を侵害する度合いを比較考量して考えればいいのかな、と思います。あるいは、今の最高裁の議員定数不均衡訴訟に対する態度のように、 「違憲状態判決」なるものを一定期間出すことにより立法に対して「最大の敬意」を払えば足りるのかな、とも思いました。 その意味で、個別意見における違憲の疑いの指摘などは、最高裁の「知恵」なのかもしれませんね!

 次回は早いものでゼミ最終回ですね(>_<)  まだまだ声量とわかりやすい喋りには自信はありませんが、実りある議論ができるように頑張りたいです。 そして、ぐりちゃ君が「スマートフォンを駆使して」と余計なことをメ―リスに書いて くれたおかげで(せいで?)、 店探しのハードルが若干上がって困っています(笑)。このメンバー全員で先生を囲んで食事ができるのはもしかすると最後かもしれないので、 セッティングもぬかりなくやりたいと思います(*^_^*)
投稿者:サウスポー 

 報告者のあま党さん報告お疲れ様でした。

 今回は司法積極主義と司法消極主義についてということでしたが、予習の段階からちょっと難しいなぁと思っていました。論者によって司法積極主義と司法消極主義の使い方に差があり、また具体的に現状について司法積極主義と司法消極主義を定義したとして何が変わってくるのかよく分からず、結局は主張する者の価値観の問題ではないかと考えたからです。

 報告の中で、色々な司法積極主義と司法消極主義の整理がなされていて、なぜそのような司法積極主義や司法消極主義について議論がなされているのか見えてきた気がします。しかし、自分としてはやはり司法積極主義と司法消極主義の議論の意義がすっきりしません。そこで、自分としては、あまりスマートな答えは出ないのですが、司法積極主義や司法消極主義は裁判所のあり方について、向いてほしい方向を示す又は現状の是正を示唆するためのツールとしての役割があり(むしろその役割があるにすぎず)、故にそれは一つにくくったからと言って何か効果が導き出されるものではなく、論者その人それぞれで裁判所のあるべき姿を探求していくためにつかっていけばそれで足るのではないかと思います。

 また、積極主義であるべきであるとか消極主義であるべきであるとかの議論がこれまで議論してきたことは、より個別の憲法判断回避の論点や違憲審査の論点でそれぞれ議論すればよいのではないかとさえ感じてました。もしかしたら、その議論の前提問題であり、やはり司法積極主義消極主義を議論するのは重要であるということなのかもしれませんが。正直、この論点についてまだあまり考えがまとまっておらず、また議論の根幹も良く分かっていないので筋違いで反論が多いかもしれませんが、このくらいで許してください・・・。また良く考えてみることにします。

 次は、とうとう最後のゼミ(嗚呼、涙の最終回)ですね。つい最近ゼミがはじまったばかりのような印象です。皆さんも言われているように一年早いですね。最終ゼミは予習もしっかりして頑張ろうと思います。そして、ひさびさにゼミ生みんなが集まると思われる飲み会とてもたのしみにしています!
投稿者:スカイ 

 どうも! 昨日の日韓戦は非常に面白かったですね♪ 試合後の本田選手のコメントも秀逸でした。次の試合は土曜の夜ですが、実はテストが3つもある名ばかりゼミ長は、最後の最後でFをもらわないように、テスト勉強も忘れず、盛り上がっていきたいと思います!

 さて、今回はあま党君による司法積極主義・消極主義に関する報告でした。今年度の初回の報告で「違憲判決の効力」に関して報告を行った身としては、「裁判所(あるいは司法)の役割とは何か」という問いに対する答えを保留したままであったので、そのテーマについて再考する機会を与えられた報告でした。結果から申しますと、結局、その答えは出ていません。

 報告者の主張は、司法が積極的であるべきか、消極的であるべきかということは場面によって異なるということでした(ここでの積極的・消極的の区別は、政治部門の判断に同調するか否か、ということでした)。確かに、一義的に決めかねるという点については分かる気もしますが、それならばなおさら、その場面ごとの立場を決定する基礎となる「裁判所の位置」、言い換えるとすれば、規範論としての司法の「あるべき論」は不可避なように思えます。

 個人的には、報告の中でも出てきた、「積極主義か消極主義かではなく、裁判所の判断がいかに正当化できるか」ということを議論することが重要であり(その際に役割論の影響 も出てきますが)、「司法積極主義や司法消極主義は裁判所のあり方について、向いてほしい方向又は現状の是正を示唆するツールとしての役割があり(むしろその役割があるにすぎず)、……論者その人それぞれで裁判所のあるべき姿を探求していくためにつかっていけばそれで足りる」というサウスポー君の意見には同調できます 。

 と言いつつ、裁判所の「あるべき論」は自分自身まだ答えが出ていないものであり、今後も向き合わなければならない課題だと改めて実感したところで、全然まとまっていない気がしますが、以上で報告に対するコメントは終えたいと思います(笑)。

 光陰矢のごとしとはよく言ったもので、早いもので次回が第8期南野ゼミ最後の、そして、自分にとっても人生最後のゼミとなります(嗚呼、涙の最終回)。最後にふさわしいゼミになるように、しっかりと予習して臨みたいと思います! 飲み会も楽しみにしてます!
投稿者:あま党

  みなさん、重苦しい空気の中、本当にお疲れ様でした。そして、すみません<m(__)m> 最近、事あるごとに「発つ鳥跡を濁す」と言われてきましたが、本当に濁 してしまいました。

 あのような無様な報告になった原因は多々考えられますが、@報告が流れるだろうと高を括り集中力を切らしてしまっていたこと、A論点の取捨選択を誤ったことの2点については甚く反省するところです。@については、次回のゼミでも旅行について報告の時間を頂く予定ですので、ぐりちゃ君には集中力を切らさずに臨んでほしいです(まぁぐりちゃ君なら集中力の問題はないと思いますが、「いつ まで旅行のことやっているんだ、早くしろよ」という目で僕を睨むことだけはやめて下さいね。ぐりちゃ君に睨まれると怖いです。笑)。

 以下、Aについて反省の弁を述べたいと思います。今回の報告準備にあたり、 論点が多岐にわたり、また各論者によって議論しているレベルも異なる「積極主義と消極主義」の問題に如何に収拾をつけるかについて頭を悩ませていました。 そして、「司法積極主義とは何か」「これから求められる司法の役割とは」とい う当初の問題意識に集中するために、「司法判断の正当化」という論点を報告から削ることにしました。しかし結局は、「司法積極主義」なる概念を定義づけることは断念し(あるいは、意味のないものだと判断した面もあります)、そして裁判所が如何なる場面において「積極的」であり、他方如何なる場面で「消極的」でなければならないのかということについても極端な例しか提示することができませんでした。

 提示した極端な例をもとに、議論の中で「グレーゾーン」について少しでも迫っていければと考えていましたが、報告者が集中力を切らしており、また具体的な議論の「種」をはっきりと示せていなかったことから、あのような報告になってしまいました。そして報告中に思ったのですが、削ってし まった「司法判断の正当化」の論点こそが、詰まる所一番重要な論点だった気がします。この論点こそが「グレーゾーン」の場面における司法審査のあり方を示し得る1つの手段であると、今更ながら思います。あまりに複雑な問題を前にして、自らの問題意識を単純化して追究することに拘りすぎたため、恥ずかしながら報告前には考えられていませんでした。

 という訳で、お配りした大沢論文も参考に、若干ではありますがこの点について補足します。まずファロンは「裁判所、特に連邦最高裁は、司法判断適合性、 実体的権利および利用可能な救済を含む諸法理を総合的に組み合わせたものの中で、自らが受容可能なものと考えるものを求めることによって、事案を判断する」として、権利が広範に過ぎる場合に当事者適格を制限したり、あるいは実務的に受容不可能な救済に対して実体的権利を狭く解釈するとの手法による対応を説いています。しかし、こういった後向きな正当化、つまり「介入しないこと」 を正当化するための議論がなされることは望ましくなく、逆方向の「権利救済のために介入すること」を正当化できるかどうか、できるならばどの程度の「介入」まで正当化され得るのかという方向でのみ裁判所の議論はなされるべきだと報告者は考えています。この立場に立つと、当事者適格など実体判断を行う前段階を制限して憲法判断を避けるようなことは極力避けられるべきで、実体的権利やその救済を最大限認める方向で憲法判断適合性とのバランスを検討する、その意味での「積極的」な態度を裁判所に求めることになります。もちろん、日本の違憲審査権は付随的審査権であり、第一義的には事案が解決できればそれで足りるとの意見もあると思いますが、違憲審査権が憲法上認められている意義が「憲法保障」や「権利保障」に見出されるならば、裁判所が違憲状態を看過して当事者適格を厳格に解することによって事案を解決するような手法は望ましくないと考えています。

 もう一度簡単に整理すると、裁判所は最大限の救済を図るべきで あり、その「最大限」がいかなる程度かを判断する過程で実体的権利の重要性と 救済の必要性、司法判断適合性(政治部門とのバランス)が総合的に考慮されることで、裁判所に求められる「介入」の程度、つまり政治部門とは異なった考えを示すのか、政治部門の考えに合憲のお墨付きを与えるのか、それとも憲法判断自体を避けるのかなどといったところが定まってくるものと考えています。そしてその時の考慮要素としては、ルーズヴェルトが挙げている@制度的能力、A歴史からの示唆、 B民主主義の欠陥、Cエラーの費用、D準則対基準(詳細は配布論文を参照してください)の5つが参考になるところだと思います。もちろんアメリカにおける議論の背景に「コモン・ロー」の伝統があることも確かであり、そのまま日本における議論に置き換えることの適否は別途検討が必要なところではありますが、ここまで語りだすととてつもない長さになりそうですので、ルーズヴェルトの示した5つの考慮要素が日本でも参考になり得ることを指摘するにとどめておきます。

  次回は、いよいよ「嗚呼、涙の最終回」ですね。この一年、昨年にもまして、 ゼミへの貢献度が低かった気がします。最後だけで挽回できるとは思いませんが、それでも「終わりよければ、すべてよし」です! ぐりちゃ君の報告テーマは僕自身すきなテーマですし、昨年は同テーマに関する報告のコメンテーターを務め、今年は国際法ゼミに参加しているため、非常に関わりの深いテーマでもあり ます。やるときはやる男と今まで22年間自負してきましたので(笑)、今週の報告はぐりちゃ君だけではなく、あま党にも期待してください!!

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第26回(2011年1月28日・金)嗚呼!涙の最終回!個人報告その15「憲法と条約」(担当:ぐりちゃ)

投稿者:グーナー

 第8期南野ゼミの最終報告はぐりちゃ君による「国際法の国内効力」でした。ぐりちゃ君、報告お疲れさまでした。

 まず、内容に関してですが、ぐりちゃ君は憲法条約等位理論を唱えていましたが、僕は憲法優位説が正しいのでは?と思いました。確かに、条文上はあたかも条約優位のような文言になっていますが、国家があってこその国家間の条約ですし、そもそも条約優位なら国会の承認なんか必要ないんじゃね?って思っちゃいます。憲法優位説でも、条約が違憲審査の対象となるかは分かれるとのことでしたが、そこまではわかりません(笑)今後じっくり考えようと思います。

 そして、今回は最後のゼミということで、ゼミ後は全員そろって飲み会にいきま した! この場をかりて、誤解を解きたいと思いますが、まず、私は今まで一度もあま党さんのことを汗臭いと思ったことはありません! あのプレゼントは「イケてる男の 」ってところがポイントだったんですが、まさか汗のことに着目されるとは夢にも思っていませんでした。あま党さんはいいにおいがすると思います!

 次に、僕は決して女性の先輩方をけなして色紙を書いていません! 今度から恥ずかしながら本音を書くときは(笑)ではなく(照)を書こうと思います。

 ほんとにあっと言う間にゼミがすぎてしまいました。南野ゼミを振り返ってみるといろんなことがありました。涙あり?笑いありの充実したゼミ生活を送ることができたのも、南野先生と先輩方のおかげです。残りすくない期間ですが、まだゼミ活動は残っているので、最後まで南野ゼミらしく、楽しく、活動していきたいと思います。南野先生をはじめ、先輩方、3年生、今後もよろしくお願いします!
投稿者:スペシャ

 嗚呼、涙の最終回はケーキ職人ぐりちゃくんによる憲法と条約についての報告でした。

 報告趣旨は、憲法優位説と条約優位説のどちらを採用するかは重要な問題ではなく、現実として問題となるのは条約が違憲審査の対象となるのかということなので、その判断は結局裁判官の裁量によって個別具体的に判断されるべきということだったように思います。自分としては、条約が違憲審査の対象とされるかどうかは個別具体的に判断されるということには賛成ですが、それとは別に、憲法は条約に優位するという立場をはっきりさせておいてもいいように思いました。理由は、憲法優位説を採用することで生じる不都合なことが思いつかなかったということと、条約に憲法改正の効力を持たせてしまうことには大きな違和感を覚えたからです。そして、憲法が条約に優位するということを前提とした上で、どのような内容の条約が審査の対象となるのかということですが、個人的には国内の人々にそれほど影響を与えるものではなく、国家そのものを拘束する内容の条約であれば審査の対象外としてもいいのではないかと考えています。例えば、安保条約などは国民に直接の影響を与える訳ではないので審査の対象外としても許されるのではないでしょうか。いろいろと条約についての知識が不足していて、筋違いなことを書いてしまいましたが、幸いにも来週に国際公法のテストがあるので、そのテスト勉強をした後でもう一度こういったことを考えてみたいと思います。

 さて、ゼミの後は、ゼミ生が全員そろってのコンパが開かれました。グーナー君と同じように、誤解をといておくと、スカイさんに渡したプレゼントはジュンク堂で悩みに悩んで選んだものであって、決して宮崎だからという安易な理由で選んだ訳ではありません。他の三年生みんなのセンスが良かっただけなので、スカイさん、お許しください。

 また、コンパの内容としては、やはりサウスポー君の感動的なスピーチが印象に残っていますが、メタボさんやおーうぇんさんの涙腺を崩壊させるにはまだ威力が足りなかったようです。追いコンのときには三年生みんなで感動的なスピーチを考えていくはずですので、ぜひ目薬の準備をよろしくお願いします。

 はやいもので、もうこの南野ゼミ八期のメンバーで過ごすのも残すところあとわずかになってしまいました。思っていた以上に寂しい気持ちでいっぱいです。色紙には無難なことを書いてしまいましたが、南野先生や四年生の先輩方にはとても文字だけでは伝えることができないくらいの感謝していて、一年間、楽しく過ごすことができたのもみなさんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。四年生の方の中には福岡を離れてしまう方もいて、なかなか会えなくなってしまいますが、南野ゼミの同窓会で会うことがあると思うので、今後もよろしくお願いします。また、南野先生をはじめ、三年生(特にカレー君)には来年度もご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします!
投稿者:スカイ

 どうも、学生最後のテストが終わり、春休みに突入したゼミ長です。試験はどれも大問1で時間を使いすぎて結局D狙いの答案しか作れませんでした…(泣)。今回のテスト勉強に限らず、今更になって、もっと勉強しておけばよかったなぁ、と感じています。

 さて、第8期南野ゼミの最後を飾ったのは、ぐりちゃ君による条約の国内効力に関する報告でした。報告者は、98条の解釈(1項の列挙事由に条約が含まれないこと、2項の国際協調主義)から、条約優位説でも憲法優位説でもない、憲法条約等位理論を採用する一方で、憲法優位説との違いが見つからないと報告していました。 根拠は違えど、自分も予習段階では、なんとなく「調整理論(=等位理論)で説明がすっきりする気がする」と考えていましたが、よくよく考えると、「両者が矛盾抵触する場合、国家の義務として両者の調整を行う義務が発生する」場合の調整の仕方がかなり問題になるように思えます。この調整を行う際の判断基準を何をもとに設定するのかが不明確であり、結局両者の矛盾抵触をいかに解決するのかは裁判所に任せることになってしまします。そういった意味では、憲法と条約の関係が実際に問題となるのは裁判所のレベルであり、違憲審査の可否はその優劣とは関係ないことから、結局は裁判所の判断次第でどうとでもなるという点で違いがないと言えるという主張には納得がいく部分もあるのですが、ゼミ中にも出てきたように、そのような裁判所のレベル以外の部分でやはり違いはあると思います。と言いつつ、現実問題として両者の関係性をどう捉え、どう扱っていくかに関しては自分としても答えは出ていません。以前、憲法制定権力の報告の際、EUにおける憲法と条約の関係を勉強して以降関心があった分野ではありますが、まだまだ分からないことが多いです。ありきたりの表現ではありますが、国際化・グローバル化が進展していくにつれて、ますます問題となっていくであろう分野だとは思いますので、今後とも考えていきたいです。

 ゼミ後は最終回コンパでした。ゼミ生全員+S本さんがそろう飲み会は久しぶりで、2次会まで大いに楽しめました。そして、南野先生&3年生諸君、色紙とプレゼントを準備していただき、どうもありがとうございました。これまで「見送る」側だったのが、「見送られる」側になるというのはいまだ慣れないもので、中々ヘンな気分でした。自分へのプレゼントは、例の本と仲間由紀恵の写真集とで迷っていたとのことでしたが、どちらにしろ、こんなにおいしい機会をありがとうございました! 何の打ち合わせもなしにこのプレゼントをチョイスしたスペシャ君、グッジョブです。あえて、苦言を言わせていただくとすれば、このプレゼントは最後にオチとして使うべきだったのではないでしょうか? まぁ、どうでもいいんですが(笑)。その後の2次会カラオケで多少テンションが高かった気がしますが、お酒と雰囲気のせいだということでどうかお許しください。

 さて、ゼミ本来の活動は終わってしまいましたが、ゼミ旅行や卒コン等も残っていますので、最後の挨拶はまだとっておくこととして、まだまだ皆で盛り上がっていきましょう!!!
投稿者:あま党

 ぐりちゃくん、報告お疲れ様でした。そして、皆さん1年間お疲れ様でした。ぐりちゃくんの冒頭の発言を聞き先週の光景がフラッシュバックして冷や汗をかきましたが(笑)、無事に、そして涙の中で(?)最終回を終えられてよかったですね。

 ぐりちゃくんの主張は、憲法優位か条約優位かというのはさして問題ではなく、現実として問題となるのは条約が違憲審査の対象となるのかどうかであるとの考えに基づく「憲法条約等位理論」というものでした。今回は短時間でのゼミであったため、この考え方に関してゼミ中に解消できなかった疑問が2つありましたのでここで整理してみたいと思います。就活で忙しいでしょうが、よろしければぐりちゃくんにも答えて頂けると嬉しいです。

 まず、報告の前半でまとめられていた「国際法と国内法の関係」の議論と「憲法と条約の関係」の議論の繋がりはどこにあるのでしょうか。ぐりちゃくんの報告ではこの点に触れられることはなかったのですが、時間がないこともありメタボくんと2人で話をしていましたが、分かりません。。。憲法と条約の関係をいかに解するかというのは各国それぞれが決めることであり、国際法と国内法の一般的な優劣関係とは直接的な関係はないと思いつつも、国際法の一般原則などとの関係で、各国が対外的にどのような責任を負うのかといった局面で関係もあると思ったりしています。結局のところ分かりません!! ぐりちゃくん、この疑問を解消して下さい(笑)。

 次に、国内法で適用される法の最終的な拠り所となる地位に、文言もその性格も全く異なり、解釈によって全然違う意味内容を有しうる憲法と条約を並べて置くことができるのかという点に個人的には疑問が残りました。つまり、どちらかが優位するのであれば、条約の文言・性格が異なるとしても上位法規に反しないように解釈され得ますが、2つを同列に並べるとなると何を「拠り所」にして意味内容の統一を図ることができるのでしょうか。ぐりちゃくんの考えによれば、問題となるのは具体的な裁判の場に限られ、そこで裁判官が判断すれば足りるということですので、国内に適用される法規の意味内容が必ずしも確定していなくてもいいといことになりそうですが、果たしてそうなのでしょうか。具体的な訴訟の場で憲法・条約の関係を個別に判断していては、実務レベルでは大きな混乱が生じるように思います。つまり、基準ひとつ決めるのにも最終的な拠り所が2つ存在することになり、裁判以外の場で大きな混乱が生じるのではないかと考えています。

 ゼミ後の飲み会では、久しぶりに全員がそろって楽しかったですね。楽しさのあまりあのような醜態をさらしてしまっていますが。。。(笑) グーナーくんチョイスのプレゼントは、大事に大事に使わせて頂いています。臭い体臭をとるために!!笑 ネックピローも、早速ですが実家に帰省する際に使わせてもらいました。グーナーくん、3年生のみなさんありがとう!!  3限の憲法の最終講義を受けながら、またゼミにも「これが最後の授業だなぁ〜」と大学4年間を振り返っていましたが、南野ゼミでの思い出は非常に濃く、そして大好きな思い出ばかりです。南野先生や7,8期生のみなさん、東京遠征・ディベート合宿やOB・OG会で出会ったみなさん、本当にありがとうございました。まだ残り2カ月ありますので感謝の言葉はとりあえずこれくらいにしておきますが、残り2カ月の間に忘れられない思い出をもっともっとつくれたらいいですね。
投稿者:メタボ 

 みなさん、最終回のゼミお疲れさまでした。嗚呼!涙の最終回と題して行われた最終回の報告は、ぐりちゃ君による「国際法の国内効力」についてでした。

 内容については、すでに皆さんが多く書かれていて自分もその辺りについて疑問を感じているので、多くは割愛しますが、最後のレポートとなりそうなので少しだけ書いておきたいと思います。まず、今回の条約の国内効力というテーマですが、多くの憲法学者は結論としては憲法優位で一致している一方で、国際法学者の多くは条約優位、又は等位理論を主張していて、憲法学と国際法学の対話が足りていない点に問題があるように感じました。憲法学を学んでいると憲法優位で何が悪いということになりそうな気がしますが、国際法学の立場からはどういう反論があり得るのか、そういう構図で議論しても、どこから違いが生じているのかが鮮明になり、理解の深まるテーマではないかと思います。本当に短いですが、報告についてはこれくらいにしておきます。

 話は変わって、今回のゼミとは関係ありませんが、夏のディベート合宿で出題されていた、外貌醜状に対する労災法の男女間格差について厚労省が格差の是正を行ったようです。京都地裁での違憲判決が確定していたので、どうなるかなと思っていたのですが、女性側に合わせる、つまり保障の程度が高い方に合わせるという方向で是正が行われたみたいです。平等原則については違憲とされても、優遇されていた側に合わせるのか、冷遇されている側に合わせるのかという難しい判断が残るということですが、今回は優遇されていた方(女性)に合わせるということになってよかったのかな、と思いました。

 ゼミの飲み会では、久しぶりに全員そろって飲むことができました。最終回ということで(?)みんなテンションが高く、笑いあり、涙ありのまさしく「嗚呼!涙の最終回」の飲み会でした。カレー君、お店探しお疲れさまでした。僕も色紙、プレゼントをもらい、もう卒業だなあと感慨深い思いで、おーうぇん君のように「くるくるくるくるジンと来」ていましたが、涙を流すところまではいきませんでした。卒業式後の飲み会では涙を流せたらいいのですが…誰か目薬の準備をお願いします!(笑)

 早いもので、第8期南野ゼミも終わりに近づいてしまいました。涙は流さなくても寂しい思いでいっぱいです。リポートの途中で関係のない外貌醜状の話を書きましたが、このようなことを調べるようになったのも南野ゼミで多くのことを学んだおかげです。南野先生をはじめ、お世話になったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいですが、まだゼミ旅行、追いコンと残っているので、感謝の言葉は最後にとっておきたいと思います。

 では、最後まで楽しんで行きましょう!
投稿者:白ひげ 

 とうとうこの日を迎えてしまいました。嗚呼、涙の最終回。まさか本当にタイトルどおりになるとは思ってもみなかったですが…笑

 まずは報告について。今回も掘れば掘るほどたくさん検討すべき論点が出てくる議論だったと思います。先生が最後の方に少し仰っていましたかもしれませんが、私はそもそも国際法は「法」であるのか、国内法と土俵を同じくして考えられるものなのか、そこが解決されなければ、浮いた議論になってしまうのかなあと思います。ただ、以前政治学原論の授業でこれに似た問題についてレポートを提出した際に、たくさんの反論付きで返って来て以降、若干トラウマになっているので問題提起・感想のみに留めたいと思います。涙

 また、最後のゼミということで、先生にゼミ生からはささやかではありますがマッサージクッションを献上しました! 先生、お気に召して頂けたでしょうか? あのクッションはカバーを付け替えることができるはずなので、ブルーに飽きたら次は先生カラーのグリーンにしてみてください!

 その後は、久しぶりに全員が揃った飲み会でした! S本さんと二次会からはY崎さんにも参加して頂けて、とても賑やかな会でした(^^)  3年生の皆さんからはとても素敵なプレゼントを頂けて本当に幸せです♪♪ 早速クッションとアイピロー使っています! ありがとうございました。あ、スペシャくんとグーナーくんのチョイスも傑作でしたね。宮崎の先輩も汗臭い先輩もさぞ喜んだことでしょう笑 たまさんちのお豆腐も実においしかったですね! 昨年度は今回の飲み会で4年生が一言挨拶をしてたので、こっそーり何を言うか考えていて若干緊張していたのですが笑、追いコンにお預けとなりました。その代わり、3年生から感動的なメッセージのオンパレード! 涙で化粧が落ちて私の本来の姿が露わになったらどうしようとヒヤヒヤしました。それぐらい、心に響くメッセージでした(^^)

 この2年間、実は何度かゼミを辞めようかと思ったことがありました。他のゼミよりも予習も、実際の議論についていくのも本当に大変だったし、右腕を負傷したこともあったし…笑 でも、3年生からのメッセージを聞いて堪えきれない程泣いてしまったときに、やっぱり南野ゼミに入って本当に良かった!!と、心底思いました。南野ゼミだからこそ、卒業をするのが本っ当に寂しくなるんだと改めて感じた次第です。と同時に、二期在籍していたのに何も貢献することなく、ゼミ生だけでなく先生にまで迷惑をかけてばかりの、不甲斐ない学生のままでいたことにとても後悔の念を抱いています。

 とはいえもうゼミは最終回を迎えてしまったので、この後悔は4月以降、社会人として働くにあたってのバネにしたいと思います! 頑張って働くので、皆さんトヨタ車買ってください!笑 あとは待ちに待ったゼミ旅行と追いコンがありますので、最後まで南野ゼミらしい楽しいゼミになるといいですね。まだ試験がある方もいらっしゃいますが、体調に気をつけて頑張りましょう!
投稿者:うめりこ

 みなさん一年間お疲れ様でした。そして第8期南野ゼミの最終回を飾ったぐりちゃさん、報告お疲れ様でした。

  今回の報告は、条約の国内効力に関するもので、報告者は憲法98条の文言を重視して「憲法条約等位理論」を採用すべきであると主張していました。これに関して、私はそもそも条約と憲法は、両者のどちらが優位かということを簡単に比べられるものなのかな、という疑問を持ちました。性格の全く異なる両者を比較するためには、白ひげさんのリポートにも書かれていましたが、そもそも国際法は「法」といえるのか等、前提として議論すべき点が多々あるように感じました。

 ゼミ後の飲み会では、久しぶりにゼミ生全員が顔を揃え、さらにS本さんも加わっておおいに盛り上がりました。幹事のカレーさん、お店の手配等ごくろう様でした。料理がとてもおいしくてご飯好きの私は大満足でした♪ 最終回ということもあってか、みんないつも以上にテンションが高かったですね。本当に楽しかったです。でも楽しく盛り上がる一方で、こうしてみんなと一緒にいられるのも後少しなんだなあと思うと寂しくて、ちょっと複雑な気持ちでした。そんな中での3年生の言葉(特にサウスポーさん!!)は・・・ききました。。。涙 3年生のみなさん、本当にありがとうございました! いただいたマグカップとチョコフォンデュセットは、大分にも持っていって大事に使わせていただきます♪♪

 二次会は、今期最終回にして初のカラオケで、そこではちゃあさんをはじめ、みんなの意外な一面が見れてとても楽しかったです(笑)

 「嗚呼、涙の最終回」も終わり、南野ゼミとして活動することもあと残りわずかとなってしまいました。この一年は本当にあっという間でしたが、私にとっては大学4年間で最も充実した一年だったと感じています。一年前は南野ゼミに入ることを正直躊躇していたのですが、今は思い切って飛び込んでみてよかったと心から思っています。南野先生、ゼミ生のみなさん、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします!! 

 ゼミは最終回を迎えてしまいましたが、ゼミ旅行や追いコン等まだまだイベントは残っているので、最後まで楽しく盛り上がっていきましょうね♪
投稿者:サウスポー

 今回のゼミは「嗚呼!涙の最終回」ということで、ぐりちゃ君の報告で「条約の国内法的効力」についてでした。そもそも二元論と一元論の区別の実益がよくわからないのが個人的な意見です。穏当な二元論などがあるように、両者は接近傾向にあるのなら、「条約」に関して最も議論になるのは、ぐりちゃくんも検討で扱った「条約の国内法的効力」に関してであり、「条約」が国内法として機能し得ることを承認した上で、「条約と憲法」の抵触が生じた時にどう処理するかが大切になってくるのではと思います。そこで憲法優位説と条約優位説と等位理論が挙げられていました。特に等位理論に関しては未だによくつかめていないのですが、一概に憲法優位や条約優位というよりは個人的には衝突したときに調整するという方向性が良いのではないかとなんとなく思っています。ただ、等位理論がよくわかっていないので、ゼミ中にでも等位理論に関してもっと質問していればよかったなぁと後悔しています。第九期ゼミでは、この反省を生かしていきたいと思います。

 ゼミ後は、飲み会でした。久しぶりにゼミ生みんなが集まっての飲み会だったのでとてもとてもうれしかったです。この一年ほんとに楽しくゼミ生活を過ごさせてもらいました。ゼミの雰囲気を良くしてくれ、報告で助けてくれ、一緒に飲んでくれ、進路などの悩みも聞いてくれる先輩を始め同級生がいて、先生にもいろいろ相談にも乗っていただき、部活がうまくいかず気分が落ち込んでいるときにはサロンへ元気をもらいに行く、というように自分の三年生としての一年の中心的な要素が南野ゼミの中に含まれていました。本当にいいゼミ生、先生に恵まれたと思います。僕は来年度も南野ゼミに残るので今年度を最高のお手本として来年度もゼミを盛り上げていきたいと思います。

 そしてまだゼミ旅行や追いコンなどあるので第八期南野ゼミとして全力で盛り上がっていきたいと思います!!!
投稿者:たま 

 「嗚呼!涙の最終回」、報告者のぐりちゃ君、お疲れさまでした。 議論に参加することはできませんでしたが、一応1年間国際法ゼミにも属して勉強していたので、皆さんのリポートを読ませてもらいながら、ぐりちゃ君の報告を勝手に想像して(ぐりちゃ君ごめんなさい)書かせていただきます。

 報告者は国際法の国内的効力を論じるにあたり、憲法優位か条約優位かは問題ではないとした上で「憲法条約等位理論」を主張されたようですが、報告者の主張を直接もっと聞きたかったなと思いました。 国際法と国内法の関係について、あくまで国際法的側面からいえば、「国際法は国内法に優位する」が「国際法違反の国内法は無効にはならない」というのが共通の理解であり、その上で各国が国際法に国内的効力を認めるか、認めるのであれば国際法と国内法どちらが優位するとされるか、それは国内管轄事項とされていることと思います。 古く、国際法と国内法は別個のもので全く抵触の場面がないとされた二元論と異なって、近年論じられるようになった等位理論(=調整理論)とは、国際法と国内法の両者を別個のものとして捉えるも、両者の抵触の場面も認め、国際法をその調整の法としたものがそれだと思います。そこで両者に抵触のない場合を想定すればなるほど憲法優位も条約優位もさほど問題ではないように思えますが、しかし抵触のある場合を考えれば、やはり国家によって憲法を優位させるか条約を優位させるかという議論は必要になってくるように感じました。

 しかし、あま党君が書いている「国内法で適用される法の最終的な拠り所となる地位に、文言もその性格も全く異なり、解釈によって全然違う意味内容を有しうる憲法と条約を並べて置くことができるのか」という点をみると、山本草二の唱えた調整理論とぐりちゃ君のいう理論が意を異にしているような気もしてくるので、なんともいえません。 ただ、イギリスなどと違い、日本は条約の自動的受容方式をとり、法としての形式を国内法に置き変えることなく「条約第何条」というようにそのままの形で条約が国内的効力をもつため、条約が違憲審査の対象となるか否かこそが問題で、そこから違憲性を認められて憲法優位ととられるか、その逆かどうかは問題ではないという(そうですか?)ぐりちゃ君の主張も何となく分かる気がします。しかし、とくに日本では条約を締結する際、国内の法律を徹底的に調査し、条約に矛盾する法律があればそれを改正した上で批准している、すなわち国家機関による条約の解釈適用を通じて抵触の調整がはかられているという現状に鑑み、そこにわざわざ憲法と条約とを並べて持ってきて裁判所が判断する必要はないように思います。国内的効力をもっても具体的場面で適用可能かは別問題であるため、その点をもっと詳しく考察されると興味深かったのかなとも思ったり。あと、憲法と条約が等位(または条約優位)とされるオランダやオーストラリアの例も示されると分かりやすいのかなと思ったり、勝手に考えを巡らせています。。

 国際法には国内法のように最後の拠り所としての法典はなく、中央集権的機関の存しない分権的なものとして独自の立法、適用、解釈があり、国内法のシステムでは到底説明できません(と学びました)。よって「国際法は法か」という問い、すなわち「国内法と同等にみなすことができるか」については「国家間の調整の法」としての国際法にとっては無理な問題設定であり、だからこそ国内的効力を論じるにあたっては難しい問題なんだと思います。 ただいかんせん私は実際の報告の場にいなかったので、的外れなことを言っていたらごめんなさい。

 さて、飲み会では久々に全員で飲むことができて、とても楽しかったです。カレー君、ぐりちゃ君、お疲れ様でした。 マジシャン君からのプレゼントも大事に使わせていただきます! そして個人的には南野先生を含む皆さんからの色紙がとても嬉しかったです。先生からのメッセージにも「ワイセツ」という文字が入っていて、「あぁ、将来子どもには見せられない」と思いつつ、卒業しても大事に飾っておこうと思います!

 そして感動的なサウスポー君のスピーチに涙する白ひげさんとわんこさんの間に座りながら、2年間、基礎ゼミ含めるとそれ以上の皆さんの付き合いの長さと絆の強さをひしと感じるとともに、ちょっぴりうらやましさも感じていました。もっと早く南野ゼミに出会えていれば、私の学生生活は間違いなくその分充実したものになっただろうと思います! そのくらい素敵なゼミでした。そして何より、最後の1年だけでも快く受け入れてくださった南野先生をはじめゼミの皆さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました! 卒業してからも九州にいるので、今後もよろしくお願いします^^ そして学生生活残り2カ月、ゼミ旅行や追いコンなど、みんなでもっと素敵な思い出をたくさん作りたいです!ね!!!
投稿者:おーうぇん 

 最終回ゼミ終了翌日から風邪をひいて3日間も寝込んでいましたが、ようやく完全復活しつつありますおーうぇんです。大学4年間の授業が全部終わってちょっと気が抜けてしまったようです。

 報告者のぐりちゃくんお疲れ様でした。今回は憲法と条約の優位性についての報告でしたが、報告者はなかなか私見づくりに苦労したようでしたね。僕も参考文献を読む中で理解が及ばない部分が多々あり、自分自身の考えというものを(最終回だというのに)あまりつくれずにゼミにのぞんでしまいました。

 未だに分からないのですが、二元論を採用した場合(二元論の現代版と言われる調整理論も含め)条約の違憲審査は理論上可能なのでしょうか。メタボくん曰く可能らしいのですが、僕にはよくわかりません。いつかメタボ君にはケルゼンについて教えを請いたいと思います。あと、議論とは関係ないですが、今回たまさんのリポートがとても勉強になりました。議論にいなかったにも関わらずこれだけ参考になるリポートを書いているたまさんさすがです。なんだか僕も毎回のリポートでもっと参考になるようなことを書ければよかったのですが、これももう後の祭りですね。まぁ去年よりはリポートをいっぱい書いたということでお許しください!!

 さて、コンパのお店探しに苦労してくれた幹事のカレーくんお疲れさまでした。コンパでは美味しい料理とお酒を頂き、たまさんの美味しいお豆腐を頂き(とうふ工房さが良、今度行きます!)、そして3年生から素晴らしいプレゼントと色紙を頂きと本当に楽しい時間を過ごすことができました。さすがにまだ涙線崩壊するにはいたりませんでしたが、3年生1人ひとりからの言葉にはジンときてました! 本当に!!笑

 家に帰ってから色紙を見ると、「あー、ゼミが終わったんだなー」とちょっと感傷に浸っています。最後のゼミリポート何を書くか迷いますが、、、やはり2年間振り返ってみると、やっておけばよかったことばかり浮かびます。もっと予習毎回しっかりやればよかった、報告もっと早くから準備すればよかったなどなどなど・・・まぁ言ってもしょうがないですね。でも、一緒に勉強し、遊んでくれるよき友達が沢山でき、よき先生にめぐり合え、本当にゼミでは濃い時間を過ごすことが出来ました。なんだかんだ言いながら、僕にとってはゼミは南野ゼミしか考えられなかったし(視野が狭いせいでもあるのですが・・・苦笑)、実際2年間このゼミに所属して本当に良かったと思います。

 過去の先輩方のリポートをみると、最終回のリポートで後輩に向けて言葉を書いているのが印象的だったので、僕も何か書こうと思います。スカイくんみたいに議論を引っ張れるわけでもなく、メタボくんみたいに勉強ができるわけでもなく、あま党くんみたいにゼミ内外で大活躍しているわけでもなく、白ひげさんみたいにものすごく話し方が上手なわけでもなくと、2年間南野ゼミにいる4年生のなかでは頼りないことこの上ない自分だったので(これは本当に8期ゼミ開始当初から僕の大きな悩みでした)、2回のグループ報告でもディベート合宿でも、僕の班になった3年生(+うめりこさん・たまさん)にがっかりされてはいないかと、実はいつもひやひやしながら必死で事前勉強頑張っていました。しっかり4年生を演じられたかは分かりませんが、僕の班になって良かったと思ってもらえたことが一つでもあれば幸いです。なかったらもう本当にごめんなさい!(涙)

 何も意味あることを書けていませんが、本当に優秀で素晴らしい後輩に恵まれて、楽しい8期ゼミを過ごせたこと感謝しています! ひとつアドバイスをするとしたら、徹夜はやめましょう!ですかね。あと一年間大学生活頑張ってください。ぼくはもう大学生活はおなかいっぱいです!!  みなさん書いている通り、まだまだゼミ旅行、追いコンとありますので、感傷気分はこれくらいにして、残りは卒業式までとっておこうと思います。 今週末のゼミ旅行楽しみましょう!!
投稿者:わんこ

 とうとうゼミの1年間が終わってしまいましたね。あの時は悲しすぎて号泣していましたが、週が変わるとまたいつもとかわらずみんなサロンにいてふざけあったり、憲法の話をしていたりと、今は本当にゼミが終わったという実感がありません。また卒業式あたりに涙が枯れるほど泣きそうな予感がしますが、とりあえずは目前のゼミ旅行をおもいっきり楽しみたいと思います。

 さて最終報告としてゼミの大トリを飾ったのはぐりちゃくんでした。報告後の議論では、憲法を優位であると捉えた場合と、反対に条約を優位であると捉えた場合それぞれのメリット・デメリットや、憲法の条文解釈から考えるアプローチをしたように記憶しています。これまでなんとなく条約よりも憲法のことのほうを知っていたので憲法優位説的に考えがちでしたが、これだけグローバル化が進んだ今の世界の現状を見てみると、これからはもっと条約の果たす役割が大きくなっていきそうなので、条約優位説についても再考すべきであると思いました。条約と言われてもなんとなく自分から遠い存在であるように思えてしまうのですが、年々、というか日々いろいろな意味で世界が単なる個々の国の集合体という訳ではなくなってきているので、もっと真剣に条約の意義から考えなおしてみようと思います。条約についてもっと深く知れば、また異なる観点から条約と憲法の優位性についても考えられると思います。要は、今回はこのテーマを考えるにあたりただ論理的にどう捉えるが良いのかを考えていただけだったので、もっと根本的な部分の予習をすべきだったのに足りていなかったということです。

 結局最終回に至るまで反省点が無くなりませんでしたが、一年間のゼミを通して、去年の春よりはちょっとだけでも成長できたような気がしています。 ここで最終回ということでいろいろと書こうと思いましたが、やっぱり、今先生や4年生の皆さんへ感謝の気持ちを述べすぎるのも、まだゼミ旅行や色々を残した状態では恥ずかしい部分がありますので、この点はもっと本当の本当に最後の段階にとっておきたいと思います。

 とりあえずは、明日からゼミ旅行なので(私がいかにリポートを書くのが遅かったかがばれてしまいますね)みなさん楽しみましょう! ちょっと移動などしんどいところもあるかもしれませんが、南野先生も採点などのお仕事があってお忙しい中参加してくださるので、3日間大いに長崎で遊びましょう!
投稿者:カレー

 最終回は、条約の国内効力について、ぐりちゃくんの報告でした。
 国際公法を共に受講していたので、今回の論点についてはある程度予備知識があったのですが、最終回も発言できず、申し訳なく思います。
 報告については皆さんが詳細に書かれているためここでは書きませんが、自分の考えたことだけ書こうと思います。

 議論の中心は、「条約が憲法に適合しない場合」でしたが、僕は条約が裁判規範となる場合に興味が湧き、「ある行為や法令が、違憲ではないが条約に反する場合」の解決方法について、頭の中でずっと考えていました。
 すなわち、裁判所は、違憲審査権ならぬ条約違反審査権のようなものを行使できるのか、という疑問です。
 この疑問を解決するためには、どちらを優位させるかというよりは、憲法と条約を同じ裁判規範として等位に置く必要があるのかなと勝手に結論づけたのですが、報告者の視点とは若干違いますが、この点について議論できればよかったと今更ながら悔やんでいます。

 ゼミ後は、打ち上げコンパが開催されました。店探しには少し苦労しましたが、その苦労も吹っ飛ぶくらいすばらしい飲み会だったと思います。
 「どこに行くか」ではなく「誰と行くか」が重要であることと、すばらしい先生とゼミ生に恵まれて僕は幸せ者だということを再確認した飲み会でし た。
 僕はと言えば、コンパ会場を探す傍らで練りに練ったネタだったにもかかわらず、今年一番のスベりを喰らってしまいました。祐ちゃん本当にすみませ ん(泣)。
 こちらは、「何を言うか」ではなく「誰が言うか」が大変重要なんだということと、僕の課題はやっぱりトークだなということを痛感しました。

 あの場で感謝の言葉を言えなかった南野先生、うめりこさん、白ひげさん、スカイさん、たまさん、メタボさんにも、本当に感謝しています。
 そして僕はやっぱり「持っています」! 喋りのセンスと笑いを取る能力はあいにく持ち合わせていないので、これから育てていくことにします(笑)

 文字通りの「嗚呼、涙の最終回」で南野ゼミの時間割上の活動はひとまず終了ですが、皆さんが書かれている通り、ゼミ旅行や追いコンなど、まだまだ第8期南野ゼミの活動は残されています。そして、今回突然お越しいただき、写真撮影や近況報告をしてくださったA先輩が体現してくださったように、これからもこの南野ゼミのつながりは続いていくと
信じています!

 ゼミ旅行直前、ゼミ最終回からは実に2週間も経ってしまってからの投稿となってしまったことをお詫びいたします。
 わんこさんも書いていますが、明日からのゼミ旅行は、ぐりちゃくんが参加できなくなったのが非常に残念ですが、楽しみましょう!
 スぺシャくんのゼミ終盤の怒涛の歩み寄りには正直びっくりしています(笑)が、長崎・佐世保・平戸をみんなで満喫しましょう!

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