九州大学法学部 2015年度

法政基礎演習「判例で学ぶ基礎憲法」

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

更新:2015年7月24日

 


 

第1回~自己紹介・ガイダンス・総決起コンパ 第2回~違憲審査制の比較 第3回~違憲審査制の性格
第4回~違憲判決の効力 第5回~統治行為論 第6回~憲法判断回避 第7回~合憲限定解釈
第8回~判決の遡及効 第9回~政教分離 第10回~私人間効力 第11回~司法権の概念
第12回~適用違憲      

 

 

 

 

第1回(2015年4月15日・火)~自己紹介、活動計画決定等+顔合わせ決起コンパ@千年の宴

投稿者:曲線美   #001  

 顔合わせとなる初回の授業。どんな人が集まるのかとても楽しみにして席についていたら、苦笑いの人の多いこと多いこと(笑)。第三希望で入った人も多いので致し方ないのかもしれませんが共に頑張っていきましょう。

 今回は初回ということで先生から授業の概要説明があり、その後自己紹介をし、今後の予定等確認がありました。自己紹介の時に、先に提出していた自己紹介の一覧(メンバー紹介のページ、※こちらを参照→http://spminamino.web.fc2.com/Cours/2015/kisozemi/membres.htm )が配られた時は震えました。配られると知っていたらこんなペンネーム付けなかったのに(笑)。周りも驚いた様子でした。

 自己紹介で、皆さんとてもノリが良く、個性的な方だと解りました。時間があっという間でした。中でも、ばっさーのプリンスが「ハナミズキ」を歌ったときは本当に凄いと思いました(南野先生が最後の辺りを彼と一緒に歌ったときはその五倍ぐらい驚きましたが)。

 さて、これから沢山の文献を読んだり発表の用意をしたりと大変になりそうな予感です。でもこのメンバーとなら楽しく頑張れそうです。微力ですが、宜しくお願いします。

投稿者:あなや   

 今日は初めての基礎ゼミでした。

 南野ゼミはレベルが高いと聞いていたので意識高い系がたくさんいるんだろうなと覚悟していたのですが話しやすく特徴のある人が大変多く一気に全員仲良くなることができた気がします。

 ただみんな希望順は違うとはいえ何かしらの期待を持ってこのゼミに入ってきているのが伝わりました。全員で楽しみながら高めあえたらと思います。勿論楽しさメインが自分的には嬉しいですが(笑)

投稿者:えのき

 南野基礎ゼミ初回は、メンバーの自己紹介が主な内容だった。ほとんどの時間を自己紹介にあてたおかげで、ひとりひとりのことをよく聞くことができた。

 南野教授のとてもうまくとてもおもしろい素晴らしい進行のおかげもあって、明るい雰囲気のなかメンバー達の個性を知ることができ、とても楽しい時間を過ごすことができたと同時に、自分の第一印象は終わった

 このメンバーでゼミに取り組 むことに期待の持てる初回だったと思うし、皆、意識も高そうな印象を受けたので、自分を変える好機にしたいと思った。

投稿者:まっつー

 第1回目の南野基礎ゼミ、主に自己紹介の回でした。初めは、どんな人達と一緒に半年間過ごすのだろう、 とドキドキでいっぱいでしたが、自己紹介とコンパを終えた今は次回からの法政基礎演習が楽しみで仕方ありません。

 南野先生、TAさんを含め他のゼミのメンバーは前評判どおり美男美女揃いで意識の高い人達ばかりだったので、 自分の場違い感は否めないのですが、そんな中で半年間頑張ることこそ自分を変える良いきっかけになる気がしています。

 初回からやらなければならないことはたくさんありますが、せっかく素晴らしい環境で勉強ができるので、精一杯努力します。 みなさんよろしくお願いします。

投稿者:ずっきりん   #005

 初めての南野基礎ゼミ。 どんな優秀な人たちが来るのだろうかとワクワクしていた。最初に自己紹介を行ったが、みんな個性のある人で面白かったし、またその個性 を引き出す南野先生のトークが印象に残った。自分は主に部活の話をした。それにしても唐津出身多かったな・・・

 次週の予習文献が配られ、その量と内容に驚いた。 憲法院と言われても何のことかわからず、四苦八苦するのは必至。 (現在格闘中)

 2年前期のうちに「硬い」文章に慣れようと心に決めた。

 その晩のコンパではメンバーの昼間とは違った顔も知れて楽しかった。上裸になる人が出てくると思って期待していたがそんなことはなかった。 あ、鶏のから揚げがうまかったです。 毎週予習復習に追われるが最後まで頑張っていきたい。

投稿者:ちゅる

 第一回目の授業が終わりました。

 先日メールで提出した自己紹介がプリントアウトして配布された時は、驚きましたが、先生の追加質問にも答えながらの自己紹介はとてもおもしろいものでした。何か質問はありませんか? と自己紹介後に尋ねられる、ありがちな形式よりも雰囲気良く進んでいる気がしました。このような形式での自己紹介は初めてでしたが、別の機会があれば実践してみたいです。

 自己紹介で私が最も印象に残ったことは、将来を見据えながらこの基礎ゼミを選んだメンバーが多かったということです。中には第三希望の人もいますが、このメンバーであれば良い基礎ゼミが作っていける気がしました。

 その後のコンパでは、初対面の方の多くと話すことができました。今回来られなかったけいてぃさん、さんふらさんも次回はぜひよろしくお願いします!

 早速次週はグループを組んでの発表がありますが、最初が肝心だと思うので、次週からよい雰囲気で議論し合えるよう、しっかり予習・準備を行いたいです。

投稿者:ルミカライト

 初回ということもあり、初めはなかなか緊張していたのですが、南野先生、TAのコモクさん、つつみんさん、他のゼミ生のみなさんがいい人ばかりでよかったです。(垢バレするとは思っていませんでしたが。)

 予習復習はつらいものがありますが、このゼミを通して自分を高めていけたらいいなと感じた一日でした。

投稿者:ばっさーのプリンス

 この日がやって来ました。南野先生の基礎ゼミが始まりました!!

 成績優秀者が多くおられると聞き、不安は少なからずありました。しかしゼミが始まってから、ユーモア溢れるゼミ生たちの自己紹介や、南野先生のフレンドリーな私たちに対する声かけのおかげで不安はかなり和らぎました。

 それから演習の進め方や予習課題の文献についての説明がありました。「とうとう始まるのか」と気合いを入れ直す瞬間でした。自分の出来ることを見つけ同じ報告グループの皆さんの役に立てるよう、そしてゼミ全体の役に立てるよう励んでいきたいと思いました。

 夜は顔合わせコンパが開かれました。みんなで卓を囲み、話をしながらワイワイして、非常に楽しませていただきました。南野先生流席替えもありゼミ生みなさんと打ち解けたと感じます。 これから大変かつ楽しいゼミの日々が待ってると思います。楽しみです。今一度、よろしくお願いします!

投稿者:ぴょんす

 法政基礎演習、初回はガイダンスと自己紹介でした。

 風の噂で厳しいと聞いていた南野ゼミに入ることになり、私は正直かなりビビっていました(笑)。しかし実際に始まってみると、南野先生が時折笑いを混ぜながらお話してくださり、厳しいばかりじゃないんだな、と安心しました!

 自己紹介は、ペンネームで書いた自己紹介文を先生が読み、時々いじり、最後に書いた人が挙手するというものでした。みんなちゃんと名前を聞かれていたのに私だけなぜか名前を聞いてもらえなかったので、どうしよう!と思っていたのですが、ゼミ後になぜか先生に名前を覚えてもらえていたので、嬉しかったです(笑)。

 志が高い人が多く集まっているなという印象を受けました! また、やはり予習復習がとても必要だということを強く感じたので、これから、しっかり準備をしてゼミに挑みたいと思います!

投稿者:GIANT   #010

 初回ということで、今回は自己紹介がメインでした。僕は、ばっさーのプリンスに即興で歌を歌わせるという無茶ぶりをさせてしまいましたが、彼が本当に歌が上手いことを知らなければそんな無茶振り絶対にしません、いや、本当に(言い逃れ)。

 僕の中で1番インパクトがあった方はあなやで、彼が心から爬虫類を愛していることは正直理解できませんが、彼とは仲良くやっていけそうです笑。何はともあれ、皆さんユーモアに富んでいて、これからのゼミが楽しみで仕方があり ません。

 来週から本格的に始まりますが、キチンと予習をして取り組みたいと思います。 足を引っ張らないよう精進しますので、これからよろしくお願いします!

投稿者:ミズタ

 基礎ゼミ初回は自己紹介がメインの回で、南野先生の名司会で場は盛り上がり、とても楽しかったです。将来の目標がはっきりした人も多く、自分もこれからがんばらなければと身が引き締まる思いでした。

 夜はコンパが開かれ、ほぼ全員と話すことができ、個性的で面白い人ばかりで、これから仲良くやっていけそうです。

 発表や準備等大変な半期になりそうですが、自分がやるべきことはしっかりやって、迷惑のかからないようにしていきたいと思います。

投稿者:茶道部員Y

 すでに風景リポートを提出している方が言っているように初回の授業は自己紹介がメインだった。自己紹介のページを見ていただければわかるように既にやらかしてしまっている私は、いつ自分に話が振られるのかと内心ビクビクしていたが、結果特に何か面白いことが起こるわけでもなく無難に終わっていったので凄 く安心した。

 私は第3希望で南野先生のゼミに入った。それが決まった段階では正直、やってられるかという気持ちであったが、法学部生としては憲法に1番関心があるのでいい機会なのだと思う。今回の配布資料も自分にとってはまだ難しいものであるが、これからもっとレベルの高い内容を扱うのだと思うと、不安であるのと同時に楽しみでもある。今後とも勉学に励んでいきたい。

投稿者:さんふら

 4/14、第1回目のゼミが行われました。 事前に提出した自己紹介文をもとに自己紹介をし、ゼミの流れについて説明を聞きました。

 同じクラスの友達や、高校が一緒だった友達、課題協学や基幹セミナーで顔を見たことがある人も数人いましたが、初対面の人が多いです。頑張って顔と名前覚えます!!よろしくお願いします!

 最後に配られたプリントの量と難易度には、さすが南野ゼミ、と思いました(笑)。とにかく必死について行きたいと思います。

投稿者:すぶりをするそぶり

 第1回目のゼミは自己紹介がメインでした。メンバー紹介で書いた自己紹介文を読んで本人が誰かバラしていきました。今回はこれで終わりかと安堵していたら、はい、かなりの量の文献を読んでくる予習が出されました。これから大量の文章を読まなければならない身としてはいい練習になるかなと思いますが、去年一年間のほほんと暮らしていた自分の堕落具合を思い知りました。

 ゼミには意識が高い人が多く、その人たちと同じゼミにいて恥ずかしくないように自分も頑張ろうと本気で思いました。これから必死についていきます。さよなら、ゆるふわ生活。

投稿者:やぎべえ   #015

 緊張に震えながら第一回ゼミへと向かいました。自分は前情報を集めるでもなく勉強できそうなところ、という直感でゼミを決めてしまったので、本当に緊張でした。

 しかし南野先生の名司会のもと自己紹介が終わった頃には大分心が安らぎ、居心地の良いゼミだなと思いました。

 配布された論文は未だ目を通しただけですが、当初の予想通り、腰を据えて取り組まねばならないようです。せっかくこのゼミに入ったのだから、真面目に頑張ろうと思います。

投稿者:へしこちゃん

 いよいよ始まった基礎ゼミ。初回の授業ということで最初はかなりガチガチでしたが、南野先生のユーモアあふれる司会で緊張が和らぎ、個性的なメンバーとこれから勉強していくのがとても楽しみに感じてきました。高い目標を持った人たちが多く、自分と同じ目標を持つ人も多かったので負けないように自分も頑張らなければと刺激を受けました。

 そして次回に向けての予習資料が配られたとき、やはり噂通り決して楽ではない、しっかりと準備をして臨まなければならないなと感じました。実際読んでみてなかなか理解するのに時間ががかっていますが、根気よく粘り強く読んでいきたいと思います。

 コンパでは南野先生をはじめとするたくさんのメンバーと話すことができ、今後の活動がとても楽しみになってきました。童顔でいじられることは予想通りでしたが最後の最後にすした...いやルミカライトさんの垢バレという結末が待ち構えていたことは予想外でしたが。

 さっそく来週の発表に向けての集まりもすることになったのでまずはそこから気合を入れていきたいと思います。

投稿者:けいてぃ

 法政基礎演習の初回はガイダンスと自己紹介でした。個性的な人が多くて面白かったです。南野先生のツッコミにはかなり笑いました。

 噂通り、大いに勉強させてくれるゼミだと思います。配られた資料にある語句の意味がわらず、コンセイユ・デタって何、おいしいの…?から始まり、現在悪戦苦闘の最中です。

 とりあえず南野先生に届くような声で話せるよう頑張ります(笑)

投稿者:なんのつもりだろう

 今回の講義は、これからの講義の進め方と自己紹介でした。ホームページに自分たちの自己紹介文が挙げられていることは知っていましたが、まさかプリントアウトされて配られるとは知らず、とても恥ずかしかったです。特に自分はペンネームに色々と問題がありましたので…。

 自己紹介はそれぞれの個性が見えて面白かったです。特にラサールの2人組は僕と住んでる次元が違うなあと感じました。次元が上なのか下なのかは分かりませんが。(笑)

 そして、最後に次の予習としてのプリントが山のように目の前に積まれました。南野ゼミは求められるレベルが高いとは聞いていましたが、実際にあのプリントを見たときは言葉が出ませんでした。しかし、このゼミに入れたことは今までの自分を変えるためにもいい機会だと思います。ここでしっかりと勉強をする習慣を身につけて、自分の目指すところにいけるように頑張りたいと思います。

投稿者:たかChina

 初めての基礎ゼミ、一言で言うと、ほんとに面白かったです!

 自己紹介で書いた文が、まさかプリントとして配られるとは思ってなかったので、知っていたらもっと良い文章を書いたのに、と少しばかり後悔しました… 多分基礎ゼミのメンバーのほぼ全員が、自己紹介の文を読み上げられることを知らずに書いたものだと思うので、人となりはなんとなくその文章の感じじゃないのかなと思います。

 まだ第一回なので、これから基礎ゼミのメンバーと仲良くなっていくつもりです。

投稿者:ポン酢   #020

 初回の法政基礎演習は自己紹介とガイダンス、それからコンパという流れでした。

 自己紹介はひとりひとりが話していくのかと思いきや、事前の自己紹介文を印刷して配布され、ペンネームと自己紹介文をヒントに誰かを推測する、というものでした。初めはかなり緊張していたのですが、南野先生の豊富な知識によるツッコミを聞いていたら、いつの間にか緊張は消し飛んでいました。 いつもの自己紹介とは一味違う形式で面白かったです。

 コンパでは話しやすい人が多く、皆さんも書かれてある通り、個性的な人が多いという印象を受けました。そして相変わらず、5組の他の(特に)男子陣はキャラが濃いということを再認識させられました。

 予習文献の量には驚かされましたが、質の高い文章を読めるということで、有意義なゼミ活動になるよう努力します。みなさんよろしくお願いします。 1年のときの自分とは決別して勉学に励んでいきたいです。

回の選択に戻る

 

 

 

第2回(2015年4月21日・火)~「違憲審査制の比較研究」

投稿者:まっつー

 第2回目の南野基礎ゼミが終了しました。 各班4人ずつになってアメリカ、フランス、ドイツ、の3国それぞれの違憲審査制度について、 そして違憲審査制を議論する上で欠かせない2つの重要な判決、アメリカのマーベリー・マディソン事件、 そしてフランスの結社の自由判決、 の5つについての発表・考察を行いました。  

 自分はフランスの結社の自由判決の班で依拠規範についての担当だったのですが、 発表原稿を途中で読み飛ばしてしまい、途中から自分でも何を言ってるのかわからなくなってきて、かなりお粗末な発表になってしまいました。本当に申し訳ないです。

 他の方達は、ゼミの発表は今回が初めてで、かつ1週間という短い予習期間しか無かったのにもかかわらず、 みなさん鋭い考察をしていてさすが南野ゼミのメンバーの方々だなと思いました。自分も置いていかれないように、次回以降は素晴らしかったあなやの発表を見習って分かりやすい発表を目指したいと思います!

投稿者:へしこちゃん

 1回目の発表は自分としてはうまくできなかったように感じました。自分なりには論文の内容をまず理解し、さらに深めたい点を調べた形でまとまりましたが、それを相手伝えるというところで失敗してしまったと思います。調べることに加えて得た情報を聞いてる側が理解しやすいように話を組み立てるということも今後心がけていきたいです。

 予習の段階で完全に理解していない部分もありましたが、他の発表者の皆さんのわかりやすい説明がありなんとか理解することができました。特にあなやくんの説明は人物関係や状況説明がわかりやすく、予習の段階でモヤモヤしていた箇所がはっきりわかったので凄かったです。

 1週間の準備を経た発表が終わってホッとしたのも束の間、再び積み上げられた4つの論文を見て、来週はいよいよ一巡目の発表ということもありますがまた1週間気を引き締めていかなければならないなと感じています。去年とは違い毎日の基盤科目の予習と復習、さらにこの基礎ゼミの予習と思っていた以上にハードで不安もありますが、時間を有効に使ってやるべきことをしっかりとやっていきたいと思います。まずは来週に向けての予習としてしっかり文献を読み込んで発表に向けての準備頑張ります‼︎

投稿者:茶道部員Y  

 いよいよ、特に待ちに待ったわけでもない、できることならば迎えたくなかった発表の日がやってきた。周りから何を言われるかとても怖く、発表などなくなれば良いのにと何度も思った。実際のところ、まだ本発表ではなく、プチグループ発表ではあったのだが、調べなければならない内容は多く、当初想像していた準備よりもだいぶ大変なものとなった。

 私のグループはあなや氏に発表を任せることになり、私自身は前に立って発言をしたわけではないのだが、かなり緊張していた。次の本発表からは私も発言すると思う、というより今日を終えて自分で調べたことは自分で発言した方が良いと思ったので、より詳しい調査と準備を今後行いたい。

 どのグループも自分の担当に関して詳しく調べ、わかりやすい説明をしてくれたと思う点もあったが、それでもやはり完全に理解できたということはあまりなく、少々疑問点も残ったので、質疑の時間を設けることができなかったことは非常に残念であった。また、これは私の個人的な意見であり、さらに私は今日発表していないので言う資格はないということを承知のうえで言わせていただくが、「で、」や「結局」というような口語的な言葉を多用して人前で発表するのは、いささか不適切であるように思われた。折角前々から準備してきたのに、それが勿体無いように感じた。偉そうに言ってみたが、私自身そのような言葉遣いをしないという確信的な自信はないので、今後の発表を通じて、人前における話し方を勉強していけたらよいなと思う。

 次回は警察予備隊訴訟に関してである。本格的な議論が始まると思うでしっかりと予習し、疑問点などをまとめて臨みたい。

投稿者:ばっさーのプリンス

 本日は2回目のゼミでした。4人ずつの5グループが5~10分の時間を持ち時間とし、与えられたテーマについての報告を行いました。初めての報告ということで、中々の緊張感を持って臨みました。

 報告が始まりました。私はほんとに驚きました。予想を遥かに超えてみんなの発表の精度が高かったからです。私の前の二つのグループの報告を耳にしながら、「みんなすげぇな、おれの発表、こんなんでいいんかな」と、不安を覚え、緊張が増しました。そんな中私たちのグループの報告となり、メンバーに加え、私ももちろん話しました。緊張を隠せなかったのが悔しいところですが、南野先生がうなずいてくれたのが救いでした。

 これからは本格的な報告が待っています。今回の報告を糧として、次につなげられるようにします。悔いの残らない報告ができればと思います。

投稿者:さんふら   #025

 4/21、2回目のゼミが行われました。今日はミニ発表会で、テーマはアメリカ・フランス・ドイツの違憲審査制度、マーベリィ判決、結社の自由判決についてでした。

 どれも内容が濃く、発表を聞きながら理解するのがやっとでした。どのグループの発表も本当にすごかったです! 私は、あなやさん、茶道部員Yさん、ルミカライトさんと一緒にマーベリィ判決を担当しました。本当に事実関係が難しい事件で、調べるのも大変でしたが、発表の構成を練るほうが大変でした!

 どの情報を入れるべきか、分かりやすいようにどの部分は削るか、4人で色々考えてまとめて、本番の発表をあなやさんに託しました。某資料よりは分かりやすい説明だったのではないかと思います!!!

 南野ゼミは準備は大変ですが、学ぶこと、得ることがとても多く、やりがいがありますし、楽しい雰囲気なのでいいゼミだな、と思います。と、今日の振り返りを書いていますが、次のゼミの準備が早速始まってますね!

 南野先生のTwitterを拝見すると、今日の結果かなり期待度が上がっているようで、来週も発表する身としてはとても怖いのですが(笑)、今日頂いた資料と再び格闘し、グループのメンバーと協力して準備をしていきたいです。

投稿者:あなや

 今日は大変刺激的な初回にできたと思います。基幹教育の某グループプレゼン講義とは違って、みんな本気で調べてきているのだなあと言うのが伝わりました。

 私は初回ながらも予習が不十分であり皆の高度な発表についていけなかった感が凄まじいのですが、それでも驚いたのはほぼ全班が「自分の意見」を持って発表していたことです。再度出します某基幹教育の講義では事実関係を適当に述べて適当に調べた参考文献をいってお仕舞い、という感じだったので、全員(もしく は殆どの人)が本気でする発表はこんなにも退屈せずに聞けるのだな、と今後のグループ発表も楽しく参加できたらな、と思います。

 そして残念ながら今回行われなかった質問や議論も大好きなので課題協学のように適当にせず予習をしっかりしてきて是非積極的に参加していきたいな、と感じました。

投稿者:曲線美

 いわば0巡目の発表。何をどう伝えれば良いのか、全く分からない、手探りの中での発表でした。

 私たちの班は「ドイツの違憲審査制度」についての報告をしました。先にアメリ カ、そしてフランスの違憲審査制度についての報告があっており、その2つの班が堂々と発表していたのでプレッシャーがすごかったです。私はドイツの違憲審査制度の中でも抽象的規範統制について調べました。予習文献の中の疑問点を解決すべく、参考文献に幾つかあたりましたが中々「これだ!」と思えるような部分が無く、準備の段階で苦戦しました。

 そして、本日の発表では時間が押していたことと緊張していたことも相まって、 かなり簡潔でお粗末な発表になってしまいました。ちゃんと論の運びをきれいに組み立てて臨むべきでした。 反省点を次に生かしていきたいです。 最後に、また大量の予習文献が与えられました。楽しんで読ませていただきます。

投稿者:ポン酢

 第2回の南野基礎ゼミは、アメリカ、フランス、ドイツのそれぞれの違憲審査制度について、そして、マーベリー対マディソン事件、結社の自由判決について各班4人ずつで計5グループの発表がありました。

 予習をした段階で、各国の違憲審査制度については理解できるところもあったのですが、マーベリー対マディソン事件、結社の自由判決については流れを追うだけでも精一杯で、非常に難しく感じられました。そのような中で、今回それらのテーマを担当した2グループの説明は明瞭にまとまっており、また自分の考察も交えながらの発表だったので素晴らしかったと思います。ぜひとも参考にしたいです!

 また、今日感じたこととして、発表を聞くにも文献の内容がかなり頭に入っていなければ発表についていけず、身にならないと感じました。 なので、これからまた1週間、今日頂いた予習文献としっかり格闘し、来週発表するグループの説明、そして議論に備えていきたいです。週2コマの授業が複数あり、なかなか忙しいとは思いますが皆さん頑張っていきましょう!

投稿者:ちゅる

 初回のグループ発表が終わりました。今回の授業は全員発表だったので、先週からの一週間、サロンや講義室でそれぞれのグループが議論をしたり、文献を探している様子に何度も遭遇しました。授業では、それぞれの担当箇所について、全ての班が予習文献を読み込み、深めて臨んだことがよく伝わってきました。

 私は、アメリカの違憲審査制を中心とするアメリカの制度でしたが、違憲審査制にもう少し重きを置いて発表を組み立てるべきだったと反省しています。私たちのグループはトップバッターだったので、先生から質問が飛んできましたが、調べていた箇所だったので、答えることができ、その部分はほっとしました(笑)。

 他のグループの発表については、フランスの制度を調べていたグループ が、資料上の順番に固執せず、話の流れを自分たちで組み立てて発表していましたが、時間をかけて取り組まないとできないことだと思うので、とても良かったと思います。

 次回からは、私も聞き手に伝えるということに更なる配慮をしたいです。次回からは、判決に関する本格的な議論が始まります。議論に積極的に参加できるよう、予習を丁寧に取り組みたいと思います。

投稿者:けいてぃ   #030

 第2回の法政基礎演習は全員発表のプチプレゼンでした。アメリカ、フラン ス、ドイツの違憲審査制、マーベリー,マディソン判決、結社の自由判決の5つについて、それぞれのグループが発表しました。どのグループも予習文献以外の 資料もふまえつつ、自分の意見を述べることができていて、とても考え込まれていると感じました。

 2週目からいきなり全員発表は衝撃でしたが、どういう発表をすれば相手に伝わりやすいのか、新たな判例や資料を出すならその概要を載せたプリントを配る、など次回の発表に向けての改善点を実感とともに全員が学ぶことができたと思います。

 個人的には原稿そのままを読まない、かつ、身ぶりを入れていた、あなやくんやまっつーのようなプレゼンを見習いたいです。 グループの担当は結社の自由判決でしたが、参考資料がなかなか見つからず、このときばかりは切実にフランス語を読みたいと思いました(笑)。

 現在予習中の警察予備隊違憲訴訟の文献も、前回と同じく読むと言うより1文ずつ解読している感覚ですが、手を抜かずにしっかり取り組んでいこうと思います。

投稿者:ルミカライト

  今回はミニ発表ということで、発表自体は10分と短かったため、調査にとりかかるまでは余裕だなと思っていましたが…… 10分の発表でも準備には相応の労力を必要とすることがわかり、これから先に待ち受ける30分発表の準備のことを考えると、不安で仕方ありません。

 私たちの班は、あなやくんが一人で発表をしてくれたので、私自身が発表することはありませんでしたが、それでも緊張していましたし、他の班のみんなにもいささか緊張が見受けられました。それでも、一週間かけて調査・考察してきたことはしっかりと述べられていました。それだけに、議論の時間がとれなかったのは残念でした。

 次回からは議論ができると思うので、議論を聞くだけにならないようにしっかりと予習をして、意義ある時間にしたいと感じた90分でした。

投稿者:なんのつもりだろう

 今回の講義では初めての報告を経験しました。分からないことだらけで初めは不安でしたが、班のみんなと話し合っていくと、自分以外の視点からの意見も聞けて考えが深まったような気がします。

 様々な発表時間が短かったこともあり、内容は少し薄かったかもしれませんが、次回からは本格的な報告が始まるので頑張りたいと思います。特に自分は来週発表なので頑張っていきたいです。

投稿者:giant   

 今回僕たちのグループでは、フランスの違憲審査制度をテーマに発表しました。

 予習文献には聞いたことない単語ばかり並んでいて、全体を把握するのに悪戦苦闘しました。とにかく理解しようと3冊ほど参考文献を読み漁りましたが、予習の期間が短かったこと、ゼミとは別の勉強でとても忙しかったこともあり、どの文献も中途半端な理解度で終わってしまったような感じがします。

 僕は特に憲法院の正当性について様々な文献を読み、理解を深めたつもりでしたが、有力説である転轍手の理論についてはどうしても批判的になってしまいます。憲法院の正当性についてゼミの皆さんと議論したかったのですが、時間がなく議論ができなかったのはとても残念です。またの機会に議論ができたらなと思います。

 他のグループ発表を振り返ってみますと皆さんよく調べてきているなというのが第一印象でした。どのグループも本発表で取り上げて申し分ない内容だったと思います。

 次回は警察予備隊訴訟ということで、今回と同様に予習に時間がかかりそうですが、ゼミの皆さんとしっかり議論ができるよう精進します。

投稿者:すぶりをするそぶり

 第二回ゼミが終わりました。

 今回は前回与えられていた課題についての各班の発表でした。私の班は「アメリカの違憲審査制」についての発表でした。ゼミ形式の授業が初めてだったこともあり、どのように発表すればいいのかわからず、準備段階から手探りの状態でしたが、なんとかまとめられたかなと思っています。

 ただ、ほかの人は調べたうえで自分の意見も持っていたのに対し、自分はただ事実を述べただけにとどまってしまったことが今回の課題かなと思いました。意見を持つためには自分に相当に知識がないといけない。まだまだ勉強不足なので、これから邁進していきます。

投稿者:ぴょんす   #035

 先週割り振られたテーマに従って一週間調べ、何度か班で話し合いを行いました。

 わたしたちはフランスの違憲審査制度の概要というテーマで調べましたが、正直、わたしは日本の違憲審査制度もきちんと理解できてはいなかったので、とても難しかったです…。配られたプリントに加えて参考文献も読んでみて、分からないところは班のメンバーに質問したりすることで、かなり理解を深めることができました。また、他のメンバーの意見もたくさん聞くことができて、非常に考えを深めることができました!

 他のメンバーの予備知識や考えの深さが自分とはまったく違い、いい意味で焦りを感じることができました…。なので、まずは基本的な知識を、しっかり自分で身につけていきたいと思います!

回の選択に戻る

 

 

 

第3回(2015年4月28日・火)~グループ報告1巡目①「違憲審査制の性格:警察予備隊訴訟」(報告:さんふら・へしこちゃん・なんのつもりだろう、司会:ちゅる)

投稿者:曲線美

 1巡目の発表でした。私は報告者ではありませんでしたので、予習文献に目を通して臨みました。報告は、警察予備隊違憲訴訟の判例をベースとした内容でした。分かりやすい説明でした。

 私が報告者の彼らを見ていて一番良いと思ったのは、レジュメでも報告内容でもなく、その後の議論の際にすらすらと意見を述べていたことです。きちんと調べていることが伝わってきました。そして、報告者ではなくても出来る限りは論点について調べて来ないと議論に中々参加できないと痛感しました。

 私はわからない語の定義を調べるぐらいしかしていなかったので、まっつ~達のキレのある質問に驚いてばかりでした。しかも、4限があるので早めに授業を抜けたため、やや不完全燃焼感がありました。次回はもう少し発言しようと思います。

投稿者:へしこちゃん

 先週の0巡目に引き続き今週は一巡目の発表でした。先週の時は初めて憲法に関する本格的な論文を読んだこともありますが、内容が複雑なものがあり論点を把握することはおろか判決文の意味すら理解するのに時間がかかりました。それに比べ、今回の警察予備隊違憲訴訟は判決文を最初に読んだ時から大雑把ではあるもののどういう内容なのかは理解できたように感じました。

 しかし、内容がある程度わかることで様々な論点が見えてきて先週よりも頭を使って考える時間が圧倒的に増えたと思います。特に今回3人で困ったのは付随的違憲審査制・抽象的違憲審査制についての議論の方ではなく、司法権の意味や客観訴訟についての議論でした。一通り課題で出た論文は読み、参考文献を当たったものの自分としては中途半端な理解のまま発表とゼミにおける議論に臨んでしまい、質問に対して答えることができなかったので反省しています。

 また、発表の後半で抽象的違憲審査制を憲法によって定めるか、それとも法律によって定めるか、そして付随的違憲審査制の問題点について議論になり自分も意見を述べましたが、そこも事前準備ではそれほど考えておらずその場で考えて意見を述べることになりました。論文を読んでなんとなく納得した気になっていて、通説の問題点ついてあまり深く検討できていませんでした。法学部ガイダンスでどなたかがおっしゃっていましたが、もっと批判的に考えて自分なりの考えをもってみるという事を今後のゼミや学習で意識していかなければならないと感じました。

 準備の上で自分が不足したことは多くありましたが、南野先生をはじめ多くの人と議論をすることができたのはとても楽しく感じ、また同時に憲法学がより興味深く感じられてきました。次回は尊属殺重規定についてで自分は発表者ではないですが、論文をしっかりと読むことは勿論今回以上に自分なりの意見を持った上で議論に参加できるように準備して臨みたいと思います。

投稿者:さんふら  

 4/28、3回目のゼミが行われました。今回から本格的な発表が始まり、私は発表グループでした。正直、先週も(ミニとは言え)発表をして、今週もということで、準備が大変でした。短い準備時間、少ない人数でしたが、協力して論文を読み込み、疑問点を洗いだし、それぞれ調べて、発表を組み立てて準備しました。

 グループ内で分担したところがあり自分の担当以外は内容が複雑で十分理解しきれてなかったこと、質問には備えていたけれども議論の準備まで出来なかったところ、など、心残りな点、反省点があります。また個人的に、発表の際、自分の資料やノートばかりを見て周りに目を配れていなかったことを反省しました。

 発表後にみなさんが積極的に発言していたことに刺激を受けました。また、内容が質問ではなく、ある点について自分はこう考えているがみんなはどうか、といった議論の提起で驚きました。

 多くの人が抽象的違憲審査に賛成で驚きました。議論の準備不足の一言に尽きるのですが、判決や論文を読み込むことに精一杯で裁判所の判断を鵜呑みにしていたので、抽象的違憲審査は認められないと思い込んでいたからです。私は批判的に物事を捉えることが苦手で書いてあることを疑い無く信じてしまう性格なのですが、これからは、意識して批判的に論文を読み込み何か疑問点や矛盾点がないか探していこうと思います。

 次回はやっと発表者以外の立場からゼミに参加します。しっかり資料を読み込み、疑問点はできるだけ調べて解消した上で、自分の意見を持ってゼミに臨みたいです。

投稿者:なんのつもりだろう

 今回は初めての本格的な報告会でした。最初ということもあり、まとめ方や進め方などわからないことだらけで緊張しました。

 僕たちのテーマは「違憲審査性の性格」ということで警察予備隊訴訟をメインに報告を作成しましたが、自分の扱った司法権と客観訴訟などのとこは省略して、もう少し違憲審査性のほうに重点を置くべきだったかななど反省する点は多かったと思います。しかし、今回報告を行ってみて、自分でそのテーマについて調べていき、知識を深めることの楽しさは分かってきたと感じました。時間はそれほどなかったので先生やTAの方たちからしたらそんなことかと言われるかもしれませんが、自分にとっては大きな進歩だったと思います。

 今回は自分の報告ということもあり、しっかり予習をしましたが、次回からは直接報告をするわけではないのでそこで手を抜かないようにしたいです。

回の選択に戻る

 

 

 

第4回(2015年5月12日・火)~グループ報告1巡目②「違憲判決の効力:尊属殺重罰規定違憲判決」(報告:ポン酢・ずっきりん・すぶりをするそぶり・ちゅる、司会:やぎべえ)

投稿者:ずっきりん    #040

 今回は発表者としてゼミに臨みました。違憲判決の効力がテーマということで、ただ尊属殺重罰規定について調べるだけでは不十分です。最初は過去の判例百選から本件に関する論文を探すことから始めましたが、それだけでは足りず、野坂論文や判例タイムズを用意してもらいました。結局、野坂論文をベースに発表を行うことになりました。  

 自分のパートは憲法判例の変更について。判例をピックアップし、時系列に並べるところから始めました。野坂論文から論点を抜き出し、足りないと思われる箇所についてはほかの論文や原典である判決文から補いました。今回初めて判決文とじっくり向き合いましたが、一見難しそうな硬い文章でも時間をかけて読めば大部分は理解できるということが分かったことが収穫でした。「雨後の筍のように」という凝った比喩も使われており、裁判官もなるべくわかりやすく文章を書こうとしている意図がうかがえました。  

 反省点は全員で集まる機会に参加できなかったことです。部活の大会と重なってしまい、最重要の一般的効力説と個別的効力説の議論には加われませんでした。参加できないにしても、せめて議題や関連事項の資料を事前に提供するといったことをすべきでした。ちゅるさんにメンバーで話し合った内容をラインで送ってもらったので、一致した見解を持ってゼミに臨むことはできました。感謝しています。  

 一度発表を行ったことで予習文献を読むときの着眼点が鋭くなったのではないかと思います。自分なりの疑問点やテーマを見つけて次回に臨むことが目標です。

投稿者:ばっさーのプリンス

 今日は第4回目の講義で、2班目の報告が行われました。びっくりしました!! 今日報告したグループの報告内容にです。内容は尊属殺重罰規定の違憲判決でしたが、その判決の仕方からその後の効力までのつながりから自分たちの意見をまとめ、それをベースとした聞きやすい報告だったと思います。意見がまとめられていたために、議論も入りやすかったと思います。

 さて、議論についてですが、今回は私も少ないながら考えを伝えることができました。このゼミで大切なのは自分の考えを言葉にして伝えることだと感じます。これからもっと熱意を持って予習に取り組み、より良い議論をできるようにしたいです。

 今回は見習うところがたくさんあり、ありがたい限りです。必ず活かしたいと思います。

 そしてもう一つ…。 鼻はしっかりかみます。

投稿者:えのき  

 今回は、入院のため久しぶりのゼミ参加となった。教室の場所を忘れるというハプニングもありつつ始まった今回の議論のテーマは尊属重罰規定であった。ポン酢くん、ちゅるさん、ずっきりんくん、すぶりをするそぶりくんのグループの報告は、内容を整理したレジュメとともになされ、また、判例を詳しく検討していて、とても理解しやすかった。

 授業の中で、議論の余地が多くある法分野は難しいものだなあと再認識したが、様々な意見が聞けておもしろかった。自分の意見を持ち、議論に参加できるようにしたいと思ったし、ヨーロッパでは鼻をすすらないよう気をつけようと思った。

投稿者:ポン酢

 今回私たちは尊属殺重罰規定違憲判決について違憲判決の効力というテーマで発表をしました。手段違憲説、目的違憲説のどちらの立場をとるかで意見が別れると思っていたのですが、全員が目的違憲説でした。議論のなかで挙がったように、時代性というのが少なからず影響しているのだと思います。

 今回の発表での一番の収穫は、グループで1つのテーマについて協力して調べる楽しさを感じられたことだと自分では思います。 授業の空きコマや休日にグループで集まる、というのは決して楽ではありませんでしたが、1つのテーマに向けてそれぞれ分担して調べ、最後に話がまとまったときは感動に似たものを感じました。また、班の他のメンバーはみんな部活に入っており忙しかったようですが、自分の担当部分についてしっかりと調べていて、なおかつ鋭い意見も持っており非常に刺激を受けました。

 とにかく自分にとってグループ報告に対する見方が変わった良い2週間だったと思います。班のメンバーにはこの場を借りてお礼を言いたいです。

 発表当日では、みなさん鋭い意見があったのですが最後になんのつもりだろう君から「最高裁で違憲判決が出たのに国会の裁量の余地でそれが変えられてしまうのはおかしい」という次回以降の発表の論点となりそうな意見が挙がりました。もっと憲法についての理解を深めて今回いくつか出たこのような論点について自分なりの考えを持っていけたらと思います。

 次回は苫米地事件判決でまだ予習文献には目を通していませんが、自分なりに内容をまとめて次回の発表者の報告の主張を汲み取れるように頑張りたいです。

投稿者:すぶりをするそぶり

 今回は違憲審査性の効力について、存続殺重罰規定の違憲判決から発表した。事前に班員で集まって話し合った結果、最高裁判所の判断に不可解なところがあること、そして違憲審査性の効力についての学説に疑問点があることが判明した。それらの論点について自分たちなりの答えが出せ、そして他の人たちの意見が聞けた点からすれば、満足のいく結果だったのかなと思う。

 次の発表で使えそうなお題も見つかったので、今回の発表を活かしていきたい。

投稿者:ちゅる   #045

 今回のゼミは、尊属殺重罰規定違憲判決で報告の担当グループでした。

 予習文献の配布の準備から、ゴールデンウィークも挟み、報告までに長い時間が過ぎた気がします。初めにこの判決文と事例をみた時には、あまり違和感を感じず、その後野坂論文を読んだ後にも、警察予備隊の違憲判決に比べれば取り組みやすい印象を受けていました。しかし、いざ報告ための本格的な用意を始めると、違憲判決の効力の議論は行きつく先があまり見えないこと(芦部論文を根拠にした場合)など、曖昧で腑に落ちない部分が多くありました。

 報告に際し、グループ内で議論を重ね、準備を活かせた良い報告ができたと思います。今回の報告では、前回のグループの報告を踏まえ、レジュメの工夫と、報告後の時間で論点のはっきりした議論ができること、という2点に重点を置いて準備を行っていました。しかし、議論の際のゼミのみんなの意見を聞いてみると、もう少し深めておきたかった論点も多くあった気がします。手段違憲と目的違憲について、手段違憲を推す場合に何を根拠とするか、その際の弱い部分など、自分たちとは逆の意見について学ぶことで深められる部分も少なくないという印象を持ちました。来月の担当の報告では、さらに良い報告ができるよう工夫を重ねたいです。

 また、前回私は司会者をしましたが、司会者もゼミ風景リポート必須という認識がありませんでした。以後気をつけます。!

投稿者:ルミカライト

 今回は、尊属殺重罰規定を例に、違憲審査の効力についての発表であった。報告は、事実関係や各裁判官の意見などの各項目が全て丁寧に説明された上で、最後に違憲審査の効力について考察がなされていた。報告のあとの議論でも、受け答えがしっかりなされていたと思う。

 報告と議論を通して、「違憲審査の効力は果たしてあるのか」と思うようになった。もちろん効力はあるだろう、なければ違憲審査制の意味がない。しかし、この事例からは意味がないように感じられた。

 違憲審査の効力については、次週以降のゼミでも考えることになると思うので、個人としても考えていきたい。

投稿者:ぴょんす

 今回のテーマは、尊属殺重罰規定の違憲審査についてでした。とても分かりやすい発表に加え、しっかり自分たちの意見まで述べられており、ただただすごいなと思ったと同時に、自分が発表の際にこんなにしっかりできるのかと不安に思いました…。自分なりに予習をして、意見を持ってゼミに挑んだつもりだったのですが、いざ議論が始まると、ついて行くのがやっとで、自分の意見を言うことがまったくできませんでした。

 わたしは、自分の意見を発信するのが苦手だと前々から分かってはいましたが、ここまでとは思っていませんでした…。いくら予習をしていっても、自分の意見を言えなければ意味がないなと、今回改めて感じたので、次回からはもっと自分の意見を積極的に言っていけるようになりたいと思いました!!

投稿者:やぎべえ

 今回の議題は尊属殺重罰についてのものでしたが、配布された文献が詳細な議論を記したものであったため問題の概要はそれである程度把握出 来ました。報告ではそれらの論点がさらに分かりやすくまとめられていて、自分の時も見習いたいと思いました。

 今回中心となった論点はこの ような憲法判断の効力範囲についてものでした。一般/個別という分類にはなんとなく納得できない思いを持ったので、南野先生のご指摘を聞いてなるほどと思いました。  

 最後に本筋と関係ないのではないかと思い書くのもためらわれますが、予習しているときに、というか法学部の授業ではしばしば考えることとして、書かれていることに納得はしても自分の感覚とのずれがどうしても否めません。子の親殺しに重罰を規定する一方、親の子殺しに言及しない(それが付随審査制だと言われればそれまでです)ことなどは、変な正義感とかとは別に司法に携わる人の専門性を感じました。自分は特定の信仰を持たないので自分の日常生活を超えた忠や孝など知ったことではなく、個人的には、子供を殺す親のほうが重罰を躊躇しないと思ってしまいます…。  

 このような意味でも、単純にこなしきれてないタスク量についても、法学部生として地に足がつくよう、精進したいと思います。

投稿者:曲線美

 今回も私は報告者ではありませんでしたので、予習文献に目を通して、かつ、前回の反省を踏まえ、質問する点を準備して臨みました。

 報告は、尊属殺重罰規定の判例を用いつつ、違憲審査の効力について問うもので した。前回の報告よりも大幅にグレードアップしたレジュメが配布され、流石だと感じました。私たちの報告もこれに負けないものを用意したいです。 内容に関して、一番議論の余地があると思ったのは、違憲審査の効力を「一般的効力説」と「個別的効力説」に分け、「一般的効力説」について、違憲判決が出たらその法令が無くなると定義してあったところです。この分け方は果たして合理的なのかについて聊か疑問です。さらに、法令違憲と適用違憲、そして処分違憲との違い等の話も含めると、この論点は大変複雑で、頭がこんがらがってしまいました(笑)。

 少しずつでも、より憲法の深いところの議論が出来るように精進します。

回の選択に戻る

 

 

 

第5回(2015年5月19日・火)~グループ報告1巡目③「憲法判断の方法①/統治行為論」(報告:たかChina・ルミカライト・ミズタ・けいてぃ、司会:ぴょんす)

投稿者:まっつー     #050

 今回は苫米地事件を通して統治行為論についての議論でした。統治行為論は果たして必要なのか、必要ならばどの範囲まで認めるべきなのかを中心に議論を繰り広げました。  

 初めてこの判決を見た時は、統治行為論なんて認めていいわけない、なぜ違憲審査権が制限されなければならないのか、制限してしまっては意味がないのではないのか、と統治行為論否定説に立っていたのですが、 文献を読み進めるうちに統治行為論肯定説に変わっていきました。自分の中では自分の論に結構な自信を持って授業に臨んだのですが、いざ討論が始まると他の人達の意見が納得のいくものばかりで、自分の説の欠点ばかりが見えてきて、どんどん肯定説のほうが有力説な気がして きました。

 議論の途中、頭の中で自分の意見の根拠が崩れていくのを感じて自分の予習の甘さを痛感しました。他の人の意見に負けないような意見を考えてきて初めていい予習をしてきたとい うことになるのだと感じ、反省しています。  

 発言も出来ていないので、そろそろ発表の番が回ってくるので、予習の質を上 げていって自信を持って発言できるようにしていきたいです。

投稿者:GIANT

 今回は苫米地事件判決を取り上げ、統治行為論について議論しました。私は予習段階で統治行為論は統治行為論でも純粋な統治行為論ではなく、条件付きの統治行為論を肯定する立場につきました。そして、あくまで三権分立を重視し、裁判所が立法・行政の権限の範囲に介入するのは必要最小限に抑えるべきだと考え、立法・行政が具体的な事件性なしに国民の権利を侵害するのであれば、司法が口出しするのではなくて、国民による選挙で是非を問うべきだ思っていました。

 しかし、へしこちゃんなんのつもりだろう、南野先生の指摘にもあった通り、現実には国民が選挙という手法で立法府・行政を正していくことは極めて困難であることもまた事実だと思います。そしてこの点に関していえば、選挙による民主主義の在り方の限界であるとも言えると思います。あくまで厳格に三権分立を守ることを維持し、選挙という手法を見直して、新しい民意の反映の仕方を画策するべきか、それとも、厳格に三権分立を守ろうとするのではなく、相互干渉し、司法が立法・行政の暴走を抑止していくべきか、議論の余地があるように思われます。

 そして、今回痛感したことは自分が考えていることを言葉にうまく出せないことです。春休み以降、人とまともに話していなかったからなのか、もともとコミュ力がないからかわかりませんが、とにかくリハビリが必要だと感じました号泣。

 来週は、恵庭事件判決を取り上げるということで、今回と類似する論点もあると思うので、今回議論した内容を生かしながら、来週の議論に取り組んでいこうと思います。

投稿者:けいてぃ  

 今回は発表担当として基礎ゼミに参加しました。まずは、発表前の議論をするなかで自分が知識不足だということを痛感しました。また、先生が授業でおっしゃっていた長沼ナイキ事件、百里基地訴訟など、自衛隊の合憲性を争った訴訟についてもっと詳しく調べるべきでした。ひとつのテーマについて議論しようとするとき、それだけを考えようとするのではなく、色々な側面から見ることができる知識が必要だと感じました。

 私は予習文献を読んだときは、統治行為否定説をとっていましたし、発表でも否定説を担当していましたが、グループ内で議論をするうちに限定的にでも統治行為論を肯定すべきではないか、と考えるようになりました。不躾な言い方になりますが、統治行為論はかなり苦しい言い訳だと思います。それでもその逃げ道を使って、憲法判断回避をしなければならない背景があるはずです。その理由として憲法判断の多用による司法権の濫用については考えていましたが、先生が仰っていた司法権の権威が落ちてしまうという発想は目から鱗でした。

 また、授業中の議論を聴くうちに、自分の中で当初の主張が流されてしまって、発言できなかったので、もっと主張を固めておこうと思います。

 リーサル・ウェポンは、映画があることは知っていましたが、見たことはなかったです……今度見てみようと思います。

投稿者:ミズタ

 携帯で調べれば何でも答えが出てしまう超ハイテク時代に生まれてしまってから考えることなんてほとんど止めていた自分ですが、統治行為についての発表班になったので、一週間無い知恵を絞って考えました。しかし、考えれば考えるほど 考慮すべき問題は枝葉のように分かれて膨れていき、三権分立の在り方さえ、自分が根本的には理解できてないということに行き当たり、膝をついて大粒の涙を流しました

 自分は消極的違憲審査制しかありえないとくらい極端に考えていたので、もっと視野を広くしなければなと痛感した所存でもあります。それでも、個人の人権尊重を元に作られた憲法を元にする立憲主義国家において、たしかに法を司る司法が判断回避をして人権保障をしないことには矛盾はありますが、9条に限らず時代や国際情勢に従って価値観は変容していくもので、その時その時に後の時代まで影響力を持ち得る憲法判断をしてしまって良いのか、特に統治行為といった民主的正当性の高い立法府や行政府の裁量に大きく関わることに司法がはっきりと判断してしまって良いのか、自分には甚だ疑問です。いつの時代も変わらない価値観に基づく当たり前の基本的人権だけを、本当に必要な時に守れることが大切なのではないかと思います。

 まだまだ知識も脳みそも足りな いので、これから本の虫へとメタモルフォーゼして文献を読み漁っていきたいと思います。 最後に、班の皆さんは実に愉快な方々で、遅くまで話し合っていても苦ではありませんでした。しかし、真っ先に帰りたがってしまい申し訳ありませんでした。 テレビを観たかったのです。それに授業の場では、考えが及んでいない所を正確に批判され、言い訳じみた下手な返しをしてしまい、議論の場を白けさせてしまったような気がします。大変遺憾です。しかし、皆さん頭がいい。とても残念な脳みそで便利な時代に生まれてしまった不幸な自分にも、唯一幸運なことがあるとするならば、賢いゼミメートに恵まれたことかもしれませんね。ついていけるように頑張ります。

投稿者:さんふら

 5/19日、5回目のゼミでした。 苫米地事件をもとに、統治行為論について議論が行われました。

 予習をしながら、統治行為論について賛成か反対かという論点と、三権分立や裁判所のあり方という論点で議論が行われるだろうと予想してその部分について自分なりに考えてゼミに臨みました。 前回は予習の時に考えていた内容が皆と違い、なかなか議論に参加できなかったので今回は少し発言ができて楽しかったです。しかし、自分の意見を言葉で相手に説明するのは難しいです。

 ゼミで印象的だったのは南野先生が最後に補足してくださった内容です。国会は裁判所の形式や裁判所法を変えることが可能であること、また、裁判所は極端な判断ばかりしていると、権威が失墜してしまう可能性が高く、その点についても考えて判断を下しているということです。内容的にとても納得できました。しかし、どこかで聞いたことがあるような話で、予習段階で思い出せなかったのが悔しかったです。

 来週は担当班から予習文献についての指示もいただいていますので、またしっかり予習して、自分の意見をまとめて、議論に参加していきたいです。

投稿者:ぴょんす   #055

 今回のテーマは、統治行為論についてでした。予習の段階で私は、統治行為がなぜ必要なのか、べつに無くていいのではないか、と思っており、どちらかというと統治行為否定論の立場でした。しかし発表グループの話や、他の人の意見などを聞いてみて、統治行為は部分的には必要な考え方なのだなと、納得しました。 「統治行為」について考えていく上で、三権分立の問題が絡んできたり、そこにさらに今の政治制度(例えば選挙)などの問題が絡んできたりと、色々な面での議論が可能であり、様々な観点から見ていくことが重要なんだなと思いました。

 私は今回、司会者として議論に参加しました。発表グループの話が終わり、議論に移すときに、どのようにまとめていいかが分からず、うまく進行させることができませんでした。そんなときに、南野先生が優しく、上手なまとめ方、司会の仕方を教えてくださいました。そのアドバイス通りにすることで、自分の考えも言いつつ、議論に移すことができました。また、私が前回のゼミ風景リポートに、発言ができなかったことへの反省を書いていたことに対して、応援したいと思ったと言ってくださいました。とても嬉しかったですし、さすが、南野先生はやっぱりイケメンだなと改めて思いました…!!笑

投稿者:なんのつもりだろう

 今回は第3回目の報告会ということで報告者もある程度報告の仕方も覚えてきて、レジュメも分かりやすかった。

 今回のテーマは統治行為論で非常に難しいテーマだった。私は予習段階では完全に必要ないという立場だったのだが、報告者の意見や報告後のみんなの意見を聞いて、限定的になら必要なのではないかという気持ちにもなり、まだ自分の中でこれだ!という意見には達しなかったのでまた二巡目に自分たちの報告のテーマにするか、他の班が扱ってくれればそこでまた考えたいと思う。

 前回の報告会のときは、自分も色々意見を出そうと思っていて、実際にこういう風に言おうと考えていたが、今の話の流れからこのことを言っていいのかなどと考えてしまい、なかなか意見を言うことができなかった。しかし、今回は自分の意見だけを頭で構成せずに、他の人の意見を聞いてから自分の意見を考えたおかげで議論に参加することができた。ただ、知識が少なくなかなか相手を納得させるような考えを言えなかったのでこれから知識をつけて、それをアウトプットできるようにしたい。

 次回もしっかりと自分の意見を言っていけたらと思う。

投稿者:ルミカライト

 今回は苫米地事件を例にとり、統治行為論について報告・議論が行われました。「統治行為論」という言葉は、おそらくゼミ生の全員が知っていたことだろうと思いますし、自分も知っていました。ただ、知っていたのはその言葉だけであり、本当の意味では知っていなかったことを、報告の準備段階で思い知らされました。

 準備を進めるにつれて疑問点が増え、解決に結び付いても新たに疑問点が浮かびますし、報告班での集まりも、徒に時間だけが過ぎることも多々ありました。それでも、何とか報告の形まで持っていけたのでよかったです。しかし、議論の際に、ミズタくんばかりに受け答えさせてしまった(特に後半)こと、自分の受け答えが相手にとってわかりにくかったことは反省しています。自分の考えを磨きあげるには、まず多様な考えを知ることから始めなくてはならないと思います。そのためにも、SNSに費やしている時間を、読書に充てていかねばならないと改めて感じました。

投稿者:たかChina

 今回は統治行為について発表を行いました。 予習の段階でいろいろな意見があるだろうと思って臨んだのですが、統治行為論を全否定する意見が多く全て判断する、または統治行為論ではない方法で判断回避を行うというものが主でした。

 しかし、僕たちのグループは、9条問題など、国家の存亡に関わる問題は統治行為を用いて良いという考えだったので、意見が対立し、客観的に見たらいい議論になったかもしれない、とは思いました。 主観的にはみんなから叩かれたような気はしましたが…

投稿者:へしこちゃん

 今回は苫米地事件判決に関する議論でした。まず、発表者の解説が非常にわかりやすかったためこの判決においてどこが論点となるのかを再確認することができましたし、レジュメもとても参考になりました。自分が発表したのは第一回目でしたが、回を重ねるにつれ発表やレジュメのクオリティーがどんどん上がっている気がするので二度目の発表の時は一回目の時以上に頑張らなければと感じています。  

 最大の論点における統治行為論を認めるか否かという議論について、私は予習段階ではどちらかというと認める側でした。しかしどこかモヤモヤした状態で発表を聞いたところ、統治行為論は確かに必要な面もあるとはいえ憲法の存在意義でもある人権保障がないがしろになってしまう危険もあるのでは、と思い否定側の立場を取りました。

 今回の議論で最も印象に残っているのは、ミズタくんやGIANTくん、なんのつもりだろうくん達の考えを踏まえた上で南野先生が「司法と行政、どちらが暴走すると危険であるのか?」、「日本は厳格に三権分立が成り立っている状態といえるのか?」とおっしゃっていたことです。予習段階で出てきた主張はもちろんのこと、当たり前に感じている現状に対してもう一歩深く立ち入って考えることが必要だなと感じました。

投稿者:曲線美   #060

 今回の内容は、憲法判断の方法についてでした。ミズタ君を中心として、班の中で意見が一致しており、ぶれない発表だったように思います。

 今回も、いつものように(いつもに増して?)司法積極主義寄りのメンバーと、司法消極主義寄りのメンバーで激しく議論がなされ、時間が過ぎるのがあっという間でした。 一貫してほぼ同じ立場に立ち続けるメンバーもいて、勉強しているのだなあと感じます。

 私はというと、中々自分の意見が定まっておらず、回ごとに違う立場に立ってしまいます。しかし、それでも発言すれば、自分の意見に対して反論がもらえたり、あるいは、補足意見が付されたりして、結果自分にとってとてもためになるので、怖じ気づかずに発言します

 次回は報告者なので辛辣な質問が飛んでくるのではととても緊張しますが、より良い発表ができるように準備します。

投稿者:すぶりをするそぶり

 第5回は苫米地事件についての発表でした。今回もレベルの高い発表と議論が行われました。今回問題になったのは統治行為論を認めるかどうかについてです。自分はこれは裁判所の逃げだと思ったので、否定的な立場だったのですが、発表班の人たちはしっかりと調べた上で賛成の論陣を張っており、その意見も少しはわかりました。

 今回は自分で発言していなかったので、次回こそは議論に参加したいと思います。

回の選択に戻る

 

 

 

第6回(2015年5月26日・火)~グループ報告1巡目④「憲法判断の方法②/憲法判断の回避」(報告:ばっさーのプリンス・やぎべえ・曲線美・茶道部員Y、司会:さんふら)

投稿者:ばっさーのプリンス

 今回私は1巡目の報告をさせていただきました。私が担当したのは事実の概要と判旨というパートでした。そこで最も心がけたことは、"分かりやすく"ということでした。言い方次第によっては事実の概要といえどもかなり難しく聞こえてしまうことがあると思います。これまでも何度かそういう経験がありました。事件に至った背景から判旨までみんなが分かりやすくなるようにという意思を込めて報告をしました。いかがでしたでしょうか。達成できていることを願います。

 さて、今回は憲法判断回避の準則をテーマとしておりましたが、論点を《できるだけ憲法判断を回避すべき》と《憲法判断を優先すべき》と《裁判所の高度な裁量に任せる》との三つに分けて提示しました。私の意見としては、裁判所の裁量に任せるのが適当かと思います。私は憲法判断というテーマになると必ずその判断をしてしまった事後のことを考慮に入れてしまいます。裁判所の判断というものの未来に対する影響力が非常に強いからです。それを考えると、裁判所は未来に対する責任を背負っているのではないでしょうか。国民の権利、の"国民"には未来の国民も当然含まれるべきです。だから裁判所は未来についても考慮すべきです。未来の判断をしなければなりません。裁判所がその使命を果たすという私の理想とそうしてくれるだろうという期待から、裁判所の裁量に任せるという意見に行き着きました。

 この旨を今回のゼミで発言できなかったことを悔いています。言えるときに言うことの大切さを痛感しました。もう次の報告の準備があるので、これらの経験を最大限活用していきたいと思います。

投稿者:えのき

 今回は、ペアルックの男子二人が何故か隣同士に座っていたことが話題になった。実は、靴も二人ともニューバランスだったことにお気づきだっただろうか。

 さて、今回の本題は憲法判断回避についてだが、主な論点は発表者の投げかけた、そのような回避の是非だった。自分はいつものことながら、両意見に普通に納得し、結果、恒例の折衷案に落ち着いた。こういう具合で、いつも自分の意見を持てないので、自分の考えを意見出来る人に感心していると同時に、自分にも少しはそれができるようにしたい。

投稿者:すぶりをするそぶり  

 毎回週末遅くになってレポートを出してしまっているのですが、今回は自分の中のリズムを変えるために自分としては早く投稿します。

 今回は恵庭事件の判決から裁判所の憲法判断回避について議論が行われました。この判決は被告が自衛隊の通信線を切断したことについて、通信線は防衛共用物件にあたらないとして構成要件に該当せず、裁判所が憲法について判断すべき事例ではないとしました。通信線は明らかに防衛に必要なものであることはツッコミたいですが、今回のメインはその憲法判断を回避することの是非についてでした。

 1)憲法判断を避けるべき、2)憲法判断をするべき、3)裁判所に任せるべきの3つの立場があり、2番目を推す人が多かったのかなと思います。自分も、行政の暴走を避けたいという考えから、裁判所にはできるだけ憲法判断をして欲しいという考えでした。毎回のごとく、あなや氏をはじめとする積極的な方々がガンガン意見を戦わせるのを見て、自分も積極的にいかなくてはと焦りました。前回が発言していないので、今回は発言しただけでも進歩かなと思い、次はもっと参加できるようにと決意しました。

  次の自分の発表も迫っており、他の班の発表からいいところを吸収していきたいと思います。

投稿者:曲線美   #065

 第六回の今回は、私たちの報告でした。テーマは、「憲法判断回避の準則」について。恵庭事件をベースとして、裁判所がどのような立場をとるべきか議論しました。文献の選択、文献の理解・議論、レジュメ作成と、思った以上に大変でした。 ここ数回のゼミでは、司法府の憲法判断の方法について、何度行なっても答えのでないモヤモヤした議論を繰り返しています。というのも、司法消極主義にも司法積極主義にもそれぞれメリットとデメリットがあるからです。今回のテーマも、例にもれず、答えのでないような問題をはらんでおり、議論のしがいがあると言えばそうなのですが、報告者の立場になってみると、調べることが多かったり、自分の中でも意見がまとまらなかったりと、苦労しました。

 文献を探すのもとても難しいと感じました。特に、文系合同図書室の奥の書庫は、魔境のようで雰囲気は大好きなのですが、何も準備をせずに入ってしまうと、まるで装備なし・低レベルの状態でダンジョンに挑戦してしまったかのように、確実に迷うし、どこに向かっていいのか検討もつきませんでした(笑)。しかし、きちんと欲しい本の番号を調べて入り、見つけたときの喜びはひとしおでした。

 レジュメの作成は、班の皆に担当を割り振り、各々書いてきて、その後統合するという形式をとったのですが、統合する際に、1人ひとりの書式が微妙に違っていて、統合するとちぐはぐになり、大変でした。報告については、練習不足で、接続詞が全く出てきませんでした。聞き苦しい報告になったように思うので、次回はもっとしっかり準備をして臨みたいです。

 最後に、今回のゼミで一番印象に残ったのは、南野先生が仰った言葉で、内容をまとめると、「外国のルールや基準を援用するときには、その国・時代の背景といった『そのルール』の存していた文脈を押さえることが重要」ということです。私たちは今回の報告で、何の気もなく、当たり前のように米国のブランダイス・ルールについて説明していました。しかし、本当にその論理を日本の今の時代でも採用していいのか、を考える必要がありました。 今後は「前提」や「背景」にもう少し気を配って学習を進めたいです。

投稿者:さんふら

 5/26、第6回目のゼミでした。恵庭事件を例に憲法判断回避の準則について、がテーマでした。今回は司会を務めましたが、どのようにしたらいいのかわからず戸惑ってしまいました。前半は、うまく議論をリードできず、後半は、議論に聞き入ってしまい司会らしいことができず反省しています。

 今回のテーマについて、私は憲法判断回避に賛成で、ブランダイス・ルールの第四準則に非常に強く共感をします。また、付随的違憲審査から、事件の解決に必要な限度での判断で充分と思いますし、憲法判断と法律上の判断とのどちらを使っても同じ結果が得られるのであれば、法律上の判断で事足りると考えていました。最近の議論はどんな題材やテーマであれ、司法権がどこまで判断を下すべきか、権力分立はどのようにしたら理想的に保たれるのか、ということに毎回なってしまいます。それほど、現在の司法における最大の問題点ということなのでしょうか。

 あなやくんの、司法はもっと憲法判断をし、立法に意見を発していくことで三権分立を保つべきだという意見が前回、今回と印象に残っています。私も直感的には、統治行為論や憲法判断回避をなるべくせず憲法判断をくだしていくことが、司法のあるべき姿だと思います。しかし、司法積極主義から考えられる、司法の権威失墜の可能性や司法制度が立法で変えられてしまうこと、憲法判断が将来に与えてしまう影響を考えると、やはり、現在の司法のあり方は妥当だと感じます。

 ここ数日考えていて思いついたことがひとつあります。ゼミの議論では司法が憲法判断をあまり下していない、立法に介入していないことを前提に、それが適切か不適切かを様々な視点から意見が出ていたように思います。しかし、本当に司法は立法に介入していないのでしょうか? 確か、政治学入門で学んだと思うのですが、内閣法制局という、超エリート集団があり、彼らが内閣立法案を厳しくチェックして違憲内容が含まれないように内容を吟味し、そこで作られた法律案が議会にかけられ、法律ができます。議員立法でも、同様のチェック機関(議院法制局)がありました。『憲法主義』の177ページにも記述があるように、内閣法制局の方々は「合憲だと判断した法律案が最高裁で憲法違反になると『忸怩たる思いがする』」そうで、それほどまでに、合憲の法律を作るよう努力していることがわかります。

 ここで、法律を「作る」段階でこれ程までに厳しい審査を重ね、違憲内容が含まれないように立法府が努力していることこそ、司法が立法に適切なアプローチをしているとは考えられないでしょうか。つまり、違憲審査権を行使することだけでなく、その権限を持っていること自体が、立法に影響を与えているのではないでしょうか? まだ思いついたばかりで意見としては未熟な部分があるかと思いましたが、次回のゼミの議論でこの点についての発言の機会がないかもしれないと思い、リポートで述べさせていただきました。長くなりましたが、意見は以上です。

 次回は合憲限定解釈についてということで、テーマを聞いただけでも難しそうな雰囲気です。憲法の中間テストも控えていて大変な時期ですが、しっかり予習をして次回に備えます。 グループ発表が次で一周終わり、ゼミとしても折り返し地点ですね。そろそろ南野先生に顔と名前を覚えてもらえるように頑張ります!

投稿者:茶道部員Y

 今回は発表班として憲法判断回避の準則についてまとめたつもりだった。個人的には、発表時にかなり緊張してしまい早口になるとともにどもってしまい、まともな発表ができず残念だった。

 発表時にまとまってなかったり、話せなかったりしたことを風景リポートでいうのは違うと思うので、細かく言うのはさけるが、今回は自衛隊の合憲違憲の話ではなく、憲法判断回避についての話をしたかった。ちょうど安保法案がいいタイミングで上がってきていたので仕方なかったとは思うが、広島や教科書検定など、自衛隊関連以外についても憲法判断回避の話がなされているのに、それを殆ど考慮することなく、自衛隊の話ばかりがなされてしまったのは、発表者としては失敗したかなと思う。皆の関心が自衛隊にあるのは十二分にわかるのだが、や はり個別の案件ではなく、全体としての議論をしたほうが個人的には良いのではないかと考える。おそらく自衛隊が絡まなければあそこまで個別的な話にはならないのだろうから。

 次週で、全員分発表が一巡することになる。授業にも慣れてきたと思うので、今後は積極的に発言できるようにしていきたい。

投稿者:ちゅる

 今回のゼミでは、恵庭事件を題材に憲法判断回避についての議論を進めました。今回も担当班からレジュメが配布されましたが、そのレジュメが分かりやすくまとめられていて、参考の文献もそのページ内の下部に示されていました。レジュメの作り方も文献などで調べて作ったでしょうか。自分たちが他の授業で先生方のレジュメを何度も目にしていても、いざ自分が作るとなると難しいというのは、前回自分が担当した時にも感じたので、今回のレジュメの構成は今までの担当班と比較して、1番工夫していたと思います。

 授業内では、担当班が示した根拠をもとに、いつもより多くのメンバーが意見を出しながらの濃い議論ができたと思います。もう何度も議論となっている点ですが、司法が憲法判断に関して今より積極的であるべきか否かについては、これからもう1巡報告を進めるなかで深まる部分も少なくないと思います。これからもゼミの中でいろんな人の意見を聞きながら、自分の考えも深めていきたいです。

 そして、今回のゼミでは初めて自分から挙手して発言しました。自分が報告担当の時を別にすると、周りの積極的な議論になかなか参加できなかったのですが、今回は周りの多くの意見に刺激されて、自分の考えを議論の中で示すことができました。みんなが予習し、担当班の熱心な報告を踏まえた90分をもっと濃く、有意義に使えるよう積極的に意見を示していきたいと改めて思いました。

投稿者:あなや

 久々の投稿をさせていただきます、あなやです。今回は憲法判断の回避というテーマの議論でしたが、あろうことか予習感想の存在を忘れるという失態を犯してしまいました(すいません)。

 発表者の皆さんが宮沢説および芦部説を取っていて少し可哀想だったので私的には有倉説よりの芦部説だったのですが、極論に立ち司法積極主義に基づいた有倉説の立場として意見を出させて頂きました。確かに統治行為の一部である条約締結など他国との関連がつよく印象づけられるものについては余程の違憲性がない限り司法は判断を回避すべきだとは思います。しかし基礎ゼミで扱う回避の判例を見るに司法消極主義が色濃すぎると感じております。私は統治行為論のときからですが司法積極主義を「ほぼ」全面的に肯定する立場で判例を考えていますので、司法がどうしても判断すべきない領域にさしあたり、やむを得ず憲法判断回避をおこなうとしても立法や行政に至急の判断を求める命令を出せるようにするべきだと感じます。 (ここまで踏まえるとやはり私の立場は純司法積極主義でもないような気もします。)

 さて、今回の基礎ゼミでは議論の余地が多く残されてる判例ということもあり沢山の人が発表をしてとても活発な議論になったと思います。ただお節介かもしれませんが仲のいい友達として、えのき君とポン酢君はもっと意見を出してほしいな、とも感じてます(笑)

 次回は私たちの発表になりますが議論の余地が残った判例となっています。ますますの議論の活発化を願って絶望迫る憲法1のテスト勉強に取り組みたいと思います…

投稿者:やぎべえ   #070

 今回は発表者ということでいつもより緊張していましたが、しっかり議論が展開したので安心しました。  

 恵庭事件を取り上げて、準則に従った憲法判断回避について議論するという ことでしたが、自分のなかでは前回の統治行為についての議論を引きずってい て、司法の謙抑の是非などに重点を置いていました。自分はいつも司法権の拡大には肯定的ですが、自分なりにいろいろ考えているうち、国会などの議論中に無意味な野次を飛ばし合うおじさんおばさんに対しての不信感がメディアを通して自分のなかに形成されているのではないか、とも思いました。反対にメディ アの露出も少ない裁判官の方々には法律の精鋭集団みたいなイメージを持っていて、三権分立の制度上司法権が暴走しても比較的抑制が容易、などという論理の前に、そういう主観的な判断が否めない気がします。

 そうこう考えているうちに自分がどういう立場を取るべきなのか分からなくなってきて、本来の作業が捗らなくなってきます。自身の判断に自信を持てるようにするためにも、日々精進したいと思います。

回の選択に戻る

 

 

 

第7回(2015年6月2日・火)~グループ報告1巡目⑤「憲法判断の方法②/合憲限定解釈の限界と疑問」(報告:あなや・ぴょんす・GIANT・まっつー、司会:けいてぃ)

投稿者:ミズタ   

 父親の兄が暴走族のヘッドで、熱くデンジャラスな青春を送っていたという(とても面白い)武勇伝をよく聞かされていたため、暴走族にそこまで害悪といった印象は持っていなかったこともあり、広島市暴走族追放条例事件にはそこまで納得できているわけではなかったので、予習段階でもかなり雑に読み飛ばしてしまい、内容を追うことに精一杯で議論の場で発言することはできなかった。

 今回のテーマは合憲限定解釈の根拠やその用い方の条件、そして実際の判例での用いられ方とその適正性についてであった。発表班のレジュメはかなり詳細に作られており、気合の入りようが伝わってきたが、量が多すぎるような気もしないでもなかった。広島市暴走族追放条例事件についての発表班の見解はとてもしっかりしていて、口を挟むことが特に思いつかず、条例を個別的に見るならば明らかに法律上の瑕疵があること、また問題が地方規模であり違憲判断を下しても大きな混乱を招かないであろうこと、問題が個別的であるので裁判所の権威の失墜や司法の政治化に繋がりにくいことからも、この事件は違憲判決を出した方が良かったであろうと個人的にも同調した。そこで(レジュメの論点の最後にもあるように)、立法裁量を尊重して合憲限定解釈をどこまですべきで、どういった問題から憲法判断をすべきか(あるいは判断回避をすべきか)という限界の範囲等の問題が出てくると思ったのだが、時間というのは残酷でその議論をすることは出来なかった。前回は発言する人も多く楽しい議論だったが、中間前かつ突然の豪雨という最悪のコンディションの中、議論もそこまで盛り上がらず、なんだか個人的に成果の少ない回だと感じた。次回からは発言していきたい。

 余談だが、先日読んだ佐藤幸治さんの本の中に、「望まれる裁判は、国民の権利・自由の守護者としてのイメージを損なわず、具体的『経験』に裏付けられ、しかも全体として客観性・中立性の要件をみたせるような裁判」とあり、とてもデリケートな判断を裁判官は国民から一手に期待されており、これを国民の統合と自由の象徴である不変の憲法を具体化する「神秘的機能」と表現する学者もいることを知り、もちろん国民として裁判について不断に批判していくことも大事だが、批判するならば裁判所の困難さとデリケートさについても理解する必要があり、判例をもっと細かく読みその意思を汲み取るべきであると感じた。何だか言い足りないことだらけで、考えを言葉や文字に全て起こすのは難しく、こういった練習の機会があるのはとてもありがたいことなのだと思う。ありがとう、南野先生。

投稿者:まっつー

 今回は自分が発表の担当でした。主に取り扱ったのは広島市暴走族追放条例上告審判決で、 合憲限定解釈についての発表でした。前回の発表の時よりはちょっとは進歩できたと喜んでいたのですが 今日の発表の後、レジュメの作り方が甘かったと南野先生にご指摘を受けてしまいました。  

 発表の準備段階では、最初の方は文献探しなどで苦戦することもあったのです が、班員のみんなと議論を繰り返していくうちに、 苦戦していた時に読んだ文章が、「ああ、あの文章はこういう事が言いたかったのか、こういう意味だったのか」 というように後から徐々に分かっていくと、どんどんゼミの予習が楽しくなっていきました。なのでその分、今回班員のみなさんにかなり助けて貰ったのに良いレジュメを作れず班員のみなさんには申し訳ない気持ちで一杯になりました。

 そんなこともあって今回も改善点は出てきてしまったのですが、得られたこともたくさんありました。ので、次回の発表ではちゃんといい発表だったと言われるようにしたいと思います!

投稿者:GIANT  

 まずはじめに、反対意見と補足意見を混同させてしまい申し訳ありません。補足意見自体の理解が足りていなかったようです。すみません。

 さて、今回は合憲限定解釈について報告しました。僕たちの班では二週間前からほぼ毎日集合し、議論しながら(無駄話もありましたが笑)合憲限定解釈について理解を深めました。普段一緒にいるグループから離れ、普段あまり接しない人たちと二週間密接に関われたのはいい刺激になりました。報告準備をしててとても楽しかったです。憲法という強敵が立ちはだかっていますが、とりあえず二週間お疲れ様でした。

 今回、自分たちの班で取り上げて欲しかった論点にあまり踏み込めなかったため、踏み込めなかった論点をピックアップしてこの場で少し述べていこうと思います。

 (1)「萎縮効果」と「個別的正義」どちらに重点を置くべきか 表現の自由は憲法基本原理である「個人の尊厳」と密接な関係があり、自己統治のために不可欠なものであること「に」鑑みると、ベースラインとして表現の自由を第一に最大限保障すべきで、今回の広島市暴走族追放条例のように条例の目的が表現の自由と密接に関係するにもかかわらず、条文が稚拙である場合には、個別的正義でなく萎縮効果に重点を置くべきだと思います。

  (2)そもそも本件において合憲限定解釈は必要だったであろうか 合憲限定解釈は立法府の裁量を出来るだけ尊重するための手段だと自分は思いますが、条例制定過程の段階で、16条1項1号の「何人も」の部分を暴走族関係者に変えるべきではないかという案が出されていたにもかかわらず、あえて「何人も」としていること、あえて「何人も」としたことの理由が不明確であることを考慮すると、立法府の裁量を尊重できる状況では当然なく、合憲限定解釈をとるべきではないように思われます。

 ちなみに発表後なぜ暴走族関係者にせず「何人も」を用いたかを考えたのですが、暴走族又は暴走族に類似した集団以外の集団にも「恐怖」や「不安」を与えるような行為は慎むべきだとして、市民に対する萎縮効果を狙ったものではないかと思いました。当たり前のことではありますが、文言に幅をきかせればきかせるほど規制の対象が広範になり、条例の目的を達成することが容易になりますし。 理由はともあれ、文言に不明確性が明らかに見受けられるのだから合憲限定解釈をとるのではなく違憲無効を下すべきだったと思います。

  次回の発表では、テーマから考えなくてはならず報告準備がさらに大変になりそうですが必ず自分のためになると思うので、頑張りたいと思います。あ、憲法の中間テストも頑張りたいと思います号泣

投稿者:ぴょんす

 今回は、発表グループとしてゼミに挑みました。 合憲限定解釈ということで調べ始めたのですが、判例がとても多く、まず判例を決めるのに一苦労でした。また、なかなか発表の方針が決まらず、どうやったら分かりやすく伝わるのかを考えるのはとても難しかったです。発表のリハーサルを前日、グループでやったときは、声の強弱があまり無く、どこが重要かが分かりづらいと指摘されたため、本番ではゆっくり声の強弱を付けて話すことを意識しました。ちゃんとできていたのかは正直分からないですが、リハーサルの時よりはうまく喋れたかなと思います…!

 グループで集まって何度も話し合いをしたのですが、正直私一人で考えてもたどり着かなかったであろう結論にたどり着き、考えなかったであろう深いところまで考えることができたため、議論の面白さを感じることができました!  発表後の議論では、自分たちが思っていたほど反対意見が出ず、あまり議論がはずまなかったように思いました。これは、自分たちが伝えたいことをたくさん言いすぎたせいで、何に対してつっこんだらいいのか、つっこんでほしいのかがみんなに伝わらなかったのかなと、ゼミが終わった後思いました。そのため、議論に繋がるような発表を、次はもっと心がけたいと思います!

 今回取り上げた広島市暴走族追放条例事件では、明らかに立法のミスがあったところを、裁判所はほぼ無理やり合憲としていて、今の司法と立法の全体的な関係が少し現れているのでは…と思いました。これまでも司法と立法の関係は議論に度々出てきていますが、どの事例を取り扱っても最終的にはこの問題にたどり着く感があるなあと思いました。今回の発表準備、発表で学んだことを次回の発表に活かして、今回よりも良い発表ができるように、次回はもっと頑張りたいと思います!

投稿者:ずっきりん   #075

 今回は合憲限定解釈についてのゼミだった。昼休みの時点で発表者の方々がレジュメを配ってくれていたので目を通したうえで臨むことができた。広島市暴走族追放条例事件については予習段階で堀籠裁判官の補足意見に納得していたため、当初は判決・理由のともに異論はなかった。しかし発表者から、全体的な評価をするならば立法過程まで考慮すべきとの意見と、また、広島市暴走族追放条例16条1項を平和主義団体にあてはめかねない具体例を提示され、本件に合憲限定解釈を当てはめるべきではなかったとの結論に納得するようになった。

 議論の中で裁判官の判断基準について触れられており、気になったので判例百選をめくっていると、「裁判官の良心」という項を見つけた。(しかも寄稿されたのが南野先生だった!)裁判官は主観的良心説と客観的良心説のどちらに従うべきか、また、そもそも良心に従うことが義務なのか特権なのかという学説の対立についてだった。この論文を読むまではこのような学説の対立があることは知らず、主観的良心説で主張する通り、裁判官は個人的もしくは主観的な自己の良心で判決を下しているものと思っていた。しかし、裁判官が憲法と法の拘束を受けている一方で「裁判官の良心」を画一的に設定することは困難なことから、「特権」として裁判官の裁量に任せるのが適当なのではないかと思うようになった。

 ゼミで憲法問題について考え続けていることで、集団的自衛権についてのニュースを目にしたり、南野先生の政治に関するツイートを読んだりすることが楽しみになった。あっ南野先生、そういえば先日ごちそうしていただきありがとうございました!

投稿者:けいてぃ

 今回は司会者として参加しましたが、司会らしく論点に沿って議論を盛り上げることができなかったことは反省点です。

 今回のテーマは合憲限定解釈でした。 合憲限定解釈をする、ということは少なくとも一部で違憲ということを認めているのではないかと感じます。違憲ならば、立法府が法改正など、少なくとも当該判決で指摘された点において紛らわしさを回避できるような処置をすべきではないでしょうか? ただし、レジュメにあったように、合憲限定解釈は立法の不備を尻拭いするためのものではないので、条例であっても、効力を発する前にきちんと検査なり審査なりをすべきだと思います。 テーマの合憲限定解釈の概要を始めにもってきて、判例を後にした発表順序が分かりやすかったです。その方法も良いなと参考になりました。

  次回は発表担当なので、憲法の中間試験と板挟みになりつつ頑張ります。

投稿者:あなや

 今回は合憲限定解釈に関して広島市暴走族追放条例を取り上げて発表させていただきました。議題を決めるのに時間がかかってしまい直前の週はほとんど集まって話し合いをしたので大変でした。今回の判例は賛成と反対が僅差であり、それゆえに班での話し合いも合憲限定解釈に賛成する人と反対する人が同人数で様々な意見が飛び交っていました。

 私としては最初この判例を見たときに被告人が明らかに暴走族であることなどを考慮して「この被告人を無罪にしてはならない」というこの判例のみ対象にした個別的な正義のもと、合憲限定解釈に賛成の意見をもって議論を進めていたのですが、議論を重ねていくうちに「合憲限定解釈のそもそもの意義」を考えるようになり立法上の瑕疵を司法が尻拭いをすることは合憲限定解釈の意義に反しているのではないか、と思うようになりました。合憲限定解釈は立法がやむを得ず抽象的概念を取り入れる場合に立法の作ったルートを一つもしくは幾つかに狭めるためにあると思うのです。本件のように立法上の瑕疵をフォローしてしまえば、それこそ三権「分立」の精神に反しているように感じます。

 合憲限定解釈についてはまだまだ議論の余地があると思うので後の班に更に議論を深めていただきたいと思います。あ、「〜に鑑みる」はテストでも慎重に使わせていただきました。南野先生ご指摘ありがとうございました。

回の選択に戻る

 

 

 

第8回(2015年6月9日・火)~グループ報告2巡目①「民法900条4号但書き規定の違憲決定に見る違憲判決の遡及効」(報告:えのき・ばっさーのプリンス・すぶりをするそぶり・けいてぃ、司会:まっつー)

投稿者:曲線美    

 第七回の今回、テーマは、「憲法判断の遡及効」についてでした。非嫡出子の相続分を定めた民法900条4号但書に対する違憲判決を題材として議論しました。

 最近のゼミでは、司法府の憲法判断の方法について議論してきました。一方今回は、その憲法判断の効果について、という、また少し別の視点から考えるものでした。予習で最初に判決文を読んだ時点で、その論理に納得してしまい、中々疑問点らしい疑問点、論点に関わる強い意見を持てませんでした。 また、専門用語が沢山出てきて、読むのに心が折れそうになりました。逐一調べながら読んだのですが、理解が難しかったです。そして正直、そのような疑問は論点と違うので質問するのに気が引けました。

 今回は積極的な発表や議論への参加が出来なかったので、反省ばかりの暗いレポートになってしまいました。 次回はゼミで「できたこと」を報告できるよう精進します!

投稿者:ばっさーのプリンス

 今回私は報告班でした。まさかの憲法Ⅰの中間試験と日程が重なるという緊急の事態に報告班メンバー一同戸惑いましたが、やはり憲法を言い訳にしてゼミの報告をおろそかにしてはいけない、でも逆も同じであって、だから両方とも出来る限りのことをしようと考えました。

 そのような背景があっての報告だったのですが、やはり準備不足のように思えました。言葉につまったり、思わぬ質問に驚いて戸惑いを隠せなかったり、かなりの失態があったと感じます。 「もっと早く始めていれば…」と、誰もがどこかで聞いたことあるような恥ずかしい後悔の思いに駆られました。

 この経験はゼミ関係のことにしても、他の試験勉強にしても必ず次に繋げようと思います。頑張ろう と思った末の不満の残る結果だったので、悔しい気持ちはありますが、必ずこれを忘れることなく、これからの生活を送りたいと思います。

投稿者:けいてぃ   #080  

 今回、報告担当として民法900条4号但書きの違憲決定判例、その遡及効をテーマに選びました。この決定の遡及効について最高裁は解決未了の件には適用するとし、また、確定された法律関係には影響を及ぼさないとしています。しかし、民事訴訟法338条には再審規定があり、果たして再審を認められるべきなのかを考える中で、相続や民事訴訟の規定について知らないことが多すぎる、ということに気づきました。私は初め、再審を認めつつ、法的安定性の揺らぎについては法技術的に回避すればよい、と考えていましたが、具体的な回避の仕方についてはわかりませんでした。もっと知識をつけて考え直したい問題です。

 また、授業中先生からご指摘があったように、レジュメに参考文献を載せるときは本の場合には『』、論文の場合は「」を使うなど、脚注のつけ方をわかっていませんでした……。普段の授業で配られる資料の脚注を、もっと気を付けて見ようと思います。

 今回、憲法の中間テストが基礎ゼミ前日にあり、かなり慌ただしい発表準備となってしまいました。判例が平成25年と新しく、文献が少なかったこともあり、文献探しにかなり手間取ってしまいました。もっとわかりやすい予習文献を効率的に探せていたらと思います。何にしても、毎日の勉強の積み重ねが大事だと痛感した回でした。

投稿者:まっつー

 今回は非嫡出子と嫡出子の遺産分配についての判例変更を用いて判例の遡及効についての議論でした。今回は、スペシャルゲストとして、南野ゼミのOBのMさんが飛び入り参加されました。Mさんは予備試験を合格された超エリートの方で、 その立ち居振る舞いから発言、思考プロセスに至るまで私達とは違っていました。Mさんが発言された瞬間、教室の空気が一気に変わって、全員が圧倒されてしまったのが鮮明に記憶に残っています。もうその時の雰囲気というかなんというか、もうとにかく凄かったです! 自分もあんな風になれたらいいなぁと思うばかりでした。  

 議論の内容としては、嫡出子と非嫡出子の相続分が同じになるという判例が出 たことによって、それまでに遺産相続された事案はどうするのか、また現在相続について争っているものはどうするのかという問題についてのものでした。この判例は遡及効の問題とともに、憲法14条の法の下の平等の問題も あるらしく、 そちらについての議論をしてみても楽しそうだなあと思いました。  

 今回の相続の問題について予習、ゼミ当日を通して感じたのは、自分が恵まれた環境に生まれてこれた事に感謝しないといけないなということでした。 私はたまたま今日本という先進国に生まれ、生活に困らないくらいの環境で育つことが出来ました。ですが、もし自分が貧しい国で生まれていたら、もし自分が愛人の子として生まれていたら、なんで自分はこんな辛い環境で生きていかないといけないんだろう、どうして自分は差別されなければいけないの だろう、と思うことになっていたかもしれません。幸いなことに、今のところ私はそのような感情になったことはありません。ということはやはり、 自分は恵まれた環境で生まれ育ったんだなあと実感しました。そう思うと、やはり両親には感謝しないといけないなあと思いました。憲法を勉強していてこんな事を考えるなんて思ってもみませんでしたが、せっかくなんでこれからは少しずつ親孝行も考えて生きていこうと思いました。

投稿者:すぶりをするそぶり   

 今回のゼミでは、非嫡出子相続分規定違憲判決から、違憲判決の遡求的効力について考えました。つい最近の判決であったため参考文献が少なく、また憲法の試験とかぶっていて時間もなかったのですが、なんとか発表までこぎつけました。レジュメについては自分のミスで誤字脱字が多くあり、本当に申し訳なかったです。そして、参考文献中の文章を勘違いして意味を取っており南野先生からの質問にしっかりお答えすることができなかったことも反省の一つです。思い込みで行動しないこと、しっかりと見直しをすることはこれからの人生で大切なことになると思うので、心がけていきたいと思います。

 今回でこのゼミの中で発表をするのは最後となりましたが、これからも予習は必ず行い、議論に積極的に関われるよう頑張りたいと思います。

回の選択に戻る

 

 

 

第9回(2015年6月16日・火)~グループ報告2巡目②「政教分離原則−−愛媛玉串事件」(報告者:やぎべえ・ちゅる・さんふら・ミズタ、司会:ポン酢)

投稿者:ポン酢    

 今日の基礎ゼミでは、愛媛玉串事件を例に、政教分離原則というテーマで発表者から報告がなされました。私は司会者としてゼミに臨みました。 報告班の印象としてはかなり丁寧に調べあげているという印象を受けました。質問に対して予習文献の該当箇所が即座に出てきており、説明も明瞭で分かりやすいものだったと思います。レジュメも早めに配っていただき論点がつかみやすかったです。ぜひ見習っていきたいです。

 論点としては政教分離原則について、①完全分離を徹底すべきである。 ②国家と宗教とのかかわり合いは広く認めた上で、一定の程度を越えるものについては許容しない。 ③国家と宗教とのかかわり合いは原則禁止とした上で、一定の条件を満たすものを例外的に認める。 以上のいずれの立場をとるべきか、というものでした。

 ②が最高裁の立場でしたが、自分は予習段階で発表者と同じく③の立場でした。やはり、「社会的・文化的諸条件に照らし、相当とされる限度を越える」ものを違憲とするのでは基準がどうしても曖昧なものになり、結局は裁判官の裁量に依るものとなってしまうように思えます。何が許容され、何が憲法違反となるのかはっきりとわからない状況は望ましくないように思えます。そうであるならば、憲法の文言を素直に読み、国家と宗教とのかかわり合いを原則禁止にして、宗教系私立学校への助成や文化財保護のための宗教団体への補助金支出など、ある程度許容しうるものについては例外的に基準を設けた方が不意打ちを避けるためには良いような気がしました。

 ただこれについても一定の基準というものはかかわってくるため、司会者としてこの基準の設定についても皆に意見を伺えばよかったかなと反省しています。次回は発表担当なので、文献をしっかり読み込んで報告に備えていきたいです。

投稿者:へしこちゃん

 今回は愛媛玉串料訴訟と政教分離についての議論でした。配られた予習用の文献の量がとても多く、特に判例タイムズの裁判官の意見が多く考えを整理するのに時間がかかりました。しかし、一回目のゼミの時に配られた資料を読むのに四苦八苦していたころに比べると少しだけ活字を読むことに慣れてきたのかなと感じています。僕は割とさぼり癖があるので今後も継続的に論文や教科書、新聞などをしっかり読むように心掛けていきたいと思います。

 内容に関しては予習をした時から目的効果基準の曖昧さを根拠に完全分離をすべきではないか、さらに園部裁判官が意見で主張していたように今回の訴訟においては憲法89条に違反していることを根拠にすればよいのではないかと考えていました。その点に関して発表者のやぎべえ君やさんふらさんからミッション系私立学校の支援やアメリカが採用しているレモン・テスト、その後の判例について詳しい説明がありより深く考えることができたのでよかったです。

 ただ最も印象に残ったのは最後にばっさーのプリンス君が言っていた「なぜ政教分離をする必要があるのか?」という論点についてです。政教分離は当たり前であるかのように考えていましたが、改めて考えてみると過去の反省という一言で片づけるには何か疑問が残るのではないかと思えてきました。また、この論点を考えるにあたって南野先生がおっしゃった「憲法は少数派の人たちの意見や立場を尊重することを重視している」ということについても納得できました。なかなか私たちは生活する中で宗教観や宗教と国家の関係、さらに少数派の宗教について考える機会がないと思いますが、それをいいことに政教分離が曖昧になって少数派の人たちの立場が侵害されてしまう危険もありやはり政教分離は徹底すべきではないのかと考えています。今後憲法を考える上で少数派の人たちや立場が弱い人たちの人権保障や尊重という点を大事にしていきたいです。

 来週は三菱樹脂事件で初めて人権論について触れることになりますが、しっかりと予習をして議論に参加できるように頑張りたいです。AKBの恋愛禁止はなぜ憲法違反にならないのか?ということにもつながるらしいので憲法主義ももう一度読んでおこうと思います。

投稿者:ばっさーのプリンス   #085  

 今回の政教分離の原則に関する報告に関して、私は明らかにみなさんと異なる意見を出しました。ただ言わなかっただけの方もいるかもしれませんが、おそらくぼくともう一人くらいだったと思います。その意見は、「政教分離はされるべきなのか」というものでした。 元々、政教分離の原則は、明治憲法体制の下で国家神道と政府の癒着による経験からそれを防ぐために生まれたものであると考えます。それならば、政教分離は原則とせずに、そのような事態に陥りそうなときに限って分離の対象とすべきではないかと感じるのです。あらゆる政治と宗教のつながりが否定されるのはおかしいのではないでしょうか。私はそこまで宗教に拘りはありませんが、少なからず宗教を大切にする方がいるはずです。国家に宗教は必ず存在するものでしょう。だから政治もその前提で行われるべきです。このように、私はあらゆる政教のつながりを否定することに疑いを持ちました。

 ただ、私の考えにはまだまだ足りないところが多々あると思います。これからの学習の中で知識をつけながら、私のこの意見を助けられる何かを見つけ出したいです。この論点だけでなく、様々な論点において、ふと思う私自身の意見を確実なものとすることができるようになれば良いと感じました。 精進します。

投稿者:さんふら

 今回は愛媛玉串料訴訟をもとに政教分離について扱い、私は発表班でした。判決文も長く、連絡も遅くなってしまったので予習が大変だったと思うのですが、皆さんがたくさん発言してくれて嬉しかったです。ありがとうございました。

 完全分離や原則分離の一部許容、限度を超えるものは禁止など、様々な立場から意見が出て、自分自身さらに深く考えるきっかけになったし、とても興味深かったです。 一番印象に残ったのは「政教分離をする必要があるのか」のいう意見です。政教分離は当たり前と考えていたので衝撃を受けました。そしてやはり常識(と思っているもの)から疑ってみることは重要だと思いました。

 また、南野先生がおっしゃっていた、少数派の人々を守ることも大切だというお話からも新しい発見を得ることができました。 全体的にはまだまだですが、ミニ発表や2回のグループ発表、それ以外の時間の予習を通して、判決文や難しい論文を読むこと、関連の文献を探すことに少し慣れてきたような気がします。残りのゼミも少なくなってきましたが、最後まで全力で取り組んで行きたいです。

投稿者:ちゅる   

 今回の報告では、愛媛玉串料訴訟を担当しました。当初、別の判決で合憲限定解釈について行う予定でしたが、変更してこの判決の報告をすることになりました。この判決においては、政教分離が大きなテーマでしたが、人権論をまだ履修していない私たちが扱うのは難しいかなという気持ちも正直ありましたが、予習の段階で政教分離についても学ぶことができ、むしろこのテーマに挑戦できてよかったと思っています。

 報告では、政教の分離をどう定めるかという点を中心に進めましたが、完全分離という立場は私たちの班にはいなかったので、議論の中で完全分離という意見が出てきたら面白いねということを報告前に班内で話していました。実際に議論を進めると、思っていた以上に完全分離を支持する人が多く、レモンテストなどを元に、自分たちの「原則禁止、例外許容」の立場をいかに理解してもらうか、強調できるかという点が中心となる議論になりました。

 今回は、ほとんどをやぎべえくんとさんふらさんに話してもらうことになり、自分がもう少し主張したかったなという気持ちが多いにあって、かなり消化不良の回になりましたが、班としてはよい報告になったと思います。 授業の最後に先生がおっしゃっていましたが、授業で扱った判決について、報告班でなくても今後のためになる、十分な読み込みと関連する学習を丁寧に行い、重要判例を扱うこのゼミの機会を大切に、残りの授業も頑張りたいです。

投稿者:なんのつもりだろう

 今回は愛媛玉串料訴訟を用いて政教分離について学んでいきました。今回は予習の文献がとても多く、大変でした。

 報告の前まで自分は、日本においては宗教を持たない人が多数で、最も信仰されているであろう仏教もすでに宗教というよりは当たり前のことになっており(例えば初詣に行くときに宗教的に行っているという人はあまりいないだろう)、あまり政教分離を厳しくすると、逆に生活に支障が出そうだなと感じていました。しかし、途中で報告者の人から「日本人は宗教に関してあまり関心がない分、宗教と密着した政治に流されているということに気が付かないことがある」という意見を聞いて、そういう考え方があるのかと驚きました。それを考えると確かに政教分離は必要なのかもしれないと感じました。

 これから、憲法の授業でも扱うと思うのでそこでまた本当に必要かどうか考えていきたいです。

投稿者:ミズタ

 今回は発表班ということで、愛媛玉串事件を扱い、政教分離について論点を絞り、発表しました。完全分離、原則禁止・例外的に許容、原則許容・例外的に禁止、という3つのスタンスのうちどれを取るのが、国家と宗教のあり方そして信教の自由を保障する上で最も良いのかという点で議論が展開されました。憲法の文言上では完全分離を意図しているのは明らかなのですが、多くの学者、裁判官が言うように現状では国民性や伝統儀礼、文化財含め、完全分離はほとんど不可能に近いという状態で、それでも完全分離を押していくのかあるいは、今の司法の判断ような目的効果基準のようなフィルターをかけて、公共の福祉に反するような危険な因子だけを排除していくようにするのが良いのか、自分も準備段階からずっと揺れていました。

 議論の中で色々な意見を聞いて考えついたことは、憲法上では完全分離を意図しており、国家が宗教的に中立であるのが理想なので、完全分離をするべきなのかもしれませんが、一見宗教的に見える慣習的な行事も、伝統的に続けられてきたという点でそれ自体が国家基盤の一つや国民の信頼の裏付けになっている部分もあると思うので、個人的にはそこまで厳格に政教分離をする必要もないのかなと思いました。日本の歴史的にも世界的にも、偏った宗教が大きくなりすぎると大事件に繋がっていくこともありえるので、公費の支出などで差別を行わないのはもちろん、現状維持で目的効果基準のような緩い基準でも、著しく信教の自由を侵害しないという姿勢で良いのではないかと思います。しかし、目的効果基準が曖昧に失していることは明らかなので、もっと明確な基準をこれから考えていきたいと思います。

回の選択に戻る

 

 

 

第10回(2015年6月23日・火)~グループ報告2巡目③「三菱樹脂事件」(報告:ぴょんす・ポン酢・たかChina・なんのつもりだろう、司会:すぶりをするそぶり)

投稿者:すぶりをするそぶり   #090    

 今回のゼミでは、三菱樹脂訴訟の判決をもとに、憲法の私人間における効力について考察し、自分は司会を務めさせていただきました。

 憲法条文の間接適用説と非適用説の区別についての議論が白熱し、有意義な時間になったと思います。発表班の方々が様々な参考文献を読んできており、質問があった際にサッと説明できたことから、かなり仕上げてきたんだなと感じました。レジュメもかなり詳しく書いてあり、それだけで発表内容が理解できました。

 今回は自分は司会として全然役目を果たせませんでしたが、南野先生の様子を見ながら、どのように話を振っていけばいいのか学ばせていただきました。これから先、司会をしなければならないことが出てきた際には今日のことが活きると思います。このゼミでは、文献の読み方や知識の他に、社会に出て役立つことがあると思います。あと残りわずかですが、精一杯ついていきたいと思います。

投稿者:なんのつもりだろう

 今回は三菱樹脂事件を用いて、人権の私人間効力について考えていきました。自分たちが報告班だったのですが、正直非常に難しく、やりづらいテーマでした。

 憲法はもともと国家を相手に作られたものである。しかし、憲法が守ろうとしている人権が私人間で侵された場合に憲法をそのまま適用していいのかが今回の1番大きなテーマであり、その方法として間接適用説、直接適用説、非適用説が学説上存在していることは予習段階で理解していました。しかし、ここで1番難しかったのが間接適用説と非適用説の違いです。僕たちも色々な文献を当たってみたのですが、読めば読むほど何が違うのかが分からなくなりました。ただ班の意見はしっかりと出さないといけないと思い、非適用説を支持する文献を使い自分たちの発表をしました。

 しかし、報告後の議論で南野先生がこれは学者の中でも混乱してて分からないとおっしゃって、それでどうにかしてその枠で考えようとしてたことをやめて、広く考えられるようになり、自分の中で間接適用説と非適用説を一つにしてしまえばいいのではないかという考えにいたりました。憲法が国家に対するもので、国家が法律を作っているのなら、全ての法律が憲法からできていると考えられます。それなら間接的に憲法が適用されるのは当たり前で、その憲法からできた法律を使う非適用説か、憲法自体を使う直接適用説かの問題にすればいいのではないでしょうか。

 判例のなかで憲法の条文が出てきたら間接適用説ではなどの議論もありましたが、判例のなかで出てきた憲法の条文は法律が作られる際に考慮された条文と考えればよいのではないでしょうか。しかし、この考えが唱えられていないのは欠点があるからではないかと思います。これから憲法の授業などでも知識を増やしてこの論をしっかりとしたものにしていけたらと思います。

投稿者:ポン酢  

 今回は人権の私人間効力論をテーマに、三菱樹脂事件を扱いました。私は発表班でした。予習文献を一通り読み終えた段階で、私は非適用説、間接適用説それぞれの文言上の違いは分かったつもりでいたのですが、班のメンバーと話し合いを進めるうちに実質的な違いについては煮え切らない気持ちはありました。しかし、なんのつもりだろうくんが探してきてくれた高橋さんの本によって班のみんなが非適用説派に染まり、ゼミ本番に臨みました。

 当日では、あなやくんによる間接適用説、非適用説の実質的な違いについての質問から議論が始まりました。おそらく多くの方が両者の違いについてもやもやした気持ちはあったのではないでしょうか。憲法上の人権規定を法律に読み込むか否かという違いはあれども、間接適用説も非適用説も結局のところ法律で私人間の関係を調整している点では共通であると言えます。そのようななか、自分の中で1つの答えになったのが南野先生と他のゼミ生がおっしゃっていた、両者の違いは裁判官が憲法を意識したか否かという意見です。やはり、自分としては両者に明確な差異はないように思えました。 考えれば考えるほど混乱し、分からなくなる問題でしたが人権の私人間効力について学ぶことができ、このテーマで発表することができたのは良かったです。

 今回の発表で引用の原文に当たることの大切さを学びました。多くの学説が取り入れられている文献は全体像を把握するうえでは非常にわかりやすいのですが、文脈上省かれているところも多く、原文の作者の意思が正確に反映されているとは言えないかと思います。これからは「急がば回れ」を意識して勉強に取り組みたいです。

 今回が第10回の発表で本学期も残すところわずかとなりました。期末テストも近づいているのでゼミの予習と並行させつつ、どちらもおろそかにならないよう精進したいです。

投稿者:ぴょんす

 今回私は発表班として、ゼミにいどみました。 テーマは憲法の私人間効力にしたのですが、いざ調べてみるととても理解が難しい範囲だなということを強く感じました。いくつか文献を読んではみたものの、論者によって考えがまったく異なり、そこにおもしろさを感じました。

 班で話し合った結果、私たちは高橋先生が主張されていた非適用説をとろうということになりました。しかし私たちは話し合っていく中で、非適用説と間接適用説との違いが何か、はっきりは説明できない…という話になっていました。発表を終えた後の議論で、そのことをあなや君にずばり質問されてしまったので、とても困りました…。この問題は学者の中でもかなり議論になっていると南野先生が言われていて、他の人たちの意見も聞いてみると、やっぱり難しい問題だと感じました。さんふらさんが言われていたように、この二説の違いは裁判官の主観に、憲法を持ち込もうという考えがあるかどうかなのかなと、最終的には思いました。

 これからもっと憲法や他の法律についての勉強をしたうえで、改めてもう一度この憲法の私人間効力についての問題について、自分で考えたいと思いました。

回の選択に戻る

 

 

 

第11回(2015年6月30日・火)~グループ報告2巡目④「司法概念の再検討」(報告:ずっきりん・GIANT・へしこちゃん、司会:曲線美)

投稿者:ルミカライト    

 今回のゼミは、司法権の概念を客観訴訟の議論を通して再検討するというものでした。報告を3人で行うというアクシデントがあったにもかかわらず、準備に相当の時間をかけ、質の高い報告がなされたと思います。

 私は、予習段階では佐藤幸治先生の説がしっくりきていて、反論と言っても曖昧さくらいだと思っていました。しかし、発表班の反論および南野先生のお話を聞くと、この説にはまだまだ克服しなければならない問題点があると気づかされ、いかに自分の了見が狭いかを思い知りました。また、報告班の最終的な見解に対しての反論も、すぐには思い浮かばなかったので、もう少しこの件について考えてみようと思います。

投稿者:曲線美   #095

 今回は、「客観訴訟」についてでした。憲法学の論点として重要でありながら、まだまだ議論の余地が多分にある論点ということで、難しく感じる部分が多かったように感じました。 ところで、今回は司会者として参加いたしました。司会者は、今の論点がどこなのかを把握し、そして、どのようにゼミの議論を方向付けるか、いわば舵取りのような重要な役目であると考えています。そのような重要な役に指名されたので、身の引き締まる思いで報告者の発表を聞いていました。そこで、今回のリポートでは、議論の内容よりも司会者として思ったことを綴ります。

 まず、司会者として、議論が止まり、沈黙が続くのだけは避けたいという思いがありました。 だから、質問を振って、最初の10秒間誰も発言しなければ自分が発言しよう、と心に決めていました。結局、10秒間何方も発言しなかったので、自分から質問をしました。今振り返っても大した質問ではありませんでしたが、心で決めていたことを実行に移せたので嬉しいです(自己満足)。さらに、途中、すぶりをするそぶりさんに無茶振りをする場面がありましたが(彼には申し訳なかったです)、彼は即座に発言してくれたので結果として議論が進んで良かったです。

 とはいえ、まだまだ到らない部分が多くありました。 最も大きな点は、自分の立場を明確に出来なかったことです。予習の時点で野中説と野坂説がゴチャゴチャになっていたのも一因ではありますが、それでも仮の立ち位置を決めておくことが、ゼミの活発な議論にとって必要なことだったと痛感しました。というのも、それぞれの立ち位置から意見を投げかけあうことによって議論が深まるのに、各々が立場を持っていなければ、準備量の多い報告者に言いくるめられてゼミが終わってしまうからです。司会者は中立のほうが良いのかもしれませんが、私の場合、立場が明確でなく、そのせいで場に流されていたので、その点について反省しています。

 それにしても、今回の報告者は調査量がとても多かったように見えました。班で熟考したことが伝わってきて、私が勉強不足であることに申し訳なさすら感じました。 来週は私たちの報告となります。 今までの反省を生かし、悔いのない発表をしたいです。

投稿者:GIANT  

 今回は客観訴訟をどのように合憲としていくかを中心に、司法概念の再検討というテーマで報告しました。 僕は最初、司法権の定義を捉え直す(司法権≠具体的争訟)ことで、客観訴訟を司法権に含める高橋説の立場を取っていました。高橋説の言い分としては、日本国憲法76条1項はアメリカ合衆国憲法第3条1節に由来しているのであって、第3条2節で初めて、司法権が行う裁判は具体的な事件性が必要だと定めているのだから、清宮四郎が定義するように具体的な争訟のみが裁判対象とするのは妥当ではないということが高橋説の主張でした。しかし、高橋説を補強するため、アメリカの憲法について調べていくうちに、アメリカでは司法権の概念が事件性の要件を内包するという理解がむしろ一般的であることに気づき、そのことを考慮すると第3条1節は具体的な事件性を前提としていると言え、2節は1節を膨らまして、具体的な事件性がある訴訟を列挙しているだけであると捉える方が妥当だと思いました。

 高橋先生に対して何の恨みもないですが、無適用説における高橋説や、司法権の概念における高橋説を考えると、高橋先生は、良く言えば常識に囚われない独創的な意見の持ち主で、悪く言えば、周囲の状況を踏まえない傲慢な意見の持ち主だと感じざるを得ませんでした。(本当に何の恨みもないです、、、)

 そして最終的な立場として、客観訴訟は司法権の対象であるとし、機関訴訟を廃止する野中説発展型をとりました。議論の時間がなかったため仕方がないことなのですが、もう少し機関訴訟を廃止することに対する議論もしたかったなと思います。機関訴訟を廃止する理由として、1.法律上の争訟に値しない、2.そもそも機関訴訟が必要なのか(受件数を踏まえて)、3.機関訴訟で取り上げる紛争の内容が高度に政治性を有し、司法権の権限外ではないのか(統治行為論)、の3つを掲げました。しかし、2.の理由についてはもう少し踏み込まなければならない気がしました。確かに地方裁判所の受件数という表面上の事実を考慮すれば、必要性に疑問を感じますが、機関訴訟という最終手段があるからこそ国や地方公共団体が法令や会議規則に違反することに抑制がかかり、違反することがあっても委員会の審査や裁定で解決できるレベルに留まって、結果的に機関訴訟を起こす必要がなくなっていると考えることもできると思います。機関訴訟の存在による法令規則違反の防止という効果が存在するとするのなら、安易に機関訴訟を廃止するべきではなく、もう一歩踏み込んだ議論が必要な気がしました。

 今回は「司法概念の再検討」というテーマで報告しましたが、これが南野基礎ゼミでの最後の発表でした。これまでしてきた報告準備を思い返すと、いろんな意味で涙が止まらなくなりそうです。しかし報告準備を通じて、普段全く話さない人とも仲良くなれたり、報告班の中で白熱した議論を展開することが出来たり、そして何より文献を効率良く調査する力をつけることが出来たことは本当によかったと思います。 残すところあと2回ですが、気を引きしめて予習に取り組もうと思います。

投稿者:さんふら

 今回の基礎ゼミのテーマは客観訴訟でした。一巡目に警察予備隊訴訟の発表班だったので、少し調べたことがあるとはいえ、予習文献の理解にとても時間がかかりました。月曜日の憲法の授業ではちょうど司法権に入り客観訴訟についての紹介もあったので、授業を踏まえて再度文献を読むことでなんとか論点を理解し、ある程度の自分の意見を持つこともできました。

 予習段階では私は佐藤説が一番納得できました。司法権(76条)は法律上の争訟と同義であり、その周りに立法政策上認められる範囲がある、というものです。ただし、発表班の説明や南野先生の解説から、非常に曖昧な説だということも分かりました。 発表班はとても丁寧に調べていて、しっかりと理解をしていることが質問への答えから伝わってきました。本当にすごいなと思って聞いていました。

 私は正直、客観訴訟というものを受け入れきれずにいます。客観訴訟が自己の権利利益と関わらない紛争と定義されていることも、民衆訴訟として選挙訴訟や住民訴訟が例にあげられていることも、機関訴訟は、発表者からも説明があったように「議会内で審査・裁定をした上でまだ解決しない場合の最終手段として利用する」ことも、頭では分かっているのですが、納得ができないのです。選挙訴訟や住民訴訟は本当に自己の権利利益と関わらないのでしょうか。問題を整理していけば、選挙や地方自治体の行為が自分自身に損害を与えるとして(主観訴訟として)訴訟を起こすことができるような気がしてなりません。また、機関訴訟を無くすべきとは思いませんが、議会での話し合い、法律の改正、世論、住民運動等でほとんどが解決可能だと思ってしまいます。

 以上のように客観訴訟の必要性を自分のなかで根拠付けることができず、客観訴訟を認めるための憲法の根拠付けの議論に集中することができませんでした。しかし、今回のゼミで4つの学説やそれぞれを支持する皆さんの意見を聞くことができたので、それをもとにもう一度考えてみたいと思います。

投稿者:ぴょんす   

 今回のテーマは司法概念の再検討ということでした。 まず予習文献を読んで、四人の学説どれも説得力があるように思えて、私はなかなか自分がどの説を支持するかを決めることができませんでした。実際、議論に入ったとき、四人の学説、どれも支持する人がいたので、やはり「これ」とは言いにくいものなのかなと思いました。

 担当班の発表を聞いて、とても詳しく調べてあり、また深く議論してあることがよく伝わってきて、そしてまた野中説によりながらもそれを発展させる形で班の意見をまとめていたので、すごいなと思いました! 発表班の最終的な意見を聞き、とても納得できるものであったので、班の意見に同調しかけていたのですが、それに対する質問や南野先生の意見などを聞いていて、やっぱり分からなくなりました…。そしてまた、担当班の意見は主にアメリカの制度を根拠としていて、確かに日本はアメリカの制度を元に作っているのだからそれに沿うように考えるべきということは分かるのですが、だからと言ってまったく同じにしなければいけないわけではないのではないかな…と個人的には思いました。

 予習や議論の時いつも思うのですが、本当に私は知識が浅はかだなと感じさせられるので、たくさん文献を読んだりして、もっと深めていきたいです。

投稿者:へしこちゃん

 今回は発表班として司法権の概念の再検討をテーマに報告を行いました。そもそもなぜこんなに抽象的なテーマを選んだかというと、私が一度目の発表で警察予備隊訴訟を扱った時に付随的違憲審査制については十分議論できたものの司法権の概念と客観訴訟の部分が中途半端な状態で疑問が多く残ってしまいその時GIANT君が投げかけた質問の趣旨を理解できなかった自分としてはもう一度議論して深めたいと思ったからです。

 内容としては警察予備隊の時と同様に、現状において客観訴訟を認める上でどのような点が問題なのか、そしてその問題を解決するためにはどういった説を取ればよいのかについて検討しました。主に四つの学説について詳しく見ることになりましたが、なぜ司法権の概念がなぜ憲法解釈ではなく法律解釈によってなされているのかを理解するのが大変でした。今までの基礎ゼミで扱ってきたテーマはほとんど憲法解釈によるものでしたが、今回の司法権の概念については憲法上のどこを探しても答えがある訳ではなく裁判所法三条や判例、さらに控除説を考えて初めてたどり着くため手間がかかりました。そもそもなぜこんなにも面倒な解釈をしてまで司法権を定義し、客観訴訟を認めなきゃならないのかと思うこともありましたが、冷静に考えると選挙訴訟や住民訴訟を行うためにも客観訴訟は国民の権利を守るうえで大切な手段であるのだなと改めて思いました。

 そしてそこからどの学説を取るべきかについての議論に入りました。班の意見は前回の発表班が高橋先生の説を絶賛していたことによって洗脳された!?影響か当初は高橋説で全員一致していました。そもそも野中説は論外という扱いをしていました。しかし、高橋説を主張するうえで用いるアメリカ法の観念がよくわからなかったためアメリカ合衆国憲法やアメリカで認められている納税者訴訟(住民訴訟)、さらに日本の住民訴訟についていろいろと論文をあさっていると、どうも高橋説はしっくりこないような気がして、最終的にはアメリカ法の観念と日本国憲法の観念を前提とすると野中説を発展させたほうがしっくりくるのではないかという結論に至りました。

 まさか日本の憲法問題である客観訴訟を調べるために合衆国憲法やアメリカ法の観念、行政法まで調べることになるとは思ってもおらず骨が折れる準備でしたが、憲法を考えるためにはただ日本国憲法だけを眺めてればよいのではなく、時には外国の憲法・法律や法観念まで考慮する必要も出てくる複雑さを感じとても良い経験になりました

 今回の準備は文献を読むことよりも議論が中心で、いろいろ方向転換や問題も起きて二週間ほんとに疲れましたが、無事発表までたどり着けたことにほっとしています。このゼミで発表班として報告することは最後となりましたが、残りの二回もしっかりと予習を行い良い形で前期を締めくくることができるように頑張っていきたいと思います。

回の選択に戻る

 

 

 

第12回(2015年7月7日・火)~グループ報告2巡目⑤「適用違憲」(報告:あなや・曲線美・まっつー・ルミカライト、司会:GIANT)

投稿者:ばっさーのプリンス   #100    

 とうとう、最後のリポートとなってしまいます。 今回は、合憲限定解釈の適用違憲についての是非を議論しました。今回の班の報告は非常に内容も頭に入ってきて、議論にも言葉を挟めたと思います。ただ、やはりまだ言葉の意味、それに関する学説等が全て理解できたというわけではありません。悔しい部分も残ります。

 ただ、南野ゼミで良かったと思えるポイントの一つはこれではないでしょうか。難しい文献、一読しただけでは理解し難い文献を読み、まだ未知だった領域についての議論をすること。これは、私たちのこれからに確実につながるものだと思います。この他にはない"経験"が南野ゼミの演習の中で一番の宝だと感じます。ただ、この宝がこれからも輝き続けるか、それとも錆びて使えなくなってしまうのかは私たちの行動次第です。決して無駄にしないよう、その、これからに向けて、勉学により一層励もうと思います。その気持ちを持つことができたということもこのゼミで良かったと思えるポイントです。

 最初は、南野先生のゼミが大変だとか成績優秀者が多いだとかで、かなりの不安感を抱いておりましたが、南野先生はじめTAの先輩方が良くしてくださったおかげでスムーズに行き、そして議論もしっかりできたのではないかと思います。ありがとうございました。 私の夢は法曹ではありませんが、それでもこの経験は必ず将来につながるものだと確信しています。 このような経験をすることができ、とても嬉しく思います。南野先生はじめTAの先輩方、そしてゼミ生のみなさんに感謝いたします。 半年間ありがとうございました!!!

投稿者:すぶりをするそぶり

 基礎ゼミの最終回が終わりました。今回のゼミは、適用違憲について猿払事件から考えるというものでした。最後にふさわしく、予習もかなり難しいと感じました。私は合憲限定解釈について、裁判所がもっと権限を積極的に使うべきだと思うので反対でした。立法に瑕疵があるならばそれを正させる必要があると思うので、私は司法の積極化に賛成です。むしろ、司法が政治に追随するようになってしまうと、ナチス政権下のように国民の権利が侵害されても止めることができなくなってしまうと考えました。

 同様に、適用違憲についても、最初は違憲と判断するべきだと思ってました。しかし、適用違憲の型についての発表をきいて、合憲限定可能型の適用違憲ならば認めてよいという立場に変わりました。瑕疵があることを示すことによって、国会に対しては法律の不備があることを表明でき、それによって必要な法律だが瑕疵があるものを残しつつ、その不備を正すことにつながると思うからです。もちろん、強制力がない以上、国会が無視する可能性もありますが、裁判所はその法律を合憲的にとらえ続けることによって、抗議し続けることできるからです。気になったのは処分違憲型がどのようなものなのか、発表や質問を聞いてもいまいちしっくりこなかったところでした。

 それでも、難しいテーマをかなりわかりやすく発表し、レジュメの形式も洗練されていた今回の発表班は素晴らしかったと思います。来週からはありませんが、このゼミで自分たちが文献を読んで考えたことは、これから先絶対ためになると南野先生がおっしゃってましたが、それは本当のことだと思います。現に、ゼミが終わりに近づくにつれて文献を読むスピードが上がりました。また、憲法の時間にこのゼミで扱ったことが出てくると結構身についているんだなと実感します。この授業は楽ではなかったですが、楽しいし、役に立つと思います。

 最後になりますが、これまでお世話になった南野先生、TAの先輩方には発表の相談に乗っていただいたりと大変お世話になりました。ありがとうございました。

投稿者:なんのつもりだろう  

 今回は、猿払事件を用いて適用違憲の是非について議論をしました。今回の内容は自分個人としては非常に分かりにくく、言葉の意味や事件の概要を理解するのに手一杯で、議論になかなか参加することができませんでした。これから憲法の講義でこのテーマを扱ったときにもう一度今回の資料を読み込んで、そのときにまた考え直したいと思います。

 ゼミはこの回で終了ということで、嬉しいような、悲しいような気持ちです(笑)。正直毎回の予習はきつくて、特に自分の報告のときは2週間ほど前から準備をして、本当に大変でした。僕たちは法律の専門科目を受け出すと同時にゼミも始まったので、本当に言葉の意味が分からなかったり、言い回しが理解できなかったりで一つの文献を読むだけでも相当の時間をとられました。ただこのような少し荒療治的なことをしたおかげで、文献などを読む耐性がついたと感じます。しかし、全てを理解したかと言ったらそうではなく、むしろ二割ほどしか理解できていないというのが現状だと思うので、このゼミでもらった資料はしっかりと保存しておいて、折に触れて読み返していきたいと思います。このゼミで学んだことをこれからの勉強に役立てていきたいです。

投稿者:ちゅる

 今回の授業では、適用違憲について扱いました。適用違憲は、警察予備隊の予習をした際や最初の法令違憲である尊属殺重罰規定判決を担当した際に付属のテーマとして出てきましたが、内容の難しさと複雑さから報告の中に盛り込まない回も多く、最後の回でこのテーマを扱えてよかったと思っています。

 予習文献は最初に読んだときには正直ほとんど理解できませんでしたが、二度目三度目で自分の中で引っかかる点を見つけられたと思っています。授業の際にも、他のメンバーもこのテーマの難しさを感じていたのかな…?と思う場面も多くありましたが、これまでの授業の積み重ねを経て、難しいテーマでも活発に意見が飛び交う良い回だったと思います。報告班のレジュメも、これまでの報告班のレジュメの反省点を踏まえて、正しいレジュメの形式で見やすくまとめられていて、次年度のゼミが始まるまでに自分でこのようなレジュメを作れるようにしよう、と思えるものでした。

 そして、今回で法政基礎演習の全ての授業が終わりました。 初めにこのゼミに決まってメンバーを見たとき、ついていけるかどうかかなり不安に感じていました。初回の全員必須の報告の回に始まり、途切れることなく報告の準備や予習文献に追われていた気がします。最初に感じた不安はその忙しさの中でもずっと持っていましたが、自分なりの成長が少しずつ見えてきて、あっと言う間に最終回になりました。憲法の授業の中でもこのゼミで扱った判例に多く出会い、その度に深く予習や議論に取り組んできた嬉しさを感じることもできました。今回のゼミの活動は、自分の成長のきっかけと毎回たくさんの刺激を与えてくれた他のメンバーと南野先生の丁寧な助言や意見、TAのお二人の準備の支えがあってこその充実した活動だったと思います。本当にありがとうございました。

投稿者:まっつー   

 今回は発表班として「適用違憲と法令違憲」をテーマに議論をする回でした。 今回の発表テーマを何にしようかと決める時、何の異論も無く猿払事件に決まったのですが、いざ取り組んでみると、一体どんな議論にしていけばいいのか、どんな論点にしてどんな発表にしていけばよいのか、という問題にかなり悩まされました。なので、今回の議論の時間に無言の時間が 続いた時は申し訳ない気持ちで一杯になりました。みなさんすみませんでした。でも、南野先生のイントロクイズや本当てクイズなどのおかげもあって何とかなることが出来ました。  

 今回で南野ゼミが最終回になるとは思っていなかったのですが、今回は発表班でもあったし自分がこの南野ゼミで発表班になることが最後になるのは分かっていたので、 ゼミが始まる前から「今日は出来るだけ発言するぞ!」と思って臨んでいたので、あまり後悔はありません。レジュメも誤植が見つかる前は褒めてもらえた ので、 前の発表の時よりも成長出来たんだと実感できたので良かったです。  

 全体を通して基礎ゼミは、たくさんの優秀な人達と議論を繰り返したりするだけでなく今まで関わったことの無かった人とも喋れたりする機会が多くて、 かなり自分の財産になったと思いました。短い間でしたが濃いひと時を過ごせたと思います。みなさんお疲れ様でした。

投稿者:ルミカライト   #105

 今回の報告は、猿払事件、全逓プラカード事件を取り上げ、合憲限定解釈と適用違憲について考えました。私は報告班でした。猿払事件を取り上げると決めたときは、すんなり準備が終わりそうだと思っていましたが、準備を進めるうちに先生が「猿払は難しい」と仰っていた意味がわかりました。それでも、報告までには何とか方向性が見つかり、報告の形ができたのでよかったです。

 そのような難しい題材と言うこともあり、議論は活発とまではいきませんでしたが、それでも色々な意見が出てきたことには感謝しています。もう1回取り上げる機会があるならば、政治的行為についても考察したいです。 私自身としては、個別的効力説と一般的効力説がいい具合に折衷している現在、適用審査からの文面審査という流れで別に問題はないのではないかと思います。もっとも、司法消極主義ではあると見受けられるので、積極的に審査を出していく姿勢をとってもいいと考えました。

 今回で基礎ゼミは終了しますが、最初はどうなるやらと思っていたこのゼミも、文献を読んで報告の準備をして……としていたらあっという間に3ヶ月間が終わってしまいました。これは充実していた、ということでいいのでしょうか?そういうことにしておきます。。このゼミで身に付いた力がいつ表に出てくるかはわかりませんが、それがたとえ出てこずとも、このゼミに入れてよかったと思っています。ありがとうございました。

投稿者:けいてぃ

 最終回となる今回のテーマは猿払事件と全逓プラカード事件を題材とした適用違憲の是非でした。日本のように付随的違憲審査制をとりながら適用違憲をしないという道をとって、個別具体的な事件から一定の基準を抽出し、それを他の事件にも当てはめるのは難しいことですし、問題を複雑にしているように見えます。裁判官の裁量のみで適用違憲を乱発するのは問題がありますが、ある程度は許容されてもよいのではないかと思いました。  

 猿払事件について今回の論点からずれますが、この国家公務員法102条は公務員が行えば刑罰を課される政治行為の内容を人事院に委任しており、いわゆる白地刑罰法規です。これについて反対意見のなかで「国公法102条1項における」「無差別一体的な立法の委任は」憲法に違反すると述べられていて、確かにその点では違憲となるのではないでしょうか? また、その点で違憲を認めることもできたのだとすれば、あえて適用を合憲とした今回の判例は、有罪の結果ありきの理由付けだったのだと思います。裁判官がどのように判断しているのかについて、これまでの授業で何度か出てきましたが、もっと考えてみたいところでした。  

 これで基礎ゼミは終わりと思うと意外と短かったと感じます。憲法判例はもちろん、文献の探し方や発表構成などを経験として学ぶことができた充実した基礎ゼミでした。最初から最後まで憲法の内容の深さにとにかく必死でしたが、(コンセイユ・デタが何かも分かったことですし、)成長したことを信じてこれからも頑張りたいと思います! 最後になりますが、南野先生、TAの先輩方、ありがとうございました!

投稿者:GIANT

 最終回は、適用違憲をテーマに猿払事件判決を取り上げました。初めて司会をしましたが、皆さんの発言を促し、議論が深まるような発言を司会者としてすべきだったと深く反省しております。司会者は中立に徹するべきかなと思い、自分の意見を出すことを抑えていましたが、それが中途半端に発言することにつながり、結局、議論に混乱が生じただけになってしまった気がいたします。深く反省しております。

 いやーしかし南野基礎ゼミも終わってしまいましたね。あともう一回あると思っていたので、呆気なく終わってしまった感が否めません笑。これ程までに文献を読み漁ったことは今までになく、辛い時期もありましたが、その分文章を読み取る力、論理的な思考回路が身に付いたと思うので、南野基礎ゼミに入ってよかったと今ではそう感じます。当分予習文献を読むことがなくなると思うと、心にぽっかりと穴ができた感じがして、なんだか寂しくなります。

 ゼミ中で、そして飲み会の席で、様々なことを学ばせていただきました。中でも、とても優秀で美人な南野ゼミOGさんとお話することができたのは貴重な体験で、自分は、今は未熟者ですが、精進して必ず「優秀」な人になってやろうと思いました。指導してくださった南野先生には感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございました。そしてTAさん、お忙しい中、時間を割いて報告準備の相談に乗ってくださり、ありがとうございました。

投稿者:あなや

 今回私たちの班は適用違憲の是非ということで合憲限定解釈に続き適用違憲についてまとめました。適用違憲は最初の方の基礎ゼミでも一度資料に登場したことがあり、そのときな処分違憲と運用違憲との区別がつかず曖昧なままだったため良い機会になったかと思います。

 適用違憲には大きく分けて合憲限定解釈可能型のものと不可能型のものがあったのですが、その区別はかなり裁判所の恣意的余地が残されているように感じました。(発表でもしましたが)合憲限定解釈可能か不可能かという判断はそもそも裁判所に属していて、裁判所が限定解釈ができるといえば可能型、できないと言えば不可能型というように裁判所は一歩踏み込んで明確なボーダーラインをひくか、それとも一歩引いて当該事件のみ判断しておくか、選ぶことが可能なのです。勿論限定解釈がどう足掻いても厳しいものも存在しますが、それに対しては適用違憲でなく法令違憲にすべきだ、というのが私たちの班の意見でした。私個人としては班の意見を更に積極主義寄りにして適用違憲を認めない立場であります。猿払、全逓プラカードにもあげるように適用違憲というのは「法令の一部を違憲とするに等しい」ことは明白なことです。その地点で立法上の瑕疵というのが見られるので、(反論の余地も大きくありそうですが)その過ちを正すのが裁判所の担う一つの役割だとも思うのです。

 最後に突然基礎ゼミ終了のお知らせが届きまして結果今回の発表がラストになり少し恐縮ではありましたが、最後の議題としては適切な内容だったと自分でも感じております。全体を通して全力で関心をもって議論できる時間というのは大学に入って初めてだったので基礎ゼミの仲間たちやTAの棟形さん堤さん、そして南野先生には大変感謝しています。ありがとうございました。

投稿者:さんふら

 3ヶ月の基礎ゼミが終わりました。 初めはこのゼミでやっていけるのか不安でいっぱいでした。正直、もっと勉強していれば、もっと基礎知識を持っていれば、より理解が深まり、活発な議論ができたのではないかと悔しく思う部分が多々あります。しかし、万全の準備を行い堂々と発表や議論を行う仲間の姿や、南野先生の解説や考え方にたくさんの刺激を受けました。また、発表の準備や議論のなかで、判例をきちんと読むこと、様々な学説があること、通説を疑って考えてみることなど、今後の勉強に役立つことをたくさん学びました。初めは全く理解できなかった論文も、丁寧に読めば理解できるようになりました。 この基礎ゼミで学んだことを今後の勉強に活かしていきたいです。

 南野先生、TAのお二人、ゼミ生の皆さん、3ヶ月間ありがとうございました!

投稿者:えのき   #110

 今回は、適用違憲の是非についての議論だった。自分は、法令の内容が不可分の場合に、法令の内容ではなく、あるケースについて法令の適用が違憲的であるとする策は問題ないように感じた。しかし、報告者の言っていた、ケースについての分類を、合憲限定解釈と捉えてよいのではないか、という意見には納得できた。ただ、これは名付け方の問題ではないか、というようにも感じた。今までのゼミでの議論の中でも、わざわざ名前を付け分類することによってかえって不都合が生じている物もしばしば見られた印象がある。結局、何の名の下であれ、必要なら適用違憲と同じことをしてもいいのではないか、と考えた。

 今回も難しい内容だったわけだが、普段から、読む、考える、話すといったことに慣れておらず理解する、してもらう能力が圧倒的に無い自分にとっては、この基礎ゼミは大変ではあったが、多くの文献や議論に触れることで耐性は付いた。有意義なテーマについて楽しく学ぶことができ、このゼミに入ることが出来て良かったと思う。南野先生、TAのお二人、基礎ゼミ生のみなさんにはお世話になりました、ありがとうございました!

投稿者:ずっきりん

 いよいよ最後の基礎ゼミとなりました。(次の週もあると思っていたので拍子抜けしました。)テーマは適用違憲について。適用違憲の中でもさらに分類でき、さらには処分違憲をどのように扱うかまで考える必要があり、予習の段階では理解できているとは言い難かったです。  

 今回気になったのは合憲限定解釈不可能型適用違憲と合憲限定解釈可能型適用違憲の線引きの仕方についてです。この線引きは裁判所の判断に依るところが多く、また合憲限定解釈が不可能だと判断されれば、適用違憲という名があるにもかかわらず法令違憲にする場合があるため、曖昧さが残る感覚がありました。  

 南野基礎ゼミを通じて、自衛隊についての関心が深まりました。特に、まっつー君の「有事のことを考えると、現実的には自衛隊を違憲にするわけにはいけない」という発言は改めて自衛隊の存在意義を考える契機となりました。ゼミでは高度な内容を学びましたが、せっかく学んだのだから今後の人生で活かしてやるという気持ちで今後も憲法の勉強を続けていきたいと思います。

投稿者:ぴょんす

 今回のゼミでは、猿払事件を題材に、適用違憲の是非についてというテーマでした。第一週目の発表の際、私は憲法判断の方法ということで、適用違憲についても少しだけ調べてはいたのですが、そのときはほぼ全くと言って良いほど理解ができませんでした。しかし今回、論文を読み、発表を聞くことで、少しばかり理解ができたかなと思います。

 議論の中で、裁判官は結論ありきで合憲・違憲の判断をくだしているのでは、という意見が出ていましたが、私もこの基礎ゼミでの発表や議論を通してそのことをとても感じていました。結局は、裁判官の主観的な面に委ねられている部分が思っていたより大きいように感じました…。

 今回で、この基礎ゼミは終了ということでした。最初にこのゼミに決まったときは、大変なゼミに入ってしまった、やばい!という思いでいっぱいでした…。予習は本当に大変だったし、自分たちの発表のときには、何度も何度も集まって議論したり、手当たりしだいに文献を読んでみたりと、とても大変ではありました。しかし、振り返ってみると、一年次には触れたこともなかったような難しい文献をたくさん読み、関わったことのないような人たちと関わり、議論し、とても有意義な二年前期を過ごすことができました。また、自分の力不足、勉強不足を改めて痛感することもできました。この基礎ゼミで学んだことを、今後しっかり活かしていきたいと思います! 南野先生、TAのお二人、そしてゼミ生の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました!

投稿者:ポン酢

 今回の基礎ゼミでは適用違憲の是非というテーマで、猿払事件を例に議論がなされました。尊属殺重罰規定違憲判決を報告班として扱った際にもこの適用違憲、法令違憲の問題がありましたが、自分としては報告者と同じく司法積極主義、消極主義の折衷として適用違憲、法令違憲を使い分ける現在の判断過程に問題はないように思えました。 最後のゼミにふさわしく内容もかなり難しく感じましたが、発表者のレジュメも意見もよくまとまっており、ラストらしい内容のあるコマになったと思います。  

 今回でゼミは終了でした。本当にあっという間だったという印象です。あっという間だった思えるほど、毎回の密度が濃かったのだと思います。基礎ゼミで読んだ文献は量も多く、言い回しが理解できないことがあったりと、毎回の予習は非常に大変でした。しかし、膨大な文章をがむしゃらに読んだおかげか「文章を読む」ということに対する抵抗は自然と減っていったように思えます。1年のときは新聞を読むことすら億劫でしたが難しい文章を読んでいくうちに読解力がついたように思えます。今までいかに文章を読むということをサボっていたかということを再認識させられました。また、ちょうど今憲法の授業で付随的違憲審査制のところに入りましたが、ゼミで取り扱った判決、学説などが出るとゼミでやってきたことがかなり役に立っていると実感できました。基礎ゼミで学んできたことを枯らさないように今後の勉強を頑張りたいです。  

 優秀な方が多く、予習も大変と聞いていた南野先生のゼミでしたが、実際に本当に優秀な方ばかりで、そのような中で発表の準備、議論に触れることで大きな刺激を受けました。最後になりましたが、南野先生、TAの棟形さん堤さん、基礎ゼミ生のみなさん、3か月間ありがとうございました。

投稿者:やぎべえ

 自分は今回が最終だとはつゆ知らずでいたので、終わりと聞いたときは衝撃で した。とにかく前期のあいだ、お世話になりました、お疲れさまでし た。テストはこれからですが…  

 なんだかあっという間に終わってしまいましたが、考えてみれば濃い時間でし た。憲法の授業さえ初めて受けるのに判例を読み憲法について議論する ということで、シラバスを読んでそのつもりで入ったはずですが、かなりビビってまし た。とにかくやってみれば何とかなるものだと改めて思ったのもこのゼミでの収穫です。そもそも発言する場が得意ではないのですが自分なりには頑張れたと思います。あとは個人的には三権分立がいまだ納得のいかないテーマなので、 今後の学習にぶつけようと思います。  

 最近、といってもここ2週間ほどで感動したのは、憲法Ⅰでゼミの最初の方でやった判断回避とかそのへんの単語が出てきたことです。やはり他のところよりスッと入ってくるというか、やった甲斐あったなと思いました。今日の回避準則とか自分の担当やったし…多分後期の人権論でも同じような感覚を味わえることでしょう。  

 とにかく、南野先生、TAのおふたり、基礎ゼミのみなさんに感謝です、ありが とうございました。

投稿者:曲線美   #115

 記念すべき基礎ゼミ最終回、報告者として適用違憲と合憲限定解釈について発表をしました。 一回文献を読んでみて、解らず、別の文献を持ってくると、その著者は全く別の論を展開していることが多く、この分野の学説の乱立が窺えました。私にはそのような学説が余りにも抽象的で形骸的に感じられ、何度かこのテーマで報告をすることにしたことを後悔し、変更を申し出ようかとさえ思いました。

 しかし、メンバーと話し合ったり、新たな文献を読んだり、判決を探して読んだり、そんなことをしているうちに、自分たちの中で「論点」が浮かび上がってきました。最初は暗闇の中を手探りで進んでいるような感じでしたが、そこにパッと光が差しました。個人的には、猿払判決だけではなく、全逓プラカード事件判決を出し、比較対象として考えることで、論点が見えました。判例1つの分析をすることも重要ですが、類似判例や関連判例を見る事で、新たに得られる知見があるのだと分かりました。

 最終回ということなので、ゼミ全体の感想を述べます。 私は第一希望でこのゼミに飛び込んだのですが、予想以上に大変でした。報告班でなければ文献を読みメモを作成する「だけ」なのですが、なにぶん専門的で法律学的な文章を読みなれていないので、簡単ではありませんでした。報告班になった時も、数人のグループでレジュメを作成し学術的な内容を30分ほど話すということに慣れておらず、準備に時間がかかりました。

 全体として、このゼミでの活動は「時間をとられる」ものでした。しかしながら、時間をかけてじっくりと検討した内容は咀嚼された食べ物のようにしっかりと吸収されているように感じます。最後に、南野先生、TAのお二方、ゼミ生の皆さん、有難うございました。ゼミが終わっても何等かのかたちで交流を続けていきたいです。今後ともよろしくお願いします。

投稿者:ミズタ

 基礎ゼミもとうとう最終回を迎えました。今回の発表は以前の合憲限定解釈の発表を踏まえての適用違憲の是非というテーマで行われました。発表班はよく調べていて、レジュメもとても見やすく、この3ヶ月の集大成とも言える発表であったなと感じました。

 最初は文献を読んで理解するまで時間がかかっていたのが、後半では慣れてきて読むのが苦でなくなったと体感できたとき、このゼミに来て良かったなと感じました。予習段階や議論の場での反省点は山ほどありますが、自分の知識の無さや思慮の浅さが理解できたことは大きな成果と考えて、これから精進していきたいと思います。南野先生、TAのお二人、ゼミメートの皆さんありがとうございました。

投稿者:へしこちゃん

 今回は適用違憲の是非についてがテーマでした。予習の段階では適用違憲、合憲限定解釈、さらに処分違憲と様々な類型がでてきてイマイチわからないまま議論に臨むことになってしまいましたが、発表班の説明がわかりやすく現在の傾向や学説について理解することができました。

 内容に関しては、私も発表班の立場と同様に合憲限定解釈合憲と限定解釈可能型適用違憲は必要であると思います。前回合憲限定解釈をテーマに議論をした時、瑕疵がある法律について憲法判断をする際は法的安定性よりも違憲な法律を残しておくことに問題があり、さらに合憲限定解釈が行われた法律も見直されずに残っている現状を踏まえて合憲限定解釈については完全否定すべきではないかと考えていました。しかし、今回の発表を聞いて確かに日本は憲法判断に関して消極的な立場を取っていますが文面審査も行っているためバランスが取れた仕組みが取れており、完全否定まではさすがにやりすぎではないかと考えが変わりました。一方で合憲限定解釈不可能型適用違憲については法令違憲によって瑕疵ある法を正すべきだとは思いますが、尊属殺重罰規定が違憲判決を受けたにもかかわらず長年国会で放置されるなど違憲判決に対して行政が積極的に改正を行うわけではない状態を考えると裁判所は法令違憲をすべきではあるけれども適用違憲をとらざるを得ないのかなとも思います。

 来週もきっとあるだろうと予想して臨みましたが今回で基礎ゼミも最後になってしまいました。三か月間ついていくのに必死で大変でしたが、優秀な人たちと二週間かけて発表準備をしたりゼミの場で議論できたりしたのは一年生の時に課題協学ではほとんどできなかった経験でとても新鮮でした。また最初の予習でフランスの判例を読むのに二時間ほどかかり、また芦部先生の憲法を読むことすら嫌気がさしていた四月に比べて、前回の発表担当の時に判例や論文を何気なく探して読めるようになったことは進歩ではないのかなと感じています。高校までの暗記一辺倒の勉強とは違って、今回のゼミで学ぶことができた文献や判例を読み知識を入れることに加え自分で考えていく勉強のスタイルを今後も意識して続けていきたいです。

 そして、三か月間ゼミの人たちとかかわってとても刺激を受けましたし、彼らに負けないように頑張っていきたいなと思います。最後に南野先生、TAの棟方さん堤さん本当にありがとうございました。

投稿者:たかChina

 基礎ゼミ最終回、少し時間が足りなかったのかな、と思いました。 これは全体的に言えることだと思いますが、4限は空いているけれども教室が空いてないことで、議論が中途半端なまま終わってしまいました。すごく生意気なことを言ってる気がします、すみません。

 前期の基礎ゼミ、本当に楽しかったです。 南野先生、TAのお二人、そして同期のメンバーに感謝したいと思います。ありがとうございました。

回の選択に戻る

 

 

Go to :

南野のHPトップ  >  南野的授業  >  基礎ゼミ  >  2015年度法政基礎演習  >  ゼミ活動の記録

 

 

 

inserted by FC2 system