九州大学法学部 2013年度

第11期南野ゼミ「憲法学の世界」

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

更新:2014年2月14日

 


 

第1回~自己紹介・活動計画決定・総決起コンパ 第2回~部分違憲 第3回~非嫡出子の法定相続分
第4回~政教分離 第5回~選挙権 第6回~公務員の政治的行為 第7回~財産権
第8回~改憲論 第9回~団体の政治献金 第10回~表現の自由 第11回~国民投票
第12回~制度後退禁止原則 東京研修旅行+北志賀高原4大学合同ディベート合宿 第13回~南野生誕祭
第14回~三段階審査 第15回~外国人の人権 第16回~思想・良心の自由 第17回~行政権の概念
第18回~人権と憲法上の権利 第19回~知る権利と特定秘密保護法案 + 第8回OB・OG会 第20回~取材の自由
第21回~条例制定権 第22回~民意 第23回~内閣総理大臣の職務権限 第24回~宝塚パチンコ条例事件
第25回~二重の基準論・規制目的二分論 最終回~学説の意義  

 

 

 

 

第1回(2013年4月12日・金)~自己紹介、活動計画決定、諸幹事決定等+顔合わせ決起コンパ@夢坊+有志二次会@209

投稿者:ダンボ―   #001

 みなさん、初回ゼミ&コンパお疲れ様でした! 非常に個性溢れる4年生と、それに戸惑いつつも馴染んでいく3年生といった構図ではなかったでしょうか?(笑)

 報告の順番やゼミ長決定に関しましては、周りが息を飲む程の先輩方の熱い心理戦! 互いの性格に言及しつつの華麗なる押し付け合い! 「これが南野ゼミか…」と1人でニヤニヤしていた次第であります(笑)

 コンパでは先輩、同輩共に多くの方と話すことでき、加えてみなさんのお名前も覚えたこと(多分)で、個人的には上々の滑り出しではないかと思っております!

 次回から本格的に報告も始まりますね! しっかりと予習して、充実したゼミになるように努力して参る所存です! それでは、これから一年間よろしくお願いします!!
投稿者:とら

 今日は南野先生のためになる挨拶とゼミ生の自己紹介でした。 先生の挨拶は、主体的にゼミに取り組んでいこうという気持ちになり、モチベーションが高まりました。また、自己紹介では皆さんの趣味や将来、贔屓のプロ野球チームなどか知れたので、今後の話のタネになるのではないかと思います。

 そしてその後は初回コンパでした。席替えの効果もあり、たくさんの人と喋ることができ、とても楽しい時間でした。惜しむらくは、飲み過ぎのせいで二次会の後半の記憶がないことです。なぜ飲み会から帰ってきたら、着てたTシャツが逆になってたんだろう…

 とにかく、これから一年間精一杯頑張ろうと思います。皆さん、よろしくお願いします!
投稿者:シーマ

 今回はゼミの初回ということで、自己紹介をしました。皆さん話を聞きつつ写真を撮りながら進んでいきました。ここでは、いじられキャラなど、それぞれの特徴が分かったりと、とても盛り上がったと思います。

 その後、初回コンパを行いました。しかし、今期のゼミ生は女子が少なく、ほぼ男子ということで、どうなるか不安でしたが、楽しくおしゃべり出来たと思います。

 次回以降は、本格的にゼミが始まるので、しっかりと充実したものになればいいと思います。また、楽しくするということも忘れないようにしたいです。これから1年間よろしくお願いします。
投稿者:さやぞう

 みなさん、初回ゼミお疲れ様でした。今期は女子が2人ということで、皆様にも貴重な女子として大切に扱われるのかと淡い期待を抱いておりましたが、初回からその期待は夢に終わりました。もっと女子を大切に扱いましょう!!

 さて、初回のゼミは南野先生の貴重なお話と自己紹介、報告順決めでした。いざ皆さんと顔を合わせると、去年からのメンバーはたったの5人で、見知らぬメンバーばかりだったので、多少不安がありました。しかし、自己紹介やコンパ等で話を聞く限り、個性豊かで面白そうな人ばかりだったので安心しました。今期も楽しく、充実したゼミにしましょう!

 次回からいよいよ第一回報告ですね。初回から配布文献が5部という大変な予習になりますが、がんばっていきましょう。
投稿者:パッタイ   #005

 初回ゼミお疲れ様でした。冒頭の先生のお話の中にあった、「しっかりと予習してきていれば、必ず『言いたいこと』が出てくるはず」といったフレーズが印象に残っています。質問、異論、付け加えなど「言いたいこと」の種類は様々と思いますが、本当にその通りだと感じました。「言いたいこと」が浮かんでくるような予習をすること、それをなんとかして発言としてまとめること、特に後者は難しいことだと思いますが、前者が出来ていないとその練習すらできないので、まずは予習から力を入れていきたいと思います。

 ゼミ後のコンパでは、手厚い保護をうける隣とのギャップを感じつつ、ローテーションで話したことのない先輩ともたくさん関わることができてとても楽しかったです。ただ、まだまだ知りたいこともたくさんあるので、これから徐々にみなさんと話していけたらいいなと思います。また、着てたTシャツを逆にして帰ってしまった人には感謝の気持ちでいっぱいです。あの戻されるべきではなかったスプーンの行方も気になります。

 ゼミの時間をとってもコンパをとっても、これからのゼミ生活が本当に楽しみだと思える初回でした! 皆さん来週からまた頑張っていきましょう!
投稿者:ダニエル

 11期南野ゼミが始まりました。今年から参加させていただく身としてまず驚いたのは、さやぞういじりが内定ネタまで許容されていたということです。初回ゼミ風景リポートの出だしとして、彼女の今後のご活躍を祈願しておきます。内定をもらって泣いて―喜んでもらいたいですね。

 先生の身がひきしまるお話や、自己紹介といった充実した内容の初回ゼミでした。自己紹介では理解しきれなかったみなさんの魅力は、コンパを通してある程度把握できたと思います。男女比の問題をさておけば、素晴らしいメンバーに恵まれたといえそうです。特に印象的なのは、二次会でとらくんが上裸にさせられ、先生に手なずけられ、あのときばかりはとらというより子猫になっていたところでしょうか。南野ゼミに入ったのだなと真に理解した瞬間でした。

 次回から本格的に議論が始まるので楽しみにしています。1年間がんばりましょう。

投稿者:カジュアル

 皆さん初回ゼミおつかれさまでした。今期は3年生に加え、4年にも新たなメンバーが加わり、昨年とはまた違った雰囲気でよいゼミになりそうだなと感じています。皆さん個性豊かで今後の活動が非常に楽しみです!  

 ゼミ長決めでは、なすり付け合い、失礼、「他薦」が多々ありましたが、無事ボンゾ君に決まりました。新ゼミ長の下、ゼミを盛り上げていきたいと思います。

 初回コンパは、大名にある「夢房」というお店に行きました。お酒も入り、だいぶ3年生とも打ち解けることができたのではないかと思います。

 次回は「部分違憲、適用違憲」というテーマで初回の報告ですね。難しいテーマのようなのでしっかり勉強して臨みたいと思います。それでは、一年間頑張りましょう!!
投稿者:もろまろ

 みなさん、初回ゼミおつかれさまでした。

 初回ゼミは昨年と同様に先生のありがたいお話をいただくことから始まりました。昨年度のゼミからは気持ちを切り替えて、また一から、真面目に、先生を敬いつつゼミに臨もうと、今年度のゼミに対する思いを新たにすることができました。

 その後の自己紹介では、自己紹介文が第二版に改訂された例の方をはじめ、個性に富んだゼミ生の話を聞くことができ、非常に楽しめました。僕は、グループ報告が一緒のコモク君と野菜神君以外の三年生とはほぼ面識がなかったので、ニックネームと本名と服装を紙にまとめて、全員を必死に覚えました。これからしばらくの間は同じ服を着ていてもらえるとありがたいです。

 最後に、個人報告の順番決めをしました。私利私欲に走り、他人に不利な日程を押し付けようとするゼミ生が多く目に付き、非常に残念でしたが、ぼくの自己犠牲によって最終的には決着が着きました。厳しい日程であるにもかかわらず、他人を思い、一回目の個人報告をする決断をした僕に未だにお礼メールの一つも届いていないのは、これはいったい、どういう…。

 コンパでは、主に両隣にいたおーたろー君やとら君などと、三人暮らしの裏事情などについて話すことができ、充実した初回コンパとなりました。

 来週からは本格的にゼミが始まります。若干参考文献が多めではありますが、4人で真面目に報告準備をしていますので、がんばって読んでください! よろしくお願いします。
投稿者:コモク

 いよいよ始まったゼミの初回は先生のお話に始まり、自己紹介や役職、個人報告の順番決めなどが行われました。順番決めやゼミ長決めでは先輩方の白熱した戦いが繰り広げられました。自分も巧みな話術を身につけたいものです。個人的には個人報告が1月になったので、グループ報告が終わった後に気を抜かないように気をつけたいと思います。  

 ゼミ後のコンパは大名という、一人では足を踏み入れることはないであろうおしゃれな区域で行われました。飲み会では少食キャラが転じて、手厚い保護を受けるという展開になりました(笑)。また、席替えをすることで多くの人と話せたのでよかったと思います。  

 さて、次回は第1回目の報告です。自分自身まだ理解が不十分な点も多く、不安な点もありますが、できる限りの準備をしていきたいと思います。よろしくお願いします。
投稿者:かたふ   #010

 みなさま、初回ゼミお疲れ様でした。私は今年から参加させていただくにもかかわらず、遅れて参加という申し訳ない形となってしまいました。先生のありがたいお話を聞き逃してしまったのが残念でなりません。  

 ゼミでの自己紹介や役職決めを通して、前年からあったであろうゼミの雰囲気やノリを感じ、それらを大事にしながら新しいメンバーでより良いゼミを作っていこうという決意を固めることができました。特に前年からのメンバーが身に着けていたハイセンスなTシャツが印象に残っています。素晴らしい目つきでした。

 コンパでは席替えという素敵な制度のおかげで、3・4年生万遍なく話すことができたのではないかと思います。これからさらに打ち解けていければ、と思っています。また、ゼミで聞きそびれた先生のありがたいお話をここでお聞きできるのではと期待に胸を膨らませていましたが、実際に話された内容はここに掲載するには不適切な内容のものばかり(過言です)…。最終的には上裸になる(させられる?)学生もでてきて、南野ゼミの真骨頂を垣間見ることができました。

 次回からは本格的にゼミが始まります。充実したゼミになるよう、みなさま、頑張りましょう! では。
投稿者:かなうら

 新入りということでかなり緊張しながら迎えた初回ゼミでしたが、凄く楽しい雰囲気のゼミだなあと思いました。そして貴重な女子ということでこれからみなさんに蝶よ花よの格別の扱いをうけることができると思うととても気分がよいです。  

 ゼミでは先生のありがたいお話を賜り、「言いたいこと」が出てくるまでやって初めて予習なんだと思い知らされ、去年までの己を反省しました。今年度は予習の質を上げてゼミに臨みたいと思います。その後自己紹介・報告順決め・係決めを行いましたが、なかでも印象的だったのは密かに心配していた改訂版の彼と無事に会えることができたこと(と、もろまろくんが男を見せたこと)です。みなさん個性的で、今後の活動が楽しみです。

 コンパではまんべんなく楽しくおしゃべりができ、だいぶ打ち解けたような気がします。コモクくん、いっぱい食べてね。 これから一年間、南野先生、ボンゾゼミ長の下、濃いものにしていきたいと思います。がんばりましょう。
投稿者:おーたろー

 初のゼミということで、少しばかりの緊張と大きな期待を胸に教室へと向かったわけですが、メリハリのついたすごくいい雰囲気で、このゼミを選んで良かったなとおもいました!

 今日の一番の驚きはさやぞうさんの顔(?)入りゼミTでした。さやぞうさんのいじられキャラぶりと4年生のキャラとかがすごく分かりました。ジニーさんも今年からの参加とは思えないほどいじられていて、早く3年もいじられ役を作らないとと思いました(笑)

 自己紹介ではまさか自分のルームシェアがあそこまで触れられるとは思わず、ビックリ! ぜひなんでも聞いてください! 最近はルミエールでグラム30円ぐらいの鶏ミンチを700グラム買って大量の麻婆豆腐を作って、二日ぐらい過ごしてました(笑)。安く大量に作れる料理があれば僕まで教えてください!

 短くなってしまいましたが、なるだけリポートを出していきたいと思います。 一年間よろしくお願いします!
投稿者:ボンゾ

 今回は初回ゼミということで、初顔合わせ、日程決め等が行われました。

 日程決めでは、変な日に回されてしまうのではないかと心配していたのですが、 無事希望通りの日に入ることが出来て良かったです。あわよくば個人報告なしでベルギーに飛んでしまおうなどと画策していた不届き者がいたようですが、しっかりと日程が割り当てられたので安心しました。また後半の係決めにおいては、ゼミ長という大役を任せて頂くことになりました。

 実を言うと、当初はゼミ長になる気など全くなかったのですが、とりあえず4年生でジャンケンをしなければならないことになったのでやってみた結果、自分が勝ってゼミ長をやることになりました。これも何かの縁と思うので、頑張ってゼミ長として務めたいと思います。

 ゼミ後の初回コンパでは、新三年生といろいろしゃべったりしながら、楽しい時間を過ごすことが出来ました。今期の脱ぎキャラも確定したようで、良かったですね。

 さて来週の報告は、「部分違憲」とこれまた難しそうなテーマですね。議論に置いていかれぬよう、入念に予習をしておきたいと思います!
投稿者:野菜神キャロット

 皆さん、初回ゼミおつかれさまでした。

 11期南野ゼミがとうとう始まり期待と不安に胸をふくらませていますー・・・とはいうものの、初回発表班だったので伊右衛門さん、もろまろさんという、知的かつ個性的かつ性格いい芸人の先輩方(落ちていた家のカギを警察に届けてあげるか20分近く迷っていらっしゃった・・・なんと人情深いことか)さらには、まさに「バード」のようなコモク君に事前に打ちのめされていたため、不安は減っておりました。

 初回のゼミは、自己紹介と役割決め、個人報告順番決めをしました。そこでも、やはり性格いいランキング上位に入る某先輩は、「厳しい日程かどうかは伝わらず、自己を思い」自己だけを思う素晴らしい姿で場をおさめてくださいました。

 コンパでは、大部分の方々と話をすることができ、楽しい時間を過ごせました。

 とうきょうときょうくみ、ときょうくみ、ときょうくみ、ときょうくみ・・・一年間がんばります。
投稿者:伊右衛門   #015

 11期ゼミがいよいよ始まりました! 女性が例年になく少ない年となってしまい、大変残念ですが(泣)、自己紹介をみると個性的なメンツが揃っているようで、期待が高まります。3年生が10期からの継続生限定の特製 RockT-shirt を羨ましそうに眺めるその視線が、何より印象に残っています。個人報告の日程や幹事も、先陣を切るもろまろ氏の男気や、稀にみるリーダーシップを発揮したボンゾ氏のおかげもあり、比較的スムーズに決まりました。前年以上に楽しい1年間になりそうです!!  

 自己紹介が盛り上がったため、初回コンパは時間を遅らせてのスタートでした。先生の華麗なる席替え采配は今宵も炸裂で、2次会まで通してすべてのメンバーと話すことができました。飲み会での"あの枠"の担当も決まったようです。1年間頑張ってください。  

 さて、次回は私も報告班のメンバーの1人として部分違憲について報告します。のっけから予習文献を大量(1人5部!)に出してしまって、皆さんから若干の顰蹙を買ってしまったようですが、素晴らしい論文ばかりですので、まずは全力投球ということにして、「全て」読んで来てください!!
投稿者:ジニー

 11期ゼミがついに始まりました。初回は顔合わせ、先生からのあついお話などがありました。

 既にゼミ生の風景リポートでも触れられているように、ゼミが始まる前からとても大きな粗相をしでかしていたので、果たして僕はこのゼミで生き残れるのか、うまくやっていけるのか、OB会にいってもいいのか等の悩み・不安を抱えながら初回ゼミに望みました。すると、性格のとてもいいボンゾ君が僕に気をつかって、先生のお話中にもかか わらず、自己紹介ネタでいじってくれました。あぁ、 これがこのゼミでのポジションなのかとしみじみ感じました。改訂版で書いたように、ゼミをちょっと盛り上げる事ができ、とても満足です。

 コンパでもこの流れは続き、とてもたのしい時間を過ごせました。しかし、いじられてもうまい返しをいえず、先生に怒られたので、これからはいじられたらしっかり返せるようにがんばりたいと思います。こんな僕ですが、やる気はありますので、よろしくお願いします!  これからがんばっていきましょう!
投稿者:うしうし

  皆さん、初回ゼミ・コンパお疲れ様でした! いよいよ11期が始まりましたね!

 昨年に負けじと色々なキャラがいるようで、楽しいゼミ生活になりそうで嬉しいばかりです。先生のありがたいお話があり、自己紹介や係、報告日決めなどをしていくうちに本名と顔は一致してきましたが、P.N.がまだまだ頭に入ってないのでこれから頑張って覚えていきたいと思います。

 コンパはでたくさんの人と話をして、初対面の人とも打ち解けることができ、とても楽しかったですし、あの役回りも決まったようで一安心です(とら君には個人的な情報は流さないようにします笑) 。

 初回から「部分違憲・適用違憲」と難しそうなテーマで始まりますが、1年間頑張って議論を盛り上げていこうと思います。よろしくお願いします!

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第2回(2013年4月20日・金)~グループ報告①「部分違憲の意義」(報告者:野菜神キャロット、コモク、伊右衛門、もろまろ)+有志食事会@弐ノ弐

投稿者:ボンゾ

 初の本格的なゼミとなる今回は、伊右衛門くん、もろまろくん、野菜神キャロットくん、コモクくんの四人による「部分違憲」についての報告でした。 これから一年間を通して憲法の判例を学んでいく上で、憲法判断の方法について理解をしておくことは有益であるという考えのもと、このテーマを選んでくれたそうです。論者によって語の定義や用法が様々であるこの分野において、「共生」を図る、すなわち各用語に重複・矛盾が生じないような定義を決定する、という観点から報告を行ってくれました。議論においても、猿払と堀越の間での用語法の微妙な差異等を丁寧に解説してくれたので、自分としては非常に有益でした。

 また、内容とは関係しませんが、発言者の話し方がそれぞれ個性的である事も印象的でした。ダニエルくんはいつもの調子とは異なり諭しかける様に話していましたし、伊右衛門くんもその流暢な話し方に磨きがかかっていた気がします。文面審査について問われた際に伊右衛門が返した「それは its face ということですか?」のセリフには皆がシビレましたね。さやぞうに至ってはニヤニヤが止まらない様でしたね。 こういうメンバーの話し方の特徴を見つけるのもゼミの楽しさの一つだと思います。個性豊かな話し方が飛び交う様、皆さん積極的に発言していきましょう!

 次回の非嫡出子相続分判決も論点多いですが、頑張って予習したいと思います!
投稿者:パッタイ

 初回報告は部分違憲や適用違憲、合憲限定解釈の違い、適用場面等についてでした。報告者の皆さんお疲れ様です!!

 内容としては初回報告から難しいもので、4年生のダニエルさんやボンゾさん、伊右衛門さんなどのテンポのよい議論に圧倒されました。合憲限定解釈は合憲部 分を明らかにすることで、また、部分違憲は違憲部分を明らかにすることで「合憲部分と違憲部分の境界を決める」という意味においては同じであり、合憲限定解釈が優先されるべきだと報告で述べられました。最初は、なぜ改めて立法府に委ねる部分違憲より裁判所が解釈に大きく関係してしまう合憲限定解釈の方が先にとられるべきなのかピンときていませんでしたが、先生から、司法府と立法府の関係性についての歴史を踏まえた説明も頂いて、合憲限定解釈が優先されることの仕方なさが分かりました。

 自分はまだ、色々な先生の説が比較されたりカタカナ英語が立て続けに使われたりすると、分からなすぎてにやにやしてしまう段階なので、早く真顔で議論についていけるように頑張りたいと思います! あと、ゼミ後の食事会に行けなかった のが残念でしたので、次回はぜひ!!
投稿者:うしうし   #020  

 皆さんお疲れ様でした。今回は、伊右衛門君、もろまろくん、野菜神キャロットくん、コモクくんによる「部分違憲」についての報告で、様々な解釈があり得る用語を整理し、それぞれが重複することなく共生を図ることに主眼を置いての報告でした。個人的にも曖昧な部分があり、大変勉強になりましたが、議論序盤は、合憲限定解釈について勘違いして理解していたこともあり、意見することよりも報告の解釈に力が入っていたのが反省点です。

 僕は所用があり参加できなかったのですが、今回はゼミ後に先生も一緒に食事に行かれていました。今回は参加できなかった人が多かったようですが、次回は試験を控えるカジュアルくんらを始め(景気付けに)皆さん是非是非行きましょう!
投稿者:もろまろ

 今回は、初回ということもあり、グループ報告にもかかわらず割と緊張しながら報告に臨むこととなりました。報告テーマは部分違憲の概念ということで、ロー志望の方を除く多くの方はあまり興味のないテーマだったかもしれませんが、お付き合いいただきありがとうございました。

 報告班のメンバーに関してですが、伊右衛門くんについては昨年からの付き合いということもあり、とくにいうことはありません(ほんとは言いたいことがありますが、皆様ご存じの通り、もう...はい...遅刻とか)が、三年生のお二人は、これまた非常に個性的な方たちでした。コモク君は、エネルギー効率のいい人で、最小限度の力でとても分かりやすく学説をまとめてくれて、筋の通った私見の説明を書きあげてくれました。一方、野菜神キャロット君も、過酷なスケジュールの中、複雑な内容を的確に把握して文章化してくれて、本当に感謝しています。

 さて、報告内容についてです。最高裁が近年、部分違憲と解される三つの判決を出したことによって、部分違憲判決というものが注目されることとなりました。にもかかわらず、部分違憲について、時に適用違憲、時に合憲限定解釈と接合するのではないかという主張からもうかがえるように、その概念が不明確であり、これを明確化することが判決の分析に有益ではないかということで、今回このような報告をしました。報告では、主として適用意見と部分違憲の差異及び、合憲限定解釈と部分違憲の差異の二つに力点を置いて説明・私見提示を行ったので、報告者の考える全体としての判断手法および審査方法が分かりにくかったのではないかと思います。この点に関しては報告中にダニエルくんに質問を受けて、一応説明はしたと思いますが、この場でまた書いてみようかと思います。

 報告者の考える違憲判断手法決定(適用違憲にするのか法令違憲にするのかといったもの)は、審査手法(法令審査をするのか適用審査をするのか)と密接に関連しています。報告者の考え方のプロセスは以下の通りです。ある事件において、適用されようとしている法令に関して違憲の疑いがあるとき、裁判官はまず適用審査を行います。その結果、合憲と判断されなかった場合、適用される限りで法令が違憲とされるような事例が他にも考えられるかどうかを考慮し、考えられる場合は法令審査に移ることとなります。そして、法令審査の結果、解釈の枠に収まるような合憲限定解釈が可能であれば、合憲限定解釈を、違憲となるカテゴリーが明確に摘示できるのであれば(この場合明確なカテゴリーわけとは、残余部分について合憲が明確ということが言えることも含む。)、部分違憲を、どちらも不可能であれば法令の全部違憲を出すというものです。個人的にはやはり合憲限定解釈との区別というのが法令の文言の解釈の限界を規準としている点がやはり不明確であったような気がしています。

 報告後は、有志で弐ノ弐へ行きました。3年生数名がゼミ終了後に忽然と姿を消しておりましたが、後から聞くとゼミ後にみんなで食事をするという一連の流れを知らなかったようなので、次回こそは行きましょう!!  

 では、次回は、公務員試験を目前に控えたカジュアル君を擁するグループの報告ですので、ゼミを長引かせるべくしっかりと予習をして臨みたいと思います。
投稿者:伊右衛門

 初回グループ報告が終わりました! 春休み中の日程決めアンケートで「どこでも大丈夫」回答をした私ですが、まさか初回に当たるとは思っておらず、帰省も重なって、当初はアタフタ。連日の遅刻により、他のメンバーにはご迷惑をおかけもしました。最後の1週間は毎晩文章と格闘する日々で、去年もこんなことしてたなぁ…とG報告の辛さ・楽しさを思い出しながらレジュメを作っておりました。

 部分違憲・適用違憲・合憲限定解釈の3者が排反に存在するために各概念の意義を再検討するというのが報告の趣旨でしたが、少し難解だったでしょうか、ゼミ本番では4年生の発言が中心になってしまったことが悔やまれます。改めてレジュメを読み直すと、もっと説明した方が良かったな、と反省すべき点が少なくありません。ただ、「違憲判決」自体は、憲法ゼミである以上、今後とも扱わざるを得ないと思いますので、その考察の際に今回の報告が少しでも役に立ってくれるといいなと思っております。

 ゼミ後は報告者打ち上げで飲む予定でしたが、先生を含め多くの皆さんに来ていただきました。お店(定番の「弐ノ弐」です!)に向かう間には対向自転車からの突進というハプニングや、1度天神でローの先輩の飲み会の様子を覗きに行くという寄り道もありましたが、無事お店に着き、安くたらふく食べることができました。参加してくれた3年生のキャラクターも何となく分かった気がします。会話の内容は…ま、めちゃくちゃ面白く楽しかったということだけ記しておきます。

 私とボンゾ君は先生に絶品お蕎麦に連れて行ってもらいました。日本酒は変わらず絶品でした。先生には、報告前にも1度報告メンバーを食事に連れて行っていただいたり、またいくつか報告のヒントもいただきました。本当にありがとうございました!  

 さて、来週は「非嫡出子の法定相続分」に関する問題ですね。今回以上に盛り上がることを期待しています! 予習文献も安西論文をはじめ鋭利なものが揃っていますので、しっかりと受け止めて本番に臨みたいと思います。
投稿者:コモク

 「部分違憲」をテーマに初回報告が行われました。「部分違憲」は難しいテーマで報告準備の段階から、まず学説の状況を理解するのが大変でした。そのため私見の形成において先輩二人に頼りがちになってしまったのが準備段階での反省点です。  

 ゼミにおいてはダニエルさんやボンゾさんなどを中心に活発な議論がなされていました。こうした議論を目の当たりにしてこのゼミのレベルの高さを感じるとともに自らの不勉強をより具体的に感じる結果となりました。内容的には適用違憲と部分違憲の関係については割とすっきり説明できたのではないかと思っていました。しかし、議論の中で合憲限定解釈と部分違憲との差異が曖昧に感じられることもあり、三者の共存の難しさを改めて考えさせられました。合憲限定解釈については先生の説明が勉強になりました。もっと文献を読んで考えてみたいと思います。  

 今回は報告者の立場でしたが、次回はそうではありません。今回のゼミで的確な質問をしていた3年生を見習って、まずは何か質問できるように予習をしっかりとしておきたいと思います。
投稿者:ダニエル  

 初回グループ報告お疲れ様でした。報告者のみなさんは初回ということに加え、 テーマの難解さもあり大変だったとは思いますが、ゼミの船出を飾るにふさわしい報告だったのではないでしょうか。

 報告者の見解はもろまろ君がまとめており、個人的な考えはゼミである程度話したので内容についてはここでは触れませんが、僕は合憲限定解釈は立法府の顔をたてるものとあたりまえのように考えており、その考えに基づいて発言していたのに対して、先生から必ずしもそれがあたりまえではなく、むしろ部分違憲の方が正攻法ではないか(もちろん先生が一般的に違憲判決を出せとおっしゃったわけではなく、合憲限定解釈により本当に立法府の顔がたっているのかという文脈でのおことばです)との反論をいただいたときは、あたりまえと思っていることを疑う姿勢をもっと身につけなければと思った次第です。

 ところで、彼の顔をたててイニシャルで書かせていただきますが、I右衛門メルクマーク発言はもっと取り上げられてしかるべきではないでしょうか。常日頃ことばを流暢に操る彼もかわいらしいミスをするものですね。このイニシャルの出し方が本当に彼の顔をたてることに資しているのか、伏せるとこは伏せているので資しているとあたりまえのように思ってしまいがちですが、まずは疑ってかかるべきでしょう。

 次回のテーマは非嫡出子の法定相続分ですね。報告の二日後に試験を控えるカジュアル君のメンタルを考えるとあまり批判をせず、擁護擁護でいくべきとも思われますが、報告者のみなさんは前々からぬかりない準備をしているようなので、杞憂でしょう。
投稿者:おーたろー   #025

 報告初回のゼミということで、まず、報告班と先輩の議論のレベルの高さに圧倒されました! 自分なりにはしっかり予習していったつもりだったのですが、全然ついていけませんでした(泣)。次回もしっかりやってついていきたいと思います!

 今回の飲み会にも出席させていただきましたが、ボンゾさんがおもしろすぎました(特に某先生のところで)。こういう下めなネタもしっかりぶっこんでいけるようにしたいです(笑) 。次回もどうぞよろしくお願いします!!!
投稿者:シーマ

  報告者の方をはじめ、皆さんお疲れ様です。今回は初回報告で「部分違憲」について行いました。部分違憲、適用違憲、合憲限定解釈の定義ならびに適用場面についてなど、内容的にも難しいものであり、ダニエルさん、ボンゾさん、伊右衛門さんを中心とした活発な議論には,「ゆとり世代」と言われる3年生に入り込む余地がありませんでした。

 次回以降は、しっかりと予習して議論についていけるように頑張りたいと思います!  次回は、カジュアルさん、かなうらさん、とらくんと一緒に報告をする番なので、良い議論になるように頑張りたいです。
投稿者:野菜神キャロット

 みなさんお疲れ様でした。今回は報告班の一員として「部分違憲の概念」をテーマに報告し、良くも悪くも終えることができました。発表準備においては、もろまろさん、伊右衛門さんという素晴らしく優秀で、厳しい中にも人情ありの先輩方にひっぱてもらい、適用違憲と部分違憲の関係についてスッキリと説明してくれたコモク君と共に、個人的には難しく、混乱してしまった「部分違憲」について勉強することができ、かなり貴重な経験ができました。最後は少々ドタバタしてしまいましたが・・・・今度から余裕を持って準備します。

 ゼミ内の議論では、重点を置いて勉強した合憲限定解釈と部分違憲に関する場面でもほとんど発言することができず、今回の倍以上勉強しないといけないと痛感させられました。また、終始ボンゾさんやダニエルさんには感心させられました・・途中横文字が耳を右から左へ駆け抜けていきましたが、次回からはその都度質問します。

 ゼミ終わりには、報告班打ち上げを兼ねて手ごろに美味しい弐ノ弐に行きました。 次回は非嫡出子の法定相続分のテーマで報告されるそうなので、期待しながら予習に励みます。
投稿者:ダンボ—  

 初回ゼミ報告お疲れ様でした! 「部分違憲」というテーマでありましたが、合憲限定解釈、適用違憲も含めまして、今後の憲法理解を深める上で非常に意義あるものだと感じています。今回、個人的にではありますが「部分違憲」というテーマは難解であり、予習から理解していくのも非常に大変でした。用語や概念といったものの解釈に時間を取られ、積極的な議論参加!というわけにはいきませんでした… そんななか、伊右衛門さん、もろまろさん、ボンゾさん、ダニエルさんを中心とした議論には圧倒されました。さすが4年生ですね! しかし3年生も負けられませんね! 次回からは僕ももっと議論参加ができるように、120%予習に取り組んでいく所存です!

 ゼミ終了後に有志による食事会に参加しました。人生初の弐ノ弐に行きまして、非常によいお店を教えて頂きました! 今回不参加だった方々、次回はぜひご一緒しましょう!

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第3回(2013年4月26日・金)~グループ報告②「平等原則と民法900条4号但書」(報告者:とら、シーマ、カジュアル、かなうら/司会:ジニー)

投稿者:とら

  今回のゼミは非嫡出子の差別に関する報告でした。報告班の一員として、事前準備を重ねてきましたが、結局ゼミ開始の5分前にレジュメを印刷することになり、報告の大変さを痛感しました。次回の報告では、余裕をもって印刷したいものです。

 さて、報告についてです。平等問題に関して、区別事由のスティグマの危険性の度合いによって審査基準を決定するというのが班の意見でした。これは、裁判所の恣意的な判断を防ぐことで客観性を維持することと、より広く権利としての平等を保障することとのバランスを考えてのものです。しかし、南野先生が、「安西先生の説は外形的には審査基準論だが、実質的には総合考慮ではないか」という指摘をされたときに、スティグマという概念の漠然性ゆえに、客観性を確保することには限界があることに気付かされました。客観性を確保できないなら、いっそのこと平等問題に関しては、スティグマを考慮要素として思いきって総合的に判断すべきではないかとも思います。

 ところで、先週の日曜日に国家総合職の試験がありました。報告の準備のために、試験が差し迫っていたカジュアルさんの勉強時間を多く奪ってしまったことがとても心苦しいです。いい結果であったことを心から願っています。

 次のゼミは政教分離という取っ付きやすいテーマなので、しっかりと予習をして発言できるようにしておきます。それでは皆さん、良いGWを!
投稿者:しーま   #030

  皆さんお疲れ様です。今回は「非嫡出子と平等」ということで、憲法14条の意味と民法900条4号但書の合憲性について議論しました。

 議論では、いきなり、さやぞうさんから「簡単な質問かもしれないですが、スティグマの有無はどうやって判断するのですか?」と、報告の核心をつくような質問をされたので、非常に焦りました。班としては、歴史的背景や国際的潮流などを総合的に考慮して判断すると考えましたが、非常に難しい質問だったと思います。 また、議論の中では、民法900条4号但書が違憲と判断された場合の効力にまで言及出来ませんでしたが、今年中に判例変更されるということなので、注目していきたいと思います。

 今回、自分は報告者でしたが、それにもかかわらず質問等に対して、少ししか発言出来なかったことに反省しています。次回は、政教分離ということですが、なるべく多く発言できるように頑張りたいです!
投稿者:ジニー  

 今回は非嫡出子と平等をテーマとした報告でした。報告班の皆さん、特に試験直前だったカジュアル君おつかれさまでした。

 スティグマという概念を用いて審査基準や民法900条4号但書の合憲性について考えていくというものだったと思います。民法900条4号但書の合憲性については、僕が基礎ゼミに所属していたときに報告したことがあったのですが、確か、そのときは非嫡出子は社会的身分にあたるから三段階審査のなかでより厳しい審査基準で判断すべきだというような報告だったと思います。今回の報告班のようなスティグマという概念など全く知らず 、内容的にも薄いものだったなと反省するとともに、さすが本ゼミだなと感心しました。非嫡出子をめぐる問題は様々だと思いますが、とりあえずは最高裁がどのような判断をするのか楽しみにしたいと思います。

 今回は急遽司会に任命されたのですが、びくびくしすぎたせいで、ボンゾ君に質問を催促するような態度を取ってしまったので彼には申し訳ない気持ちでいっぱいです。また、8時ぐらいまで続けたため、僕の横に座っていたさやぞうさんがはやく終わってよみたいな雰囲気を出していたので怖かったです。今度司会をまかされることがあれば堂々とできるようにしたいと思いました。

 さて、来週は僕たちが報告の担当ですが、今回の報告を見習って本ゼミらしいしっかりとした報告ができるように準備したいと思います。
投稿者:さやぞう

 みなさま、お疲れ様でした。今回の報告は、非嫡出子と平等についての報告でした。日曜に人生がかかった試験を迎えるカジュアル君は、それを感じさせないほど余裕感を醸し出していたように見えました。お疲れ様! 

 4年生になり生まれ変わろうと努力している私は、早めに発言しようと、核心をついているかどうかもわからず質問をしましたら、これがどうも時間的にもっと後にすべき質問だったようで、あとでもろまろに怒られ反省しております。今後は、自分の意見も交えながら、空気とタイミングを読んだ質問をしたいと思っております。

 今回私がリポートを書いた最大の目的は、ジニーへの反論そして説教です。「早く終われ」なんて一言も発していないにもかかわらず、勝手な妄想で「早く終わってよみたいな雰囲気」を出していたと捉えられてしまうのは残念でなりません。確かに、「こいつ司会下手だなあ。もっと大きい声で話せよ。」と思っていたのは事実です。でも、Kゼミにて長時間のゼミには慣れておりますので、「早く終われ」という雰囲気を醸し出したつもりはありません! ジニーの司会としての成長を一番応援しています。今後も司会、頑張れ。

 次回は、政教分離についての報告です。去年報告を行いましたが、なかなか難しく、ゼミでこてんぱんにやられた所です。予習に励みます。報告班のみなさん、がんばってください。
投稿者:カジュアル

 皆さんお疲れさまでした。今回は民法900条4号但書と平等原則ということで報告させていただきました。慣れない「先輩」として迎える初めての報告でしたが、かなうらさん、とらくん、しーまくんのサポートもありなんとか報告を終えることができました。ありがとうございまいた。  

 今回の報告は、憲法14条について安西説をベースにスティグマを考慮して平等を考えるというものでした。ゼミ中も指摘された通り、何がスティグマにあたるかについて、客観的な基準を定立することは難しく、最終的にその判断は曖昧になってしまうのかもしれません。報告班の中でも総合衡量で行くべきでなないか、という意見も出ていました。僕としましては、それまでの最高裁の平等審査の判断基準に向けられていた「合理性」の概念が曖昧だとの指摘に対して、審査基準を用いることで審査方法を明確化しようとしたのですが、そこにスティグマの概念を入れ込むことで結局は漠然としたもののままになってしまった気がします。

 とにか、くスティグマスティグマ言いすぎて一生分のスティグマを言ってしまったので、しばらくスティグマという言葉は使いません。 

 次回はジニーくんたちのグループによる「政教分離」についての報告ですね。私事ですが、無事試験も一段落し予習もしっかりできそうです。では、素晴らしい報告を期待しています。
投稿者:もろまろ

 とにか、く報告者の四名の方、特に、人生の懸った試験を目前に控えたCASUAL君、報告おつかれさまでした。  

 今回の報告は既に多くの方が書かれているように、非嫡出子の法定相続分の制限規定と平等原則を巡るものでした。報告者の四人は寄せられる質問に対して、それぞれバランスよく分担して応答しており、つまり、誰がしゃべりすぎたり誰がしゃべらなすぎたりということがなく、グループ内で私見の立場などについてよく話し合ってからゼミに臨んだのだろうと感じ取れました。

 さて、リポートの内容はジニー君の司会運営のあり方の評価に集中しており、概ねあまり良い司会運営ではなかったというような評価が総意であるようですが、このことに関して補足意見があります。 司会運営の評価を決定するにあたっては、その場にいたゼミ生がその運営をどのように感じていたかが重要な考慮要素となりますが、しーま君と地下鉄で帰宅途中に、そのことに関係する某ゼミ生のコメントをたまたま耳にしました。そのゼミ生は「正直さぁ、もっと前にいっぱいタイミングあったやろ。もうやめてもいいよみたいな空気何回もあったやん。」などという司会者はもっと早くゼミを切り上げるべきだったという趣旨の発言を繰り返していました。上記の発言からの引用部分の後半にあるように、「もうやめてもいいという空気」をそのゼミ生は少なくとの感じ取っており、また、その空気を肯定的にとらえていることから、そのゼミ生も「はやくおわってよみたいな雰囲気を出していた」蓋然性が非常に強いと思います。これは一般論としてですが、うそはよくありません。それは(検閲されました)のすることです。

 次回はそんなジニー君率いるグループの報告ですね!予習がんばります!
 
投稿者:コモク   #035  

 報告班のみなさん、お疲れ様でした。特に試験前にもかかわらず熱心に報告に取り組んでいたカジュアルさんは男前でした。  

 議論の内容としては、何がスティグマにあたるのか、どのようにスティグマの有無を判断するのかという議論が勉強になりました。講義で聴いたときには深く考えることなく、典型的な例を聴いて素通りしてきた点を深く考える機会が与えられるというのもゼミのいいところだと感じました。今回の報告を通じて勉強したことや考えたことを復習しながら来たる最高裁判決に注目したいと思います。  

 次回は政教分離という ことです。2度目のグループ報告の準備もそろそろ始まりますが、予習にかける時間を減らさないように頑張っていきたいと思います。
投稿者:ダニエル

 報告者のみなさんお疲れ様でした。また、公務員試験を受験したみなさんもまだ試験は続くと思いますが、ひとまずお疲れ様です。

 今回は非嫡出子の法定相続分と平等に関する報告でしたね。全体的な内容はすでに送られているリポートに譲るとして、ここでは個人的に思った点を吐き出させてください。宍戸先生の分析に依拠していたのだと思いますが、ゼミ終盤にボンゾ君が平等を扱う判例は平等問題をそれとして正面から扱わず、とかく比例原則として処理しており妥当でないという趣旨の発言してくれていたと思います。尊属殺の事例がわかりやすいですが、最高裁は目的・手段審査を行う際に、手段を「死刑または無期懲役(=執行猶予が付けられないこと)」と設定して、それが目的に比して過剰ではないかを吟味しており、これは平等問題ではないということでしょう。というのも、平等問題としてみるのならば、尊属とそうでない者を区別してよいのかが問題となるはずですよね。目的・手段審査の枠組みでいうのならば目的審査こそが、真の平等問題だということだと思います。

 僕もこの指摘は正当だとは思いますが、彼の発言後に少し言った通り、裁判所が審査するにあたっては、なかなかそういえない事情もあるのではないかと思います。すなわち、目的が違憲なんだといわれると、そのような立法をするという発想がそもそもダメなんだということになり、立法府に与えるダメージは大きくなりますが、手段が比例していないというのであれば、相対的にはダメージは大きくないといえるように思えるということです。数学の問題で、結果としては同じ不正解であっても、解き方が間違っていると言われれば、いかにもセンスが悪いような印象を受けますが、計算ミスといわれるのなら、発想はよかったんだと、まだダメージは少ないような気がします。そういうわけで、同じ違憲なら、手段を違憲と言うほうが、立法府の顔を立てることができ、裁判所としてはそちらを選択しがちになるのではないかと思いました。この点では、前回に通じる話といえ、おもしろいと思ったので、長々と書くことになってしまいました。

 あと、僕もさやぞうジニ―戦争について触れておきます。真意はさやぞうさん本人にしかわからないので客観的に明らかな点からの推測にとどまりますが、議論が始まるなりスティグマはどのように判断するのかという核心をつくような質問をするあたり、聞くこと聞いてとっとと終わらせようと考えていたと受け取られても仕方のないように思えます。もっとも、だからといってジニ―君の司会下手が許されるというような関係にはもちろんないので、どっちもどっちということで、まぁ仲良くしてくれたらいいと思います。

 さて、次回は政教分離ですね。僕はよく知らないのですが、去年のゼミではこのテーマの準備にあたって色々あったということらしいです。大丈夫だとは思いますが、報告者まで分離してしまわないように気をつけてください。

投稿者:かなうら

 今回は「平等原則と民法900条4号但書」というテーマで報告を担当しました。とら君のリポートにもありましたが、当日の準備がバタバタになってしまい、報告前15分間は壮絶でした。というのも、ゼミでも少し話しましたが、当初報告班は、平等問題については比較衡量論をとり、総合考慮に当該別異取扱いがスティグマの押し付けにあたるかという要素を入れようという考えでした。しかし、そもそも何がスティグマにあたるのかが漠然としており、その有無の判断がかなり難しいのでは、という報告班としては最難関の問題があり、合憲か違憲かを判断する上で基準が不明確であり裁判官の恣意性に流れてしまうという比較衡量論の弱点をさらに助長するのではないか、という懸念がありました。そしてこの問題についてギリギリまで議論を重ねることになり、こういった事情のもと報告をむかえたわけです。  

 さて、長くなりましたがこのような前提のもとで僭越ながらゼミ風景リポートをさせていただきたいと思います。報告班の報告が終わり、議論に入った序盤も序盤、さやぞうさんから「簡単な質問かもしれないですが、スティグマの有無はどうやって判断するのですか?」との質問が飛び出したことはみなさんが先に触れられていらっしゃるところですが、正直言って、「まじかよ」と思いました。さやぞうジニー間の戦いでは「さやぞうさんが早く終わってみたいな雰囲気を出していて怖かった」「そんな雰囲気は出してない勝手な妄想だ」といった論争が勃発し、さらに学説も展開しているようですが、わたし個人の感想としては、ゼミの時間を終わらせる云々というよりもこの「簡単な質問」により我々報告班を終わらせるつもりかと思い戦慄しました。

 議論の内容としては、前回と同じく、違憲立法審査で司法府は立法府との軋轢・衝突を避ける必要があるという観点が提示されました。報告班内の話し合いで、目的・手段・スティグマ審査どの段階で違憲になるかという議論がありましたが、この観点からの考察が欠けていたなと思い、はっとさせられました。この点に関してはダニエル君がわかりやすくまとめてくれているのでとても参考になりました。  

 次回はジニー班の報告です。ジニー君は報告と司会との兼任になり大変かと思いますが、そういう流れのようですので、頑張ってほしいです。
投稿者:おーたろー

 今回の報告のみなさん、お疲れ様でした!

 さやぞうさんの問題の核にあたる質問から始まり、いろいろ考えさせられる議論になりました! 今回はちょっと議論に絡むことができなかったので、予習をしっかりして、自分なりの問題意識を持って次からの報告に備えていきたいと思います!

  ちなみに、次回は政教分離の判断基準についての報告です。3人でしっかり考えて準備をしてきました! ダニエルさんのリポートにありましたが、テーマが政教分離だからって僕たちは分離せず、しっかりと団結して一体となりたいと思います! ん? そしたら、違憲なのか。それはいけん!

 間違いなく滑りましたね… ということで、次回もよろしくお願いします。

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第4回(2013年5月10日・金)~グループ報告③「政教分離に対する最高裁の審査基準のゆくえ」(報告者:おーたろー、ダンボ—、ジニー/司会:ジニー)+有志食事会@弐ノ弐

投稿者:おーたろー

 今日は南野ゼミでの初めての報告になりました。一週間前から、いろいろと不安が付きまとっていましたが、なんとか終わることができてほっと(?)しています。

 政教分離の審査基準ということで、総合的判断基準にすべてをまとめようという 私見を考えていたのですが、あれよあれよの間にいろいろな考え方が出てきて、 発表班でなくても、みなさん自分の考え方を持っておられるのだなの思いまし た。勉強不足を反省します。特に、政教分離の根本である信教の自由の議論では突っ込まれることを予想して、もっと深く勉強しておくべきだったと思います。 このように反省の多い初めての報告でしたが、これからもがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 終わった後の飲み会では、国家総合職一次試験突破を祝して、カジュアルさん と、ジニーさんを中心に(?)盛り上がってましたが、全体的に下ネ○タが多かったような…気がします。 とくに、TEN○GAやス○○○の話は、若い僕には早かったかもしれません(笑) 次以降の飲み会も積極的に参加していきたいと思います! 次はそばに行きたいです! どなたか一緒に行きましょう!

 次回は、選挙権です! 予習がんばります!
投稿者:ダンボ—   #040

 第三回グループ報告お疲れ様でした。

 今回は政教分離がテーマでありまして、去年からの因縁があるテーマとのことでしたが、今年はどうだったでしょうか? 特に今回は判断基準について議論をしました。しかしながら、ダニエルさんの判例の読み方、判断基準の考え方に圧倒されまして、なかなか上手く返すことができずに非常に反省しております…特に判例の読み込みや、そもそもの政教分離の概念に関しての理解等はまだまだ勉強不足だったと痛感しております。こうした反省点も含めてダニエルさんからは勉強させて頂きました。こうした点を意識して、これからがんばっていきます。

 ゼミ後の弐ノ弐では、ジニーさんとカジュアルさんの国家総合職一次試験合格を祝いました。しかし、最も強烈なインパクトを残したのは伊右衛門さんのお話でしたね! 非常に今後の○欲解消において興味深いお言葉を頂きました。これ以上述べるのは野暮というものでしょう。参加できなかった方、こうしたお話を聞くためにも、ぜひみなさんで飲みに行きましょう(笑)

 次週は選挙権ですね! しっかりと予習をしていきたいと思います。
投稿者:シーマ  

 報告者のみなさんお疲れ様です。今回は、主に政教分離訴訟における司法の判断基準の変化について、議論を行いました。具体的には、目的効果基準が政教分離訴訟における判断基準であることが当然かと思われていたのに、空知太神社訴訟では、総合考慮によって合憲性の判断が行われ、しかし、その後再び、白山ひめ神社訴訟では、目的効果基準が用いられるというものでした。

 議論においては、ダニエルさんやボンゾさんを中心に行われましたが、今回は、もはや、ダニエルさんの独壇場と言っても過言ではないという状況だったと思います。自分は議論に加わることすら出来なかったので、力の無さを実感しました。

 ゼミの後には、国家総合職の一次試験通過を祝して飲み会をしました。カジュアルさん、ジニーさんおめでとうございます。また、飲み会のなかでは、自分が法学部のある先生(政治学)に似ていることが指摘されましたが、まさか、これだけ多くの人に言われるなんて、驚きでした。この事実は真摯に受け止めたいです。

 次回は、選挙権についての議論ですが、予習等がんばっていきたいです。
投稿者:とら

 今回は政教分離についての報告でした。基礎ゼミのときに報告したテーマでしたし、憲法のテストで出題された分野だったので、個人的に思い入れがあるテーマでした。 報告者の皆さんは、政教分離が問題となる事案について、目的効果基準に固執せず、目的と効果を考慮の一要素として総合考慮すべきと考えていたようです。これは基礎ゼミの報告の際の自分の私見と同じ考えであり、目的効果基準の意義はもはやないのではないという疑問がより強まりました。しかし、総合考慮はどうしても客観性が欠けると思うので、そこをどう克服するのか検討が必要なのではないでしょうか。

 さて、ゼミのあとは食事会でした。会話の主たる内容は、それはもう高尚で学術的なものであり、非常に知的好奇心を刺激されました。特に、伊右衛門さんのアレへの情熱は見習うべきものがあると思います。ぜひ、南野的アマゾンで、アレの取り扱いを始めてほしいです。また、かたふさんの非常にアブノーマルな性癖も明らかになり、非常に有意義な食事会になりました。 来週も頑張りましょう!
投稿者:かたふ

 今回のゼミは政教分離をテーマに、ジニー君が司会兼報告という過負荷をかけられながらの報告でした。報告者が分離することもなく発表を形にし、グループをまとめ、そつなく司会と報告をこなすジニー君はさすがだったというべきでしょうか。3年生二人もきちんと受け答えをしながらグループの考えを示しており、報告者としての役割をしっかり果たしていました。

 途中、ダニエル野菜神キャロットの見分けがつかなくなるというハプニングもありましたが、全体として活発な議論ができていたと思います。個人的には、議論を聞きながら理解することに終始しており、そこから進んで質問や意見を述べるところにまで至っていないという現状があるので、次回こそは自分も発言できるように、よりいっそう予習をしてゼミに臨みたいと思います。自分もいつかは野菜神ダニエルのように議論をリードできるようになりたいものです。    

 また、今回はゼミ後に有志で食事会に行きました。久しぶりの弐の弐は安定の美味しさで大満足でした。メンバーはほとんど男性だけだったのですが、だれかが上裸になるでもなく、とても上品な食事会だったと記憶しています。ただひとつ、皆さんに確認しておきたいのは、ぼくはス○○○ではないということ。神に誓って。○の部分に何が入るかわからない方は、思い出したり、誰かに尋ねようとしたりせず、そっとブラウザを閉じてください。  

 ともあれ、カジュアル君、ジニー君は一次試験突破おめでとうございます。次回は選挙権ですね。皆さん気合い入れて頑張りましょう!
投稿者:ジニー

 今回は僕たちが報告班で政教分離についてでした。まずは、メンバーのおーたろー君、ダンボー君おつかれさまでした。レジュメ作成を任せきってしまい申し訳なかったです。無事に報告を終えることができほっとしています。

 さて、今回の報告は新加入の4年生、政教分離、序盤の報告、という去年と非常に近い要素があり、報告前に班が分離してしまうのではないかという危惧が一部であったようですが、無事分離することなく終えることができよかったと思いました。仮に今年も微妙な報告に終わってしまっていたら政教分離は鬼門となり、今後の南野ゼミのテーマ 候補からなくなってしまうところでした。それを避けることができたのもひとえに報告班の団結とやる気があったからではないでしょうか。

 内容面についてですが、報告班の私見についてというよりもダニエル君の私見について検討していく感じになってしまい、申し訳なさを感じました。それと同時に、ダニエル君の判例の読み込みや知識の多さに驚きました。今度からは彼にならって判決文をしっかりと読み込んでみたいと思います。

  ゼミの後は、一次試験に合格したカジュアル君のお祝いとして弐ノ弐にいきました。南野先生、ごちそうさまでした。そこでは、南野ゼミらしい知的な会話が繰り広げられとても楽しかったです。ただし、この席での話は内容的に他言しないほうがよいと思います。

 来週は、ゼミ一の発言量を誇るダニエル君たちの報告です。少しでも理解できるようにしっかり予習して望みたいと思います。
投稿者:伊右衛門   #045  

 ジニーによる司会・報告者の1人2役(しかも別人格で!)での進行の下、政教分離に関する事案における判例の審査方法について議論しました。この論点は本当に苦手で、昨年のゼミで扱ったときには、頭の中がゴチャゴチャになった記憶があります。今回の「目的効果基準」の位置づけを念頭においた判例の分析で、少し頭の中が整理され(た気になり)ました。目的効果基準を使用する場面がいつなのかは、(ダニエル説を含め)いくつか挙がりましたが、正直もう少し判例が積み重ならないと分からないかなという印象です。取り扱った4判例は、空知太を除いて社会的儀礼の判断で決しているように見えますが、それと並行して使用されている「目的」「効果」の判示が、先例との整合性維持のためのみに行われているのか、断言することには躊躇してしまいます。それから、報告者私見であった総合衡量方式が本当に望ましいかどうかの検討がやや不十分になってしまったのが悔やまれます。目的効果基準の曖昧さは従来から指摘されているところですが、その代替案として総合衡量が適しているのかを考えることが必要でしょう。  

 さて、ゼミ後は急遽飲み会という流れになりました。詳細は皆さんが頑張ってオブラートに包みながら書かれているようですので、私は省略致します。あの内容だったにも関わらず、「有意義」との評もあるようで……。自分にとってアブノーマルだと思っていたことがいつの間にかノーマルになる瞬間を、皆さんも体験してみると、よい人生経験になるのではないかと。。。
投稿者:コモク

 報告班の皆さん、おつかれさまでした。今回はジニーさんが報告と司会の両方をこなすという大活躍でした。  

 今回の報告のテーマは政教分離の事案における最高裁の審査基準に関するものでした。議論においては、既に多くの方が述べているようにダニエルさんが熱かったと思います。自分自身はまたもや勉強不足を痛感する結果となってしまったのですが、今感じている差はすぐに縮まるようなものではないので少しずつでもダニエルさんらのレベルに追いつけるように日々精進しなければならないと思いました。

 ゼミ後はカジュアルさん、ジニーさんの国家総合職一次試験合格を祝して、 飲み会が行われました。ここでは伊右衛門さんが熱かったです。この日の伊右衛門さんはグループ報告の準備のときに負けず劣らず熱く語っておられました。 ゼミにおいても、飲み会においても、対象は違えど情熱を感じることができたと思います。僕はゼミでの情熱を見習って、がんばっていきたいと思います。

 次回の報告は選挙権ということでどのような報告になるのか楽しみにしたいと思います。
投稿者:うしうし

  報告者の皆さんお疲れ様でした。また、カジュアル君、ジニー君1次試験合格おめでとうございます。2次まであまり時間がないですが、悔いの残らないよう頑張ってください!

 今回は政教分離に対する最高裁の審査基準のゆくえがテーマということで、報告班は考慮要素をまとめて総合的判断基準で審査するという私見だったと思いますが、ダニエル説の検討にも熱い議論が巻き起こっていました。 彼の、目的と効果を含む諸々の考慮要素を総合考慮し、判例中に出てくる「社会的儀礼」かどうかを判断し、それに基づいて合憲か否かを決する、という考え方には、なるほどと納得できる部分はありましたが、判例における「目的」「効果」の語の使用の意図が目的効果基準によるものか、過去の判例との整合を図るものなのかを判断するのはとても難しく感じました。

 ゼミ後は、急遽弐ノ弐で飲み会となり、久しぶりの餃子に大満足でした。先生、ごちそうさまでした。どうやら離れたところで、4年の性癖暴露大会が開かれていたようですが、かたふのはともかく伊右衛門のは誰とk(略 。 というわけで次回も頑張っていきましょ~!
投稿者:カジュアル

 ジニーくんを始めとする報告班の皆さん報告を疲れ様でした。果敢にも政教分離というテーマを選び、見事にジンクスを打ち破りましたね。司会と報告の二足のわらじを履きこなし、質問にもしっかりと答えるジニーくんの姿は素晴らしかったと思います。内容の方は、すでに皆さんがおっしゃるとおり、ダニエル説について議論が行われ、判例の読み方にただただ感心するばかりでした。次回は、もっと積極的に参加して行きたいと思います。  

 さて、ゼミ後は、有志の皆さんで弐ノ弐で飲み会でした。そして、そこでジニーくんと僕の某一次試験の合格祝いということで皆さんに祝って頂きました。先生、皆さんありがとうございました。この調子で力を合わせて最終合格を目指して頑張りたいと思います!  

 次回は、ダニエルくん達のグループの報告ですね。ダニエルくんは飲み会の席では大阪のおばちゃんとか言われdisられていましたが、そんな汚名を吹き飛ばすような素晴らしい報告を期待しています。頑張ってください!
投稿者:パッタイ  

 報告班の皆さん報告お疲れ様でした。みなさんがリポートに既に書かれていますが、目的効果基準の判決における位置づけの判断に注目が集められました。社会的儀礼かどうかの判断がそのまま目的と効果に反映されてしまうとの読み方が文中の接続詞も考慮しながら検討されましたが、その議論の奥深さもさることながら、「櫻井裁判官にきいてみよう」ということで落ち着いたところがまたすごいなと思いました。

 昨年は櫻井判事個人に関する報告も行われたとのことで、なぜそうなったのかもよく分からないのですが、判決文の意図だけでなく櫻井判事個人にも興味が湧いているところです。また、「スティグマ」というワードが出た途端に前回報告でのさやぞうさんの究極の質問がダニエルさんによって再現され、今後11期のゼミで「スティグマ」という単語をナチュラルに使うことの難しさを感じました。

 ゼミ後の飲み会では南野先生に加えSKⅢさんも参加して下さって、楽しい時間をありがとうございました! SKⅢさんが先生を言葉攻めにするシーンなどは新鮮でした。また、自分も暴露大会での伊右衛門さんやかたふさんの話を現場では聞いておらず残念に思ってましたが、みなさんの風景リポートの情報をつなぎ合わせると大方見えてくるというこのリポートの素晴らしいシステムに感謝です。

 それでは、次回も頑張っていきましょう!

投稿者:ダニエル   #050

 みなさんお疲れ様でした。ジニー君は公務員一次試験の合格発表の日に報告ということで、僕なら精神衛生上、絶対に避ける日程ですが、よほど自信があったということでしょう。見事に両立させるあたりさすがだなと思いました。カジュアル君もおめでとうごうざいます。あと、わたくしごとですが、僕が野菜神キャロット君と見分けがつかない、実は大阪のおばちゃんではないかなどと言われていますが、僕と同じにされるようでは彼ら(彼女ら?.....いや彼らですか)に失礼ではないかと思われますのでご注意のうえ発言してくださいね。

 議論の中身に関し、僕が考えている審査枠組みを簡単にですが書いておきますので、なんらかの機会にみなさんの参考になるのならば、これほど嬉しいことはありません。
 1.国(あるいは地方公共団体)の行為が社会的儀礼行為か否かが問題となるときは、その点が違憲判断の本丸であり、その後の目的効果の判断は実際は空転しており、意味があるとすれば客観的に審査したようにみせるアピールにすぎない。
 2.国家の公共的な立場による任務遂行が問題となるときは、完全分離は実際不可能であるのだから、レモンテストなり、エンドースメントテストなりによって、無宗教も含めた宗教間との公平と不介入の調和を図るべきである(基準に関しては、アメリカほど多元的宗教国家でない日本では厳格なレモンテストでよいと思っています)。
 3.空知太事件のように社会的儀礼行為にあたらず、かつ他の宗教との公平も問題とならないときは、不介入の要請だけが問題であるので、相当とされる程度を超えて介入していないかを総合考量により判断する。
 議論のはじめに触れた政教分離は何のために規定されているのかという点も(僕は信教の自由の間接的保障が主ではなく、神道と結びついていた天皇主権から国民主権へと移ったことの宣言ではないかと考えているのは発言した通りです)やはり重要な点だと思います。

 ゼミ後の飲み会ではかなりのゼミ生が集まったのにもかかわらず、少々話題が偏りすぎてしまったTENGA残念ですね。かたふ君の性癖については僕は前々から知っていたのですが、とうとう白日の下にさらされることとなりました。これでよかったのではないかと思っています。

 次回は選挙権です。パッタイ君がしっかりがんばってくれるでしょう!

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第5回(2013年5月17日・金)〜「選挙と選挙制度」(報告者:パッタイ、うしうし、ダニエル/司会:コモク)+有志食事会@スシロー

投稿者:パッタイ

 うしうしさん、ダニエルさん、報告の準備も含めて約2ヶ月間お疲れ様でした。準備期間が長かったのもあって、もう話し合いがないのが少し寂しいくらいですが、本当にありがとうございました!  

 今回のゼミの始まりは、とら君やシーマ君の髪型がいじられたり、先生の視界のある一部を消すために椅子が動かされたりと、報告がなかなか始まらない状況でしたが、そんな状態が落ち着いたときにスーツ姿で不意に現れ、3年生2人の髪型のインパクトを一掃して笑いを巻き起こしたカジュアルさんはさすがでした。ボンゾさん笑いすぎです。

 議論では、選挙権を制度があって初めて存在するものととらえるのか、制度以前に権利性をもつものとしてとらえるのかといった点の対立が印象に残っています。個人的には、報告の最初の段階で選挙権を前者の制度の論理で考えることに何も疑いを持っていなかったため、後者の権利の論理の主張を受けてなるほどと思う点はありました。選挙権は「公正な選挙」のため、そして「公正かつ効果的な代表」を選ぶための権利であって、ただ選挙権(投票権)を行使できればいいというわけではないというのが報告班の意見でしたが、それに対して、選挙権(投票権)を行使すること自体の権利性を第一にすべきだという考えは選挙権観としては当然存在する訳であり、双方の立場は選挙権に関するそれぞれの価値観に依るため、水掛け論に近い議論になってしまっていたかなと思います。

 そういう訳で、価値観だけに頼ってしまうのではなく、憲法15条の文言を見ることもやはり重要ではないかと思います。権利の論理をとる立場からは、成年である国民にはすべて選挙権が与えられているのだから、その与えられた成年国民の選挙権は専ら強い権利性を持つ、といったような主張がなされましたが、「成年」という規定の意味を「政治的判断能力の備わっている者」などと考えるのであれば、同様に政治的判断能力が不十分である者には選挙権を与えないとされることがあるという前提で考えるのが自然ではないでしょうか。未成年を省いて選挙権を与えるということをしておきながら、その省いた理由を棚に上げて選挙権の絶対的な権利性を成年にだけ認めるという考え方には疑問が残りました。 強い権利性があることは確かですが、やはり未成年者を除いているということの理由を考慮しても、選挙権については制度の論理で考えていくべきだと今の時点では思います。ただ、自分の中で整理しきれていない点が多いので、またの機会に改めて考えてみたいです。

 次回はG報告2周目の1回目「公務員の政治的行為」です。頑張って予習したいと思います!
投稿者:ダニエル

 ゼミ風景リポートに入る前に我らがさやぞうさんの内定取得をお祝いさせてください。スティグマに関心をもつという彼女ですが、このままでは自らが行く宛てのない捨て熊のようになってしまい、寂しい思いをしてしまうのではないかとい う一抹の不安が失礼ながらありました(熊という表現を使いましたが、ここでは リラックマ的な癒し系という意味であるのは断って記すまでもありません)。そうした不安を吹き飛ばし、さらっと結果を出すあたり本当に見事ですね。おめでとう!

 報告者として初めて臨んだゼミでしたが、うしうし君、パッタイ君のおかげで無事終えることができました。準備期間は日数にすると長いようですが、感覚としては本当に短く、楽しくできたのだなと思い返されます。

 選挙権に関する内容はパッタイ君が書いてくれていますし、報告者の意見はお分かりいただけていると思うので、僕は今回の報告で使用した判断過程統制に関して少しだけ。選挙権は憲法上の権利とはいえ、その行使には法律による制度が必要であり、生存権や財産権と同様に立法裁量は否定しえません。それならば、その立法裁量をいかに統制していくかが憲法上の権利の十全な保障には最重要の課題となりますが、統制方法はやはりその権利がいかなるもの(と解釈する)かによって変わるのだと思います。選挙権を公正かつ効果的な代表を選ぶための権利と解釈すると、そのための規制は許されるので立法府が下した結果に文句をいうことはできず、残る統制方法は判断過程統制しかありません。これに対して生存権ではそうした内在的制約が観念しえないので、平等原則などが裁量を外側から制約すると考えることができるでしょう。報告では曖昧さが残る判断過程統制を用いましたが、それは選挙権の性格を上のように考えたためであり、それでもなんとか選挙権の保障をできるだけ果たそうと思った結果の現れでした。

 次回は「公務員の政治的行為」ですね。公務員志望の方は、将来自由に表現をすることがままならなくなってしまうかもしれないので、発言をするなら今のうちですよ!
投稿者:うしうし  

 バッタイ君、ダニエル君、2ヶ月間お疲れ様でした。就活もあり、準備期間は影が薄かったと思いますが、頭の良い2人が引っ張ってくれて無事に終わることができて嬉しいです。 報告前には、かなうら辞退説が囁かれたり、カジュアルの爆笑登場シーンがあったりしましたね。今週末の試験もその前髪を活かして無事乗り越えてくれることでしょう。

 議論の中身ですが、報告者は、選挙権に関しては、選挙制度ありきのものとして制度の論理を採用していましたが、ボンゾ伊右衛門らが主張するような、制度以前に権利性をもつものとしていわゆる権利の論理の立場との対立がありました。選挙権が憲法典の人権規定部分に記載されており、個人の権利性を重要視すべきという彼らの主張も説得力はありましたが、我々の立場とは選挙権そのものに対する価値観の違いなのかなという印象を持ちました。

 さて、議論の途中に質問を投げかけてきた、スティグマに夢中のさやぞうさんですが、某銀行から内々定を頂いたようですね。おめでとうございます! 彼女のコミュ力あってのものでしょうし、きっとそれを活かしてアジアを駆け回るグローバルな人材になること間違いなしでしょう。本当におめでとう!

 次回は公務員の政治的行為のテーマでの報告です。今週末に国家公務員二次試験や適性試験を控える面々もいますが、彼らの代わりに議論を引っ張る気持ちで頑張っていきましょー!
投稿者:コモク

 報告者のみなさん、おつかれさまでした。今回は選挙権についての報告でした。議論のなかでは、選挙権の権利の性格に関する部分の対立が最も面白いところだったと思います。自分自身は選挙権を権利の論理で考えていたところがあって、報告者の意見はすごく勉強になりました。この議論のように権利観の対立が起こっているときに、どのように説得的な意見を述べればよいのかは難しく、時間内には考えつきませんでした。

 また、今回は司会をすることになったのですが、議論に意識が行き過ぎていまいちな司会っぷりになったと思います。司会って難しいですね。  

 次回は「公務員の政治的行為」の報告をします。G報告も二周目に入ることですし、がんばっていい報告になるようにしたいと思います。また、近頃は髪型を変えるのが流行っているようですが、来週は誰が髪を切ってくるのでしょうか。僕は切る予定はありません。
投稿者:とら   #055

 今回の報告は、選挙権についてのものでした。選挙権は「公正かつ効果的な代表」を選ぶための手段としての性格が主なのか、自己の声を国政に反映させる権利としての性格こそが主なのかで報告者とその他で意見が真っ向から対立し、議論は平行線のままだったように思われます。選挙権の性格という価値判断の相違は、論理というより価値判断のレベルの話なので、お互いに歩みよるのは難しかったのでしょう。個人的には、権利としての性格が主だと考えているのですが、感覚的にそう思うというレベルであり、論理的な理由付けは国民主権という極めて曖昧で抽象的なものでしかできないでいます。

 ところで、他の方のレポートでも触れられているようにカジュアルさんの華麗なるイメチェンがとても衝撃的でした。ちなみに、僕もこれまでの茶髪パーマを脱却して黒髪短髪にするというかなりのイメチェンをしたつもりでしたが、カジュアルさんの衝撃には遠く、遠く及びませんでした。カジュアルさん、さすがです!

 さて、次回は公務員の政治的活動がテーマです。優秀な先輩と少食の同級生(回転寿司で三皿って女子じゃん!)とがんばっていい報告にしたいと思います!
投稿者:伊右衛門

 今回は正当な理由ある遅刻者が多かったため、いつもと比べて教室がかなりスッカスカだった印象があります。ジニーカジュアルは何か説明会があるらしいのですが、かなうらさんがなぜか現れず、先生も理由を聞いていないとのことで、これはまさか、、、(昨年の例の事件の二の舞か)、、、と思ったのですが、開始15分程度経過したところで普通に現れました。蓋を開けてみると、1週間以上前に遅刻の旨連絡済みであったとのこと。「そんな、1週間前に言われても困るよ!」とは…はて、どなたの発言でしたか。。。  

 そして議論は進んでいったのですが、何気にレジュメから目を離し顔をあげてみると、開いていたドアの向こうにスーッと人影がフェードイン。誰かと思えばカジュアルが佇んでいます…髪が異様に短くなって。散髪で失敗したとの本人談を前日に耳にしていたのですが、想像をはるかに上回っていました。先生は悪くないとおっしゃっていましたけれど、やはり慣れるまで時間がかかりそうです。失礼ながら笑ってしまいました。ゼミ冒頭で、同じく散髪したての髪を先生に弄られた野菜神キャロットは、おいしいところ全部持って行かれた、と嘆いていました。ただ、私の隣にいたもろまろの強烈な引き笑いと、そのまた隣にいたボンゾの止まらない笑いに、彼らの性格の暗黒面を垣間見ることにもなりました。  

 肝心の議論の中身に全然触れていませんでしたが、その後ジニーも到着し、全員揃って本格的に開始です。成年被後見人や在外国民の選挙権の剥奪について制度の論理に則った解決を導こうとしていた(他方で戸別訪問については表現の自由という権利の論理で処理する)のが報告者の私見でした。選挙権が制度を前提にしないと行使できない権利であることは間違いありませんが、「選挙権」それ自体は制度形成以前に与えられているのであり、また政治的意思能力を有する者のみにそれを与えるという趣旨は憲法から読み取れないので、選挙権の「有無」の問題は権利の論理として処理すべきと考えられます。この点について白熱してしまい、戸別訪問に対する議論が足りなかったのが残念です。  

 ゼミ後、先生にも来て頂いてスシローで食事をしました。記憶が正しければ、先生とゼミ後にNo Alcoholで何かを食べに行くのは昨年からカウントしても初めてのことで、たまにはこういうのもいいと思います。ハイライトは既出の通りコモクの余りの少食ぶりでしょう。3皿って…お会計315円(税込)って…彼は本当に生きていけるのか心配です。
投稿者:野菜神キャロット  

 選挙権についての発表、バッタイさん、うしうしさん、ダニエルさんお疲れ様でした。選挙権を選挙制度ありきとして考えるのか、それとも制度以前に存在する権利として考えるのか対立がありました。選挙の公正性を確保することも確かに重要だとは思いますが、やはり個人的には自分達の代表を選ぶ過程に参加することが最重要事項であると考えていました。しかしながら、報告班の方々の論考もかなり見事で、大変勉強になりました。

 今回のゼミは、報告もさることながら、その他の場面で大変面白いものとなりました。軟式野球部の方々がイメチェンしたさらにその遥か上をいき、視線を一身に集める登場の仕方といい、カジュアルさんは流石でした。また、砂漠に咲く、たった二輪の花であるカナウラさんが辞めてしまわれたのではないかというハラハラドキドキの回でもありました。そういえば、基礎ゼミのときにも、一週間前に連絡していたところ忘れさられていたなぁ…一週間前と前日にメールを送る必要がありそうで注

 次回からは二周目ということで、発言せねば!次回は公務員の政治的行為、乞うご期待!

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第6回(2013年5月24日・金)~「公務員の政治的行為の自由とその制限」(報告者:とら、コモク、ボンゾ/司会者:ダニエル)+有志飲み会@赤坂

投稿者:コモク

 ボンゾさん、とらくん、報告おつかれさまでした。今回は公務員の政治的行為を扱いました。1回目の報告のときよりも準備に時間が取れず、不安な面もありましたがボンゾさんに助けられながら無事に報告を終えることができてよかったと思います。議論の中でもボンゾさんに頼りがちになってしまったのが反省点です。  

 内容としては、先生による猿払村の人口についての示唆が印象に残っています。事案を考える際にはその背景となる事柄にも気を配ることが必要だという意識を持つことができたと思います。また、特筆すべきはダニエルさんの司会っぷりではないでしょうか。ゼミ全体に気を配って、議論を円滑にしていて、参考になる点は多いと思います。  

 ゼミ後、人数は少なかったですが、飲みに行きました。金曜日の夜の天神界隈は人が多くてギラギラしていました。飲み会の場では某先生に似ている人を発見するなどいろいろあっておもしろかったです。

 次回は財産権です。個人的には、あまりよくわかっていないところなので特にしっかり予習をしてゼミに望みたいと思います。
投稿者:とら

 今回の報告は、公務員の政治的行為についてでした。報告班の一員として準備を重ねてきましたが、コモクくんは一回も遅刻をしないし、ボンゾさんは質問したことに全部答えてくれるし、メンバーに恵まれたおかげで楽しく準備ができました。二人とも、ありがとうございました!

 さて、報告に関してですが、関連規定の委任についてと、猿払基準の運用という二つの内容について報告しました。僕の主な担当は後者だったので、後者に関して思ったことを少し書きたいと思います。 政治的行為という表現の自由に関する規制を行う際に、最高裁のように国民の信頼や行政機関への累積的効果という曖昧で不明確なものを考慮に入れるべきではないと思います。表現の自由は、いわゆる「優越的地位」にある非常に重要な人権であるのにもかかわらず、それを上記のような曖昧なものを守ることを理由として規制するのは、表現の自由の重要性をあまりに軽視しすぎといえるからです。また、累積的効果に関しては、公務員の行為それ自体から発生するものではないので、これを理由に刑罰を発動するのは、刑法の基本原則に反し、特に問題だと思います。刑罰の発動に関連して、蟻川先生は、憲法の立場から疑問を呈していました。政府の公私二分論によると、「使用者としての政府」にとって重要な国民の信頼を理由に、「統治権者としての政府」が刑罰を発動するのは、論理矛盾であるという指摘です。それでは、「使用者としての政府」が国民の信頼を理由に、使用者の権限に基づいて懲戒処分を行うのは、法的にどのように評価されるのでしょうか。蟻川論文では、懲戒処分を行う余地があるという記述にとどまっていたので、どのような結論になるのか気になるところです。

 そしてゼミの後はいつものように飲みに行きました。伊右衛門さんの幼少期の子作りに関するかわいい誤解を知れましたし、もろまろさんに素敵なバーに連れて行ってもらえましたし、とても楽しい時間でした。 次回のゼミも頑張りましょう!
投稿者:ボンゾ   #060  

 ここ最近試験やら報告やらが立て込んでおりまして、なかなかリポートを書くこ とができませんでした。ゼミ生の模範たるべきゼミ長が、こんな事ではいけませんね。気持ちを切り替えて、毎回のリポート提出を心がけていきたいと思います。

 というわけで今回は、僕ととら君、コモク君による報告、テーマは「公務員の政治的行為とその制限」についてでした。二人とも、本当にお疲れさまです。 憲法を学ぶにあたって避けては通れない超重要判決、猿払事件を、委任の合憲性、猿払基準の運用の問題性の2つの観点から検討するという内容だったのですが、どういった事案を前提にした判決であるのか、また最近出た二つの判決 (目黒事件・世田谷事件)との整合性をどうとるか等、検討すべき点が多く、報告準備はなかなか困難な作業となりました。特に、報告の題材とした蟻川先生の論文等は内容的に非常に高度で(勿論自分が完全に理解できているはずもありませんが)、その解釈に多くの時間を割いた事を記憶しています。宍戸先生曰く、 「皆さんの学習の進展状況に応じて読み返す毎に、発見がある」論文(『憲法  解釈論の応用と展開』91頁)であるそうなので、もう少し勉強を進めてから、再読を試みたいと思います。

 来週は、かたふ君、野菜神君、ダンボー君による財産権についての報告です。去年の僕のグループ報告のテーマであり、個人的に思い入れの深い論点なので、ど のような議論になるのか楽 しみです(プレッシャー)。
投稿者:ダンボ―

 第五回グループ報告のボンゾさん、コモク君、トラ君お疲れ様でした。

 公務員の政治的行為というテーマの報告でしたが、大変興味深いお話でした。有名な猿払事件判決に加え、最近の目黒事件、世田谷事件を扱っていたこともあり、現在の最高裁の立ち位置であったり、猿払事件との関連性であったり様々な論点があったように思います。また、人事院規則の予告機能のお話がありましたが、あまり論点が分かっていないところで、司会のダニエルさんに話を振って頂き、さらに説明もしてもらったことで、大変その後の理解がスムーズにできましたが、その反面もう少し自力で理解する力の必要性を痛感しました。

 ゼミ後の飲み会では、なにやら素敵ななバーにも行ったとのことで、行けたらよかったなあ…と残念に思っております。次回以降の開催に期待します!

 次回は、かたふさんと野菜神キャロット君と共に財産権をテーマとして報告します。話し合いをするたびに論点が出てきて、非常に難解なものを報告することになったなと感じていますが、しっかりやり遂げたいと思います!
投稿者:かたふ

 今回の報告のテーマは公務員の政治的行為でした。今回のゼミは、次々回の改憲論をテーマに報告するさやぞう班のハードルが上がりに上がったところでスター ト。満を持して司会を務めたのはダニエル君でした。議論の流れに留意し、全体に気を配りつつ話を振る司会ぶりは、ジニー君には及ばないにしろ圧巻で、おかげでほぼ全員が発言できていたのではないでしょうか。個人的にはもっと議論に加われるように精進していきたいと思うばかりです。

 ゼミ後は有志で飲みに行かれたようですが、次回は是非参加したいと思っております。

 次回はわたくしかたふとキャロット、ダンボーが財産権について報告させていただきます。どうやらボンゾ君の大得意分野のようですが、報告班にとっては難解なテーマで、苦戦しながらこれまで地道に準備をしてきました。まだ理解できていない部分も多いですが、議論を通じて理解を深めていければ、と思っております。きっとボンゾ君が素晴らしいフォローをしてくれることでしょう。不安は大きいですが、なんとかいい報告にして、ハードルが跳ね上がった次々回の改憲論へとタスキをつなぎたいものです。カジュアル君の言葉を借りるなら、 「まっ、自分を信じるしかねーやん?」ということで。それでは皆様、金曜日にお会いしましょう。
投稿者:ダニエル

 報告者のお三方お疲れ様でした。前回は報告者として初めてのリポートでしたが、今回は司会者として初めてのリポートとなります。

  報告の内容は猿払事件(都教組を「ときょうくみ」と読んでしまう方は「さるはらい」と読むのでしょうか)を中心に、平成の猿払事件である二つの判例にも配慮されたものでした。今回は当日の議論もさることながら、予習で得るものがいつも以上に多かったと思います。蟻川論文、安念論文ともに一度読んだものだったのですが、新たに示唆されることが多く、とりわけ蟻川先生には二判例の前日予想も含め圧倒されてしまいました。

 個人的な話に移らせていただくと、僕の発言数を減らしその均一化を図るという先生のご意向のもと司会に任命されたのですが、無茶ぶり等ご迷惑をかけてしまった方もいたように思い返され、申し訳ありません。先生のご意向にも関わらず、出すぎたまねをすることも多々ありましたが、コモク君は一定の評価をしてくれているみたいでありがたい限りです。

 次回は財産権ですね。先日かたふ君に学説について尋ねられた際、
   か「おがわ先生の説ってさ」
   ダ「おがわ先生?」
   か「うん、おがわつよし先生」
 という会話の流れになりました。小山剛先生のことでした。がんばっていきま しょう!

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第7回(2013年5月31日・金)~「財産権の保障」(報告者:野菜神キャロット、ダンボ—、かたふ/司会:伊右衛門)+有志食事会@箱崎とん平

投稿者:シーマ

  皆さんお疲れ様です。今回は財産権についてでしたが、報告者は小山教授の立場で、財産権の概念化を否定する主張だったと思います。小山教授の考えについては、事前に配布文献として配られなかったので、レジュメを通読しただけではきちんと理解できませんでしたが、ダンボーくんが繰り返し説明してくれたおかげで理解につなげることができたと思います。

 議論では、長谷部教授のベースライン論の是非や、小山教授の内容形成テーゼの積極的要請部分の意義などについて行いました。内容的にも難しいところもありましたが、報告者への質問に対しては、かたふさんがしっかりと3年生をフォローしておられ、さすが4年生は心強いなと思いました。

 来週の報告は改憲論、特に憲法96条の改正についてですが、自分も報告を行うことになっているので、残りの期間きちんと準備していきたいです。また、当日は取材が来るという話も聞いているので、皆さんと一緒に議論を盛り上げていけたら良いと思います。
投稿者:ダンボ—   #065

 みなさん第六回グループ報告お疲れ様でした。財産権というテーマで報告しましたが、非常に分かりにくいものだったかと思います。まず、報告では小山先生の見解を扱いましたが、配布文献では小山先生の論文をお配りしなかった点に関しては申し訳ありませんでした。僕の説明も拙いものでしたので、みなさんの理解を難しくしてしまったかと思います。ゼミでは、伊右衛門さんの司会やかたふさんのサポートにとても助けられました。報告内容を振り返ってみますと、ベースライン論の「法律家共同体の共通了解」への理解だったり、「公共の福祉」と内容形成モデルにおける「適切さ」の区別の議論に関しては、特に印象に残っていまして勉強になりました。これを機に、また調べて、考えてみたいと思います。

 ゼミ後はお好み焼きを食べに行きました。そこでジニーさんの少子化に対する熱い思いを語っていただき、やはり官僚になる人は目的意識が違うな…と感銘を受けた次第です。また、かたふさんの嗜好(循環?)が先生にも知られていて、このゼミでは隠し事はできないということを痛感しました。 というわけで、前座は果たしました!

 次回は、最後のグループ報告として「おおとりを飾る」改憲論ですね! 現在、社会的に関心が高い話題でもありますので、非常に楽しみにしています。しっかり予習して挑みます!
投稿者:かたふ  

 皆様、第6回グループ報告おつかれさまでした。共に報告に向けて準備を進めてきたキャロット君、ダンボー君、これまでご苦労様でした。サッカー日本代表、おめでとうございます。  

 まずは報告者として、今回の報告の内容と配布文献の内容があまり合致しておらず、予習してこられた方にとってもおそらく分かりにくい報告だったであろうことにつきまして、お詫びを申し上げます。この点につき、ダンボー君も触れてくれているようですが、言い訳をさせていただくと、財産権というテーマが非常に難解で、報告の準備を重ねるにつれて疑問点や必要な周辺知識が現れ、報告者としてなかなか論点の絞り込みと立場決定ができなかったことにその一因があります。自らの未熟さを自覚させられることになったと同時に、少なくともおおまかな私見の流れを文献配布のときまでには決めておかないと今回のようなことが起こりかねないということを認識させられました。報告者は、今回の経験を今後のゼミや各々の個人報告の糧となるように活かしていきたいと思っております。  

 前置きが長くなりましたが、今回の議論の感想を述べさせていただきます。報告者は敬愛するおがわつよし先生の見解を私見として採っていたのですが、議論を進めるにつれ、理解が手薄だった長宗我部先生のベースライン論との区別が自分の中で曖昧になっていったことが印象的です。また、報告をしてみて、改めて普段バリバリ発言しているお三方の凄さを痛感した次第です。議論の途中では司会の伊右衛門君に、「小山先生のこの論文は読んだの?」「石川先生の法制度保障を説明してもらってもいい?」となかなかエグい質問をされて、あたふたしてしまいました。また、報告者間で立場が割れることもあり、お見苦しい点を見せてしまいました。とまあこのように準備不足な点も散見されましたが、3年生の踏ん張りのおかげもあり、なんとか報告を終えることができました。次回にたすきをつなぐことができたと思いたいです。  

 ゼミ後は有志でお好み焼きを食べにいきました。報告後のビールは格別で、先生がお飲みになられなかったのが残念でなりません。いつか先生がおっしゃっていた六本松のお好み焼き屋さんにもいってみたいです。  

 次回は皆さん待ちに待った、ハードルがあがりにあがった、グループ報告の集大成ともいえる、おおとりを飾る、画竜点睛、改憲論ですね。記者の方も見学に来られるそうで、九大の名に恥じぬような報告を期待しています。4年生のエースのさやぞうを筆頭に期待に応えてくれることでしょう。もちろん議論は報告者も含めたゼミ生全員でつくりあげるものなので、個人としてもしっかり準備をして臨みたいと思って います。それでは皆様、頑張っていきましょう!
投稿者:ダニエル

 今回は財産権に関する報告でした。報告者のみなさんは難解なテーマに悪戦苦闘したとのことですが、お三方とも堂々としていたと思います。 報告ではベースライン論は曖昧なので小山説でいくべきだとの主張がされましたが、僕はベースライン論の曖昧さを理由に小山説を採用することはできない旨の発言をしました。かたふ君が両者の区別がつきにくくなったと書いていますが、僕がしていた主張が原因だと思います(かたふ君はベースライン論の主唱者を長宗我部先生としていますが、長谷部先生の誤りで、長宗我部氏は憲法ではなく分国法を専門としていました)。わかりにくかったかもしれないので、ごく簡単にまとめます。

  小山先生は内容形成義務によりどこに引かれるのかわからないベースラインの曖昧さを克服できると考えておられるようです。確かに、一般論としてはベースラインはよりよい場所に設定されるとは限らないので、内容形成義務により、ある程度設定場所が絞られるとはいえそうです。しかし、立法府がよりよい立法をすべきなのはそうなのですが、その内容形成義務に見合ったものはひとつとは限りません。ベースラインはそれをひとつに絞る議論だと思われます。そして、その絞り方は内容形成義務に沿っているかではなく、みんながそう思っているかによることとなる。私有財産制に適合した制度を作るという内容形成義務からは単独所有以外にも選択肢はありえますが、みんなが単独所有を当然視しているから単独所有になり、そう決まっていることが重要である、こういうことだと思います。だから、少し議論のレベルが違っているのかなというのが僕の印象です。

 ゼミ後の食事会では僕たちのテーブルではビールを頂いていたのですが、先生は同じテーブルにおられたにもかかわらず、葛藤の末、お飲みになられませんでした。執筆活動のためとのことで、またしても尊敬の念が深まることとなりました

 次回はハードルがもう手の届かないところまであがっている改憲論ですね。それでも報告者のみなさんは簡単に越えていってしまうのでしょう。期待しています。
投稿者:伊右衛門

 財産権保障の意義は、昨年の10期ゼミの1発目の報告でしたので、少し思い入れがあり、また予習文献が昨年と全く同じであったため、あの頃の自分と比べながら予習をしていました。そこそこ成長したんじゃないかと勝手に思っています。が、やはり難解な法理論が大量に出て来ますので、扱いにくいテーマであることに変わりはありませんでした。報告班は、そういった法理論をレジュメで簡潔にまとめており、司会者の無茶ブリかなと思いつつ要求した各理論の詳細な説明にもきちんと応答していて、大変良かったと思います。ただ、「おがわつよし」はちょっと。。。  

 内容形成義務による財産権条項の説明については、定立された規範が具体的にどのように使用されるのかが少なくともゼミ中には明らかとなりませんでした。これが分かると、この説の利点(あるいは欠点)がよりはっきりしてくるのではないかと思いました。それから、長谷部先生のいうベースライン論が現状追認的なものかどうかが議論になりました。この点は、この理論に基づく説明が同じく採られている非嫡出子相続分不平等規定の合憲性について、今年中に新たな最高裁大法廷の判断が出されるようですので、それを受けての長谷部先生の応答が注目されます。

 次回は最近の hot issue である改憲ついて(特に96条でしょうか)です。噂によれば audience もいらっしゃる可能性があるとのこと。さやぞうは確か昨年も open zeminar の回にも報告をしたような…。ここでも複雑な理論が登場するため報告班は準備に忙しそうです。議論が盛り上がり彼らの絶好の晴れ舞台とするため、全員からバンバン質問が浴びせられるような状況になるといいですね。
投稿者:野菜神キャロット

 皆さん、第六回グループ報告お疲れ様でした。今回は財産権をテーマに、主に29条1項2項から立法統制をどのようにして考えるかを念頭に報告をしました。 遅刻常習犯のかたふさん、時間厳守のダンボー君とともに発表の準備をしていたところ、なかなか学説の整理や論点の絞り込みが進まず、皆、内心焦ったと思い ます。しかしながらゼミでは、伊右衛門さんの名司会やかたふさんのすばらしいサポート等に助けられ、無事終えることができました。  

 小川剛教授のいう内容形成テーゼには、「適切さ」という判断基準がありますが、その判断方法のあり方について、議論ではさまざまな見解がでました。又、 長谷部教授のベースライン論も話題にとりあげられ、大変おもしろかったと思い ます。

 ゼミ後のお食事会では、もろまろさんがへらを奪われ、もやしを浴びせかけられるという事態がおこってしまいました。どちらかというと、個人的には、地下鉄駅の近くのお好み焼きのほうが好みです。

 次回は、改憲論ということで、マスコミの方が来られ、報告班の方々もそうでない方々もやる気がみなぎっていることだと思います。この高いハードルを易々と超える、すばらしい報告になることでしょう。

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第8回(2013年6月7日・金)~「改憲論」(報告:おーたろー、シーマ、パッタイ、さやぞう/司会:ボンゾ)+有志飲み会@蒼の雫+アルマ・キッチン

投稿者:ボンゾ   #070

 グループ報告のトリを飾ったのは、第11期南野ゼミのエースさやぞう率いる報告班による、「改憲論」です。新聞記者やテレビカメラが取材に訪れる中、怯む事無く、序盤から棒読みの「ぼ」の字も感じさせない堂々とした報告を行ってく れました。非常に難解であり、地雷臭すらするテーマですが、学説を端的にまとめた上で、私見もはっきりと明示しており、とてもわかりやすい報告内容になっ ていたと思います。さやぞう、おーたろーくん、パッタイくん、シーマくん、お疲れさまです。

 内容についてですが、議論中にも法学、政治学の分野にまたがった様々な論点が浮かび上がりました。特に自分が興味深い点を挙げるならば、限界を超えた改憲が行われた場合における、司法(?)審査の可否の点でしょうか。ある意味、 ここが機能しなければ限界を論じたところで全部(法的には)無意味という事にもなりかねないのですが、報告班は、新憲法に対しても違憲審査(旧憲法を基準とするのでしょうか)を行うべきであると結論付けていました。しかしながら、 自分としては、①そもそも日本国憲法下での違憲審査制が、その判断対象に「憲法」を挙げていない事(前文の「排除する」の対象には、憲法が明示的に挙げられているのにも関わらず、です)、②改憲のような高度に政治性を有する事柄に ついては、恐らく統治行為論的な考慮が働くであろう事(一見明白に違憲であるような酷い改憲が行われるというのは想定しがたい)、あるいは先生のおっしゃったフランス的な運用が行われる可能性が高い事、この二つを理由に、最高裁判所が改憲の違憲審査を行う事は無理であると考えます。その意味で、「改憲論」なる論点は、法学の論点というよりも、寧ろ政治学の論点として捉えるべき様に思います。

 報告後は、朝日新聞の記者さんを囲んで、天神の居酒屋のオープンテラス (寒かったですね)にて飲み会が行われました。業界の裏話など、ほかでは聞けないような様々なお話をしてくださって、大変興味深かったです。記者さんには2歳と5歳のお子さんがいらっしゃるということで、南野先生は驚きと悔しさが入り交じったような複雑めいた声を上げられていました。南野先生、安心してください、民法には養子制度(民法792条〜)があってですね……

 さて、次回は、単位が出ないのにも関わらず自ら積極的に個人報告を申し出た意識高い系男子、もろまらによる報告です。テーマは何でしたっけ、立憲主義でしたっけ?
投稿者:シーマ

 皆さんお疲れ様です。今回は世間でも話題になっている改憲論について、取材の方々も交え、議論が行われました。報告には、4年生の中でも評判のいい、あのTシャツを着て行きましたが、さやぞうさんから真剣に怒られたのでやめました。さやぞうさんには心から謝りたいと思います、すみませんでした。

 議論の中では、改正の限界、特に96条の改正の可否やその後の司法審査の可能性などについてそれぞれの意見が出されました。報告班としては、96条が改正され、その後に他の条項が改正された場合には、他の条項の無効のみならず、新96条も違憲な他の条項を産み出した原因であるから、裁判所は無効に出来るという主張をしました。違憲な他の条項が頻発した場合、その原因の1つは、熟議を行いにくくした新96条にあるという理由からでした。しかし、自分個人としては、まず、他の条項が裁判所によって無効になる可能性が非常に低いと考えます。おそらく「政治的問題」などと理由をつけて、積極的な判断は回避するのではないかと思います。とはいえ、裁判所が憲法改正の違憲審査を認め、憲法の中の各条項に序列をつけることで他の条項の改正が無効になる可能性はあるかもしれません。しかし、それでも新96条にまで遡り無効とする可能性は極めて低いのではないかと思います。いずれにせよ、パッタイくんの言葉を借りるとするならば、みんなが「ハッピー」になれば良いのかなと思い ます。また、96 条が改正されることは望みませんが、憲法改正の違憲審査を裁判所がどのように処理するかは気になるところなので、今後の動向に注目していきたいです。

 ゼミの後には、新聞記者の方と一緒に飲みに行きました。二次会も含め、非常に有意義な時間だったと思います、楽しかったです。また、次回のゼミからは個人報告が始まりますが、もろまろさんが先陣を切って報告を行うということなので、自分も予習を頑張りたいと思います。
投稿者:パッタイ  

 改憲論との3週間の壮絶な戦いが終わりました。ゼミが終わった後、参考図書を図書館に返しに行ったのですが、バーコードの読み取り音とともにカウンターに次々と吸い込まれていく様子に感動したのは初めてでした。カバンも軽くなり、ハッピーな毎日を送っております。報告班で一緒だったさやぞうさん、おーたろー君、シーマ君、本当にお疲れ様でした。

 今回は、「改正の一般的な法的限界の議論」から「96条の改正の法的限界」へと話を進め、そして「法的限界を超えてしまった改正の処理」を検討するという流れで報告を行いました。少し悔しさを感じながらこの流れに落ち着いたのですが、以下でこの形に至った経緯について少し触れたいと思います。

 3週間の準備期間に入ってから、若干の文献を読み合ったあとで考えた班の初めの報告プランは、「憲法改正の限界」という昔からの議論を深めていくことで私見を構築し、その私見から演繹的に96条の改正についての限界を導きだそうというものでした。報告では限界論の3人の説を紹介しましたが、限界を理由づける枠組みについては他にも似て非なる考え方が山のようにあります。そのため、それぞれの考え方を理解していくのには相当な時間がかかりました。それでも 「理解できればその短所長所から私見を導けるだろう」といった期待だけを頼りに進めていたのですが、期待とは裏腹に、文献を読めば読むほどその限界説と無限界説の対立が、結局「近代立憲主義」を主とする超実定法的な規範を、法的評価に取り入れるか否かという単純な点にかかっているように感じられました。そういうわけで、目の前にその「近代立憲主義」の沼が近づいてきて、一方ではインド憲法がどうちゃらこうちゃらって話もSNS上で独り歩きしてました。そして、避けて通る訳にはいかない「近代立憲主義」を考えつつ、96条の改正についての法的評価の検討をその沼に入って進めてながらも、今度は沼の向こうに 「現実問題」の壁が立ちはだかっているのが分かっているのが少し悔しくつらい点でした。ボンゾさんの書かれているように、「結局は現実に改正が起こってしまった場合手も足もでませんでしたー」といった結論では、これまで考えてきた法的考察が全て無意味になってしまう訳です。いくら法的な判断に説得力があったとしても、当然にそれが現実において力を発揮するのかといえば、とりわけ改憲論に関しては微妙なところであって、その無力感を感じながらも法的根拠付けをしていかなければならないのが精神的にも大変でした。

 限界を超えたと考えられる改正に対する最高裁の違憲審査については、正直従来の裁判所のあり方から考えると厳しいと思います。報告にも登場したように、アメリカの裁判所は「政治的な問題」として、改正に対する憲法審査を排除する姿勢をとっていますし、他の国で改正に対する憲法審査を許された場合でも、それは具体的な事件が起こったときであることが多く、それも「憲法裁判所」を通じた、国民投票を経ていない改正に対してのものであるなど、日本の現状には簡単に結びつかないように感じられます。また、違憲審査の対象に「憲法」が含まれていない点もご指摘の通りです。ただ、日本が付随的違憲審査をとっていることや、統治行為論の道があること、文理解釈すると不可能であることなどは、あくまでこれまでの状態や傾向からの判断であって、先例のない憲法改正に対する判 断においては、新しい例外的な判断が最高裁においてなされることは十分にありうるのではないでしょうか。これについては「推測」というよりは、「願望」と いう意味合いが強くなりますが、最高裁が自らの築いている秩序体系の崩壊をなされてしまう際にも沈黙を貫くような状態は「憲法の番人」としてあるべき姿ではないと思います。

 今回は、質問に対して答えにならない点を長々話してしまったり、送られた助け舟を敵船と間違えて攻撃(攻撃にもなってなかったですが)してしまったりと、 反省点がたくさんありますが、とにかく報告が終わってほっとしてます。ゼミ後の飲み会では、朝日新聞の方との話の中で、ゼミ長の口から次から次へとこぼれ落ちてくる勉強の産物にただただ感心するばかりでした。「飲み屋で六法を取り出し、条文を見せながら熱く語る」のは、この情報だけ聞くと非常に気持ち悪いですが、一部始終見ていると、その内容の伴った熱さは本当にかっこ良かったです。

 次回は、今回の改憲論の報告に関しても色々とアドバイスして頂いたもろまろさんです。特にお返しは出来そうにないですがありがとうございました! 次回もがんばっていきましょー!
投稿者:さやぞう

 今回は、改憲論をテーマに報告させていただきました。テーマを選んだ時は話題だからと軽い気持ちでいましたが、いざ取りかかると勉強しなければならないことが本当に多く、大変でしたが、シーマ君、おーたろー君、パッタイ君が非常に頑張ってくれました。お疲れ様でした!

 今回の反省点の一つは、報告班が96条の改正を制限する根拠として掲げた、国会のおける「熟議」が実際にどれだけ機能するのかをあまり考えられていなかったことです。また、改正の限界を超えた改正が実際になされた場合、裁判所はどう動くのかを詳細に検討することができなかったのも反省点です。今後、勉強しようと思います

 三週間という短い準備期間ではありましたが、報告班の三年生は英語の文献を必死で訳すなど(エキサイト翻訳なんて決して使っていません、決して!)、とても頑張ってくれました。特に、パッタイ君は世界の憲法を語らせるとゼミ生では右に出るものはいないのではないかと言うほど、英語をぶつぶつ語りながら勉強していました。また、何より驚いたのは皆が時間厳守であったことです。たった五分の遅刻でも連絡してくれる、今までには考えられない素晴らしいメンバーでした。二時間遅れても謝罪の一言もしないあの人にも見習ってほしいですね。 次回も頑張っていきましょう!!
投稿者:トラ

 今回は、改憲論についてでした。タイムリーな話題ということもあり、マスコミの取材も入るなかでの報告になりました。

 憲法制定権力や改正権力、立憲主義といった憲法原理論的なところから、改正の限界にあたる条項の改正が行われた場合、どのような処理がなされるべきかといった現実的なところまで幅広い議論がなされました。個人的には、特に後者の部分に関心を覚えました。憲法81条が違憲審査の対象に、「憲法」が挙げられていない以上、司法は立法府による憲法改正になんら審査することができないという意見がゼミ内では支配的だったように思います。しかし、裁判所の「憲法の番人」という性格を考慮したら、違憲の改憲について審査する余地は残るのではないでしょうか。それでも統治行為論から判断を避ける可能性が残りますが、近代立憲主義を保証するための違憲審査制が、権力を濫用した立法に対して無抵抗であっていいはずはないと思います。

 そして、ゼミ後は記者の方を加えての飲み会となりました。記者の方の存在もあってか、普段よりも真面目な話が多く、TENGA的成分が抑えられたのは大変好ましいことだったのではないでしょうか。

 次回から個人報告が始まります。引き続き頑張っていきましょう!
投稿者:おーたろー   #075

 今回が今年度最後のグループ報告ということで、いわゆるオオトリを無事務めることができました(と、自分では勝手に思っています)。同じ報告班である、 リーダーのさやぞうさん、パッタイ、シーマの三人は本当にお疲れ様でした!

 改憲論というタイムリーなテーマについて、早めに準備を進めてきたつもりでしたが、学説の読み間違いなどがあり、最初は全くと言っていいほど議論が進みませんでした。 そんな中、タイムリーに樋口先生と奥平先生らの本が発売され、目指す方向が固まりました! こういう報告の作り方はちょっと珍しいのではないかと思ってます(笑)。ほぼ毎日といっていいほど、話し合いを設けたのですが、進め方としては、三年が話して、さやぞうさんが曖昧な理解のところを拾うという形式でした。さすが リーダーという感じでした!

 次からは個人報告ということで、また一段と報告者のハードルというかプレッシャーも上がりますが、前回と今回で得たことを生かしていきたいと思います!

 ちなみに、南野ゼミよりもう一個のゼミの方が(女の子が多くて)好きなのではと疑いをもた れていますが、全くそんなことはありません! これからも末永くよろしくお願い します!
投稿者:ダンボ―  

 マスコミの方の取材もある中で、今回「改憲論」をテーマに報告してくれたさやぞうさん、パッタイ君、おーたろー君、シーマ君お疲れさまでした。

 近代立憲主義から実際に改正が行われた際の問題まで、幅広い議論かありました。特に96条の改正に関しては、社会的関心も高いということで、マスコミの方々も注目しておられたように思います。ゼミ内では96条の改正には反対の方が多数でしたが、もし96条も含め、実際に改正が行われた場合の問題が議論にあがりました。他のみなさんも述べているように、日本が付随的違憲審査制を採用している点、高度な政治的問題という点から、実際に改正が行われた場合、その審査は難しいと考えられます。なので政治的問題も含む憲法改正に関しては、改正前に憲法学界からの積極的な意見の発信というものが一つ政治への抑制になるのではないかと思います。曖昧で具体性がないとは思いますが、憲法学界からの意見が積み重なり、それが大きくなることで、政治側も看過できないものとなる可能性もあると思います。先例がないことなので、今後の動向に注目していきたいと思います。

 ゼミ後の飲み会は記者の方も交えてのものになりました。毎回思うことではありますが、ゼミ後の飲み会は非常に興味深いお話を聞く機会が多く、特に先生のお話は、他のゼミでの飲み会でも使わせて頂いています。今後は先生のいい話を僕の周りの方達にもしようと思います。きっと先生を好きになるでしょう。

 次回からはもろま○さんを皮切りに個人報告が始まりますね。今後もがんばっていきましょう!
投稿者:伊右衛門

 今、現実政治で熱い、改憲論について議論しました。今回は新聞社とテレビ局の取材も入り、少し浮ついていました。普通に喋っているつもりでも横のカメラが常に気になります…。議論の合間の小休憩ではなぜかみんな一斉にトイレに向かうという(笑)。教室に戻ってみると、取材を受けるバッタイとその状況を分かっていながら(わざと?)その近くの席に座るボンゾが。案の定、彼が次の取材対象となりました。  

 議論は理論的な問題を扱ったため難しいものとなりました。報告は良かったと思うんですけれど…テレビ的には…まあ…。。。特別多数決の根拠として「熟議」 がキーワードとなりましたが、ゼミの終盤で新聞記者の方から、「熟議がなぜ必要なのか」という鋭い質問が。熟議を経たことによる結果がHAPPYになるのか、それともそうすることでHAPPYになっているとみなしているのか、という対立軸が生まれました。

 ゼミ終わりには記者の方とご一緒に懇親会へ。お店を決めていなかったため、 アベノミクスで活況を呈する飲み屋街を1時間弱徘徊するはめになり、記者の方には文字通りのご足労をおかけしていまいましたが、なんとか店を見つけまし た。記者の方とは移動の間、色々とお話をしたのですが、会話の内容をB5の大学ノートに事細かに記入されていて、普段からこのように収集した情報を漏らさないようにしているんですね。お店には先生も後に合流されて、それはそれは憲法ゼミらしい真面目一辺倒の興味深い話が展開されたところです。ボンゾの異様な行動は他のリポートに描写されている通りですが、翌日聞くとあまり覚えてない らしく、昨年のOBOG会で炸裂した酔った彼の恐ろしさを再確認できました。結局 2次会も開かれ、記者の方からは普段我々が聞けないようなお話をたくさん聴か せていただきました。

 今回でグループ報告を終え、1週の休みを挟んだ後、いよいよ個人報告です! 去年より人数が少ないせいもあるのでしょうが、あっという間にグループ報告が終わってしまった印象があります。改めて気を引きしめて予習に励みます!!

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2013年6月14日は休講とします。

第9回(2013年6月21日・金)~「団体の政治献金と構成員の思想の自由」(報告:もろまろ/司会:野菜神キャロット)有志飲み会@弐ノ弐

投稿者:もろまろ

 今年の卒アル用写真撮影は、昨年とは反対に、カメラを渡り廊下の上に置いて、みんなで下に並ぶという形で行われました。去年の全体的に薄汚れた白っぽい背景の写真よりもいいものに仕上がっているのではないでしょうか。

 今回は、ダニエル君による、団体の政治献金と構成員の思想信条に関する報告でした。報告者(ダニエル)の立場は、団体が政治献金をすることによって、構成員の思想信条が侵害されることがあるという問題は、民法34条の解釈の問題、つまり、目的の範囲内かどうかという枠組みで処理するべきではなく、それは団体の権利能力とは別の問題として個別に処理されるべきであるというものであったと思います。先生やボンゾ君による反対意見にも折れることなく議論を続け、さすがだなと思いました!

 今回の報告は個人的に思い入れがあり、僕も30以上の関連論文を読んで予習をしてきたのですが、民法や民事訴訟へも議論が飛び、ついていくのが大変でした。僕は個人的には、ダニエル君の意見に賛成で南九州税理士会事件の最高裁判決のとったプロセスには否定的で、国労広島地本事件の最高裁判決の方に親和的でしたが、僕が根拠として考えていた、構成員の思想信条の保障に厚いという点も、先生ボンゾ軍の反論により、本当に根拠になりうるのか分からなくなってしましました。終わってからの反省としては、僕の個人的な立場からは、それを支持する根拠として、団体の権利能力を広く捉えることの利益を論証するべきであったということでしょうか。

  さて、今回の報告は厳格な前後半制が採用されたようですが、これは公式ルールとなるのでしょうか。来週のトラ君の報告に採用されるか注目です。
投稿者:トラ

 今回のゼミからいよいよ個人報告が始まりました。記念すべきトップバッターは、もろまろさんがつとめ、テーマは団体の政治献金でした。 議論を概観すると、民法や会社法の知識が必要とされる高度な議論が展開され、よく分からない点も多々あり、自分の知識の少なさを思いしらされました。もっとも議論が白熱した、献金の違法性の判断基準として法人の目的を取り込むべきか否かという点に関しては、会社の目的の広範性が必要とされている現在においては、基準に目的を含めると人権侵害の蓋然性が高いと思いました。しかし、公益法人に限っては目的はある程度限定されるということも考えると、目的による処理も一定の説得力があるとも思えます。もろまろさん・ダニエルさんと先生・ボンゾさんの議論を聞いていただけで、自分の意見を固めることもできず、レポートもこの程度のことしか書けないので、もっと勉強をしなければという思いが強くなりました。

 そしてゼミ後は、タツオニストさんも囲んでの飲み会でした。タツオニストさんから、ローにいらっしゃるとても素敵な先生の話が聞けたうえに、おいしい蕎麦も頂くことができ、とても楽しい飲み会となりました。

 さて、次はぼくの個人報告です。今から胃が痛いですが頑張りますので、皆さんどうかお手柔らかにお願いします。
投稿者:ダニエル   #080  

 今回は卒業アルバムの写真撮影がゼミ前に行われたのですが、さやぞうさんは髪を切り、巻き、フェミニンな服装で映っていました。それはさておき、カジュアル君とジニ―君は公務員の筆記試験を突破したとのことで、おめでたい限りです。あと少しがんばってください!

 報告に関しては、僕が、理由づけは異なりましたが、結論としては報告者のもろまろ君と同様の見解を主張し、そこから議論が起こったので、もろまろ君は少し卑下したリポートを送っていますが、個人的には素晴らしい初回個人報告だったと思っています。内容はもちろんですが(誤字は心なしか多かった気がしますが、留学を控えた彼が日本語よりも英語の方が得意になりつつあることを示唆しているようにも思えます)、事例を設定し、それに答えるために私見を述べるという方法はとても斬新でした。僕の報告はずっと先ですが、参考にさせていただきたいと思います。

 次回はトラ君による表現の自由の原理論で、3年生最初の個人報告ですね。報告ができ、議論ができるのは表現の自由があるからなので、ゼミにとって(も)最重要の権利といえます。今後も自由に発言できるように、十分な保障根拠をつけていただくとありがたいです。
投稿者:コモク

 今回のゼミはまず卒業アルバムの写真撮影が行われました。2階の渡り廊下から下に向けて撮るというものでした。高いところからの撮影で、カメラマンさんは怖くないのだろうかと思っていましたが、そんなことを微塵も感じさせずに明るく写真を撮り終えてくださいました。ダンボーさんがいなかったのは残念でしたが、いい写真が撮れているのではないでしょうか。  

 今回からは個人報告となり、その1発目にもろまろさんが素晴らしい報告をしてくださいました。ダニエルさんも述べている通り、報告の形式が今までにないものだった点が特に参考になった点の1つです 。個人的なハイライトは、今回司会を務めた野菜神キャロットくんに話を振られた場面です。期待に応えられたかどうかは不明です。そのほかにも前後半制の採用など、野菜神キャロットくんの司会っぷりはとてもよかったと思います。  

 ゼミ後には好景気でにぎわう弐ノ弐にて、タツオニストさんも交えて飲み会が行われました。九大のロースクールにもおもしろい先生方がいらっしゃることがわかりました。  

 次回はトラくんによる表現の自由の原理論についての報告です。すごく面白そうなテーマだと思います。しっかりと予習をします。
投稿者:伊右衛門

 個人報告初回! 団体の政治献金についてです。ゼミでの議論の中心は、団体の目的で問題を処理すべきか否かでした。憲法問題として目的を解釈するのを避ける立場と、南九州税理士会判決が採用したと思われる目的を厳格に解釈する立場とで論争が展開されました。前者(ダニエル説)は団体の目的が個別事案に依存して解釈されることを嫌い、構成員の思想良心の自由をあくまで団体内部の問題として処理することを主張していました。ただ、この説では献金行為それ自体がなされてしまった後は献金の返還が請求できないとのことで、結果として金銭賠償しか解決策がなくなるという(後者の立場からみた)欠点が存していました。ただ、後者の立場に立つと、一般営利法人の献金行為に対して効果的な規制が行えないのではないかとの懸念があります。ゼミ終盤で話されたことですが、営利目的の献金行為と経営陣の趣向によるそれが明確に区別しうる者かどうか微妙です。  

 そんなこんなで(まとめが適当ですが)、ゼミ後は、昨年のゼミ生であるぷちうよさん発案の下、先生を囲む飲み会が開かれました。久々の弐ノ弐で、餃子がと~っても美味でしたです。例によって、話した内容はほとんど覚えていないのですが……。世界のYAZAWA、ん、いや何か違いますね、、、確かKで始まった気がするんですが…世界のK○○○(思い出せない)の話が凄く面白かった記憶は仄かに残っています。その後は、これまた久々の蕎麦に連れてってもらいました! 某「西」の蕎麦とあまり変わらないとか言ってすみませんでした。めちゃくちゃ美味かったです。

 来週は、昨年ボンゾが取り組んだ表現の自由の原理論ですね。予習文献がかなり分厚いです。が、憲法学の花形でもあります。重厚な報告をトラ君には期待したいです。

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第10回(2013年6月28日・金)~「再考 表現の自由ーーその原理論」(報告:トラ/司会:かなうら)

投稿者:トラ

 今回のゼミは、僕による表現の自由の原理論に関する報告で、三年生一発目の個人報告を務めさせてもらいました。グループ報告とは違い、話し合いながら報告の方向性を決めていくということができなかったので、非常に不安でしたが、なんとか報告を終えることができてほっとしています。それと同時に、私見の論理構成の未熟さや、ゼミ中の受け答えの分かりにくさなど、自分の力不足を痛感したので、これからのゼミにより主体的に取り組んでいかなければならないと思っているところです。

 報告の準備を進めている段階で、「表現の自由の優越的地位」という単語が意味するところは、論者によって微妙に違っているということに気付きました。それは、実体的な価値が優越的なのか、司法審査における立場が優越的なのかという差異です。そして、この違いが曖昧なまま優越的地位という単語が使われていると思ったので、実体的な価値と司法審査における優越性を切断すべきということを主張しました。しかし、表現の自由が有している社会的な効用は、司法審査における優越性の根拠としてもいいのではないかという多くの批判を浴び、それに対する有効な反論ができませんでした。改めて考え直してみると、社会的な効用によって司法審査における厳格度を上げるということと、価値序列としての実体的な優越性を認めることは、必ずしもイコールではないような気もするので、「優越的地位」の根拠として、表現が持つ公共性についてもっと検討すべきでした。

 また、報告の後半部に特に問題があったということもあり、議論が前半部に集中し、前半部の表現の自由が持つ価値、あるいはそれを保障する意義についての議論があまりなされなかったので、ここで少し触れたいと思います。表現の自由は個人の権利なので、社会的な効用のみによってその価値を確定する、極端な道具主義的な論理構成には問題があると思いますが、そこに価値を見出さないというのは無理があります。しかし、だからと言って、通説のように自己実現と自己統治を安易に並べるのは、リベラリズムとデモクラシーの間にある矛盾が生じるので、問題があると思います。ですから両者のバランスをとって、個人的な価値と社会的な価値との間の循環関係に表現の自由の価値はあるのだという主張をしました。

 三年生の個人報告のハードルを上げることを目論んで準備をしていましたが、その目論見はうまくいかなかったです。ただ、表現の自由のことばかり考えていた一カ月は意外と楽しかったです。みなさん、拙い報告にお付き合いいただき、ありがとうございました!
投稿者:野菜神キャロット

 今回のゼミは、三年生の個人報告一発目でした。「表現の自由の優越的地位」をテーマにした発表は、トラくんは謙遜しているようですが、見事にその思惑通り、三年生の個人報告のハードルをあげてくれたと思います。大変ハードなスケジュールの中お疲れ様でした。

 表現の自由の優越的地位について、自由な情報の流通による自己実現と自己統治から導かれるものであると講義で聞いたことに何の疑問も抱いていなかったこともあり、なぜそれが厳格審査につながるのかという今回の議論は大変面白いものでした。

 レジュメに関しては、お洒落センスを端々から感じさせる文章であり、先週のもろまろさんのレジュメといい、南野ゼミはお洒落ゼミだなぁ……まさか小説の一節を抜いてくるとは!! 来週のうしうしさんの発表もさぞかしお洒落なのでしょう!

投稿者:シーマ   #085  

 皆さんお疲れ様です。今回は個人報告の2回目でしたが、3年生のトップバッターということもあり、特に報告者のトラくんはお疲れのことだと思います。今回のテーマは表現の自由の原理論であり、表現の自由の価値と優越的地位の2本立てでした。

 価値論に関しては、報告者の私見として、個人の自己実現の価値と社会における自由で豊かな情報の流通という社会的な価値を挙げていましたが、自分も特に後者のような、情報の流通という価値は表現の自由を保障する上で重要な意義の1つだと思いました。多様な情報の流通があって、自己実現あるいは他の人権の保障につながるのではないかと思います。

 優越的地位の根拠に関しての議論では、報告者は政治的言論こそが優越的地位にあると主張していました。その理由は、政治的言論に対する不当な制約の危険性の高さ、政治的言論の萎縮性の高さ、その不当な制約は民主政の過程で改変が不可能であることでした。たしかに、政治的言論は他の言論に比べて保護すべきであるとは思いますが、議論の中でも出てきたように、政治的言論のみがその優越的地位を有し、厳格な審査に付され、他の言論は合理性の審査に付されることになることには多少疑問があります。例えば、価値論のところで紹介されたように、表現の自由の保障の意義の1つに情報の流通がありますが、これに限らず、表現の自由には保障すべき価値があるので、表現の自由はそもそも経済的自由等に比べて優越的地位にあると言えるのではないかと思います。つまり、あらゆる表現は優越的地位にあり、とりわけ政治的言論はその脆弱性等から優越的地位の中でも、さらに厳しく審査されるべきなのではないかということです。おそらく報告者との違いは、そもそも表現の自由は優越的地位にあると考えるか、 表現の自由の中でも政治的言論の自由のみが優越的地位にあると考えるかだと思います。ただ、前者の考えは価値論と優越的地位論を結びつけており、そもそも価値論と優越的地位論を分けて考える報告者からは批判がなされると思いますが、いずれにせよ、表現の自由の原理論には、まだまだ議論の余地はあると思います。

 前期のゼミも残り2回となりましたが、気を抜かず、なるべく多く発言することを心掛けて頑張りたいです。
投稿者:かなうら

 僭越ながら御拝命を賜り、司会を務めさせていただきました、かなうらです。いままで生きてきた中で司会というものをした例がほぼ無く、特に「お洒落」発言など反省している次第です。3年生の個人報告ということもあり、他の3年生はいままでよりも遠慮するなく報告者に対し突っ込みを入れるチャンスであったろうに、もう少し3年生に発言を振ればよかったなぁとも思い、本当に至らない司会でした……。ともあれ、トラ君には3年生一発目にも関わらず、お洒落ゼミMIMAMINOに相応しい素敵な報告だったと思います。お疲れさまでした!  

 さて、今回はゼミOBであるタツオニストさんとぴーやまさんも加わってのゼミとなりました。卒業後もこのように(飲み会ももちろんですが)ゼミに参加してくださる先輩がいるというのは、後輩にとっても、きっとゼミにとっても非常にありがたいことです。特に4年生にとっては、先輩も後輩もいるという、いつもとは少し違った緊張感のある報告回になったのではないかと思います。大変忙しいロー生活の中、ありがとうございました。(この点リポートで言及していないみなさんもさぞ感謝の気持ちでいっぱいでしょうきっと。)  

 報告の内容に関して、個人的に少し思ったことを何点か書いておきたいと思います。まず、「表現の自由の優越的地位」の意義について、報告者は表現の自由が有する価値による実体的優位性とは切り離して「司法審査の厳格性」としていました。いままでまで無意識にこれらを混同してぼんやりしか理解していなかったので、勉強になりました。しかしながら、報告ではこの実体的価値と優越的地位を切り離す根拠として、その抽象性や、経済的活動によっても自己実現は可能であることなど多数挙げていましたが、司法審査の厳格性を上げる根拠としては機能的脆弱性・回復困難性であり、そしてこれらは表現の自由の価値自体とは別次元であるとしていました。価値についての議論で表現の自由の個人的価値・社会的価値をその保障範囲にあてていましたが、言論の自由の脆く修復の難しい特徴というのは、ある意味この自由の社会的側面であるのではないのかなぁと思いました。言論には、社会的価値としての「豊かな情報流通」という面があるからこそ、制約側には、それを阻止するために制約しようというインセンティブが働くのではないでしょうか。そう考えると、報告でも指摘してくれた通り、抽象性は克服できないので、「この言論にはこれだけの価値があるからこれだけ司法審査の厳格性を上げよう」という明確な基準は立てられないにしても、切り離すのは少し危険で、表現の自由の価値とその優越的地位は一定程度リンクさせたほうがいいのかなぁと思いました。  

 そして、厳格な審査に付す対象として政治的言論に限定していましたが、私的表現と政治的表現の表現者側のインセンティブ・制約側のインセンティブのバランスから敢えて優越的地位に置く必要は無いというものでした。しかし、議論でも出てきましたが、表現者側が政治的表現をするとの意思を持ってした表現でなくとも、その時の政治的情勢によって(ある意味偶然に)政治的色彩を帯びた表現をも「政治的言論」とする、との点には些か安定性を欠いているのではないかという印象を受けました。  

 こう言っては失礼かと思いますが、報告全体としては3年生なのに凄いなぁ~~という感想をもちました。他のリポートにもありましたが、「3年生の個人報告のハードルを上げた」のなら、非常にいいスタートだったのではないでしょうか。  

 では長々と失礼しました。次回はあのうしうし君ということでトラ君にも優りお洒落指数が上がるのではないでしょうか。期待が高まりますね。

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第11回(2013年7月5日・金)~「国民投票制」(報告:うしうし/司会:シーマ)

投稿者:うしうし

 皆さん、お疲れ様でした。今回は、いつもとは違う教室で「国民投票制」というテーマで報告させていただきました。報告の前には、先生が偶然にも先日の生放送ほか出演番組が多数収録された DVD をご持参だったこともあり、ゼミ生全員の希望でそれを全て見せていただくという非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 報告の内容としては、国民投票が、国民主権や民主制、議会制といかなる関係にあるか概観した後、それぞれについて検討しました。先生からもご指摘がありましたが、文献中の引用情報の中には誤っているものもあるので慎重に使用するべきだなと改めて思いましたし、今後報告を控えている人はこの点注意しましょう。

 私見としては、いずれの論点でも国民の選挙以外の立法プロセスへの参加を認めず、直接民主制的手続きの導入の否定につながったと思います。また、議論の中でダニエル君が発言していたように、主権論については触れずに説明することも考えてはいましたが、毛利先生を中心に主権論とレファレンダムを絡めて検討されていたので論点のひとつに加えました。しかし、主権の「担い手」と「意味内容」を分けて論じていたためか、その観念の整理に議論の時間を取られたのは反省点です。議論の中では議会制について発言が出ませんでしたが、個人的には、自由な討議や多数決原理、政治的決定の客観的真理など、準備段階では主権論よりも議会制の検討に多くの時間を使った印象があるので、自ら発信して議論を作り出していけばよかったかなと思います。また、政府見解や多数説では許容されるとする「諮問的国民投票」に関しての考察も加えましたが、井口先生のいう「方向決定型国民投票」との概念のズレの整理をしておけば(もしくは出さなければ)よりスムーズに議論が進んだのかなと思います。

 次回はいよいよ前期のトリを飾るさやぞうさんの「制度後退禁止原則」の報告です。彼女の専門の社会保障法に関するテーマということでかなりレベルの高い報告が出来上がっていることでしょう。報告後には楽しい楽しい「前期お疲れ様会」も控えているので、皆さん気を引き締めて臨みましょう!
投稿者:伊右衛門

 さっそく報告を始めよう、と思った矢先に、先生の手から1枚のDVDが。ナント! 最近の先生のコメンテーターとしてのご活躍が収録されているということで、DVDプレーヤーが再生してくれないという"抵抗"もありましたが、最新機器を導入することでそれを視聴しました。「街角の声」に我々に馴染み深い女性が登場するという前フリがありつつ、先生があらゆるテレビ局で憲法に関するコメントをしておりました。普段テレビでしか観ていないあの人と、話し、議論しているところで、先生が台本なしで直ちに応答しているのが印象に残りました。普段の知識量に裏打ちされた素晴らしいコメントだったと思います。僭越ながら、課題を指摘するとすれば、やはり、ワイプ芸ですね(笑)。榊原郁恵さんとか、矢口真理さんとかが、参考になると思います。以上、大のテレビっ子から見た感想でした。

 報告は、どのようなタイプの国民投票制が日本国憲法の下で可能かを検討するものでした。報告の前半は主権論が展開されましたが、ここはやはり難しくならざるを得ず、特にプープル主権のヴァリエーションの違いがどのような帰結の相違をもたらすか、後半の国民投票制の論点とどのように接続されているのか、についての私の理解が不十分でした。後半はコトバの定義で揉めました。同じような使い方をしていても、実は意味する内容が違うので、しっかり確認することの大切を改めて感じました。日本では、地方自治体で行われている住民投票で、「諮問的」であることの宿命ではありますが、その結果が考慮されない事案も多く、個人的には導入する意義があまり見いだせないところです。選挙を通じた意見表明で十分であると感じています。

 さて、次回で、前期最終回になってしまいました。G報告が昨年より少なかったせいもありますが、本当にあっと言う間に時間が経ってしまいました。来週も結構難しいテーマですが、もう一方のゼミで「社会保障法学の現代的課題を『研究』する」ことをされている者の手による報告ですから、非憲法学的観点からの意見も期待したいです。

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第12回(2013年7月12日・金)~「制度後退禁止原則」(報告:さやぞう/司会:もろまろ)+前期打ち上げコンパ@和楽

投稿者:ダニエル

 あっという間に前期最後のゼミとなりました。カジュアル君は朗報を携えて官庁訪問から帰ってきてくれて嬉しいです。おめでとう!

 今回はさやぞうさんによる生存権の制度後退禁止原則に関する報告でした。彼女は、憲法上は制度後退禁止原則は導かれないという報告をしてくれましたが、僕は現行の生活保護法の存在を前提にすると、同原則は導かれると主張しました。 それは、法8条2項が憲法25条を受けての規定であるので、そこで用いられる「最低限度」は抽象性ゆえ一点に決まらないにせよ同一のものを指す、そして同項が 「最低限度」かつ「これをこえない」基準を要求しているのだから、支給当時 「最低限度」と判断された、現実に行われている保護から後退するのであれば、 憲法25条にいう「最低限度」を下回る蓋然性が高い、という考えによるものです。下位法令が上位の憲法の中身を決することが問題といわれますが、現行の保護が憲法上の権利に昇華するわけではない(生存権は最低限度の生活は保障していますが、現在の支給を保障しているわけではありません。つまり、現在の支給が法8条2項があるにもかかわらず、実は最低限度を上回っている場合がありえ、この場合は制度後退を認めても合憲となりますが、法8条2項がある以上、現在の支給額が憲法上の最低限度とまずは考えて話を進めるべきであるということです。)ので、下位法が憲法の中身を決定しているのではなく、問題はないと考えていることは、発言した通りです。

 もっとも、上で蓋然性が高いといえたのは、生活基準はそうそう頻繁に変動するわけではないから、当時の最低限度を下回るのなら、今のそれも下回るといってよい、と考えているからであって、技術が発展し、生活必需品のレベルが毎年上がっていくような時代が来るならば、話は別となるでしょう。

 ゼミ後は、前期の打ち上げに行きました。高尚な話に、腹を抱えて笑うなど、とても楽しい飲み会でした。話題とは関係ないですが、やはりコモク君はしっかり食べて飲んでくれないと栄養不足が心配になります。

 夏休みは、山の家、東京研修旅行、ディベート合宿とイベントが盛りだくさんですね。尊敬する林知更先生が来てくださるかもということで、超絶絶頂ものであります。我らが森先生、そして林先生、さらにもし木村草太先生が来てくだされば、世知辛い世の中が、その場だけはマイナスイオンでいっぱいになりそうで、 大変喜ばしいです。もちろんそれを抜きにしても、機会があれば木村先生にもお会いできれば嬉しいです。
投稿者:シーマ   #090

  みなさんお疲れ様です。今回は、報告者のさやぞうさんが社会保障法のゼミにも所属していることもあり、「生存権の制度後退禁止原則」についてでした。さやぞうさんはよく、レジュメの読み方について先生から厳しい指導を受けておられるので、今回も注意されるのではないかと内心ヒヤヒヤしていましたが、工夫をして発表していたのを見て、さすが先輩だと思いました。

 議論の内容に関しては、例えば、生活保護の老齢加算の廃止は制度後退禁止原則に反するのか否かについて、もちろん政府は最低限度の生活を保障しなければならないと思いますが、時代によって生活水準は異なり、「最低限度の生活」も変化するので、支給額の減額等はそうした原則には反しないと思います。しかし、そうした減額や制度の廃止は、あくまでも推測ですが、多くの場合、「最低限度の生活」の態様が変化したからではなくて、予算的な要因が大きいのではないかと思います。もし、そうであるならば、現金目当てのフリーライダーを阻止し、無駄な支出を減らすためにも、現金支給ではなくて、現物支給を取り入れた方が良いと思います。本当に困窮している人々にのみ、保護を与えるような制度が必要だと思います。

 ゼミの後は前期の打ち上げをしました。ゼミ生が全員参加した飲み会は久しぶりだったので、とても楽しかったです。夏休みに入ってからも、東京旅行などで飲むと思いますが、非常に楽しみです。 前期のゼミお疲れ様でした。来週からは期末試験が始まり、憂鬱な気分になりますが、よい夏休みを迎えるためにも頑張りましょう。また、後期のゼミでは、3年生が積極的に、もっと前半から4年生の議論にも入れたら良いのではないかと思います。それでは後期もよろしくお願いします。
投稿者:さやぞう  

 前期最終回ゼミお疲れ様でした。あっという間でしたね。

 今回は、老齢加算の廃止のような、生存権を具体化する生活保護法の切り下げ場面で、憲法はどう作用するのか、棟居先生の「制度後退禁止原則」を中心に検討しました。私見は、憲法25条1項は抽象的な規定であるけれども、法律等で具体化されなくとも一定の幅で「健康で文化的な最低限度の生活」は観念できるという具体的権利説にたって、その一定の幅を明らかに下回るような規準でない限り、制度の改正は、設定と同じように行政府の広い裁量に委ねられるというものでした。しかし、生活保護法は1条、3条、8条からわかるように、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」を具体化するものであって、さらにそれに基づいて設定された規準は最低限度の生活以上でも以下でもないものとして定められることから、法律とは別に憲法が独自に「~最低限度の生活」を観念するのはおかしいという批判を受けました。確かにその通りではありますが、この意見は内野先生が批判するように、法律で定められたものがそのまま憲法規範化してしまうという為、どうしても私は受け入れられませんでした。しかし、私がとる具体的権利説でも、明らかに「健康で文化的な最低限度の生活」を下回るものでない限り立法府及び行政府の広い裁量に委ねられることになり、結局は丸投げ状態にあることとほぼ変らず、その批判は説得的ではないといまさら反省しております。  

 もう一方のゼミでも生活保護法を中心に勉強しているのですが、今回の報告にあたって憲法学の立場から生活保護法を学ぶのも楽しく、いろいろと勉強になりました。今回の報告を、社会保障法ゼミでも生かしたいと思っております。

 では、後期もがんばっていきましょう!
投稿者:伊右衛門

 生存権の制度後退禁止原則について取り扱いました。このテーマは前々から興味があって、さやぞうに「是非やってくれ」と私から後押ししたものでした。判例が一貫して厚労大臣の広い裁量を強調しており、25条がどうこうというよりも、裁量の統制手段を考えようという方向性に学説がシフトしてきているように感じられたので、今一度25条の役割を考えてみたいというのが理由でした。報道によれば、8月から生活保護費が引き下げられるようで、まさに今、制度後退禁止原則が発動する場面である、ということも理由であります。が、無理を押し付けてしまったようで、予習文献を読むと、三者三様、どれも全く異なることを述べており、論争が終結に向かうどころか、逆に発展していっていることがよくわかりました。  

 前期打ち上げ飲み会は、いつも通り盛り上がりましたね。「メンバーの中で誰が一番疎遠か?」なんていう悪魔の質問もありました(笑)。疎遠な関係は、九重合宿とか、東京研修とか、ディベート合宿とかで、なくしてしまいましょう! 昨年のゼミでも、夏休みのイベントを通して一気にゼミ全体がさらに仲良くなった記憶があります。  

 さて、個人的に、「前半戦」(by 野菜神)の振り返りを。最も印象に残っているのは、イイマチガイですね。「東京都教くみ」とか、「メルクマーク」とか、まあ色々と間違いました。細かいところだと「(オ)ニッツフェイス(on its face)」ってもあるらしいですが、これは間違いではなく単に発音が良過ぎただけです。日本語って難しいですね(日本語じゃないのもありますけど)。テーマも人権・統治(政策論を含む)から満遍なく選ばれ、論点も典型的なものが多かったので、春休みで鈍っていた頭のリハビリには最適でした。後期は全て個人報告ですので、各人がどのようなテーマを持ち出してくるのか、密かに楽しみにしています。私もそろそろ絞っていかないといけません。  

 と、このように、あっという間に過ぎた前期でしたけれども、夏休みもこのゼミはイベント満載! 8月上旬の九重合宿に始まり、9月上旬には東京研修旅行、そしてディベート合宿と、ゼミの課外活動的にも学問的にも充実した夏休みとなる予定です。昨年は、本当に豪華すぎましたが、その分大変濃密な1週間でした。今年はそれ以上、とは言わないまでも、同じくらい充実した1週間にしたいですし、そのためにゼミ生みんなで十分な準備をしていきたいです。ダニエルも言及しているように、学者飲み会に今年どなたがいらっしゃるか……非常にワクワクしております。今年も"南野サプライズ"を期待したいです!! とか言っておきながら、私用のため、私は、前者には参加できず、後者も部分的な関与にとどまってしまうことになり、残念ですが、出来る限りバックアップをしたいと思います。

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東京研修旅行+4大学5学部5ゼミ合同ディベート合宿@北志賀高原(2013年9月3日~7日)

南野より: 

 今年で6回目となった南野ゼミ恒例の「4大学合同ディベート合宿+東京研修旅行」、今回は東京研修旅行が先で、ディベート合宿が後になりました。私自身はのっぴきならない締切の迫った仕事を抱えていたため、いつになく苦しい日程でしたが、以下の通り、大変充実した5日間となりました。お世話になった方々のお名前等を記録しておきます。写真はこちらです。

■9月3日(火) 福岡空港発。南野ゼミ東京研修旅行1日目: 総務省 → 最高裁判所(櫻井龍子裁判官) → 最高裁的飲み会(櫻井判事、早川秘書官、濱里事務官、駒田最高裁判所調査官)。

■9月4日(水) 東京研修旅行2日目: 西村あさひ法律事務所(佐藤丈文弁護士、富松由希子弁護士) → TBS(神谷哲史元報道局長)。

■9月5日(木) 品川から慶應大学山元ゼミ、早稲田大学川岸ゼミと一緒のバスに乗り、北志賀高原のホテルタガワへ。4大学5学部5ゼミ合同のディベート合宿。初日はドッジボール大会のあと、夕食(バーベキュー)。学部生は翌日のディベートに備え、各自で準備。教員とOB・OGのロー生+ロー(修了)生+大学院院生等は別室で宴会。

 【参加したゼミ】 九大法・南野ゼミ、慶應法・山元ゼミ、一橋法・只野ゼミ、早稲田政経・川岸ゼミ、早稲田法・中島ゼミ
 【参加教員】 各ゼミ教員のほか、奥平康弘先生、阪口正二郎先生。

■9月6日(金) ディベート大会(南野ゼミは2戦2勝!)のあと、夕食、奥平先生の講評につづき、全員での大コンパ。

 【対戦したチーム】 ①南野ゼミA vs 川岸ゼミ(早稲田政経)  ②南野ゼミB vs 中島ゼミ(早稲田法)

■9月7日(土) 山元ゼミ、川岸ゼミと同じバスに乗り、品川へ。羽田空港より福岡空港へ。

投稿者:ボンゾ

 9月3日から7日まで、4泊5日での東京研修旅行・ディベート合宿に行ってきました。 まずは、旅行係のシーマ君、ダンボー君、コモク君、お疲れさまでした。同じく 旅行係でありながらなかなか力になれず、申し訳ありません。そして、今年も豪華な訪問先を設定していただいた南野先生に、この場を借りて感謝を申し上げます。ゼミ生それぞれの将来の志望をふまえ、その参考となるような訪問先となり、みな多くの知見を得ることができたと思います。  

 今年は、去年と異なり、東京研修旅行がディベート合宿に先行するかたちとなりました。 まず初日は、総務省を訪問し、職員の方達から様々なお話を聞くことができました。訪問の際には、去年のゼミ長であるハルハルさんにも来ていただいたのですが、去年までのキャラはどこへやら、しっかりと社会人らしく対応しているハルハルさんの姿を見て、驚く反面、少し寂しい気持ちに駆られてしまいました。その後夕方からは、最高裁判所を訪れ、櫻井龍子判事や調査官の方と面談・懇親会が行われました。懇親会においては、自分は調査官の方と、刑事法の学習の仕方など、非常に有意義なお話をさせていただきました。多くのアドバイスを頂いたので、これらを今後の学習に繋げていきたいと思います。残念ながら、席の関係上櫻井判事とはあまりお話しすることはできませんでしたが、ジニー君が櫻井判事からベタ褒めされていたのが印象に残っています。もっとも、ジニー君はそれを背中で聞いていましたが‥‥。

 さて、研修2日目は、自分たっての希望であるところの、西村あさひ法律事務所を訪問しました。佐藤弁護士、富松弁護士との質疑応答では、具体的な業務内容や一日のスケジュール、キャリアパスなど、普段ならば知ることのできない様なことにも回答していただきました。個人的には、自分の将来を考える上で非常に参考となる訪問となりました。 西村あさひ法律事務所の後は、赤坂に移動し、TBSを訪問しました。今回の研修でもっともエンターテインメント性のあったのは、このTBSだったのではないでしょうか笑。普段テレビでよく見 かけるスタジオなどを見学させていただいたのですが、皆うきうきしながら回っていた様に思います。天気予報のところは凄かったですね。そして見学の後は、JNNネットワーク局長である神谷哲史さんと、面談をさせていただきました。報道を行う際に心がけていることなど、多く のお話を聞くことができました。

 翌日以降は、長野県へと出発、ディベート合宿に参加しました。恒例のゼミ対抗バレーボールが無かったのが少し残念でしたが、ディベートでは、南野ゼミは去年に引き続き2チームとも勝利という輝かしい成績を残すことができました。同じチームとして頑張ってくれたジニー君、かたふ君、おーたろー君、パッタイ君、ダンボー君、 お疲れさまでした。ディベート後の飲み会では、他のゼミの学生や先生方ともお話が出来て、非常に楽しかったです。今年も奥平先生に乾杯前の挨拶をしていただいたのですが、今年はカチカチ音が聞こえなかったので少し残念でした。

 このリポートを書いている最中にも、いろいろな出来事が浮かび上がって、思わずにやついてしまいます。それほどに思い出に残る旅行であったと、改めて感じました。今回の旅行で得た経験を、今後の学習や就職活動に活かすことが出来れば良いなと、考えています。それではみなさん、もうすぐ後期が始まりますが、心機一転、気合いを入れて 次回ゼミに臨みましょう!!
投稿者:伊右衛門

  4泊5日の東京研修とディベート合宿お疲れ様でした。東京研修では今年も多くの訪問先で貴重な体験をさせていただきましたし、ディベートでは(私はディベート自体には参加できませんでしたが)昨年に続き全勝を果たすことができました。すごい!! 多くの訪問先にアポをとっていただいた南野先生には感謝し尽くしきれません。訪問を受け入れてくださった方々や、ディベート合宿での先生方、他大の学生の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。

***

 今年は少し余裕のある朝10時出発でした。飛行機が遅れ、最初の訪問先である総務省にはさっそく遅刻してしまいました。先方には申し訳ないです…。昼食も急いで食べたんですが(←なぜか福岡にもある吉野屋)、ICカードにチャージ中のメンバーを置いてけぼりにしたり(←シーマくん)など色々あったものですから。会議室へ向かう途中に、「あの有名人のお父様」がしれーっと我々の横を通り過ぎました。普通にすれ違ったので驚く暇もなく。こちらでは、全体に対する簡単なレクチャーの後、5つほどのグループに分かれてそれぞれスタッフ1人と学生が懇談する、という形式でした。いきなりの懇談でしたので、少々焦ったのはここだけの話ということで。我々のどんな質問にも深く丁寧に答えていただきました。日々の業務、国会議員への説明、(最近世間で恐ろしいとされている)出向について等々。もちろん、ここでの出向は省庁間(あるいは、官民)交流の一環のことです。全く異なる業種に就くこともあるそうで、本当に色々な体験ができるとのことでした。  

 そのままタクシーに乗って最高裁へ。ここでかたふと合流です。彼は方向音痴を見事に発揮してしまい、霞ヶ関で右往左往していた模様。無事到着できて何よりです。ここからは秘書官の方の案内で、櫻井判事の執務室→図書室→第1小法廷→大法廷の順で最高裁見学です。櫻井判事の執務室では10分弱ほどお話しを。最上階にあるので、皇居のお堀と木々、そしてその向こうにある丸の内のビル群が一望でき、「天下をとった気分で…」と冗談でおっしゃっていた。また、あんな丈夫そうな建物なのに、耐震強度が足りないらしく、その内補強工事をするらしいです。「最高裁の裁判官なんてもうみんな年なんだから、最悪地震で壊れても…」とこれまた冗談でおっしゃっていた(もちろんその後に、当然若いスタッフや訴訟関係者、一般の方もいるから工事は早急にしなければならない、という旨を述べられた)。図書館を通過して第1小法廷と大法廷へ。私は昨年に引き続き2回目ですが、相変わらずの威厳に圧倒されました。今年は秘書官の素敵なお計らいで法服を用意していただいて、それを着用して写真を1枚。見た目はさながら裁判官です。これからの人生で2度と身に付けることはないと思うので、貴重な体験でした。最後は、櫻井判事との懇談。ここからは以前九大のローで教鞭を執られていた調査官の方にもご同席いただきました。調査官との関係、個別意見に対する考え、学説や世間からの評への反応等についてお2人にお考えを述べていただきました。

 そのまま近くのレストランに移動して、櫻井判事や調査官、秘書官の方々と会食。櫻井判事には、何と畏れ多いことに、私の進路相談にまでのっていただいて…。「○○になら知り合いがいますから、あなたがそこに行くなら今度紹介してあげますよ」と言ってくださり、九大法のOGとして大変後輩思いな方だなと実感しました。その他にも、ジニーは判事に今後の人生の太鼓判を押してもらったそうで、羨ましい限りです。  

 判事との懇親会がお開きになると、もう1件行きましょうということで、渋谷にあるお洒落なイタリアンレストランへ。ピザが美味しかった記憶があります。「記憶がある」というのは、この時点で私、かなりの睡魔に襲われておりまして。この期に及んでかき氷を食べていたヤツ、昨年も南野ゼミの飲み会に来ていただいたとある裁判官がいらしていたこと、など断片的には覚えているのですが…。半分以上はウトウトしてしまい、失礼致しました。  

 2日目はまず、六本木にある西村あさひ法律事務所へ。ドラマ仕立ての事務所紹介VTRでは、企業法務の最前線が垣間見えました。「今はこんなことやってないけどね」とおしゃっていましたが、数年前は船上パーティーとかもされていたそう…。さすが四大! 質疑応答では、九大ロー出身の弁護士の方にも参加していただきました。企業法務をやるにしても大学時代に習う「訴訟」を中心とした法律関係は基盤的知識になること、実務家の視点から論文を書くこともあること、寺本先生が恐ろしいこと(笑)などを教わりました。事務所見学では、昨年の長島・大野・常松法律事務所に負けず劣らずの施設が見られました。どの事務所も基本的には部屋の外周に弁護士の執務室があり、中央に秘書のデスクがあるという構造のようです。ライブラリーは数階にわたって存在しており、それこそ文系合同図書室にもないのではないかという雑誌がたくさん並んでいました。  

 午後のTBSでは、そんなところまで!というぐらい奥深くまで施設を見学させてもらいました。ロビーで概要紹介のビデオを見た後、夕方のニュース「Nスタ」を収録している、その名もNスタジオからスタートです。ここでは、クレーンカメラ(カメラ2000万円+クレーン2000万円!)や原稿を読みながらカメラ目線ができる最新カメラなどで、ありとあらゆる方向から撮影してもらいました。お天気でお馴染みの背景合成(クロマキー)も体験させていただきました。TBSは緑色で合成しているそうで、今回は誰も緑色を身に付けておらず、透明人間化するヤツは残念ながらいませんでしたが、緑の布を借りて一部を透けさせることができました。高校生みたいにはしゃいでしまって、今となっては若干恥ずかしいです。その後も、はなまるマーケットのスタジオや大道具倉庫、心臓破りの坂などを順次見学しました。見学後は、TBSの報道局長も務められた方との質疑応答です。地道な取材活動は他局に負けないというTBSの強みから、今報道に求められていることは何かというところまで、幅広く応答していただきました。  

 で、本日の夜も飲み会というわけですが、何と先生はお仕事に追われているということで、まさかまさかの欠席! 仕方なく学生だけで渋谷で飲みました。みんな移動の時間感覚が分からず、集合時刻に遅れに遅れ、幹事のおーたろーが30分以上遅れるという事態になりましたが、楽しく飲めました。飲み会後ホテルに戻り、部屋でも少し飲んでいたのですが、この間のトラ君の言動は非常に面白いものがありましたが、とてもここでは書けません…。野菜神キャロットの山手線事件ってのもありましたねぇ。

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 そして後半戦のディベート合宿です。ここからはゼミOGであるわんこさん(8・9期)にも参加いただきました。毎回行きのバスは本当に疲れます。今回は、4時間程の移動時間を利用して、旅のお供に持ってきた、野坂泰司『憲法基本判例を読み直す』を読み切ってしまおうと考えていたのですが、バスの揺れが心地よくウトウトした結果、同じ頁を10回以上読み直すことになってしまいました。旅先での勉強は捗りませんね。到着するとすぐ体育館でドッジボールです。今回は大学混合チームでしたので、色んな大学の人と交流できました。昨年会った人とも再会できましたし、楽しい時間でした。その後の夕食バーベキューでも他大の人と席を共にしました。先に書いておきますけれども、ディベート後の大飲み会では、南野ゼミが当初いたテーブルから誰もいなくなるという積極性を発揮しました。ただ一番先に動いたのは何を隠そう先生である、ということはここに申し上げておきたいと思います。他にも、「南野先生、只野先生にマズイ刹那を目撃される事件」など、書くべきことは多岐にわたりますが、省略致します。  

 私はディベート自体には参加しませんでしたので、その心境は他の方のリポートにお任せするとして、見学をした感想を少々。みんな(特に3年生)は不安がっていましたが、攻撃時も防御時もしっかり相手方とのやり取りができていましたし、特に防御時に自らに不利な質問に晒されても、黙り込んでしまうことなく的確に応答していてよかったと思います。それから、他チームの見学にも行きましたが、南野ゼミは全然負けていませんでした。十分他チームとも戦えると思います。とあるチームの立論で「広場とは、古代ギリシア時代から……」というのを聞いたときは、少し驚きました。それから、発言者が立って質問をしているチームもありました。これは奥平先生が講評で「ディベートの"precise"」とおっしゃっていた点ですね(ところで、皆さんこの"precise"の意味分かりますか?私にはまったqうぇrちゅいおあsdfgh。というかそもそもリスニングの時点で間違っているのか……)。  

 帰りのバスでも、やはりウトウトして基本判例を何度も読み直しておりました(結局5章分くらいしか進みませんでした)。東京に着くと時間があったので観光へ(先生はまだまだ仕事に追われているそうで空港へと向かってしまわれました)。4年は浅草で浅草寺に行った後もんじゃ焼きを食しました。美味かったです。3年はスカイツリーに行ったみたいですね。楽しく記念撮影をしたそうなので、是非写真をアップしてください。空港には余裕をもって到着でき、先生とも合流して着福。ここで振り返るとあっと言う間の4泊5日でした。

***

 というわけで、今年も長々と書き連ねてしましました(これでもかなり省略してるのですが)。九州にいる「地の不利」を少しでも減らそうとする、このゼミの特色である東京研修とディベート合宿。今後とも是非続けていただきたいと思います!! では皆さん、後期からまた頑張りましょう!!!
投稿者:パッタイ   #095 

 皆さん、東京研修+ディベート合宿お疲れ様でした。何よりまずは南野先生、お忙しい時期であるにも関わらず、東京研修の訪問先の手配や旅行の細かい部分の調整などしていただき、本当にありがとうございました! 刺激になることばかりで、心から行ってよかったと思える研修・合宿でした。また、加えて東京研修の係の皆さんの事前準備があったことで、スムーズに5日間を過ごすことができたのだと思います。ありがとうございました!

 出発では、先生おすすめのANAのSKIPサービスでさくっとかっこよく手続きを済ませるはずが、何をすればSKIPできるのか分からず、カジュアルさんと一緒に10分くらい機械と戦った上、間違えてJALの人に尋ねて苦笑いされるという何とも締まりのないスタートをきりましたが、無事、東京にはたどり着くことが出来ました。昼食は吉野家組とは別でこれまた先生おすすめのカレーショップC&Cでおいしいカレーをいただきました。シーマ君、ICカードのチャージのこと伝えてくれてたのにごめんなさい。そんなこんなで総務省に遅れながらも到着し、総務省の仕事内容の説明、そして座談会が行われました。座談会では、県庁から出向で総務省に来られているTさんから中央省庁と県庁、市町村などの違いとそれぞれの地で働く魅力を教えていただいたのが印象に残っています。また、そこでは、南野先生へのそっけない態度をみると九大法学部卒業生であることが分かるという悲しい識別法も再認識できました。その後の最高裁訪問では、櫻井裁判官のお人柄に感動しながらお話を聞いて、(お土産の渡し方も不届きで申し訳ありません。。)夜のお食事会では、駒田調査官ともたくさんお話をさせていただき、調査官のことだけでなく裁判官として働いていた頃の話も含め、非常に参考になりました。

 2日目の西村あさひ法律事務所への訪問は、個人的に一番楽しみにしていたところでしたが、想像をこえた事務所のたたずまいに圧倒されました。どれだけ弁護士の部屋があるのかと。休憩室に電子レンジ何台あるんだと。講演では、佐藤丈文弁護士に説明していただいた業務内容の壮大さに驚くとともに、当然ながら、その業務の大変さというものもひしひしと感じました。直接訪れないと感じられないであろうことばかりで、とても刺激と参考になりましたので今後に生かしたいと思います。その後のTBSは、ただ純粋に楽しかったです。オールスター感謝祭の休憩タイムはどこに移動しているのか、ワイナイナがどこを走っていたのかなど、テレビの裏側を知ることが出来ました。今後に生かしたいです。

 1日目も2日目も飲みに行きましたが、ボケとツッコミの戦場でしたね。もはや落ち着いた話なんて記憶に残ってないですが、終始面白かったです。ただ、誰かが一言ワードを放つだけで数人がツッコミのために頭を抱え込みだすのはもう病気です。。そんな連日の楽しさが酔っぱらい(とら君)を生んでしまった訳ですが、「やべー楽しー」と、部屋の棚から毛布を一枚ずつ床におとしていったり、植物系男子コモク君を(物理的に)つぶしたりと、なかなかな酔いっぷりでした。

 さて、後半はディベート合宿でした。ドッジボールは措いておくとして、BBQからの他大ゼミとの交流からが個人的にはとても楽しいものでした。なんと正面で楽しく話していた人が自分たちのディベートの相手方の立論担当者ということも発覚し、お互いすこし複雑な気持ちにもなることもおりましたが、特にBBQで一緒だった只野ゼミ、川岸ゼミの人達とはディベート後の大飲み会でも一緒に飲むことが出来て本当に楽しいひとときを過ごすことが出来ました。それと「南野先生、只野先生にマズイ刹那を目撃される事件」の現場には僕も立ち会うことが出来たのですが、そんな場面においても本当に只野先生はおおらかな素敵な方で、特におーたろー君はその事件で修羅場を切り抜けこの上なく安心した表情をしていましたね。

 ディベート自体について言えば、呪文(立論)を担当させていただきましたが、昨年担当者だったもろまろさん、カジュアルさんから教えて頂いていた通りで本当に過酷なものでした。覚えなければならない文章と、何故覚えなきゃならんのかという疑問と戦いながら覚えていきましたが、結果的に終わってみればとても良い経験になったと思います。原稿がない以上は向かい側に座っている相手方と審査員と目を合わせながら、また、フリーな手を使いながら話さなければならないわけで、同じことを述べるにしても説得力はかなり変わってくることを感じました。その点まだまだ上手く話すことが出来なかったと反省も残りますが、この経験も今後に生かしていきたいと思います。それより何より、ゼミ長ボンゾさんの最後の質疑 5分、最終弁論7分間には鳥肌が立ちました。きれいに相手のいたいところを搾り取って、こちらの良いところを補強する落ち着いたしゃべりは今後忘れられないと思います。

 また、ディベート合宿の方ではゼミOGのわんこさんにも大変お世話になりました。ディベート組は男ばかりで、部活のようなノリの集団と化していましたが、そんな中にやすらぎを与えて下さってありがとうございました。これから試験に向けて大変な時期と思われますが頑張ってください! 応援してます! そして最後に繰り返しになりますが、本当に忙しい中、研修・合宿の手配をして下さった南野先生には感謝の気持ちでいっぱいです。外から見れば「毎年恒例」になっているのだと思われますが、先生が毎年動いて「恒例」にして下さるからそうなっているのであって、決して当たり前のことでないことを肝に銘じたいと思います。この5日が楽しい思い出というだけにならないように、受けた刺激もしっかりと忘れずに頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!!!
投稿者:さやぞう

 みなさん、東京研修お疲れ様でした。充実した2日間でとても楽しかったです。これも何より、ゼミ生のためにとたくさんのところにアポを取ってくださった南野先生のおかげです。去年に続き、ありがとうございました。  

 まず、1日目は総務省と最高裁。総務省では去年のゼミ長さんもいらしてくださいましたが、去年とはまるで違う姿(外見ではなく)に「社会人になるってこういうことなのかな」と少しさみしくなりました。でも、大きな吹き抜けのあるかっこいい建物には感動しました。最高裁では、去年に引き続き、九大OBの櫻井裁判官にお会いすることができました。「上品」という言葉がぴったりなお綺麗な方で、自分も櫻井裁判官のような女性になりたいと改めて感じました。  

 そして、2日目。やはり、最も印象に残ったのがTBSでした。普段行くことのできない番組のセットの裏側や、報道の中心となるところなど、 ミーハーな私にとっては、嬉しすぎて嬉しすぎて一番の思い出になりました。諦めきれないテレビ局への思いが…というわけでもないですが、マスコミを目指す3年生にとっては本当に貴重ないい経験だったと思います。  

 そして3日目はディベートへ行く皆をお見送りして帰宅へ。17:00の飛行機なのに10:00にホテル出発で、何をしようかと考えていましたが、そこはインドア派なさやぞう。10時半からずっと羽田空港で爆睡でした。後から合流したもろまろにあきれられながら帰宅しました。  

 そして、前期をもってもろまろはベルギーにいってしまいました。見送りにいけずごめんなさい! ベルギーのおいしいビールとチョコレートをお土産に帰ってきてください! そしてちょっと口を直して帰ってきてください!笑

 後期もゼミ頑張っていきましょう!!!!!!!
投稿者:ジニー

 4泊5日の東京研修とディベート合宿お疲れさまでした。様々な方とお会いすることができ、とても貴重な経験となりました。南野先生、多くの訪問先へのアポや調整をしていただき本当にありがとうございました。

 1日目は総務省と最高裁に行きました。総務省では業務説明や座談会が行われました。座談会では県庁から出向されている九大OBとお話することができ将来を考える上で参考になりました。総務省に入る際、なかなかゲートを通れないというハプニングもあり、官庁訪問のときといい、縁がないのかと落ち込んだりもしましたが、お話を聞き、やはりすばらしい省だと再認識しました。続く最高裁では櫻井判事の執務室でのお話の後、図書館、第一小法廷、大法廷の見学をしました。最高裁の法廷に入るなんて大きな事件でも起こさない限り、無理だろうなとしょうもないことを考えたりしながら見学していました。大法廷では法服をきたボンゾ君をモデルに写真撮影をしたり、実際に裁判官席にすわったりと最高裁を満喫することができました。一生に一度の経験なので写真を撮りまくって正解だったと思います。

  夜の食事会では櫻井判事、早川秘書官、濱里事務官、駒田調査官とご一緒させていただきました。みんなが食べている中早川秘書官はなにも食べずに常にまわりに気を配っており、申し訳なく感じました。料理を装うとしても「こういう時に働くのが秘書ですから」といって遠慮されており、秘書という仕事の大変さを目の当たりにしました。席替えをして櫻井判事の隣になったとき、判事から「若い頃の1年や2年なんてたいしたことない。あなたみたいな雰囲気の人はきっと成功する。」と激励を受けてとても感激しました。将来への不安から辛かったのでとても勇気付けられました。判事のお言葉を胸にこれから頑張っていきたいと思います。ただ、判事が他の方とお話しされているときにその話を聞かなかったことは反省しています。これからはマナーにも気をつけたいと思います。

 2日目は西村あさひ法律事務所とTBSに行きました。西村あさひ法律事務所では佐藤弁護士、富松弁護士が日々の業務やスケジュールなど回答してくださいました。事務所の中はとても広く設備もとても充実し、眺めも最高だったのでこれが成功者か…と感服しました。ここでは他の訪問先と違って、他の働いている方が近くにいたので写真は撮らずに静かに見学しました。続くTBSではNスタのスタジオやバラティーを収録する際の一番大きいスタジオ、はなまるマーケットのスタジオなど、普段では見ることのできないテレビの裏側を見ることができました。TBSを出た後に出水麻衣アナウンサーとすれ違ったのはいい思い出です。

 後半はディベート合宿でした。品川から会場のホテルタガワにむかう途中は乗り物に弱いのでずっと寝ていました。おかげで東京での寝不足を解消することができよかったです。ホテルについた後はドッジボールをしました。他のゼミ生は例年のバレーボールでなかったため不服のようでしたが、バレーが苦手な私としては助かったと思いながら楽しむことができました。夜のバーベキューではパッタイ君にいじられながら他大の方と楽しくすごしました。同じテーブルに翌日の対戦相手がいたときはちょっと変な空気になりましたが、乗り切れたと思います。

 そしていよいよディベート当日。かなり緊張しておりなかなか食事がのどを通りませんでした。(ディベートのプレッシャーがない伊右衛門君はカレーをおかわりしていました。)ディベートはパッタイ君の完璧な立論に始まり、みんなの的確な尋問、そして我らがゼミ長ボンゾ君の圧倒的な最終弁論で無事勝つことができました。練習のときに質問の答えに詰まることがあり、不安だったのですが、ちゃんと回答することができ、そればかりか南野先生や伊右衛門君にほめていただきディベートに勝ったこと以上にうれしかったです。

 ディベート後の大宴会では、対戦相手だった人やドッジボールで同じチームだった人だけでなく様々な方とお話しすることができました。(みんなの呼び水として上裸になったのもいい思い出です。)みんなは宴会がはじまってしばらくした後自分の席を離れ、積極的に他大学のところに向かっていました。南野ゼミの数少ない女性である、さやぞうさん、かなうらさんがいなかったせいか、ゼミ生は他大の女の子のところに群がっているようでした。宴会が終わった後も川岸ゼミの皆さんと二次会をしたり、只野ゼミの飲み会に顔をだしたりと目一杯楽しむことができました。結局4時近くに寝たのでまた寝不足に… 次の日は名残惜しさを感じながら東京に帰り、少し自由行動。4年で浅草寺に行き、もんじゃ焼きを食べました。さすが本場、美味しかったです。その後、空港へ向かい福岡にかえってきました。

 長かったような短かったようなとても充実した4泊5日でした。今回の東京研修での経験はどれも貴重なものばかりで、南野ゼミに入れてほんとによかったと思いました。来年も行けるであろう3年生が羨ましいです。今回の経験や櫻井判事のお言葉を忘れずこれからに活かしていきたいと思います。後期のゼミも頑張りましょう!
投稿者:おーたろー

 始めに、皆さんディベート合宿お疲れさまでした! 特に先生には原稿の締め切りが迫っているにもかかわらず、ゼミ生のためにアポを取っていただいたり、合宿全体を盛り上げていただいたりで感謝してもしきれません。来年もどうかよろしくお願いします。僕はホットペッパーを読みあさって飲み屋に電話するぐらいしかしてませんが(笑)、本当に充実していた5日間でした! ありがとうございました。

 東京研修で特に印象に残ってるのは、TBSです。番組のセットとかにも興奮しましたが、竜巻などひとつの事件があれば、現場まで行って情報を伝えるという記者の仕事がすごく魅力的だなと改めて感じました。採用枠は少ないですが、マスコミに入って、取材をして、休む間もなく働いてみたいなと自分の志望がより一層強くなりました! 次回訪問するときは、スーツでビシッと決めて握手までもらえるよう、頑張ります!

 さて、長野に行くわけですが、今回の合宿では、大きな不安がありました。そう、ディベート本番です。お盆過ぎから準備が始まったものの、2泊6日の強行タイ・ラオスの旅に行ってしまったので、全然準備ができてませんでした。ちなみにラオスはアジア一のイケメン国です。(先生談) ディベートの準備および本番では、パッタイやボンゾさん、ジニーさん、かたふさん、ダンボーには本当にご迷惑をかけました。ディベート直前まで、頭の中があまり整理されておらず、そのために受け答えや質問もあまり的確でなかったのが今回の反省です。来年こそは、早稲田政経相手に無双したボンゾさんまでとはいかなくても、プレッシャーを与えられる話をしたいと思いました!

 ディベート後の飲み会では一橋只野ゼミの先生に対する恐怖心(?)が芽生えていたのが印象的でした・・・先生が何をなされたのかはここには書けません(笑)来年のディベート合宿で只野ゼミの学生とまた話すのがとても楽しみになりました(笑) もう一つ来年までの目標があります。次こそはゼミのメンバーに女の子を入れるということです! 男10女10+先生の真のリア充ゼミを目指して三年生一同頑張りましょう(笑)ちなみに、僕は国取派ではありません。あしからず。

 夏休みも終わり、そろそろ個人発表も近づいて来ました・・・精一杯頑張ります。みなさん、今期もよろしくお願いします!
投稿者:かたふ 

 皆様、東京研修・ディベート合宿お疲れさまでした。合宿係の皆様、今回お世話になった訪問先や他大学の方々、そして何より、ご多忙な時期であるにも関わらず各所にアポを取り、今回の研修の手配をしてくださった南野先生、本当にありがとうございました。普通に生活していては絶対に会えないような方々、行けないような場所、聞けないような話。これらと出会えたことは自分にとって大きな刺激となりました。  

 まず、1日目についての叙述ですが、謝罪から入らせていただきたいと思います。遅れてすみませんでした。私はもともと所用のため、研修最初の総務省には間に合わず、最高裁から合流させていただく予定でした。見学開始時刻の十分前に最寄り駅に到着し、あとはg○○gleマップを見ながら向かえば間に合うだろうと安堵していました。しかし、私の生まれ持った非凡な方向感覚と大都会東京の壮大さが相俟って、見事に迷子に。中途半端なスーツ姿で汗だくになりながら参議院や皇居周辺を走り抜け、道行く人や警備員に手当り次第に「最高裁ってどこですか」「正門ってどこですか」と訪ねていた様は、今思い出すと実に滑稽です。不審がらず親切に答えてくださった、道行っていた方々と警備員の皆様、あのときはありがとうございました。ということで結果的に15分ほど遅刻してしまい、見れるはずだった調査官室は見れず、ゆっくり見学できるはずだった最高裁の図書館はさらりと説明を受けて通過するというかたちになってしまいました。ゼミ生、先生、スケジュールの遅れによりご迷惑をおかけしてしまった秘書官の方々、ひいては最高裁に心よりお詫び申し上げます。

 汗が引く間もなく迎えた最高裁見学でしたが、建物の美しさ、荘厳さに圧倒され、ただただ感動するばかりでした。櫻井判事の仕事場も拝見させていただき、貴重な経験になりました。場所を移して、櫻井判事や調査官・秘書官の方々との会食。お酒も入りくだけた話も多く聞けて、非常に有意義な時間でした。背を向けて話を聞いていたジニー君を励まし勇気づける櫻井判事の寛大なお姿を見て、感銘を受けたことが、この会食での個人的なハイライトです。

 2日目の午前、西村あさひ法律事務所を見学しました。オフィスの美しさもさることながら、驚いたのはその仕事のスケール。M&Aや事業再生、海外の企業との交渉など、扱う仕事の大きさに圧倒されるばかりでした。秘書の方々が皆様麗しかったのも個人的に印象的でした。昼食をはさみ午後はTBSへ。スタジオや舞台裏見学ではミーハー心をくすぐられ、JNNネットワーク局長の神谷さんのお話を聞いては報道について深く考えさせられ、貴重な経験となりました。その後は樋口先生の邸宅を外から見学(?)し、一旦自由時間。夜は先生がお忙しいということで学生だけで飲み会をしました。いつも通り楽しい飲み会でしたが、トラ君には今後あまりアルコールを与えないほうがいいのかな、と思いま した。

 3日目からは、ディベート合宿のため長野県へ。このとき、男だけになっていた南野ゼミにとって、合流してくださったOGのわんこさんは、南野ゼミに咲く一輪の花でした。初日のドッジボールでは、私は開始早々にして他大学の女の子の顔面に渾身の力でボールをぶつけてしまうというハプニングが起きてしまったものの、おおむね楽しく学生間の親睦を深めることができました。夜のBBQでは、顔はサカナクションというバンドのボーカルに似ていながら、本名は某ハウンドドッグのボーカルと同名という、設定がすでに面白い川岸ゼミの3年生と同席でした。訛りが激しい宮崎弁をいじられていましたが、今後も強く、強く、生き抜いていってもらいたいものです。

 その翌日はついにディベートです。私は今年が初の参加だったので3年生と同様にビクビクしていましたが、フタを開ければ2チームとも勝利。勝った直後は喜びを抑え、クールに会場を去り、部屋に南野ゼミ2チームが合流すると抑えていた感情を爆発させ皆で雄叫びをあげました。そのノリは完全に体育会系のそれでした。その後の合同の飲み会も含め、普段なかなか会うことのできない東京の学生と交流することは、九州に住んでいてはなかなか経験することができない貴重なものでした。 といった具合に進んでいった東京研修+ディベートでしたが、自宅に帰り着いたときの寂しさが、この旅行がいかに楽しく有意義なものだったか教えてくれました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。南野先生、このゼミに入って本当によかったと思える5日間でした。ありがとうございました!
投稿者:ダニエル   #100

 夏休みも終わり、いよいよ後期ですが、楽しかった研修旅行・ディベート合宿を振り返り、少し現実逃避しようと思います。はじめに執筆活動でお忙しい中、各訪問先にアポを取ってくださった南野先生、本当にありがとうございました。それにもかかわらず、移動中、楽しさのあまり騒がしくしてしまったことは猛省点です。以後気をつけます。  

 まず出発の空港でのことですが、不適切なANAカードを注文してしまったのか、実はうまくSKIPすることができませんでした。他にも何人かいたのでよしとしているのですが、スタートの段階で暗雲が立ち込めている状態でした(当日は雨でした)。しかし、飛行機は空の上を通るのでそんなことはおかまいなく、初日から研修は充実しており、最初の訪問先は総務省。少人数での質問の時間を設けていただき、あっ、こんなところにも総務省、と仕事内容が僕たちの生活にいかに密着しているのかを理解することができました。本人も自覚している通り、ジニ―君には、総務省とは縁がなさそうな出来事が起こっていましたが、めげずに頑張ってほしいものです。

 次に向かったのは最高裁。櫻井判事とは初めてお会いすることもあり、最高国家権力のひとつはやはり気難しいのでは、と勝手に恐れおののいていましたが、とても気さくな方で感動しました。大法廷の威厳にはじめは圧倒されましたが、それに慣れてくるやはしゃいでしまったことも貴重な体験です。途中、最高裁内のコンビニに寄ったのですが、そこは権威、成人誌が全くないのが印象的でした。最後は最高裁の裏口から出たので、権力の裏側を見た気分になりました。

 その後の食事会では、個人的には、駒田調査官とお話させていただく機会があり、とても有意義でした。ジニ―君は判事に背を向けており、裁かれてしまうのではないかと冷や冷やしていましたが、反対にあたたかいおことばをかけてもらったようで、うらやましい限りです。最後の席替えでは早川秘書官が食事会開始からおられたテーブルについたのですが、食事がほとんど残っていたのが衝撃でした。色々考えましたが、おいしくいただきました。二次会には特別ゲストとして、これまた僕たちには有名な判事の方がきてくださいました。隣でお話を聞くことができ、とても嬉しかったです。

 2日目。おいしいバイキングで朝食を済ませた後、西村あさひ法律事務所へ。 業務内容を具体的に教えていただき、とても刺激を受け、将来を考える上でとても参考になりました。僕が見た限りでは、秘書の女性の方はすべからく美人でした。 午後のTBSでは、報道からバラエティまで、テレビ製作の裏側を見せていただき、とても興味深かったです。さやぞうさんが憧れるのも納得の業界だと思いま した。 しばし自由行動の後、夜はゼミ生で飲み会へ行きました。僕とかたふ君が常日頃やっているノリがかなり広まってしまい、かなうらさんあたりは呆れかえっているのではないかと気がかりはあるところですが、男子は基本楽しく過ごしました。

 翌日からは長野へ。その日はドッジボールの後、バーベキューという流れでした。一緒の席になった、訛りのある純朴そうな早稲田の3年生が有名なロックンローラーと同姓同名であるというギャップにやられながらも、おいしく食べることができました。彼とすれ違う度にカジュアル君や、かたふ君と「つーよくー、つーよくー♪」と歌ってしまったのはやりすぎたかもしれません。夜は班のみんなと最終確認をし、当日に備えました。OGのわんこさんにアイスの差し入れをしていただいたことが僕たちのエネルギーとなったのは間違いありません。わざわざ来てくださったのに、男しかおらず、それも集団としては妙な体育会系のノリだったことので、むさ苦しいというのが正直な感想だったと思いますが、 わんこさんのおかげで、僕たちはやすらぎを得ることができました。またお会いできるのを楽しみにしています!

 いよいよ当日。ある程度の攻撃防御のシュミレーションはしていましたが、みんな緊張していたと思います。そんな中、コモク君が完璧な立論をし、とら君、しーま君、野菜神キャロット君、カジュアル君と全員が的確な質疑応答をしたので、見事勝利することができました。3年生のみんなをとても心強く感じましたし、カジュアル君が、「宗教の中には自然を尊敬する心から始まるものもあります」と熱弁したときには心からしびれました。 夜の宴会では、はじめに奥平先生が講評をしてくださったのにもかかわらず、 僕の理解力では追いつかず。乾杯後はボンゾ君などと移動を繰り返し、他大学のみなさんと楽しく飲むことができました。南野先生もさすがお若く、楽しんでおられたようで、ゼミ生として嬉しい限りでした。只野先生が時折、本気のトーンになっておられたようですが、おそらく問題ないと思います。 本当にあっという間の5日間でした。今回のような貴重な体験ができ、改めて南野ゼミでよかったと思いましたし、友達にこの旅の話をするとみんな羨ましがってくれます。自分の将来について考えたときにとても参考になる機会を得ることもでき、先生には感謝し尽くせません。ありがとうございました。最後にベルギーに行ったもろまろ君! 異国の地で大変だと思うけど、がんばって!
投稿者:とら

 みなさん、東京研修、ディベート合宿お疲れ様でした。たくさんの知見や刺激、経験を得ることができた非常に有意義な4泊5日でした。訪問先の方々と、事前の準備をしてくれたシーマ君とダンボー君、そして訪問先にアポをとってくださった南野先生、本当にありがとうございました。  

 研修ということで、みなさんスーツでビシッと決めて集合したのですが、そのときに、もろまろさんとかなうらさんに、頭の悪そうな私立高校生にしか見えないという、非常に辛辣な意見を頂戴し、精神的なダメージを受けながら福岡空港を出発することになりました。最初の訪問先は、個人的に最も楽しみにしていた総務省でした。ここでは、職員の方をゼミ生3人で囲んでお話をうかがうことができたのですが、官僚としてのプライドや自信が会話の端々から感じられ、非常に感銘を受けました。マスコミの批判や政策を進めるうえで障害となる企業すらも利用しなければならないという発言が特に印象的でした。また、今回の訪問のお礼のメールを後日南野ゼミOBの職員の方に送ったのですが、その返信がとても丁寧で、しかも激励の言葉までくださったことに感激しました。

 その後の最高裁訪問では、荘厳な大法廷に圧倒されたあと、櫻井判事、早川秘書官、濱里事務官、駒田調査官との食事会でした。その際、ジニーさんは櫻井判事に激励の言葉をかけてもらったようで、うらやましい限りです。櫻井判事の近くの席に移動できる直前で、判事は時間が来てしまい、お話することができなかったのがとても残念だったので、ぜひ来年はお話したいと思っています。そのあとの二次会は、後半の記憶がありません。迷惑をかけたであろう同室のパッタイ君、コモク君、ごめんなさい。

 2日目はまず西村あさひ法律事務所に訪問し、勝ち組の世界を知ることができました。西村あさひ法律事務所にいらっしゃる九大卒の弁護士の方は、今回質疑応答をしてくださった富松弁護士1人だけとのことだったので、ぜひ南野ゼミのロー志望の方にそこに加わってほしいです。そのあとのTBSでは、スタジオや報道部などの見学と、JNNネットワーク局長である神谷哲史さんとの質疑応答でした。なかでも印象に残っているのが、神谷局長のTBSの強みは地道な取材にあるという発言で、これが個人的に好きな番組の報道特集のクオリティの高さにつながっているのだろうと思いました。そして、2日目も飲み会をしたのですが、やはり記憶がありません。朝起きたら、なぜかボンゾさんのベッドで寝ていました。

 さて、後半はディベートでした。ディベートは見事勝つことができたのですが、4年生の先輩に頼り切りだったこともあり、自分の力不足を自覚し、もっと努力しないといけないという気になりました。特に印象的だったのが、カジュアルさんの神道の成り立ちをふまえた鋭い切り返しで、痛いところをついてくる質問に対して、逆に相手にダメージを与えた返答は痛快でした。その後の大コンパは、しっかりと記憶も残っていて、とても楽しい時間を過ごすことができました。他大の学生を前にしても、先輩たちはいつもの調子でボケ散らかしていて、その笑いに対する貪欲な姿勢は見習いたいものです。 今回の研修と合宿を通して、南野ゼミに入って本当によかったと改めて思いました。繰り返しになりますが、南野先生、このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。この経験を無駄にすることなく、後期もがんばっていきましょう。

投稿者:しーま

 みなさん東京研修旅行とディベート合宿お疲れさまでした。普段訪問することができないようなところに行くことができて良い経験となりました。お忙しい中、アポをとっていただくなど様々な準備をしていただき、南野先生、ありがとうございます。また、自分は合宿係だったので、他大学の合宿係の方と南野ゼミとの間の連絡役をしましたが、その際にも南野先生にはアドバイスをいただくなどお世話になりました。本当にありがとうございます。今回の様々な経験を今後に生かしていきたいと思います。

 1日目はまず、総務省を訪問させてもらえることになっていましたが、訪問前に自分がICカードをチャージ中に置いていかれてしまうという事件が発生し、予定時間より遅れてしまいました。不慣れな東京の地で1人になったときの焦りと不安はこの上無いものでした。しかし、困ったときには駅員の方に聞くことが最善だと考え、駅員の方の指示に従ってなんとかたどり着きました。みなさんご迷惑をおかけしてすみませんでした。

 総務省では、南野ゼミのOBの方々をはじめ、現役の官僚の方と仕事の内容や総務省を選んだ理由など多くのことをお話しすることができ、公務員を目指している自分にとって非常に有意義だったと思います。続いて、最高裁を訪れましたが、ここでは裁判所内の見学を行い、また、櫻井判事、駒田調査官との懇談会も行いました。ゼミの先輩方から櫻井判事のお人柄については聞いていたのですが、上品で親しみやすいそのお人柄に感激しました。その後、場所を移動して食事会となりましたが、残念ながら、自分は席順の関係で櫻井判事とお話しすることができませんでした。来年またお会いする機会があれば、ぜひ、お話しできればと思います。

 2日目はまず、西村あさひ法律事務所を訪れました。ドラマ仕立ての事務所の紹介DVDを観た後、実際の仕事に関する質問、事務所内の見学といった流れでした。弁護士を目指している人にはもちろんだとは思いますが、弁護士を目指していない自分にとっても、その業務内容や実際の職場の雰囲気といったものは刺激的なものでした。午後からは、TBSを訪れました。普段テレビで観ているNスタのスタジオに入ることが出来たり、スタジオの裏側に行くことが出来たりと非常に楽しかったです。途中で、「このフロアは芸能人も通るので出会ってもあまり騒がないでください」と案内の方に言われて期待していたのですが、やはりそう簡単には遭遇しませんでした。また、JNNネットワーク局長の神谷さんから報道に関するお話を聞くこともでき、TBSではバラエティーから報道まで幅広く知ることができました。

 3日目からは長野へ行き、ディベート合宿を行いました。ディベート前夜には予想質疑応答など、本番に向けた最後の確認を行いました。みんな不安な表情を見せていましたが、そんな中、OGのわんこさんからアイスを差し入れしていただきました。本当にありがとうございます。そして、いよいよ本番の時が来ました。コモク君の素晴らしい立論に始まり、質疑応答も事前の準備によってうまく対応できたと思います。中でも、カジュアルさんの宗教に関する熱弁には感銘を受けました。素晴らしかったです。そして、ダニエルさんの最終弁論を終え、あとは結果を待つのみでした。結果は見事勝利ということで、本当に嬉しかったです。今回のディベートの準備にあたっては、僕たちのチームはダニエルさんとカジュアルさんに頼りっぱなしでした。4年生の力なくして今回の勝利は無かったと思います。あと半年の間に今の4年生のようになれるよう勉強をしたいと思います。その後、他大学のゼミとの大宴会でした。他大生との交流は本当に楽しかったです。来年も楽しみです。

 今回が自分にとって初の東京研修旅行とディベート合宿でしたが、どれも非常に貴重な経験となりました。このような経験は南野ゼミでないとできないと思いました。改めて南野先生ありがとうございます。それではみなさん、後期も頑張りましょう。
投稿者:ダンボ― 

 みなさん、東京研修・ディベート合宿お疲れ様でした。大変お忙しいなか、多く の訪問先にアポをとっていただき、そして旅行の飛行機&ホテルの調整に関してお手伝いいただいた南野先生、並びに、東京研修中のルートを作っていただいた伊右衛門さんには旅行係としてお礼申し上げます。とても色濃く記憶に残る4泊 5日間になったと感じております。本当にありがとうございました!

 1日目、東京に到着後総務省を訪問しました。総務省の業務説明、少人数の質問時間を通して、普段ではあまり聞くことのできないことも直接お聞きすることができ、大変有意義な時間でした。またこちらでは去年のゼミ長であり、様々な噂を耳にするハルハルさんと初めてお会いしました。しかし周りから聞く噂には全く当てはまらず、目的意識を明確に持っている非常に立派な方だと感じました。来年から官僚となるカジュアルさんも今よりもっと立派な人になってるんだろう なとふと考えておりました。

 総務省の方々にお礼を述べた後、次は最高裁判所へ向かいました。県庁の面接後かけつけてくれたかたふさんと合流しつつ、そし て、こちらでは櫻井判事並びに駒田調査官とお会いし、実務の裏側等の大変貴重なお話を聞くことができました。また最高裁の建物の美しさや立派さにただただ圧倒されつつ、早川秘書官に中を案内していただきました。特に大法廷では遠足時の小学生のように成人した男女が一斉にはしゃぐ姿はなんとも奇妙でしたが、 それだけ法学を学ぶ者にとって、ここ最高裁が非常に魅力溢れる場所であることを物語っていると思いました。途中最高裁内のコンビニに寄りましたが、ダニエルさんのリポートにもありましたように、僕は成人誌がないことには全く気づかず、そこに気づく視野の広さを持つダニエルさんに感服すると同時に、もっと僕も常日頃からアンテナを張ることを意識しようと思います。

 その後の食事会では、幸いなことに櫻井判時の隣に座らせて頂き、写真まで撮っていただきまし た。また、櫻井判事が「労働省出身者としての意見を出していくことが私の仕事」、「どうしても言いたいときのみ個別意見は書く」とおっしゃっていたことが非常に印象的でした。おいしい食事とお酒を交えつつ、有意義な会話をすることができ、大変楽しい時間を過ごすことができました。

 2日目、まず西村あさひ法律事務所を訪問しました。こちらでは佐藤弁護士、冨松弁護士に実際の仕事内容を説明していただき、事務所内を見学させていただきました。働く方も事務所も美しく、さすが四大事務所の1つだと感じました。また佐藤弁護士と南野先生は大学時代のご学友のようで、お2人の学生時代に関してもう少しお聞きしたかったというのが少し心残りとなりました。午後からはTBSを訪問しました。誰か芸能人に会わないかと期待していましたが、世の中そんなにうまい話はなく、案の定誰とも会えませんでした。Nスタや、はなまるマーケットの実際のスタジオや報道部を見学した後、神谷局長との質疑応答の時間を設けていただきました。神谷局長が質疑応答のなかで「機材が安くなった今こそ、若い人はアグレッシブに取材していくジャーナリズム精神をもってほしい」とおっしゃっていたことが記憶に残っています。まだ就職したい業界が絞りきれていないところもありますが、個人的にマスコミに強く関心を持つ言葉になりました。

 その後、樋口先生のお宅を通りつつ、一時空き時間を経て、飲み会となりました。残念なながら先生はご多忙のため欠席でしたが、1日目に負けない ぐらい楽しい時間となりました。1番のハイテンションのトラ君、周りのボケに ひたすらツッコむかたふさんに笑わせてもらいました。

 3日目からはもろまろさん、かなうらさん、さやぞうさんに別れを告げ、長野へ向かいました。南野ゼミOGのわんこさんも加わり、他大学とのドッジボールや BBQで交流を深めつつ、ディベートの最終準備に取り組んでいきました。僕個人はディベート前日夜から当日直前まで緊張するというチキンっぷりを発揮して ましたが、立論をしてくれたバッタイ君、そして最後までメンバーを引っ張ってくれたボンゾさんを中心に何とか勝利することができました。ディベート後、もう一方のチームの部屋へ行くと、どうやらこちらも勝利したらしく「俺たちズッ友ー!」という大きな声が響いており、何とも楽しそうな光景でした。この南野ゼミ2戦2勝というのは、やはり日ごろの先生のご指導の賜物であると同時に、本当に良い先輩、同輩に恵まれたとしみじみと感じておりました。今回は恥ずか しながらあまりチームに貢献できたとは言い難いものでしたので、ぜひとも来年は、勝利に貢献できる存在になろうと思いました。

 その後の懇親会で、1つ注目していた奥平先生のお言葉ですが、ボンゾさんのモノマネのような喋る時のクセは残念ながら見つけられませんでした。懇親会開始後は思い思いの場所に散っていき、様々なゼミの方と交流することができ、東京の大学事情を少し垣間見ることができました。。また、何人かの方が言及してい る「南野先生、只野先生にマズイ刹那を目撃される事件」ですが、幸か不幸か現場に居合わせました。しかし、それはあくまで先生の一面的なものでして、決してそれが先生の全てではございません。「おーたろー…うわー!只野先生いらっしゃるじゃん!」という先生のお言葉が極めて印象的でしたが、あくまで一面的なものだと僕は信じています。

 今回の4泊5日の旅行では全てが有意義な時間でした。こうした恵まれた経験ができたのも、先生のご尽力があってこそのものでした。本当に南野ゼミに入ることができてよかったと感じております。今回の経験を無駄にしないように後期もがんばっていきましょう!
投稿者:カジュアル

 皆さん、東京研修旅行、ディベート合宿お疲れ様でした。まずは、南野先生、 お忙しい中、関係各方面に連絡を取って下さりありがとうございました!ゼミ生の為になる訪問先ばかりの素晴らしい研修プランだったと思います。大学生活の良い思い出となりましたシーマくん、ダンボーくんも諸々の手続ありがとう。  

 まずは1日目、総務省と最高裁を訪問しました。総務省へと向かう道中では、 大都会で戸惑う島根県民の姿が印象に残っています。東京で島根県民がなにかやらかすのは恒例行事みたいになっていますね。総務省では、非常に個性的な岩井係長のお話を伺ったあと、少人数での座談会を行いました。幅広く、奥の深い行政のお仕事を垣間見ることが出来ました。 その後の最高裁では、櫻井判事にお会いしました。本当に気さくな方で、感動しました。最高裁見学では、法服を着たコモク君がさながらハリー・ポッターのようだったのが印象的です。最高裁見学の後の飲み会では、櫻井判事に「これからは攻めの農業よ」という力強いお言葉を頂きました。この言葉を胸に頑張りたいと思います。

 2日目は、西村あさひ法律事務所へ。事務所紹介DVDが完全に勝ち組な内容だったのでただただ圧倒されるばかりでした。おそらく自分は一生船上でクリスマスパーティーをすることはないのだとひっそり感じていました。TBSでは、番組制作の裏側を見ることが出来ました。TBSのオールスター感謝祭が先日放送されていましたが、訪問後にみると「あーここ行ったなー」と懐かしくなりました。その後は、自由行動ということで、有志と秋葉原へ。初めてのメイド喫茶に戸惑うコモク君が、メイドさんに向かって「囲碁って知ってますか?」という会話の広がり様もない話題を振ったり、突然、ちょうど出たばかりの非嫡出子相続分規定違憲判決に目を通し始めるなど、彼の普段とは違った一面を見ることが出来まし た。最後には、コモク君とメイドさんが一緒にハートを作って写真撮影をしてもらっていました。良かったねコモク君!

 翌日、長野に移動する道中ではダニエル君、かたふ君、ボンゾ君とともに昨年のゼミ長ハルハルさんが生み出した、微妙な言葉だけでしりとりをする「微妙しりとり」を続けていました。この遊びを生み出したハルハルさんはやはり偉大だと改めて感じました。 さて、ディベートはというと、今年も昨年同様全勝!! 常勝軍団になりつつありますね。ディベート後の飲み会も気持ちよく迎えることが出来ました。飲み会では、女っ気のない我々のゼミの男達は、さながら獣を狙うハンター、いや、血に飢えた獣の如く、他校のテーブルに向かい女の子との会話を楽しんでいました。 来年はたくさん女子が入ると良いですね。 本当に今年も中身の濃い時間を過ごすことが出来ました。ゼミ生同士の仲もより 一層深まったのではないでしょうか。 後期からも、このメンバーでもっともっとゼミを盛り上げて行きましょう!!
投稿者:コモク   #105

 4泊5日の東京研修旅行・ディベート合宿お疲れ様でした。南野先生、お忙しい中多くの、そして豪華な訪問先を設定していただきまして本当にありがとうございました。また、旅行係の3年生お二人もいろいろな準備や連絡をありがとうございました。    

 まず、東京研修から振り返りたいと思います。初日は総務省の訪問と最高裁判所の見学でした。総務省では、官僚の方々は気さくで話しやすくて、総務省のことや休日のことなどの話を聞くことができました。また、最高裁では建物のつくりのかっこよさに驚きま した。ロビーなどはとても広いのですが、とてもきれいでした。最高裁では、櫻井判事とお会いして、普段お仕事をされている部屋に案内していただきました。ここでは部屋だけでなくそこから見える景色、そして櫻井判事もすごくおきれいで最高裁判所は全体的にきれいだったという印象です。櫻井判事に関しては話に聞いていた通り、気さくな性格でお話もすごく面白かったです。その後の食事会では、駒田調査官、秘書の方や事務官の方のお話も聞くことができてとても有意義だったと思います。特に秘書の方は常にピシッとして周りに気を配っていらしてかっこよかったです。見習いたいものです。

 翌日は、西村あさひ法律事務所、TBSの訪問でした。西村あさひ法律事務所では業務の紹介をしていただいたあとに内部を見学しました。とても業務の内容も、事務所もとても規模が大きくて驚きました。また、TBSでは番組を収録するセットを見せていただいたりして、すごく面白かったです。それから、神谷局長のお話を聞くことができたのも貴重な経験であったと思います。

 東京研修を終えて、翌日からはディベート合宿が長野で行われました。今回僕は立論をすることになっていました。同じく立論をしたパッタイ君もそうであったかもしれませんが、研修中も常に立論のことは頭の片隅にあって、いよいよ来たかという気持ちでした。前日には相手の立論を確認したり、僕が立論を覚えているかをチームのみんなにチェックしてもらったりしました。このときゼミOGのわんこさんに差し入れをしていただきました。ありがとうございました。

 ディベート当日は午後からだったので、午前中も準備を続けました。そしていよいよディベートを迎えました。本番での立論ですが個人的には、思っていたよりも緊張することなくできたと思います。これは直前まで何度も覚えているかをチェックしてもらったおかげだと思います。ディベート中はみんなよかったのですが、特にカジュアルさんがかっこよく語っていたのを見て勝ったかもしれないと思えました。結果は幸運なことに勝つことができて本当にうれしかったです。 本番に割と自信を持って臨めたのは準備の段階での4年生の力が大きかったと思います。ダニエルさんにはわからないところをいろいろ教えていただいて、カジュアルさんはチーム唯一の昨年の参加者、そして立論者としてアドバイスをいただきました。ありがとうございました。改めてしっかり勉強しなければならないと感じました。

 こうして4泊5日を振り返って、改めてさまざまな貴重な経験をさせてもらえたのだと感じます。これも南野先生がさまざまな準備をしてくださったおかげです。繰り返しになりますが南野先生、本当にありがとうございました。自分の中の世界が少し広がった気がします。九州という地にいながら、最高裁の大法廷の裁判官席に法服を着て座って某魔法魔術学校の生徒っぽくなってみたり、東京の大学の生徒と交流を持ったりできたのも貴重な経験になりました。それでは、後期のゼミもがんばりましょう!

投稿者:かなうら

 今年からこのゼミに参加しているわたしにとっては、この東京研修が加入動機の大半を占めていたといっても過言ではないくらい憧れていたので、すごく楽しみにしていました。そして、実際にこの2泊3日ではほんとうに多くのことを学ばせていただき、また、知らない世界にただただ感動でした。このような機会を与えてくださった南野先生に、この場をお借りして感謝の意を伝えさせていただきます。ゼミ生の多くが、将来の目標をより明確なものと出来たのではないでしょ うか。  

 さて、東京に到着した日は総務省と最高裁に伺いました。 総務省にはゼミOBの先輩方も説明や質疑応答に来て下さいました。去年のゼミ長さんとは一度お会いしたことがあるのですが、上司の方がたくさんおられたせいか、どことなく以前と違った印象を受けました。恥ずかしながら総務省とはいったい何をするところなのかはっきりわかっていなかったのですが、わかりやすく砕いた形での説明や、少人数にわけ質問しやすい雰囲気での質疑応答をしてくださったおかげで、少しは全体像を掴めたように思います。 最高裁に着いたあとは思いもよらずちょっと長めの休憩が入ることになりましたが、そのあとは櫻井判事の判事室、図書室、小法廷、大法廷を見学させていただきました。最高裁の造りの国家権力感にも驚きましたが、なにより櫻井判事の溢れ出る気品と、気取らない優しい対応にびっくりしてしまいました。見学のあとには会食の場も設けてくださり、判事と、調査官、秘書官、事務官の方も来て下さいました。判事とお話しできなかったのは残念ですが、他のお三方とは楽しくお話しさせていただき、特に調査官の方のキャラクターやお話は面白かったです。そのあとの二次会にはなんとあの霞司朗さんが来て下さいました! Twitterで フォローさせていただいているのですが、まさか中の人にお会いできる日がくる なんて……! 感激でした。想像していたよりもずっと柔らかい雰囲気のお方で、緊張はしましたが少しお話することができて嬉しかったです。

 2日目は、まずは、今回個人的にはいちばん楽しみにしていた西村あさひ法律事務所への訪問でした。事務所のかなり立派な紹介VTRを見せていただき、質疑応答の時間もかなり長めにとって下さったので、具体的な仕事内容や新人のかたの1日のスケジュールを詳しく知ることができました。事務所の見学もさせていただいたのですが、事務所中にいらっしゃる美しい秘書の方々に目を奪われてしまい、それが(光栄なことに)いちばん印象に残ってしまっています。 次にTBSへ伺いました。ニュースやバラエティのセット、音声や画面を操作するところを見学させていただき、わくわく感はずば抜けていたと思います。見学の後は神谷元報道局長から、TBSの強みや、報道の報道されない部分のお話などを聞かせていただきました。 夜は、先生は残念ながらお仕事がおありということで(そのような忙しい時期に本当にありがとうございました。)、ゼミ生だけで飲み会をしました。ダニエル君、呆れかえっていたわけではないです(笑)。この人たちまだこんなに元気が残っているのか…!と圧倒されていただけです。自分の精神的な老いは感じましたが、とても楽しかったですよ!

 わたしは東京研修のみの参加だったので、3日目の朝、長野へ経つみなさんを見送りました。結果は2戦2勝ということで、さすが南野ゼミ!と思いました。おめでとうございます! そして、ゼミへの参加は前期までということで、ベルギーへ行くもろまろ君も見送りました。ようやく仲良くなれたと思っていたので、さみしくなりますが、頑張ってください! ビールのおいしい天国のようなところですね、とってもとってもうらやましいです!

 以上のように、非常に充実した2泊3日でした。各所への訪問はもちろんですが、会食のような場も、とても社会勉強になりました。学生のうちにこのような経験が出来て本当によかったと思います。今週からまたゼミが始まりますが、この研修でよりゼミ生間の仲も深まったことと思いますので、後期もいままで以上に盛り上げていきましょう!
投稿者:野菜神キャロット 

 皆さん、東京研修&ディベート合宿お疲れ様でした。旅行係のシーマ君、ダンボー君、コモク君は飛行機の手配や他大学との連絡等忙しかったと思いますが、おかげさまで4泊5日スムーズに過ごすことができました。そして、お忙しい中、最高裁や西村あさひ等個人では行けないようなすばらしい訪問先を設定していただいた南野先生、本当にありがとうございました! この5日間は、大変刺激的なものであり、南野ゼミ11期生でよかったと心から思えるものでした。  

 一日目。みなさん朝からスーツでびしっときめ(私立高校生トラ君除く)、福岡空港に集合しましたが、私を含む数人は残念ながらSKIPPERになることができず、先行きが不安になっておりました。機内では伊右衛門さんのおすすめであるコンソメスープを飲んだところ、その美味しさに感動しました。昼食は、カレー派と牛丼派の二手に分かれ、迷ったあげく吉野家に行ったのですが、あまり時間がなく5分以内に食べ終わらなければならないという苦しい状況でした。その後、総務省を訪問しました。総務省の入っている合同庁舎は立派な建物と、農水省の建物を比べてカジュアルさんは少し悲しそうでした。少人数形式の座談会も設けていただき、総務省で働くことの魅力について知ることができました。    

 次に、最高裁を訪問しました。立派な石造りの外観に威厳漂う雰囲気の最高裁で日々働いておられる判事はどのような方だろうかと想像を膨らませていましたが、櫻井判事は大変気さくでユーモアにあふれる方でした。大法廷見学では、皆はしゃぎ、早川秘書官が持ってきてくださった法服をコモク君が着ると、ハ〇―・ポッターにしか見えませんでした。場所を移して飲み会が開かれ、櫻井判事、早川秘書官、濱里事務官、駒田最高裁判所調査官が参加してくださいました。櫻井判事とお話しできなかったことが非常に心残りだったので、来年こそは良い席を確保したいと思います。

 ホテルでは、二人部屋で広々できるとおもっていたら、まさかの部屋にはツインベッドが一つしかなくカジュアルさんと同じ布団に寝るということになりました(笑)。

  二日目。品川グースの朝食バイキングはとてもおいしかった。西村あさひ法律事務所を訪問しました。ドラマ仕立ての紹介DVDをみせていただき、佐藤弁護士と九大出身の富松弁護士に質疑応答の時間を設けていただきました。富松弁護士の返答の中で、仕事は激務といえば激務だが、半分趣味なので苦痛には感じないとおっしゃっていたのが印象的でした。事務所内は羨ましいほど多くの美人秘書が働いておられました。    

 その後、TBSを訪問しました。はなまるマーケットのセットや恐ろしく高価なクレーンカメラ等ミーハー心をくすぐられるようなものが見れました。TBSの社員デスクは賑やかな雰囲気で、働く環境としてはとても充実しているように感じました。見学の後は、元報道局長の神谷哲史さんに質疑応答の時間を設けていただき、報道に対する心構え等聞くことができ、大変貴重な体験となりました。  

 この日の夜は、ゼミ生だけで渋谷で飲み会をしました。すっかり酔ってしまい、帰りの山手線内では隣の美しい方にコミニケーションをとろうとして語彙力の無さを露呈してしまったことは思い出すと恥ずかしいです。  

 三日目。ディベート合宿に向け、バスで長野に移動しました。片道4時間ほどかかりましたが、東京ではほとんど寝ていなかったのでいい睡眠時間となったとおもいます。ホテルでは翌日のディベート本番に向け早くも緊張していましたが、相手の立論シートを見て次々に攻めるポイントを見つけていくダニエルさんやカジュアルさん、そしてシーマ君、トラ君、コモク君は心強く、少しリラックスできました。  

 四日目。ディベート本番では、コモク君のすばらしい立論に始まり、皆的確な質疑応答ができたので勝利することができました。喜びをこらえ部屋に戻ると、南野ゼミが2チームとも勝ったことがわかり、男子校の部活動生並みのノリで盛り上がりました。  

 夜の飲み会では、奥平先生の講評をいただきましたが、力不足のため「ディベートのプリサイズ(!?)」が何たるかあまり理解できませんでした。乾杯後のゼミ生は餌に群がるハイエナのように他大生を囲み盛り上がりました。やはり一番人気は、黒木メイサ似の発達の良い方だったようです。今回のディベート合宿では、南野ゼミOGのわんこさんや他大生の皆さんにも大変お世話になりました。この場を借りまして、お礼させていただきます、ありがとうございました。  

 なかなか他大とのこのような交流の機会に恵まれない私たちに、このような経験を毎年恒例でさせてくださる南野先生には感謝してもしきれないほどです。この東京研修&ディベート合宿で感じたことを忘れず、今後に生かせるようにしていきたいとおもいます。最後になりましたが、今回お世話になった皆様に深くお礼申し上げます。

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第13回(2013年10月4日・金)サプライズ企画・南野の誕生日パーティー

投稿者:野菜神キャロット

 南野先生お誕生日おめでとうございます・・・ということで、後期第一回目の ゼミは先生の生誕祭となりました。一応サプライズのていで、教室にプレゼントとケーキを用意しておく予定だったのですが、汗だくになりながら運んだケーキは20分遅れで到着してしまいました。不手際お許しください。NONAKAのケーキはフルーツ盛りだくさんでなかなか美味しかったですね。そして争奪戦じゃんけんに勝った瞬間のボンゾさんの表情は非常にうれしそうでした。

 計画では、ケーキを食べた後プレゼントしたジャージに着替え、みんなでスポッチャに行き、爽やかな汗をかくつもりだったのですが、まさかまさかの急遽志賀島ドライブに変更となりました。しかし、それはそれで楽しかったです、バッタイ君、おーたろー君運転ありがとう。

 その後は天神の vinyl cafe という店で飲み会をしました。料理はおいしかったのですが、停電になり、換気扇が機能せず煙に防火装置が反応し、さらにはトイレのドアノブが外れるというハプニングだらけの店でした(笑)。終電組は帰宅し、残りで蕎麦に行きました。やはり、蕎麦、親子丼、日本酒どれをとっても美味しかったです・・・先生の誕生日会なのにほとんど奢っていただいてありがとうございました! それでは皆さん、後期も頑張りましょう!
投稿者:かなうら

 南野先生お誕生日おめでとうございます! 今回のゼミはこの素晴らしき良き日をゼミ生みんなでお祝いをさせていただきました。お祭りでした。  

 まずは教室でクラッカー、プレゼント、(歓談)、(歓談)、ケーキでした。 事前に準備をしてくれたみなさんありがとうございました! 特に、ケーキを取り に行ってくれた野菜人参キャロット君は線路の向こうまで歩いて往復してくれたようで……何倍もおいしく感じましたね! 先生の素敵なジャージ姿が当日見られなくて少し残念でしたが、その後は志賀島へドライブに行きました。先生の車に乗せていただきましたが、車内では先生の十八番、夜桜お七を聴かせていただきました。車の窓を味方につけた完璧な振りが付いていて、驚きました。道中、窓から見える夕日はとてもきれいでしたね。

 その後は天神に移って飲み会でした。お店では暗闇になったり猛烈に煙たくなったりハプニングがありましたが雰囲気自体は落ちついていて、料理もおいしかったです。さらにその後お蕎麦屋さんに連れて行っていただきましたが、お酒がほんとうにおいしかったこと、そしてとっても楽しかったことだけはちゃんと覚えています。お酒がおいしくて、楽しかったです。

 先生のお誕生祭なのにゼミ生がこんなに楽しんでしまって……ありがとうございました! 先生にとってよい1年になりますように!
投稿者:ダンボ―   #110 

 まずは南野先生お誕生日おめでとうございます。本来であれば野菜神キャロット君の報告でしたが、例年同様のサプライズ企画会となりました。今年はジャージセット、ワイン、そしてケーキをゼミ生から先生にお送りしました。ケーキ到着が遅れるといったハプニングも起きましたが、何とか全員でNONAKAのケーキを食べることができましたね。ボンゾさんやダニエルさんをも熱くさせるこのケーキ、非常においしかったです。ケーキのためを思い、わざわざ徒歩でケーキ を受け取りに行った野菜神キャロット君ありがとう(笑)。

 さて、打ち合わせではその後スポッチャで運動をするつもりでしたが、今年「35歳」を迎えた先生があまりにも拒絶なさるので、急遽志賀島までドライブに変更となりました。せっかく海へ行ったので、みなさん一言ずつ叫べば青春ぽかったかもしれませんね。とはいえ、途中トラ君と高校生カップルに嫉妬の炎を燃やした場面もありましたが、我らが南野ゼミにぴったりの爽やかなドライブとなりま した。運転してくれたバッタイ君、オータロー君ありがとう!

 箱崎に戻ってきた後、天神の vinyl cafe という初めてのお店で飲み会となりました。料理は非常にオシャレなものが多く、美味しかったのですが、非常にハプニングに富んだお店でしたね。いろいろな意味で、とても楽しい時間をすごすことができました。そして、その後、ついに、念願の、初蕎麦を頂くことができました。まずは八女の日本酒とサンマといったマズイわけがない組み合わせを食 し、最後にお蕎麦を頂きました。セットの親子丼も絶品で、3玉まで無料の某チェーン店とは違うという先生のお言葉を少しは理解することができました。

 今回、主役の先生にごちそうしていただきありがとうございました。僕は帰宅後財布の中身が1円という笑えない状況となっていましたが、めげずに後期もがんばっていきます。みなさん、次回からまたがんばっていきましょう!
投稿者:うしうし

 皆さん、後期初回ゼミお疲れ様でした!  南野先生、32回目のお誕生日おめでとうございます! 教室に集合し、皆で雑談をしている中、いつにも増して情緒不安定なカジュアル君が急にクラッカーを鳴らしたのには我々も非常に驚きましたが、キャロット君が(なぜか徒歩で)汗だくになりながら運んできてくれたケーキも美味しかったですし、その後のプレゼント贈呈や志賀島ドライブ、飲み会も含めとても楽しかったですね。

 はじめはプレゼントのジャージを先生に着ていただき、スポッチャへ行く予定だったのですが、なぜか日も暮れた志賀島へ夜道ドライブとなり、砂浜を散歩するというロマンチックな体験をすることができました。先生、バッタイ君、おーたろー君運転ありがとうございました!

 その後は急遽キャロット君が選んでくれた vinyl cafeというお店に行きました。途中、配電がショート(?)し、カーテンが燃えて煙が立ちこめるも停電になり換気扇も回らず、火災報知器が鳴り出すといった、よくあるハプニングがありましたが、料理はとても美味しかったですし、また飲みに行きたいと思える良い雰囲気のお店でした。そして、お店を出るときに発覚したのですが、このお店の店長さんが、第10期南野ゼミのラストコンパで使った cafe tempo というお店の店員さんで、なんと南野先生のことを(ついでに当時幹事をしていた僕のことも)名前まで覚えていらっしゃいました。店員さんの記憶力もすごいですが、先生の与える印象の強さにも驚きましたね(その夜何をされていたか記憶は確かではありませんが)。

 二次会は有志で蕎麦に行き、美味しいお蕎麦と日本酒を頂くことができました。先生ご馳走様でした!

 あと、この時間帯からでしょうか、Twitterに先生と僕の記憶に無いツーショット写真が多数上がり出したのは。今後は失礼な行動が写真に写らないように気をつけたいと思います。笑 そして解散後、3号線組はタクシーに乗り、博多ラーメンでの〆を挟んで帰宅の途につきました。夜遅くまで(朝早くまで)楽しく、次の日の練習にあまり寝れずに行くことにはなりましたが、後期も頑張っていこうと思える回となりました。それでは来週から頑張っていきましょ〜!
投稿者:かたふ

 改めまして、南野先生、誕生日おめでとうございます。

 今回のゼミは南野先生の生誕**周年を記念したサプライズ誕生パーティーでした。みんなが教室にそろい、いつも通りのゼミの雰囲気で、いつも通りゼミが始まると思いきや、そんな雰囲気を打ち破るカジュアルくんのクラッカー。想定以上の破裂音と火薬の匂いに先生は当初驚いておられ、「気でもふれたのかこいつは」という顔をしておられました。奇声を発しながらクラッカーを鳴らすという案も上がっていましたが、やめておいて正解だったと思います。

 ひと呼吸おき、それに続く皆のクラッカーでやっとパーティーな雰囲気に。先生にスポーツウェアとワインをプレゼントし、ボンゾ君の顔芸などでつなぎ待つこと20分。野菜人参君が大事そうにわざわざ歩いてケーキを持って来てくれました。待った甲斐もあり、とてもおいしく食べることができました。準備をしてくれたみなさん、ありがとうございました!

 それから教室を飛び出し、ゼミ生たっての希望で志賀島までドライブに行きました。僕は先生の車に乗せていただきましたが、夕日に向かって練習するトランペッターと、先生の美声が印象に残っています。道中の空は美しかったのですが、着いたときには日が沈んでしまっていた点だけが心残りでした…。また行きたいです。

 その後は天神に場所を移し、人参が見つけてきた vinyl cafe というお店に飲みに行きました。久しぶりに全員が揃った飲み会で、料理も美味しく会話も弾み、とても楽しかったです。みんな結構な量のお酒を飲んでいたようで、ダニエル君とカジュアル君は途中寝ていました。特にダニエル君は記憶があまりないらしく、帰りのタクシー代としてぼくが貸した2000円をどこかに捨ててしまったらしいです。その後は生き残った者たちで定番の蕎麦をごちそうになりました。やはりあそこの蕎麦と日本酒は最高です。ごちそうさまでした。

 先生の誕生会にもかかわらず、全力で楽しんでしまって申し訳なかったなあと思っておりますが、本当にとても楽しい1日でした! 先生、ありがとうございました。次回からのゼミも頑張りましょう!
投稿者:カジュアル

 まずは、南野先生お誕生日おめでとうございました! 楽しいお誕生日会でしたね。先生から情緒不安定認定された僕ですが、当日はゼミ長のボンゾ君から、ゼミの途中でクラッカーを鳴らす大役を仰せつかり、いつ鳴らすか協働不審だっただけです。いつもは至って普通です。なにはともあれ、キャロット君の用意してくれたケーキは絶品でしたね。キャロット君ありがとう!

 急遽決まった志賀島ドライブへは、オータロー君のトヨタ・アルフォードで向かいました。車内では、我々の青春時代の懐メロで盛り上がりました。夜に行く海岸もまた乙なものでした。

 その後の飲み会は、先生には本当に申し訳ないのですが、前日の深夜徘徊がたたったのか、途中で完全に意識が飛んでしまいました。遠くで非常ベルの鳴る音が聞こえていたのは覚えています。あれが本当の火事であったなら完全に逃げ遅れているレベルです。二次会では美味しいそばを頂きました! 先生ご馳走様でした! 先生が主役なのに僕達のほうが楽しんでしまった誕生日会だったと思います!!

 次回は、キャロット君報告頑張ってください。

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第14回(2013年10月18日・金)〜「三段階審査——猿払基準の再検討」(報告:野菜神キャロット、司会:とら)

投稿者:コモク

 今回は野菜神キャロット君による三段階審査に関する報告でした。内容は三段階審査を説明したあとに、猿払基準を再検討するというものでした。ゼミ中はアメリカ型の審査基準論と三段階審査ではどちらが妥当かということに関して、自分の中で一応のまとまった考えというものを持つことができませんでした。日本の裁判にとって、どちらが親和的か、あるいはどのような審査手法が妥当であるのかについて自分なりの考えを得るためには、具体的な裁判例についてもっと理解を深めることが必要なのだろうか、と感じました。少し時間をおいてまた考えてみたいと思います。  

 今回は難しいテーマだったと思いますが、キャロット君の報告は英文を用いたわかりやすい比喩も含めてすごく良かったと思います。

 次回はかたふさんによる外国人の人権ですね。しっかりと予習したいと思います。
投稿者:パッタイ   #115 

 後期の報告としては最初の報告でしたが、野菜神キャロット君報告お疲れ様でした。

 三段階審査と猿払基準の異同を検討するという報告の形で、コモク君が述べているように審査の枠組みの妥当性を考えることの難しさを感じることのできる回でした。特に配布文献として配られた石川先生の論文と、その内容を検討する駒村先生の論文からは、三段階審査における「保護範囲」の論証の背後には国家行為と法益侵害が存在しており、その逆もいえるのであって、どちらかを単独に先んじて特定できる訳ではない、といった論証の定式化における難点を感じました。加えて、近年の堀越事件の補足意見などでは審査枠組みの「柔軟」な利用が主張されるなど、審査のあり方の検討には難しい点がたくさんありますが、もっと勉強して理解を深めていきたいと思います。

 今回、僕は法学部同窓会の司会を務めさせていただく関係で、途中で抜ける事になったので、少しそちらの方のリポートも。それはもう何とも豪華な立食パーティーでした。司会という立場上、会の間は食事を落ち着いて食べる事はできなかったのですが、長い帽子をかぶったコックさんがずらりと並び、ワイングラスを片手に同窓生の方々が歓談する様子はまさに「大人な空間」でした(個人の感想です)。個人的に立ちっぱなしは辛かったですが、司会は良い経験になりますし、パーティー後の残り物タイムはこれまた豪華な料理のオンパレードで、この役はぜひ後輩にもおすすめしたいです。

 その後は、先生方の飲み合う場違いな空間にお邪魔するというハプニングもありましたが(ビールごちそうさまでした)、その後3年生が天神にいるということで、そこに合流しました。とら君いわく、「時計をふとみる度に15分進んでいる非常に楽しい時間」を過ごしていたらしく、3年生は相変わらず仲がいいみたいです。 それでは、次回も頑張っていきましょう!!
投稿者:野菜神キャロット

 皆さん、お疲れ様でした。とうとうこの時が・・・当初の発表予定から二週間延長がありましたが、個人報告の番となり、三段階審査をテーマに発表させていただきました。猶予期間中に計画していた内容を変更したため、参考文献と報告内容があまり一致していない点があり、非常に後悔しています。

 今回の報告の内容としては、三段階審査の①保護領域②制限③正当化段階をそれぞれ簡単に説明した後、三段階審査の思考枠組みとの親和性が説かれている猿払基準を、三段階審査との異同という点から再考し、素晴らしい比喩で締めるというものでした。三段階審査の視点にとらわれすぎたあまり、バッタイ君からの判示の「間接的・付随的制約」部分に対する質問の意図がさっぱりわからずあたふたしてしまいました、バッタイ君申し訳ない。結論として猿払判決は、従来の審査基準・三段階審査どちらからも説明のつきにくいもので、やはり「猿払基準」であったのだと思います。

 二重の基準論との対比は行う予定ではなかったのですが、審査密度と正当化段階における必要性の審査の点から、やはりそこの議論に結びつきました。個人的に は、どちらが優れており、どちらが劣るというものではなく、両者に大差はないと考えています。議論の中で両者の違いとして審査密度決定の際に選びうる基準選択の数という点が挙げられていましたが、三段階審査の観点からその数を増やせたとしても結局パターン化してしまうのではないかと思います。 A little knowledge is a dangerous thing. の一文はまさに報告の準備をしているときの自分にぴったりです。新たな知識が入ってきて、あれもこれもとやっているうちに方向性を見失いかけるという・・・なにはともあれ、報告がおわったのでほっとしています。

 次回はかたふさんの報告です。予習がんばります!!!
投稿者:シーマ 

 今回は後期最初の個人報告ということでしたが、報告者の野菜神キャロットくんお疲れさまでした。

 テーマは三段階審査について、それをもとに猿払基準を再検討するというものでした。 三段階審査とは、第一に、問題となる自由が憲法の保護範囲内であるかを、第二に、保護範囲内としても、その自由に加えられている制限が憲法上の権利侵害の評価を受ける制限であるかを、第三に、制限が正当化されるかを論証するものです。一般に三段階審査と言われれば、このように、「保護範囲」→「制限(侵害)」→「正当化」の順番で論証することを想定するのですが、石川健治教授は、「制限(侵害)」→「保護範囲」というように第一段階と第二段階を逆転させるべきであると主張しています。議論のなかでも、この点について触れられ、ドイツでは憲法裁判所があって具体的事件が発生しなくても裁判が可能であるから、前者のような論証の手順になり、日本においては附随的審査制であり、具体的な侵害行為があって初めてどのような権利が問題となるかを考えるので、後者の論証手順になるはずだと言われました。こうした論証の順序に関する石川教授の主張は非常に興味深いと思いました。

 また、違憲審査基準との比較についても議論のなかで触れられましたが、自分は単純に、三段階審査は事案によって柔軟である反面、裁判官の恣意的な判断がなされる恐れがあり、違憲審査基準は裁判官の恣意的な判断がなされる恐れがない反面、柔軟性にかけるものであると考えていました。しかし、三段階審査は、違憲審査基準が機械的に定式化された審査基準に当てはめるのと異なり、その論証を客観的に明らかにしながら結論を導くものであるので、三段階審査が恣意的になるという批判は当てはまらない、つまり、多くの人々に論証を見られているので裁判官は恣意的判断をできない、というように、ダニエルさんが主張されているのを聞いて、安易に三段階審査=恣意的になると考えてはいけないと思いました。三段階審査と違憲審査基準については、様々な議論があると思いますが、日本の裁判における影響や導入可能性をさらに考えることが大事なのではないかと思いました。

 さて、次回はかたふさんの報告で、「外国人の人権」がテーマです。マクリーン判決をもとに再検討するということですが、最近は、レジュメの「おわりに」の部分で英文などかなり凝った文章が流行り(?)になっているようなので、次回も楽しみです。
投稿者:とら

 今回は、野菜神キャロット君による三段階審査についての報告でした。憲法の講義で触れられることがなかったテーマで、内容的にもとっつきにくく、予習の段階でかなり苦労しました。まだ「報告しやすい」論点が残っているのに、このようなテーマを選んだ野菜神キャロット君のチャレンジャー精神に感心しつつゼミに臨みました。

 さて、報告についてですが、僕は司会者に指名されたので、報告者の読み上げのあとの司会者の仕事である一言コメントで頭がいっぱいでした。しかし、芝の比喩で押し通した「おわりに」のおかげで非常にコメントがしやすかったので、なんとか無難に乗り切ることができました。議論の中身についてですが、個人的に興味深かったのが、審査基準論が機械的な当てはめ作業になっているのではないかという点です。なぜなら、事例問題などを解くときに、まさにそのような機械的な当てはめをしている自分の思考プロセスに疑問を覚え、審査基準論そのものの意義はどこにあるのかと感じていたからです。しかし、裁判官の主観を排除できる機械的な当てはめこそが審査基準論のメリットでもあって、逆に三段階審査は裁判官の主観が介入しやすいというデメリットがあるという議論の大枠でした。まさに隣の芝は青いとでも言うべきか、他国の学説はよく見え、自国の学説は粗ばかり気付いてしまうようです。結局、審査基準論と三段階審査のどちらを採用しても、結論に明確な違いは生まれにくいとのことでしたが、思考のプロセスとしては三段階審査(特に石川説)のほうが自然なので、こちらのほうが感覚的には収まりがいいなというのが最終的な感想です。

 そして、ゼミ後にはOB会のお店の候補の下見もかねて、なんと三年生だけで飲みにいきました。想像していたよりもずっと楽しかったので、ほっとしました。三年生のみなさん、また飲みに行きましょう!

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第15回(2013年10月25日・金)〜「外国人の人権」(報告:かたふ、司会:とら)

投稿者:かたふ

 皆様、お疲れ様でした。今回は、「外国人の人権」をテーマに報告させていただきました。拙いレジュメで、謎の数字の羅列や、注の振り間違い等がありましたが、皆様のおかげでなんとか報告の形をなすことができました。ありがとうございました。    

 今回、マクリーン事件を中心に扱いましたが、主要な論点はつまるところ、 外国人の入国在留につき、憲法上の基本権による裁量の制限が可能か、というところにあると思われます。この点、報告者としてはあえて安念説に立たず、裁量を基本権により制限する方向で立論しようと試みましたが、議論の中で、その甘さ、脆弱性が明らかになりました。主権国家が併存し、各国家の主権が尊重され、外国人に入国の自由が国際慣習法上自明的に否定されている現在においては、やはり「難問」を突破するのは困難なように思われます。外国人の入国の自由につき、肯定も否定もしていない日本国憲法のもとで、そのあり方を、国際慣習、あるいは立法府の裁量に委ねようという最高裁の考えも、その意味では賛成できるように思えます。しかし、貧困や難民など、昨今の世界規模の問題に対応していくには、現在のような自国民中心的な考え方や外国人に対する漠然とした危険意識のようなものは、憲法論ではないですが、少しずつ改められていく必要があるような気がしないでもないです。

 次回はバッタイ君の「思想・良心の自由と間接的制約」についての報告ですね。報告をは終えましたが気を抜かずに予習に臨みたいと思います。
投稿者:パッタイ   #120 

 今回は「外国人の人権」の報告でしたが、かたふさん報告お疲れ様でした。いつもはクリエイティブなツッコミの止まらないかたふさんが、報告直前はただボケを復唱するだけになっていたのが新鮮でした。そんな精神状態のかたふさんに対してもツッコミを求めて茶々をいれる先輩がたくさんいて、復唱して、またボケて、4年生の先輩方は、4年生の先輩方は、本当に仲がいいなと感じます。

 内容に関しては、予習不足でした。予習が足りていないときはいつもボンゾさんやダニエルさん、伊右衛門さんなどの整理と議論を聞いて初めて配布文献に書かれていたことの肝が見えてくるのですが、あるべき状態ではないので、最初からしっかりと議論についていけるように気を改めて頑張りたいと思います。安念教授の論文に関しても、はっきりとした理解はゼミで初めてできたのですが、そこで述べられているパラドックスに陥らないため、かたふさんの報告にもありましたように裁量を統制する方向がとられるべきだと感じました。

 ただ個人的には、 ゼミでも述べましたように、立法論になるとは思いますが(また、何か問題があるのかもしれませんが)、裁量に基づく判断がどうしても必要というのであれば、いきなり国外へ退去を命ずるのを極力避け、「勧告」の段階をおくことで裁量を巡る争いを回避するような制度形成がとられるのが良いのではないかとも 思っています。

 次回は、あの場所に座るということを考えると緊張しますが、良い回に出来るように頑張ります。
投稿者:とら

 今回の報告は、かたふさんによる外国人の人権についてでした。前回に引き続き司会を務めさせていただきましたが、前回と同様に読みあげの後の一言コメントで頭がいっぱいで、変な汗をかきながら読みあげを聞いていました。特に気のきいたことも言えなかったので、次回報告を務める際には(次のゼミでないことを祈ります)もっとウィットに富んだコメントをしたいものです。  

 さて、報告の内容ですが、安念先生が指摘した在留制度と外国人の人権の間にあるパラドックスにどう折り合いをつけるかが主要な論点であったように思われます。法務大臣の裁量権を基本権によって制限していくことが論理的には難しく、長谷部先生が主張していた国籍を対象として人権保障をなすのが国家にとって便益であるという主張も論理一貫性はあるものの、感覚的に説得力があるものとは思えませんでした。結局のところ、裁量統制の手段についての学説の発展を待つしかないというのが、現在の状況というところでしょうか。0000000  

 来週はバッタイ君による、思想・良心の自由についてです。ここ2回とも満足に発言できておらず、非常にゼミ生として好ましくない状況にあるので、次回は積極的に発言します!

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第16回(2013年11月1日・金)〜「思想・良心の自由と間接的制約論」(報告:パッタイ、司会:ダンボー)

投稿者:パッタイ

 皆さん、お疲れ様でした。今回は「思想・良心の自由と間接的制約論」というテーマで報告をさせていただきました。当日の報告直前はもう精神不安定だったので、いろんな人から話しかけられたのを無意識に無視していたかもしれない上、顔も死んでたみたいでごめんなさい。始まってしまえばそうでもないのですが、やはり始まる前のあの感じはディベートにしろ報告にしろ相変わらず慣れないです。

 内容に関して、まず、用語の使い方で未熟な部分が多々あったの関し、特にダニエルさんに整理していただいて、こちら側に合わせての議論をみなさんありがとうございました。報告者としては、国歌起立斉唱拒否事件における間接的制約論の空虚さに問題を感じ、「代替手段」の有無(ここでは、制約者が被制約者の思想・良心の自由を侵害せずに他の権利との衝突をも回避できる他の方法を用意していたのかしていなかったのか、という意味)や、行為の積極性・消極性の観点から、その間接的制約の実質的な制約の強さを検討するべきであると示すことを報告の狙いとしていました。また、それに加えて、佐々木弘通先生の主張する「自発的行為」の観点から、「全体の奉仕者」性などの制約根拠の妥当性に異を唱えるという狙いもありました。 口頭で適格に返答できなかった部分が多かったので、返答と私見のまとめもかねて少し長くなりますが書いていきます。

 個人的に、最初の方の伊右衛門さんの、「代替手段が制約側から用意されてはいるものの、その代替手段が被制約者にとってとりたくないものであるとき、果たしてそれは代替手段と呼んでよいものなのかどうなのか」、という点での指摘はかなり辛かったです(そこまで検討できていませんでした)。確かに報告で提示したような、「代替手段」の「有無」をただみるといった単純な分け方はできないと思いました。代替手段がある場合にもそれが代替手段としてどれだけ妥当性、実現性のあるものなのかを、制約の程度の強さの判断に反映させていく必要があると思います。  

 「真摯性」を考慮する 点での議論は、僕自身ボンゾさんやダニエルさんの考えを十分に理解できているかどうか微妙なところなのですが、「思想・良心」は、至る所に行為として介在してくる性質のものである以上、その保護の対象を狭く捉えるべきではなく、行為が真摯な思想・良心の表明である場合にはその行為も保護対象に含むべきだと思います。(保護対象が広がり過ぎないかという懸念は権利の性質上「真摯性」の判断によってしか解決され得ないのではないかと考えます。)ただし、その行為が客観的にみて「儀式的な所作」にしか見えないなどというものであるならば、いくら真摯な態度で思想・良心の表明として為された行為とはいってもそれらが「不可分」に結び付くものとは断定できません。そのようなものであるからこそ、主観的な真摯性の程度の客観的な判断(これにはそもそも保護対象に含まれるか否かの判断も含まれます)と、実質的な制約の程度の(代替手段の有無、その妥当性や実現性をも含む)判断をすることで、可能な限り「被制約利益」の重大性を確定した上で、「思想・良心」に対する制約が「制約利益」によって正当化されるか否かを判断するという道が適切であると考えました。しかし、根本的な権利の捉え方の違いに驚く部分もあったので、もしまた機会があるときに意見交換できると嬉しいです。  

 また、「制約利益」により制約の正当化が為されるか否かの判断をするにあたっては、シーマ君やとら君が最後の方に指摘をしてくれたように、公務員の「全体の奉仕者」性の理論が制約正当化の強い根拠として妥当性を持ちうることは確かだと思います。ただ、その点については、「自発性」のもとで行為して初めて意味をもつ行為(制約側にとってでも被制約側にとってでもなく、本来的な意味として捉えることが必要。)に限っては特に、職務性が強かろうと強くなかろうと、その行為の価値の重要性から、公権力が強制してよいものとは到底いえないのであり、国歌起立斉唱行為はまさにその行為にあたると考えました。

 内容について長くなりましたが、ゼミ後は弐ノ弐に行きました! もう久々久々の弐ノ弐で報告後というのもありビールも餃子も最高においしかったです。南野先生おご馳走様でした! 弐ノ弐を出た後の振る舞い方に慣れておらず、チャンスを逃してしまった感がだいぶあるのですが、とにかく弐ノ弐が楽しく美味しかったので今回はそれだけでももう大満足です。今度こそはです。

 次回はカジュアルさんの「行政権の概念」、予習がんばりたいと思います!
投稿者:ダンボー 

 まずはバッタイ君お疲れ様でした。僕は初の司会ということで、結構緊張していましたが、とら君程とはいかないまでも、なんとかこなせたかなと思っております。

 今回は思想・良心の自由というテーマで、特に間接的制約の部分に議論が集中したかと思います。また代替手段措置如何によって考慮も変わるとのことでしたが、これは伊右衛門さんの指摘が当てはまると思います。加えてしーま君の、公務員という職務の特殊性を考えると、制約は正当化されるとの指摘に対して、バッタイ君は「自発性」を反論の根拠としていました。バッタイ君の「自発性」の価値を非常に重要視する考えは分かりますが、公務員の職務の特殊性をもってしても「自発性」が優位するとの考えには少し疑問が残りました。

 ゼミ後は3年生(1人を除いて…)で先生と弐ノ弐に行きました! 数ヶ月ぶりの弐ノ弐で、餃子もビールも格別でした! ただしルーロー飯がメニューから消えており、伊右衛門さんのまぜまぜキュンキュンをこれからは見ることができないかと思うと、少しさみしい気持ちになった次第です。帰宅途中、先生の蕎麦ツイートを見て、もったいないことをしたなぁと悔やんでいました。

 次回はもっとうまくやります!  次回はカジュアルさんの「行政権の概念」ですね。予習に勤しみたいと思います。
投稿者:コモク

 今回はパッタイ君による思想・良心の自由と間接的制約論に関する報告でした。パッタイ君、お疲れ様でした。

 議論では、制約される行為が保護される範囲に含まれるかどうかの判断に関するものが主になされていたように思います。個人的には(ゼミ中には発言できなかったのですが)、そもそも式典で国歌を歌わなければならないのはなぜかという点が疑問でした。今回取り扱った国歌起立斉唱事件判決では、「国家の現状と伝統についての正しい理解」や「国際協調の精神の涵養」が学校教育法において目標として定められている旨が示されていました。しかし、上記の目標と儀式での国歌の斉唱が必然的に結びつくものなのかどうかという点がよくわかりませんでした。代替措置についても議論がなされていましたが、そもそも儀式における国歌斉唱をなくすという「代替措置」はとれないものなのだろうかと思いました。  

 ゼミの後には、先生も交えて弐ノ弐に行きました。ゼミ生は3年生だけという初の展開でした。3年生だけで飲みに行った時ももちろんとても楽しかったのですが、今回はそこに先生も加わったとあってさらに楽しかったです。弐ノ弐を出た後は地下鉄まっしぐら状態だったのですが、今度はその後にも意識をもっておきたいです。先生、ありがとうございました。  

 次回はカジュアルさんによる「行政権の概念」ですね。しっかりと予習したいと思います。

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第17回(2013年11月8日・金)〜「行政権の概念」(報告:カジュアル、司会:コモク)

投稿者:カジュアル   #125

 皆さんゼミお疲れ様でした。

 報告内容を軽く振り返りたいと思います。まず、65条の行政権概念について控除説、法律執行説、執政権説、形式的意義説を紹介し、報告者としては、65条の行政権概念の中に狭義の行政作用と執政作用を読み込む佐藤幸治説を支持してました。 しかし、この考えについては、控除説をとり、そこに執政権的な考えを明示的に取り込んで理解するものと何が違うのか、73条に列挙されているもの以外に執政的な作用が想定できないのであれば、65条で行政権そのものを論じる必要はなく、73条1号の「国務を総理すること」の解釈に委ねるべきではないか、もし、65条で執政作用を論じるならば、執政概念のしっかりした枠付けが必要ではないかという指摘がなされました。

 報告者としては控除説をとるべきでない理由がうまく説明できなかったと反省しています。立憲君主モデルをとらず、国民主権モデルをとったとしても控除説については説明できるのではないか、また、南野先生の、議院内閣制をとる日本国憲法には控除説がもっとも適合的なのではないかというご指摘は新しい視点でした。もっと、そうした66条3項との関係も含めて検討していくべきだったと思っています。

 ゼミ後は、南野先生と有志でイタリアンへ行きました。タツオニスト先輩も加わり、高尚なお話が繰り広げられていたと思います。締めのうどんと日本酒という組み合わせも初めてでしたが、とても美味しかったです。南野先生ご馳走様でした!!

 次週は、伊右衛門先生の報告ですね。とても読み応えのある文献が配られています。しっかり予習して臨みたいと思います!
投稿者:ダンボー 

 報告者のカジュアルさんをはじめ、みなさんお疲れ様でした。

 今回は「行政権の概念」をテーマとした報告でした。行政権の概念を理解するために、様々な学説を展開した後、カジュアルさんは佐藤幸治先生の見解を支持するとの流れでした。その一方で、他の方からは執政権と呼ばれるものは73条1号の解釈によって足りるとの見解や、南野先生の議院内閣制の採用という観点から、控除説に立つ見解が多かったように感じます。カジュアルさんが控除説を採用しない理由に関しては、高橋和之先生の批判を引用していましたが、他の方も言われたように、解消可能な批判のように思われました。

 ゼミ後は有志でご飯に行きました。タツオニストさんと合流し、美味しいイタリアンを頂きました。そして締めには蕎麦!ではなく、うどんを今回食べました。日本酒も一緒に頂き、非常に美味しかったです。先生の悪戯により、某先輩に妙な圧力を与えるツイートもしましたが、OB会で笑い話になることを切に願います。

 次回は伊右衛門さんの「人権と憲法上の権利の区別」ですね。抽象生の高い議論になると思いますので、予習をして臨みます。
投稿者:とら

 今回は、カジュアルさんによる行政権の概念についての報告でした。通説である控除説を批判的ひ検討し、執政説に着地するというのが、カジュアルの私見でした。石川先生や佐藤先生の問題意識は、控除説が「行政権」という概念の中身を検討せず、ただ便宜的であるという理由だけで立論をしているところにあり、そのために見落としていた執政概念を浮かび上がらせた点は重要であると思います。しかし、だからといって控除説から執政説に乗り換えなければならないということはなく、執政概念が何かを議論し、それも行政権に含めたうえで、裁量統制の手法を議論していくべきではないでしょうか。そう解釈することによって、控除説のメリットを活かすことができますし、65条と66条を一体的でスマートに解釈することが可能になります。隣同士の条文の文言が異なるという解釈は、その解釈を解釈する者にしてみれば、強い違和感が残りますので。

 さて、終わったあとは先生とタツオニストさん、そして有志でアルマキッチンに飲みにいきました。沖縄の湖についてなど、非常に有意義な話ができました。先生には、多めに出していただき、金欠気味の僕にとっては非常に助かりました。 ごちそうさまでした。

 次は、伊右衛門さんによる報告ですね。がんばりましょう!

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第18回(2013年11月15日・金)〜「憲法解釈としての『人権』と『憲法上の権利』」(報告:伊右衛門、司会:パッタイ)

投稿者:ボンゾ

 今回は、伊右衛門くんによる報告、テーマは「人権」と「憲法上の権利」の区別についてでした。私事ながら、ロー入試後初のゼミということで、比較的時間 に余裕を持って予習をすることができました。やはり、論文を、時間をかけてじっくり読むという様な勉強は楽しいものですね。ゼミも段々と残り少なくなってきましたが、ゼミの予習を通して、上の様なじっくりと行う勉強のための時間を、多く取っていきたいと思います。

 内容としては、高橋先生と長谷部先生との間の議論を基本とした上で、理念としての人権と、実定法的権利としての憲法上の権利との関係について考えるものでした。伊右衛門君は長谷部説に依ったうえで自説を展開していました。これに対して、自分は高橋先生の説に立つことで憲法上の権利について合理的に説明しうると考えていたので、その立場から幾つか批判を行いました。ただ、伊右衛門君からの高橋説に対する批判にもあった通り、例えば「報道の自由」等の、自然人が権利主体となることを予定していない権利の存在について、高橋説は説得的な説明をする必要があるでしょう。この点、権利が認められる根拠が何であるかという議論と、権利を行使する主体は誰であるかという議論は、区別して論じるべきだろうと、自分は考えています。

 ゼミ後は、OB会の会場探しを兼ねて、久しぶりに赤坂へ向かい、おいしいワインをいただきました。さすがさむ君の選んでくれたお店だけあって、雰囲気のよい、おしゃれな店でしたね。きっと当日も、素敵なお店をチョイスしてくれることでしょうから、皆さん、期待しておきましょう。
投稿者:パッタイ 

 伊右衛門さん報告お疲れ様でした! 最近、報告者の報告直前の心境を推し量る癖がついてしまったのですが、さすが伊右衛門さん、堂々として落ち着いているように見えました。時折先生に対する敬語が無意識に抜け落ちていたのも、きっと報告に対する熱意の表れだと思います。報告自体も、難解なテーマであるにもかかわらず対立軸が明確にされていてとても分かりやすかったです。

 内容に関しては、まず、恥ずかしながら長谷部先生の用いる「切り札としての人権」概念について今回のゼミで初めて正確な理解ができました。(何となく「いくら少数派であろうと制約を受けない絶対的に保障される権利」といった具合で把握していたのですが、正確には、個々の権利性に着目しているというよりは、国家権力側の制約理由に着目した概念であるということ。)また、ゼミ中には疑問を投げかけるだけの形になってしまったのですが、「思想としての人権」が何を意味するのか、内在的な制約はないものなのか、といった点は個人的にまだ何となく疑問が残っています。長谷部先生の「切り札としての権利」が「思想としての人権」に対応するものであるとすれば、それが制約理由に着目した概念である以上、ある場面では「人権」 として働くのに、他の場面では全く同じことが「人権」とはみなされないこともあるということになり、「人権」という概念に対して個人的に持っている印象とは異なるように思いました。

 ただ、「絶対に認められるべきでない制約」をその制約理由によって括りだす方法には賛成のため、単にそれに「人権」という概念を当てはめて他を「公共の福祉に基づく権利」として扱うことに(言葉の用法に)個人的な違和感があるだけかもしれません。まだまだ、正確な理解に至っていない部分が多いですが、他のテーマについて考える際の基礎となる事柄でもあるのでこれからも意識して考えていきたいと思います。自分の報告の際、ボンゾさんが思想・良心の自由について13条との関係性の観点から発言をしていたことも思い出しました。

 先生、ゼミ後は美味しいワインをごちそうさまでした。ゼミ長の経験や力もあって2軒目まで連れて行っていただき、あっという間に日付をまたいだ感じでしたが楽しい時間でした! さて、次回はしーま君の『「知る権利」と「特定秘密保護法案」』です。オープンゼミということで特に3年生は変に力みそうですが、いい感じで行きましょう!!

投稿者:伊右衛門   #130

 長谷部・高橋両先生の"人権論"を素材に人権と憲法上の権利を区別に関して報告しました。当初は、これらの区別が実定憲法解釈上どのように影響しているのかにもっと一般的に考えようと思ったのですが、自分の能力をはるかに超える仕事になりそうでしたので、限定しました。

 長谷部説の強みは、切り札としての人権という概念を導入することで、「人が人であるがゆえにもつ権利」という人権の固有性・不可侵性・普遍性を維持できている点だと考えています(普遍性は微妙ですが)。他方、高橋説に対しては反対の立場をとりましたけれども、すべての憲法上の権利を1つの指導原理(「個人として尊重する」)で説明しようとするアプローチには魅力を感じています。この点は、公共の福祉を向上させるか否かを人権とは異なる憲法上の権利が認められるかの根拠としている長谷部説の説明とも類似しているように思えます。両説とも、各権利規定が指導原理や公共の福祉にどのように適っているかを具体的に論証していく必要があると思われます。

 ゼミ後はOBOG会の会場選びも兼ねて、トラ君が飲み歩きで見つけたというお店へ。ゼミ後の有志飲みとしては珍しくジニーも参加してくれて、楽しい飲み会になりました。しかも、なぜか盛り上がって、2次会まで行き、深夜2時くらいまで飲んでしまいました。1次会でも2次会でも先生にご馳走になりました。ありがとうございます!しばらくゼミがありませんので、次に集まって飲むのは、OBOG会になるでしょうか。

 以上書いたように、次回は、2週空いてあっと言う間に12月に突入します。しかも、オープンゼミもあり、翌日にはOBOG会もありと、充実の回になりそうです。次回報告者のシーマ君には、来年度のゼミに素晴らしい人材が集まってくるかどうかの少なくない部分がこのオープンゼミにかかっており何としてもカンペキな報告を行わなければならない……というプレッシャーなんかに押しつぶされない、いつも通りの報告を期待しております!

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第19回(2013年12月6日・金) オープンゼミ(1回目)。学生の見学は自由(ノック・挨拶等不要、空いている席に自由に着席可、途中退出自由)。
               〜「『知る権利』と『特定秘密保護法案』」(報告:シーマ、司会:カジュアル)
第8回OB・OG会(2013年12月7日・土)

投稿者:カジュアル

 シーマくん、報告お疲れ様でした! 今期初めてのレジュメでの報告、しかもオープンゼミという僕だったら緊張しまくっているだろうという状況でも落ち着いて報告できていて、傍から見ていて凄いなーと思っていました。

 内容は、「知る権利」と「特定秘密保護法案」というとてもホットなテーマを取 り上げてくれました。恥ずかしながら、僕は特定秘密保護法案については曖昧な知識しか有していなかったので、今回のゼミの予習を通して勉強することがで き、そうした意味でもこのテーマは有りがたかったです。 特定秘密保護法案の問題点といわれる点である、秘密の範囲とその恣意的な指定について、指定の有効期間と情報公開について、取材・報道の自由について、とそれぞれ取り上げて、検討を加えてくれていました。議論は、恣意的な秘密指定を防ぐための独立した第三者機関の設置について盛り上がっていたと思いますが、個人的にはやはり政府外に設置する必要があるのではないかと思いました。 機関の委員の人選については偏向を防ぐため国会同意人事とするのが良いのではないでしょうか。

 今回のゼミは、OBであるハルハルさん、ぷちうよさん、ぴーやまさん、サウスポーさんが参加してくださりました。ゼミ見学の2年生もたくさん来ていて、いつもとは違った雰囲気で良かったと思います。来週のゼミもたくさん見学に来るといいですね。 来週はダンボーくんによる取材・報道の自由です。今回の報告と関わる部分もあ ると思うのでしっかり勉強して臨みたいと思います。
投稿者:シーマ 

 皆さん、オープンゼミお疲れ様でした。まず、ゼミのはじめにはロー入試の合否について報告がありましたが、ボンゾさん、ダニエルさん、かなうらさんの3人全員から合格との報告がありました。本当に合格おめでとうございます。

 さて、今回は自分が報告をさせてもらいましたが、初の個人報告であり、また、オープンゼミでもあったので、非常に緊張しましたが、なんとか無事に終えることができて、ほっとしているところです。  

 今回のテーマは、最近メディアでも取り上げられている「知る権利と特定秘密保護法案」でした。報告では、政府情報開示請求権としての知る権利を肯定する立場と否定する立場を紹介し、続いて、判例がどのような立場であるかを確認しました。そして、実際に法案の問題点を指摘し、どうするべきかを提示しました。自分は国民主権の原理から、政府情報開示請求権としての知る権利を肯定する立場をとり、その知る権利を実現するためには、表現の自由が重要な役割を果たすという主張をしました。また、秘密保護法制については、緊迫する東アジア情勢や日米の安全保障という観点から必要であり、そのために一定程度知る権利が制約を受けるのはやむを得ないという立場でしたが、本法案は知る権利を最大限保障するものとはいえず、いまだ改善の余地があるという主張でした。特に、政府から独立した第三者機関の設置が恣意的な秘密指定を防ぐために必要であることを主張しました。しかし、議論の中でも指摘があったように、誰をどのように選ぶのかといった疑問点も、やはりあるのだと思いました。どのように法制が整備されていくのか、これからの報道に注目していきたいです。

 今回のゼミは、南野ゼミOBの方々にも参加していただき、非常に有意義なゼミであったと思います。自分としては、ハルハルさんからの鋭い指摘に上手く対応できず、まだまだ勉強不足であることを実感しました。また、ゼミ見学には、2年生の女の子も来ていたみたいなので、来年こそは、今年の3年生のように女子0人という事態は免れることができるのではないかと期待しています。来週の報告者はダンボ—くんで、「取材・報道の自由」です。自分は次回は参加できなく、迷惑をかけますが、報告頑張ってください。
投稿者:うしうし

 皆さん、そして報告者のシーマ君、オープンゼミお疲れ様でした。 初めてのレジュメ報告とのことでしたが、論点が的確にまとめられていて内容を掴みやすいレジュメに、口頭で (ちゃんと顔を上げながら) の説明が加わり、全体的にとてもわかりやすい報告だったと思います。 また、毎年恒例「ロー入試結果発表会inオープンゼミ」ではボンゾ君、ダニエル君、 かなうらさんの3名全員が合格とのことでした。本当におめでとうございます。

 さて、今回の報告テーマは、「知る権利」と最近話題の「特定秘密保護法案」でした。最近よく聞くワードなので興味はあったのですが、詳細についてはあまり詳しく 知らなかったので、この報告や予習を通じて勉強することができ、大変良い機会になったと思います。 内容としては、知る権利の登場背景から学説・判例を概観し、本法案の問題点を抽出し検討していました。ゼミ中の議論は一つ目の論点「特定秘密の範囲と恣意的な指定」に関連して、恣意性を排除するための措置、特に独立した第三者機関について盛り上がったと思います。たしかに政府から独立した機関を設置して恣意性を排除すべきだとは思いますが、その機関の構成等を考えるとやはり難しいのではないでしょう か。 また、二つ目の論点「指定の有効期間と情報公開」や罰則規定に関連して、裁判所の判断を求めるという話がありましたが、この点において裁判所はどのように判断するのでしょうか。刑事訴訟法について詳しく知らないのですが、裁判所も該当情報を確認することができないとすれば、秘密漏示による処罰の発動が行政庁の判断によって左右されてしまうのではとも思えます(詳しい人誰か教えてください)。

 来週はダンボー君による「取材・報道の自由」の報告です。シーマ君やおーたろー君と同じように企業セミナーに参加するなど余裕を見せていたので、とてもレベルの高い報告となることと期待しています。引き続き皆さん頑張りましょー!

 

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第20回(2013年12月13日・金) オープンゼミ(2回目)。学生の見学は自由(ノック・挨拶等不要、空いている席に自由に着席可、途中退出自由)。
               〜「報道・取材の自由」(報告:ダンボー、司会:ダニエル)

投稿者:ダニエル

 ご無沙汰しております。先週に引き続きオープンゼミであることに加え、欠席者が多かったこともあり、いつもとは違う雰囲気だったように思います。ゼミの合間になぜか飲み会の場所決めをしていましたが、決まってよかったです。忘年会がほっともっとでは目も当てられませんでした。

 報告は先週のそれと関連する内容で、特定秘密保護法案についても触れられたものでした。詳細はダンボー君が書くと思いますので、僕は久々に司会者を仰せつかって感じたことを、風景リポートとしようと思います。前期の序盤に司会をした際には、慣れない司会ということもあり、僕の方から無茶ぶりに近い振り方をして、発言を求めていた記憶があります。しかし、今回は、ひとつの議論がひと段落すると、誰かが次の疑問を述べてくれて、ゼミ参加者全員が何らかの発言をしていました。前回まではあまり意識できませんでしたが、司会者として、少し引いた目線から議論を見ていると、ゼミ全体が成長しているのだなと気づかされました。ディベート合宿などで鍛えられた成果なのだと思います。

 次回はジニ―君の報告ですね。自分も成長できるように、予習に励みたいと思います。
投稿者:ダンボー   #135 

 みなさんお疲れ様でした。公務員志望の方々が欠席で、人数が少ない中での二回目のオープンゼミでしたが、普段の南野ゼミの雰囲気は二年生に知ってもらえたと思います。

 報告の内容に関してですが、今回は報道・取材の自由を扱い、最後に特定秘密保護法に関しても言及しました。取材の自由における取材源秘匿に議論が集まったと思いますが、まず、刑事と民事における区別が曖昧だっため、どのように異なるかが不明確でした。報告者としては、原則取材源秘匿を認めることに両者は変わらないが、その制限が許される場合は、民事よりも刑事の方が多いという私見でした。また特定秘密保護法案との関係ですが、報告者としては、現状の特定秘密保護法は、取材の自由の侵害とまではいえない、つまり、情報を引き出しやすくすることまでは憲法上の要請とは言えず、報道機関の努力によって解決されるべき問題と考えていました。ただボンゾさんからの指摘にあったように、メディアの特権論について、誤った理解をしており、その点からもう一度考え直すべきだと感じています。

 次回は今年最後のゼミで、報告者はジニーさんです! がんばって予習したいと思います!
投稿者:パッタイ

 ダンボー君報告お疲れ様でした。前回に引き続き「知る権利」が問題となるテーマでしたが、目の付け所、議論の掘り下げどころが前回ともまた異なり、興味深い内容でした。特に取材源秘匿について考える上では、「取材の権利(自由)」をいかに捉えるのかといった疑問に向き合う必要があり、そうである以上その「取材の権利(自由)」の根拠となる「知る権利」の意義まで考慮して判断しなければならないところに問題の難しさを感じます。記者に完全な取材源秘匿権が認められない限りは、喋れば取材活動への信頼が低下し、喋らなければ自らが罰せられる可能性があるという板挟み状態におかれますし、そもそも「バラされる危険」があるせいで情報が記者に入ってきにくくなるため、少なからず「取材の権利(自由)」と「知る権利」が妨げられることになると思いました。ただ、反対に、証拠が他になく取材源の証言が強く必要とされる状況においてまで取材源秘匿権を常に認めてしまうこともまた望ましくなく、結局上手い具合に秘匿権の範囲を限定して調節するしかないのだろうと思います。

 その際、基本的な取材源秘匿権に関しては、ダンボー君が述べていたように、刑事事件と民事事件の区別・事件の重大性や取材者側の事情の考慮によって、「取材の権利(自由)」「知る権利」を優先させるべき状況か否かを個別的に判断するしかないと思います。ただ、「重大」であるところにこそ取材する価値があるとも考えられ、肝心な部分の取材が困難になる結論となって良いものかと疑問にも思いました。また、特定秘密に関する取材源秘匿については少し話が異なり、「当該『秘密』が『秘密』といいうる(実質秘である)のか否か」が決定的に重要な点であると思われ、より根本的な「知る権利」の意義についての議論が要求 される場面であるように感じます。しかし、どれほどの情報の循環が現在の社会で必要とされているのか、必要とされるべきなのか、といった点が定まらないがために、「知る権利」と「取材の権利(自由)」を擁護する主張も程度問題の話になると曖昧な主張とならざるを得ず、何となく議論のしづらい権利だと感じました。

 今期のゼミも残り6回です。残りが少なくなってきたのもあって最近ひしひしと感じますが、こんな優秀な先輩方と議論できる機会はそうないと思いますので、残りのゼミを今まで以上に大事にしていければと思います。
投稿者:伊右衛門 

 冒頭、いつも通り次回報告の趣旨説明がありましたが、次回報告者のジニーが訳あって不在ということで、代わりに(?)先生が説明されました。が、まるで講義の如く次回報告の問題の所在を網羅的に「解説」なさってしまったので、当事者の居ぬ間にハードルだけが上がるという……。年内最後の報告ということで、終わりよければ全て良し、報告者には頑張っていただきたいと思います。  

 さて、前回と今回は、情報流通に関する憲法問題を最近話題の特定秘密保護法にも触れながら取り上げました。今回のダンボーによる「取材の自由」報告は、判例の動向とそれに対する学説の評価を述べた上で私見を論ずるものでした。前回のシーマのものもそうでしたが、レジュメが簡潔にまとまっており大変読みやすかったです。興味を持った論点としては、憲法上の価値と他の実定法上の規定をどう整合的読むかというものがありました。今回だと、判例上「尊重に値いする」とされる取材の自由という憲法上の価値を、民訴法、刑訴法の各規定にどう読み込むかという問題になります。民訴法では取材源が一般的な職業上の秘密に該当する余地ありとされていますが、刑訴法ではどうなるかが依然未知数です。先生が指摘されたように、刑訴で証言拒絶が認められる職業の限定列挙(刑訴149条)を見ると、それは、取材の自由が守ろうとしている価値とは異なる法益を保護しているように思えます。刑訴での取材源秘匿は、同160条の「正当な理由」の有無を判断する際の考慮要素として処理するのが適当でしょう。他の論点についても、多くの疑問と応答が出されて 、非常に活発な回となりました。  

 ゼミ後は、残念ながら先生が帰られてしまった(ように見えた)ので、珍しくお酒抜きで、大学近くの店でお好み焼きを食べました。次回は忘年会もありますので、コンディションを整えて当日を迎えようと思います!

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第21回(2013年12月20日・金)〜「条例制定権の範囲と限界」(報告:ジニー、司会:ボンゾ)+笠原ゼミとの合同忘年会@ふとっぱら

投稿者:ダニエル

 今年最後のゼミはジニ―君による報告でした。中身は報告趣旨にあった参考文献の山本論文の要約と、宍戸文献の事例と解説だったと思います。山本論文が徳島公安条例事件の検討だったため、議論も判例の規範についてが多かったですが、個人的には伊右衛門君も言っていたように、法令と条例の矛盾抵触を目的、趣旨、効果の面から検討すれば足ると考えています。このようにいうと、判例の規範とは同様のようですが、判例ではその後に法律側からみた例示規範が導かれているので、そうではなく、判例があてはめで行ったような条例制定の必要性などを考慮した、法令、条例の比較を行うのがよいと思います。

 また、最初に、地方自治法の改正がなされたからといって、なぜ、同じ法体系に位置する法令の読み方が変わるのかという旨の質問をしました。先生はそんなことはよくある話ではないかとおっしゃり、少し議論になったので、伝えきれなかったと思われる点をまとめさせてください。 僕としては、新設または改正された法律が違憲だとか、不適切な悪法だとかいう可能性もある以上、同じレベルにある法律の解釈に他の法律を用いることはできないと思っています。それができるのは、法律家集団が、用いられる法律を適切であると納得したときだけだと考えるので、ベースラインということばをゼミでは使いました。立法府が法律を作った以上、裁判所には、他の法律の解釈にあたっても、それを尊重しないといけないというのが先生のご趣旨だと思いますが、悪法の場合は尊重すべきでないといわれるのであれば、そこにはベースライン論をかませるのが最適なのではないかと考えます。悪法なんて滅多にできない、あるいは、どうのような法律であれ、成立した以上尊重すべきということならば、もちろん別論ではありますが。 ここでは、僕の言いっぱなしになってしまっており、また、先生のご意見を十分に理解できていないかもしれないまま書いているので、毒されてしまう方もいるかもしれませんが、そのような方はしっかり先生に解毒してもらってください。

 ゼミ後は笠原ゼミと合同の飲み会でした。気になるのは二次会で、先生と原発について語っていたボンゾ君の口からが、応仁の乱や白村江の戦いというワードが出ていた点についてです。彼がしていた話を聞いていなかったため、なぜそのような流れなのか理解していないのですが、あれは何だったのでしょうか。 その後は結局三次会、箱崎組はささやかな四次会までして帰宅しました。先生、ごちそうさまでした。無事に年忘れができたと思います。 次回は新年ということになります。正月ボケを次回のゼミにまで持ち越さないことが当面の目標ですね。
投稿者:ボンゾ 

 久しぶりに司会を務めさせていただきました。今回は、ジニー君による「条例制定権の限界」をテーマとする報告です。僕はこのテーマについてあまり深く勉強したことがなかった(徳島市公安条例事件判決の判旨を覚えているくらい)のですが、今後の判例理論がより精緻化されていく余地が多分に残されていそうな テーマであると感じました。特に、予習文献のうち、岩橋健定先生(恥ずかしながら、今回の予習に取りかかるまで、お名前を存じ上げませんでした)の論文は、論旨明快かつ非常に論理的に書かれており、いつかは自分もこういう論文を一本くらい書いてみたいと思わせるものでした。

 報告・議論の内容は、徳島市公安条例事件判決の判旨を分析した上で、具体的な事情を元にその背後にある判例理論、あるいは判旨の適用範囲如何を探っていくというものでした。ゼミ中に(司会者であるにもかかわらず)言いたいことは割と全部言ったのでここでは改めて詳論することはしませんが、一言コメントさせ ていただくとすれば、近時出た地方税条例についての最高裁判決が、徳島志公安条例事件判決の有名な類型論を書いていないことの意味は、結構大きいのではないかと思います。

 余談ですが、久しぶりの報告からくるプレッシャーのためでしょうか、報告の最中のジニー君の顔が、爆発を起こすのではないかと心配するほどに赤くなっていたのが可愛らしかったです。

 ゼミ後の笠原ゼミとの合同忘年会では、事前にホットモットを食すこともなく、無事にお腹いっぱい料理とお酒を楽しむことができました。野菜神くん、ありが とう。その後の二次会では、ダニエル君も書いてくれている通り、ワインをいただきながら南野先生と原発問題について議論をするという、なんとも知的な時間を過ごしました(まぁ記憶は無いのですが)。応仁の乱や白村江の戦い等というワードが僕の口から出てきたことをダニエル君が不思議がっているようですが、 これは原発問題を現代のエネルギー問題としてではなく、古代以降の日本の戦乱が日本の風土・文化に与えてきた影響という観点から考察するという僕独自のラディカルな問題提起によるものなので、興味がある人は、後日僕に聞いてください(まぁ全く記憶は無いのですが)。

投稿者:伊右衛門   #140

 条例制定権に関するジニーの報告でした。これは、2013年に神奈川県臨時特例企業税事件で最高裁が違法条例と判断したこともあり、あまり取り上げられることのない地方自治関連の論点としては比較的ホットなものです。リーディングケースとされる徳島市公安条例事件が示した類型論がこの2013年判決で明示的に使用されていないことの意味はボンゾが指摘するように大きく、国公法2事件の千葉補足意見ではないですが、基準や審査枠組みで自らの手足を縛りたくないという最高裁の意図が透けて見えるような気がします。こう考えると、報告者が示したような、立法者意思尊重と特別意義という二分法による裁判例の整理に意義があるかどうかは疑わしいと思われます。  

 ゼミ後は笠原ゼミと合同で飲み会でした。恒例の席替えで笠原ゼミのゼミ生や笠原先生とも話す機会があり、大変楽しかったです。笠原先生はいつも通りの気さくなお人柄で、終電の時間を気にされながらも2次会にも参加していただきました。誰かと(←思い出せない)同郷であることが判明して、その2人以外誰も分かっていない地名を連呼されていた印象が残っています。

 南野先生には3次会までお付き合いいただきました。さすがに3次会の途中でお帰りになられましたが、くだけた話をしつつも、真面目な話にも乗ってくださるあたり、さすがでありました。上掲のリポートにあるように、ボンゾはアルコールに身を任せてらぶっておりました。彼の行動を論文の表題風に表すと、「原発・求婚・千鳥足」になると思います。本人は記憶にないのでしょうが…。  

 年明け南野ゼミも残すところあと5回となり、なぜか報告が結構残っているわけですが、1月いっぱいで11期も一応終了すると考えると、愁いの情が出てきます。とは言いつつも、2日連続報告があることをも考えると、実は一番ハードな1ヶ月になりそうですので、最後まで気を抜かずにやっていきたいです。

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第22回(2014年1月10日・金)〜民主主義の民意とその反映(報告:おーたろー、司会:かたふ)

投稿者:ジニー(前回分)

 今回は地方自治における条例制定権に関して報告をしました。喉の調子があまりよくなかったのでマスクをしていたのですが、聞き取りにくかったようで配慮がたりなかったと反省しています。

 内容についてですが、条例制定権に関する徳島市公安条例事件の読み直しを念頭に構成したつもりです。講義で習った際には判例の基準を覚えることばかり考えていましたが、地方自治法の改正によりこの判例の読み方が変わったという主張は準備をするなかではじめて知りました。そのため山本先生の論文に引っ張られすぎた報告になってしまったと思います。

 ダニエル君や伊右衛門君の指摘のように条例の特別意義を重視するようになるとほとんどの条例が適法なものになると考えられるかもしれませんが、個人的にはそうならないために立法者意思も考慮するのでそれで十分ではないかと思います。また、徳島市公安条例事件のような類型について神奈川県企業税条例事件で触れられていないことから、立法者意思と特別意義を審査するとは限らないとの指摘がありました。この点については神奈川県企業税条例事件を検討することで連続性を明らかにできればよかったのですが、報告者に余力と能力がなかったためこの事件を無視してしまいました。ただ高裁判決をみるに下級審レベルでは連続性があるのではないかと思います。

 久しぶりの報告でダニエル君、伊右衛門君、ボンゾ君の我がゼミが誇る精鋭からの指摘でかなり焦ってしまい、自分でも気付かなかったのですが、顔が真っ赤になっていたようです。この癖もいつかはなおしたいものです。

 それでは残り少ないですがこれからも頑張っていきましょう!
投稿者:おーたろー 

 今日は個人報告ということで、民意と選挙制度について扱いましたが、正直、 準備不足が否めないなと思いました。選挙制度に関しては、他の国の事例をもっ と研究するべきだったし、民意についての各先生の意見をもっと整理しておくべ きだったし、違憲として訴えられる場合があるのかなど憲法とのつながりも調べておくべきだったと考えています。また、私見のところでも、正直一貫性のとれた内容だったとはいいにくかったかなと思いました。次回の個人報告(といってもできるか分かりませんが・・・)では、もっと充実した内容にできたらなと思います。その一方で、今回の内容は全体的に発言しやすい内容だったということ もあり、ほぼ全員が発言できたのはよかったなと思いました! あと4回となりますが、続けていけたらと思います!

 ゼミが終わった後は、新年会と報告打ち上げと思いましたが、3年生一人と4年生二人、そして先生という少数精鋭メンバーでイタリアンに行きました!(ちなみに3年生は僕を除いてナビさんでご飯食べてました・・・涙)

 重田ゼミのアカウントのおかげでいつもより笑うことが多い飲み会だったと思います。ぜひ、僕と伊右衛門さんのRTを確認ください(笑)。それでは、次回以降もよろしくお願いします。
投稿者:パッタイ

 おーたろー君報告お疲れ様でした。

 どのような選挙制度をとることが民意のよりよい反映につながるのかという議論は、各国のとる選挙制度が様々であり、どの制度をとれば成功をおさめられるといったことも明らかでないため、その点大変難しい内容であると感じました。憲法上の判断としては、一人別枠方式が違憲であるとされた時のように、理由なく、あるいは不当な(もしくは小さな)理由に基づいて選挙権の平等が侵されてはいないか、などの観点で制度の合憲性が判断されるべきだと考えられますが、一人別枠方式が違憲とされた以上、小選挙区制や比例代表制の組み合わせによって作られた選挙制度に関しても、あまりに選挙権の平等の考えに沿わない制度が作られたならば違憲の判断がなされる可能性はあるのだと思います。

 ゼミの始めは、そんなことないと勝手に思い込んで「民意のより適切な反映につながる選挙制度」という視点でばかり議論を捉えていましたが(もちろんそれを達成すれば憲法にあうような制度にはなるとも考えられますが)、最後の先生とボンゾさんの議論を聞いて、「憲法の要請する選挙制度」という議論の捉え方も意識すべきであったことに気づかされました。

 予習では高橋先生の国民内閣制の論文を読んでかなり納得する部分が多かったのですが、国民内閣制の成功は、社会内において国民間の議論がしっかり行われうるのかという点にかかってくると思われるため、現在の日本においてそれが可能かといえば難しいと思います。また、フランスやドイツのように選挙制度を工夫したとしても本当に国民の政治意識が上がるのかという疑問もあります。ただ、ゼミ後に思ったのですが、現在、一方的なメディアであるテレビやラジオ、新聞ではなく、ネットの存在感が増してきていることは「考える国民」を形成する上では良い流れではないでしょうか。テレビ等が、ある一つの捉え方、論者の見解を提供することに尽きるのに対し、ネッ トにおいては一つの記事のそばに、コメントとして賛成反対の違憲が書き込まれることも多いため、どれが納得のいく見解なのかというのを国民が判断する機会が生まれると思います。もちろんネットには悪い面もよく指摘されますが、国民内閣制を可能とするような「考え、議論する国民」形成の為には非常に有効ではないかと感じます。

 ゼミ後はひとしきり渡り廊下で談話した後、何やらみんなでご飯を食べには行かない感じになりまして、帰ろうということになったのですが、変える途中「ナビさん」が目に入り、「一回は食べてみようか」ということになって帰っていた3年生で入った次第でした。先生方が地下鉄でいくという情報がもう少しはやく分かっていれば、、という思いもありましたが、でも、「ナビさん」組は、相変わらずそれほど盛り上がりませんでしたし、おーたろー君、気にしないでね。笑

 それでは次回次々回と2日連続のゼミとなりますが、頑張っていきましょう!

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第23回(2014年1月16日・木)〜「内閣総理大臣の職務権限ーーロッキード事件丸紅ルート判決の検討」(報告:かなうら、司会:さやぞう) 

第24回(2014年1月17日・金)〜「宝塚パチンコ条例事件判決の検討」(報告:ボンゾ、司会:野菜神キャロット)

投稿者:ボンゾ

 今回は、報告者として、宝塚市パチンコ条例事件判決を題材に、法律上の争訟概念や行政上の義務履行確保のあり方について報告させていただきました。 二日連続で報告があり、また本報告の予習範囲自体が憲法に留まらず行政法や民事執行法にまで至るものであったので、ゼミ生の皆さんにおかれましてはかなり忙しい予習となったものと拝察しますが、伊右衛門君やダニエル君らが鋭い批判を投げてくれたおかげで、議論も停滞することなく活発に進めることができたと思います。他方、公定力や債務名義等、他の法律分野の用語を説明も無く用いてしまったので、全員の議論への参加のためにもこれらの説明にもう少し比重を 置くべきであったと反省しています。

 報告内容は、宝塚市パチンコ条例事件判決について詳細に検討した上で、同判決がその内在的な論理において矛盾の無いこと、また政策的にも法律による行政の 原理を重視するものであり必ずしも不当なものではないことを論証するというものでした。これに対し、これらの主張は、行政上の義務履行確保を求める訴えを法律上の争訟概念レベルで否定する論拠としては弱く、公法私法二元論、国庫理論またはその他の論拠によってさらに基礎づけがなされる必要があるという批判がありました。この点については報告準備段階でさほど検討しておらず、また上の様な基礎概念についての考察も不十分でした。真に判例を正当化するためにはこれらの根拠付けが必須であると考えますので、今後の課題としたいと思います。

 ゼミ後は、ダニエル君、かたふ君、ジニー君らと、センター試験の下見に来たJK に声を掛けたりしたのちに、スシローでお寿司をいただきました。ダニエル君が、何を血迷ったか、七味唐辛子たっぷり(本当にたっぷり)のかけうどんの残り汁を一気飲みしたのがハイライトでした。イッキは良くないですね。
投稿者:かなうら   #145

 今回は、旅行日程の決定、のついでに、個人報告を担当させていただきました。判例検討ということで、いままでの報告回とは少し違った形になり、多少戸惑った方もおられたかもしれません。予習文献として配布しましたが、わたし自身も、検察官冒頭陳述や申立てなどをじっくり読む機会はそう無かったので、結論に対する法律構成の組み立て方という観点から、良い勉強になりました。  

 さて、今回扱った判例は、最高裁平成7年2月22日大法廷判決、いわゆるロッキード事件丸紅判決でした。この判決は、全員一致で贈賄罪の成立を認めているものの、贈賄罪の構成要件である「その職務に関し」(刑法197条1項)について、関与した12裁判官全員から個別意見が付されており、題材としてはおもしろいのではないかと思い、選択しました。「その職務に関し」にあたるか否か、に関して、「内閣総理大臣の職務権限」の範囲が問題となるのですが、私見では、「その職務に関し」と「内閣総理大臣の職務権限」の範囲は必ずしも一致しない(刑法の「職務」概念のほうが、「職務密接関連行為」を含み、広い)という立場を採り、刑法の「職務」概念から独立して、憲法上、行政法上での、一般的な「内閣総理大臣の職務権限」について論じました。  

 私見では、法廷意見ほかとは異なり、内閣総理大臣の指揮監督権限とは別個の「指示権」なるものに、法的根拠を与えない、すなわち、内閣総理大臣から各省大臣に与える「指示」は、いわば単なる政治的・権力的な「圧力」にすぎず、職務として法の保護するところではないとしました。今回の判決では、草場ほか少数意見に一番近かったと思います。ただ、このように法的保護を与えないことによって、国会との信任関係により、責任追及されやすくなる(「法定外のことを行っているのだから」、という理由で)というのを、私見の拠り所としていたのですが、伊右衛門君やボンゾ君に、政治責任の追及に、法的根拠の有無はそこまで重要ではないのではないかという指摘をされ、そう考えると自分の理由づけは薄かったかなあと反省しています。

 さて、そんなことはどうでもよくて、いよいよ春のゼミ旅行日程が本格的な話になり、わくわくですね! みんなで最後の思い出づくりに励みましょう! また、「良い」思い出になるように、飲み会などで血走り気味の人は、気を引き締めていただきたいものです(^^)

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第25回(2014年1月24日・金)〜「人権保障に対する学説と判例の法理ーー二重の基準論・規制目的二分論」(報告:ダニエル) 

投稿者:ダニエル

 今回は僕の報告回でした。小トリことコモク君が羽ばたき、次回は大トリを飾るということで、そのための踏み台となれたなら幸いです。

 二重の基準論、規制目的二分論を素材に、学説の考え方と判例の考え方の相違を指摘し、後者は人格権を中心に据えた理解をしているのではないか、ということを報告しました。伊右衛門君との議論で、二重の基準論との違いなど、僕の持つイメージをお伝えすることができましたし、ボンゾ君との議論で、それを踏まえたうえでの司法審査のあり方について、民主主義と関連して、お伝えすることができたと思います。

 また、冒頭にパッタイ君が、客観的条件が付された許可制と主観的条件が付された許可制とで、人格権という観点からみた場合、差異はないのではないかとの指摘をしてくれました。この点については、学説は差異があるものとして扱っており、僕も意識せず当たり前のものとして学説を受容していたので、はっとさせられました(パッタイ君は、最初のグループ報告でともに担当したときも、鋭い指摘をしてくれていましたが、最近のゼミではその数が増えているように思います)。学説の再検討に励みたいと思います。

 8時すぎまで議論をしていましたが、そのあとに、旅行担当の方々が行く先のプレゼンをしてくれました。おーたろー君の渾身のプレゼンにより、石川中心ルートに決まりとても楽しみです(他のプレゼンが悪かったわけではありません)。先生を含め全員で行けそうでよかったです。

 さて、来週は最後のゼミになります。飲み会は楽しみですが、その前に今のメンバーでする最後の議論となるので、それも思い出に残るようにできたらなと思います。大トリ君頑張ってね。
投稿者:パッタイ 

 主観的条件、客観的条件の点についてのダニエルさんのリポートを見てなんだか嬉しくて心が躍っておりますパッタイです。ただ、この点についてゼミでは、うしうしさんと先生にパラフレーズしていただいて初めてまともな指摘らしい指摘となりましたので、相変わらずの表現力の未熟さを露呈してしまったことが恥ずかしくもありました。

 議論の中では、司法判断の厳格度の基準の定立の際に、いわゆる二重の基準論を判断の一要素として組み込むべきか否かという点についてが最も興味深かったので、少し現段階での個人的な考えを書かせてください。そしてもし意見をいただけたら嬉しいです。個人的には「二重の基準」自体は基準定立のための判断要素としては一切考慮しないべきではないかと思います。そもそも、判断の際に基準(審査密度)を定立する意義は、制約側の法益との衡量を行う前に被制約側の法益の重要性や制約の強度を確認することで、単純な比較衡量ではなく、より権利の重要性や権利制約の実態に見合った(そして恣意性を排除した)司法判断を及ぼすことにあると考えられますので、仮に基準の定立を間違えば、権利の性質や権利制約の実態に見合っていない判断が下されてしまう危険があると思われます。そこで、精神的自由と経済的自由の違いから権利性質を把握する二重の基準論がその基準定立の際の指標となりうるか、を考えるのですが、もし精神的自由に比して経済的自由の社会的相互関連性が総じて大きいものであり、公権力による規制の要請が総じて強いなどと言えるのであれば、制約の第一次的な判断権が「精神的自由の場合には司法府」「経済的自由の場合には立法府」にあるとしてスタートラインの段階で区別することは適当だと思います。(もちろんこの場合でも薬事法判決のように「事の性質」により最終的な基準(審査密度)は変わるでしょうが。)ただ、そこで問題なのは「総じて」経済的自由にそれらの性質があると捉えられるのか、また精神的自由にもそれらの性質があるものは多いのではないか、といった点です。「総じて」言えないのであれば「司法府に第一次的判断権を与えるべき場合と立法府に第一次的判断権を与えるべき場合」の区別と「精神的自由と経済的自由」の区別は必ずしも一致しないのであり、一致しない限りは当然の原則として用いる事は避けるべきだと思います。(直接に第一次的判断権の所在を検討すればよいのであり、わざわざ「精神的自由」「経済的自由」の区別を基本におくことは逆に誤った判断につながる危険があるから。)そのことは、二重の基準論を、司法判断の基準の定立に直接に結びつける場合にはもちろんのことですが、直接には結び付かない場合(基準定立よりも前の一つの原則として位置づける場合)であっても、最初に述べたような基準の定立の重要性と単純な区別の危険性を踏まえると当てはまるのではないでしょうか。ですので、二重の基準論が活躍するのは、裁判官の判断過程ではなく、せいぜい外野によるその判断結果の「予想」に留まるべきだと思います。ダニエルさんの私見とほぼ同じかとも思うのですが、長々とすみません…。

 ゼミ後は旅行先決めということで、おーたろー君の旅行代理店ばり(というかそれ以上の質)の行程表とプレゼンテーションには驚きました。関西案のぺらぺらコピペの予定表を回すのは気が引けましたが、どう考えても石川案には勝てなかったです。あまりの出来レース感に、さやぞうさんは四国を侮辱して終わりましたし、それと本当はあともうひと方旅行係がいたのですがなかったことに、、笑。何はともあれ、石川ドライブ非常に楽しみです!

 次回は早くも最終回ということで、本当に寂しいですが、しっかり予習して臨みたいと思います!!
投稿者:さやぞう

 【かなうら報告】  今回の報告は、ロッキード事件の判例を題材に、内閣総理大臣の職務権限についての検討でした。有名なロッキード事件ですが、きちんと判決を読んだことがなかったので、勉強になりました。後期に入り報告スタイルがレジュメ形式が定着した中で、最近は視覚的にもわかりやすくするような工夫がされている報告が多く、関心するばかりです。次回で最後のコモクくんはきっと有終の美を飾ってくれることでしょう。  

 さて、今回の要旨は、内閣総理大臣の、閣議を通さないで行う「指示権」には法的根拠はなく、閣議において内閣として大枠が全員一致で決定した閣議決定方針に基づく行政指導に限って指揮監督権限として職務権限にあたるというものでした。主に議論は法的根拠の有無に実質的な差は生まれるのかという点についてなされていました。報告自体ももちろん面白かったのですが、報告前に先生がおっしゃったロッキード事件にまつわる人々の謎の死にまつわる話は、ドラマのようでとても興味がありました。猪瀬さんの本、読んでおきます。

 また、報告の休憩中はゼミ旅行の話になり1時間ほどかけて行き先と日程を決めることになりました。以前はヨーロッパへもろまろに会いに行くという壮大な案もありながら結局候補は国内旅行に。ごめんねもろまろ! 候補地は金沢、四国、 関西の3箇所。さあ、今年のゼミ旅行はどこになるのでしょうか!!

  【ダニエル報告】  今回の報告は薬事法判決を題材に、二重の基準論、規制目的二分論が検討されていました。たしか、3年で受講した人権論でも、昨年のゼミでも規制目的二分論は扱ったことがなかったので、卒業前に勉強できてよかったです。報告者の私見は、審査基準の設定は、精神的自由か経済的自由かに関わらず、いかなる権利もそれが人格的核心に対しての侵害の程度で決まるというものだったかと思います。報告中に出されていた、職業選択の自由は職業選択の自由よりも人格的核心により密接という例はわかりやすく、なるほどと納得していましたが、構造設備や従業員の数などの制限と距離制限で侵害の程度に差があるのはおかしいというパッタイ君の指摘にも納得させられました。

 ゼミ後は旅行の話になり、旅行係のプレゼンの後投票で決定することになりました。前評判から圧倒的に金沢への期待が高く、四国担当の私としてはモチベーションが上がらなかったのは事実ですが、あれでも一番安くなるように結構調べたんですよ笑。とにかく、いい意味で渋い観光場所が多く、四国は歳を取ってから行くのが丁度いいと思います。おーたろー君の素晴らしいプレゼンの為か結局全員一致で金沢に決定。移動距離をだしてそれに掛かるガソリン代まで出していたところはもはやプロの仕事ですね。感動しました。彼のプランによれば北陸の行くべき場所のほとんどを網羅できる素晴らしい旅行になりそうで楽しみです!!

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嗚呼!涙の最終回(2014年1月31日・金)〜「学説の意義」(報告:コモク、司会:ジニー)+最終回打ち上げコンパ@とり兵衛+二次会@アルマ・キッチン 

投稿者:うしうし

 今回は「学説の意義」についてコモク君の報告でした。みなさんお疲れ様でした。内容は、学説二分論の展開、特に峻別論に着目して、学説の意義の検討ということでした。ゼミでは解釈学説と科学学説の評価について議論があったかと思います。議論の中で伊右衛門君が、解釈を含まない純粋な科学学説の対立する主張は必ずどちらかが間違っており学説として評価されない、法を論じる上では解釈は少なからず含まれるために科学学説たり得ないなどと発言していましたが(記憶違いであれば申し訳ありません)、僕も伊右衛門君と同様に科学学説を自然科学的なものと捉えていました。例で出てきた日本の統治体制についてはどちらの学説で論じられるのかという点でも、宮沢説のように社会の現実に存在するものを客観的にそのまま認識するという点で科学学説に当てはめるというよりは、それを憲法条文から読みこんだことによって少なからず法解釈のプロセスをとっており、科学的な立証が不可能なため解釈学説として捉える方が自然だろうと考えていました。しかし、その後先生がおっしゃったように、ある程度の語彙能力を持つ人が常識の範囲内で捉えることが可能であればそれは解釈は含まれていないということを聞いて、たしかにその考え方も自然であると納得しました。おそらく「解釈」の捉え方によっては伊右衛門君のようにも、先生のようにも読むことができるのではないかと思いましたが、時間の関係でゼミの中では結局その範囲は定まらないままだったかと思うので、コモク君の法政論集に寄稿するバージョンアップした論文を楽しみにしておきたいと思います。

 今回は今年度最後のゼミということでゼミ後は先生含め皆でとり兵衛というお店に打ち上げに行きました。 飲み放題が付いて2500円と大変リーズナブルでありながら、男子学生がまだ出てくるのかと驚くほどの量の多さと美味しさで大変満足のいくお店でした。そしてメインイベントとして僕達4年生も準備していた先生へのプレゼントも渡し終わったところでまさかの4年生へのプレゼントが! 去年は卒業式の後だったので完全に油断していた上に、(大変ありがたい)先生のメッセージ入り寄書きと、ずっと前から欲しかった「闇金ウシジマくんの8巻」を3冊も頂くことができて本当に嬉しいです。読む用・飾る用・保存用にしますね。3年生の皆さんありがとうございました。

 とリポートを書いているとこの2年間が本当にあっという間だったなぁと改めて思います。他にも思うところはまだまだたくさんありますが、去年同様にあるであろう追いコンでの感動スピーチにとっておきますね。 さて、残すところ南野ゼミ公式行事はその追いコンとゼミ旅行の2つということになりましたが、とても楽しみにしているので最後にこのメンバーで楽しんでいきましょ~! (ちなみに旅行の件ですが、JTBの知り合いの人に頭下げたところ「楽天が破格すぎて何もできんわ(笑)」と言われました。あとは南野ゼミの旅行代理店ことおーたろー君いろいろよろしくお願いします!)
投稿者:伊右衛門   #150 

 昨年以上の速さであっという間に最終回を迎えました。1月に5回もあるなんて…、と以前のリポートでぼやいておりましたが、振り返ると一瞬のことのように過ぎ去ってしまいました。  

 そんな最終回は、「学説の意義」ということで、実務とか、もっと広く世間とかには、ほとんど影響を与えないようなテーマでした。予習文献には、もはや古典といえる宮沢俊義の仕事も含まれていました。最近、特にロースクールが出来て以降は、判例の内在的分析に重きを置くようになった憲法学が(無論それにより多くの成果を収穫していますけれども)、以前はこういった論議をもその射程に収めていたことに、私はどういうわけか魅力を感じてしまいます。  

 報告では、宮沢の解釈学説/科学学説二分論から樋口陽一の峻別論への流れを辿り、それらについての報告者の私見が述べられました。法学の議論において、科学学説と呼ばれるものが存在する余地はあるのか(全て解釈学説になるのではないか)、あるとしても複数存し得る科学学説間の調停はいかなる手続きに拠るのか、という点が私の疑問でありました。この話をやり過ぎ、加えて終了後に最終回コンパが控えていたこともあって、峻別論についての検討が不十分になってしまったのがもったいないところです。  

 終了後、天神へと向かい、最終回コンパです! コンパ係の野菜神は、前回の「おつまみ2品事件」から大きく成長して、美味い・多い・安い、の三拍子揃ったお店を選んでくれました。ここで、2週間くらい前からコソコソ用意していた、先生への色紙&プレゼントを手渡しました。プレゼント選びには何かと手厳しい先生ですが、今回のお掃除ロボット(ル〇バ……ではない)を大変喜んでいただいたようで何よりです。で、これで終わりだと本当に思っていたのですが、さらに、3年生が4年生に内緒でコソコソと我々にも色紙&プレゼントを用意していたようで、その贈呈式も始まってしまいました。笑いになるようにしっかり段取りされた式次第に従っており、抱腹絶倒でした(特にかたふ君への最後のオチは大変秀逸でした。この消息は彼のリポートで語られるでしょう)。私は九大グッズを贈られ、非常に後ろ髪が引かれる思いでした。色紙とプレゼントは大切に新地へ持っていきます。ありがとう!! ただ、贈呈式の後、色紙をみんなで交換し、だれが一番テンプレ的なメッセージを書いているかを詮索してしまうのは、うちのゼミの悪い癖です。  

 と、これで11期本編はすべて終了しましたが、まだ3月下旬にゼミ旅行と卒業コンパが控えております。おーたろー君の計画通りの、夢のような北陸2泊3日の旅が、早くも待ち遠しいです!
投稿者:パッタイ

 学説二分論について、学説の意義に関する学説の検討を行うコモク君の報告でした。学説の意義に関するさまざまな学説を紹介しながらも、「科学に属することでもないのに科学の名において解釈を述べることの問題性」に対していかに対処すべきか、という問題意識こそがこの論争においては重要であることを強調するのが報告者の私見の中心でした。

 ゼミの中ではその二分論の内容について、科学学説などというものは存在するのか、全て解釈学説というべきではないのか、といった点が議論になりましたが、発言する人ごとにその「科学学説」と「解釈学説」の捉え方も様々であり、要はどの捉え方が最も「科学学説」と「解釈学説」の定義にふさわしいのか、にかかってくるような気もします。「そのようなものを科学学説と捉えるならそうなのだけれど…」といったような言葉が主張の頭につくような場面も多く、実質的な「科学学説」と「解釈学説」の分類の主張の対立というよりは、それぞれの定義の妥当性の主張の対立になっていたのではないでしょうか。

 「科学学説」と「解釈学説」についての主張の対立の中で、あえて先生が「認識」と「評価」という用語を使用したときに、説得力があり、その点について反対する意見がなされなかったのも、皆で定義を共有できる程度に先生が定義づけをしながらそれらの用語を使用した為ではないかと思います。そのため、問題解決の主張(報告者の私見の中心)に役立つような明確な定義づけがなされれば、その時点で(定義の妥当性に関する対立以外の)実質的な主張の対立はそれほど起こらないようにも個人的には思いますが、もしかすると、「科学の名において解釈を述べることの問題性」という問題意識自体に議論の火が移るのかもしれません。

 そしてラストゼミということでゼミ後は打ち上げにいった訳ですが、3年生の立場からすると、いつになく楽しみな飲み会でした。何を買ったら喜んでいただけるか、何が研究室にあるか、ないか、もしくは既に持っていたとしても嬉しいものは何か、などを考えに考えぬいて情熱価格で先生の為に購入したロボットクリーナー。そして、限られた予算の中で喜んでいただけるものは何か、何が個性に合っているか、いつ何時でもそれをみればこのゼミのことを思い出せるようなものは何か、をとことん追求し議論して選んだ先輩方へのプレゼント。さらには、枠内に書ききれる限り目一杯皆がコメントをつづった、完成度の高い、そして値段も高い先生に対する色紙と、基本一人一枚デザインすることで3年 生の個性や字の汚さ、のり付けの雑さなどが表れた先輩方に対する色紙。その全てをこの飲み会で贈ることができるかと思うと楽しみでたまりませんでした。ただ、正直なところ、想像以上に先生や先輩方の受け取られ方に助けられたところも多く、あそこまで面白い贈呈式になるとは思いませんでした。最後までありがとうございます。一つ一つのプレゼントについては先輩方が述べてくださるかとも思いますので、ここには書きませんが、ぜひ、読むなり、食べるなり、注すなり、大事にしていただければ嬉しく思います。

 第11期南野ゼミでの議論は今回で終わってしまったわけで、本当に寂しいです。そして、自分たちが次は先輩方の方の立場に立つことに少し不安もあるところです。議論のレベルが高いのか何なのかよく分からないけれど、とにかく話している内容についていけない初回報告(部分違憲)に始まり、いつも先輩方が先導して議論をつくってくださって、それについていくのが精一杯という回も多かったように感じます。そして、隙があればボケてツッコんで、そのレベルの高さもすごかったですし、何より一緒にその場にいるだけで本当に面白かったです。そして、ゼミに対し何だかんだいいながらも、素晴らしいゼミを作って下さる先生には本当に感謝しています。議論の充実が あってこその「楽しいゼミ」だと思いますので、しっかりとまた勉強して、来年度も今年度に負けない充実したものに出来ればと思います。今後ともよろしくお願いします!  

 ただ、議論は最後とはいっても、まだゼミ旅行、追いコンと楽しみな行事が残ってますね! 能登半島ドライブすごい楽しみです! また旅行の飲み会ではどうせとら君がつぶれるんだと思いますが、同じ部屋にならなければいいんですね!! また、追いコンでは恒例の感動スピーチもあるようで、とにかく、色々と楽しみにしてます!!! それでは、ありがとうございました!!
投稿者:ダンボ― 

 コモク君はじめみなさん最終回ゼミお疲れ様でした。「学説の意義」という社会の99.9%が関心がなさそうなテーマではありましたが、憲法を学ぶ上でも、一つ意識しておくべきテーマだったかと思われます。

 報告の内容は、科学学説と解釈学説という学説二分論を踏まえた上で、樋口先生の峻別論を展開し、報告者の私見という流れでした。当初、法学における学説は全て解釈学説に含まれるのではないかとする伊右衛門さんの見解と、八月革命説に代表されるように科学学説も時には存在するというコモク君の見解があったと思いますが、議論が進む中で、そもそもの互いの学説の定義に相違があり、自然科学=科学学説の科学として混乱していたと思います。バッタイくんのリポートにもあるように、学説の意義の対立というよりも、互いの定義に関する争いのようであり、先生の定義づけの後からは、議論が進んでいったように思います。時間の都合もあり、議論は終着しませんでしたが、先生が1番喋り足りない様子ではなかったでしょうか。ハイレベルな南野ゼミらしく、法哲学にも踏み込んだ最終ゼミでした。

 ゼミ後は最終回コンパでとり兵衛に行きました。料理もたくさん出てきて大変満足でしたが、なんといっても先生と先輩方へのサプライズプレゼントではなかったでしょうか。先生には学生からの愛のメッセージとルンバの弟をお贈りして、とても喜んでもらえてよかったです。また先輩方にも色紙に加え、各々所縁の品をお渡ししました。思えば、先輩方の色紙を準備するため、野菜神キャロット君の家に集まっているときが、僕たち3年生の最も仲の良い時間だったと思います。来年はどうなるのでしょうかね…

 二次会にはアルマキッチンを訪れ、ワインやピザを頂きました。その際、さやぞうさん色紙紛失事件がありました。カジュアルさんと先生を中心に笑っておられましたが、実は遊ばれていたのはこちらだったのではと気づき、みんなでしょんぼりしていました。 まだまだゼミ合宿、卒業コンパと続きますが、今年一年間でとても多くのことを経験できました。南野ゼミでとても楽しい時間を過ごせたことは、何よりもまず先生のお力と人柄の良さであり、そして、後輩愛に満ちた先輩方、友情溢れる同輩のおかげです。なに当たり障りのないことを言ってるんだとトラ君に怒られそうですが、ここは素直な言葉で締めたいと思います。みなさん、一年間本当にありがとうございました!
投稿者:コモク

 最終回お疲れ様でした。最後の最後に、憲法学説の持つ性質について考えるという珍しいテーマで報告をしました。今回の報告について振り返りますと、宮沢先生の学説二分論を出発点としてそれを受けた芦部先生、樋口先生の見解を検討し、私見を述べるという流れで報告をしました。報告者としては学説二分論の議論で最も重要な点は宮沢先生より前の憲法学の方法論上の問題点を暴いたことにあると考えていたため、学説を述べる際の前提として科学学説と解釈学説が分かれるという視点が保たれていれば、その後の両者の関係はそこまで重視する必要はない(対立は無意味)という考えでした。

 ゼミでの議論では主に科学学説がどういうものかという点に議論が集中しました。科学学説については政治体制を説明するものや八月革命説をその内容として考えていました。しかし、そうしたものは一定の解釈を前提とするものです。ある一定の見方に立ったうえでの認識を示すものが科学学説なのか、あるいは単に事実を説明するような学説が存在しうるかという科学学説の定義についての議論は、「認識」というものに関する議論も含めてすごく興味深かったです。科学学説がいかなるものかについては宮沢先生が科学学説をどのように考えているかを明らかにしなければならず、この点については各人の定義によればいいというものではないと考えています。そのために科学学説を理解するにはもっと宮沢先生の様々な学説について勉強する必要があると感じます。

 芦部先生の見解や樋口先生の峻別論についてはあまり議論がなされませんでしたが、現在の憲法学での議論の実益等も含めて、もっと自分の中で考える余地があると思いました。

 ゼミ後は、最終回コンパが行われました。サプライズもあってすごく盛り上がりました。先生にも喜んでいただけてすごく良かったと思います。3年生から4年生へのサプライズ企画では、僕がゼミの報告担当ということもあって、プレゼン トを買いに行ったりは他の3年生がしてくれました。本当にありがとう! 僕は色紙にとても心のこもったメッセージを書きました。大事なのは気持ちです。

 楽しかった1次会を終え2次会は、アルマキッチンに行きました。こういうおしゃれなお店に来るのも南野ゼミに入ってからだなぁなどと考えていました。 こうして最終回を終えたわけですが、この1年間、先生はもちろんゼミ生のみなさんにも本当にお世話になりました。充実した時間を過ごせたと思います。この感謝の気持ちはとてもリポートでは書き尽くせませんね。ゼミは終わりましたが、まだまだゼミ旅行等が残っていてとても楽しみです!
投稿者:シーマ 

 今回はコモクくんの報告で、「学説の意義」についてでした。普段とはやや趣向が異なるテーマでしたが、自分たちが報告や議論で必ずと言って良いほど関わることになる、学説について、どういう性質・意義を有しているのかを考える良い機会であったのではないかと思います。第11期のトリを飾るということで、コモクくんは緊張したと思いますが、お疲れさまでした。

 議論の内容としては、学説には、法の解釈に関するものとしての解釈学説と社会の現実に存在するものをそのまま認識するものとしての科学学説が存在するという、学説二分論を中心に進められていきました。自分としては、最初は、「科学」という言葉に引っ張られすぎて、法学の世界に本当に自然科学でいう事実に該当するようなものが存在するのか疑問を抱いていました。しかし、配布文献や議論を通していく内に、法学の世界においても共通した事実の「認識」というものは存在しているのではないかと考えるようになりました。もっとも、法学の世界においては法の解釈がなされるのであるから、あらゆる学説は解釈学説だといえるかもしれませんが、科学学説と解釈学説という言葉を使用者がどういう意味合いで使っているかで大きく異なり、また、学問によって、「科学」とされるものは異なるとすると、法学の世界でも「科学」とされるものは存在すると思います。自分では中々上手く考えがまとまりませんでしたが、非常に深く考えさせられるテーマだったと思います。

 ゼミのあとは最終回ということで飲み会をしました。値段も手頃な上に料理もたくさん出てきて非常に良かったと思います。そして、飲み会が盛り上がってきたところで、先生に日頃の感謝の気持ちを込めて、ゼミ生から色紙とロボットクリーナーをお渡ししました。ルンバのようにきちんと掃除してくれるかは未知数ですが、ぜひ使っていただければと思います。さらに、プレゼントは先生だけにとどまらず、4年生にも贈りました。3年生からのプレゼントがあると期待してなかったということで、良いサプライズになったと思います。プレゼントはどれもその人に合った実用的なものだったはずなので、ぜひ卒業してからも使ってください。そして、1次会のあとは2次会ということで、アルマキッチンに行き、ワインとピザをいただきました。ここでのお酒や料理もとても美味しかったです。

 さて、今回が第11期南野ゼミの最終回ということでしたが、1年間はあっという間だった気がします。東京研修がもう半年近く前だったということにただ驚くばかりです。南野ゼミでは、真面目にやるべきところと楽しくふざけるところがきちんと使い分けられていた気がします。こうしたメリハリがあるところも南野ゼミの良いところではないかと思います。こうしたことは来期にも引き継がれると良いと思います。1年間を通して、本当に充実したゼミでした。このようなゼミにできたのも、南野先生のおかげだと思います。先生には本当に感謝しています。また、4年生からも学ぶことが多かったです。来期は4年生のようにしっかりと議論できるようにならなければと思っているところです。

 なんだか真面目な文章になってしまいましたが、ゼミは最後といっても、3月にはおーたろーの素晴らしいプレゼンにより決まったゼミ旅行と卒業コンパが待っています。また楽しい旅行になるのではないかと期待しています。すごく楽しみです! 皆さん、1年間お疲れさまでした!
投稿者:ボンゾ

 第11期南野ゼミ、早くも最終回となる今回は、コモク君による「学説の意義」についての報告でした。

 11期は全体として、人権論に関する裁判例について検討するというスタイルの報告が多かったところ、本報告は「憲法学説のあり方について考察する」というかなり抽象的なテーマを取り扱っており、ある意味で異色な報告となったと思います。予習の段階で文献を読んでいても、抽象概念を多用して議論を進めていくという高度なものであり、よく理解できていないままゼミに臨むこととなってしまいました。議論の整理については、他のよく理解された方々にお任せしたいと思いますが(笑)、議論を聞いていて、普段は寡黙なコモク君が、先生や伊右衛門君らの指摘、批判に対して、私見を崩さずテキパキと反論していたことが印象的でした。入念に予習を重ねてきたのだろうということが、聞き手からも感じ取られるくらいに、良く議論を交わしていたと思います。さすが来期のゼミ長を嘱望されるだけのことはありますね。

 ゼミ後は、大名のとり兵衛にて打ち上げコンパを行いました。料理も多く、飲み放題付きで2500円という非常にコスパの高いお店でした。野菜神君、ありがとう。 飲み会の中盤、先生にサプライズとして、色紙と、ダンボー君曰く「ルンバの弟」をプレゼントさせていただきました。弟の方は特に先生の需要に合致されたようで、ゼミ生としても喜ばしい限りでした。そしてその後、完全に想定外だったのですが、3年生から4年生に色紙・プレゼントの贈呈がありました。プレゼントはそれぞれの個性に合わせたもので、特にかたふくんのはもはや生活必需品の類のものであったようで、よくアイデアを練って選んでくれたのだなあと感心しました。自分は保守派であることが功を奏して(?)日本国旗を贈っていただいたのですが、如何せんサイズがでかすぎて、現在家のどこに飾るかを思案中です。

 11期ゼミのイベントも残すところ、ゼミ旅行と追いコンの2つになってしまいましたね。少し寂しい気もしますが、今は直近のゼミ旅行を楽しみにしながら過ごしていきましょう!  1年間、お疲れさまでした!
投稿者:ダニエル 

 ゼミ最終回お疲れ様でした。初回ゼミがつい先日のことのようで、早いものです。

 今回はコモク君による報告でした。善くも悪くもロースクール的なテーマではなく、なじみの薄いものでしたが、研究者の卵であるコモク君らしい内容であったと思います。具体的な中身については、もうすでにみなさんが書かれているので付け加えることはないですが、これから学問の道に進んでいくであろうコモク君の最初の研究の場に立ち会えたことを光栄に思います。

 最終回コンパは本当に盛り上がりました。コスパのよい店で、個室だったことも幸いしてましたね。先生には色紙とにせルンバをお渡ししましたが、掃除ははかどっておられますでしょうか。また、完全に意表を突かれたのですが、4年生は3年生から色紙とプレゼントを頂きました。色紙は先生と3年生全員からの心のこもったメッセージが記されており、とてもうれしかったです。プレゼントも嫉妬 してしまうほどのセンスに基づいており、自分も贈る側になって誰に何をあげるか考えたかったとすら思いました。そうした時間が少しでも3年生のあっさい仲を深めたのならば、僕らも卒業する甲斐があるというものです。

 残すところはゼミ旅行と卒業コンパだけですね。来年は女の子が増えるなどどといって喜ぶ向きもありますが、まだ11期は終わっていませんよ。僕に対する色紙 には、勉強のときと遊ぶときのスイッチの切り替えがすごいといった嬉しいコメントがありましたが、もう遊ぶ方にしか入っていませんので、残りを精一杯楽しみましょう。
投稿者:とら

 みなさん、最終回のゼミ、お疲れ様でした。今回は、コモク君による「学説の意義」という非常に難解で抽象的なテーマについての報告でした。議論の中心的な対立軸としては、一般に科学学説と呼ばれているものは、すべて解釈学説と言えるのではないかという点だったと思います。確かに、我々はテキストに触れる際には、それを解釈することによって、意味内容を確定するという作業を行っており、その意味ですべての学説は解釈学説と呼べるのかもしれません。しかし、現在の日本の政治体制は議院内閣制であるという叙述と、私人間効力は間接適用たるべきであるという叙述とでは、やはり性質が異なっていると思います。前者のようなモラルニュートラルな立場から、現状や現象を説明する学説は、南野先生の言葉をお借りすると「認識」でしかなく、「評価」が含まれていません。一方、後者のような、一定の価値判断に基づいて、こうあるべきだと主張する学説は、「認識」を超えて「評価」まで行っています。両者の境界線となる限界事例を、どちらに属させるかという問題は措いておいても、ある程度は科学学説と解釈学説に二分できるのではないでしょうか。それを分別する指針となるのは常識でしかないような気がしますが。また、コモク君も言っていたよう に、両者を二分することに意味があると思います。この二分論を全員が共有することによって、ある学説がモラルニュートラルなものなのか、特定の価値判断から述べられているのかを、学説の受け手が意識することになるので、モラルニュートラルな認識テーゼに対して、ある価値判断に基づく反論を行うという議論の食い違いがなくなるように思えます。  

 さて、ゼミのあとは最終回のコンパでした。みなさんのリポートにもあるように、先生と四年生の先輩方に寄せ書きとプレゼンを密かに用意していました。 先生へのプレゼントは、ほぼルンバと呼んでもよいお掃除ロボットにしたのですが、非常に喜んで頂けたようで、ほっとしています。ところで、先輩方へのプレゼントと寄せ書きは、野菜神キャロット君の家に三年生全員集合して用意したのですが、僕はその作業をしながら、「うわっ、めっちゃ俺ら仲良さげやん!」と 密かに三年生の仲の深まりを感じていました。もちろん、今までも仲は良かったですが。

 また、私は寄せ書きというものを書くのが大の苦手なのですが、先輩一人ひとりとの出来事を思い出すと、置きに行った内容ではなく、自然に思いのこもったメッセージを書くことができました。言うまでもなく、寄せ書きの内容を使いまわすようなことはしていません。先輩方へのプレゼント贈呈も、想像以上に盛り上がったので頑張って用意した甲斐がありました。

 もう12期に気持ちは向いている不届き者もいそうですが、残りのイベントも全力で楽しみましょう!
投稿者:かなうら 

 南野ゼミ11期最終回、お疲れさまでした。みなさん言っているように、本当にあっという間だったな、というのが正直な感想です。  

 今回は学者の卵、鳥君の報告でした。「学説の意義」と題し、内容は、抽象的かつ、いままで考えてもみなかったテーマであり、世界Aを感じるものだったので、終始、ほぉ……!へぇ……!といった感じでした。そして彼があんなに生き生きと饒舌に話しているのを見るのは初めてだったので、やはり学問に対して志の高い人は違うなぁと感心しました。きっと立派な憲法学者として羽ばたいてゆくのでしょう。

 さて最終回コンパですが、会場は個室だったこともあり、思いっきり盛り上がることができた良い会だったと思います。色紙と、ルンバ的なものをお渡ししたときの先生の少年のような喜びようは、忘れられません。ルンバ的なものは先生のお宅でちゃんと活躍しているでしょうか? そして、完全に、してやられた!という感じですが、我々4年生も、3年生からサプライズでそれぞれ色紙とプレゼントをいただいてしまいました。わたしは最初、寄せ書きの無いテキトーな色紙を渡されるというくだりもあったのですが、実際それでも普通に喜んでしまったので、この場を借りてすみませんでしたと言っておきます。プレゼントも、とても嬉しくて、寝るときと、風呂に入るときと、ご飯を食べるときと、バイトをするときと勉強をするときと学校に行くときと家事をするときと遊ぶ時以外、いつも身に着けています。3年生のみなさん、特に、最も心に残るメッセージをくれた鳥君、ありがとうございました!

 南野ゼミ11期も、残すところ金沢へのゼミ旅行と、卒業コンパのみとなってしまいました。とても楽しみですが、ひとつのイベントを消化するたびに寂しさも増してきてしまいますね。最後に、南野先生、ゼミ生のみなさん、1年間、大変お世話になりました! ゼミ中は真剣に、レベルの高い議論を交わしつつも、飲み会ではここには書けないようなぶっ飛んだ盛り上がり方のできるみなさんが大好きです!
投稿者:カジュアル

 皆さん、1年間ゼミお疲れ様でした。ゼミ初回の女っ気のなさに絶望していたのが嘘のように楽しい1年間でしたね。

 今回のコモクくんの発表のテーマは「学説の意義」でした。内容についてはみなさん既に書かれているので割愛させて頂きますが、最初にコモクくんを見た時に思った「こいつ生命力なさそうだなー、きっと前世はしらすだな」という印象はどこへやら、堂々と報告している姿には感動すら覚えました。この調子なら、とらくんに強引にゼミ長の仕事を押し付けられているという噂を聞いているのですが、きっぱりと断れるでしょう。

 さて、ゼミの後は、ゼミ打ち上げコンパ。野菜神くんのお店選びもよく、食べきれないくらい料理が出てきてリーズナブルなお値段という非常にすばらしいものでした。コンパも中盤に差し掛かったところでは、3年生によるサプライズがありました。まさか4年生にまでプレゼントがあるとは思っていなかったので、本当に驚かされました。個々のプレゼント選びも秀逸で、「ものより思い出」を大切にしているということがひしひしを伝わってきました。僕の場合は、プレゼン トを貰った瞬間、袋がすごく重かったので、日本酒用の酒器が入っているのではと期待したのですが、開けてみると中身は野菜の詰め合わせ。。。安易ですね。 カレーにして美味しくいただきました。色紙の方は、心のこもったメッセージからテンプレート通りの文言まで様々で個性に富んでとてもありがたかったです。コモクくんの手抜きコピペ疑惑も浮上しましたが、不要なところで力を抜く彼の強かさが現れているのでしょう。

 ゼミのイベントも残りあとわずか。。。このメンバーで沢山の思い出をつくって大学生活の締めくくりとしていきたいですね。皆さんあとすこしの間ですが、よろしくお願いします。
投稿者:さやぞう 

 最終回のゼミは、こもく君による学説の意義に関する報告でした。今までとは毛色の違う報告、議論の内容で、面白かったと同時に、これでほんとに学生生活が終わってしまうのだなとしみじみしました。このゼミで過ごした二年間、あまり議論に貢献できませんでしたが、きっとこのゼミに入らなければ絶対話すことがなく、面白さにも気付かないままだった人達と出会えて本当によかったです!

 ゼミ終了後は去年と同様、南野先生へのサプライズ!!とやる気まんまん(全て三年生に任せてしまいましたが)で打ち上げにのぞみましたが、四年生にまでサプライズを用意してくれていて、とても嬉しかったです!! 本当にサプライズでした! しかも、それぞれプレゼントがその人ならではのぴったりの物で、去年私たちが先輩へのプレゼントをちょっと適当に選んでしまったことを今さらながら反省しました。バジルの栽培セットとかキャンドル、石鹸など、割と普通な感じのものをあげてしまった10期の四年生!申し訳ありませんでした。

 というわけで、私には、前回ゼミでの四国プレゼンが勉強不足であったとの評価から、るるぶ四国を贈ってくれました! 結構嬉しいです。いや、かなり嬉しいです。大人になってから絶対行こうと思っていたので。なので、定年退職してのんびり暇を持て余してる時に2014年verのるるぶ四国を持って、観光したいと思います! ありがとう! 色紙ももらった当日に忘れてしまいましたが、こもく君の感情がこもっていないコメント以外、嬉しかったです!

 ということで、二年間ありがとうございました!! たくさん良い経験をさせてもらい、後悔のない大学生活になりました。三月のゼミ旅行も楽しみましょう!
投稿者:かたふ

 みなさま、最終回のゼミお疲れさまでした。最終回はコモク君による「学説の意義」というテーマでの報告でした。抽象的なテーマながら、普段の省エネな様子とはうってかわり、先生やゼミ生との質疑の中で堂々と応答していたコモク君の姿が印象的です。まさに小トリから大トリへと成長した姿を目にすることができました。

 先生がゼミの冒頭でおっしゃっていたように、このメンバーでこのようなテーマで議論する機会はもう一生こないのだと思うと、寂しさがこみ上げてきますが、その寂しさはこのゼミが楽しかったことの裏返しなんだろうなとも思っています。    

 ゼミ後は野菜人参君が選んでくれたお店で打ち上げコンパをしました。気兼ねなく騒げる個室にコストパフォーマンスの高い料理、とても良いお店で楽しい時間を過ごせました。3年生が主体となって準備してくれたサプライズでは、お店への移動の段階ですでに「今年はプレゼント何かな〜」「そういえば○○いないけどプレゼントの準備してんじゃね?」と詮索しまくりだった先生に喜んでいただくことができました。3年生はほっとしたに違いないでしょう。色々な呼称があるあの機械が先生の家で元気に稼働している姿を想像すると微笑ましいです。また、その後はまさかの4年生にもサプライズが。センスのいいプレゼントと心のこもった色紙に多いに笑わせてもらいました。僕へのプレゼントは、くせのある僕に配慮された一品でした。プレゼントを開封した後で、個室を選んでくれたキャロット君に心の中でもう一度感謝したことはいうまでもありません。3年生の皆さんおつかれさまでした。色紙はありがとう。

 変なキャラ付けが最後にぶり返した感は否めませんが、このような愉快なネタができるのも卒業コンパを含めあと二回ですね。ひとつひとつのイベントを全力で楽しみたいと思います。ゼミ生のみなさん、1年間お世話になりました。南野先生、4年からですがこのような素晴らしいゼミに入れていただきありがとうございました。残り後少しですがよろしくお願いします。
投稿者:ジニー 

 ゼミ生のみなさん、一年間お疲れさまでした。最終回のゼミはコモク君による学説の意義についての報告でした。議論は報告の出発点である、解釈学説と科学学説に集中しました。伊右衛門君が指摘していたように科学学説の性質は不明瞭であり、法学の分野では結局解釈学説に収斂するのではないかという意見はもっともだと思います。とはいえ、個人的には、宮沢先生が学説二分論を提唱したのは戦前の憲法学の問題を明らかにするためであり、解釈学説と科学学説の関係をそこまで重視する必要はないという報告者の意見に賛同したいです。現在においては、戦前のようにイデオロギー的な主張を「科学」であるかのように述べていることをあまり見かけないため、解釈学説や科学学説とは何かについて目が向いてしまいますが、当時としてはそのような言論が多くあったため学説二分論が唱えられたはずです。学説二分論という学説の意義は問題点を明らかにすることであり、かつそれで十分ではないかと思います。

 さて、ゼミが終わった後はとり兵衛というお店で飲み会が行われました。みなさん絶賛されていたように、豊富なコース料理、リーズナブルな料金、個室を貸し切りできるなどとても良いお店でした。野菜神君の幹事能力は来年も期待できそうですね。飲み会の途中では3年生から先生や我々4年生へのサプライズプレゼントがありました。3年生みんなで一 生懸命考えたであろうプレゼントばかりでみんな喜んでいました。先生、4年生、3年生みんなが仲の良いゼミだと改めて感じました。

 あと集まるのは2回しかないのは寂しいですが、旅行など目一杯楽しみましょう! 一年間ありがとうございました
投稿者:野菜神キャロット

 南野先生ならびに11期ゼミ生の皆さん、お疲れ様でした。南野ゼミでの一年間は、思い出に深く深く残る一年間でしたね。

 さて、最終回はコモクくんの報告でした。いつもはおにぎり半分で満足し、次世代ハイブリッドカー並みのエネルギー効率の良さをみせていたコモク君が、大変エネルギッシュに報告していました。 議論の内容は、皆さんが述べられている様に、科学学説は解釈学説ではないか、という点がメインだったかと思います。とても抽象的な内容でしたが、今まで考えたこともなかったテーマだったので、振り返ってみれば面白い回でした。 20時からゼミ最終コンパの予約をしてしまっていたため、議論が物足りなく感じているところではありましたが、移動となってしまいました。あと30分程度遅らせておけばよかったと後悔しています。来年も、コモク君はゼミ長という大役を果たしながら、今年のようにすばらしい報告をしてくれることだろうと期待しています!

 ゼミ後の飲み会設定は、前回の「柿ピーすらコース料理に含んでしまうオシャレな店事件」の反省を活かし、コスパと個室を重視した店選びを行いました。最後になってようやく努力が実ってよかったです。飲み会後半では、ゼミ生一同から南野先生へ、そして三年生一同から四年生へ、 色紙と記念品の贈呈が行われました。南野先生へのプレゼントをどれにするか、 アブトロニック・電動歯ブラシ・加湿器等々さんざん迷った結果、中国で育ったルンバの子供に決めたのですが、ドォーモに出演した時と同じくらいに喜んでいただけたのでよかったです。四年生へのプレゼントは、はじめて三年生が一致団結し、夜を徹して考えに考え抜き、個性あるものを選びました。四年生の反応にも救われ、笑いの渦を起こすことができ、やってよかったー、と思いました。ゼミ旅行では、四年生から三年生にプレゼントが・・・!? そんなことは期待していませんが、ゼミ旅行(おーたろートラベル)楽しみです。
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