九州大学法学部 2017年度

法政基礎演習「判例で学ぶ基礎憲法」

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

更新:2017年7月21日

 


 

第1回~自己紹介・ガイダンス・総決起コンパ 第2回~アメリカの違憲審査制 第3回~ドイツの違憲審査制
第4回~フランスの違憲審査制 第5回~日本の違憲審査制 第6回~警察予備隊訴訟判決 第7回~尊属殺重罰規定違憲判決
第8回~第2次苫米地訴訟 第9回~恵庭事件 第10回~東京都教祖事件 第11回~全農林警職法事件
第12回~非嫡出子法定相続分差別規定事件  

 

 

 

 

第1回(2017年4月11日・火)~自己紹介、活動計画決定等

投稿者:毛利   #001

 みなさんの自己紹介がとても面白くて、先生のイジリも絶妙でした。

 アニメなどの趣味は他の趣味とあまり大差ないと認知しています。九大は特にこっち側の人間が多いと思います。先生が初めてそういう人にあったと聞いて驚きました。基本的に2次元の女の子が好きと明言する人は自虐的なところが多いので多少イジって頂くぶんには美味しいです。

 僕によく似た先輩がいらっしゃるということで、是非お会いしたいと思いました。その先輩がどのような進路を取られるのかお聞きしたいです!

 せっかく南野先生のゼミに入れていただいたのですから、一年時の学習態度を改めて、真剣に学んでいこうと思いました。これから半年間よろしくお願いします。

投稿者:かな

 まずメンバーがとても個性的な方々が多いと感じました。刺激をもらうことが出来そうな仲間と共に勉強をするのがとても楽しみになりました。

 私は人前で話すことに自信がありませんが(その克服のために塾講師を始めました!)、このゼミを一つのきっかけ、自分にとってなかなか機会が与えられて来なかった訓練場として自らのスキルを上げることが出来るよう、精一杯頑張りたいと改めて思いました。

 配布されたプリントは分厚くて難解そうですが、一方で法学部生らしい勉強だと嬉しくも思いました。法律の知識はほぼ皆無ですが、これからどのような新しい考え方、価値観を学ぶことができるのだろうととても楽しみになりました。

 なお、私も前原の出身(伊都ほど荒涼な所ではありません!笑)ですのであまり馬鹿にしないでください! 実は自然と街のバランスが取れた結構良いところですよ!

投稿者:ますまる

 今日は初回ゼミということで、自己紹介が中心でした。正直緊張していましたが、ゼミの皆さんの知的でユーモアの溢れる自己紹介と、南野先生の知的でユーモアの溢れる質問や回し、それに対する皆さんの知的でユーモアの溢れる返答などを目にし、耳にしていると、自然と緊張もほぐれていき、終わった後の感想としては、純粋に楽しく参加できた気がします。という感じです。

 課題の量は覚悟していたので、最後紙束をもらったときは疲れを前借りしたような気分を持つくらいで済み、素直にこれから頑張ろうと思えました。来週のグループ発表は少し不安もありますが、良い雰囲気でできたら良いなと思います。

投稿者:大吟醸

 本日が、私にとって初めての基礎ゼミであった。また、ゼミスタイルの講義自体もこれが初めてである。周りには、知り合いとも言えないが顔は知っている程度の同級生が 輪になって座っていて、その微妙な距離感から、 安心するようなどこか居心地が悪いような妙な感覚を得た。

 私は教室の扉と対面の席に座っていたので、 誰かが教室に入ってくると必ず目があった。 新入りの少し強張った顔を見る度に、 二年法学部生として箱崎にいる自分を再認識していた。

 ほどなくして先生が教室に入られた。やはり、というべきか、教室の緊張が張り詰めたのを肌で感じた。私は何度か先生と会う機会をいただいていたので、 さほどではなかったのだが。

 それから始まった自己紹介では、 このゼミの同級生がどんな生い立ちで何を得意としているのかを発表した。先生があまりに自己紹介に対して深く質問をするので、 同級生たちは必死な顔で答えようと奮闘していた。 中でも数人は、テコンドー漫才など、実技披露で自己紹介をしていた。ある程度の緊張はありながらも、とても和やかな雰囲気であった。

 今回の初回ゼミを通して、 この南野先生のゼミは、私が法学部生になる登竜門であるなと思った。 与えられる課題は多く、難解であったが、難解であるがゆえに、私に法学部生としての誇りを持たせてくれた。このゼミを通して法学の基礎や素養を身に着け、 法学を自分の武器にできればと思う。

投稿者:ひろき   #005

 箱崎の授業にもまだ慣れておらず不安が募っている今の時期に、さらにゼミの形式で講義が行われるということで、私はうまくやれるか戸惑っていました。

 しかし、南野先生の気さくな接し方、話し方のおかげで頑張れそうな気がしています。周りの人達も個性豊かで仲良くなれればいいなあと考えていました。

 また、来週からの授業の進め方を聞いて、大変そうだなと感じてしまったのですが、班員と協力することも先生や先輩にアドバイスがもらえることも安心できる材料になりました。本格的に法学の勉強ができる、その嬉しさをバネに全ての課題を完璧にこなす上、身につけていきたいと強く思いました。

 これからがんばっていきます、お願いします。

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミに参加させていただいておりますしらたきです。

 さて、いよいよ始まった南野基礎ゼミでしたが、初回から中々インパクトのある演習となりました。まずは初回ということで、自己紹介から始まりました。自己紹介は、ゼミ参加者が用意した自己紹介文をもとに、南野先生がコメントしながら進めていくという形式でしたが、コメントの一つ一つにユーモアや偏見、毒が含まれ、witに富んでおり、ゼミ生も独特の返しをするため、終始笑いが絶えず、時間を忘れるほど楽しい雰囲気に満ちていました。

 そういうわけで、実際に時間を忘れてしまい、気づいたころには自己紹介だけで3限の時間が終わり、駆け足で今後の説明をするという事態に陥ってしまいました。このゼミは(人気がないからとは言ってませんが)物好きが多く集まっているため、議論が白熱して時間を忘れてしまうことが今後あるかもしれないので、時間には気をつけようと思いました。以上、南野基礎ゼミ初回のリポートでした。

投稿者:シェフ

 初回の講義非常に楽しいものでした。ありがとうございました。

 ミュージカルといっても人それぞれ好き嫌いがありますので一概に「これを!」というのは難しいのですが、この半年間で南野先生のお気に召すミュージカルをピックアップしてみたいと思います。

 私の今の勝手なイメージからいくと「ジーザスクライストスーパースター」ではないかなと思っています。これは、キリストが貼り付けされるまでの七日間を描いたもので、ユダとキリストのどちらも人間味のある群集劇であり、カテゴリー的には「悲劇・ストーリー強め・演劇的」です。これが半年間でどう変わっていくのか楽しみです。

 以下感想です。南野ゼミは非常に意識が高く優秀な人ばかりが集まると聞いていたので、全員が法曹や国家公務員を目指しているギラギラした野心家たちがいるのかと警戒していたのですが、皆さん多種多様な将来設計を持っていて自分のことを楽しそうに語る姿が非情に印象的でした。

 来週はドイツの違憲審査制についての発表がいきなりあるので班のメンバーとの連携をとり、なるだけ形のある発表にしたいと思っています。

投稿者:ゆきち

 今回は初回ということで、自己紹介をしました。

 ゼミが始まる前は少し緊張していたのですが、ゼミが始まりメンバーの自己紹介を聞いていくにつれて、次第にその緊張もほぐれていきました。なんとなく、皆さん良い人そうで安心しました(笑。

 最後に頂いた資料を見るとなんだか難しそうな印象を受けましたが、なんとか食らいついて頑張っていこうと思います。南野先生、ゼミの皆さん、これからどうぞよろしくお願いします。

投稿者:わーみぃ

 初回のゼミが始まる前はとても緊張していましたが、自己紹介では皆さんがとても個性的な方だと知ることができて、とても良かったです。

 南野先生がOBの方の話をとても詳しくたくさん覚えていらっしゃって、私も先生の頭に少しでも残るように積極的に頑張ろうと思いました!(もちろん悪い印象を残さないようにも頑張ります…!)

 私は今まで税金の事以外には興味がなかったので…違憲審査をテーマに進むのは少し不安もありますが、グループの皆さんの足を引っ張らないように、できれば力になれるように学んでいきたいと思いました!

投稿者:JOY   #010

 本日、初回の法政基礎演習でした。私にとっては初めてのゼミであるうえ、昨年の「法学入門」で南野先生の授業が面白くてかなり楽しみにしていました。同時に緊張もかなりしていました。

 初回ということで大半は全メンバーの自己紹介でした。普通にしてしまえばきっとすぐ終わる事柄です。また個人が記憶に残らない全く意味のない時間の無駄になりかねません。しかし! 南野先生が一人一人の自己紹介にとてもユーモアのある切り返しをしてくださり、ゼミ生の1人1人のキャラクターが強く伝わる時間になりました。

 私は先生のゼミ生への返しが面白く終始笑い楽しく過ごしました。同時に頭の回転を早くして人の話に何かしらのリアクションをできるトーク術を得たいともひそかに思っていました。

 ゼミの進め方の紹介もありました。初めてでどのように進めていくべきか未だわかりません。ですが、与えられた資料を読み込み、文面に疑問を残さずに次の回を迎えます。同時に同じチームの人たちと協力しつつ1人で学ぶこと以上を常にお互いが吸収できるように「進め方・やり方」にこだわっていきたいと強く思います。法学を学ぶモチベーションが上がりました! 頑張ります!

投稿者:ゆーすい

 今回が初めてのゼミ形式の講義だったので、冒頭ではとても緊張したが、皆さんの個性あふれる自己紹介を聞いていくうちに緊張もほどけていった。南野先生のコメントもおもしろかった。

 また、皆さんの自己紹介には、「自分の長期的な目標を叶えるために、この講義ではこういったことを頑張りたい。」という意気込みも感じられたので、身の引き締まる思いに駆られた。私はこの講義で、自分の頭で考えたことを物怖じせずにしっかりと発言できるようにしたいと思っている。

 来週にはグループ発表があるので、文献を読み込むなど、班員と協力しながらしっかりと準備をして臨みたい。

 半年間よろしくお願いします。

投稿者:まっちゃあいす

 初回の授業は自己紹介メインのガイダンスのようなものでした。教室がそもそもわからず迷子になってバタバタ駆け込みました(事前に確認しておけば…)。少人数の授業は大学に入ってあまり受けたことがなかったので不思議な感覚でした。

 自己紹介は色々な場面で経験したことがありますが今回のような形式の自己紹介は初めてで驚きましたが面白かったです。私は顔と名前を一致させるのがかなり苦手なので頑張る必要があると感じました。

 初回から沢山の資料が配られて重圧を感じましたが計画的かつ自主的に勉強を進めていきたいと思いました。一発目の発表でテーマもアメリカの違憲審査制と今の私にとってはかなり難解に感じるものですが丁寧に文献を読んでメンバーとも協力して乗り越えたいです。

投稿者:檸檬

 大学に入学して初めてのゼミでしたが、個性豊かなメンバーと南野教授との対話形式の自己紹介で、次第に緊張もほぐれ、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 大学の授業を目標のための通過点と考えてすでに行動を起こしている活動的な方ばかりで、その良い意味での貪欲さを少しでも見習えたらと思います。

 授業後に課題が提示され、より良い発表のためにするべきことは数多くありますが、まずは資料を読み込むことを目標に一週間後を迎えたいと思います。

投稿者:ラヤマ

 初回の講義は緊張したのですが、南野先生が僕達の話を親身になって聞いてくださったのでとても話しやすかったです。また、先生のお話を聴いて新聞やテレビなどのメディアに少しずつ触れるようにしようと改めて思いました。

 このゼミには一年生の頃からインターンや留学に行くような、自分の将来に真摯に向き合っている人が沢山いるのでその人たちとの対話をしていくことで自分もまた成長できるのではないかと考えています。

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第2回(2017年4月18日・火)~序奏報告①「違憲審査制の比較検討その1〔アメリカ〕」(報告者:檸檬、毛利、ますまる、ゆーすい)

投稿者:かな   #015

 初めてのゼミということで、発表者でもないのにとても緊張していました。

 前回配布されたプリントを読むと、分からないことが多く「疑問」はたくさん思い浮かぶものの、議論につながるような「質問」がなかなか思いつかず、苦労しました。これから少しずつ知識を増やして、質の良い質問ができるよう頑張りたいと思います。

 また、ニューディール政策に関して連邦最高裁が違憲から合憲へと態度を変えたところが、高校生の時から疑問に思っています。

投稿者:しらたき

 さて、皆さんお待ちかねの(誰も待ってない)、しらたきによる南野基礎ゼミ第2回リポートです。今回からゼミ生による報告及び議論が始まり、まずはアメリカとドイツの違憲審査をテーマに報告及び議論を行いました...と書く予定でした。そう....予定でした...。

 トップバッターのアメリカチームの報告は違憲審査制の歴史的背景や問題となった事例、解釈、議論など詳しく調べてあり、しっかりとまとめてありました。また、難解な部分については報告の間あいだに、南野先生からアドバイスや解説をいただけたため、アメリカの違憲審査についての理解も深まり、議論の際に考える材料も増えました。

 しかし、私たちは前回と同じ悲劇を繰り返してしまいました。気づけば、アメリカチームの報告だけでチャイムがなり、ドイツチームの報告はもちろん、ゼミ生同士で議論する時間もありませんでした。前回と今回の反省も踏まえて、次回こそはきっちり時間内に収められるよう頑張りたいところです。以上、基礎ゼミ第2回リポートbyしらたきでした。

投稿者:毛利

 今日はアメリカ班としてアメリカの立憲主義について報告しました。まだ予備知識が無い中でいただいた論文を読むのは難しかったのですが、班員と意見を交換しながら理解していていく過程はとても楽しいものとなりました。僕以外の3人ともによく論文を理解していて、そのレベルの高さに引っ張られて頑張ろうと思えました、とてもよい機会だったと思います。

 その結果として先生からお褒めの言葉をもらったのはとても嬉しかったです。先生の解説や他の班員の報告を聞く中でより理解が深まったと思います。とはいえまだ自分の知らない部分がまだまだ広がっている、むしろ自分はまだ入り口に立っただけだと思うのでこれからもっと勉強したいという気持ちになりました。

 今回は一方的に説明するだけで終わってしまったので、次回はこちらから何かしら質問して議論できることを目標にしようと思います。

投稿者:わーみぃ

 第二回のゼミでは早速、アメリカの立憲主義をテーマに発表が行われました。報告班の4人はとてもしっかり論文を読み込んでいて、「ここはこういう意味だったのか」と、とても勉強になりました。次回からの発表のハードルをあげてくださり感謝しています…!

 その後のコンパでは、先生のご厚意で二次会まで参加させていただきました。とにかく私が鳥取生まれということだけは、色々な人に覚えていただけたのではないかと思います。正直、南野先生は女の子に厳しいという噂?というかイメージがあったので、ビビっていましたが、全くそんなことはなくて(本当ですよ!)、先生とTAの皆さんが優しくて面白いので、二次会では本当に素で喋ってしまいました笑。私もそんなトーク力を身に付けたいです。

 今回来られなかった2人も含め、皆の事をもっともっと知っていけたらと思います。 先生とTAのお二人とも沢山お話しさせていただいて、楽しかったです。二次会でごちそうしてくださるなど、本当にお世話になりました。来週からのゼミでもよろしくお願いいたします!

投稿者:ひろき

 ゼミ風景リポート:今回のゼミから、各班の発表が始まりました。僕はドイツ班に入っていて、今回で発表のはずが次回に持ち越しになってしまい、ホッとすると同時に、来週まで待たないといけないのかと心配にもなりました。アメリカの班の発表もすごく分かりやすいようにまとめてあり、僕がわからなかった部分、特に原意主義や生ける憲法の部分を理解できました。司法審査制に対する考えも、なるほど、と思うほど考えられていたと思います。来週の発表への重圧になるとともに、頑張ろうという気持ちになった発表でした。

 懇親会の感想:南野先生や四年生の先輩方との懇親会はとても楽しかったです! 同じゼミの人と話す機会となり、これからのゼミがより楽しいものになると感じました。また南野先生が饒舌で、話がとても面白かったです! 先輩方もためになる話からノリのいい話までしてくださり、緊張もほぐれ嬉しかったです! 機会があればまた参加したいと思います。

投稿者:JOY    #020

 はい! 第二回基礎ゼミ / 懇親会 について書きますJOYです。

 今回のゼミを通して私たちは「いかに報告を進めていくか」ということを学びました。レジュメなどの用意や報告全体の流れ、また報告の構成をいかに作ればその後の議論がしやすくなるか等、これからの土台となる大切なことを得られました。

 アメリカ班は様々な用語や事件等を詳しく調べて私たちに説明してくれ、これは頑張らねばとモチベーションを上げさせてもらいました。そして皆で行くはずが謎に皆が個人で行くことを選択した(?)懇親会。 はじめはかなり緊張していました。私もわーみぃ同様、「南野先生は女子に厳しい」と聞いていたので半ば怯えていましたが杞憂でした。私的にはかなり楽しい懇親会でした。先生、先輩方、ゼミメンバーのみんなとゼミ内では話せない事を沢山話せ、充実もしていました。

 いつもはこういう会が若干苦手なので、絶対に1次会で帰る私が気づいたら2次会にまで参加していたので楽しいのは事実です!(笑) 2次会では先生にごちそうにもなりました。ありがとうございます。また機会があれば参加させていただきたいです。

 来週の基礎ゼミに向けてまた頑張りましょう。以上、JOYでした。

投稿者:ますまる

 皆さんこんにちは。私ますまるも、南野基礎ゼミ第2回の報告をとらせて頂きます。

 アメリカ班(アメリカの違憲審査制について調べるグループ)の私たちは、今回第2回目にして発表を担当しました。準備段階では、法の知識も発表の経験もほとんどない私がやっていけるかどうか不安もありましたが、非常に協力的なグループのメンバーと協力してスムーズに進めていくことができました。

 発表本番では、発表途中に明らかになる個人的調査・理解・考察不足、想像をはるかに(とてもはるかに)超えるレベルの時間超過など、反省すべき点は数多くありましたが、南野先生やTAの方々が『初心者向け』の空気で進行してくださったおかげで安心して発表ができ、また、自分としても非常に勉強になる時間となりました(今回発表予定だったドイツ班の皆さん、時間を食って発表の機会を奪ってしまい申し訳ありませんでした…)。

 準備、本番ともに、非常に有益でためになるもので、南野ゼミでの一歩目として良い経験をすることができました。懇親会も、多人数での飲み会の空気が苦手めな自分でも楽しむことができる暖かさで、良い雰囲気でした。これから楽しみながら頑張っていけそうだと思える、2回目の基礎ゼミでした。

投稿者:檸檬

 今回の授業では日本を含めた四カ国の立憲主義のうち、アメリカとドイツ発表する予定でした。しかし、私の所属するアメリカチームの発表で授業時間を使い切ってしまったり、ゼミの発表の手順や準備など至らないところが発覚したりと反省するところが多かったので、次こそはそのようなミスのない発表にしたいと思います。  

 また同日にあった懇親会では、個性的な趣味から授業別の最適な予習や復習の仕方まで様々なことが話題に上りました。先生や先輩方が気さくに話しかけてくださり、楽しいひと時でした。機会があればまた参加したいと思います。

投稿者:ゆーすい

 今回は2回目の法政基礎演習にして、初めて助奏報告をした。自分たちが1番最初に報告するグループだったので、どのような報告をすれば良いのかわからず不安だったが、準備だけはしっかりしようと思い、文献を読みこんだ。ただ、文献に書かれている人物まではしっかり調べきれていなかったので、反省点として次に生かしたい。

 報告が始まり、同じのグループのメンバーの報告を聞いているときは、とても緊張していて、正直、内容があまり頭に入ってこなかった。しかし、メンバーの発表を聞きながら、「自分はこういう風に話してみよう。」と考えていたので、そこは冷静でいられたかと思う。そのことに関して、個人的に南野先生に褒められたことはとても嬉しかった!!!

 グループとしても、しっかりと準備してきたことが評価されて嬉しかった。ただ今回の報告は、文献全体の要約をしただけのもので、また、制限時間を大幅に超えてしまった。次回からは、文献の中からテーマを1つに絞った報告(メリット・デメリットを論じるなど)をすることで、発表時間の短縮と、議論につながる問題提議の両方ができるようにしたい。

 今回の報告は総じて、良いところもあったが、個人的には反省点の方が多かったので、次回の報告は反省点を生かしてより良いものにしていきたい。

 夜に行われたコンパでは、南野先生をはじめ、あまり話したことがなかった人たちと会話ができてよかった。これからの法政基礎演習が楽しみになった。もっと皆さんと仲良くなりたいなと思った。とても楽しかったので、またこういう機会があれば参加したいと思った。

投稿者:シェフ

 法政基礎演習二回目の授業はアメリカ班の発表から始まり、アメリカ班の発表で終わりました。

 私たちドイツ班も発表を行う予定ではあったので準備をしてはいたのですが、アメリカ班によるきめ細やかな調査と南野先生の補足説明による有意義な時間は早く流れドイツ班の発表は来週の法制基礎演習へと見送られることになりました。来週にずれ込んだたおかげで準備時間も増えましたが、当然発表クオリティのハードルは上げられたわけであり、しっかりとした構成と知識を含んだ発表にしなければならないと身震いしています。

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第3回(2017年4月25日・火)~序奏報告②「違憲審査制の比較検討その2〔ドイツ〕」(報告者:シェフ、ひろき、大吟醸)

投稿者:大吟醸   #025

 大吟醸です。本日は私が所属するドイツ班の発表でした。

 ドイツの憲法面における特徴は、非常に強い違憲審査権を持つ、普通の裁判所とは異なる連邦憲法裁判所がある所です。これこそ日本との相違点であると思い、これについて重点的に発表を行いました。

 発表が終わると、議論として ①なぜ憲法裁判所は一審制であるのか、 ②連邦憲法裁判所は日本と比べて民主的であるのか、という点が上がりました。これらに関しては、私の準備不足と勉強不足のために十分な答えを出すことが出来ず、歯がゆい思いをしました。

 また、今回の議論を通して、ドイツについての発表を行う場合であっても日本憲法のしくみがわかっていないと充実した議論ができないことを思い知りました。これらの経験を踏まえて、もっと建設的な議論ができるよう参考文献だけでなく色々な本を読んで深い知見を得た上でゼミに臨もうと思いました。

投稿者:まっちゃあいす

 今日はドイツチームの発表でした。前回に引き続き発表者ではありませんでしたが、今回もしっかりと発表を聞くことができたと思います。

 前回のアメリカの発表の時よりもレジュメがあってしかも発表の構成がしっかりしていてすごいと思いました。また、前回はあまりなかった?議論が活発に行われ、さらに自分が思いつきもしないような鋭い発言やそれに対する応答などがあり、少人数の授業のよさがあるなと思いました。

 次回は自分の所属するフランスチームの発表なので、アメリカチームやドイツチームに続いてよりよい発表ができたらいいなと思いました。発表の仕方など参考にすることも多く学んだ気がします。早速ゼミ後に図書館でフランスの違憲審査について調べたりしました。図書館にはあまり文献がなくて困りましたが、長期休暇も挟むのでぼちぼち文献を探して読んだりインターネットで調べたり頑張ります。

投稿者:わーみぃ

 今日は第二回目の助奏発表でした。ドイツの違憲審査制についての発表を3人がしてくださいました。

 連邦憲法裁判所という、憲法専門の一審制の裁判所を設けるドイツの違憲審査制は日本の感覚とは大きくずれているため、論文を読んでいただけではそもそものイメージが深くは沸いていませんでしたが、報告班の方と先生の説明で飲み込むことができました。ただ、ゼミの前の論文の読み込みが浅くて、私自身の疑問のレベルや考察のレベルが報告班の発表のレベルに追い付いておらず、質問や議論の時間で発言できなかったのは反省点です。

 授業後、バイト先に向かう途中になってからいくつか気になることが浮かんできて、「今かよ…」と思いましたが、自分で深く調べたり考えたりするきっかけにしていきたいと思います。普段からアンテナを高くはって学んでいく姿勢の大切さを痛感しました。

 次回はフランスの違憲審査制がテーマです。南野先生のご専門なので、より深く議論が進むのではないかと思います。しっかり準備をして臨みたいです。

投稿者:JOY

 それでは第3回法政基礎演習の感想を書かせていただきますJOYです。

 今回はドイツ班による発表が中心のゼミでした。 形式的な点では先週先生からいただいたアドバイスをドイツ班は全て活かせており、私たちにとってとても良いお手本でした。一方でその中でも新たな改善点、例えばテーマ選出理由、レジュメの作り方…などが見つかりました。回を重ねるごとにゼミがパワーアップしていけるよう第4回の私たちも頑張っていきたいです。

 さらに初めてともいえる発表内容に対する議論も楽しかったです。特に函館くん(名前もニックネームも忘れてしまいました。ごめんなさい。)の「どうして憲法裁判所での審議は1度きりなのか」という根本的な問いのおかげで議論が盛り上がりました。

 次回も先生や周りの友人からたくさんの刺激を受けつつ学んでいきたいです。

投稿者:しらたき

 毎週恒例南野基礎ゼミリポート、第三回をしらたきがお送りします。

 今回はドイツの違憲審査制についての報告と議論を行いました。ドイツチームは短い時間でも充実した議論になるようにするためか、報告の内容をドイツ違憲審査制の核となる憲法裁判所に絞って調べてきていました。

 その作戦が功を奏したのか、今回の議論パートでは多くの意見が活発に交わされ、(以外な所から)憲法裁判所や裁判制度の根本に関わるような発言が飛び出したりと、これぞゼミの醍醐味という様相でした。

 そしてなんと、今回は時間通りにゼミを終えることができました。今後も続けていきたいです。次回はフランスチームです。厳しい戦いになると思いますが頑張りましょう。

投稿者:かな   #030

 今回のドイツの発表では、ドイツの違憲審査制に報告が終始するのではなく、最後に日本への憲法裁判所の導入の是非を自分たちなりに考えてみた点が印象的でした。配布された文献以外に各自調べたことを踏まえ、さらに発表内容を絞るなど様々な工夫が為されていて、聞く側としてとても理解がしやすかったです。

 私個人としては、議論に積極的に関われなかったことが反省点です。これからの最大の課題としていきたいと思います。

 次回は私の属するフランス班の発表です。回が重なるに連れ発表のハードルが上がりつつあるのに加え、フランスは南野先生のご専門ということで、日々ひしひしとプレッシャーを感じております。他の二人とも協力して、万全を期して発表に臨みたいと思います。

投稿者:ひろき

 今回は僕も所属しているドイツ班の発表でした。1週間延びた分、高いクオリティが求められると思い、始まる前から緊張していました、、、。

 しかし、同じ班の大吟醸くんがレジュメを作ってくれていたり、シェフくんがしっかりとまとめを作ってくれていたので、大丈夫だろうと安心することができました!

 そして発表が終わった後、南野先生がの発表の始め方が良かったと褒めてくださり、緊張から解放されたのも相まって、すごく清々しかったです!

 発表を通して、発表の準備も憲法の勉強も、好きになれたと思います。これからのゼミ活動も積極的に頑張りたいと思います!

投稿者:シェフ

 とにかく声だけ大きいシェフです。今回は発表者としてドイツの違憲立法審査権について発表させていただきました。

 発表までに1週間の猶予が与えられたので、前々回のアメリカ班の発表で出された課題をなるだけ補うことのできるように工夫を(レジュメの作成や議論を活発にするための論点提示など)できる範囲で行いました。そのおかげ、というよりもラヤマの自由な発想によって投下された議題で、発表のあとの議論が非常に盛り上がりこれまで考えてもみなかった事柄について真剣に考えることができ、みんなで学ぶということの大切さを痛切に感じるよい機会になりました。

 次回は、フランスの発表です。南野先生の専門ともなると質問の質も問われてきますので参考文献を今一度熟読して授業に参加したいと思います。

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第4回(2017年5月9日・火)~序奏報告③「違憲審査制の比較検討その3〔フランス〕」(報告者:まっちゃあいす、ラヤマ、かな)

投稿者:かな

 今日は私たちフランス班の発表でした。何度か集まり方向性やそれぞれの担当内容についてお互い理解するよう努めたのですが・・・緊張したし、準備が足りなかったのだと反省しています。

 発表内容を絞り込もうとしたのですが、結社の自由判決も2008年憲法改正も、フランスの違憲審査制を語る上では外せないように思い、結果的にしまりのない内容になってしまったのだと思います。レジュメも、自分なりに工夫したつもりでいましたが、もっと聴く人の立場に立って丁寧で分かりやすくかみ砕いた内容にすべきだった・・・などなど、今はとにかく悔しい気持ちでいっぱいです。

 今回はフランスの違憲審査制以外にも、これから身に付けなければならないスキル等様々なことを学ぶことができたので、次回の発表はこの反省と悔しさを活かしたものにしたいです!!

 最後に、先生、私達の未熟な発表に分かりやすい解説をして頂き、ありがとうございました。

投稿者:ラヤマ

 今回は初めて自分が発表をするという立場を経験しました。かなさんが導入の話をしてくれていざ自分が番が回ってきたのですが、上手く話を展開する ことができず、班員の皆の足を引っ張ってしまい、忸怩たる思いでした。次は失敗しないよう細心の注意を払います。

 ただ、僕の発表だけでなくそれ以前にグループの主張が首尾一貫していないという指摘ももっともなことだと思いました。何度か打ち合わせをしているとき、班員同士のずれを感じていましたがその差を埋める努力を怠ったがために今日の発表のようになってしまったのだと思います。

 今日発表し、グループ発表の難しさを改めて痛感しまし た。指摘を受け、感じたことを次の発表のときに生かせるよう可能な限り努力したいと思います。

投稿者:まっちゃあいす   #035

 フランスの違憲審査制についての発表でした。色々な場面でプレゼンをしてきて思うことは自分の理解していることを聴き手に伝えることは難しい…ということだと思います。

 今回は今まで自分が全く?無知であったフランスの違憲審査制について、ということでまず情報の収集に時間を大きくさきました。図書館やネットなど10近くの論文を読んで重要な部分を理解することに努めました。同じ文献を複数回読んだり、各々の文献の同じ内容が書かれてある箇所に線を引いて表現の仕方などに注意したり、とくに「結社の自由」判決については理解したつもりでした。

 しかし、せっかく調べたのにそれをうまくまとめて伝えることができなかったのは少し残念でした。様々な文献を読んでいくうちに(それほど重要でない)細かなところに目がいきすぎてしまったような気がします。レジュメも2枚に収めようと内容を削りすぎたのも結果としてわかりづらさを助長させてしまう羽目に? 次回の発表はもっとわかりやすい発表を心がけたいと思います。

投稿者:JOY

 JOYです! 今回はフランスチームの発表でした。南野先生がフランスに関してはとてもお詳しいので、若干「フランスチーム大変だな…」と思っていました(笑)。レジュメや発表が回を重ねるごとにレベルが上がっているので次担当の私をはじめとする日本チームはおびえております。

 内容についてですがとても興味深いものでした。というのも、「憲法院」というのは日本にはないシステムであり、さらに「結社の自由事件」を機に自らの役割を「人権擁護」まで広げたということでかなり歴史、制度ともに面白いのです。。また「結社の自由」を認めた際のロジックが複雑というか、日本の裁判においてはありえなさそうな形態であり授業が終わった後、そのロジックについて友人たちと話し続けていました。論理的と言えるのか何なのか…いまだに頭にしっかりと残っています。

 次は日本チームということで、フランスチームから学んだこともいかしつつ頑張ります!

投稿者:シェフ

 今回は、フランスの違憲立法審査制度についての発表が行われました。前回の私たちドイツ班の時に出たレジュメの内容などの課題を踏まえてよりクオリティーの高い発表になっていました。特に発表の導入が丁寧で分かりやすく感心させられました。しかし、まだまだ南野先生の求めるクオリティーには到達することができていないようで、発表工夫の試行錯誤はまだまだ続けていかなければなりません。  

 発表の内容としては、南野先生の解説と相まってこれまでのどの発表よりも深く理解することができました。しかしながら、逆に言うとフランスのシステムの理解のみが行われてしまっていた感があったのが残念でした。

 次回は、一回目の発表の最後である日本チームによる発表です。私たちにとって最も身近な違憲立法審査制度であることは間違いないので、より活発な議論ができるように準備を行いたいと思います。

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第5回(2017年5月16日・火)~序奏報告④「違憲審査制の比較検討その4〔日本〕」(報告:ゆきち、JOY、しらたき、わーみぃ、司会:ますまる)

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミリポート、第五回をしらたきがお送りします。今回は第1巡目の最後となる、日本の違憲審査チームの発表でした。私、しらたきもこのチームで発表をさせていただきました。

 まず、最初に日本における違憲審査の現状について軽く説明があったあと、司法消極主義・積極主義に触れ、最後に現在の違憲審査制の改革案として、憲法裁判所について報告しました。 日本についてということもあって、議論も活発に進みました。憲法条文では、日本の違憲審査をどう定めているのかや、なぜ「司法」に81条があるのか、違憲審査について憲法条文のみを根拠とすべきかなど様々な論点が出ました。

 途中に空白の時間も多少はありましたが、南野先生の助けもあって、無事一巡目最後の報告を終えることができました。しかし、全員が積極的に議論に参加する形になるには、まだ課題があるため、来週からもっとみんなで頑張って行きたいと感じました。以上第五回ゼミリポートでした。

投稿者:わーみぃ

 助奏報告一巡目の最終テーマである日本の違憲審査制についてを、ラヤマからの質問を恐れつつも(笑)報告班として発表させていただきました。

 今回日本チームは、司法消極主義と積極主義、憲法裁判所に焦点を絞って調べました。今までの3チームの報告の良かった点や改善点を見てそれを活かしたレジュメや発表を準備できるように、しらたきを中心にJOYゆきち何回も集まりました。特に勉強になったのが、しらたきの頭の回転の早さです。論理的整合性はとれているか、分かりづらいところや絞り込めるところの改善点などを見つけるのがとても早いと感じました。今日の報告後の議論でも、「憲法81条が憲法の何章に記されていれば抽象的違憲審査制が認められるのか」という質問に(この質問を出すこと自体も凄いのですが)なるほどと納得できそうな回答をしていたのはさすがだなと思いました。

 また、私は憲法訴訟法のようなものを整備し、法改正をしてしまえば、司法審査制のなかでも抽象的違憲審査はできるのではないかと議論の前には考えていましたが、原意主義的な立場の意見を聞いて考えが揺らぎました。このテーマには多くの学説があり白黒はっきりする問題ではないことが改めて感じられた議論でした。今回の報告の準備で触れた、いくつかの判例には今後のゼミのテーマになっているものもあったので、その知識や理解を活かして議論に参加したいです。

投稿者:かな   #040

 日本班の発表は起承転結を意識した構成で、時間をかけて練り上げたことが伝わってくるものでした。聴く人に寄り添った分かりやすいプレゼンで、且つレジュメも上手く活かされているなど、今後見習うべきポイントが幾つもありました。また自分たちなりの意見をまとめ、それを上手く導くための学説を紹介をしていた点が素晴らしいと思いました。

 憲法の「司法」の章に規定があることを根拠に、日本の違憲審査制は具体的な事件に即した付随的違憲審査しか認められていないとする論点から、アメリカやドイツなど、今まで学んだ諸外国の事例を引き合いに出して活発な意見交換が行われ、面白かったです。

投稿者:シェフ

 今回は日本チームによる発表がありました。 一巡目の序奏報告最後の発表なので、これまでの発表で出された課題を当然のようにクリアしたうえで自分たちのオリジナリティーを加えなければいけないという難しい条件下で、よく練られた構図・質の高いレジュメ・明確な説明と三拍子そろったまさに序奏報告一巡目を締めくくるにふさわしい非常にクオリティーの高い発表でした。

 当然のように議論もこれまでにないほどの盛り上がりを見せ、日本の違憲立法審査制度がなぜ付随的なものであり抽象的な違憲立法審査を行うことができないと解釈されるのかなど、来週の私たちが発表する警察予備隊違憲訴訟判決のヒントをもらえました。

投稿者:ひろき

 今週のゼミでは、日本の違憲審査制についての報告でした。日本の違憲審査制は積極論や消極論など、様々な論議があると報告があり、知識が乏しい僕は批判や疑問点を思いつく以前に、まず理解するところからのスタートで、出遅れてしまったと後悔してました。でも、報告班が細かいところまで調べてわかりやすく説明してくれたので、理解も深まり、さらに勉強を進めてみようと思わせてくれました。

 次週からは日本の詳細に迫っていくのですが、楽しみで仕方ないです。頑張って追いつきたいと思います!

投稿者:まっちゃあいす

 今日は日本の違憲審査制についての発表でした。遥か昔に読んだ配布文献を再度読み直し、参考文献の該当箇所を参照して、発表を聞いたのですがそれでもなかなか理解することができず…。とりあえず発表を聞いて、メモを取ることで精一杯になってしまいました。

 憲法裁判所の話は配布文献ではあまり述べられていなかったのですごく興味深かったのですが、事前にあまり調べておらずもう少し調べておけば良かったと思いました。付随的違憲審査あたりの話などは来週の警察予備隊違憲訴訟の発表とも関連していて特に注意して聞きました。レジュメもすごくわかりやすく、今回の発表を復習した後に次回の配布文献を再度読み直すと、以前よりも内容を理解することができたと思いました。

 次回は質問する…と思ったら自分が発表する番でした。頑張ります。

投稿者:ゆきち

 今回は日本班の報告ということで、私はしらたきさん、わーみぃさん、JOYさんと共に報告をしました。報告の内容は、日本の違憲審査の現状、司法消極主義と積極主義、憲法裁判所の導入についてというもので、南野先生の素晴らしい司会に助けられながらなんとか報告を終えることができました。

 私個人の反省として、報告の時に聞き手を意識した話し方ができなかったことが挙げられます。次回の報告では声を大きく、聞き手の顔を見ながらハキハキとした話し方を心がけようと思います。

 今回の私達の報告だけでなく、前3回の報告で先生が仰っていた反省点(レジュメの作り方、班員での話し合いを綿密に)を活かして、次回の報告はよりクオリティを上げられるように頑張っていこうと思います!

投稿者:JOY

 今回は発表者としてゼミにかかわらせていただきましたJOYです。

 発表までに時間があったために何週間も前からミーティングを重ねてきました。どのような議論を授業でしたいのかという点から、日本の違憲審査制度にはいかなる対立概念が存在するのか、ということを班では重点をおいて考えていました。これまですでに3チームが発表を終え、回を重ねるごとに発表のクオリティが上がっている感じがしていました。そのことで、なかなかのプレッシャーではあったのですが日本チームのみんなの頑張りで私的には良い発表になったのではないかと思います。(個人的にはいろいろな問題もありましたが。)

 今回発表するにあたっていろいろな資料を探すために図書館の書庫をグルブル回ってジュリストや公法研究の昔の号を読んでおりました。 こんなにも昔のものまで!という発見が書庫にはたくさんありとても楽しかったです。 来週も発表ということでなかなかハードなものですが、今回の発表を超えるべく頑張りたいと思います。

 

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第6回(2017年5月23日・火)~1巡目グループ報告①「違憲審査制の性格:警察予備隊訴訟判決」(報告:ますまる、まっちゃあいす、JOY、シェフ、司会:わーみぃ)

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミリポート、第六回をしらたきがお送りします。今回から報告が2巡目に突入し、具体的な事案について1つずつ詳しく見て行くよいになりました。

 今回は、日本の違憲審査制の性格について争われた警察予備隊違憲訴訟の判例を検討しました。これまでの報告とは違って1つのことについて詳しく深く調べるということだったため、自分の知らなかったこともたくさんあり、日本の違憲審査制についての理解が深まりました。また、疑問点も多く挙げられ、それについての議論も進み、より一層深く考える機会が与えられました。ただ、まだまだ知識が足りないため、議論ではどうしても直感的な考えしか浮かばないため、もっとしっかりとした根拠を持った意見を出せるように頑張りたいと思います。

 以上基礎ゼミ第六回リポートでした。

投稿者:JOY

 先週に引き続いて発表を担当しましたJOYです。 今回は個人的には反省ばかりの発表だったと思います。 というのも先週の発表まで「憲法裁判所」にフォーカスしすぎて今週のリサーチがほとんどできていない状況でした。もう少し、計画立てて効率よくリサーチをすることが大切なのだと強く感じました。

 警察予備隊の判例は有名で中学・高校のころから教科書で少しですが見かけていました。 ですから「わかっている気」になっていた部分がありましたが深く調べてみると訴訟事件から盛んになった議論(最高裁判所の司法権の範囲、違憲審査権の性格や分類など)や考え方がわかりとても興味深かったです。訴訟が起きることや、最高裁の判決が出ることの重大さを改めて感じました。

 もう1回チャンスがある!ということで次の発表は万全を期して臨みたいと思う限りです。

投稿者:シェフ

 今回は、ボリューム調整を成功するというとてつもなく低い目標を抱えて発表に臨んだシェフからゼミの報告をさせていただきます。

 警察予備隊違憲訴訟を題材に日本の付随的違憲立法審査制度がどのようにして成立したのか、日本の違憲立法審査制度の現状、そして日本の違憲立法審査制度の定義のあいまいさについての問題提起という流れで発表させていただきました。資料収集ということで様々な文献に目を通してみたのですが一読して理解できるというようなものはほとんどなく、わからないまま読み進めていくと以前の部分の理解ができたりするという高校時代の知識詰め込み型の学習とは性格を異にする大学の学問を行えたような気がします。

 しかし、文献の理解が薄かったせいか質問の内容は理解できても回答することはできないことが多々あり、非常に悔しい思いをしました。次回の発表は、内容理解を十二分に行い議論がより盛り上がるようにしなければならないと思いました。

投稿者:ますまる

 今回の基礎ゼミではグループ発表を担当しました。 序奏報告は終わり、いよいよ始まった発表ということで、皆さんや南野先生からの目も厳しくなるだろうと不安や緊張に苛まれていた中での発表になりました。

 グループ全体としては、各々の役割分けや、レジュメ作成など、よく協力して取り組めたと思います。発表に際しても、皆縮こまらず堂々と発表できていたと思います。 ただ、個人的な部分では、少々後悔の残るものになりました。自分では理解したと思っていたところが、改めて質問されると実は把握しきれていなかったという場面や、知識が繋ぎきれていなかった箇所がありました。自分の努力不足が浮き彫りになった感に、やはり苛まれてしまいました。原因としては、自分の力に反して発表の準備を始めるのが少し遅かったことが主なものだと思っています。

 そのため、次回からは他の人たちよりも早めに予習に取り組み、体系的な知識や考えを持っておくことを心がけるようにします。次回からは、ゼミやグループ全体に貢献できるよう、より努力したい、と感じた今回のゼミでした。ありがとうございました。

投稿者:まっちゃあいす

 今日は警察予備隊違憲訴訟についての発表でした。前回までの海外の違憲審査制の発表とは異なって日本の、それも一つの判例に絞って詳しく発表するということで少し負担が減るかなと思いきや振り返るとむしろ準備は大変だったような気がします。前日どころか当日もギリギリまで色々調べていたのですが、皆の質問は鋭い質問ばかりで泣きそうでした…(上手く答えられなくてごめんなさい)。

 自分の担当のところ以外の部分も広く浅く知識を吸収することに集中してしまった反省もあるので次回はもっと自分の担当の部分は特に詳しくリサーチしてその内容をどんな質問が来ても的確に答えられるくらいにしっかり咀嚼しなければならないと思いました。しばらく発表がないので質問などを考えることに徹します!

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第7回(2017年5月30日・火)~1巡目グループ報告②「違憲判決の効力:尊属殺重罰規定違憲判決」(報告:ゆきち・かな・毛利/司会:シェフ)

投稿者:かな

 今日は私たちの班の担当、尊属殺重罰規定違憲判決の発表でした。

 前回の発表の反省から、班員の担当こそ割り振ったものの、その内容を全員で共有することに気を付けて、班員で法学部サロンに何度も集まりさまざまな文献を読みあさりました。発表のテーマ(違憲判決の効力がメインテーマだと捉えておりました・・・)がずれていないか何度も確認し、家に帰っても何度もレジュメを推敲するなど、ここ1週間は完全に今日の発表の準備に捧げたつもりでした・・・。(the 法学部生!という日々を過ごしました

 しかし実際の発表では質問に上手く答えられず、まだまだ反省点がたくさん見つかりました。次回の発表では少しでも改善できるよう、もっと準備に力を注ぎたいと思います!

投稿者:毛利

 今回、尊属殺重罰規定について扱って発表をしました。日本で行われた初の違憲判決として有名な本事件ですが、調べてみると自分の知らないこの事件の意義がたくさんあり、憲法判例を良く読む事の重要性に気づかされました。

 自分は違憲判決の効力という点について発表しました、今回の議論ではあまり取り上げられませんでしたが調べていてとても勉強になりました。

 目的違憲と手段違憲にとどまらない、200条の余りに重い刑罰に家制度の差別が発現しているという視点は目から鱗でした。(発表者なのに調査が足りませんでした、申し訳ないです。)確かにそのように言われればこの判決が平等権に違反するものとして取り上げられているということも納得がいきます。

 また、判例という物そのものに関しても今日新たに得るものがたくさんありました。判例というものは意見の対立しないところを取り上げるから抽象化されミニマムになっているということ、そこに果たす意見や補足意見の意味について知り、その重要性に気づきましたし、そこに裁判官の本当の言いたいことが言われているということは、そこにある種の法律を学ぶ面白さがあるのではないかと思いました。

 授業を経るたびに自分の不勉強さを知ると共に意欲を掻き立てられます。今後の授業も楽しく学んでいけたらと思います。

投稿者:シェフ

 拙いながらも司会進行を務めましたシェフが第7回目の活動を報告させていただきます。

 今回は、日本で初めて出された違憲判決として名高い尊属殺重罰規定の判例を読み解いていきました。高校時代の政治経済でも扱われるこの事件、憲法14条の法の下の平等に反するということで学び、そのことに関して何の疑問も持たずにただただ暗記していたので、「立法目的が合憲で目的達成手段が違憲であるという解釈であるならばなぜ憲法35条に反するのではなく憲法14条に反するのか」という議論はとても面白く深く考えさせられました。

 そのせいで司会業がおざなりになってしまって議論をうまく進められなかった感はありますが、深く考えていたことに免じて許してください。

投稿者:ゆきち

 今回は尊属殺重罰規定違憲判決についての報告をしました。報告の準備として詳しく調べていく中で、自分の知らない新しい言葉、考え方に出会うことができて、とても身になる報告だったと思います。

 反省点としてはレジュメの作りに少しあまいところがあった(脚注の部分)点です。次の報告が私の最後の報告となるので、今までの反省点を踏まえて、最高の報告となるように頑張っていこうと思います!

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第8回(2017年6月6日・火)~1巡目グループ報告③「統治行為論〜苫米地事件」(報告:檸檬・しらたき・大吟醸/司会:かな)

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミリポート第八回を、しらたきがお送りします。今回は第二次苫米地事件の判例をもとに統治行為論について報告及び議論を行いました。

 回が進むにつれて報告内容やレジュメは、以前よりしっかりしたものとなってきました。しかし、今日の報告を終えて、ただ調べて報告するだけではなく、その内容を自分の言葉で説明できるようになるまで理解する、ということの大切さを改めて認識しました。

 また、議論を円滑に進めるために、事前に議論したい内容や理解できなかったため話し合いたいことなどを1人ずつ用意して、ゼミに臨まなければならないと感じました。そうすれば、一回のゼミで得るものも多くなり、より充実したゼミになると思います。

 次回は2巡目最後の報告です。全員が自分の考えを述べることができるよう頑張ります。 以上第八回基礎ゼミリポートでした。

投稿者:ひろき

 今回のゼミは統治行為論についての報告でした。

 最初に苫米地事件を文献で読んだ時の率直な感想は、高度の政治性ってあまりにも抽象的ではないかということでした。その点について、ゼミの中でも砂川事件などを例に話がありました。内在的制約説を採るときどこを基準にするのか、など曖昧さが残るものでした。

 僕はきっぱりと線引きをせず事案が発生する度に検討するのが妥当だと思いました。状況や背景などを考慮すべきだと思うからです。統治行為論は司法権の行き過ぎを防ぐため、そして民意を尊重する立場を取るためにも必要ないとは断言できないですが、立法府や行政府を抑制するためには邪魔になってしまうかもしれないため、兼ね合いが大変な問題なのだとわかりました。

 今回の報告を受けて裁判所が違憲判断を回避するために試行錯誤を繰り返しているのだと改めて実感しました。次のゼミではその憲法判断の回避をテーマにしているので、しっかり理解して臨みたいと思います。

投稿者:檸檬

 今回は、砂川事件や苫米地事件を参考に統治行為論について発表しました。レジュメの不備の指摘がほとんどなく嬉しい限りでした。しかし議論に参加しやすい雰囲気を作るために、あらかじめ議論のポイントを作り班の意見を主張するなど、改善していくべきところがありました。

 完璧な発表への道は険しそうですが、一歩一歩進んでいく気持ちを忘れないで進み続けたいと思います。

投稿者:かな

 今回は苫米地事件の判例から、統治行為論についての議論を行いました。抽象的な学説が多くて途中で頭がこんがらがってしまいまいした・・・。

 私は今回司会者として参加しましたが、その役目を十分に果たせず結局先生に頼ってしまうことになり、忸怩たる思いでした。討論で進行役を務めたり、また発言をしたりするのは難しいものだと改めて痛感する回となりました。

 人前で発言するのが苦手な自分にできることは、事前の自分の準備を充実させて議論についていくこと、そして幾つかの論点について予め自分の意見をしっかり持って臨むことだと分かっています。残り僅かとなった基礎ゼミで徹底していければと思います。

投稿者:大吟醸

 今週の統治行為論についての発表を務めました。苫米地事件と砂川事件を元に考えた発表でした。

 私は苫米地事件に付された二人の裁判官の意見とそれを基にしたこれからの統治行為論の展望について担当したのですが、いざその展望についてほかのゼミ生や先生から質問されると苦しくなってしまい、自分の読んできた文献の足りなさや理論の打ち立て方が甘いなと痛感させられました。

 そして今回の発表と資料作成を通して改めて思ったことは、法学に関する資料や文献は斜め読みしないといけないということです。ある程度の信頼はあるものの、学説や書かれた先生によって考え方も違うし、説明が分かり易いものもあれば難解で外国語を用いて概念を説明しているものもあるし、それを自分なりに解釈しようと思って脇道にそれてしまったのが今回の発表であったなと実感しました。(unblock とen blocの話です)

 やはり、試験がまだ行われていないほかの授業と比べ、自分がどの程度頑張ったかを示してくれるこの授業にはいつも刺激をもらっています。より深く考えられるようになるため、一層真摯にこの授業に取り組んでいきたいと思った次第です。

投稿者:シェフ

 今回は、苫米地事件の判例を基に統治行為論についての発表がありました。発表内容そのものは統治行為論の判例から、肯定論否定論それぞれの立場の紹介、補足と私見というシンプルな流れで話が入ってきやすかったです。そして、私個人としては、自分の発表の資料は引用であっても自分はどう理解しているのかはっきりとした意見を持たなければならないという先生の指摘に発表の厳しさを感じました。

 その後の議論によって統治行為論肯定論の自制説と内在的制約説は説明のやり方は違っていても解釈を少し変わるだけで似たり寄ったりの考え方になるといった発見もあり、今回もまた興味深い議論が交わされました。また、今回は質問することの難しさをひしひしと感じました。発表内容もある程度は理解して、議論にもついていってはいるものの、他人の意見を何の疑問も感じずに受け入れているだけの受動的な授業態度を改めていきたいと思いました。

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第9回(2017年6月13日・火)~1巡目グループ報告④「憲法判断の回避〜恵庭事件」(報告:ラヤマ・ひろき・ゆーすい・わーみぃ/司会:まっちゃあいす)

投稿者:わーみぃ

 今日は、恵庭事件をもとに憲法判断回避についての報告をさせていただきました。

 この判例は裁判所側と検察・弁護団側との解釈の相違がいかなるものかを掴むのに時間がかかりました。話し合いのなかで配布文献の説明文の解釈をメンバーで統一させて、疑問点を洗い出しました。

 今回は、皆の意見が議論のなかで割れたり動いたりしたのがわかりました。しらたきナイスでドSでスピーディーな司会のおかげで終盤はいつもより発言の数も増えました。

 今回で2順目が終わったので、次から報告者は最後の報告になります。どんどん報告のレベルが上がってきているので、自分のレベルも一緒に上げていきたいです。

  以上がリポートですが、先生、鳥取のPRとお土産ありがとうございました。高級なお土産なのでフィナンシェは食べたことがなかったです…

投稿者:ひろき

 今回の報告は、僕たちの班で、恵庭事件を元にした憲法判断回避についてでした。決して盤石とは言い難いのですが、しっかりと準備をして臨んだと思っていました。しかし、最初に南野先生から「事件性」について問われた時、先生がおっしゃられたこととまったく違う捉え方をしており(事件性を「事件が存在するかどうか」という捉え方にしていました)、初っ端から答えられないというミスを犯してしまい、班のみんなには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 そんな中、班で話した疑問点や問題点をゼミの方たちが議論してくれて、僕たちのしたかった発表の形式が実現できて嬉しかったです。僕の意見としては、弁護士団側ではなく裁判所側の意見と同じで、付随的違憲審査制を採っているため、自衛隊法全体を検討するのは違うのではないかと思います。

 2回目の報告にしてこれほど高レベルなものが作れるようになったと考えれば、ますますゼミ活動に精進したいという気持ちになりました。

投稿者:ラヤマ

 今回の発表を終えての率直な感想は、前回より自分自身良くなったような気がしました。周囲の努力家たちに囲まれているうちに少しづつ要領が分かってきたのかもしれません。友達にはとても恵まれていたのだと思います。

 特にゆーすいくんは、僕のような人間にも期待してくれているのが伝わってきたので発表をおざなりにするわけにもいきませんでした。彼が率先して発表の指揮をとってくれたおかげで僕だけでなく班員全員が円滑に発表準備を進めることができました。また、ゆーすいくんの発表は同じ班の一員として見ても洗練されたものに仕上がっていました。わーみぃさんやひろきくんが説明していたけれど、小難しくて聞き手が咀嚼し理解することができないであろうことを理解しやすい言葉で説明し直し、また話す速度やトーンも聞き手への配慮が十分になされた発表でした。聞き手に話し合ってほしい論点を前もって準備してきてくれたことで議論が滞りなく進行したのではないかと 思います。

 また、今日はしらたきくんも司会者として議論を盛りあげてくれました。しらたきくんは基礎ゼミが始まる前に自分は今日準備不足だから今日は議論に参加できない、といったようなことをいつも言っているのですが、それでも基礎ゼミでの議論の場を活性化させてくれる基礎ゼミにいなくてはならない人 物です。

 彼が普段議論の場になかなか出てこないますまるシェフかなJOYに発言の機会を促すことでこの4人にも半ば強制的にではあるけれど発言のチャンスが巡ってきました。この4人は発言こそしないものの、よく人の話を聴いて考えているので当てられれば答えることができるだけの能力があります。この4人が発言することで今まで出てこなかった論点が浮かび上がってきて新しい観点から問題を考えることができました。その意味で今日は、いや今日もしらたきくんは活躍してくれました。できることなら最後までしらたきくんに司会をしてほしいと願っています。

投稿者:JOY

 こんにちは。今回のゼミの感想を書かせていただきますJOYです!

 今回事前に配布されていた資料を読んだ際(恵庭事件)、「なんだこの兄弟は!!!勝手に自衛隊の無線切ったらだめでしょ!!!」と思い無罪になったことに対してかなり不満を抱きながらゼミに参加しました。ですがゼミの中でなぜ兄弟が自衛隊の無線を切ったのか、またそれを超える恵庭事件が生んだ深い議論について知ることができ大変面白かったです。

 自衛隊法121条に兄弟の行為が違反するのか否かの審議に入ることが自衛隊法の合憲性を認めることになるのかという問いについて自分の考えを言う機会があったのですがうまくまとめて話せず無念でした…。 というか私はいつもゼミで何か発言しようとすると、自爆するのが常なので…このゼミが終わるまでにはしっかり皆に自分の意見が伝わるように精進いたします。

 再来週は発表!!!頑張っていきます!!!!

投稿者:かな

 今回のゼミでは恵庭事件をもとに憲法判断回避について考えました。配布文献を読むだけではなかなか理解するのが難しい裁判所と弁護団の考え方の相違、そしてこの判決で何が問題とされていて、なお且つどのような評価がなされているのか、という点がすっきりと整理されていて、とても分かりやすい発表でした。

 特にゆーすい君の発表は、聴き手が発表にきちんとついてきているか配慮しているのが伝わるもので、すごいなあ、と思いました。 ラヤマ君のリポートにもあったように、今回は半ば司会を「乗っ取った」しらたき君によって、私も発言することができました。何か言わなければ、と始終焦り心臓をバクバクさせながら実は一人戦っていた私としては、機会を与えられたことに感謝!という気持ちです。(もっとも、自分の考えがうまくまとまっていないタイミングだったので、発言自体は上手くいきませんでしたが・・・)

 次回こそは自分から発言ができるように頑張りたいと思います!

投稿者:ゆーすい

 今回は私たちのグループが、恵庭事件の憲法判断回避について報告しました。報告までの準備期間は、憲法Ⅰの小テストや政治学Ⅰのレポートに追われていてなかなか忙しかったのですが、みなさんの頑張りのおかげで、比較的いい発表ができたのではないかと思います。   

 発表の準備をするにあたって最初に決めたことは、裁判官の考え方や問題点などを、恵庭事件判決が下されるまでの流れに沿って説明するということでした。事件の概要⇒そこで使われた定理⇒メリット・デメリット⇒裁判官の意見⇒まとめという形式も、確かに整理されていてわかりやすいと思います。ただ、今回は、聞き手にとってよりわかりやすい発表にしたいということで、私たちなりに考えて、あのような報告の形式になりました。聞き手にとって、わかりにくかったところはまだまだ多かったのではないかと思うので、次回以降の報告班はより良い報告ができるように頑張ってほしいです。  

 ゼミ全体での議論は、恵庭事件の意義(自分の担当)のところでかなり質問が飛んできて大変でしたが、自分の報告に対して皆さんがしっかり考えてくれているのが感じられたので、意外とうれしかったです。次回以降、自分が聞き手として報告班の報告を聞くときは、しっかり質問をしようと思います。

 また、自分たちが議論してほしいところを用意していたおかげで、以前のような沈黙の時間帯が減り、議論が盛り上がったところも良かったと思います。南野先生と先輩たちを除けば、報告の中身について一番知っているのは報告班だと思うので、しっかりと論点などを準備することはとても大切だと思いました。司会者の役割も大きかったと思います。自分から手を挙げづらい人にも発表の機会を与えることで、ゼミ全体としての議論が深まり、全員にとって有意義な時間になるのではないかと思いました。

 次回以降もできるだけ全員が発表できるように、司会者の方にも頑張っていただきたいです。

投稿者:シェフ

 今回は、恵庭事件の判例を基にして憲法判断回避についての発表がありました。この事件自体は中学の公民や高校の現代社会で学ぶ内容だったので概要自体は知っていましたが、その当時はなぜ電線を切っているのに無罪なんだろうと疑問に思いながらも、テストのためになんとなくのまま詰め込んだ記憶のある事件です。今となってはなぜ無罪なのかわかるので法学部生としての成長を感じることができました。

 思い出話はさておき、今回は発表者側からの問いかけによって構成要件の審議を始めることが自衛隊法の合憲性を認めることになるのかという問いについて議論を行いました。いつもはほかの人たちの意見を咀嚼していく間に次の話題に行ってしまい何も話せないまま終わってしまっていましたが、しらたき君の司会により自分の意見を発表することができ、普段のゼミよりもよりゼミ生の一員となれたような気がしました。

 来週開けて再来週は発表があるので論点の整理を行い、より活発な議論を促せるような発表を行いたいと思います。

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第10回(2017年6月27日・火)~2巡目グループ報告①「合憲限定解釈〜東京都教祖事件」(報告:檸檬・JOY・毛利・シェフ/司会:しらたき)

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミリポート第十回を、しらたきがお送りします。

 今回からそれぞれの最後の報告が始まりました。 今回は東京都教組事件の判例を中心に最高裁による合憲限定解釈について話し合いました。 この判決に関しては、裁判官の間でも意見が分かれていたほど内容が難解な事例であったため、最初は話し合いが硬直してしまうのではないかと思っていました。

 しかし、そんな心配は杞憂に終わりました。これまでの報告では、自分から発言することがなかった人も、積極的に発言しており、終始誰かが話している状態が続き、良いゼミ回となりました。

 次週も、活気があって楽しく、かつ得るものが多いゼミになるよう頑張ります。

投稿者:JOY

 こんにちは! 今回は発表を担当させていただきましたJOYです。最後の基礎ゼミでの発表ということで、4月からいろいろあったなあ…という思いに浸りつつ今回も班のメンバーと頑張りました。今回は初の「自分たちで判例を決める回」ということでどの判例にするかという点から話し合う必要がありました。

 「合憲限定解釈」が私たちのテーマであったがために初めは福岡県ということで「青少年に対するわいせつ」に関する判例を使う説が濃厚でしたが 「わいせつ」は議論がしにくいという男子の意見にて東京都教組の判例を使用しました。(来週の全農林との流れも踏まえています。)

 この公務員の争議行為の判例は有名だったので以前からよく目にはしていましたが、判例をじっくり読む機会はあまりなかったので大変勉強になりました。単に公務員が全体の奉仕者である且つ公共の福祉に反するべきではないから、国民に影響が出るような争議をすべきではない、というだけが重要な話なのではなく「争議自体」「公務員とは」「争議に付随する活動は」「憲法の条文どちらが優先されるべきか」「刑罰を科す意味」など細かい論点はいくらでもありました。

 また色々な議論が存在していることに改めて向き合い、法律の世界って面白いと思えた準備期間でもありました。今はまだ、沢山意見はあってもその考え方が法律的なのかわからず委縮してしまったり、条文を踏まえて論理的に話せるかが不安で発表できなかったり、とするのですがこれからも精進していきます!

 残りの基礎ゼミも頑張ります^^

投稿者:檸檬

 今回のゼミは、合憲限定解釈について東京都教組事件を主に扱いました。裁判官の意見も対立する難しい事件でしたが、裁判所だけでなく立法府の協力も必要だと感じる事件でもありました。私個人では、今回の判例が意見に対する反対意見や、さらにその意見に対する反論などが入り乱れたものだったので判例の主張を読み解く段階で苦戦していましたが、班の皆のおかげで乗り切ることができました。

 発表では、レジュメのみを見て説明することに慣れることができず残念でしたが、残り数回は意見を発表する機会がまだあると思うので、そちらの方を頑張りたいと思います。特に、前回から司会の担当が変わっておらず以降も変更がないなら、全員が意見を発表するゼミになるはずなので、次のゼミまで、誰が司会者になるのか楽しみにしつつ、準備を怠らずに頑張りたいです。

投稿者:シェフ

 今回は発表者として三回目の発表を迎えましたシェフです。とうとう最後の発表となってしまったこともあり、僕も班員たちも一段とやる気にあふれており、かなり早い段階から何度も話し合いを重ねて論点の整理を行うなどの準備万全の状態で発表に臨むことができました。が、まだまだ全然何か足りない気がして、少しもやもやの残る最後の発表となりました。

 発表後の議論では合憲限定解釈の賛否について話し合ったのですが、自分の予想とは反して合憲限定解釈をやめて違憲を出すべきと考えている人がほとんどだったので驚きました。私個人としては合憲限定解釈は重要な憲法解釈のやり方の一つだと考えていたし、そういうテイストで結論を書いたつもりだったので…

 次回からは聞くほうの立場として、意見や質問をいえるようにしっかり準備をして臨みます。

投稿者:毛利

 今回のゼミでは東京都教組事件を取り上げて合憲限定解釈について発表をしました。 都教組事件の印象としては、多数意見・補足意見・意見・反対意見それぞれの理論構成とその相互関係を理解することが難しく、またそれを説明できるようになるのも難しいものでした。

 実際発表していて自分はある程度理解していましたが、自分の発表が他のメンバーにどれだけ理解してもらえたか不安なところがありました。先生が発表後解説をしてくださったおかげで、やっと皆も分かって来たという反応をしていたように思いますし、自分も頭が整理されました。ありがとうございます。「2重の絞り論」の語はちゃんと出すべきだったなぁと反省しております。

 今回の報告では全員が発言しており、色んな意見を聞けたのは非常に面白かったです。中でも「違憲判決を出しておいて、改正されるまでは合憲限定解釈を使い、無秩序状態を回避する」というのはとても面白い意見だと思いました。

 次の全農林事件は今回の都教組事件と深い関わりがある事件なので、今回学習した事を生かして次の報告の際も積極的に取り組みたいと思います。

投稿者:まっちゃあいす

 久しぶり?の活動記録となってしまいましたが、今回のゼミで感じたことを報告したいと思います。

 今回の発表のテーマは合憲限定解釈で扱った判例は東京都教組事件でした。まず、合憲限定解釈というテーマの大枠から入り、次に具体的にこの合憲限定解釈が行われた判例を見ていくという発表の構成は、判例のどこがポイントなのか着目しながら聞くことができ、分かりやすい発表だと感じました。また、予習のときに文献を読んでいて様々な裁判官の意見が多く、整理がいまいちできていなかったのですが、発表のレジュメではそれらが簡潔に整理されていてどの部分が具体的にどう対立しているのかが自分なりにしっかり把握できました。予習の際に配布文献はただ漫然と字面だけを追うのではなくどこが論点になりそうなのか注意して読むと発表をより理解しながら聞くことができると思いました。

 それから、(南野先生の発言を遮る?ような形だったのですが)少し発言することができたのは自分としては進歩だと感じました。ここ数回ずっと何でもいいから?何か発言したいと思っていたものの、色々な理由からなかなか発言することができずすごく悔しかったので、この回でようやく発言できてそのモヤモヤがスッキリしました。

 他の人達もそれぞれ発言していて、合憲解釈について色々な意見が聞けて良かったです。今回の判例は次回私たちが発表する全農林警職法事件判決にもつながるところがあるので復習も兼ねて色々調べています。最後の発表になるので、これまでの反省を活かしつつ、より良い発表ができるように頑張ります!

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第11回(2017年7月4日・火)~2巡目グループ報告②「憲法判例の変更〜全農林警職法事件判決」(報告:まっちゃあいす・ゆきち・大吟醸・ラヤマ・ゆーすい/司会:毛利)

投稿者:ラヤマ

 今回発表した全農林警職法事件判決では僕は発表のまとめとそのことに関連したグループの私見を述べる担当となり、今までより重要な立場を任されたことで発表の際は緊張していたのですが、グループの皆の助力があってなんとか形にすることができたと思っています。特にゆーすい君や大吟醸君は 僕の発表箇所に具体的なアドバイスをしてくれて、また、出来上がったものをチェックしてくれました。自分の発表もあるのにも関わらず僕のために貴重な時間を使ってくれたことにとても感謝しています。  

 また、今回の発表をしていて準備していたときグループのメンバーの普段は見ることのできない一面を見ることができ、そのことが嬉しかったで す。例えばゆきち君とは同じクラスでたまに話すことがあるくらいの関係だったのであまり関わりがなく物静かな人だと思っていたので、今回の発表でゆきち君がリーダーシップを発揮し、やるべきことを提示していく様子は新鮮でした。

 まっちゃあいすさんのことは以前ますまる君から「面白い人」と聞いていたのですがそれがどういうことなのか少しわかりました。自分が話したいことを話さなければ気が済まない、お嬢様みたいな人だなという印象を受けました。まっちゃあいすさんは勉強家で努力家のイメージが強くあったのですが、それだけの人ではないのだと知ることができて良かったです。

 以前南野教授が「横のつながりを大事にしなさい」とおっしゃっていました。このゼミの発表を通じて僕にも横のつながりができたので僕はこの基礎ゼミに入ることができて 良かったと改めて思いました。

投稿者:かな

 今回の発表は全農林警職法事件判決についてでした。 毛利くんが言ったように、私も必ずしも判例変更を行う必要はなかったのではないかと思っていましたので、最後に南野先生が話された判決の「裏話」は非常に興味深いものでした。最高裁長官の強力なリーダーシップで、日本の司法が動いたことがとても印象的でした。  

 毎回思うことなのですが、事件の概要から、この判決には納得できる、あるいはそれはおかしい、納得できないと思っていても、いざ判旨や論文を読むと、裁判官や学者さんの論理的な説明に圧倒されてしまいます。わずかな条文の解釈からそんなことまで言えてしまうのか!、一見無理があるように思える結論でも、反論し難いほどこんなにも精緻な理論を構成できるのか!と毎回驚きの連続です。

 違憲審査は私達国民の生活に密接に関係して、判決次第では大きな影響を与え得るというのに、裁判所で行われている議論は法律に馴染みのない一般の人びとの常識、思考回路から乖離しているのではないか、とも時々思います。  

 でも、毎回文献を読んで予習し、ゼミでも発表者の話をしっかり聞くと、それぞれの判決にどのような問題点があって、一体何が重要な判決なのかを理解することができました。他の法政基礎演習を受けている友人は論文など一度も読んでいないと言っていたので、一足先にこの基礎ゼミで貴重な体験ができたなと思っています。  

 なんだか最終回のような感想になってしまいましたが、残すところこのゼミもあと一回! 報告者として、悔いのないように準備を頑張りたいと思います!

投稿者:シェフ

 今回は全農林警職法事件の判例変更についての発表が行われました。先週の東京都教組事件の発表では自分がこの事件の判例についての発表をしたので、この班ではどのような切り口で発表を行うのか期待しながら授業に臨みました。

 発表では、全農林警職法事件の判例を基に他の公務員の争議行動を扱った事件と比較しつつ、判例変更にいたった経緯や公務員の争議行動を禁止することの可否にまで及ぶ、非常に深い内容の発表でした。個人的には、本編とはあまり関係はないのですが、全農林での判例変更は、最高裁判所長官が変わったことによってむりやり行われたという話は興味深く、法は人の手によって大きく解釈が変わってしまうことを再認識させられました。

 来週は、とうとう最後の班の発表となります。最後まで気を抜かずにがんばります。

投稿者:まっちゃあいす

 今回は判例変更をテーマとして全農林警職法事件判決についての報告でした。まず、準備段階では今回の判例は様々な判例(前回扱った都教組事件判決など)が複雑に絡み合っており、その流れの中で今回の判例を捉えなければならず最初から苦戦したような気がします。

 さらに、私は補足意見を担当したのですが、一面活字だらけの配布文献から多数意見や意見の問題点や矛盾点の該当箇所を照合して理解することもこれまた時間がかなりかかりました…。それでも、なんとか自分なりに理解して見せようと、普段なら絶対開かないだろう分厚い専門書を図書館で手に取って睨めっこしたり、初めて法学部サロンに行ったり、夜遅くまで話し合ったり法学部生として色々と充実した期間を過ごせたと思います。結局私の発表自体は言いたいことありすぎて詰め込みすぎた結果?冗長であまりまとまりのないものでしたが(ごめんなさい)、報告班の皆さんの協力もあり、全体としては良い発表だったと思います!

 また、今回も色々な人から多種多様な質問があって良かったと思いました。例えば、今回の判決で、最高裁が行った「あえて」の判例変更や公務員の争議行為禁止の是非などの論点は前日の最後の報告班の集まりで話し合っていたのですが、いざ発表後になると、それ以外のもっとミクロな部分に焦点を当てた質問も多く「鋭いな…」と思いました。今回で私は最後の報告でしたが、3回の発表を通して色々な配布文献や参考資料を準備段階で読み込んでいくことで法学部としては致命的な?活字アレルギー?も少しずつ克服できたような気がします。また、普段話さない他のクラスの方々と色々お話できて楽しかったです。

 次回で基礎ゼミ自体も最後なので気を抜かずに頑張ります。

投稿者:ゆーすい

 今回が、自分が担当する最後のグループ発表でした。 テーマが全農林警職法事件判決の判例変更ということだったので、自分が発表する部分では、どのような流れで判例変更が行われたのかということをできるだけわかりやすく説明できればと思っていました。

 グループ全体としては、多数意見⇨反対意見⇨補足意見というように、裁判官の意見を対立させながら進めていこうと準備段階で決めました。ただ、今回の全農林警職法事件判決は裁判所内でも大きな意見の対立があったため、何を争点として発表すればいいのかを決めるのが大変でした。なので、レジュメ自体がそこまで、まとまりのいいものになってはいなかったのかなと思います。その結果、 発表本番では、発表時間がとても長くなってしまいました。また聞き手も、何を争点として話を聞いていいのかわからず、混乱させてしまったんじゃないかなと思いました。勉強した内容を全て取り上げようとするのではなくて、「今回の発表では何が必要で何が不必要なのか」というように、情報の取捨選択をしっかりしていくことが大切だと思いました。思い切って、「この情報は今回は捨てよう」と決断することもまた、限られた時間の中でわかりやすくまとまった発表をするための大切なポイントであるということを学びました。

 今回の発表が、僕が担当する最後の発表だったので、やはりある程度心残りはありますが、この経験を今後に生かしていけたらいいと思います。来週、他グループによるこの基礎ゼミ最後の発表があるので、この憲法ゼミで学んできたことを踏まえて、しっかりと発表を聞き、自分の頭で考え、その考えを発信していきたいと思います。

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第12回(2017年7月11日・火)~〔最終回〕2巡目グループ報告③「違憲判決の効力:非嫡出子相続分判決」(報告:ますまる・しらたき・わーみぃ・かな・ひろき/司会:JOY)

投稿者:毛利

 最後の基礎ゼミは非嫡出子の相続問題についてでした。かなり複雑な話で、議論しながらやっとわかって来たなという感じでした。議論することの重要性に気づかされるゼミになりました。

 今回の議論の中心は、違憲判決の効力がどのような理屈で発揮されているのか、遡及効を制限することは正義に反していないかという部分にあったと思います。違憲判決の効力に関しては、確かに一般的効力説・個別的効力説という枠組みで効力を捉えるには説明がつかないということが理解できた程度で、どのような効力を発揮させるのが良いかというところは自分の中で答えが見つかっていません。しかし、個別的効力は付随的違憲審査権から導かれるとされていますが、違憲判決が実質的にのちの判決に拘束力を持つという点と、付随的違憲審査権というものが矛盾しているのではないかと思い、ドイツのように憲法裁判所における抽象的違憲審査権を持たせ、その効力の範囲を法により決定する方が筋が通るのかなとは思います。

 また遡及効を認めないとした判断に関しては、その判決に従った当事者やそれに基づいて行動した第3者を保護すると言う目的があるにせよ、全く平等が無視されてしまうということは問題がないとは言えないと思います。ゼミ中自分はその状況を作り出した責任として、国家によって保障させるという手段はどうかと発言しましたが、裁判所にはそのようなことを強制する権力は無いので実現は困難だとも思います。裁判所としてできることに関する議論があったとのことなので、それを読んでみようと思いました。

 今回までのゼミで扱った題材には、まだ自分の理解が及ばないこともありましたし、まだ理解してないことさえ気づいていない事もあると思います。判決やそれに関連する論文を読むのは非常に難しいものですが、それによって新たな視点や理解を得たときは困難に勝る面白さがあるとこのゼミで気づかされました。自分は非常に怠惰なところがあり、このゼミでやっていけるか不安だったのですが、そのような法学の面白さに気づかせてくださったことや、先生が頑張った分だけ褒めて下さることが嬉しかったということもあり、とても楽しくこのゼミを終えることができました。本当にありがとうございます。

 ここでの経験を生かして、ここでできた友人と一緒に、これからの法学部の学びがより有意義なものになるよう努力したいです。

投稿者:ますまる

 ますまるです。今回は最後の基礎ゼミということでしたが、最後の最後で発表を担当させていただきました。発表の方はいつも通り可もなく不可もなく……というよりは個人としては構成の練りの甘さや全体の理解の深度など、不可が多めの感じになってしまった感は否めませんが…班全体としては、今までの演習を踏まえて一人一人しっかり考えられていたものになったのではないかと思います。

 今回が最終回ということで、締め切り効果と言いますか、皆さん今まで以上に集中して授業に参加していた印象を受けましたし、議論や南野先生の指摘も鋭利なものであり、正直発表者側としては恐々としていました。まだまだ勉強が必要だなと身が引き締まります。

 当初は南野先生のゼミということで優秀な怖めの人がたくさん集まるのかとビビっていましたが、まあそんなことはなく…(優秀であることは当たっていました…)終わってみればこのゼミで勉強した内容そのものはもちろんですが、ゼミ生全員、本当に全員や先生から学んだことはすごくたくさんあって、それを早くアウトプットできるようになっていきたいなということです。そう思えるのは幸せなことだなと思います。(お土産も毎回美味しかったです。)

 今回で基礎ゼミは最終回でしたが、線路は続くよどこまでもということで、これからはこの授業で渡し始めた枕木をどこまでも繋げていけるよう、末長く心に留めて頑張っていきます。 以上で報告を終えさせて頂きます。ありがとうございました。

投稿者:JOY

 こんにちは!JOYです! 最終回ということで法政基礎演習全体を通しての感想、そして成長できた点、これからの課題についてまとめたいと思います。

 思い返すと初めのうちは毎回かなり緊張しながら参加していました。今まであまり読んだことがなかった判例や論文をとにかく何度も読んで理解するのに必死でした。南野先生のゼミは厳しいという風の噂を聞き、ゼミ中も緊張していました(笑)。(誤解しないださい!(笑)実際、南野先生はとても知的で面白く、その後のゼミにて私は笑いすぎて先生に注意されるぐらいだったので!!)

 ですが、徐々にゼミにも慣れ憲法に関する議論をしたり、発表の準備をしたりすることがとても楽しいと思うようになりました。というのも、ほかのゼミ生はいつも素晴らしいレジュメと発表を提供してくれ議論も活発だったので「私も、積極的に参加したい!」という思いが強くなったからです。もちろん発表に向け、法学部サロンで何度もミーティングを行ったことや、図書館の書庫で文献を探してまわったことは時に大変でしたし、そのうえ発表がうまくいかないと暗い気分にもなりました。

 ですがこのような体験は3年でゼミに入る際に必要不可欠で良い経験を2年生の間にさせて頂いたと感謝しています。 このゼミに入ったことで成長できたと思う点は沢山ありますが一言でいうと「法学部生」に近づけた!ということです。(まだ完全になれたとは思っていません。)基幹教育によって1年の後期に全く法律関係の授業もなく自分が法学部生だという自覚が正直ありませんでした。しかしこのゼミでわからない判例や論文に根気強く向き合い、自分なりに理解・解釈して、自分の言葉で発表や議論をすることが「法学部生」としての意識を強くもたせてくれました。

 そしてこれからの課題は法律的に考えて、より明確に自分の意見を表現することです。いつも発表する際に、「これは法律的にはおかしい考え方なのだろうか?どう表現すべきか?」と考え始めてしまいます。これは結局、私の勉強が足りていないかつ経験が少ないことが原因だと思うのでこれからの努力で補っていきます。

 おおお!長くなってしまいました!!! 最後に南野先生、先輩方そしてゼミ生の皆さま1学期間、有意義で素敵な時間を本当にありがとうございました! 3年のゼミでもお会いできると嬉しいです^^

投稿者:ひろき

 最終回となる今回、僕は報告班でした。

 非嫡出子相続分判決を元に、違憲判決の効力について発表しました。 僕はその中でも遡及効を制限できる根拠について調べたのですが、正直理解不足なところもあり最後の報告にもかかわらず、すこし後悔が残っています。こんなに一生懸命取り組めるゼミに所属させていただいているのに、そのチャンスを無駄にしてしまったんだという気持ちが残ってます。でも、前まではこんな風に考えることはなかったので、このゼミで変わることができたと気づきました。成長も実感できた、そんな最終回でした。

 ゼミに所属させていただいて、初めの頃はやること大変だし、議論にもなかなかついていけないし、憂鬱でした。そして自分の報告の時でさえ、内容がうまく捉えきれていないことも多々あり、悲観的になってました。ですが、回を重ねていくごとに、報告の内容、みんなの議論、先生の疑問、様々なことが少しずつ見えてきて、理解できるようになってきたとき、自分が成長してることを感じることができました。分かりやすい報告をしてる人や様々な角度で論点を見てる人など、ゼミの中でお手本とする人がたくさんいて、ただ憲法の勉強をしているわけではないと分かりました。それがゼミで学ぶべきひとつのポイントだと思いました。

 それに気づいてからは、ゼミの時間中、報告の内容を理解することだけに集中するんじゃなくて、他の人の観点や先生の鋭い指摘など、様々なことを吸収することに意識を向けて頑張りました。 このゼミに所属させていただいて、本当に良かったと思っています! 憲法だけじゃなくて、いろんなことを学べました! 自分にとってプラスでしかなかったと思います! 南野先生、ゼミの皆さん、ありがとうございました。また飲みに行きたいです!

投稿者:ラヤマ

 2回生になり新年度が始まって法学部の講義が本格的に始まろうとする頃、基礎ゼミの希望調査があったことを思い出します。周りの学生はシラバ スを入念に確認し自身の希望ゼミを選択していましたが、僕は依然として学部の講義に興味が湧かず少々煩わしささえ感じていました。そのとき、一年次「法学入門」で法学部のことやその他様々なことについて面白おかしく話してくださった南野教授のことを思い出し、「このゼミに入ることができれば法学について興味を持つことができるかもしれない」と思い立ち、本基礎ゼミを第一志望として希望調査書を提出しました。      

 入ってみての感想は「こんなはずじゃなかった」でした。元々僕自身が基礎ゼミのことを甘く考えていたこともありますが、毎週の文献を読むことや関連事項を調べる等の作業が思うようにはかどらずそのため火曜日は少し憂鬱な日になっていきました。しかし、周りの友達が努力している姿を見聞きすることで僕もやらなければならないという思いになりました。    

 僕がこの基礎ゼミに入って良かったと思うことは、この基礎ゼミの場に毎週出席することで友達と理解を共有することができ、普段講義を受講しているだけでは理解できないことの外観を捉えることができたことです。また、通常接することのない人と接することで交流の輪を広げることができたのではないかと思っています。    

 最後になりますが、この法政基礎演習で南野教授と基礎ゼミの仲間と過ごした時間のおかげで、法律学に以前より興味を持つことができました。これを機に自分なりに努力を重ねていこうと思います。あっという間の半年間でした。ありがとうございました。

投稿者:大吟醸

 大吟醸です。先日、基礎ゼミの最終報告が終わりました。 私が最初にこのゼミでの発表に臨んだ際は、今までに馴染みのないレジュメの形式(脚注や参考文献、参考条文の付け方)や、突き詰めれば膨大な量になってしまう参考文献、また発表後の高度な質疑応答など、高度な内容に尻込みをしたのを覚えています。ですが毎週先生が配っていただいた参考文献を読むたびに、素養の無い私でもなんとか議論に参加できるようになりました。

 また、このゼミの高度性から、周りと協力する必要性も生じたので、ゼミ内での仲も深まっていき、さらに活発な議論をすることができました。 このゼミで私が学んだことは、高い水準の授業に飛び込んでいくことの重要性です。 上記のように身の丈以上の授業に飛び込んでいき、なんとかそれを乗り越えたことで自分のなかで大きな自信が生まれたのを実感しています。

 今後も自分の成長のために高度な分野へ飛び込んでいきたいと思っています。最後に、このような素養の無い私にも親身になってご指導をしていただいた南野先生、発表形式などを詳細に教えて下さった先輩方に感謝をしたいと思います。半年間お世話になりました。ありがとうございました。

投稿者:わーみぃ

 今回が最終報告でした。私は報告班として、違憲判決の効力について説明しました。

 何かを定めるということは必ずそれには入らない人や事柄がある、ということは仕方のないことです。しかし裁判所は常に、すべての人が平等であるような判断を目指さなくてはなりません。違憲判断の遡及効を定めるというのは、すでに確定した判決で動いていた当事者の保護にはなりますが、非嫡出子への不当な扱いを分かっていて見逃してしまうことにもなります。裁判官の責任の重さと判断の難しさを痛感しました。

 このように、たくさんの立場から判決を考える機会になった法政基礎演習はとても大変でしたが有意義なものになりました。このゼミで考えたことを無駄にしないように、これからの学びに繋げたいです。

 第三志望ではありましたがこのゼミに入らせていただいて本当に良かったと思います。先生、TAの先輩方、ゼミ生の皆さんありがとうございました!

投稿者:かな

 法政基礎演習の最終回に、私は発表者の立場で参加させて頂きました。今回扱った非嫡出子相続分決定を巡っては、付随的違憲審査の下おそらく個別的効力説を採る日本においてそもそも遡及効は認められ得るのか、そして法的安定性という名目のもと本判決で遡及効が制限されたことは妥当なのかという点について、先生のご指摘を受けて数々の意見が出ました。

 平成25年9月の違憲決定までに本規定の合憲性を前提とした遺産分割が行われたケースは数知れません。しかし法的安定性を害さないため、という理由で審判や裁判、合意等によって法律関係が確定した事件には本違憲決定は効力を一切有しないとする判決は、それこそ平等の概念に反するのではないか、という先生のご指摘は、私が内心モヤモヤと疑問思っていたものだったので、ハッとしました。これに反論し得る主張を考えていましたが、私の中では上手い答えが見つかりませんでした。依然、法学を学んだ者というより法律には縁遠い素人目線で判例を見てしまう傾向を最近ひしひしと感じています。今後法学を勉強して、この基礎ゼミで取り扱った判例が、今とは異なる見方で見えてくることを楽しみにしています。  

 3か月前、基礎ゼミの初回授業は不安でと緊張で気分が悪かったのを鮮明に思い出しますが、振り返ってみればあっという間でした。読み慣れない判例や論文を、分からないながらも何度も読み返しさらにゼミに参加することで理解が深まり、判例を読むのは面白い!と思えたこと、聴き手を意識した発表・レジュメにしようと毎回試行錯誤しながら一生懸命励んだこと、ゼミの打ち合わせのために初めて法学部サロンに入り文献を探しに図書館の本棚を眺めまわしたこと・・・。このゼミから多くのことを学び、そして多くの思い出が出来ました。これから克服すべき課題も見つけ、少しずつ自分のペースではありますが克服のため努力できました。  

 3か月間、有意義で濃い時間を過ごすことが出来たと思っています。先生をはじめ、TAの先輩方、そして共に発表の準備に苦しんだ皆さん(※今となっては良い思い出です!)に感謝の気持ちでいっぱいです! 本当にありがとうございました!!

投稿者:シェフ

 今回は非嫡出子相続分判決をもとに、違憲判決の効力について発表がありました。 発表ももちろん素晴らしかったのですが、今回は議論において遡及効を認めないことは事件から判決までの間に公判が終わって判決が下されてしまった人の権利を侵害してはいないのかという議論において、現在の違憲判例の効力を表す学説といわれている一般効力説・個別的効力説のどちらにおいても十分な説明をなすことができず、学説が制度を十分に表現できていないという話まで進めたことが興味深く、最終回にふさわしい議論になったと思います。

 4月から始まった法政基礎演習を終えて、最初の発表ではレジュメすらまともに作ることができなかったし、参考文献はあまりにも長く、難解な言葉ばかりで理解することもままならなかったのに、発表を重ねていけばいくほど、参考文献だけではなく自分たちで集めた資料からの引用を行ったり、何週間も前から集まって論点の整理を行ったりと法学部生としての学び方というものを自然と身に付けることができました

 また、理解力に優れていたり、仕事が早く論点を上手く整理してくれる人、様々な角度から物事をみることのできる人など、ゼミの中に自分が見習うべき人がたくさんいて、非常に刺激になりました。 先生、TAの先輩方、ゼミ生の皆さん3か月間ありがとうございました。

投稿者:檸檬

 今回の授業が最終回となりました。3週目最後の班では、非嫡出子相続分判決を扱いました。法令制定時には予期していなかった考え方が後世で一般的になり、裁判所の判断も変化したという事例でした。この変化は時代に沿うという点では喜ぶべきものだと思います。しかし、現実問題としてこの判例変更の効果をいつ始めるのかで議論になり、私は今回のゼミが終了した後もどのようにすべきだったのかはっきりと結論が出ませんでした。

 結論がはっきりしないことは残念でしたが、今後憲法の授業でこの判例を学習するときにはどのようなものであれ、自分なりの意見と理由を説明できることを期待したいです。

 この半年間を一区切りとして振り返ってみると、結論が出ないことも含め様々なことが思い出されます。当初は独特の言い回しのために読み込むだけで一苦労だった判例も、回数を重ねるうちに読む時間が短くなり、少し法学部生らしくなってきたのかなと感じる時もありました。理想は内容を瞬時に理解することですが、今回のゼミで学んだ文献の活用方法を忘れないためにも、まずは定期的に読むことで確実な一歩を踏み出していこうと思います。

 他にもレジュメの作成方法やそれを元にした発表方法など学ぶべきことはたくさんありました。できたこともできなかったこともありますが、毎回のゼミを明るく楽しく勉強をする皆さんと一緒に、憲法にどっぷりと漬かった半年間は私にとって幸運な時間だったと思います。短い間でしたが、ありがとうございました。

投稿者:まっちゃあいす

 今回の発表のテーマは違憲判決の効力で非嫡出子相続分判決について見ていきました。配布文献を読むと今回の事案自体はそんなに複雑でなく理解しやすかったのですが、いざ発表後の議論になると判決の効力についての議論などはやっぱり難解でした。また、レジュメの最後の「もしも確定判決にも遡及効を認めたら」の部分もまだ民法をそんなに学習しておらずわからないことも多かったので全体的にもう少し自分で調べておけば…と反省しています。

 今回で最後の基礎ゼミだったのですが早かったような遅かったような不思議な気分です。法学部の専門科目の勉強が始まるや否やこの法政基礎演習では毎週嫌になるくらい多くの配布文献が配られて最初の数回は絶望しかなかったのを思い出します…。テーマもこれまで全く知らなかったことがほとんどだったので当然配布文献だけでは内容がなかなか理解できず図書館に行って本を何冊も横に並べながら騙し騙し読んでいました。毎回の議論では単純に合憲・違憲か、正しい・正しくないと行った感情論だけでは済まされない答えのない「問い」ばかりで頭を悩まされました。

 それでも、この基礎ゼミを通して幅広い憲法の知識の一部分と深い思考力を少しは身につけることができました。回数を重ねるごとにレジュメや議論の質が格段に向上していく過程が目に見てとれ、自分も負けてはいられないと思うことができ、お互いに切磋琢磨できたのではないかと思います。また、自分の意見をきちんと論理的に説明したり、わかりやすく皆に伝えたりするような経験はあまり経験がなく内容も難解だっただけになかなか自分の思うように上手くいきませんでしたが、過ぎてしまえば?諦めず頑張って取り組んで良かったなと思います。

 このゼミで学んだことはここで終わらせずにこれからの法学の勉強や様々なことにに繋げていくことができたらいいなと思います。素敵な仲間と良い人間関係を築くことができ本当によかったと思います! 短い期間ではありましたが、本当にありがとうございました。

投稿者:しらたき

 南野基礎ゼミリポート最終回を、しらたきがお送りします。

 今回はいよいよ最後の発表つまりゼミ最終回でした。今回は非嫡出子相続分違憲判決事件をもとに違憲判決の効力について話し合いました。法的安定性を保つためなら、少数者の不平等を許してもいいのか、あるいはその不平等が生じないようにするためにはどうすれば良かったのか、など多様な観点から今回の判例を検討することができたため、とても有意義なゼミ回になったと思います。

 と、今回のリポートは短くして、最終回ということですので、基礎ゼミ全体について感想を述べたいと思います。まず、良かった点として、法学を学ぶモチベーションが上がったことが挙げられます。私は1年後期の教養学部時代、法学への接点があまりにも少なかったため、法を学ぶ意欲を少し失っていました。しかし、この基礎ゼミで、1つのテーマについて調べ、議論し、知識や理解、自分の考えを深める、というプロセスを何度も繰り返すことで法学の奥深さの一端を知ることができ、法を学ぶ熱意を再び持つことができました。

 また、南野先生の解説をお聞きしたり、他のゼミ生の意見や質問に対し上手く返答できなかったりした時には、いかに自分の理解が足りていなかったのかを痛感させられたため、その点でも、もっと頑張ろうという気持ちになりました。

 加えて、法を学ぶ上での基礎力を高めることができたことも、このゼミで良かった点です。2年前期の今はまだ、教科書や判例集などで基礎知識を蓄えている段階ですが、今後は多くの論文を読んで、自分の頭で考えることが多くなると思われます。そのため、このゼミで早くから、多くの論文に触れることができたことは、とても有意義だったと思います。

 基礎ゼミは終わってしまいましたが、このゼミでの経験を忘れず、法を学ぶものとして努力し続けていきたいと思います。以上、南野基礎ゼミリポート最終回でした。ありがとうございました。

投稿者:ゆーすい

 今回が、この基礎ゼミ最終回でした。取り扱った内容は、非嫡出子相続分違憲判決事件で、違憲判決の効力について話し合いました。主な論点としては、①本判決が個別的効力説をとったのにもかかわらず、他の裁判で確定した判決について遡及効を認めないとしたことについて、論理的な整合性があるのかということと、②本判決では非摘出子の相続分を摘出子と等しくしたのに対して、判決が確定した他の裁判で争われていた非摘出子の相続分は摘出子の2分の1のままでよいとしたことについて、不平等ではないかというものでした。

  ①に関しては、そもそも個別的効力説か一般的効力説かという議論はもともと判例法国でなされていたものであり、日本の裁判にこの枠組みは馴染まないので、両者の折衷的な説がとられたということでした。②に関しては、ゼミ内で意見がまとまらなかったものの、個人的な意見としては、この判決はやはり不平等であって、法的安定性を重視しすぎた結果だったのかなというように思います。理由としては、相続というものは日常的な取引とは違って回数が限りなく少ないこと、相続額が大きい場合が多いこと、相続の対象が、形見など、単純な金額の計算では測ることのできない固有の価値を持っている場合が多いことを考えると、真の権利者保護を重視し、その財産に善意・無過失の第三者などが関わってくる場合に、例外として、法的安定性を守ることが妥当ではないかと思うからです(現に、従来の不動産取引がこのような考え方に立っています)。

 これまでの基礎ゼミでの活動を振り返ると、最初の頃は、配布文献の量がとても多いだけではなく、その内容も難しかったので、本当に、毎週大変だなと感じていました。ただ、ゼミのメンバーを見ると、みんなとても真面目で、やる気があって、優秀で、「自分も頑張らなければダメだ!」という気持ちになっていました。みなさんの頑張りに引っ張られて、私も頑張れたと思うし、成長もできたかなと思います。南野先生や先輩たちのアドバイスや指摘も、とてもためになるもので、新たな発見がありとてもありがたかったです! 3年次のゼミでもできれば、みなさんと一緒に勉強ができればいいなあ、と思ってます。今までありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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