九州大学法学部 2020年度

第18期南野ゼミ「憲法学の世界」

ゼミ風景リポート集(活動の記録)

更新:2021年2月14日

 


第1回~自己紹介ほか 第2回~暴排条例 第3回~サイトブロッキング 第4回~ブラック校則
第5回~国家緊急権 第6回~特別永住者 第7回~猥褻表現規制 第8回~国民審査
第9回~生存権 第10回~臨時国会召集義務 第11回~環境権 第12回~同性婚
第13回~地方自治 第14回~集団的自衛権 第15回~近親婚 第16回~首相公選制
第17回~クォータ制 第18回~安楽死・尊厳死 第19回~象徴天皇制 第20回~規制目的二分論
第21回~生殖医療・自己決定権 & 第22回〜検察 第23回~統治行為論 第24回~地方議会の懲戒処分
第25回~二院制 第26回~教育権 最終回~ウサデンと憲法  

 

 

第1回(2020年4月9日・木)~自己紹介、近況報告(新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインゼミとなりました)

投稿者:真剣佑

 初回ゼミの自己紹介では緊張もあり、ぎこちない話になってしまいましたが、全員の顔が見れただけでも少し安心しました。イレギュラーな環境ではありますが今後の活動が楽しみとなる顔合わせでした。

 まずはゼミ活動全体のいい流れを作れるよう、第1班の発表を頑張ります。

投稿者:シュヴァルツ

 こんにちは! シュヴァルツです。ついに初回ゼミの季節となりました。

 正直本日ゼミ開催決定との連絡がなかったため今日はお流れになったと勝手に思っており、開始5分前の連絡で慌ててパソコンを立ち上げての参加でしたので怒涛の始まりとなってしまいました。今日ゼミがあることを全く伝えていなかったため何も知らないテレワーク中 (緊急事態宣言の発令により) で家にいる父の声が全ゼミ生に聞こえてしまい恥ずかしかったです。そして父も聞き耳をたてていました。本当にやめてほしかったです。

 初めての試みのオンライン上でのゼミはなかなかシュールでたまにはこのような開催もありだなと思いました。ただやはり対面ではないため顔と名前の一致に時間がかかりそうです。画面上だと皆同じ顔に見えました。。。

 人生もゼミも先行き不透明の中、久しぶりにゼミ生の顔を見ることができてどことなくほっとしました。これから少なくとも半年間は自宅からのゼミということで、滅多にない経験だと今はポジティブに考えています。あの年のゼミは逆におもしろかったね、楽しかったねといつか笑い飛ばせるようなゼミをこれから作っていけたらと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします!

投稿者:Dax

 私は、何をするにせよ、初めてのことにはいつも緊張を感じるタイプです。特に誰かと初めて顔を合わせる時のそれは何にも増して大きく、時間が迫るにつれ、1分1秒を途方もなく長く感じてしまう性分です。そんなわけで、今回の初回ゼミもなかなかの緊張とともに始まり、加えて不慣れなオンライン形式で行われることも手伝って、8時になるのが遅かったように思います。  

 実際に始まってみると、あまり堅苦しくない雰囲気も手伝って、1時間はあっという間でした。画面越しでしたが、ゼミ生の全員と顔合わせをして、ようやく自分がゼミに参加しているという、確かな実感が湧いてきました。状況が許せば、オンラインではなく、対面での顔合わせをして色んな話をしたかったので、その一点のみが心残りです。  

 終わってみれば、良い意味気を張らずにいれて楽しい時間でした。短期的には、初回の発表に向けてグループで協力しながら、自分でしっかりと行動していきます。長い目で見ても、ゼミおよびゼミ生にとって価値あるものを共有できるよう、努力していきたいと思います。

投稿者:嵐の翔

 ゼミ初回。画面越しではありましたが、穏やかな雰囲気の下で、楽しく参加することができました。

 直接会えないのは残念ですが、しばらくの間は、オンラインゼミという貴重な体験を味わいたいと思います!

 来週はオンラインコンパ?があるみたいなので、それも楽しみです。

投稿者:白の化身   #005 

 こんにちは、白の化身です。初回ゼミがオンラインという前代未聞の形で行われたわけですが、接続やその後の通話、会話は非常にスムーズで、予想よりも遥かに快適だったというのが正直なところです。ただ、複数人(特に3人以上)での議論ができるのか、どのツールを使用するべきかなど、検証が必要な部分はまだ残されているなとも感じました。  

 どのゼミ生の方の自己紹介も面白く、これからのゼミが楽しみに感じられる顔ぶれでした。ただ、人数が人数なので、お名前を覚えるのに少し時間がかかるかもしれません(名前が出てくるオンラインでのゼミではある意味困らないのかもしれませんが...)。頑張って覚えますので、しばし猶予をいただければと。  

 「難産の子は健やかに育つ」という言葉があります。少々波乱の幕開けとなったゼミですが、試行錯誤しつつ良いゼミにすることができればと思っています。

投稿者:ピスケ

 オンラインという形ではありましたが、とにかく初回ゼミが無事に開催出来て安心しました。ここのところ大学の友達とは全く顔を合わせてなかったので、久しぶりに知った顔を見れて楽しかったです。

 自己紹介を一人ずつ行ったのですが、先輩を含め南野ゼミに所属する人にはやはり面白い人が多いなと思いました。だからこそひとりひとりと顔をあわせて話したいのですが、そうはできない状況にもどかしい思いでいっぱいです。

  教室に集まって席に着き、隣の人と話し合ったり全員で議論したり…そのような当たり前の風景を一日でも早く取り戻すためにも、今はオンラインでできることのベストを尽くしていきたいなと思います。(やっと学校に教科書類を回収しに行ったので、長らくご無沙汰だった憲法の勉強頑張りたいと思います。)

投稿者:雪だるま

 こんにちは、雪だるまです。ついにゼミ初回を迎えました。極度の緊張しいのせいで上手く話せなかったことが悔やまれます…。しかし、今では皆さんとのこれからのゼミ活動を想像して、緊張と同時にわくわくした気持ちも感じています。

 グループ発表の準備も始動しており、早くもグループメンバーとの差を痛感する日々が続いていますが、懸命にくらいついて、より良い発表が出来るように努めていきたいと思います。(風景リポートも皆さんのリポートを参考にしながら少しずつ上手に書けるように訓練していきたいと思っております…)

 皆さんこれからよろしくお願いします!

投稿者:ラベンダー

 いよいよゼミが始まりました! このような状況なので、オンラインでのゼミでしたが、自己紹介等を通してゼミの雰囲気をつかむことができて良かったです。アットホームな雰囲気で安心しました。

  先輩方の就活等の近況もお聞きして改めてコロナの影響の大きさを感じました。ゼミも対面でできるよう、少しでも早い収束を願うばかりです。

 それと同時に、この期間の「おうち時間」をもっと有意義なものにしなければとも感じました。のんびりするばかりでなく、本を読んだり、自分を見つめ直したりするなど、今だからこそできることにしっかり取り組んでいきたいと思います!

投稿者:コンポート

 こんにちは、コンポートです。今年度初のゼミ、お疲れさまでした!

 しっかり19:30くらいからパソコンの前にいたのですが、直前に始めたzoomのダウンロードに手間取ってしまい、参加するのが少し遅くなりました… 今年度、少なくとも前期はオンラインでのやりとりがかなり多くなると思うので早く慣れようと思います。 zoomは、普通に集まるよりもみなさんの顔や表情がよく分かるので誰がどの方かを覚えやすいなと思いました。(その分自分の表情も見られているかもと思うと恥ずかしいのですが)

 自己紹介のとき、とても緊張してうまく話せず、初回で先生に心配されるという事態を招いてしまったのですが、今後は胸を張って話せる生活をしようと思います。

 まずは1巡目の報告に向けての準備、頑張ります。 ゼミの雰囲気も見学のときに感じたものとそれほど変わらず、ほっとしています。 これからどうぞよろしくお願いします。

投稿者:リーベ   #010

 こんにちは、リーベです。ついにゼミがスタートしましたが、オンライン上だと複数人で話をするのはなかなか大変そうですね。だんだんと慣れてくるのでしょうか。

 直接会えないのは残念ですが、今はみんなで耐えて乗り切るしかないですね。せっかくできた有り余るほどの自由な時間を有意義に使いたいものです。

 本日の短い自己紹介からだけでも面白そうな方ばかりだなと感じたので、対面で会える日を心待ちにしつつ、今はオンライン上でのゼミに精一杯取り組みたいと思います。

投稿者:にんじんⅡ世

 初回ゼミお疲れ様でした。新学期が1ヶ月伸び緊張感のない日々を送っていたので、ゼミが始まると知って変に緊張してしまいました。バイトも1ヶ月なくなって完全にニートなので、週に一度はゼミに参加し学生としての自覚を持ちたいです。  

 今は日本でも感染が拡大しており、外出自粛で不自由な生活が続いていますが、海外のように感染が爆発しないために必要なことです。みんなで協力して感染拡大を防ぎましょう!  

 ちなみに私は学校の立地に不満があったのでオンラインゼミ、授業だととても楽だなと思いました。これを機にオンライン授業に切り替えてみても面白いですね。オンラインゼミにも慣れつつ、発表等頑張ります。よろしくお願いします。

投稿者:アリアテ

 おはようございます。アリアテです。「突然ですが本日ゼミ1回目を」という連絡を外出先で確認して本当に焦りましたが(不要不急の外出ではありませんので許してください)、先生に時間を調整していただき無事に参加することができました。  

 初めてのオンラインゼミ、というか初めてのゼミは自分が思っていた以上に会話も通信もスムーズで、これならあと2か月、非日常として楽しく乗り越えられそうだと思いました。また、初めての顔合わせではありましたが、皆さんとても喋りやすそうな人ばかりだったので、安心すると同時に直接会って仲良くなれないのが残念でなりません。

 次回は最初のグループ報告、図書館を利用することができないなど不安でいっぱいですが、いいスタートになるようしっかり頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

投稿者:かわこ

 こんにちは。かわこです。 初回のゼミがまさかのオンラインという形になってしまいました。最初の方、操作に戸惑ってしまい、ご迷惑をおかけしてすみません。zoomの使い方も覚えたので、次回以降は大丈夫だと思います。

 けれどやはり、実家暮らしなので、周囲に家族が居る状況で画面に向かって喋るのはなかなか恥ずかしかったです… ゼミがいつもの形でできないのは残念ですが、今はこうしてインターネットを通じて自宅からでもゼミをやることができ、現代にインターネットがあることの有り難みを改めて感じます。

 収束が一体いつになるのか、先が見えないのが不安なところですが、オンラインではなく教室に全員で集まれる日を楽しみにしています。

投稿者:コクリコ

 こんにちは。コクリコです。 新型コロナ、あれよあれよという間に拡大してstay homeの日々ですね。普段忙しいときは一人でゆっくりした時間もとりたいと思うくせに、いざ人に会えない状況となると気持ちが沈むものです。

 そんな中、先日18期南野ゼミは初の顔合わせをしました。勿論オンラインです。 画面に並ぶ、久しぶりの馴染みの顔や新顔に元気をもらいました。初対面、13人の愉快な後輩たちは本当に愉快そうで、5月(或いは6月、7月とまだ先になるかもしれませんが)に直接会うのが楽しみです。

 大学の始業前でありながら、お気遣いからこのような機会を設けていただいた南野先生、ありがとうございました。 何かと異例づくしの一年のスタートですが、自宅で地道に精進し備えたいと思います。 1年間、よろしくお願いします!

投稿者:お肉食べたい   #015

 こんにちは、お肉食べたいです。機械音痴なもので、オンラインゼミの開始を聞いた時は不安でしたが、いざ始まってみれば、なかなかスムーズに進むので「かがくのちからってすげー!」とちょっと感動を覚えました。

 それでも緊張で、ぎこちない挨拶になってしまいましたが、見知った同期、きっと暖かい先輩方の雰囲気のおかげで、これからの活動が楽しみになりました。

 いつか直接皆様にお会いできるときを楽しみにしております!

投稿者:あーる

 こんにちは。あーるです。待ちに待った初回ゼミは予定通りの日に始まりましたが、 ゼミ生全員がLINEグループのURLをクリックして集合するという、予想外の集まり方でスタートすることになってしまいました。

 ゼミ開始前の文面越しの顔の見えないやり取りでは、不安感がありました。しかし、実際に画面越しで顔を合わせると表情や声色といった、LINEでは伝わりにくかったところが分かるようになり、その不安感はすぐに無くなりました。ビデオ通話の有用性をひしひしと感じております。

 今はまだ画面を隔てての会話となっておりますが、実際にお会いできるときが楽しみです。緊張もあって、初回ゼミの自己紹介は上手くできなかったと思いますが、これから一年間どうぞよろしくお願いいたします!

投稿者:ホワモカ

 こんにちは。ホワモカです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ゼミでの活動をはじめ多くの事が日々変化してゆき、戸惑っています。  

 そんな中、初回のゼミはオンラインで行われました。私自身オンラインでの授業は初めてで緊張していたのですが、思っていたよりもタイムラグ等もなく、リラックスできました。コロナウイルスが収束しても、講義の性質によってはオンライン授業を残すのもありだとおもいます。  

 オンラインではゼミ生全員の顔をじっくりと見ることができるため(じっと見てもバレないですし)、名前と顔をしっかりと一致させることができました。初回コンパ等行えず残念な面もありますが、オンラインだからこその魅力も発見できて新鮮でした。  

 これからどうなるか分かりませんが、ゼミでの活動を精一杯頑張りたいと思います。不安ですが、いつか事態が収束し、教室でゼミができる日が来ることを楽しみにしています。一年間よろしくお願いします!

投稿者:サウザー

 こんにちはサウザーです。先日オンラインで初回のゼミが行われました。昨年のゼミでは、小声でチャチャ入れたり、突っ込んでいたりしていたので、オンラインで発声した人がマークされるのは少し辛いところがあります。  

 今年のメンバーは正直言ってイケメンが多すぎてびっくりしました。今年からは二枚目キャラでいこうとおもっていましたが、引き続き三枚目として生き抜こうと思います。  

 今年は様々な制約があり、平常の時と同じような学習の機会が享受できるとはおもっていないので、社会の一員として社会を守るためにどういう風に大学生活を送るべきか考えないといけないと思っています。

 今年も一年間みんなで歴史の最前線を駆け抜けたいでーす。

投稿者:ビッツ

 こんにちは、ビッツです。このようなご時世なので、最近は家での自炊にはまっています。  

 初回ゼミでは、ペンネームと個人名とのすり合わせがなされなかったので、これから合致させていけるよう頑張っていきたいです。やはり、個性的な後輩が多く、飲み込まれる不安もありますが、生き抜いていきたいと思います。  

 南野ゼミのコンパ特有の先生と学生の距離感をオンラインでは味わうことができないのかなと思うと、残念な次第です。3年生と打ち解けられるよう、楽しんでいきたいと思います。  

 収束がいつになるかなどの不安もありますが、自分にできることを精一杯やって残りの1年間を駆け抜けていきたいと思います。今年も1年間、宜しくお願い致します!!

投稿者:ちゃん   #020

 おひさしぶりですちゃんです。今年もゼミが始まりました。南野ゼミも18期目だそうですが、完全オンラインでのゼミは初めてだったのではないでしょうか。みんなの表情が一度に見えるのが印象的でした。他にも、慌てて参加したコクリコの背景がどアップのもつ鍋写真だったり、先生がPC画面を共有したら履歴タブまで共有されたり、オンラインならではだなぁと感じる出来事も多かったです。

 今年は授業をはじめとして様々なものがオンライン実施になると思うので、少し早めに勉強の機会になりよかったです。 自己紹介では各々の春休みの過ごし方等をききました。半数以上がはじめましての3年生でしたが、画面上にずっと名前が表示されるので、名前を覚えやすくそこは良い点だと感じました。

 せっかくゼミが始まったにも関わらず会う機会が制限され残念です。早くオフラインで皆に会いたいと思いました。

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第2回(2020年4月23日・木)~グループ報告1巡目1回「暴力団排除条例の合憲性」(報告:かわこ・雪だるま・Dax・アリアテ・真剣佑、司会:リーベ)

投稿者:真剣佑

 今回が初回の報告ということで他の班の様子をうかがうこともできず手探りの中、オンラインでの相談など不便な環境も重なり、かなり不安を抱えての報告でした。

 しかしながら、特に議論したかった5年ルールについて意見が聞けたことに加え、暴力団員の親族の人権問題など自分たちではたどり着かなかった視点の意見交換もできて非常に充実した報告であったと思います。議論の楽しみを感じることができたのも収穫の一つです。次回の報告も頑張りたいです。

 第1班のメンバーには非常に助けられたので感謝でいっぱいです。お疲れ様でした!

投稿者:アリアテ

 こんばんは。アリアテです。 グループ報告のトップバッターということで、無事に報告が終えられたことにほっとしています。

 暴力団員の人権という、これまで1mmたりとも考えたことのないテーマでしたが、有り余る時間を使ってたくさん議論して考え抜くことはすごく楽しかったですし、問題意識を持ついいきっかけになりました。

 今日は仁義なき戦いを見てから寝ようと思います。1グループ目の班のみなさん、本当にありがとうございました。

投稿者:りーべ

 こんちには。本日司会を務めることになってしまったリーベです。

 本日扱った「暴排条例」については、これまでの人生でほとんど全くといっていいほど考えたことがなかったので新鮮な議論でした。初回だったのにもかかわらず、1班の方はレジュメや発表内容などわかりやすく、しっかりと準備されているのだなと素直に感じました。

 さて司会としては、勝手がわからず、なかなかうまく回せなかった部分が多々あったと思います。次回は自分たちの班の発表なので、その分頑張りたいです。

投稿者:にんじんⅡ世

 第1班の皆さん発表お疲れ様でした。今回は暴力団員の人権ということで、定義することが難しく議論が活発になった面白いテーマだと思いました。また、福岡は全国でも暴力団が多い地域なので、福岡に住む私たちが考えるべき問題でもありますね。  

 5年ルールにより暴力団員も簡単に暴力団をやめられない事情があることを知り、今までの暴力団員の人権は制限してもしょうがないという安直な考えが変わりました。自分とは普段関わりのない社会について考えるいい機会になりました。ありがとうございました。

投稿者:Dax   #025

 Daxです。外に自由に出られない日々が続き、陰鬱な気持ちでしたが、アマプラのおかげで、だいぶ楽しく過ごせています。付き合い方を考えないと、無限に時間が潰れます。  

 そんな中、第1回のグループ報告会がありました。準備にだいぶ時間もあるし、そんなに心配することはないかな、と思っていたのですが、全くそんなことはなく、自分の浅はかさを再認識しました。初めてのゼミでの発表であることに加えて、オンラインでの意見、情報交換にはかなり手間取り、実際にレジュメが完成したのは、本当に発表の直前でした。  

 唯一、優秀なグループメンバーに囲まれたことが幸いでした。彼らと一緒に意見を交換することは、非常に有意義で、自分の足りなさを実感する良い機会になりました。発表の際も、グループでの意見交換では出てこなかった部分に対するツッコミもあり、多角的に物事を見る重要性も、改めて身につまされました。  

 総じて、準備、発表において非常に有意義な時間を過ごせたと思います。改めて、このゼミに参加したことを嬉しく思うとともに、自分からも何か、価値あることを共有できたらと思いました。1グループのみなさん、本当にありがとうございました!

投稿者:雪だるま

 こんにちは、雪だるまです。今回のゼミは今期初のグループ報告でした。始まるまでは緊張に支配されていましたが、報告や議論が進むにつれて楽しさを見出すことができてよかったです。今は、無事報告を終えることができて安心しています。

 暴力団員の人権をテーマとした報告でしたが、制限が必要な部分と守らなければならない部分の線引きが難しく、とても悩みました。せっかくなので、今回の報告で終わるのではなく、今後の動きについても気にしていけたらと思っています。

 そして、今回の報告を無事終えることができたのは、第1班の皆さんのおかげです。準備の時間も充実していて、とても楽しかったです。ありがとうございました!

投稿者:かわこ

 こんにちは。かわこです。 今回から本格的なゼミが始まりました。今回もオンライン形式で、途中トラブルもありましたが、想像していたよりはいつものゼミに近い感じで議論ができたのではないかなと思います。

 テーマは暴力団排除条例の合憲性についてでした。ずっと気になっていましたが見れていなかった、東海テレビ制作の「ヤクザと憲法」が、これを機にまた見たくなりました。 「高所からアドバイスをする四年生」の立ち振る舞いがよくわからないまま、どこまで首を突っ込んだら良いのかうじうじ(?)していた結果、微妙な関わり方しかできなかったのが反省です。

 情けない先輩を引いてしまったにもかかわらずとても良い発表でした…お疲れ様でした!

投稿者:ちゃん

 初回の発表は暴力団員の人権についてでした。今回の判例は、単なる居住の自由ではなく、公営住宅への入居という、言わば恩恵的な要素が強かったため、判決では暴力団員自身の人権全体までは踏み込まないようにしているのかなと感じられる部分もありましたが、その分自分達の意見の自由度が高く感じられ面白かったです。

 同居者の両親は暴力団員ではなく、事情を鑑みれば住み続ける権利は認めてもいいのではないかという意見もありましたが、私は住み続ける権利を居住の権利に明確に優先すると、嘘をついてでも住みはじめた者勝ちになってしまうと考えました。公営住宅での暴排規定制定は、町田市立てこもり事件をみると個人的には納得できると感じましたが、民間の不動産関係の契約にも暴排規定が広がっていくと想像すると、本当に「居住の権利」が制限されることになると思います。平等原則と照らし合わせてどこまでの排除規定が許されるのだろうかという疑問も浮かびました。

 私は、他者の権利侵害が常態化している団体であれば一定の制限がかかるのは公共の福祉の範疇だという考えになりましたが、結社の自由との兼ね合いも気になる、広がりが多い発表で楽しいゼミでした。

 今までは紙での配布だった資料も今回はデータ配布であったため、同時に色々なものを読み比べるには工夫がいると気づきました。PCとタブレットを上手に活用していきたいと思います。

 次回は海賊版サイトのブロッキングがテーマだそうで通信の秘密や著作権などいろいろな要素が含まれそうで楽しみです。サウザーくんの背景大喜利も楽しみです。三年時は初歩的な質問でも躊躇いが臆せずしていましたが、四年生では先輩というプレッシャーを少し感じました。予習をしっかりとして臨もうと思います。

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第3回(2020年5月7日・木)~グループ報告1巡目2回「海賊版サイトのブロッキングと憲法」(報告:ビッツ・白の化身・リーベ・コンポート、司会:ラベンダー)

投稿者:ラベンダー

 今回、司会を担当することになりました。はじめてで少し不安でしたが、みなさんが積極的に意見を出してくださったおかげで、とても活発な議論ができました。

 今回のテーマは、海賊版サイトのブロッキングについてということで、個人的にはあまり馴染みのないテーマだったのですが、文献や報告班の方々のお話、全体での議論から掘り下げていくと、憲法や法令との接合点が多く、様々な論点があることが分かり、1つ1つの論点や最終的にはブロッキングの是非について、あらゆる視点から考えていくことがとても楽しかったです。

 自分があまり関心を持っていなかったテーマや、メディア等を通して見聞きしても普段なら聞き流していたかもしれないことの中にも、少し立ち止まって考えてみると、憲法と強く結びついていたり、興味深い論点が隠れているものもたくさんあるかもしれないなと感じました。また、現代には、今回のテーマである海賊版サイトの問題のように、憲法が制定された時には想定されていなかったような、科学技術や社会の進歩/変化によって生じている問題がたくさんあります。そのような問題に対して法をどのように解釈し適用していくべきなのか、あるいは法のあり方自体について、常に考え続ける必要があることを改めて感じました。

 2グループのみなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした! 次回のゼミも楽しみです。

投稿者:アリアテ   #030

 こんばんは。アリアテです。 今日の内容、特に通信の秘密に関する議論は必要な知識も多くとても難しくて、心の中でコロコロ意見を変えながら議論を聞いていました。

 しっかりとした法律の議論をするにはその前提として法律以外にも沢山のことを理解していないといけないのだと改めて思い知らされた1日になったので、最近の面倒くさがりな自分の姿勢を改めていこうと思います。

投稿者:にんじんⅡ世

 第二班の方発表お疲れ様でした。今回は「ブロッキング」を中心に検閲、通信の秘密の問題について考えていきました。正直に言いますと、私も海賊版サイトを利用したことがあります。周りの友人が利用していたため、特に悪いこととも思わず利用したのですが、海賊版サイトの社長が捕まるニュースを見てこれはいけないと思い利用するのをやめました。  

 海賊版サイトを利用するのは、おそらく漫画を読みたいけれど買い揃えるお金は持っていない未成年が多いと思います。そのような未成年を守るという点では猥褻規制の未成年者保護に似た部分もある気がしました。  

 ブロッキングが検閲に当たるのか、通信の秘密を犯すのか。どちらも一歩間違えると大きな権利侵害になるため慎重に考えなくてはいけないですね。海賊版サイト関連でこんなに憲法問題が絡んでいるとは思いませんでした。とても考えさせられるテーマで勉強になりました。ありがとうございました。

投稿者:シュヴァルツ

 こんにちは、シュヴァルツです。今回のテーマは海賊版サイトのブロッキングについてでした。密かに興味があったテーマだったのでとても発表を楽しみにしていました。  

 ブロッキングが検閲にあたるか、または通信の秘密を侵害するかという論点で盛り上がったように感じます。一見、国側がサイトを指定してプロバイダにブロッキングを要請すると検閲に該当しているようにも感じますが、この要請は思想弾圧を目的としているものではなく、既出の作品を掲載するサイトであるため検閲には該当しないものではないかと思いました。  

 またブロッキングは通信の秘密を侵害しているという意見が多数ではありましたが、プロバイダ側が機械的に行うものであるため、通信の秘密の保護法益であるプライバシーが本当に侵されているのだろうかと感じました・どちらかというとユーザーの同意なしに行われるブロッキングは受け手側の表現の自由を侵害しているように感じます。

 もしも海賊版サイトに対するブロッキングを実行しなければいけないのならば、著作権に対するブロッキングの正当化理由が必要だと思います。他にも違法コンテンツを載せているサイトが多数ある中で著作権のみブロッキングの対象となれば疑問が残ります。

 確かに海賊版サイトの問題は看過できませんが、今まで日本が培ってきた表現の自由や通信の秘密を侵害してしまいそうな問題をはらむブロッキングという手段にすぐに乗り出すのではなく、ユーザーの包括的同意を得たフィルタリング等の代替手段が実行できればいいなと思いました。技術的な話なのでどれほど効果があるのか、全くの無知ではありますが。。  

 来週の発表はついに第3グループですね。今まで第3グループ所属(仮)状態だったのであと一週間ですが少しでも力になれるように頑張ります。

投稿者:リーベ

 こんにちは。リーベです。Wi-Fiの調子がかつてないほど悪いというアクシデントに見舞われご迷惑をおかけしました。

 今回の発表の準備を通して初めてブロッキングについて考えましたが、法学的な知識だけでなく、技術的な部分も深く絡んでくるのでテーマとして難しかったなというのが素直な感想です。ただ班員のおかげで楽しく準備に臨むことができ、良い時間だったなと思います。

 次回の「校則」というテーマは身近でありつつも、これまで真剣に考えるということはなかったのでどのような議論が行われるのか来週を楽しみにしておきます。

投稿者:白の化身

 報告を担当いたしました白の化身です。今回は、海賊版サイトのブロッキングについて、とりわけ憲法が規定する検閲の禁止並びに通信の秘密の保障との関係を中心に報告させていただきました。「身近」とは言えないテーマでしたが、それでも熱心に議論していただいたことを嬉しく思います。  

 ゼミの後半に議論となった「通信の秘密」については、率直に“もう少し深く調べておけば良かったなぁ…!”と思いました。「通信の秘密」の成立の歴史的経緯や、その意義などなどが分かっていれば、「ブロッキング」が真に通信の秘密を侵害するのか(あるいは、通信の秘密が保護すべき範囲にあたるのか)を深く考えることができただろうと思うからです。これからゆっくり調べることにします(そのためにも、図書館の再開館を切に望んでやみません)。  

 また、皆様からの質問や議論を通して、ブロッキングそのものの必要性や実効性、コストについてもまだまだ深く掘り下げることができると感じました。ブロッキングの「価値」がわかれば、その「検閲的性質」や(少なくとも形式的には侵害しているとされる)「通信の秘密」との衡量もできるのかなと思っているところです。  

 最後に、熱心に議論していただいた皆様、そして何より一緒に報告までの準備をしてきた班の皆さんに感謝します。ありがとうございました!

投稿者:コンポート   #035

 こんにちは、ほかの2人とグループ報告をさせていただきました、コンポートです。 長丁場の議論となりましたが、無事に終わって良かったです。皆さん本当にお疲れさまでした。

 今回は自分にとって初めてのゼミ発表ということで非常に緊張しました。最初のレジュメを説明する段階で、聞き取りにくかった方、たくさんいたと思います、すみません。この発表、実はテーマ決めでかなり悩みましたが、インターネットに関するお話をしたいねというところでまとまり、今回のものに落ち着きました。

 ブロッキングについては、私にとっては難しくいくら調べても調べ足りず、班の2人に解説をお願いすることがしょっちゅうでした。 発表のテーマにでもしなければ自分では学べないだろうという知識をたくさん得て、ほんとうに勉強になりました。

 今回の議論で、そもそもブロッキングは通信の秘密について考えていくべき問題なのか?という問いにぶつかったとき、このテーマで議論ができてよかったと思うほどいい意味でショックを受けました。難しい話題に関しては、一度固めた視点を崩すことを恐れてしまっていたと気づかされ、恐れずに考えつづけることが大事なんだと改めて思いました。

 最後になりましたが、たくさん意見をくれた皆さん、また、1ヶ月以上一緒に作業してくれたしっかりした2人、アドバイスをくださった先輩、本当にありがとうございました。

投稿者:ビッツ

 こんにちは、ビッツです。今回は海賊版サイトのブロッキングというテーマでした。一応発表班ではありましたが、都合上アドバイスしかできず、3年生には大変感謝しております。  

 内容としては、ブロッキングが通信の秘密の侵害にあたるかという議論が大変盛り上がっていました。プロバイダが機械的にブロッキングを行っているから通信の秘密の侵害にはあたらない、という見解もありました。しかし、私は、ブロッキングというある種の「行き止まり」を指定してしまうことについては悪用されうるため、慎重に議論されるべきなのかなと思います。  

 話は変わりますが、やはりゼミ終わりに飲み会がないのは大変残念ですね。私の名前の由来がバレないのはいいことなのですが、後輩ともっと距離感を縮められるよう、早くオフラインでのゼミが始まるといいなと思いました。

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第4回(2020年5月14日・木)~グループ報告1巡目3回「校則の憲法妥当性について考える」(報告:シュヴァルツ・嵐の翔・お肉たべたい・ピスケ、司会:Dax)

投稿者:嵐の翔

 今回の発表担当、嵐の翔です。 「校則と人権」というテーマについて発表しましたが、次第に話が憲法から離れてしまい、憲法ゼミの議論として適切な内容になったかは微妙な所でした(笑)

 しかしながら、中高生の教育について法的な観点から活発な議論が行えたことはとても有意義でした。 先生がおっしゃった「法的な思考力を備えた(法学部卒の)教育従事者の数を増やすべきだ」という指摘は、校則問題に関係するだけなく、教育の本質を見極めるという点においても日本の教育が抱える重要な課題だと思いました。

 楽しいゼミでした! みなさん、お疲れ様でした!

投稿者:コンポート   

 こんばんは、コンポートです。まずは第3班の方、報告お疲れ様でした。

 今回は校則と憲法ということで、自分の経験を思い出しながら考えられ、楽しかったです。 私は教育の仕組みについて興味があるので、学校の先生たちが校則そのものについて考えることが多くはない、というようなお話ができてとても嬉しかったです。 思い返せば、校則違反となる行動をとる生徒がいた場合、指導としてこうしなさいと指示する方ばかりで、こういう理由があるからこうしてね、と説明してくれる先生は少なかったように思います。

 すぐには難しいかもしれませんが、規則を提示する側がしっかりとそれを理解し説明し、生徒がきちんと納得したうえで規則に従う、という仕組みが広まればいいなと思います。

投稿者:お肉たべたい

 お肉食べたいです。皆さんが校則に関して思うところを聞き、共感したり、新たな観点に触れたりと充実した時間になりました。

 レジュメ説明にあたっては、分かりづらい、聞きづらい箇所が多々あったと思います、猛省しております。正直に言うと発表前は不安しか感じていませんでしたが、それでも拙いながらも皆さんと意見をまじえる中で初めて議論の楽しさを感じた気がします。

 校則が憲法的に妥当か判例に照らして考えようというテーマでしたが、やはり、教育現場に法律学に通じた人間があまりに少ないという根本的な問題を意識する必要があるなと痛感しました。

 次回は、The・憲法と言った感じのテーマなので今まで学んだことを振り返って臨みたいと思います。

投稿者:ピスケ   #040

 今回報告を担当しました、ピスケです。初めてのゼミ発表を終えてひとまず安心しています。

  今回は校則について報告をしました。報告内容をより身近に感じてもらい、議論を活性化させたいと思っていたので、ゼミ生の皆さんが様々な意見を出してくれて、とても嬉しかったです。ただ、今回は憲法についてより深く考えることができなかったなと個人的に反省しています。

 準備段階に関しては、すべてオンラインでの活動になってしまったという点は痛手でした。役割分担して、各々書いてきた後に、全員分を合体させる形をとったのですが、それぞれの整合性がとれず、一貫した論理構成にするのにとても苦労しました。 やはりみんなで図書館等に集まり、参考文献を机に広げ、様々に議論しながら、発表を組み立てていければいいのに…と思います。

 最後になりますが、ともに報告をした2人と、発表準備を全面的にサポートしていただいた先輩、ありがとうございました。早く学校が始まることを切に願っています。

投稿者:にんじんⅡ世

 第3班の皆さん報告お疲れ様でした。今回は校則がテーマということでとても身近な憲法問題でした。

 校則に関する実体験は皆さんそれぞれあると思いますが、私の中で印象深いのは高校の時にスマホ持ち込みのルールが生徒総会で変更されたことです。おそらく校則というよりは生徒と教師との約束のようなものだったのですが、それまで持ち込みが禁止だったのを生徒の力で持ち込み可にできたので、生徒総会も存在意義があるのだなと思いました。  

 校則の憲法判例を見ると、教師が生徒を管理するための手段として校則を利用しているように思えます。たしかに大勢の生徒を少数の教師で見るのは大変ですが、校則は法律ではないので、校則によって教師が警察のように生徒を罰するのは少し違う気がします。そこら辺は教師の方々に言っても仕方がないので、教育委員会などの第三者機関によって改めていってもらいたいです。  

 これまで身近にあった校則について深く考えるいい機会になりました。ありがとうございました。

投稿者:シュヴァルツ

 こんにちは、シュヴァルツです。今回は校則の妥当性についての発表で、図々しくもアドバイス(?)を多少しながら発表準備に携わっていました。発表中は三年生の緊張が伝わってきて、心の中で「がんばれー」と言っていました笑。  

 高校生の頃、しょうもない校則は破るために存在していると思っているタイプの生徒だったので、例えば「髪の毛は肩についてはいけない」などのルールは積極的に守っていませんでした(学校に対する抵抗が小さいですね)。入学当初はそれなりに注意されていましたが、ある程度経つと注意される人と注意されない人がいるということに気付き、その違いは成績だったなと感じています。

 ゼミ中でも地域社会に対して学校として威厳を保つために校則があるという意見が出ていましたが、本当にそれが目的ならばこの実態は何だったんだろうと思います。そしてそのような校則の存在意義は一体何なのか、私にはいまだに答えが分かりません。人権問題に発展しそうな校則、いわゆる「ブラック校則」も含めた校則を設ける趣旨は何か、その点が曖昧になっていることに問題があるのではないかと思います。典型的な手段が目的化している状況ではないのでしょうか。  

 ゼミの最後にそのような校則について気軽に相談できる第三者的な弁護士や法律家が教育の現場にも必要なのではないかという話になりました。ただ学校側が頑なに強要していたルールが弁護士からの助言だけでパッとなくなるのかという疑問も残ります。もし教育委員会側がブラック校則を設けている学校に対して何らかの責任を取らせる形式をとったとしても、逆に学校側はブラック校則の実態を隠すのではないか、余計に生徒は助けを求めにくくなるのではないかとも思いました。  

 最後に、初めての発表なのに図書館が閉館している中での準備は三年生にとってとても大変だったと思います。「4月中旬までにはテーマとレジュメの大枠を決めていればいいよ~」みたいなことを言っていましたが、それよりも早めにテーマを決めていて今年の三年生は仕事が早いなあとしみじみ感じていました。嵐の翔くん、お肉食べたいくん、ピスケさん、本当にお疲れ様でした!

投稿者:Dax

 第3回グループ報告会にて、司会をさせていただきました、Daxです。前日くらいから何だか当たりそうな気がしていたので、思ったほど緊張はしませんでしたが、改めて進行の難しさを知る機会となり、皆さんの議論の邪魔になっていなければ幸いです。  

 今回は、テーマが親近感の湧きやすいものであったのも手伝ってか、自分自身、非常に思わされる点がたくさんあり、振り返っても有意義な時間であったと思います。あまり憲法についての議論になることはなかったですが、校則を題材として議論したことで、自分の中での「校則観」もだいぶ変わったように思います。

 まだまだ自由に外に出られない日々が続くとは思いますが、はやく対面でのゼミが行われて欲しい、そういう気持ちがより強くなるような良い報告会でした。3グループのみなさん、報告お疲れ様でした。

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第5回(2020年5月21日・木)~グループ報告1巡目4回「国家緊急権と私権の制限」(報告:ホワモカ・あーる・にんじんⅡ世・ラベンダー、司会:ピスケ)

投稿者:にんじんⅡ世

 今回報告を担当しました、にんじんII世です。今回は国家緊急権を扱いましたが、論点の一つ目でここまで議論になるとは思っていませんでした。皆さんの活発な議論に感謝します。  

 私は国家緊急権を憲法に規定すべきかという議論の部分を担当したのですが、図書館を利用できず、限られた資料でレジュメを作成することに苦労しました。次回はもっと資料を集め、理解を深めて報告ができたらと思います。

 日頃から物事に対して自分の考えを持ち、意見を言えるようにしておくことが必要だと思いました。これからは新聞にも毎日目を通し、自分なりに考えを持って生活することをここに誓います。

  第4班の皆さん報告お疲れ様でした。オンラインでの話し合いのみで準備をしたので、なかなか思うように進まなかったこともありました。それでも一つの報告を作り上げ、無事報告を終えることができて嬉しかったです。ありがとうございました。

投稿者:ラベンダー   #045   

 報告を担当しました、グループ4のラベンダーです。ひとまず、最初のゼミ報告を終えることができホッとしています。皆さん、お疲れ様でした。

 今回、報告をしたことに対し多くのフィードバックをいただけたこと、白熱した議論の場となったことを嬉しく思います。特に、私たちの提示した3つの論点のうち、1つ目の、国家緊急権を憲法に明記することの是非について、肯定派・否定派問わず、想像以上に多様な意見をお聞きできたことがとても嬉しかったです。この論点に関しては、私たちのグループでも意見が分かれており、みなさんからも考えをたくさん聞けたらと思っていた点だったので、充実した議論を経て、より考えを深められて良かったです。  

 実際に報告を担当して感じたのは、一度固めた視点を崩すことを恐れないことの重要性です。これは、以前コンポートさんが報告を担当された時にリポートに書かれていたことなのですが、今回身をもってそれを実感しました。準備段階で、ある程度意見が固まっている分、その眼鏡で他の意見を見そうになるものですが、その枠を取り払い、柔軟な姿勢を持つことや、自身の考えに対して批判的な視点を忘れず考え続けるとことが大切なのだと感じました。

 準備段階では、図書館が使えず資料探しに苦労したり、オンラインでの意思疎通に難しさを感じたりと、このご時世ならではの困難が多々ありました。早く普段どおりのゼミができるようになることを願うばかりです。  

 最後になりましたが、共に報告をした3年生の2人、的確なアドバイスで導いてくださった先輩、ありがとうございました!  2巡目のグループ報告も今から楽しみです!

投稿者:ピスケ

 こんにちは。ピスケです。 今回は「国家緊急権と私権の制限」をテーマとした発表でした。

 コロナウイルスの影響で私自身もかなり注目していたトピックだったので、みなさんから多様な意見を聞くことができて、かなり楽しかったです。 特に、国家緊急権を憲法に明記すべきかという論点について、明記すべきとする意見が何人かから出たことが個人的に興味深かったです。

 日本国憲法が(紆余曲折ありながらも)改正を免れてきたという歴史は、国民にとって、改正への拒否反応を生んでいるのではないかと思います。私も基本的に、憲法改正と聞くと「少し過激な考え方だな…」と思ってしまいがちです。ですが、今回のゼミで、国家緊急権を憲法に明記すべきだとするゼミ生の意見を聞く中で、私の「改正」への偏見に気づくことができました。それと同時に、やはり安易な憲法改正は危険だと改めて思いました。憲法に加筆したい(もしくは修正したい)とされている問題の内容を十分に把握し、憲法関連法の整備で問題解決が図れないかをまず検討することが、どのような事例においても必要だと思いました。

 今回は初めて司会を担当しました。司会の立場になって議論の過程を見守るのは、そうじゃないときと比べて見え方が全く違いました。司会は議論を回さないといけないので、一人ひとりの意見の内容を把握することが求められますが、議論が深まるにつれて、だんだんと追いつけなくなって一人で焦っていました(笑)

 司会として、皆さんの意見をまとめたり、自分なりに解釈して意見を述べたりといったことは全くできず、タイムマネジメントも杜撰でご迷惑をおかけしました。次また任されたときは、もっといいゼミまわしができるように頑張ります! 最後に興味深い発表と論点を提示してくれた4班のみなさん、ありがとうございました。

投稿者:ホワモカ

 こんにちは。ホワモカです。今回は国家緊急権と私権の制限というテーマでの報告に携わらせていただきました。携わったといっても、LINEのグループを作ってすぐの最初の頃と、報告の直前にだけ長文LINEを送ったり電話会議に参加するという老害を極め込んでしまいました。報告を担当してくれた3人には申し訳ないです。  

 新型コロナウイルスで様々な行動が制限されていて鬱憤がたまっているのか、今回のゼミでは多くの人が積極的に発言していた点が非常に良かったと思います。国家緊急権を憲法に明記することについて、賛成派と反対派の人数が同じくらいだったことも、議論が盛り上がった要因の1つだと思います。この点は報告班の中でも意見が割れており、難しい問題だと感じました。  

 LINEグループを作成した際、「実際に会うのは難しいのでは」などと私が言ってしまったこともあり、報告班の三年生は、報告の準備を進めて行く中で対面での話し合いをしたことがありませんでした。図書館にも行けず、インターネットで様々な文献を探すしかない中、1ヶ月以上前から少しずつ準備をし、報告が近づくにつれて電話会議の回数や時間を増やしたりと、苦しい状況の中でかなり工夫して頑張っていたと思います。

 あーる君、にんじんII世くん、ラベンダーさん、本当にお疲れ様でした!

投稿者:あーる

 報告を担当しました、あーるです。今回の発表テーマは「国家緊急権と私権の制限」でした。テーマは班員の間でタイムリーな話題であるということで選んだわけですが、発表の際の議論が白熱したことから考えると、私たちのチョイスは悪くなかったのかなと思います。

 発表は私がトップバッターを務めたこともあり、かなりプレッシャーを感じました。次回の発表の分も先取りして緊張した気がします。自分がゼミ進行の司会を務める機会があれば、発表をするメンバーに簡単な話題を振り、発表前に舌を滑らかにしてあげたいところです。

 私たちが発表する際になって改めて苦労したなと感じた点は、いかに私たちの発表から論点を見つけ出し、ゼミ参加者の皆さんに議論してもらうかという点です。確かに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、参考文献が上手く探せなかったり、使いたい参考文献が使えなかったりしましたが、結果的に見ればそこまで大きな問題ではありませんでした。むしろ、議論をする上でのより根本的な問題についてグループ4人で考えられたことに、(個人ではなく)グループ発表ならではの意義があったと思います。

 逆に、今回ゼミ発表を行ってみて良かった点は、タイムリーに主張されている事柄について、多少なりとも批判的思考を持って考えることができたことに尽きると思います。ゼミ中に言及した弁護士の提言を初めて見たときは面白いアイデアだなと感心していましたが、いざ関連する法制度について調べたり、憲法上の問題点を考えたりしていくうちに自分の考えが少しずつその提言に反対寄りの立場に傾いていったことを今でも覚えています。今回の経験が別の機会にも活かせればなと思います。

 最後になりますが、今回司会を務めてくれたビスケさん、グループのメンバーであるにんじんⅡ世くん、ラベンダーさん、そしてホワモカ先輩にはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。

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第6回(2020年6月4日・木)~グループ報告2巡目1回「特別永住者の権利」(報告:コクリコ・雪だるま・りーべ・お肉たべたい・真剣佑・コンポート、司会:あーる)

投稿者:真剣佑

 今回のグループ報告では冒頭に司会者の計らいで、近況報告という形で緊張をほぐすことができてよかったです。やはり、2巡目にもかかわらずかなり緊張しているのは、ゼミ生同士が未だにオンラインでしか集まっておらず、心理的距離感が縮まっていないからだと思います。はやく集まりたいと願うばかりです。  

 また、今回の報告における論点については以前から関心のあった分野であり、賛否様々な意見が聞けて非常に面白かったです。しかし、聞けば聞くほど両者理解できる点がありなかなか最終的な結論を持つことが難しかったです。  

 個人報告も来月に控えており、息つく間もありませんが、なんとか面白い報告ができるよう頑張ります。

投稿者:お肉たべたい   #050   

 お肉食べたいです。今回は、特別永住者の権利についての議論でした。今回、議論の中心となった特別永住者の参政権については、ゼミ全体で肯定、否定に限らず多様な意見が見られ印象的でした。

 私個人としては、やはり選挙権を得るには帰化すべきと、特別永住者に対する参政権付与には否定的な立場にあることに変わりはありません。ただ、今回ある方が仰っていた「当事者の視点」を考慮すると、こうした現行の制度は日本側の都合で彼らのアイデンティティを軽んじるものと見なされても不思議では無いのかもしれないと考えさせられました。帰化とアイデンティティの尊重は両立できないのか考えてみたいと思います。

 最後に、グループの皆さん報告お疲れ様でした! まだ対面ではお話出来なかったのは残念ですが、楽しく作業できました、ありがとうございました。そして司会のあーる君も、近況報告コーナーのおかげで気持ち穏やかに報告にのぞめました、ありがとうございました。

投稿者:にんじんⅡ世

 2巡目1班の皆さん報告お疲れ様でした。今回は特別永住者の権利ということで、在日韓国・朝鮮人の権利を中心に考えていきました。

 在日韓国・朝鮮人については中学の社会科で少し触れたぐらいで詳しく知ったのは今回が初めてでした。ニュースを見ていてヘイトスピーチが問題になっていることは知っていましたが、今回の報告を聞いて選挙権、公務就任権がないことも問題になっていることがわかりました。

 今回のテーマについて考える中で、私はなぜ日本は二重国籍を認めないのか、とても引っかかってしまいました。グローバル化が進んで国際結婚が増え、国籍のあり方が変わりつつあるのに、いまだに血統主義にこだわるのはどうなのかと疑問に思います。

 今回の報告を聞いて、改めて投票には必ず行こうと思いました。選挙権が欲しいと訴えている人がいるのに、選挙権があるのに投票に行かないのはおかしいですよね。

投稿者:コンポート

 こんにちは、コンポートです。今回のゼミも議論が盛り上がり非常に面白かったです。司会の方を始め、皆さんお疲れさまでした。

 個人的に、2回目でも報告の緊張は初回と変わりませんでした。今から後期の個人報告が心配です…

 私は特別永住者が帰化をせず地方参政権を手にすることには賛成なのですが、それは彼らのアイデンティティーを強引に奪う(言葉が荒いですが)ことへの恐怖を感じるからです。いくら個人的に名前を守ることもできるとはいえ、自分が本来持っている名前を制度の上で捨てることは非常に厳しいことではないでしょうか。

 反省点としては、「特別永住者が地方公共団体と緊密な関係を持つ」ことの根拠が「その地域に長年住み生活の基盤を構築しているから」だけだというのは弱いという意見に対してしっかりと反論できるほどの論拠を持てていなかったことです。私は特別永住者の歴史的背景を非常に重要視していたのですが、それは過去のことと言えばそれまででもあります。

 それから、「与える側としては与える事が彼らにとって良いことだという前提で話をしているが、当事者の気持ちになれば、国政選挙権がないのなら地方選挙権はいらないと考える人もいるのではないか」という意見が非常に興味深かったです。最後に発言したことですが、当事者の気持ちを完全に理解するというのは、どれだけ努力してもできないことです。ですが彼らの歴史や彼らの意見書を読むこと、分かろうとすることは意味があると思います。こういった問題を考える上ではこの姿勢を忘れずにしたいです。

 今回は一巡目とは違い全てがオンラインでのやり取りとなってしまいましたが、無事に発表を終えることができてよかったです。班の皆さん、ありがとうございました。

投稿者:りーべ   

 こんにちは。リーベです。今回活発に議論をしていただき、自分たちのグループで話していたときは出なかった意見が色々と聞けて良かったです。これがゼミの楽しさだと思うので、早くオフラインでできるようになればと願うばかりです。

 このテーマを扱う以前は、特別永住者に限らずなんとなく怖いから外国人には一律に参政権は認めないというステレオタイプの考えだったのですが、調べていくうちに賛成派に変わっていました。この問題だけでなく、なんとなく全体の流れに乗せられて思考を放棄していることはたくさんあると思うので、月並みですがもっと色々なことに関心をもって学ぶ必要があるなと痛感しました。

 最後に班員の皆さんありがとうございました。

投稿者:ちゃん

 今回の発表は、発表班で多数派の意見と、それ以外のゼミ生達で多数派の意見が異なっていたのが印象的でした。意見が割れた背景は、特別永住者の声や裁判について読んでいた量に発表メンバーと他のゼミ生で差があったであろうことなのではないかと思います。予習文献やレジュメには載っていなかった、感情や思考の芯を揺さぶる内容に、発表班は触れていたのかなと感じました。

 その後の議論も、アイデンティティや帰属意識のような観点にまで広がり、ゼミ生各人の「国民」観が浮き彫りになる時間でした。外国人の参政権自体や、二重国籍についても論争があり興味深かったです。 私自身は、外国人参政権についてというよりは、一般永住者と特別永住者で参政権に線引きすることには疑問を持ちました。歴史的背景を根拠にするのであれば、将来的に根拠が薄くなってしまうという考えを持っていたためです。「外国人参政権」の定義を拡げると実現の理論的ハードルも上がりますが、「特別永住者のみに」「地方選参政権のみ」と限定するとその限定の根拠や必要性、平等性が問われることとなり難しいものだと感じました。

投稿者:雪だるま   #055

 こんにちは、雪だるまです。今回は特別永住者の権利に焦点を当てて議論をしましたが、班の意見と異なる考えも多く出され、とても面白い回になったと感じています。

 皆さんの意見を聞く中で、自分の考えの根拠が感情論的になっていたことに気付きました。制度などについて考えて、重要な判断を下す場面においては、主観や感情論ではなく、机上で想定される危険と実際に起こりうる危険などについて客観的に捉えて具体的な根拠を付けることが必要だと改めて感じました。

 今回一緒に報告を担当した班の皆さん、最後まで本当にありがとうございました。司会の方をはじめ、皆さんお疲れ様でした。

投稿者:あーる

 こんにちは、あーるです。今回の報告では司会を務めさせていただきました。

 今回は特別永住者の権利というトピックを題材にした発表でした。多くの人もそうではないかと思いますが、特別永住者というあまり出会うことの無い(しかしその存在を疎かにもするわけにもいかない)人々に関する題材で、好奇心と少しばかりの不安感を伴ってのゼミスタートでした。

 今回は幸運にも(?)自分が司会に指名されまして、早速先週の反省を活かすべくゼミ冒頭に最近の出来事を報告者の方々に話してもらいました。効果がどれほどあったか分かりませんが、後ほど報告者の風景リポートを読んでみようと思います。

 司会の仕事の中で自分が特に注意したのは、報告内容からいかに他の人に発言をさせるかに尽きると思います。報告者同士でも賛成・反対が分かれたという発言の内容をもとに質問をするなどして、議論の際に良い感じに賛成派と反対派が分かれ、比較的早い段階で4年生の先輩から積極的な発言を聞くことができました。沈黙の間が無いわけではありませんでしたが、今回は先生が合間に発言をする機会が多かったこともあって、個人的にはあまり気になりませんでした。とはいえ、会話の間については、次回司会を務める事があったときの課題にさせていただこうと思います。

 最後になりますが、2巡目1班の皆さん、報告お疲れ様でした。特別永住者の当事者の声を聞いてみようと思う良い機会になりました。ありがとうございました。

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第7回(2020年6月11日・木)~グループ報告2巡目2回「わいせつ表現規制について考える」(報告:サウザー・ダックス・あーる・白の化身・ピスケ、司会:真剣佑)

投稿者:真剣佑

 今回はゼミの司会をさせていただくことになりました。前回同様、リラックスすることを目的に報告者の近況報告から入りました。個人的に気に入っているので次回以降も恒例になると嬉しいです。  

 さて、報告内容についてですが、猥褻表現の規制というテーマで議論が進められました。猥褻表現による権利侵害が特定しづらいことから規制が妥当かどうかが問題となりましたが、報告者のフリーゾーンを作るという提案は現状よりはいくらか合理的であると感じました。また、現在の法規制では猥褻表現に対する規制が他の先進国に比べて厳しいとされる一方で、街の至る所で遭遇してしまいうる状況にあるとの話があり、規制が機能していないように感じました。  

 また、議論の流れの中で、バラエティ番組でのドラマの番宣を彷彿とさせるほどの巧みな次回報告への導入があったので非常に楽しみです。

投稿者:にんじんⅡ世   

 2巡目第2班の皆さん報告お疲れさまでした。今回のテーマはわいせつ表現と表現の自由でした。わいせつに関しては、人それぞれ基準が異なるため、他のゼミ生の方がどのような意見をお持ちなのか興味がわきました。

 昨年の講義風景リポートでもわいせつ表現については書いたので、あまり詳しくは書きませんが、わいせつの基準を裁判官の判断に任せてよいのか疑問に思っていました。裁判官には性別の偏りがありますし、一般市民とはわいせつに対する考え方が違うかもしれません。しかし、国民審査をテーマにした報告を来週に控えている私は、こんな時こそ国民審査の出番ではないか!と考えました。

 確かに裁判官の独断でわいせつについて基準を決めてしまうのはよくないのかもしれません。ただ、わいせつに対する多様な価値観を一つにまとめ上げるのも難しい話で、誰かが決めなくてはならないはずです。国会で判断するという手もありますが、国会議員には他にもやるべきことが多いはずですし、わいせつに対してそこまで真剣に考える余地はないでしょう。その点、国民審査のある裁判官は罷免がかかっているので、うかつにわいせつの定義を、個人の価値観に偏ったものにはできないのではないでしょうか。

 わいせつについて考えるいい機会になりました。ありがとうございました。来週の報告も頑張りたいです。

投稿者:白の化身

 報告を担当させていただきました、白の化身です。2周目の報告ですが、緊張はむしろ今回の方が高かったかもしれません。「わいせつ表現規制」というややセンシティブな要素を含むテーマで議論が盛り上がるものか、と少々懸念していたからです(結果その懸念は杞憂に終わったわけですが)。  

 「わいせつ表現規制」は、戦後一貫して維持されてきた規制ですが、その規制範囲は極めて曖昧で、そして流動的です。また、規制の目的も、少なくとも内容規制を正当化することは難しいものばかりです。そして、現在この規制はほぼ本来の目的である「性的秩序/性的道義観念」の維持には役に立っていない一方で、およそ「性的秩序/性的道義観念」の維持に影響をもたらさないであろう芸術作品や政治的表現には大鉈を振るっています。

 青少年への影響や見ない自由など配慮しなければならない要素をしっかりと理解しつつ、創作者の表現の自由とのバランスをどのようにとっていくか、考えてゆくべきだと思いました。  

 一緒に報告を担当してくれた班の皆さん、そして報告をお聞きいただいた皆様に感謝致します。ありがとうございました。

投稿者:サウザー   #060

 おはこんばんちわ、サウザーです。今回は報告班のオブザーバーを務めました。班のみんなは私の意見を取り入れてくれたかは別として、私のアドバイスを真剣に聞いてくれた点が印象に残っています。間違えました。私の進言に耳を傾けていただいて本当に嬉しかったです。  

 私はなにがわいせつなのかという議論の裏にある、なぜわいせつはダメなのか、ということに興味を持ちました。裁判官が持ち出す性秩序や社会通念、ひいては社会的法益とはなんなのか、本当に存在するのか。性に対するパターナリズムは正当化できるのかなどなど勉強してみようとおもいました。しかしながら、昨年の冬に江口先生の法社会学でこのテーマは学んだはずなので、自分の不真面目さを思い知らされています。  

 オンラインゼミにも慣れてきて、だんだんこっちの方がいいなぁとも、思ってきました。先生のパソコンのスペックも上がったとのことで、今週からスタートの背景大喜利がたのしみでたのしみで今日も寝ることができないとおもいます。

投稿者:あーる

 こんにちは、あーるです。今回はグループ報告を務めさせていただきました。私たちの班では、これまで報告が行われたことのないジャンルに挑戦してみようと思い、思い切ってわいせつ表現規制について報告をさせていただきました。

 情報種集は、私が前回発表を行ったときと比べて、図書館が部分的に開館するなどリサーチ状況が好転したため、以前よりも余計な苦労が少なく感じられました。また、今回のリサーチは九大以外の公立図書館の所蔵資料アメリカの判例も調べる必要があり、後の個人発表にも役に立つものがあったといえます。

 自分の担当した発表内容は、(いわば外堀を埋めるような形で)複数の側面から成る既存の理論に対して、批判を与えるという構成でした。ゼミ生の皆さんから提案されそうな内容はある程度カバーできたのではないかなと思います。

 ゼミ中の議論では、オープンに話しにくい内容であったにもかかわらず、先輩方から数多くの身近なエピソードを伺うことができました。発言の有無にかかわらず、皆さんの中にある問題意識を多少なりとも掘り起こすことができたら幸いです。途中でインターネット上の官能的な広告に対するご意見など、自分たちも想定外の論点を提示していただき、非常に有意義なものとなったと思います。

 最後になりますが、同じ班の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました!

投稿者:Dax

 Daxです。今回の2巡目の報告会にて、わいせつ性表現規制と表現の自由というテーマで報告をさせていただきました。当初はかなりセンシティブな内容であることから、どのような回になるのか心配な部分がありましたが、蓋を開けてみれば、皆さん闊達な議論をしてくださったので、とても有意義なものになりました。  

 猥褻性という浮動性が高い概念であったので、班内で準備する中でも様々な議論が出て、初めて猥褻について考える機会となったとともに、国内におけるその規制のあり方について疑問を持ち、これからを考える良い契機ともなりました。今回のテーマについて、考える機会をえられたことを感謝したいです。  

 対面授業が一部認められる状況になってきたので、ゼミ生の皆さんと顔合わせできる日が1日でも早くくればと願うばかりです。今回は本当にありがとうございました。

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第8回(2020年6月18日・木)~グループ報告2巡目3回「三権分立の要、国民審査について考える」(報告:ちゃん・アリアテ・嵐の翔・ラベンダー・にんじんⅡ世、司会:お肉たべたい)

投稿者:ラベンダー

 こんばんは、今回報告を担当いたしましたラベンダーです。 あっという間に2回のグループ報告が終了し、月日の流れの早さを感じて驚いているところです。

 さて、今回の私たち報告のテーマは、「国民審査」についてでしたが、報告にあたって、最も難航したといっても過言ではなかったのがテーマ決めでした。当初は、人権論におけるテーマを検討していたものの、目新しくかつ資料が十分にありそうなテーマが見つからず、今回のように統治機構論の方からテーマを選択することとなりました。

 実際そのテーマで報告をしてみると、制度の是非やあり方を考えることで、その制度の相対的な立ち位置や制度自体の性質について深く考えることとなり、これまでの人権論のテーマとはまた違った切り口からの議論ができたので、このテーマにしてよかったなと感じました。 また、私は行政とりわけ制度設計の面に興味があるので、棄権を認めるかという論点の中での、制度と意識改革の関係性についての議論がとても興味深かったです。

 今回も準備過程では着目していなかった視点から意見をたくさんいただき、大変勉強になりましたし、とても楽しかったです。ありがとうございました。

 そして、共に報告を担当した3班のみなさん、お世話になりました。2週間という短い期間での準備になりましたが、作業や話し合いもてきぱき進んで、みなさん頼もしく、学ぶことが多かったです。本当にお疲れ様でした!

投稿者:にんじんⅡ世  

 本日報告を務めました、にんじんⅡ世です。今回は国民審査について検討しました。

 国民審査は私も投票に行ったことがありますが、誰がどんな意見を出したのか、どんな人なのかを知ることなく審査に参加していました。多くの国民が私と同じ境遇にあると思います。国民からするとそこまで関心の高くない国民審査ですが、三権分立の図を見ると違憲立法審査権や衆議院の解散などと同等の位置づけがされており、重要な制度であることがうかがえます。(今回の題名も「三権分立の要、~」としました。)

 これまでの報告は課題に対してどう考えるかに重きを置いていましたが、今回は国民審査をよりよくするには、という視点で調査し、解善案をいくつか提示してみました。〇×方式は確かに罷免される可能性が高くなってしまいますが、そうなれば国民も軽い気持ちで罷免投票や棄権ができなくなり、国民審査についてより関心を持ってもらえるのではないかと考えています。憲法を改正せずとも変えられることはいろいろあるので、今回提示した改善案のうち一つでも採用されたらうれしい限りです。

 2巡目第3班の皆さん報告お疲れさまでした。オンラインの会議のみで、図書館も十分に使えない中での報告でしたが、充実した報告ができてよかったです。ありがとうございました。

 次回からはいよいよ個人報告なので、楽しみにしています。

投稿者:嵐の翔   #065

 こんにちは!発表担当しました嵐の翔です!

 ゼミの議論内容については他の方が色々書いてくれていると思うので、特に言うことはありません!(笑)

 もちろん内容面も熟考しましたが、今回、私が最も注力したのは、いかにリアル(対面)のコミュニケーションを再現するかということです。相手の気を引くような話の組み立て方や、オーバーなリアクションをとることを、班内会議の段階から意識していました。「こいつの話し方、なんかわかりやすいな」と思ってもらえていたら嬉しいです(笑)

 とは言っても、まだリアルのゼミを体験したことがないため、本ゼミ独特の空気感については再現しようがないですね(笑)

  今回の発表いかがでしたでしょうか? みなさんの投稿楽しみにしてます! お疲れ様でした!!

投稿者:お肉たべたい

 こんにちは、お肉食べたいです。今回ははじめて司会を務めさせていただきました。

 国民審査の制度は、本来、国民による最高裁判所の民主的コントロールの手段として重要なものであるから、形骸化を理由に安易に廃止しようとするのではなく、今回の議論のような、いかに実効性を確保するかという態度は非常に有意義に感じました。

 個人の反省としては、司会に不慣れなこともあり、上手く間を繋げなかったことが残念でした。それでも司会の立場でこその楽しさもあるなと思ったので、「こくご」の教科書で司会のやり方を復習しておきたいと思います。

 そして、報告班の皆さんお疲れ様でした! 来月からは対面の活動もできるということなので楽しみです。

投稿者:アリアテ

  アリアテです。ご無沙汰しています。 自粛真っただ中で授業も始まっていなかった前回の報告とは打って変わって、今回の報告は授業やゼミの合間を縫っての準備となりました。なかなか1回目の報告のように考えぬく時間がなくもどかしかったですが、班の皆さんにリードしてもらっていい報告にできたのではないかと思います。

 言いたいことやテーマ決めの経緯などはもうゼミ中で言ってしまったので、ここで改めて書くまでもないですね笑。いよいよ対面ゼミの兆しが見えてきたので、5ヶ月ぶりに学校で活動ができる日を楽しみに待っておこうと思います!

投稿者:ちゃん

 四年生としては初めてのグループ発表でした。3年生の中に1人混じってという発表形式は自分が先輩と呼ばれる立場になったことを実感するものでした。3年生のスケジュール管理が上手で、スムーズに分担が進んだのは凄いなと思いました。また、なるべく3年生と同じようにレジュメや打ち合わせに参加できてよかったです。

 今回の文献集めは福岡市の総合図書館に行ったのですが、思った以上に充実していて新たな発見でした。法学雑誌のバックナンバーもそのまままの形で並べられていた(大学の図書館は数冊ごとに製本されなおしてある)ので、借りて帰るには軽くて便利でした。

  準備の際、班の中で意見が異なる部分は議論はしつつも残しておき、ゼミで掘り下げたいという話が誰かから出ていたのですが、実際に論点として活用することができたと感じました。

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第9回(2020年6月25日・木)~個人報告1「25条生存権と社会保障」(報告:コクリコ、司会:コンポート)

投稿者:にんじん2世

 コクリコさん報告お疲れ様です。個人報告を聞くのは初めてだったので楽しみにしていました。

 今回は生存権がテーマでしたが、新型コロナの影響もあり、時事的なテーマだったので関心がありました。ある新聞記事で、新型コロナの影響で生活保護を受ける人が増えていると書かれていたので、生存権の在り方については今こそ考えるべきだと思います。

 今回は裁判所の立場が論点となっていましたが、裁判所以外の機関も生存権に真剣に取り組むべきです。ゼミ中にも触れましたが、貧困の連鎖を止めることが生存権においては大切であると考えます。私は親の協力のもと、大学に通い勉強していますが、大学に行きたくても行けない人がいます。親も、そのまた親も生活保護で生活しており、将来の夢が「生活保護で生きること」になってしまっている子どもをテレビで見て、衝撃を受けました。

 そのような貧困の連鎖を止めて、そもそも生活保護の世話になる人を減らすことが重要だと思いました。そのための施策の一つとして、北欧のような教育費の無償化、親の負担減が必要だと考えます。財源が足りないなら年間5兆円を超える防衛費を削減すればいいですし、教育のためなら増税してもらっても構いません。

 憲法問題を考えると、いつも教育について考えさせられます。教育を変えるいい方法があれば、どなたか教えていただきたいです。

投稿者:コンポート   #070   

 今回司会を担当させていただきました、コンポートです。今回のテーマは生存権と社会保障いうことで、社会保障制度を中心に生活保護受給者の問題や海外と日本の制度設計の比較など、みなさんが抱く興味がさまざまであることがわかり面白かったです。

 内容については、生活保護を受ける人が多く居住している地域についてや実際に自分の目で見たホームレスの方についてなどのリアルなお話が、自分にも関わる可能性があることなのだと、改めてはっとさせられました。

 私たちは当然に存在するものとして自分たちの権利を主張することができます。これは、法律を学ぶ機会を得られているから特別そう思うことができていると思います。実際は主張し続けるには労力や時間もかかりますし、権威のある人に、「主張してもなかなか厳しい」「諦めろ」等と言われると自身の権利についての主張そのものを諦める人が多いのが実情でしょう。また、生活保護を受給する方の中ではこれ以上の生活を望まない、自己実現なんてしなくても良い、という考えを持つ人は少なからずいると思います。そういった方々のことも踏まえた上で、制度設計や社会権、生存権について考えてみるべきなのではないでしょうか(私が以前書いた第6回リポートの当事者意識の話を繰り返す形になってしまいました)。

 最後に、今回のような少し不安な司会者であってもどんどん発言し流れを作ってくださったたみなさんに感謝です。たくさんの気づきがあり改めて刺激を受け、とても濃い時間でした。本当にありがとうございました。再来週に控えた対面授業が楽しみです。

 コクリコさん、個人報告の一発目、お疲れ様でした。

投稿者:ビッツ

 こんにちは、ビッツです。今回は生存権についての個人報告でした。司法権と結びつけるのはなかなか難しいテーマであり、かつ、初回の個人報告だったこともあり、大変だったと思います。コクリコさん、お疲れ様でした!  

 今回の報告では、親子三代に渡って生活保護を受けており、生活保護を受給することが当たり前になっている地域の話が印象的でした。生活保護はあくまで「最低限度の生活」を保障するものであり、先の明るい小学生が将来の夢に掲げていいものなのかと感じました。一方で、生活保護の補足率が2割である現状からは、生活保護受給に対するスティグマを取り除くこと、受給申請する権利を享有していることを浸透させる必要があると考えました。  

 地域によって、教育や就労に対する姿勢が違い、それが経済格差に繋がると私は考えます。誰しも平等に受けられる義務教育下で就労に対する意欲を沸かし、セーフティーネットとしての生活保護の存在を教えることが格差是正につながるのでは、と思うのですが、難しいのでしょうか。社会保障費が削減されている現状とあわせてこれからも考えていきたいと思います。  

 話は変わりますが、先日、先生にご飯をご馳走していただきました。南野先生、ありがとうございました! その際、3ヶ月ほどオフラインでお会いしていないはずなのに、久々に会ったという感じがしなかったことに驚きました。しかし、3年生とは1度も対面で会えておらず、ゼミ終わりに少し雑談をするだけなので、対面の再開、そして飲み会を早く開催し、仲良くなれたらと期待しています。

投稿者:ちゃん

 今回から個人報告が始まりました。初回はコクリコちゃんの生存権についてです。

 今まで生存権については、有名な判例で原告が敗訴したり原告の承継で論点が薄まったりという印象があり、具体的な権利は認められない・原告の訴えは却下されやすいと感じていたのですが、改めて判決を振り返ってみるとそのような単純な話ではなかったと気づきました。

 また、漸進的達成とミニマム・コアという話も出てきましたが、完全なミニマム・コアは難易度が高く、議論はどうしてもコスト(資源)との兼ね合いになってしまうと思いました。

 次々回は!なんと!オフラインでのゼミ開催です!!昨年はキャンパスでゼミが行われるのは当然すぎることでしたが、今年度は貴重な気分です。しかもよく考えると、オンラインで毎週顔を合わせていたのでそんな気がしませんが、殆どの3年生とは初対面になります。対面してみたら想像してた身長と全く違う、みたいなことが起こると面白いなと楽しみです。

投稿者:コクリコ

 こんにちは。 今回、個人報告を担当しましたコクリコです。報告を終えて、ぷらすここまでの史上初(?)オンライン形式について、軽く振り返りたいと思います。

 さて、前期はここまでzoomでのゼミ開催でしたが、持ち帰れるものの多い充実したゼミとなっているように感じます。実際に会えていない寂しさはもちろんありますが、オンラインのメリットも噛み締めてきている派です。1つめに、議論が活性化しているように思います。ある意味で「空気」を読まない空間になるので、物怖じせず積極的に発言してくれる後輩たちの力もあって話が広がっていきやすいです。 2つめは、オフラインの場合より視覚、触覚情報が狭められるので、気が散りにくく内容自体への集中が高まったように思えます。

 これまでのグループ発表は、文献の確保が難しい中で発表もしっかりしていて議論を聞くのも勉強になります。 そんなこんなの状況もあって、今回は自分の答えを発表段階で持つ、というよりは、ゼミという場が学びになるよう貢献のために、考える材料をそろえるという秘書裏方的スタンスで臨みました。

 生存権と社会保障というテーマに据え置いて調べてみると、理想的な権利保障を叫ぶだけでうまくいく現実ではなく大変難しかったです。報告後の議論でも、気づかなかった点などに指摘も出てゼミで議論する面白さがありました。生存権侵害の当事者たり得る人の潜在的能力が不足した状態(余裕のない状態)と、日本での裁判のコストを鑑みると、生存権の権利保障において裁判所による救済の担える役割が小さいのでは、という指摘は特に、憲法論、司法的救済の枠組みありきで準備を進めていた自分には抜けていた視点でした。ただ、現場での個別対応と同程度に制度論的な変更も重要であって、後者の実現に影響力を持つ貴重な機関でありながら判断に抑制的過ぎるように見受けられることへの疑問が出発点だったかもしれない、と改めて確認する機会にもなりました。

 報告者も迷子状態の発表の上で、議論を発展させてくれた司会さん、ゼミメンバーにお礼を言いたいです。 残りのゼミ活動は、発表はないものの議論で貢献していきたいと思います。

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第10回(2020年7月2日・木)~個人報告2「臨時国会召集の法的義務」(報告:真剣佑、司会:白の化身)

投稿者:真剣佑

 こんにちは。本格的な夏がすぐそこまできています。ということで私の髪の毛も夏仕様にすっきりさっぱりとなりました。  

 さて、今回は「臨時会召集の法的義務」について個人報告をさせて頂きました。はじめての個人報告ということもあり、不安でいっぱいでしたが、率直に楽しかったです。  

 テーマ選びから悩んでいましたが、先生からのアドバイスもあり今回のテーマとすることになりました。教科書の中だけでなく案外いろんなところに憲法の問題があるのだなと実感しました。また、ゼミ討論を通して、今回取り上げた論点の中でも、法的義務と政治的義務の違いや合理的期間についての考え方、条文の文言の捉え方など、自分では理解できなかったことや気付かなかったことがあらわになり、力不足を痛感すると同時に自分自身の成長にもつながったのではないかと感じています。  

 今回で今季ゼミの報告のノルマは全て果たしたわけではありますが、今後も他のゼミ生の報告を楽しみに、時折ゼミ風景リポートを書いていけたらと思います。

投稿者:にんじんⅡ世   #075   

 真剣佑さん報告お疲れさまでした。今回は臨時国会の召集がテーマでした。

 森友・加計学園問題については多くの国民が知りたいことだったので、野党の要求に応えないことは国民の声を無視したともとれます。法を整備し、法的義務、合理的な期間を設けて、このようなことがないようにしてもらいたいです。

 論点にはなかったですが、最高裁判所に違憲審査の役割を果たしてもらいたいです。最高裁判所には違憲審査をする役割があり、三権分立を成立させるために必要なものです。統治行為論を用いて違憲審査を免れているようでは、内閣の権力が大きくなりますし、国民が違憲審査をもとに国民審査をすることもできなくなります。

 臨時国会という私たちの日常には直接関わりのないテーマでしたが、問題点がいくつかあり、考えることができてよかったです。ありがとうございました。

投稿者:白の化身

 今回司会を担当させていただきました、白の化身です。今回のテーマは、臨時会召集の法的義務。「四分の一」で召集しなければならないとする臨時会の意義とは何か、内閣の臨時会召集義務の法的性格はどのようなものであるかなどにつき議論を行いました。

 法的義務であるか政治的義務であるか、臨時会を開催するまでの「合理的期間」とはいかなる程度なのかといった論点についてどのように考えるかは、恐らくは「臨時会」の召集を要求できる少数派の諸権利と、実際上の不利益(例:内閣による各種職務の遅延)とのいずれを重んずるか、あるいは双方のバランスをどのようにとるのが妥当と考えるかによって変わってくるのだろうと思います。

 少数派の諸権利を重視するのであれば、たとえ内閣による外交活動が延期ないし中止になろうと、極めて短期間の国会(例:5日間)となろうと、臨時会は速やかに開かれねばならず、内閣による召集義務は法的義務として捉えることになろうと思います。他方実際上の不利益を回避しようとするのであれば、内閣が、外交活動や安全保障上の活動を遂行していることや、短期間の国会となることを理由に臨時会の召集の拒否ないし延期を認め、またそのような判断を内閣が行う以上は、召集義務は政治的義務として捉えることになろうと思います。そして、その中間をとろうとすれば、召集義務を法的義務とし、原則として20日以内に召集することとしつつ、特段の理由があれば内閣が召集を求めた議員らに対しその理由を通知することを以て延期することを可能とする(ように憲法あるいは国会法を改正する)といったアプローチをとることになろうと思います。  

 今回が初めての司会でしたが、ちょっとあたふたとしてしまったかなぁと思います。議論の整理も上手く行ったかどうか...というところですが、こちらは次回頑張るということで、お許しください。最後になりますが、報告していただいた真剣佑さん、お疲れ様でした。

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第11回(2020年7月9日・木)~個人報告3「憲法と環境権——環境訴訟の限界」(報告:ピスケ、司会:雪だるま)

投稿者:にんじんⅡ世

 ピスケさん報告お疲れさまでした。

 今回は環境団体訴訟がテーマでしたが、私にはなじみのない話だったので、意見を考えるのに少し苦労しました。そもそも日本人は環境に対する危機感が海外に比べてないのかもしれません。ヨーロッパでは危険な気候変動被害を人権侵害として裁判を起こすほどなので、災害の増えている日本でも環境に対する意識を変えないといけないですね。

 環境裁判所を設置したり、憲法を改正したりと方法はいくつかありますが、環境省がもっと環境問題に真剣に取り組むなど従来の組織でもできることはあるのかなと思います。

 今回は大雨、キャンパス爆破に備えオンラインゼミとなりましたが、柔軟な対応が大切だと思いました。政府がテレワークを推奨しているのに、国会はオフラインでやる。そんな発想が「おっさん」な日本の政治家たちにも柔軟な対応をしてもらいたいです。

投稿者:ピスケ   

 発表を担当させていただきました、ピスケです。今回は、環境権と憲法と題して主に環境訴訟について扱いました。 初めての個人報告ということもあり、かなり緊張していたのですが、何とか終えることができてよかったです。

 環境訴訟と一口に言っても、行政訴訟や民事訴訟、刑事訴訟に憲法訴訟と訴訟形態がさまざまあり、さらに環境権に関しても憲法だけでなく環境基本法等の環境法に注目することもできるため、幅広い法分野にわたって勉強しなければならず大変でした。 また、今までは4,5人で役割分担してレジュメを作成していたのが、今回は1から10まで1人で行わなければならなかったので、それも大変でした。

 発表当日はみなさんに議論の材料を十分に提供できるか不安でしたが、予想以上に多様な意見を出してもらえて発表者的にすごくうれしかったです。 本来ならば今回は初のオフラインゼミになる予定が、連日の豪雨や爆破予告のこともあり、残念ながら実現できませんでした。私自身も発表を目前にしてパソコンが壊れ、一からレジュメ作り直しになったり代理のパソコンは接続が悪かったり、ハプニング続きだったのですが、無事に終わらせられて本当に良かったです。

 個人報告を終えたからといって怠け者になることなく今後のゼミに貢献できるよう議論に参加していきたいと思います。 対面を予定している次々回こそは集まってゼミができるといいなと思います!

 ゼミの皆さん、つたない発表にも耳を傾け議論に参加していただいて、ありがとうございました。

投稿者:雪だるま

 今回司会を担当させていただきました、雪だるまです。環境権と環境訴訟をテーマに、主に環境公益訴訟を行うことの是非や、憲法上に環境権の条項を明記することなどについて議論を行いました。

 現状のまま、環境公益訴訟ができないとなると、権利を侵害されていると主張する人々の声が届かず、十分な議論もできないのではないかと思いました。一方で、公益保護を求めた人々以外の環境にも影響が及ぶことなどを考慮すると、簡単にはいかないのだろうと感じました。また、議論の中でしばしば沖縄県の基地問題が出てきました。昨夏沖縄県を訪れた際に、米軍基地問題について学ぶ機会があったため、そのことも踏まえて環境権や環境訴訟について考えましたが、未だになかなか答えがでません。しかし、このように結論を導くことが難しいテーマについて議論を深めることができるということがゼミの良い点なのだと改めて実感することが出来ました。

 豪雨や爆破予告などのために対面でのゼミは最終回まで流れることになってしまいました。今回は司会だったので、非常に緊張しいな私としてはオンラインで少しホッとしましたが、対面で議論することも楽しみにしています。何とかゼミを盛り上げることができるように頑張っていきたいと思います。

 最後になりますが、報告を担当されたピスケさん、本当にお疲れ様でした!

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第12回(2020年7月16日・木)~個人報告4「同性婚について考える」(報告:白の化身、司会:嵐の翔)

投稿者:アリアテ   #080

 こんばんは。アリアテです。 今日は普段とは違う立場にたって議論しようと意気込んで同性婚反対の根拠を色々考えて質問もしてみたのですが、結局納得できる理由は今いち見つけられませんでした。

 昨年度憲法の授業を受講していて1番しょうもないと思っていたのが同性婚を否定する根拠を憲法24条の文言に求める議論だったので、他に主張できる大した根拠がないのであれば憲法原理主義(?)と白い目で見られる前に早く法制度を整えていくべきなのではないかと思います。

 そして先生、今日登場した近親婚の議論がどうしても納得しきれなかったので、もし良ければ今度もう少し議論したいです!笑

投稿者:にんじんⅡ世   

 白の化身さん報告お疲れさまでした。今回のテーマは同性婚ということで、賛成・反対の意見が分かれる問題でした。

 実際ゼミの中でも賛成派と反対派の意見があったので面白い議論になりました。私は賛成派の意見として、同性カップルに対する潜在的な抵抗を取り除いていくことが必要だと述べました。ただ、この考えは反対派にも通ずるものがあると気づきました。潜在的な抵抗をなくすことは簡単なことではありませんし、それを人々に押し付けることが必ずしも正しいとは限らないからです。

 今回のようにリベラル派が多いときは保守派に回ってみるのも面白いのかなと思いました。このゼミには強硬な保守派の方が何名かいて、その強硬さゆえに近寄りづらかったのですが、この度保守派に勧誘されたため、考えを改めてみようと思います。次回もよろしくお願います。

投稿者:お肉たべたい

 お肉食べたいです。白の化身くん発表お疲れ様でした!

 同性婚や類似する制度に関しては、否定する根拠も薄く思われ、若い世代も寛容になっている(批判できないしないだけかも)らしいので、全体的に「性」に関する問題に理解が足りてなさそうな政界、司法界のおじさん達が入れ替われば前進するのかもしれないなと少し思いました。

 なかなかこのリポートを出せずにいましたが、今後は文章力トレーニングも兼ねて頑張ろうと思います。

投稿者:嵐の翔

 今回発表を務めました嵐の翔です! 白の化身さん発表お疲れ様でした!

 同性婚というテーマ。先生は意見が割れることを期待されていましたが、賛成派が多数を占める状況に。 議論に満足できないゼミ生も複数いたようで、この先をぜひ飲みながらでも話したい所ですね(笑)

 私がこのレポートを書いてる今、次回対面でのゼミを行うのは厳しい状況になってきてしまいました。 ここまで会っていないと、初めて対面したときゼミ生同士どんな反応になるのでしょうか? それはそれで楽しみですね!!

投稿者:白の化身

 今回報告を担当いたしました、白の化身です。今回は「同性婚」をテーマに報告をさせていただきました。

 「初めての個人報告」、そのプレッシャーは凄まじいもので、データの収集やレジュメの作成もなかなか進まず、なんとかレジュメの修正・チェックを終えたのはゼミ開始の5分前。無事に報告を終えたときの安心感は忘れられません(とはいえ、次回は余裕を持ってやりたいところ)。  

 賛成、反対両論が飛び交っておりましたが、ゼミの議論においては全体として賛成の論調が多いように見受けられました。事前のデータ収集においても反対側の根拠ある論拠は少なかったこともあり、ある程度予想できる展開ではありましたが、根強い「反対派」の声も是非聴いてみたいところです。「なぜ」反対なのか、「何に」反対なのか、それを理解することは、同性婚ないし類似する制度を設計し、あるいは設計した制度を実社会において受け入れてもらうために考慮すべき要素と考えられるからです。  

 さて、諸々申し上げてきましたが、一言だけ最後に残してこのリポートを終えたいとおもいます。この問題を単なる理論上の問題ではなく、「我が事」として考えていただきたいのです。調査により数値は前後しますが、日本の人口の約5~10%が性的マイノリティであると言われています。より身近な単位で例えるなら、40人のクラスのうち2人~4人が性的マイノリティであるということです。勿論、性的マイノリティの方の全てが同性婚や同性パートナーシップの関係を結びたいと考えるわけではないでしょうが(多様な性的指向あるいは性自認が存在するからです)、一定数の方は制度の欠如に直面することになるのです。  

 最後に、報告と議論にお付き合いいただいた皆様、そして司会を担当された嵐の翔さん、ありがとうございました。

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第13回(2020年7月23日・木)~個人報告5「地方自治と憲法」(報告:ちゃん、司会:にんじんⅡ世)

投稿者:にんじんⅡ世   #085

 ちゃんさん報告お疲れさまでした。 今回は地方分権がテーマということでしたが、身近なようで意外と地方自治体について知らないことが多いのだと感じました。新型コロナの影響で地方自治体の役割が改めて見直されています。国、自治体それぞれの強みがあるのでそれぞれの良さを発揮できるような役割分担に期待したいです。

 初めての司会ということで慣れない部分もありましたが、何とか議論を進めることができてほっとしました。もう一度司会をするときには議論の進め方等レベルアップできるよう頑張ります。

 ゼミ終了後には〔先生に、少人数で〕焼き肉をごちそうになりました。何回も議論しているのに、対面で実際に会うのは初めてという何とも不思議な感覚でした。後期は皆さんにオフラインで会えることを楽しみにしています!

投稿者:ピスケ   

  こんにちは、ピスケです。 今日をもって前期のゼミが終了しました。本来であれば対面式の予定だったのですが、タイミング悪く福岡でもコロナ第2波がやってきたようで、またもや断念せざるを得ませんでした。いつになったらゼミ生に直接会うことができるのだろうか…と悲しい気持ちになりますが、このような状況を10年後笑い飛ばせるくらいになればいいな!と思う今日この頃です。

 さて、今回は「地方自治と憲法」というテーマで発表が行われました。条例と法律の関係を主に取り扱う中で、やはり地方と国の関係性を見直さずにはいられないなと思いました。個人的には、もっと地方に裁量権を与えて、国の関与は最小限に、地方ごとに差のある条例を作っていいと思います。

 ゼミ生の中には各地域間の平等性に着目して、内容に違いのある条例をつくることに難色を示す人がいたのですが、私は別にそれでも全然いいと思います。もちろん全国的に同じようなルールが必要な場合は、各自治体間に違いを生み出さないようにすべきですが(それは法律で定めればいいこと)、それ以外のことであれば、全国で足並みをそろえる必要性はないのではと思います。むしろ各自治体でやりたいようにやったほうが、それぞれの地域の特色が出て面白いのではと思います。

 私の考え方はあくまでも理想論なので、もちろん様々な弊害があるとは思いますが、少なくとも国が地方運営にがっつり介入することは避けねばならないと思うので、これからもその類のニュースには注目して監視していこうと思いました。

 最後に、簡単に前期ゼミの感想を述べたいと思います。ゼミ生の発表を聞いたり、自分も個人発表を経験する中で、改めて憲法の幅広さを感じました。毎日の新聞を見ていても、憲法が関わる問題が必ずあり、考えさせられることがたくさんです。しかもその多くが私たちと何らかの形で直接つながっていて、憲法を学ぶ義務感が一層強くなったような気がします。

 ゼミ生や先生にお会いできなかったことが一番の心残りですが、後期に会えることを信じたいと思います。後期も頭をしっかり使って頑張ります! みなさんよろしくお願いします!

投稿者:お肉たべたい

 お肉食べたいです。ちゃんさん発表お疲れさまでした!

 コロナ禍中で、国の政策が右往左往するこの状況だからこそ、地方の条例の限界や可能性を考察する機会は非常に有意義だったと思います。地方分権が進んで、条例制定の自由度も上がっていますが、今度は条例の内容面で地方自治体間での格差が問題になりうるとの懸念は今回の議論にも上がっていました。人口が減りまくり経済力も無さそうな我が故郷がうまく分権の流れに対応できることを願うばかりです。

 最後に、南野先生、焼き肉御馳走様でした! 初めて対面する〔ごく少人数の〕先輩、同期の面々でしたが楽しくお話しできて嬉しかったです。「想像してた身長と全く違う現象」も体験できました。全員で対面できる日が来ることを心待ちにしています。

投稿者:コクリコ

 こんにちは。コクリコです。 先日の前期最後のゼミ後、焼肉をご馳走になった者です。久々の外食ということもあり、サービスでいただいた肉寿司の美味しさが暫く忘れられそうにないです。ちなみに今日の晩ごはんは、皮の代わりに茄子を使ったなす餃子でした。

 前期はついぞオフラインでの開催とはならず、後輩との初対面も数人しか叶いませんでした。残念ですが、全員そろって顔を合わせる楽しみを後期に持ち越したと考えて元気になることにします。

 さて、先日のテーマは「地方自治と憲法」でした。砂利採取税などの法定外普遍税や乾杯条例のような類の条例の存在など、知らなかった基本的な知識もあり勉強になる発表でした。 議論の中で印象的だったのは、地方間の平等を価値の問題として非常に重視する人の多かったことです。(刑罰付き条例に関して慎重な態度になるのは肯けるところではありますが) 人権論として発表の中で13条、14条の理念が登場することの多い憲法ゼミ生ならではの観点かもしれないなあと思いました。サブゼミの方で地方自治を扱うことがあるので、憲法論として捉え直した今回のテーマでとる観点によって総じて論点が異なってくるのを面白く感じました。

 発表者さん、ゼミの皆さん、 ひとまず前期お疲れさまでした!  後期に元気な姿で(できれば)対面でお会いできたらな、と思います。

投稿者:シュヴァルツ

 こんにちは、久しぶりの登場のシュヴァルツです。前期最後のテーマは地方自治でした。あまり地方に思いを馳せることがなかったことと、今まで議論したことのないテーマだったこともあり、皆がどのように考えているのか分からず他の人の地方に対する思いを知ることができて結構面白かったです。

 地方独自の条例を作ることはこれから地方分権が進む中で求められることだと思います。議論しているのを聞いて、法律を学ぶことは本当に重要だなと感じました。国からの一元的な法律に頼ることなく地域の特性を活かして条例や政策を作っていくならば地方自治体においても高度な能力が必要となってくるのではないかと思います。地方分権を叫ぶ時代ですが、これはただ地方に多くの裁量を渡すだけでなく、地方自体も多くの責任を引き受ける必要があるということは忘れず分権を主張するべきではないかと考えます。  

 ゼミ終了後には先生に焼肉をご馳走になりました。久しぶりに会うコクリコちゃんや初めて会う三年生の方々と食べる焼肉は本当においしかったです。オンラインで結構事足りているなあと思っていましたが、やはり実際に会って話すと画面越しでは味わえない良さに改めて気づくことができました。

 更に先生は私の相談を聞いてくださり、とっても実りあるお食事会でした。ありがとうございました!  

 これで前期ゼミ活動があっという間に終わってしまいましたが、後期は個人発表も残っているのでしっかりと気を引き締めていこうと思います。

投稿者:コンポート   #090

 コンポートです。前期最終回ゼミ、お疲れ様でした。今回は最初にして最後の対面ゼミになるとのことで、非常に楽しみにしていたのですが、結局、オンラインで行われることになりました。後期はもっと直接皆さんとお会いする機会が増えることを祈り、今はパソコンと向き合おうと思います。

 さて、今回は地方自治と憲法ということで、報告者さんの着眼点通り、あまり考えたことの無かった分野でした。私の出身地は梅の生産地であることで知られる和歌山県なのですが、全国一位の梅の産地であるみなべ町で「梅干しおにぎり条例」というものがあるのを思い出しました。これは地域の特産品を奨励しようという条例であり、もちろん義務や罰則等は一切ありません。条例の良いところは、こんな風に緩やかに、しかし決まりだという認識を持たせることにより人々への周知が迅速に進むことだと思います。

 今回論点となったポイントの一つに、刑罰規定を置くかどうかというものがありました。確かに、刑罰を科すことで間接強制の効力が発生し、条例の内容が守られることは促進されると思いますが、そうすると法律より下という条例の位置がひっくり返ってしまうのではないかなと思いました。 ルールには、憲法から校則、会社の就業規則に至るまで様々な種類のものがあります。私たちはそのルールが設定されている意味、成り立ちの理由等に目を向けながら接していかねばならないと思いました。

 報告者と司会者の方々、お疲れ様でした。 ゼミ後、先生に焼肉をご馳走になりました。特に肉寿司は人生初だったので、胃が喜んでいました笑。ありがとうございました。 ゼミの先輩や同輩(一部の方達だけでしたが…)と初めてお会いできて、短い時間ではありましたがいろんなお話ができて、とても楽しかったです。早く他の皆さんともお会いしたいです。

ゼミ風景写真ツイート

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第14回(2020年10月1日・木)~個人報告6「憲法9条と自衛権」(報告:雪だるま、司会:ピスケ)

投稿者:にんじんⅡ世

 今回は憲法9条と自衛権について扱いました。自衛権については集団的自衛権を認めるかが焦点となっており、自衛権発動の要件を比較しながら検討していきました。集団的自衛権を行使すれば日本も戦争に巻き込まれるのではないか。そんな懸念を私は抱いたので、集団的自衛権行使には反対します。そのためにも、自衛隊を自国防衛に特化したものにし、他国間の戦争に介入できないようにすればいいと思います。

 日本の防衛費は世界でも8番目に高く、平和主義を掲げる国としては、もっと防衛費を削減するべきです。また、集団的自衛権を行使するなら憲法改正の国民投票を実施するべきです。憲法解釈を変えるというのは憲法を改正するのと同じくらい重要な事項であり、政治家が勝手に変えていては憲法の最高法規としての役割が機能しなくなってしまうのではないでしょうか。/p>

投稿者:ピスケ   

 長かった夏休みがあけ、後期の授業が開始されました。大方の授業はいまだオンラインで行われていますが、ゼミは対面で行われることになったので、初めてゼミメンバーと顔を合わせることになりました! 画面上で見るのとはまた少し違う印象の方が多く(誰この人…っていう方もいました笑)対面の大切さを実感しました。

 そして今回のゼミでは集団的自衛権について取り扱いました。難しい内容である上に、夏休み明けということで久しぶりに脳に汗をかいたなと思いました。このテーマで議論を行う際によく出てくるのは、集団的自衛権は憲法上認められないことになっているから政府の解釈変更はよくないんだ!っていう考え方かなと個人的には思うのですが、今回はそれとは毛色が違う意見(集団的自衛権といっても留保がいくつかついていて、それに当てはまる事例はごく限られた範囲のものに過ぎないため、現実に想定するのが難しいのではないかという意見)に出会うことができて新鮮でした。

 ただ今回自分の勉強不足で議論についていけていない部分があったので、来週は改めたいと思います。

 また、今回は二度目の(!)司会を担いました。zoom上では画面にアカウント名(名前)が既に書かれてあるので、手を挙げている人の名前を呼んで発言してもらうことは比較的簡単なのですが、今回はそうはいきません。ゼミ生の名前をしっかり覚えておかないと、間違った名前を呼んでしまっては失礼なので、めちゃくちゃ気を付けました。※他のゼミ生も、司会するときは注意です。

 さて、今後何もなければ通常通り対面でのゼミの形式が続くと思いますが、ゼミ生の方と前期あまりお話できなかった分、後期の短い時間の中で仲を深められたらと思います。よろしくお願いします!

 最後に、南野先生、お誕生日おめでとうございました。ワインはブルゴーニュのものです。お口に合うことを願っています!

投稿者:雪だるま

 報告を担当した雪だるまです。今回は「憲法9条と自衛権」をテーマとし、主に、現行憲法のもとではどこまで自衛権を行使することが出来るのかについて議論しました。

 僕自身は、全面放棄/全面不保持を表明することによって戦争や武力に頼らない平和主義を訴えていくことが重要なのではないかと考えていました。ゼミでは、限定的であれば集団的自衛権の行使も問題ないという主張、自衛隊は軍縮よりもむしろ軍拡によって「平和」を維持するべきだ、サイバー攻撃など武力行使によらない攻撃が主流となった場合は9条はあまり意味をなさなくなるのではないか、という考えなど、自分の考えとは異なる様々な意見を聞くことが出来てとても嬉しかったです。

 時代の変遷などの関係で個別的自衛権(及び必要最小限度の実力としての自衛隊の保持)は必要であるという考えなど、なるほどと思う部分もあったのですが、ただ、やはり現在の憲法では(限定的とはいえ)集団的自衛権の行使まで認めることは難しいのではないかと思いました。今後世界情勢が動いていく中で、憲法9条はどのような役割を果たしていくのかについて、注目していこうと改めて思いました。

 今年度初めての対面ゼミということで、とても緊張していたのですが、なんとか最後までやりきる事ができてとてもほっとしています。次回以降のゼミももっと盛り上がっていくのかな、と楽しみです。

 司会をしてくれたピスケさん、拙い報告にも最後まで耳を傾けてくださったゼミの皆さん、本当にありがとうございました。

投稿者:ホワモカ

 こんにちは。後期に入り、ようやく対面でのゼミができるということで、珍しく早めに学校に着いたにもかかわらず、ゼミ室前のソファーに携帯を置き忘れ学務に走り、結局一番最後に入室したホワモカです。後期最初のゼミ、お疲れ様でした。  

 今回は集団的自衛権についての報告でした。話題となった議論ではあるものの、今まではふわっとした理解しかしていなかった為、大変勉強になりました。防衛費を縮小すべきだという意見や、反対に拡大すべきだという意見が3年生から活発に挙がり、どちらにも納得できる根拠があり、やはり今年の3年生は優秀だと実感させられました。

 また、4年生からは、未来に焦点を当てて、サイバー攻撃などの武力によらない攻撃に対しての防衛を考えるべきだ、という斬新な意見もあり、「自衛権」の概念も時代とともに変化していくのだと思いました。  

 新三要件については、解釈によって広がる危険があるという意見もありましたが、私は少なくとも文言上はむしろ限定的であると感じました。  

 余談ですが、対面でのゼミはやはり良いな、と感じました。これから短い期間で、ゼミ生同士の仲を深められたらな、と思っています。早くコンパができるようになって欲しいです。  

 そして、南野先生、お誕生日おめでとうございました! 残り半年という短い間ですが、引き続きよろしくお願いします!

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第15回(2020年10月15日・木)~個人報告7「近親婚禁止規定は合憲か」(報告:アリアテ、司会:ラベンダー)

投稿者:にんじんⅡ世   #095

 今回は近親婚禁止規定の合憲性について議論しました。前期に同性婚についても学習していたので、法律上の結婚に関する規定について詳しく知ることができました。将来結婚に関して問題が起きたら、ゼミで学んだことを活かしていきたいです。

  近親婚については民法に規定されており、誰が誰と結婚できないのか少し複雑なところもあって考えるのが大変でした。特に、養子縁組をした場合は傍系との間では結婚できるので、話がややこしくなっているような気がします。そもそも養子に入ってその養親と結婚するようなことはあるのでしょうか。光源氏ならあり得ますが、滅多にないことですし法律に規定して禁止しなくてもいいと思いました。

 優生学上の理由で近親婚を禁止するのは、障害を持たれる方に対する差別だと捉えられるかもしれません。確かにこの理由が積極的に採用されるべきではないようです。しかし、障害を持つのは生まれてくる子であって、結婚する当人たちではありません。そこには生まれてくる子どもに対する責任と覚悟が必要であり、簡単に近親相姦が行われるような社会にならないためにも、実の家族内での近親婚は認めないほうが良いと考えます。

投稿者:ラベンダー   

 今回司会を担当しました、ラベンダーです。前回から対面形式となり、また今回は初めてコの字型でのゼミだったので、ついに想像していたような「ゼミ」がはじまったのだなとワクワクしました。  

 さて、今回のテーマは近親婚禁止規定の合憲性でした。これまで近親婚禁止規定について深く考えたことがありませんでしたが、予習文献や報告を通してその規定の背景を知り、つきつめて考えてみると矛盾ととれる点や問題点が複数存在することが分かりました。私は特に、日本では近親婚が禁止されていながら近親相姦は禁止されていないことや近年は婚姻の持つ意味が変化・多様化していることが、規定のおかれている理由との整合性を歪めているように感じました。

 そして、議論では、様々な見方や考え方を聞くことができ、とても面白かったです。とりわけ印象に残っているのは、近親婚を認めた場合にそれを悪用する人がでてくるのではないか・とはいえ、それは現行の制度でも同じではないか、といった議論です。合憲だとする立場をとるとしても一貫性のある合理的な理由付けをすることは難しく、また、違憲とし新たな規定のあり方を探るとしてもそれをどのような形にするかや新たに生じてくる問題にどう対処していくかという壁があり、議論を重ねれば重ねるほど一刀両断にはできない問題であることを強く感じました。

 今回の議論を通して、物事を多角的に捉えたり、批判的に考えたりする力をもっと身につけていきたいと改めて感じるとともに、普段から今回のテーマのような「当たり前」だと見過ごしがちな規定について立ち止まって考える姿勢を大切にしていきたいと思いました。

投稿者:アリアテ

 個人報告が終わり肩の荷が降りました、アリアテです。今回ひょんなことから近親婚禁止規定の合憲性について扱おうと思い立ち、長い夏休みを挟んで日本のこと、海外のこと、法学のこと、文化人類学や生物学のこと等々をのんびり勉強していました(そのせいでつい1時間10分も長々と発表を…ごめんなさい!)

 発表の準備をしていくなかで、近親婚なんてありえないと心の底では思いながらも規定を残さなければならない理由がだんだん分からなくなり、どのようなスタンスで報告するか最後まで本当に悩みました。ゼミの中でも「合憲か違憲かはっきりとしたことは言えないんですが〜」という人が結構いて、みんな同じことを感じているのかもなと思いました笑。

 ちなみに、自信はないながらも2ヶ月間だらだら考えた中での自分なりの結論は、①親等によって機械的に禁婚範囲を区切る現行規定はやはり違憲と言わざるを得ないのではないか、②とはいえ全面解禁となると国民感情的に難しい部分がある、③過剰に法に包摂される人が出てこないよう、裁判所の裁量によって例外的に婚姻を認めうるような条文構造にするのが妥当な落とし所ではないか(実際に結婚を望む人は例外的な事情を抱えている場合が多いだろうから、禁止規定を条文上残したまま事実上婚姻の自由を保障することができるのではないか)というものです。もっといい案があったら教えてください笑。

 報告準備と報告を通して、ゼミの内外でたくさん議論ができて楽しかったです。お付き合いいただきありがとうございました!

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第16回(2020年10月22日・木)~個人報告8「首相公選制について考える」(報告:にんじんⅡ世、司会:雪だるま)

投稿者:嵐の翔

 こんにちは、嵐の翔です。今回のテーマは首相公選制ということで、最近まで行われていた自民党総裁選の流れを受けたものでした。報告者も言っていたように、総裁選のニュースを見聞きして、総理大臣を直接選べないことにもどかしさを感じた人も少なくはないでしょう。

 一見、総理大臣を国民が選ぶということは利点が多そうですが、報告者の発表や議論の展開につれて数々の問題点が浮上し、制度を導入することの難しさを学びました。分野は違いますが、少年法など世論の多数が反感を持つ制度に関して、その実態を正しく分析し自分で判断することの重要性を改めて認識しました。  

 さて、議論の細かい内容は他のメンバーに任せるとして、僕はゼミ後の打ち上げについて少し話したいと思います(笑)。

 今回はゼミ生7名(全員男)+南野先生で先生行きつけのお店に行きました。美味しい焼き肉を食べながらのディープな話は、ゼミ開始半年にしてようやく南野ゼミを感じた瞬間になりました(笑)。店員さんも優しい方で、これからもあのお店にはお世話になりそうです。

 次の機会には、他のゼミ生とも楽しくご飯を食べたいなと思います(特に女子)。 最後になりますが、先生!ごちそうさまでした!!

投稿者:白の化身

 久々にゼミ風景リポートに登場します、白の化身です。後期が始まってはや1ヶ月近くが過ぎ去りました、時の流れは早いものと感じる今日このごろです。皆様はいかがお過ごしでしょうか。  

 今回のテーマは、首相公選制。「知ってはいるが深く考えたことはない」テーマの一つでしたので、勉強する良い機会だと思いつつ報告を聞いておりました。過去に複数の案が日本国政府内で検討されていたこと、イスラエルの首相公選制がそれなりに特異な点を持つこと、欠点も多いことなど、そもそも知らなかったことが多くあり、報告だけでも勉強になることがたくさんありました。  

 議論については、否定的な意見が多く聞かれるものとなりました。確かに、首相公選制の欠点は少なからずあるのですが、しかしその半数近くはそもそも検討するに足らないレベルのものであり、残った欠点もその多くは制度上の手当を行うことで解消ないし悪影響を減じることができるものだと思うのです。  

 また、利点について、「それほどのメリットがない」といった意見も聞かれました。しかし、「国民が自ら首相を選出しうること」一つをとっても、首相候補らが与党ではなく、国民へ向けて訴えかける存在となり、説明責任や政策の結果責任をより果たす存在へと変化しうること、また憲政史上初めて国民による行政の長の直接選挙が実現され、国民自らが「自らの手でリーダーを選出した」との実感を持つことで、各人の主権者意識を涵養するきっかけとなりうることを考慮すると、決して小さなメリットではないと思われるのです。  

 勿論、仮にメリットが上回るとしても、コストの問題は残りますが(選挙が比較的長期に渡ることを踏まえると、衆議院や参議院の選挙以上のコストがかかるでしょう)。掛かるコストを踏まえて検討してみると、また面白い議論となったかもしれません。  

 ゼミ後の打ち上げについては、他の方がきっとお書きになると思いますので、簡潔に記しますが、非常に良い機会であったことは確かです。ゼミのフォーマルな雰囲気とはまた違う、緩やかな雰囲気の中での交流も人間関係を構築していく上で重要だと感じました。  

 最後に、報告者のにんじんⅡ世さん、司会の雪だるまさん、お疲れ様でした。

投稿者:ビッツ   #100

 お久しぶりです、ビッツです。今回は首相公選制がテーマでした。各国の選挙制度に触れるなかで、二回投票制について議論が盛り上がりました。コストがかかるから無駄なのではないかと初めは思ったのですが、死票を抑えられる目的があるから、近くの選挙区のように競っている選挙区では効果があるという先生の説明を聞くと、確かにあってもいいのかな、と思いました。  

 ゼミ終わりのご飯会では、南野先生に焼き肉をご馳走して頂きました。YouTuberデビューをされたということで、動画を上げられていました。その際、私も写り混んでしまったのですが、後日他大の友人から連絡が来て先生の影響力の大きさに驚きました。先生の登録者数が増えることを願って、また、炎上しないことを祈って締めの一文とさせていただきます。

投稿者:にんじんⅡ世

 今回は報告を務めました。テーマは総理大臣が代わったことと、アメリカの大統領選がちょうど行われていたので、日本も総理大臣の選び方を変えてみたら面白いんじゃないかと思い首相公選制にしました。

 はじめは大統領制類似の制度を日本に導入するなんて無理があるのではないかと思っていましたが、過去には国民の間でも支持されており、今でも維新の会が首相公選制導入を主張していたので、実現の可能性のある制度であることがわかりました。 首相公選制が天皇制に抵触するのではないかという問題点がありましたが、もともと天皇は日本国および日本国民統合の象徴であり、首相の地位との関係は問題にならないと思います。しかし、主権者である国民が選んだ首相を天皇が任命するということは、国民主権と君主主権の関係を軽視しているといえます。現憲法は君主主権の論理をすでに一掃しており、そうである以上天皇を直接公選された首相の任命手続に関与させることに問題はない。こう考えることが天皇の存在意義に関する根本的意義問を引き起こすことになると懸念されています。

 テーマ自体は面白かったのですが、報告が上手くできずいい議論ができなかったので残念です。レジュメの作り方や、報告の仕方をこれからの報告者さんを参考にして学んでいきたいです。

 ゼミ後には焼き肉を食べに行きました。極味やはほんとにおいしいですね。今度は藤崎の方にも食べに行きたいです。炭火で焼いているのでまた違ったおいしさを楽しめると思います。

投稿者:サウザー

 にんじんII世君発表お疲れ様でした。日本に導入されたことのない制度の話だったので、過去を参照したり、他と比較したりすることが困難なテーマだったと思います。内に秘めた熱い思いを表に出さず、淡々と語る姿に惚れるとともに、にんじんII世君のゼミに対するとんでもない熱量をひしひしと感じました。  

 ゼミの後の飲み会では、南野教授がところどころでYouTubeの撮影を始めるのが、すこし鬱陶しかったですが、先生のタレントとしての一面も拝見することができ、大変勉強になりました。帰って動画を見ましたが、自分の声が邪魔くさすぎたので気をつけなければならないと強く感じました。

 今後は先生のチャンネルのアドバイザーに徹したいと思います。

投稿者:雪だるま

 司会を担当した雪だるまです。今回のテーマは「首相公選制」でしたが、首相が交代したばかりだったのでとても興味深いテーマだと感じていました。にんじんⅡ世さん、報告お疲れ様でした。

 公選制にすることで、首相の民主的正当性や国民の政治に対する意識が向上する可能性が高くなるということで、仮に実現したら日本もまた変わっていくのかなと思ったのですが、制度を変えることのリスクやコスト面の観点からは中々現状だと厳しいのかなと感じました。また、自分の中には強大すぎる権力に対するアレルギーのようなものもあるので、もし将来的に首相公選制が実現するとしても、議会の解散権は有さないなどある程度の制限の下においてなされることを期待します。

 対面でのゼミも今回で3回目となり、少しずつ慣れてきました。ゼミ後のご飯会では南野先生に焼肉をご馳走していただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございます!

投稿者:あーる

 あーるです。非常に久しぶりの講義風景リポートです。今回のゼミはにんじんⅡ世さんによる「首相公選制」がテーマでした。私自身、これまで考えたことの無いテーマであり、また 国民が直接国のリーダーを選出する米国大統領選挙が報道されているというタイミングでもあり、当日は終始楽しみながらにんじんⅡ世さんの報告を聞いておりました。

 報告を受けての感想ですが、首相公選制は、自民党内の派閥同士の勢力争いが強く、首相が党内の派閥に強く拘束されている状況で、非常に議論を巻き起こすように思われました。自民党に限らず、近時の政権がリーダーシップを持てているのかどうかを振り返り、あらためて首相公選制導入の是非を検討するべきであると考えます。特に、憲法改正が必要となる制度ですから、日本政治の問題の所在を(首相任命制度か、選挙制度にあるのか、あるいは別の何かか)明らかにしたうえで、国民全体での議論を活性化してくことが望ましいでしょう。

 報告者のにんじんⅡ世さん、司会の雪だるまさん、ありがとうございました!

 そして、ゼミ終わりには先生のTwitterでよく目にした焼き肉店で打ち上げを行いました。憲法や政治ニュースといった真面目な話題からゼミ生や先生の個人的な話まで、いろいろな話が聞けた楽しい打ち上げでした。南野先生には美味しい焼き肉をごちそうしていただきました。ありがとうございました。

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第17回(2020年10月29日・木)~個人報告9「ジェンダー・クォータについて考える」(報告:あーる、司会:お肉食べたい)

投稿者:かわこ   #105   

 こんにちは。 後期から対面になり、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。ゼミ開始約1時間半前に着くバスに乗らないと、ゼミに間に合わない無慈悲なダイヤにも慣れてきました、かわこです。

 今回ゼミ中にあまり意見を言うことができず、心残りだったので、久々のリポートで少し意見しようと思います。

 今回のテーマは国会議員のジェンダークオータ制についてでした。ゼミ中はクオータ制導入には反対寄りで考えていましたが、現在はクオータ制などの女性議員を増やす措置がやはり必要なのではないかと思い直しています。確かに、「枠を確保する前に、女性が立候補しようと思える環境整備が必要なのではないか」という意見はとても納得できます。また、女性であっても女性差別的な意見をする議員は存在しており、形式的に女性の頭数を増やすことに疑問を抱いても仕方がないと思います。しかし、女性の社会進出の促進を目指す一方で、国民の代表が集まる議会が男性ばかりではどうしても説得力に欠けます。加えて、本来日本の人口の半数を占めるはずの女性は国会議事堂の中ではマイノリティであり、伝統的な男社会の中で女性の視点から意見をするのはなかなか難しいのではないかと考えます。半数とはいかなくても、もう少し女性の比率が上がれば、意見もし易くなる上、現状の男社会に反抗する力を持った女性議員が登場する可能性もあり、男女が対等な社会や、男女両方の意見を取り入れた政治が実現すると思います。

 ゼミの終盤には、去年のゼミ生だったアンドレくんとダチョウくんが来てくれました。3年生がたくさん入ってくれて、賑やかになったゼミの様子に驚いているようでした。 このメンバーでやれるゼミももう半年を切って、寂しいですが最後まで宜しくお願いします! 

投稿者:お肉食べたい 

 司会を担当したお肉食べたいです。報告のあーる君、お疲れ様でした。

 クォータ制に関する今回の議論は、なかなか女性が活躍できない日本の政治部門をどう良くするか、様々な方策を考える良い機会になりました。各党の女性議員をただ増やすだけでは、彼女らも活躍できないだろうし、制度への批判も回避できないと思うので、女性候補の能力を前提としながらうまく男女比を均等に近づけられる策はないか考えてみたいです。

 最後に、南野先生、鳥取駅周辺だと「たくみ割烹」、「かに吉」などといった名店があったようです! お時間あればご散策ついでに立ち寄られてはいかがでしょうか笑

投稿者:にんじんⅡ世

 今回はジェンダークウォーター制の導入について議論しました。国会中継なんかを見ると国会議員のほとんどが男性であることがわかると思います。国民の半数は女性であって、女性ならではの意見を議員のおっさんたちがきちんと反映できるとは思えません。やはり法的ウォーター制を導入してでも変えていくべきではないでしょうか。

 ただ、現状で女性がどれくらい今の政治に不満を抱いているのかがわからず、そこを知りたかったので大規模な世論調査でもしてジェンダークウォーター制の必要性について明確にしたいです。政治に女性の声を反映させる方法として議員の奥さん、娘さんが議員に対して働きかけてもらえばいいのではないかと思いました。「国会議員妻の会」のようなものを作って議員たちに喝を入れてもらえればと思います。

投稿者:白の化身

 秋から冬への移り変わりを、寒くなりゆくなかで感じる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。白の化身です。  

 今回のテーマは、ジェンダー・クォーター(以下、単にクォーター制と表記)。性別に基づいて候補者ないし議席に特定の性別を有する者を割り当てる制度で、ポジティブ・アクション(以下、単にPAと表記)の中でも比較的厳格なものです。1.法的に義務付けるか、2.候補者に割り当てるか議席に割り当てるか(候補者に割り当てる制度は比例代表制と、議席に割り当てる場合は小選挙区制と親和的です)、3.比率をどの程度にするかによって制度の実効性や強制力が変化します。報告者は、1.法的に義務付ける、2.候補者に割り当てる、3.割合は30%とするクォーター制を提案していました。  

 ゼミでも述べましたが、私はクォーター制に賛成するとともに、この報告者の提案にも同意する立場を取ります。A.選挙結果をある程度誘導することになりかねない、B.構造的問題(例:資金力の不足、子育て支援の不足)を解消するほうが先である、C.特定の性だけに候補者ないし議席を確保するのは、それ以外のカテゴリーの者(特に、マイノリティ)に対して不公平であるとの意見もありましたが、私は次のように考えています。

 A.特定の性を持つ者の進出が2割にも満たない状況が戦後一貫して続く中で、その是正を促進していくためには止むを得ない部分があり、また比例代表の候補者に割り当てる場合には、特定の性を持たない者についても比例代表の候補者(割合は限定されるが)や小選挙区の立候補者となることができること、最終的に有権者の判断を仰ぐことから、デメリットも軽減されると考えられます。  

 B.構造的問題や特定の性を持つ者が抱える問題は、特定の性を持つ者が一定数政治に進出したほうが早期に解消されると考えられます。ゼミ内では、諸外国に比べて遥かに進展の遅れている問題として、アフターピルの承認やOTC化(今後検討される方針)を挙げました。先生も、議員による子連れでの議場立ち入りの問題を挙げておられました。  

 C.確かに、他のカテゴリーの者に対して少なからず不公平な措置となりうることは否めません(例えば、障害をお持ちの方や性的マイノリティの方などに対してです)。しかし、現実問題としてすべてのカテゴリーに対してクォーター制を導入することは困難ですし、それぞれのカテゴリーについてどのような割合でクォーター制を導入すべきか決定することも必ずしも容易ではありません。さらに、複数のクォーター制を導入した場合、候補者や議席全体のバランスを考慮することが難しくなる可能性もあります。但し、将来的にクォーター制を他のカテゴリーの方にまで広げることを否定するわけではありません。  

 今回も議論が盛り上がり、非常に楽しく時間を過ごさせていただきました。報告したあーるさん、また司会のお肉食べたいさんに感謝致します。

投稿者:あーる

 報告を務めさせていただきました、あーるです。今回は「ジェンダー・クオータ」をテーマに報告し、皆さんに議論していただきました。

 自分の報告を終えての振り返りですが、報告の際の自分の話し方にまだまだ課題が多いように思われました。特に、原稿に書かれていないことを話そうとした部分で舌足らずなところが出てしまい、質問の時間でレジュメに記載されている内容について質問されてしまった点は要改善です。報告内容についてより理解を深めたり、練習を重ねるなどして、次の報告の機会に活かしていきたいと思います。

 また、南野先生の補足説明を聞いていて思ったことですが、重要である所とそうでない所を分からせる話し方(伝わらなかったらすみません)を心掛けてみたいと思います。

 報告後の議論についてですが、クオータ制導入について賛否両論の意見が分かれたことは想定通りであり、むしろそのようになることを願ってさえいました。しかし、女性のゼミ生の中で反対派がいたことは個人的に驚きました。女性に下駄を履かせるという点でクオータ制に反対する方々がいたことは多少知っていましたので、なぜ反対していたのかを今後より明らかにしていきたいと思います。

 また、4年の先輩から「寛容のパラドックス」について聞くことができたのは非常に勉強になりました。自分のリサーチだけでは知ることのできなかった概念について知ることができました。ありがとうございました。

 最後になりますが、 1人でゼミ報告をやり通すことで報告にかける報告者の思いも分かり、ゼミ直後とまではいかないにせよ、毎回毎回の風景リポートを出していこうと思うようになりました

 P.S. 現地での滞在時間が20分しか無かったため、僕も南野先生と日曜日に某所でばったり会うとは思っておりませんでした。

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第18回(2020年11月5日・木)~個人報告10「死を選ぶ権利について」(報告:ダックス、司会:嵐の翔)

投稿者:かわこ   #110

 こんにちは。 こうしてリポートを書くのがゼミ終わりの帰りのバスでの有意義な過ごし方なのでは無いかと今さら思い始めているかわこです。

 今回のテーマは安楽死についてでした。実は、このテーマは昨年のシュヴァルツさんと又八くん(今はいませんが…)とのグループ報告で取り扱ったことがあり、東海大学安楽死事件や自己決定権に関する学説の部分は、少し懐かしさも感じつつ報告を聞いていました。一方で、オランダやオーストラリアの具体的な制度、それらの国と日本との死生観の違いや、どうして日本に安楽死が受け入れられないかの考察など、昨年の私たちの考えが及ばなかった部分までしっかりテーマについて深掘りされており、良い発表でした。

 特に日本と外国の死への価値観という部分については興味深かったです。死への価値観の違いの他にも、宗教の違いや、日頃持つ価値観(「人様に迷惑をかけない」精神など)も異なる日本で、西欧でも先進的な制度を導入していくことは、それ以上の弊害が避けられないため、私は、積極・消極共に安楽死容認は慎重になるべきだと考えます。

 また、死ぬ権利の可否については、とてもセンシティブな内容であり、これからも議論が必要だと思っています。

 今日のゼミでは、広報誌のための撮影も行われていました。普段よりも熱く(?)立ち上がって議論に参加する先生の姿をゼミ生が写真に収める光景が特に印象的でした。どの写真が選ばれているのか、来月が楽しみです。

投稿者:シュヴァルツ   

 こんにちは。かわこちゃんがゼミ風景リポートを提出しているのを見て私も久しぶりに提出しようと思ったシュヴァルツです。  

 今日のテーマは安楽死と尊厳死についてで、率直な感想は懐かしい!でした。私にとって2回目のゼミ発表のテーマが同じようなテーマだったからです。かなり難解な題材かつ最新の文献が少ない中で(去年文献探しに一番苦労したことを覚えています)大変だったと思います。ダックスくん、お疲れ様でした。  

 一番興味深かったのはアルツハイマーの方の安楽死についてです。自分が自分でなくなるということは耐え難い精神的苦痛だと思いますし、どのような感情、意識なのか想像もできません。ただオランダで認知症患者の安楽死が過去の合意でも可能だと判決が出たと聞いてとても意外でした。確かにまだ認知症になる前に合意することはなった後のことを考えればあり得るかもしれませんが、認知症にかかってしまったら前の人格ではない自分になってしまう訳で、その時の自分が安楽死を受け入れられるのだろうかと思いました。  

 過去の合意を自分でしているため、それも自己決定権だと言われればそこまでですが、合意をしたことも覚えがないのに、知らない内に安楽死を迎える気持ちはどのようなものだろうと深く考えました。  

 日本は高齢化社会となり、認知症患者も更に増加していくと見られます。この時期に考えるに相応しい話題だと思いました。

投稿者:にんじんⅡ世

 今回のテーマは安楽死と自己決定権でした。安楽死については手塚治虫先生の『ブラックジャック』を読んで以来反対の立場です。治療すれば治るはずだったのに、安楽死を選択したために死んでしまうということが起こりえるからです。死んでしまえばやり直しはきかないため安楽死制度導入は慎重に検討するべきだと思います。

 そもそも安楽死を選択したくなるような環境をどうにかできないのでしょうか。介護や治療の苦痛を死に頼らずに解消できるように、制度の整備や医学の進歩に期待したいです。

投稿者:白の化身

 いよいよ日中も冷え込みはじめ、上着が必要な時期が来たようです。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。白の化身です。

 今回のテーマは、「死を選ぶ権利について」。報告者は、日本国内で混同されがちである安楽死と尊厳死の違いや安楽死を認める諸外国の事例と日本国内の判例について整理するとともに、幸福追求権(の中でも特に自己決定権)や死生観からみる日本国内における安楽死ないし尊厳死の実現可能性について考察し、私見を述べておられました。  

 私自身は賛成の立場で議論に参加していましたが、議論の中で飛び出す反対の立場の方々の意見に思わず納得させられ、考えがまとまらなくなることもしばしばありました。ゼミが終わったときには、いつもよりぐっと疲労感が増しており、本当に難しいテーマだと感じた次第です。  

 ゼミが終わって帰宅した後、私は安楽死を取り上げたNHKスペシャル(「彼女は安楽死を選んだ」)を視聴しました。ある神経難病と診断された方が、安楽死を決断し、スイスで最期を迎えるまでの姿を克明に描いたドキュメンタリーなのですが、その中に思わず絶句してしまったフレーズがありました。「日本で安楽死は認められていないため遺体は持ち帰らなかった 遺灰はスイスの川に流された」。遺体や遺灰を持ち帰った場合、付添人が自殺関与罪に問われかねない為かもしれませんが(参考:「嘱託殺人:嘱託殺人容疑2医師逮捕 苦痛の果て死選択 ALS女性、心境つづる」毎日新聞大阪朝刊2020年7月24日, 25頁)、家族にとってはあまりにも酷な仕打ちであろうと思わざるを得ませんでした。  

 日本国内で安楽死ないし尊厳死を合法とすることは難しいのかもしれません。であるならばせめて、海外での安楽死ないし尊厳死については法的問題の生じないように、手当てするべきではないかと思います。  

 最後に、報告したダックスさん、そして司会の嵐の翔さん、お疲れさまでした。

投稿者:嵐の翔

 こんにちは、司会を務めました嵐の翔です。

 今回のテーマ「死を選ぶ権利」はこれまでの議題のなかで最も難解でした。とても大変だったと思いますが、報告者のダックスくんお疲れ様でした!

 僕は白の化身くんと同様、安楽死制度導入に対して賛成の立場をとっていましたが、予想を上回る反対意見の多さに少し圧倒されました。反対意見の中でも、制度を導入した際に患者自身が安楽死を社会から勧められているように感じてしまうという指摘は全くの想定外だったため、当事者視点での思考において非常に学びになりました。

 もうしばらくすると自分の報告順が回ってくるので、いい議論・ゼミにするための準備を本格的に始めたいと思います!

投稿者:Dax   #115

 Daxです。今回、「死ぬ権利について」というテーマで安楽死・尊厳死についての報告をさせていただきました。 初めての個人報告だったわけですが、いろいろな面でなかなかに大変な報告でした。

 「終わらないなぁ、、、」という漠然とした不安の中、寒くなってますます澄んできた晩秋の夜空を見上げたのは一度や二度ではなかったように思います。 自分の拙い発表で議論が盛り上がるか非常に不安ではあったのですが、ゼミ生の積極的な発言のおかげもあって、結果的に良い議論のばとなったようで、安心しました。自分が報告の準備をする過程では気づかなかったような意見や見方も多くあり、このテーマについてさらに理解を深める一助となりました。

 このテーマに決めたときには、私は安楽死・尊厳死は日本においても当然に導入されるべきものであると考えていました。「生を始める」ことを選ぶことは私たちには全くできないものであるからこそ、「生を終える」ことを選ぶことは当然に私たちのコントロール下にあるべきと考えていました。しかし、報告の準備を進め、ゼミで議論をする中で、安楽死・尊厳死を日本へ導入するには、ソフト面・ハード面の両面から非常に難しいものであるように思い、特にソフト面、死生観の違いについてはかなり大きな影響を持っていることに気づけました。

 死生観についても考える良い機会となり、非常に実りある報告であったように思います。最後になりましたが、活発な議論をしてくださったゼミの皆さん、司会の嵐の翔くん本当にありがとうございました。

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11月12日(木)は、「金曜日として」授業の行われる日のため、ゼミはありません。

11月19日(木)は、都合により休講としました。

第19回(2020年11月26日・木)~個人報告11「天皇制のあり方を考える」(報告:お肉食べたい、司会:コンポート)

投稿者:かわこ

 こんにちは。 自分の個人報告がオープンゼミ期間であることが判明し焦っているかわこです。

 2週間ぶりの今回のゼミのテーマは天皇制についてでした。遺伝や染色体といった生物学的な話は文系の私にはよく分かりませんが、もし本当に神武天皇のY染色体が現代まで受け継がれているとしたらとてもロマンのある話です。一方で、かつては神として信仰の対象にされていた天皇に対して、染色体といったヒト的な概念を持ってくるのは、少しナンセンスなのではないかとも思いました。

 生物学的な話を抜きにして、これからも男系で継承していく合理的な理由を挙げるのは正直厳しいです。しかし、貴族の時代も武士の時代も男系の世襲で約2000年繋げてきたこと自体が、日本の天皇制の他の国にはないアイデンティティになっていると思います。極論ですが、それを変えてまで続けるのならば、天皇制を廃止しても良いのではないかと考えます。

 それと余談ですが、議論の途中で出てきた保守派の某教授が修猷館出身だったのは驚きでした。

投稿者:にんじんⅡ世   

 今回のテーマは天皇制でした。天皇は日本国および日本国民の象徴であるとされていますが、私は天皇について知らないことがたくさんありました。そもそも天皇制がどのようにして誕生したのかも知らなかったので、日本国民としては知っておかなければと思いました。

 戦後において天皇は象徴とされ、あまり天皇について知らない人も増えていると思います。跡継ぎ問題が今後も起きるでしょうし、天皇制の新しい形、もしくは廃止を考えていくべきだと感じました。

投稿者:白の化身

 ゼミの前に一本満足バーを食べてエネルギー補給をしているのですが、そろそろ1本では足りなくなってきました。2本に増やすべきか悩んでいる白の化身です。  

 今回のテーマは、「天皇制のあり方」。女性/女系天皇の是非、退位(譲位)の自由、皇籍復帰等について議論が行われました。とりわけ議論が盛り上がったのは、女系天皇の是非。「染色体が継承されている」、「男系が2000年以上継承されており、それ自体が日本の特徴となっている」など、男系を維持すべきとする意見も少なからず見られました。しかし、天皇が日本国憲法に規定されている存在であることを踏まえると、先述した意見は、「両性の平等性」や「安定的な皇位の継承」といった日本国憲法上の要請を無視し、「伝統」を維持し続けるに足る理由ではないように思われるのです。  

 とはいえ、そもそも天皇(ないし皇族)に日本国憲法上の権利/自由が認められ、あるいは日本国憲法上の規定が適用されるかについては議論があるところでもあり、女性/女系天皇の是非については今後より一層の議論が必要であると感じた次第です。  

 最後に、報告したお肉食べたいさん、そして司会のコンポートさん、お疲れさまでした。

投稿者:コンポート

 こんにちは、今回司会を務めました、コンポートです。先週はお休みになってしまいたくさんご迷惑をおかけしましたが、みなさんの優しさに救われました、ありがとうございました。

 さて、今回は天皇制についてということで、非常に興味があったテーマだったのでとても楽しみにしていました。男系男子天皇を続けているのは同じ遺伝子を受けつぐため、といった科学的な話から、神話との繋がりを考えると天皇制にはロマンがある、という文学的な話まで様々なテーマが飛び交いとても面白かったです。

 私自身の立場としては、天皇家に嫁ぐ女性の人権をもっと尊重した制度設計を行ってほしい、というものです。突然天皇家に入りこれまでの生活が一変した上、男の子を生むことまで強制(全国民から無言の圧力をかけられていると感じるのではないでしょうか)させられるなんて、想像するだけでとても辛いです。その考えが高じて、いっそのこと庶子制度を取り入れてもいいのではという少々過激な思想を披露してしまいましたが、天皇家は唯一のものですし、特別なものだという認識は多くの人が持つので、多少の特別な制度は取り入れても良いのでは、と感じました。

 一夫多妻制はかなり極端なものですが。 現在の皇室の状況がこういった女性天皇の是非といった議論を巻き起こしているのは言うまでもないので、この状況であるうちに制度設計について考えてみるのが必要ではないかと思います。

 最後に、お肉食べたいくん、お疲れ様でした。とても聞き取りやすい発表で、すごく面白かったです。

投稿者:お肉たべたい   #120

 こんにちは、お肉食べたいです。 初めての個人報告で不安もありましたが、ゼミ生の皆さんがとても積極的に意見を出してくれたことで、なかなか良い議論になったのではないかと思います。

 反省点は多々あるのですが、レジュメで各論点に提示した論拠へのリサーチが甘かったことが特にまずかったなと思います。報告者個人の考えとは相容れない保守派の意見の根拠を「伝統」の一言で済ませず、「伝統」のいかなる点に理由があるのかなど、より中立的に、詳細に伝えるべきだったなと議論を通して感じました。

 準備する中で、天皇制がとても深く私達の生活に結びついていることを改めて感じました。そんな天皇制について学ぶことで、今我々が生きている社会の在り方への理解も深まるのではないかなと思うようにもなりました。 世の中では避けられがちな天皇制に関する議論ですが、今回は天皇に関心がない方から、伝統を守り伝えていきたい方まで広く多様な意見が出てきて、報告者としてはとてもありがたかったです。

 ゼミ生の皆さん本当にありがとうございました! 司会のコンポートさんもお疲れ様でした!

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第20回(2020年12月3日・木)~個人報告12「規制目的二分論」(報告:嵐の翔、司会:白の化身)

投稿者:にんじんⅡ世

 今回のテーマは規制目的二分論でした。この分野についてはちょうど一年前に学習したところであり、南野先生の授業を思い出しながら報告を聴きました。

 判例がたくさんあり、職業の自由に対する制約と合理性の基準が不規則に用いられているので、一年前の試験勉強でも苦労しました。 嵐の翔さんはレジュメ、報告、質疑応答がとても分かりやすかったので、相当入念な準備をされたんだと思います。私も見習いたいと思いました。報告お疲れ様でした!

 来週はオープンゼミなので、2年生に入りたいと思ってもらえるようなゼミになればと思います。かわこさん頑張ってください!

投稿者:白の化身   

 今回司会を務めました、白の化身です。いよいよ12月に入り、世の中が少しずつ慌ただしくなってきました。私も先日まで少し忙しくしていたのですが、無理がたたったのか酷い頭痛に襲われてしまい…。一晩しっかりと寝たところ治りましたが、やはり体に無理をさせてはいけないのだと感じた次第です。皆様もお気をつけください。  

 さて、今回のテーマは「規制目的二分論」。数ある憲法のテーマでは珍しい、経済分野と関わりのあるテーマであり(実際、今年度の発表で経済分野と関わるテーマはこれまでになかったと記憶しています)、そして理解が難しいテーマでもあります。1年前に「憲法2」の授業で学習したときと同じように、あれこれ悩みつつ報告を聞いておりました。  

 規制目的二分論は、確かに一定程度妥当性のあるものだとは思いますが、随所に穴が見られることも確かです。例えば、この論には、「積極目的規制は、多様な利害が競争や妥協を通じて可能な限りそれぞれの実現を目指す多元的な立法過程を経ているから、広く立法府の裁量を認めて良い」という前提がありますが、実際に「多元的な立法過程」を経ているかについては疑問の余地があります(例えば、ロビー活動などによって押し通される形で規制が行われることは十分に考えられます)。  

 また、積極目的規制について広く立法府の裁量を認めるとしても、「明白性の原則」はあまりに緩やかではないかという問題もあります。例えば「容易に、同様の目的を達成しうるより緩やかな手段を見出しうるのに、その手段を見出すことなく規制を行った」か否かを審査するなど、積極目的規制についてもある程度審査を行ったほうがよいのではないかと思われるのです(そうでないと、積極目的規制についてはほぼ司法の審査が及ばないということになってしまいます)。  

 規制そのものは、決して悪しき存在ではありません。しかし、時が経つにつれて、規制の対象も、世の中も変わってゆきます。そして、適切に見直されない規制は、いつしか「悪しき規制」に変わりますが、一度制定された規制はなかなか見直されませんし、規制目的二分論の下では裁判所もほぼ動きません。昨今、「規制改革」が叫ばれるのは、そうした「悪しき規制」が増えすぎた結果でもあるのかもしれないと思った次第です。  

 最後になりますが、報告した嵐の翔さん、お疲れさまでした…!!

投稿者:嵐の翔

 報告を担当した嵐の翔です。「規制目的二分論」はかつてから興味を抱いていた経済分野の議題であり、準備・報告ともに満足のいくように終わることができてよかったです。

 議論については、「二分」論を支持するか否かで意見が大きく「二分」された形になったので、とても盛り上がりましたね! 僕自身の見解はゼミ内で十「二分」に共有できたと思うので、ここでは触れません(笑)

 ゼミを通しては、一貫した理論を展開したい学説と、ケースバイケースでいきたい裁判所の対峙、という新たな視点を得ることができました。 4年生のサウザーさんとビッツさんに「いい報告だった!」とお褒めの言葉をいただき、大変嬉しかったです。

 学生生活を締めくくるお二人の個人報告楽しみにしています!!

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第21回(2020年12月10日・木)~個人報告13「生殖医療の観点からみた女性の自己決定権」(報告:コンポート、司会:真剣佑)11月19日休講分の補講として、4限に実施

第22回(2020年12月10日・木)~個人報告14「日本の検察と統治機構」(報告:かわこ、司会:真剣佑)オープンゼミ1回目

投稿者:真剣佑

 こんにちは、真剣佑です。ものすごく久しぶりのゼミ風景リポートになりました。今回は変則日程ということで2コマ続けてのゼミとなり、また、光栄なことに2回とも司会を任せていただきました。  

 前半は、代理懐胎に関する女性の自己決定権についての議論でした。出産は決して女性1人の問題ではなくそこにはパートナーの存在や生まれてくる子供の権利だけでなく、代理出産になると第三者の存在も考慮しなければならなくなり、母1人の自己決定権でどうにかなると考えるのは難しいと感じました。もちろん、女性が出産において負うリスクは男性と比較しても計り知れないもので、男女間における出産に対する覚悟というものの温度差も事実であるため、このギャップを埋めていくのが重要な課題だと思います。また、関連して中絶の話題等も出ましたが、産む権利と産まない権利は同列に考えてはならないと感じました。  

 後半では検察のあり方についての議論でした。対司法あるいは対内閣との関係において、私は完全独立にあるべきであるという考え方でありましたが、内閣のコントロール下にあるべきとの意見もあり驚きました。検察の過度な起訴を抑制すべきか政治的な腐敗を抑制すべきかの視点の違いでしたが十分に理解できるものでありました。検察の権力の大きさを考慮して、完全な独立を認めると暴走の虞も捨てきれないと考え直すこととなりした。  

 話は変わりますが、本日はオープンゼミということで2年生の見学者が覗きに来てくれましたが、他のゼミの話を聞くと当ゼミへの参加者は比較的少ないようでした。これを読んでくれた2年生がいたら、来週のゼミをぜひ見に来て欲しいです! いないか。笑

投稿者:にんじんⅡ世   #125   

 今回は2限連続ということで頭を酷使しました。2限連続にも関わらずいつも通りの時間で終わったのは司会の真剣佑くんの腕がよかったのだと思います。

 テーマが「女性の自己決定権」と「検察と国家」だったので、正直憲法の話はあまり出てきませんでしたが、考えさせられるテーマで勉強になりました。特に検察については、刑事訴訟法で密室の取り調べが問題になっていると学習したので、内閣、司法がきちんと検察を監視できるシステムが必要だと考えます。

 5限はオープンゼミでしたが、他のゼミに比べると見学者が少なかったような気がします。来年のゼミ生確保のためにも、入り口前にお菓子を置くなどの対策が必要になるのではないでしょうか。

投稿者:コンポート

 こんにちは、コンポートです。今週は二コマ続けてのゼミとなりましたね…皆さん、お疲れ様でした。

 さて、4限目は私の発表回でした。様々な事情で本来予定していた週とずれましたが、きちんと発表の機会をいただけたことに感謝です。 テーマは「生殖医療と女性の自己決定権」にし、ゼミでもよく取り上げられる自己決定権について私なりに考えました。少し憲法から離れたテーマとなり、準備の間も何度も不安になりましたが、どうしても深く考えてみたいテーマだったのでこのテーマにしてよかったです

 「女性の権利」と声高にいうことは逆差別につながる、というのは今回の発表を通して一番考えていかねばならない問題だと感じました。立場上、どうしても女性の権利を擁護したいと考えてしまうのですが、それが行き過ぎると逆に権利の制約をする考え方につながるのは非常に興味深いです。また、こういった問題は性別により見方がかなり違うのではないかと予想していたのですが、それほどでもなく、「勝手に差別があると感じているだけだ」という議論はまさにこういうことかと気づきました。

 また、今回発表内で触れた民法の特例法を作ったのが南野ゼミ出身の先輩だと先生が教えてくださり、図々しいですが何かご縁のようなものを感じました。今後も生殖医療の法整備に注目しておりますので、よろしくお願いします!

 二コマ目は、日本の検察制度についてでした。行政の力が強くなるのが恐ろしいので、私は検察が独立すべきだと考えます。確かに検察の力が強すぎる現状には多くの問題があると思いますが、一番国民が拒否反応を示すのは政府の暴走、恐怖政治が行われることではないでしょうか。

 今年の五月頃にTwitterのトレンドに検察庁改正法案の話題が入ったのも、このことの現れだと思います。また、かわこさんも発表の中で、「国民が声をあげることで政治に影響を与えることができる証拠になる」とおっしゃっていましたが、自分たちが求める政治は、自分たちが意見を発信せねばならないと強く思いました。かわこさん、お疲れ様でした。私見が非常にしっかりと練られており、とても説得力がありました…!

 そして、最後になりましたが、真剣佑くん、二回連続の司会、お疲れ様でした、ありがとうございました。

投稿者:かわこ

 こんにちは。 個人報告の文献を探しに他大学の図書館に行ったら本棚が自動で動いて驚きました、かわこです。

 今回は「生殖医療と自己決定権」そして私が担当させていただいた「検察と統治機構」の二本立てでした。

 1本目の「生殖医療と自己決定権」についてですが、議論の途中で出てきた「女性の体を使わず、初めから人工的に胎児を育てれば代理母出産の必要がなくなる」という話は興味深いと感じました。代理母に限った話ではなく、妊娠中の女性の負担がなくなるため出産のハードルが下がるとともに女性の社会進出にもつながるので悪い話ではないと思っていました。しかし、安易に育てきれない数の子供を作ってしまうおそれがあり、出産を低負担にしすぎるのも危険です。 自ら産んだ子供の育児を放棄したりする親もいる一方で、自ら産んでいなくても親として子供を大切に育てるケースもあることから、女性が出産という身体的負担を経験することと、親としての子供への愛情の芽生えには必ずしも繋がりはないと考えています。どうしても子供を産むことが不可能な人には代理出産を認めるなど、「母親はお腹を痛めて産まないといけない」ではなく、多様な出産の形が認められて良いと考えます。

  2本目は私が検察をテーマに報告させていただきました。このテーマにしたきっかけは、一時期Twitterを賑わせた「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグです。検察は司法と密接に関わりながらも内閣に属する組織として、三権分立の中のどのような位置付けになるのだろうと興味を持ったところから始まりました。

 検察審査会が検察の権力の監視役として機能するよう起訴処分にも審査の範囲を広げるべきだという私の主張に対し、起訴されたら不服に思うのは当然であって、検察審査会は起訴された事件のほぼ全てを審査することになり労力がかかりすぎるため不起訴のみで良いという反論がありました。この懸念は想定していませんでしたが、本当に起こり得そうなことで、現実に起訴事件も対象とするならばある程度重罪の起訴事件に限るなどの制度設計が必要だと考えました。

 また、検察と内閣の関係について、検察を内閣の指揮監督下から独立させるという少しドラスティックな主張を考えてみました。案の定数人から指摘されてしまいましたが、政治から分離することができるというメリットに比べて、公訴権という強大な権力を持った組織を放し飼いにておくことによる危険性のほうが大きく、ある程度大臣からの指揮権は制限された現状のままがいいという意見が多数派となりました。確かに、大胆な構造改革の割にメリットが少なく、現状維持で良いのではないかと思いました。しかし、検事総長に対しては個々の事件処理の大臣の指揮も可能で、検事総長は内閣が任命となっていることから、検事総長によっては指揮権の制限が機能しない可能性もあります。そこで、大臣の指揮権を事務の範囲に限定するなど、内閣との関わりの見直しが必要だと考えました。

 私の勉強不足で、かなり刑事訴訟法の分野の内容となってしまいました。聞き慣れない言葉も多く、難しい発表になってしまいましたが議論ではみんながしっかりと私の言いたかったことを理解して意見してくれたのでとても助かりました! ありがとうございました。

投稿者:白の化身

 こんにちは、白の化身です。今回は、2コマ連続でゼミを行うという異例の日程となったわけですが、ゼミが終わった頃にはすっかり疲れ切ってしまいました。ゼミは頭を使うものだと改めて実感した次第です。  

 前半は、主に代理出産に関する諸問題について議論を行いました。代理母として出産を行う女性の権利や地位、依頼者として子を授かろうとする女性の権利(例:リプロダクティブ・ライツ)、そして生まれてくる子供の権利(例:知る権利)が対立し、その調整が必要となる問題であるため、結論を導くのが極めて難しい問題となっています(であればこそ、主要な先進国でも判断が分かれているのでしょう)。今後も生殖医療に対応する法制度の整備が行われると思いますが、個々のアクターの権利や地位をしっかりと認識した上で制度設計を行うべきだと思います。  

 後半は、主に検察の在り方について議論を行いました。ほぼ独占的に起訴権限を有する検察が、行政府や立法府の不当な圧力に屈することなく、しかし権限を濫用して暴走することもない状況を実現しなければなりませんが、どのようにアプローチするかが難しいところです。権限の濫用を防止する施策としては、警察や検察の被疑者取調べを全面録画したり、弁護士の立ち会いを認めたりするといった起訴前の監視や、レジュメにも取り上げられていた検察審査会の権限拡大といった起訴後の監視が有効であろうと思います。また行政府や立法府からの一定の独立性を確保するための施策については、率直に言えば現状で十分なのではないかと思います。レジュメに取り上げられていた独立行政委員会化も一案としてはありうると思いますが、独立性を強めすぎると、実際上監視が十分に機能しないのではないかという懸念も生じるからです。  

 最後に、報告したコンポートさん、かわこさん、そして2コマ連続で司会を務めた真剣佑さん、お疲れ様でした。

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第23回(2020年12月17日・木)~個人報告15「統治行為論について」(報告:ラベンダー、司会:サウザー)オープンゼミ2回目

投稿者:かわこ

 こんにちは。 今回のテーマは「統治行為論」についてでした。報告を聞く前、統治行為論は裁判所が政治的な事柄に対する憲法判断を避けるために作られた理論で、裁判所の「逃げ」の姿勢が現れているように見えるので、あまり良い考え方ではないと思っていました。

 しかし、統治行為論を採用していなくても、裁判所は内閣・国会の裁量を理由にあまり積極的な判断はしていません。むしろ砂川事件判決のような「一見極めて明白に違憲無効」かどうかに限り審査をするという留保付きの統治行為論は、内閣の裁量を尊重しつつ条約の内容判断に踏み込もうとするもので、統治行為論が一概に悪いとは言えないのではないかと考えを改めました。

 最新の南野先生の論文(法学セミナー2020年12月号)も含めた大ボリュームの報告で、統治行為論について詳しく理解でき、ゼミ見学に来てくれた人たちにも良い議論を見せられたのではないかなと思います。報告お疲れ様でした!

投稿者:ラベンダー   #130

 こんにちは。今回の個人報告を担当しました、ラベンダーです。「統治行為論」をテーマに報告させていただきました。

 このテーマを選んだ背景には、統治行為論に対するどちらかといえば懐疑的な見方がありましたが、一歩踏み込んでみると、砂川事件判決で採られたような「ソフトな統治行為論」の意義も感じたり、一般的に高校の授業などで強調されるほどにはそもそも採用される対象が広くないことが分かったりして、どのような立場で報告をするかはとても迷いました

 それでも、統治行為論の根拠の不明確さなどを理由に、自由裁量論に組み替えていくのはどうかという提案をすることにしたのですが、議論の中でも、一人で考えていただけでは得られなかった視点を数多く得ることができ、とても勉強になりました。

 特に審査のあり方の面から自由裁量論を採った場合に生じる問題に気がつけたこと、「余白」の必要性の観点から砂川事件型の統治行為論の意義を認識できたことは大きかったです。 そのような過程を経て、純粋型の統治行為論については文理解釈上の問題を越えた問題があることは否定し難いものの、現在の実務状況のように適用される範囲が限られ、一見極めて明白に違憲であれば審査可能性のある形で運用される限りにおいては、一定の意味もあり、取り立てて削除を主張することもないのかな、と思いました。

 上で書いたように準備の段階でもゼミの議論の中でも、もともと持っていた見方が崩されていく感じがとても楽しかったです。

 また、統治行為論の問題を考える中で新たに興味を持ったのが、「司法権」概念の捉え方をめぐる問題です。統治行為論について検討する上で重要な論点でもありましたが、それ自体、今日憲法学上で重要な論点となっているもののようで、とても興味深いと感じました。今回少し知見が得られたのが、伝統的な司法概念に立つと生じる問題や新たな概念を確立するとしてどのような定義があり得るかといったことに関してです。この論点まで報告に組み込むかについては風呂敷を広げすぎているのではないかと少し迷いましたが、問題の提起をできたことでそれに関する意見もお聞きできより関心が強まりました。今後の新たな課題としてもっと深く検討してみたいなと思っています。

 ちなみに、司法権概念の問題について考える中で、まさにこの点ををテーマに南野先生が執筆されていた今月号の法学セミナーの論文は大いに勉強になりました。問題が分かりやすく整理されていた上、違憲審査制が付与されている意義を踏まえた上での指摘など納得させられるものが数多くありました。資料をほぼ作り終えた頃、発表直前に見つけたため、最後まであたふたすることになり大変でしたが、気がつけてよかったです。

 最後になりましたが、司会を担当してくださったサウザーさん、報告と議論におつきあいいただいたみなさん、本当にありがとうございました! 個人報告を通してよりゼミの有り難みを感じられました。今後も一つ一つの機会を大切にしていきたいです。

投稿者:サウザー

 今回司会をつとめたサウザーです。はじめにビッツ氏が司会に指名されていましたが、度胸もビッツ級なのかすごく渋っていたので、代わりにご指名いただきました。  

 前回のかわこさんの様式を踏襲しているのか、ラベンダーさんのレジュメも余白狭めで、なおかつ16ページと言うスターウォーズ級の超大作でした。発表が始まる前から、ラベンダーすごい!!という雰囲気があったような、なかったような感じがします。  

 自分も自由裁量論と統治行為論の違いについて、教授のはなしをうけてすこしラベンダーさんに質問してみたりしましたが、みんなで議論をしていくことで、いろんな見方ができて改めて楽しいなと思いました。ラベンダーさんおつかれさまでしたー!

投稿者:にんじんⅡ世

 今回は先週に引き続き、オープンゼミでした。見学者の方に椅子を渡すときにふと後ろを振り返ると、先週よりも人数が多かったのでびっくりしました。しかも女子の人数が多かったのでもっとびっくり、嬉しかったです。

 ゼミ後は少人数でいつもの換気抜群の焼肉屋に行きました。毎回行くので店員さんの顔を覚えてしましました。なんだかんだで焼肉が1番美味いです。肉が好きというよりサンチュについているタレが好きなんですよね。あれだけでご飯すすみます。酒もよぉくすすむんですよね。早くゼミ全員で行けるようになりたいものです。

 報告者のラベンダーさんお疲れ様でした!

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第24回(2020年12月24日・木)~個人報告16「地方議会議員の懲罰と司法審査」(報告:ビッツ、司会:サウザー)

第25回(2021年1月14日・木)~個人報告17「参議院のあり方に関する検討」(報告:シュヴァルツ、司会:コクリコ)

投稿者:ビッツ

 こんにちは、第24回の個人報告を担当しましたビッツです。今回の報告では、2020年11月25日に判例変更があった「地方議会議員の懲罰と司法審査」について報告させていただきました。  

 報告に際して、地方議会議員の懲罰の事例を調べていくなかで、今回の岩沼市議会の件を含めて、濫用的な懲罰が想像以上にあるこのが分かりました。また、陳謝の懲罰に応じなかったから出席停止、さらには除名の懲罰を科すという事例も多く見られました。これに端を発して、戒告、陳謝の懲罰に対しても司法審査の対象とすることで、議会における少数派が萎縮しない環境を整える必要があるという立場で発表を行っていきました。  

 発表中に「今回の判例変更によって、陳謝や戒告の懲罰に応じないから出席停止にするという議会の判断の適否も司法審査の対象となるのだから、陳謝や戒告まで含める必要はないのではないか」という意見があり、一理あるなと納得してしまいました。ただ、地方議会議員の懲罰は議会の議事録に残ったり、メディアに取り上げられたりされるものであり、名誉の回復が困難であることも事実です。裁判所の事務処理能力とのバランスを考えても、やはり司法審査の対象とすべきではないかと考えます。  

 最後に、クリスマスイブという忙しいであろう予定のなか時間を割いて来ていただいたゼミの皆さん、ありがとうございました!

投稿者:サウザー   

 前週に引き続き司会を務めました、サウザーです。今回は私と南野ゼミの黄金イケメンツートップを拝命している盟友ビッツ君の発表でした。あまり発表内容は覚えていませんが、感想を書きます。  

 今回、地方議会のことを議論しました。みんなの意見をだいぶざっくりまとめると、「威張った多数派が専制はって、田舎で調子乗って何してんの?」って感じだと思います。私もいわゆる地方議会与党の議員が、首長に対する質疑でおべっかを垂れていることに時間を空費しているイメージがあります。

 私見ですが、地方議員は(大都会福岡でも)地縁的な結合に支えられて選出されていると思います。これは国会議員にも多少当てはまりますし、中選挙っぽい制度によるとこもあると思います。ただなんとなくその地方の名望家や実業家が多い気がしています。そんなこんなの特徴があり、地域に根付いているからこそ、汗をかいて拾える意見、救える人がいるのも然り、他方地縁の外の人が感じる政治の密室感、不信感があるのも然り。今回のように議会が少数派を理不尽に虐めることがあったり、自分たちを選んでくれた地域の有権者同士が対立しないために妥協したり、そんな不合理ことがあると思っています。  

 コロナ禍で国民の目が政治に向き、不信感が高まる中、南野ゼミの議題にも議会に関するものが増えてきました。憲法というとても柔軟で、政治にも大変な影響を与えている法を学んでいる我々は、議論を深めることに加えて、実際に生の政治を凝視すべきではないでしょうか。議会に留まらない政治に、日本の問題点や希望もたくさん見つかると思いますし、議会に対する理解も深まると思います。  

 そんなことをビッツ君の発表を聞いて感じました。3年生の時はきついきつい言いながら2つのゼミを両立して、4年になり最後の発表を終えたビッツ君。いまどんな気持ちですか。再来週は私の発表です。きついです。助けてください。

投稿者:コクリコ   #135

 こんにちは。先日(第25回)のゼミで司会を務めましたコクリコです。前回の司会は遥か記憶の彼方ですが、今回も伸びしろだけは感じる(?)司会っぷりでした。

 情報量が多く難しいテーマだったこともあり、自分の中での整理も追いつかず、議論を積み重ね展開していく橋渡しとなる役目は果たしたとは言えませんでした。また、司会の身になると、随所で学生の知識不足面など内容を補う話をさり気なく入れてくださる先生の有り難みが沁みました。ありがとうございます。

 さて、テーマは参議院のあり方でした。 改革案も複数示され、とてもまとまった内容の報告でした。 対立軸を立て両者のバランスと捉えるDax君的考えに立つなら、(a) 合意形成のしやすさ(=決定の迅速さ)という軸と、(b) 熟議(=反映される意見の多様性、決定に時間がかかる) の2軸ではないかと思います。

 民主主義政治は、「熟議を経た、妥協を含む合意形成」という最難関の議論スタイルを理想とするのでややこしい。 ただ、決定していかねばならない現実の政治の圧力の中において、インセンティブが働くのは遥かに(a) で、事前審査制は事実改革対象になれど消えなかったようです。 制度としては(a)に転げていく歯止めとなる(b)の方向性を担保するものがより望ましいかな、と思いますが、選挙方法で構成員の違いをより明確につける以外の道がなかなか浮かばず難しいものです(選挙改革も現当選者が為す以上難しいのですが...)。

 良識の府といった理想的な制度からは、離れてしまったように思われる(議員さん本人的にも衆参の違いは選挙での通りやすさや出世しやすさ以外あるんでろうか?という疑問は未解決ですが) 参議院。 絞ったポイント以外に党議拘束を持たない、良識の学者の会を南野先生が構想中との話も出て、卒業後も楽しみに応援しようと思います。

 気づけば4年生の1月、残るゼミも早2回となりました。最後まで、予習文献を読んでまじめに参加し遂げる所存であります。

投稿者:にんじんⅡ世(12月24日分)

 今回のテーマは地方議会の懲戒処分でした。地方議会の懲罰には戒告、陳謝、出席停止、除名の四つがあり、このうち戒告と陳謝が司法審査の対象となるかが論点となりました。判例では陳謝まで司法審査の対象とはなっていませんでしたが、陳謝の内容が名誉棄損になるなど、内容次第では司法審査の対象とされるべきではないかと考えました。

 地方議会は身近なようで知らないことが多く勉強になりました。クリスマスイヴに出席した甲斐がありました。ありがとうございました。

投稿者:にんじんⅡ世(1月14日分)

 今回のテーマは二院制でした。私が首相公選制について報告した際に、二院制について触れる論文も見られたので興味がわきました。報告の中で参議院の意義が解説され、今後の参議院の在り方が論点となっていました。参議院は衆議院に比べて国民の注目を集めにくくなっているような気がします。

 一院制を体験し、改めて参議院の存在意義を確認できるような機会が欲しいと思いました。

 今回久しぶりにオンラインのゼミとなりました。いつになったらコロナは収まるのでしょうか。

投稿者:シュヴァルツ(1月14日分)

  新年一発目の発表を担当いたしました、シュヴァルツです。お正月を挟んでしまうと気が緩んでしまいますね。何とか発表が終わってほっとしています。  

 今年は二院制をテーマに主に参議院について発表しました。単純な私の疑問と興味からテーマを決めましたが、調べていくにつれてその他統治機構の問題に全て波及していてどこを改善することが最善策なのかとても悩みました。少なくとも問題が山積していること、参議院だけを見直しても他の点も同時に改善していかないと現在の統治機構の問題は解決しないということに発表を通して気付くことができただけでも私にとっては大きな収穫でした。  

 参議院のあり方に関する論点だけでも大量だったことと、色々論文を読んでも何か案が思いつかなかったのであえてそこまで触れなかった選挙制度についてゼミ生の方から「選挙制度も変えていかないといけない」という意見が出たことにはさすがだなーと驚きました。論文を読んでいて本当に難しかったので話題になったときにうわーと思ってしまいましたが、問題意識共有できただけでも良かったです。  

 何を国会に求めるかは人それぞれだと思いますが、思いの外しっかり議論するというよりも発表を通してゼミ生の皆さんは迅速性を望んでいるように感じました。このご時世ということもあるとは思いますが、なかなか意見を聞く機会がなかったので面白かったです。機会があるかどうか分かりませんが、政治家の方になぜ衆議院議員もしくは参議院議員として立候補しようと思ったのかなど伺ってみたいとも思いました!  

 あっという間なものでゼミも残すところあと2回となってしまいました。全力で頑張りたいと思います!

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第26回(2021年1月21日・木)~個人報告18「教育に関する権利・義務についての検討」(報告:ほわもか、司会:かわこ)

投稿者:かわこ

 こんにちは。 今年度始めて司会を務めましたかわこです。 今回のテーマは「教育に関する権利・義務の検討」ということで、主に出席停止制度について議論しました。

 出席停止といえばインフルエンザなどの病気のイメージだったので、暴力行為や器物損壊、いじめを理由としても出席停止になるというのは初耳でした。特にいじめによる出席停止は小学校ではほぼゼロ、中学校でも若干数しかないことから、出席停止がいじめ加害者・被害者にどのような効果を及ぼすのかのイメージがなかなか難しかったですが、現状のような使用状況であれば、最後の手段として制度自体は残しておいて問題ないと思います。

 ただ、出席停止をすれば万事解決というわけではなく、対象の児童・生徒のケア、先生の負担解消(補助員をつけるなど)や、防止策の実施など、根本の解決のために複合的に対応する必要があると考えます。

 また、小学校でアルバイトをしているちゃんさんとお肉食べたいくんが実際に働いているクラスでの子供たちの様子を話してくれました。特に深い意味もなく先生に文句を言って騒いでる感じがすごくリアルで、私が小学生の頃もクラスにそういう人いたなと懐かしくなりました。 途中、突然のインターネット環境の悪化で入退室を繰り返してしまい、ご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。

 小中学校というゼミ生の誰もが経験のある身近な場面で、ゼミ生の体験談も交えながらの有意義な議論になったと思います。報告者のホワモカさん、お疲れ様でした!

投稿者:ホワモカ   #140   

 ホワモカです。今週のゼミも先週に引き続きオンラインだったことと、報告の準備に時間を割きたかったため、すっぴんでもいいかな、と思っていたのですが、パソコンの画面を見ながら報告していると意外とカメラが近くて、画面の端に映る自分の顔を見て後悔しました。そんな中、今回は教育を受ける権利と義務について報告をしました。  

 調べていく中で「教育を受ける権利」というよりも誰がその権利を保障するのか、何を教育するのかというような「教育を受けさせる義務」に関する記述が多かったように感じました。「教育を受ける権利」が保障されていることで、具体的に子どもが大人に対してどのような請求ができるのか、ということに関して詳しく述べられているものはなかなかありませんでした。  

 ちゃんお肉食べたい君が実際に学校でアルバイトをした経験を話してくれたし、ゼミ生も自身の経験を踏まえて話してくれるなど、身近なこととして発言してくれる場面が多くて良かったと思います。  

 出席停止制度は本人を懲らしめるためのものではなく、他の生徒が学習する環境を整えるために使うためのものですが、あくまで出席停止は一時的な措置であり、長い目で見て子供たち全員の教育を受ける権利を保障していくためには、問題を起こした生徒へのアフターケアが非常に重要になってくると思います。出席停止制度自体を無くす、とまでは行かなくても、強力な存在意義は無いように感じました。  

 途中で退学についての話もありましたが、こちらは教育委員会が出す出席停止とは異なり校長の裁量の範囲にあるようです。一見出席停止よりもかなり厳しく思えますが、退学後に他の学校に転入できたりするようです。校長の裁量についてもとりあげられるとよかったと思います。  

 ゼミも残すところあと一回、最終回もオンラインという残念な状況ではありますが、頑張りたいと思います!

投稿者:にんじんⅡ世

 今回のテーマは教育に関する権利でした。主に出席停止について話し合い、教育の場の秩序維持のための手段に関して考えさせられました。

 教育は日本の将来を変えていく力があると思うので、教育をきちんと受けられない人を見放すのではなく、全員が十分に学習できる環境づくりが必要だと考えました。それは未来への投資であり、財源を出し惜しみすべきではないと思います。

 今年から始まった大学入学共通テストでは思考力を問われる傾向にあるそうです。義務教育の在り方を見直すいい機会ではないでしょうか。

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第27回(2021年1月28日・木・最終回)~個人報告19「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」(報告:サウザー、司会:ビッツ)

投稿者:真剣佑

 こんにちは。とうとう本日第18期南野ゼミ最終回を迎えました。今回は宇宙とサイバー空間における防衛についてのテーマで、米中露に対する技術面や法整備等の面での遅れを実感して危機感を覚えました。自衛権の範囲におけるサイバー攻撃の先制的行使が議論の中心だったかと思いますが、そもそもサイバー攻撃が武力に当たるのか、そうでなければ9条の適用外ではないかという視点も非常に関心を持ったところです。  

 さて、冒頭でも述べた通り、今回は最終回でした。いろいろな不安を持って入ったゼミもあっという間に一年が過ぎてしまいました。前期には議論において、多様な観点から核心をついた質問や発言をする先輩を前にただただ圧倒されることも多かったですが、そんな先輩方の背中を追いかけて、幾分か自分自身も成長できたのではないかと思います。  

 しかしながら、食事の機会等も少なく、先輩方と個人的な繋がりがあまり築けなかったことは心残りです。行事も全て中止になり、消化不良な一年でもありました。  

 来年は頼りになる先輩もなく、同級生が全員残るわけでもありません。またゼロからのスタートになりますが、来年度入ってくる3年生たちと協力して、歴代の先輩方と肩を並べられるようなゼミにしていけるよう精進します。4年生の先輩方、本当にお世話になりました。これからのご活躍をお祈り申し上げます。

投稿者:コクリコ   

 こんにちは、コクリコです。18期ゼミの最後のテーマは、「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」でした。 なかなか日常での実感の薄いテーマでしたが、その分取り上げる機会をもらえてありがたかったです。

 今年は、ほとんどオンライン開催というイレギュラーな年になりました。 飲み会、ディベート合宿、東京研修・・・と南野ゼミらしい行事ごとが次々となくなっていく中、皆さんまずは最後までお疲れさまでした。同期の4年生は、卒業後落ち着いてまた会えたら面白いですね。3年生は、まだ以前とは違う学生生活が続くことになるかもしれません。何より健康に、自分なりに楽しく学生生活を過ごしてもらえたらと思います。

 1年間ありがとうございました。

投稿者:ラベンダー

 こんにちは、ラベンダーです。 早いもので、ゼミもあっという間に最終回を迎えてしまいました。

 今回のテーマは、「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」ということで、近年広がりをみせる「戦闘領域」における自衛隊の活動のあり方について考えました。議論の中心となったのは、サイバー攻撃に対する防衛のあり方で、攻撃そのものの察知のしにくさ、防御に対する攻撃の圧倒的な優位性といったサイバー攻撃の特性から、従来想定されていた直接的な武力行使に対するものと同様に考えていいのかということに関して検討し意見を交わしました。

 私はこの発表の予習文献に触れるまで、国の防衛という分野についてあまり積極的に考えてきませんでした。ですが、今回、各国軍の技術開発の現状や、宇宙空間・サイバー空間の安全保障の必要性が分かり、いかに自分が“平和ぼけ”をしているのか改めて気づかされました。核開発など直接的な武力の問題や国際情勢の変化等も含めて考慮しながら、どうすれば人びとの生命や安全が守られるのかについて当事者意識を持って考えていく必要があると痛感しました。

 最後になりましたが、18期のみなさん、1年間お世話になりました。 なかなか交流の機会が得られなかったことはとても残念ですが、みなさんのおかげで多くの学びを得ることができました。ありがとうございました!

投稿者:嵐の翔   #145

 最終回ゼミお疲れさまでした! サイバー攻撃の主体が個人から国家まで想定しうるという点が難点でした。ゼミの詳細な内容は他の方にお任せします(笑)

 4年生の皆さん本当にありがとうございました! 皆さんの存在は、僕たち後輩の成長にとって間違いなくプラスになりました。先輩方であれば、この先の困難も自分の力に変えて活躍できると確信しています!

 最後になりますが、サウザーさんが無事にゼミの単位を取得し卒業できることを願っています。

投稿者:シュヴァルツ

  こんにちは。シュヴァルツです。ついに最終回ゼミとなってしまいました。本当に今年度は過ぎ去るのがあっという間でした。去年の最終回コンパがつい最近に感じていたぐらいだったので、一年経つのが早すぎるなあという気持ちです。  

 最後は宇宙とサイバー空間といった新たな戦闘領域おける防衛というテーマでした。非常に難解でしたが、これからの時代の戦争は陸空海というよりこれらの空間で、知らない間にじわじわと始まっているような気もしました。

 特にサイバー空間について盛り上がっていました。国家機関に対してサイバー攻撃を行うと国の対立が激しくなると思うのでどちらかというと民間企業が標的になるのではないかと思います。早急な対応が必要だと感じました。またサイバーセキュリティの分野に関しては社内でも人材育成に多く投資した方が長期的に見て利益になるのでないかと思いました。  

 今年は最後だけでなく半分以上がオンラインとなりました。ゼミ終わりに先生やゼミ生とごはんを食べに行くことも数回しかなく、ほとんど話したことがないゼミ生もまだいる状態で終わってしまったところが唯一心残りです。後期からやっと交流が増えましたが、私自身実は今でもまだ緊張がとけず、人見知り発動してしまっていたので話しかけづらかっただろうなと思います。反省点です。  

 ただこの二年間を振り返ってみて非常に楽しかったです。同じゼミじゃなかったら絶対に仲良くなっていなかっただろうなあという人たちとも友達になれましたし、色々な体験ができて大げさな言葉ではなく本当に世界が広がったと思います。大学生の醍醐味という感じです。  

 他のゼミより大変だと2年生の頃に聞いており、ゼミ選択の際にゼミを掛け持ちしようとしていた私に対して友達からは大丈夫?と聞かれたことも多々ありました。しかしそんなに大変だとは感じず、むしろ南野ゼミで書いた論文やゼミ内の議論を通してやっと思い描いた大学生ぽいことができたような気がします。南野ゼミに入って良かったです。中身が濃すぎて一瞬でした。

 南野先生、同級生のみなさん、3年生の方々、本当にありがとうございました。

投稿者:アリアテ

 こんにちは、アリアテです。最終回ゼミがついに終わってしまいました。

 最後のテーマは防衛大綱、ウサデン、ASAT兵器と未知の単語が次々登場するとても面白い発表でした。このように各自が興味のあるテーマについて(時には半ば無理矢理)憲法に絡めて自由に調べることができ、ゼミ生は毎週全く異なる社会問題について理解を深めることができる、というのが憲法ゼミの醍醐味であり魅力なのだと改めて感じた一日でした。

 今年度は今更振り返る必要もないほどついてない1年でしたが、誰にも会わずに家に閉じこもる日々の中でも正気を保っていられたのは、グループ報告の準備のために頻繁に連絡を取り合っていたゼミの人々のお陰でした。そして、後期の個人報告の準備に気が済むまで打ち込む時間がとれたのもこんな年だったからかなーと考えると、全てがマイナスな1年ではなかったかもしれません。

 ゼミ中は、毎回話を聞きながら言いたいことが色々浮かんできて、発言したい欲と早く帰りたい欲を毎週天秤にかけてました。楽しかったです。 唯一の心残りは、大部分のゼミの皆さんとお近づきになれないまま終わりが来てしまったことです。早く飲み会ができる毎日が戻ってくることを祈っています!

 18期のみなさん、南野先生、1年間本当にありがとうございました。

投稿者:白の化身

 こんにちは、白の化身です。あっという間に最終回を迎えることとなりました。本当に時の経つのは早いものです。  

 今回のテーマは、「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」。とりわけ宇宙領域やサイバー領域については、近時諸外国が力を入れている領域であり、早急な対応が求められる領域です。しかし、従来の「武力」や「武力による威嚇」、「武力行使」などの観念では宇宙・サイバー領域での自衛の範疇を画定することは難しく、まずは「武力」とは何かを再度定義することが必要であろうと思います。また、実際に取りうる措置がいかなるものであるかを、事例ごとに検討していくことも必要です。場合によっては、自衛権以外を根拠として、あるいは自衛隊以外の組織によって対処していくこともできると思われるからです。報告されたサウザーさん、司会のビッツさん、お疲れ様でした。  

 さて、最終回ですので一年間のゼミを振り返っての感想を。今年度は、活動の多くがオンラインとなり、あるいは中止ないし自粛となるなど、特に4年生の方々にとっては残念に思われたことも多かったと思います。私も一部のゼミ生の方とはあまり話したことがない状態で一年を終えることとなり、少し残念ではあります(もっと飲み会に行きたかった…!!)。   

 しかし、そういった点を考慮しても、南野ゼミは非常に楽しいゼミだったなと思います。ゼミ生の皆様が興味関心を持った多様なテーマのもとで、様々な視点から意見を交わし合う営みには、知的な楽しさがありました。他のゼミでは恐らく味わえなかったであろうと思うと、入ってよかったなと思う次第です。  

 3年生で来年も残る皆さん、どうぞよろしくお願いします…!! 僕が話しすぎていたら止めてくださいね(笑)。3年生で南野ゼミを離れていく皆さん、今までありがとうございました…!! 南野ゼミを離れても、「南野ゼミの一員であった」ことは変わりません。同窓会などが開ける時が来たら、是非またお会いしましょう(あ、サブゼミを南野ゼミにしてもいいんですよ?笑)。  

 そして、4年生の皆様、今までありがとうございました、そしてお疲れ様でした…!! 初期には色々とお世話になりましたし、議論においても一歩上を行く意見を述べておられました。ゼミ関係については今後もお世話になることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。皆様のご活躍を祈念いたします。  

 最後に南野先生、1年間お世話になりました。議論から飲み会まで、ゼミの営みが有意義なものとなったのは、先生がおられたからです。来年も、多少「うるさい」人間となるかもしれませんが、どうぞお許しください(笑)。同期の皆さん、4年生の皆様、そして南野先生、1年間お世話になりました。心から感謝申し上げます。

投稿者:あーる   

 こんにちは、あーるです。今回が今年度の最終ゼミでした。月日は早いもので、もう1年も経ってしまったんですね。

 ゼミ最終回はサウザーさんに締めくくっていただきました。今回は「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」に関する報告ということで、日本国憲法が宇宙の領域にまで進出するとても興味深いテーマでした。サウザーさん、報告お疲れ様でした。

 今回の報告とその後の議論を通じて感じたのは、宇宙・サーバー・電磁波、いわゆるウサデンに戦闘領域が拡大しつつあることは分かるものの、いかにその領域に自衛隊が関与することができるのかが判別しがたいということです。人工衛星の破壊(ASAT)に関する点でも質問させていただきましたが、ウサデンの領域は、まず誰が(民間人/国の組織)、どのように対象物 (ソフトウェア/ハードウェア/コントロールする人間) を攻撃するかが特定しづらい領域です。それゆえに、そうした攻撃に自衛隊ないし我が国が対抗措置をとることができるのかがケース・バイ・ケースな領域になっているように思われました。

 また、他の方の質問や後の議論にもあったように、一度この領域で攻撃を受けるとそのときの被害が著しいことや、どのような場合に先制攻撃が許されるのかなどといった論点もあり、ウサデンの領域と国の自衛権との間には実は考慮すべき多くのことが存在していました。今後のウサデンにまつわる動向の変化にはしっかり注目していきたいところです。

 最後になりますが、南野先生、卒業されていく先輩方、そして18期の皆さん、本当にありがとうございました。従来通りの1年間にはならなかったかもしれませんが、皆様のおかげで私にとってはかけがえのない1年でした。またどこかで一堂に会することができる日を楽しみにしております!

投稿者:にんじんⅡ世   #150

 最終回である今回のテーマは、宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約でした。新たな戦闘領域として宇宙やサイバーが取り上げられ、憲法9条との関係について検討しました。

 宇宙やサイバー上の攻撃は、攻撃の対象、そして攻撃自体を把握しにくいため、自衛権を行使することが困難であると感じました。また、宇宙やサイバー上の防衛は発展途上であるため、組織に所属しない個人であっても政府中枢を攻撃可能である点に恐怖を抱きました。従来の武力行使とは異なった新たな脅威に対して、日本も防衛の体制を整える必要があると思います。

 さて、今回が一年間の締めくくりのゼミとなりました。後期からは対面のゼミになり、何度か食事にも行けたので(万全な感染対策のもと)、少しづつ日常を取り戻していける予感がしましたが、最終的にはオンラインになってしまいました。残念ではありますが、これが今年のゼミらしい終わり方ではあったと思います。

 一年間憲法の学習を通して様々な問題に対して考えることができました。その機会を与えてくれた皆さん、そして先生に感謝します。ありがとうございました。

投稿者:お肉たべたい

 こんにちは、お肉食べたいです。最終回は「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」に関する報告でした。報告者のサウザーさん、司会のビッツさん、お疲れ様でした。  

 国家に対するサイバー攻撃にどう対処するか、またサイバー攻撃を武力と見做すべきかなど、先端技術と従来の法学が交わった非常に面白く、重要な議論でした。技術の発展により「防衛」のあり方も変わってくるんだなと実感する時間でした。  

 今年度は、結局半分以上がオンラインだったこともあり、なかなか交流が難しい1年でした。それでも議論などを通して多くを学ぶことができた1年間だったと思います。  

 最後に、18期の皆さん、南野先生、1年間ありがとうございました。来年も残る男性陣は引き続きよろしくお願いします笑。大変な日々はまだまだ続きそうですが、健康第一で頑張っていきましょう!

投稿者:コンポート   

 こんにちは、コンポートです。 今回は「“ウサデン”と憲法について」の報告ということで、あまり馴染みがなく理解するのに時間かかってしまいましたが、とても興味深いテーマでした。(全く関係ありませんが、宇宙、電磁波、サイバーのことをまとめて「ウサデン」と呼ぶと知り、響きが可愛らしいなと思ってしまいました笑)

 サイバー攻撃に対しての自衛権に関する議論が一番盛り上がったように思います。確かに、サイバー攻撃を受けるともう「自衛」という名の反撃はできません。しかし、だからと言って前もって何かしら行動を起こしても、先制攻撃として国際法に抵触するような気もします。法や制度は現代の科学技術がもたらす犯罪や戦争にあまり対応できないと思うので、絶えず法制度を見直すことが大切だと思います。パソコンが得意じゃないなどと言ってる場合じゃないなあと強く思いました。

 パソコンといえば、今年はほとんどの授業がパソコンを使いオンラインで受けるという前代未聞の年でした。楽しみしていたゼミも前期は全て、後期は一部オンラインになってしまい残念でしたが、最終回まで無事に出席することができました。特に個人報告では、みなさんの興味に基づいて本当に様々な問題が取り扱われ、問題はこんなところにも転がっているのかなどと非常に考えさせられました。議論のたびに皆さんのたくさんの意見に圧倒され、ゼミを終えた後は反省することも多かったです。

 皆さんとあまり交流する機会を持てなかったことが本当に悔しく、またいつか飲み会などで皆さんとお話しできればと思います。

 また先生は、テーマ決めの時に自分のやりたいことがあればそれを押す力も必要だとおっしゃっていたのがとても印象的です。先生から学んだことは知識だけではなかったと強く感じています。 18期生の皆さん、そして、南野先生、一年間本当にありがとうございました。

投稿者:かわこ

 こんにちは、かわこです。今回が南野ゼミ最終回となりました。4月に今年度のゼミがオンラインで始まったときには、まさかこんな時期までオンラインが続くとは思っていませんでした。

 今回のテーマは「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」でした。議論では、サイバー攻撃が中心となりました。専門的な話になるとイメージが浮かびにくく、少し難しかったです。サイバー空間での攻撃なら憲法上禁止される「武力の行使」に当たらないのではないかという意見は興味深かったです。もっとも、1947年施行の憲法がサイバー攻撃などを想定しているわけがないので、どのように解釈変更するのか等、今後もっと議論していかなければならないと考えました。

 少し逸れますが、ゼミ終了後にSMBCや警視庁などの情報が漏洩する事件が話題となりました。漏洩の原因が海外からの攻撃ではなく、国内のシステムエンジニアがコードを掲載したこととされており、外部からの攻撃を防ぐ高度なセキュリティシステムを築くだけでなく、担当者の労働状況の見直しや意識改善など内側からの情報流出を防ぐ取組も必要だと感じました。

 冒頭にも書きましたが、今回で最後となってしまいました。ゼミが始まる前から先生と面識のある人もいる中、私は授業くらいしか接点がなく目立たない学生だったので、このゼミで1年やっていけるのかという気持ちでいっぱいでした。(当時のゼミ風景リポートも私だけ「だ・である調」で書いていたところからもどこか不安と緊張が伝わってきます……。) しかし、南野ゼミにいないと出会えなかったであろう人との出会いや、得られなかったであろう経験が多く、1年どころか、大学最初の2年間よりもずっと充実した2年になったと感じています。今年、合宿と研修に行けなかったのが心残りですが、南野ゼミに入って良かったと思っています。

 南野先生、そしてゼミ生の皆さん今までありがとうございました。

投稿者:雪だるま

 こんにちは、雪だるまです。ついに今期の最終回ゼミが終わってしまいました。

 今回のテーマは「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」でした。これからの世界情勢を考える上で非常に興味深い話を聞くことができてよかったです。「武力によらない攻撃」という憲法制定当初は想定されていなかったと思われる事態にどのように対処していくのか、今後の対応に注目したいと思います。報告者のサウザーさん、司会者のビッツさん、お疲れ様でした。

 今年度はほとんどがオンラインでのゼミ活動となり、交流の機会もほとんどありませんでしたが、そのような状況の中でも充実した時間を提供してくださった南野先生と18期ゼミの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!

投稿者:ピスケ   #155   

 今回のゼミ内容については他の投稿にお任せして、1年間南野ゼミで活動した感想を書いてみようかなと思います。

 昨年の今頃にゼミ見学をした時には、南野ゼミがどのほかのゼミよりもいい意味でうるさくて、素敵な雰囲気だなと思い、参加希望を出しました。当時はコロナが蔓延するなど予想もしていなかったので、4月からのゼミがオンラインになり、図書館閉鎖で文献が集まらない、留学を後期に予定していたがためにまさかの7月に個人発表(結果的に3か月連続でゼミ発表してました恐ろし)しなくてないけない、家のWi-Fiの調子が悪い、個人発表4日前にPC故障⇒全データ消滅、東京合宿もない、ゼミ半年たっても画面上の皆さんしか知らない、、などなどまさかの連続で、逆に面白かったです。

 後期は何度か皆さんとお会いする機会ができて、1度だけ飲みにも行けてすごく楽しかった記憶があります。ゼミ中の先生や先輩方とはまた少し違った一面を知ることが出来て、参加してよかったです。

 ゼミに入ったときは、後期から日本にいない予定だったので、半年しか今年はこのゼミにいられないだろう…なんて思っていましたがちゃっかり1年参加させてもらって、憲法の知識は勿論、ゼミに所属する者としての成果物の作り方や提供の仕方などを先生や先輩方にご教授いただくことができました。とても良い経験だったと思います。

 このまま終わるのも寂しい気がするので、来年コロナが静まったらまた飲みに誘っていただけると嬉しいです@来年も南野ゼミに残る皆さん

 最後に、南野先生、一年間大変お世話になりました。先生のようにフランスに行くことは叶いませんでしたが、それ以上に憲法学に1年間しっかり向き合った経験は貴重なものだったと思います。本当にありがとうございました。今後も先生のTwitterやyoutubeは拝見させていただこうと思っていますので、よろしくお願いします。

投稿者:ビッツ

 こんにちは、今回司会をさせていただきました、ビッツです。  

 今回の報告で、ウサデン領域における戦闘について、世界の情勢を知ることができました。特にサイバー攻撃は圧倒的に攻撃側が有利であり、サイバー領域においても専守防衛を掲げることは危険なのではないかと感じました。今後、どのように憲法解釈が議論されていくか注目していきたいです。  

 また、今回は遂に4年の最終回ゼミとなりました。2年生のときに西鉄電車で南野先生に遭遇してなければ、この濃密な2年間を過ごすことはなかったと思うと、人生何がきっかけで変わるか分かりませんね。今年は対面で会う機会は少なかったですが、それもまた思い出としていつか語り合う日が来ることを願っています!  

 最後になりましたが、南野先生、ゼミ生の皆さん、そしてOBの方々、大変お世話になりました。またどこかでお会いする日を楽しみにしてます!

投稿者:ダックス

 こんにちは、ダックスです。早いもので、今期の南野ゼミが最終回を終えてしまいました。

 最終回は、「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」というテーマで行われ、先端技術を用いた過去に類型の少ない「攻撃」に対して、どのような防衛をおけば良いのかに関して、非常に闊達な議論が行われ、有意義な議論ができました。今までも感じていた、法学の知識だけでは有効な対処法が確立できない分野においての困難さ、複雑さを再確認できた良い機会であったように感じます。

 今期のゼミ振り返れば、非常に楽しい1年間だった一方、コロナウイルス蔓延という状況がなければ、もっと楽しかっただろうにという残念な気持ちもあり、少しやるせない思いがあります。もっといろんな話をしたかったなとか、もっとゼミを通していろんな経験がしたかったなとか、後悔というか無念というか、そういったものあげればキリがありません。

 結果として、このような先の見えない情勢下で、南野先生をはじめゼミ生の方々と、有意義な時間を過ごすことができたので、私自身は非常に良いものであったように思います。来年度においても、この状況がある程度継続されるものとは思いますが、本年度において見えた反省点、やりたかったけれどできなかったことを踏まえて、来年度はもっと楽しいゼミになるように私自身も頑張っていきたいと思います。

 結びにはなりますが、南野先生、先輩方、今年で惜しくも南野ゼミから離れる方々、来年も一緒に頑張ってくれる男性陣、今年一年本当にお疲れ様でした。2021年は、2020年の分も全員が楽しめる一年になるように願っています。

投稿者:サウザー   

 サウザーです。今回発表を担当しました。あまり参考文献がない中でがんばりましたが、今後の論点としては、ウサデンと自衛権発動の要件とのかかわりであったり、宇宙での集団的自衛権の行使や、非物理的かつ非軍事目標へのサイバー攻撃に対するグレーゾーン対処になってくるのかなと思います。政府の動向や世論、そして日本の法学者の学術成果を楽しみにしたいです。がんばれ憲法学者!  

 今年一年も楽しくゼミを過ごすことができました。オンラインでの議論のぎこちなさ、激しくオンラインで議論した後にパソコンを落とし、ワンルームの自室に広がった静寂、換気に気をつけて焼肉屋ばっかり行く南野教授! あげればキリがないですが、可笑しいところも面白いところもあったように思います。

 また里に帰って寂しくなった時は南野先生のクラブハウスを聞きに行きます。 みんな一年間お世話になりました!

投稿者:ホワモカ

 ホワモカです。今回でゼミが最終回となってしまいました。最後だけでも対面でできればいいな、と思っていたのですが、それも叶わず結局年明けからは全てのゼミがオンラインで終わってしまいました。  

 今回のテーマは、「宇宙・サイバー・電磁波と憲法上の制約」についてでした。サイバー攻撃は武力に当たるのか、どの時点から自衛権が発動できる要件が満たされるのか、攻撃に気づいた時にはもう手遅れなのではないかなど、従来のような陸海空の戦争ではなく、これからの時代の新しい戦争について知ることができて非常に勉強になりました。サイバー攻撃に対応できる人材の育成が重要であるように感じました。  

 気づけばあっという間に南野ゼミでの2年間が過ぎてしまいました。このようにゼミ風景リポートを提出するのも最後だと思うと不思議な気持ちです。シュヴァルツに誘われたことがきっかけで、結果的にサブゼミとしてではありますが2年間ゼミに在籍しました(本ゼミよりも活動量が多かったように感じますが)。

 正直最初は大変そうだし1年で辞めようかと思っていました。しかし、ディベート合宿や東京研修を始め、他のゼミではできない貴重な経験をたくさんさせてもらい、また、ゼミ生は活発で明るく、南野先生は時に優しく時に厳しく、真剣にお話を聞いていただいたこともありました。今年は南野ゼミならではの体験はできませんでしたが、南野先生を始めゼミ生の皆さんと1年間過ごせてよかったです。飲み会や研修がなかったため、最後までほとんど話すことができなかった三年生もいるので、いつか機会があれば是非お話ししたいです。  

 18期生の皆さん、南野先生、本当にありがとうございました。

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